2019年4月19日金曜日

2019.04.19 わが友に贈る

「今」という時は
二度と戻らない。
広宣流布の大願成就へ
瞬時も無駄にせず
全精魂を注ぎ切ろう!

曾谷入道殿許御書 P1039
『既に之を謗る者に大罰有り之を信ずる者何ぞ大福無からん』

【通解】
すでに、法華経の大行者を謗る者に大罰があるのである。どうして信ずる者に大福がないことがあろうか。

〈寸鉄〉 2019年4月19日
庶民を守れば永遠に栄える—恩師。正義の学会は192カ国に拡大。平和の礎
仏法は勝負。「本因妙」の祈りと勇敢な行動でわが新記録を!歴史刻む好機
あらゆる障害は奮励努力により打破される—偉人青年よ全ての壁を越えよ
自転車事故に注意。忙しい時こそ一重深く。携帯等のながら運転は厳禁だ
再生可能エネの導入等でCO2排出が1・2%減。社会全体で更なる対策を

☆知性の架け橋 海外学術講演45年 ロシア・モスクワ大学(中)
1975年5月27日
人間を結ぶ文化交流で「精神のシルクロード」を

池田先生が米カリフォルニア大学ロサンゼルス校で行った初の海外学術講演から今月で45年。ここでは先生の32回の講演の中から、代表的なものの概要や反響等を紹介する。

池田先生が2度目の学術講演を行ったのは、ロシア(当時、ソ連)のモスクワ大学だった。1975年5月、第2次訪ソの折である。
1755年に創立された同国最高峰の学府。その歩みは、「ロシア人のアイデンティティの歴史」(トローピン元副総長)というほど、広範な影響を与えてきたという。
「東西文化交流の新しい道」と題した講演で先生は、ロシアに脈打つ豊かな精神文化に光を当てた。ゴーリキーやトルストイら文豪に通底するのが、「人間」の追究にあったと指摘。あらゆる人々を文化の交流で結ぶ「精神のシルクロード」が、今ほど要請されている時はないと述べた(要旨を別掲)。
"社会主義国の大学で、精神性を強調した講演が受け入れられるか"——関係者を包んだ緊張感を破るように、聴衆から大拍手が鳴り響いた。
先生が前年9月に同国を初訪問した際、内外から"なぜ宗教否定の国に行くのか"と批判が起こった。ソ連にとっても日本は「実に遠い国」(同副総長)だった。しかし先生は"そこに人間がいるかぎり、私は行く"との信念で、民衆や学生の中に飛び込み、真心を尽くした。わずか8カ月後、再びソ連へ。
講演に先立ち、モスクワ大学側からの強い要請を受け、「名誉博士号」を受章。これが先生にとって最初の名誉学術称号となった。
74年、75年の訪問以来、池田先生が自らリーダーシップをとり、青年部代表の訪ソ、民音によるソ連の民族舞踊の日本公演、同大学と創価大学の留学生交流等と幾重にも文化と教育の橋が築かれ、心の扉が開かれていく。
同講演は、大学にも厳しい制約があった社会主義の時代にあって"国家の頭脳であるモスクワ大学に「考える種」をまくことに成功した"(評論家の佐藤優氏)とも評される。
池田先生が同大学で2度目の講演を行ったのは、第6次訪問の94年5月のことだった(〈下〉に続く)。

◇講演から
人間歓喜の高鳴る調べが、あたかも人々の胸中に張られた絃に波動し、共鳴音を奏でるように、文化は人間本来の営みとして、あらゆる隔たりを超えて、誰人の心をもとらえるのであります。
この人間と人間との共鳴にこそ、文化交流の原点があると、私は考えるのであります。したがって、人間性の共鳴を基調とする文化の性格というものは調和であり、まさに、武力とは対極点に立つものであります。(中略)
東西文化交流を求める声が世界の潮流になって来ていることは、疑いない事実であります。
民族、体制、イデオロギーの壁を超えて、文化の全領域にわたる民衆という底流からの交わり、つまり人間と人間との心をつなぐ「精神のシルクロード」が、今ほど要請されている時代はないと、私は訴えたいのであります。