2019年4月9日火曜日

2019.04.09 わが友に贈る

「なをなを信心をはげむ
を・まことの道心者」と。
我らの誓願の旅路は
広布への間断なき戦い。
断じて前へ進みゆこう!

可延定業書 P986
『命と申す物は一身第一の珍宝なり一日なりともこれを延るならば千万両の金にもすぎたり』

【通解】
命というものはわが身にとって第一の珍宝である。たとえ一日であっても寿命を延ばすならば、千万両の金にもまさるのである。

〈寸鉄〉 2019年4月9日
東西創価学園で桜花舞う入学式。君達の舞台は世界!鳳雛よ学び勝ちゆけ
「存外に功徳身にあつまらせ給うべし」御書。献身の汗は全て自身の福徳に
青年が存分に働けるよう応援する人が偉い—恩師真心込め後継を伸ばそう
世界平均寿命は72歳。国の豊かさが格差に顕在。「SDGs」の取組加速を
昨年度、"人手不足"関連の倒産が過去最多と。政治は更なる具体策急げ

☆御書と歩む� 第61回 異体同心が広宣流布の要
『日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし』(異体同心事、1463ページ)

◇通解
日蓮の一門は異体同心なので、人数は少なくても大事を成し遂げて、必ず法華経は広まるだろうと思うのである。悪は多くても、一善に勝つことはない。

◇同志への指針
「異体同心」こそ、広宣流布の要の中の要である。
人類が夢見た人間共和の最極の連帯を、我らは築いているのだ。いかなる魔性も、創価の「一善」の前進を阻むことは断じてできない。
人数ではない。師弟誓願の祈りで異体を同心とし、金剛不壊の団結で突き進むのだ。どんな逆境もはね返し、民衆の正義の凱歌を轟かせようではないか!

☆4月度座談会拝読御書 日眼女造立釈迦仏供養事
◇広宣流布の誓願に立つ 全宇宙を揺さぶる祈りを!

◇拝読御文
『譬えば頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば草木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき』御書全集 1187ページ6行目〜8行目

◇本抄について
本抄は、日蓮大聖人が、身延の地から、鎌倉の門下である四条金吾の妻・日眼女に送られたお手紙です。
弘安2年(1279年)、もしくは弘安3年の御執筆と考えられています。
この年、日眼女は37歳の厄年に当たっていました。当時、厄年は「厄」、つまり災難に遭うおそれがあるとして、用心する風習がありました。
本抄は、日眼女が厄年に際し、御供養を行ったことに対する返礼のお手紙です。
冒頭、大聖人は、"御守り御本尊を書いて差し上げましょう"と、厄年の用心といっても、根本は強き信心に立つことであることを示され、励まされています。
続いて、三世十方の諸仏・菩薩・諸天善神等は、その本来の境地は、教主釈尊という仏であり、この根本の仏を動かせば、万物を揺り動かしていけることを教えられています。
さらに、信心の発露である御供養の真心によって、諸天善神から必ず守護され、成仏は間違いないとの御確信を述べられます。
最後に、念仏者がはびこる世の中で、女人成仏を明かした妙法を持つ女性は、女性の中の第一の存在であると励まされています。

◇「教主釈尊」を動かす
本抄で大聖人は、"教主釈尊を動かせば、揺るがない草木があるだろうか、騒がない水があるだろうか"と、妙法の祈りの偉大さを教えられています。
拝読御文の前段で、法華経の文を踏まえ、全宇宙の仏・菩薩、諸天善神は全て、教主釈尊という仏から現れ出たものであると述べられています。
だからこそ教主釈尊という根本を動かすことで、森羅万象の一切を揺り動かしていくことができると仰せです。
ここでの教主釈尊とは、宇宙と生命を貫く根源の一法である、南無妙法蓮華経と一体の仏のことです。
大聖人は、仏の生命である南無妙法蓮華経を、末法の衆生のために御本尊として顕してくださいました。
故に、私たちにとって"教主釈尊を動かす"実践とは、御本尊を信受して真剣に祈ることです。
大聖人は他の御書で、「あへて臆病にては叶うべからず候」(御書1193ページ)、「叶ひ叶はぬは御信心により候べし」(同1262ページ)と、臆病な祈り、弱気な祈りでは何も叶わないことを、繰り返し強調されています。
大事なことは、大宇宙をも"揺さぶる"ような、真剣で強盛な祈りです。
そのために、まず動かすべきは、自身の心です。言い訳や弱気などを捨て去って、まずは決定した一念で御本尊に向かうことです。ひたぶるな祈りで、仏界の生命を涌現させることです。そして、仏の生命という無敵の勇気を満々とみなぎらせ、変革へと打って出ることです。
祈りが即行動となれば、必ず勝利の突破口が開けるのです。

