未来を開くのは
自らの意思土力だ。
「よし、やろう!」と
目標を定め祈ることだ。
そこから無限の勇気が!
唱法華題目抄 P1
『かりそめにも法華経を信じて聊も謗を生ぜざらん人は余の悪にひかれて悪道に堕つべしとはおぼえず』
☆女性に贈ることば 九月二十一日
子育ては、ほめるのが七割、叱るのが三割というくらいの心づもりでよいのではないか。
とくに子どもにとって、母親から激励され、ほめてもらった記憶は、嬉しく、いつまでも忘れないものだ。
☆今日のことば365 九月二十一日
人間は、心のどこかに、帰るべき原点を求めている。それは漠とした、観念の世界ではなく、自然と切り離すことのできない実在の世界である。郷里こそ、人々の心に描かれた真実の平和郷ではないだろうか。
☆イタリアから広がる世界平和の波 2017年9月10日
戸田先生の「原水爆禁止宣言」発表60周年
「センツァトミカ(核兵器はいらない)」運動 100万人超に拡大
市民社会の代表として国連での交渉会議に参加
第2代会長・戸田城聖先生は師子吼した。"人類の生存の権利を脅かす魔物を、断じて許してはならぬ! この思想を広めることこそ、青年の使命である!"——60年前、この烈々たる原水爆禁止宣言は「遺訓の第一」として、青年たちに託された。その実現のために平和闘争を貫いてきた池田先生に続き、今、世界各地で青年が立ち上がる。イタリアの地でも、平和への師弟の熱願は輝きを放っている。宣言から60周年を記念する「青年不戦サミット」(2日)の席上、イタリアSGI(創価学会インタナショナル)のダニエレ・サンティ男子部長が、同国青年部有志による核兵器廃絶を訴える「センツァトミカ」運動について報告した。ここでは、その要旨とともに、今夏、米ニューヨークの国連本部での交渉会議に参加した同国の副女子学生部長のソーレ・ベカーリさんの話を紹介する。
◇イタリア男子部長 ダニエレ・サンティさん
2009年9月、池田先生が戸田先生の生誕110周年を記念して、提言「核兵器廃絶へ 民衆の大連帯を」を発表。5項目の提案が盛り込まれた提言では、4番目までが国やNGO(非政府組織)に対するもので、5番目は"世界の民衆の声を結集する"という呼び掛けでした。
師匠の言葉に呼応し、イタリアの青年は立ち上がりました。有志が集い、イタリアで核兵器廃絶への連帯を、どのように築いていくか、議論を重ねていきました。
池田先生の提言をはじめ、小説『新・人間革命』等を学び深める中で、核兵器廃絶や平和への道はどこか遠くにあるのではなく、変革をもたらす力が各人に備わっていると気付かせることにある、と意見の一致をみたのです。
そして、核兵器廃絶を訴える展示の開催を決定。11年2月、「核兵器はいらない」を意味する「センツァトミカ」運動をスタートさせました。
展示を、より体験的に観賞できるよう、低速度撮影の映像を使って核爆発のシミュレーションを行ったり、被爆者の証言映像を会場に流しました。さらに展示開催に併せ、フラッシュモブ(路上ライブ)やコンサート、創作ダンス、シンポジウムなど、さまざまなイベントも開きました。
展示開催が決まった地域では、ボランティアによる実行委員会が結成されます。
地域への展示案内などの広報活動、イベントの企画、来場者の歓迎などを担当。これまで展示は全国70都市で開催され、約1万4000人が運営役員として携わりました。
展示の来場者数は32万人(約3分の1が小・中学校の児童・生徒)を超え、関連イベントへの参加者も合わせれば、100万人以上の"民衆の連帯"へと広がりました。
「センツァトミカ」運動は、今やイタリアを代表する平和運動となり、多くの平和運動家たちから「青年の心を突き動かし、青年を糾合する素晴らしい運動」と高く評価されています。
今夏、米ニューヨークの国連本部で行われた核兵器禁止条約の交渉会議にメンバーが参加。イタリアの市民社会を代表して声明を国連に届け、交渉会議において重要な役割を果たしました。
歴史的な条約制定への動きは、被爆者をはじめ、世界の民衆が声を上げ続けてきたことで生まれました。池田先生が願われた"民衆の声の結集"に貢献することができた青年たちは、深い感動に包まれました。
この条約は魔法のように、一夜にして核兵器を消滅させるわけではありません。いよいよ、これからです。核兵器のない世界の実現へ、草の根の運動を継続していきます。
◇同副女子学生部長 ソーレ・ベカーリさん
——「センツァトミカ」運動で力を入れてきたことは?
展示では、より多くの人に核時代の現実を知ってもらう場を提供しました。もう一つ私たちが取り組んできたのは、イタリアで長年、平和運動を続けている団体と連携を密にしていくことです。
一つの良き出会いから、新たな良き出会いが生まれます。
SGIと交流を重ねてきた、パグウォッシュ会議やIPPNW(核戦争防止国際医師会議)、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)をはじめ、イタリア非核武装ネットワークやUSPID(イタリア軍縮科学者連盟)等と友情の絆を結んできました。
そんな中、日本のNGOの方から、今年5月に被爆者らがサルデーニャ島の都市カリアリに立ち寄るとの知らせを受けました。
カリアリで開催された、そのイベントで、私も「センツァトミカ」運動について紹介する機会に恵まれ、大きな平和の流れをつくることができたと思っています。
——国連本部での交渉会議に、イタリアの市民社会を代表して参加されました。
3月の交渉会議に続き、(核兵器禁止条約が採択された)7月7日の歴史の舞台に立つことができました。
これまでイタリアで平和運動に携わってきた各種団体の皆さんや、全てのイタリアSGIメンバーの活動のおかげです。
長きにわたり行われた交渉会議は、決してスムーズに進んだわけではありません。困難な状況が多々ありましたが、そのたびに皆が心一つに奮起することができたのは、被爆者の皆さんの"核兵器を必ずなくす"という信念にも似た決意の声でした。その声が私たちの力となったのです。
条約が採択!——あの感動的な瞬間は忘れることができません。会場は拍手喝采に包まれ、皆で肩を抱き、喜び合いました。
今年は、戸田先生の「原水爆禁止宣言」60周年という意義深き節目です。その恩師の思いを胸に、池田先生が切り開かれた、この平和への道に、私たちも続き、これからも挑戦していきます。世界平和のために、人類のために、そして未来の世代のために——。