◇断じて勝つ
日蓮大聖人の仏法は、人間を超越した存在に願いを叶えてもらうような"おすがり信仰"などではありません。
自分自身が、強盛な祈りで、生命の底力を発揮し、大宇宙をも揺り動かしていくのが日蓮仏法です。
運命や宿命といったものに、なすすべもなく翻弄され、誰かに救ってもらうのをこいねがうような人生ではなく、自分自身が主人公となって、幸福を勝ち取っていくのが仏法者の生き方です。
現実の世界は、さまざまなことが複雑に絡み合っています。"こうすればこうなる"と、簡単には解決しないことばかりです。
しかし、相互に関連し合っているからこそ、その中の一つが動けば、周りに影響が広がっていきます。たとえ、表面的に変わっていないように見えたとしても、何らかの変化は必ず起こっているのです。
故に、"自分一人が何かしたところで変わるわけがない"と、無力感に陥ったり、悲観的になったり、諦めたりする必要などありません。
大聖人は、「題目を唱え奉る音は十方世界にとずかずと云う所なし」(御書808ページ)と仰せです。私たちの唱える題目が届かないところはありません。全宇宙に轟き、森羅万象を動かしていくことができるのです。
故に、祈り通す、祈り切ることが大切なのです。
"こうなればいいな"といった弱々しい願いではなく、"断じて勝つ"と、強盛に祈っていくことです。
小さな自分の殻に閉じこもった祈りでは、教主釈尊を揺り動かすことなど叶いません。
広宣流布の誓願に立つことで、世界を、未来を、大きく変えていくことができるのです。

◇女性が輝く
大聖人は、女性門下を大切にされました。四条金吾の夫人である日眼女もその一人です。夫の信仰を陰ながら支えていることを、最大にたたえられています。
本抄では、厄年を迎え、不安を抱えていた日眼女に、妙法を持ったのだから、必ず諸天善神に守られ、成仏は疑いないと、大確信の励ましを送っています。
本抄の後半で「抑女人は一代五千・七千余巻の経経に仏にならずと・きらはれまします、但法華経ばかりに女人・仏になると説かれて候」(御書1188ページ)と仰せです。
法華経以外の諸経では、女性は成仏できないとされていました。ただ、法華経だけに、女人成仏が明かされています。妙法を持つ女性は、成仏が約束されているのです。
さらに大聖人は、日眼女に、「女人の中の第一なりとおぼしめすべし」(同ページ)とも仰せです。
日本国中で念仏が信仰されている中で、この仏法に巡り合い、広宣流布に邁進できることが、どれほど福運があり、喜ばしいことであるのかを教えられていると拝せます。妙法を持ち、学会と共に、師匠と共に、広布に歩むことができる人は、必ず所願満足の人生と輝いていきます。
いかなる状況、境遇にあっても、希望を見つけられる人は幸せです。一方で、不平、不満ばかり抱く人は不幸です。
どうせ生きるなら、明るく、楽しく、人生を謳歌していくことです。そのための究極の希望となるのが、妙法なのです。故に、信心に励む女性は輝いていくことができるのです。

★池田先生の指針から 決定した一念で前進!
大聖人から「日蓮よりも強盛の御志どもあり」(御書1126ページ)と讃えられた日眼女への御聖訓を拝したい。
「頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば草木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき」(同1187ページ)
経済苦や病気、介護、家庭の問題……現実には幾つも悩みがあろう。
だが、一念を定め、題目根本に課題に挑む時、苦しみも悲しみも越え、必ず充実と歓喜の人生が開ける。
思ってもみなかった大福徳に包まれる。
これが「変毒為薬」の妙法であり、日蓮仏法の真髄である。
広布の前進を守る幾多の諸天善神は、我らの決定した一念で呼び起こしていくものなのだ。(2018年5月10日付本紙、「随筆 永遠なれ創価の大城」〈五月の空に栄光の虹〉)
◇ ◆ ◇
特別な作戦などない。要は、一人ひとりが、自分のいる場所で、自分の身近な縁に目を向けて、そこから、勇気の対話の一歩を踏み出すことだ。
ここで戦うと腹を決めれば、会う人、縁する人に向き合う一念が変わる。自分の祈りが深まれば相手も環境も変わる。それを避けていたら、いつまでも、自分の「本国土」とはならないのだ。
一番足元の近隣・地域の人びとを眷属と慈しみ、妙法の光で楽土へ照らしていくことが、立正安国の大道なのである。(2019年2月4日付本紙、「随筆 『人間革命』光あれ」〈新時代の黎明〉)
◇ ◆ ◇
一念の力は計り知れない。その究極が不屈の勇気の信心である。決然たる妙法の音声は全宇宙に轟き渡り、一切を諸天の働きへと変えていく。
壁にぶつかった時こそ題目だ。思うようにいかない時こそ、もう一歩、執念を燃やして祈り抜き、祈り切るのだ。
その勇猛精進の唱題から、逆境をはね返す「智慧」が生まれ、新たな勝利への大回転が始まる。(2018年10月4日付本紙、「御書と歩む�——池田先生が贈る指針」)