2017年9月9日土曜日

2017.09.09 わが友に贈る

桜梅桃李の仏法だ。
人にはそれぞれ
越えるべき壁がある。
果たすべき使命がある。
励まし合って前進!

当体義抄送状 P519
『経に云く「世間の法に染まらざること蓮華の水に在るが如し地より而も涌出す」云云、地涌の菩薩の当体蓮華なり』

☆女性に贈ることば 九月九日
いかなる困難があろうが、ひとつひとつ地道に努力し、そして待つことである。
希望を決して失わずに、時を知り、時をつくり、時を待つことです。必ずや、勝利の時は訪れる。

☆今日のことば365 九月九日
いずれの人、いずれの国でも、哲学をもたないものはない。思想をもたない人生は、舵のない船のようなものである。

☆総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2017年9月2日
◇世界宗教へ雄飛する「時」 友人参加の座談会・任用試験・未来部育成に全力
一、ペルー、ブラジル、メキシコと、中南米での行程を一切無事故で終え、帰国いたしました。池田先生に大きく見守っていただく中で、「8・24」ご入信70周年を祝賀する顕彰、各国の総会・幹部会など、全ての行事を大成功で終えることができました(大拍手)。
各国ともに、青年を先頭にメンバーが躍動し、広布拡大の息吹に満ちあふれておりました。学会の永遠性を確立する今この時、私たちも世界広布新時代の拡大を、勢いよく進めていきたいと思います。

◇根本規範を明文化
一、その意味からも本日は、はじめに「創価学会会憲」についてお伝えさせていただきます。
このたび、池田先生にご報告申し上げ、ご了解をいただき、世界教団たる創価学会の根本規範となる、会の憲法ともいうべき「創価学会会憲」を、本日の総務会で制定いたしました。
改めて言うまでもなく、世界広布の礎は全て池田先生が築いてくださいました。先生は第3代会長就任直後の1960年(昭和35年)10月、初の海外指導に出発されて以来、妙法の種を全世界に蒔き続けてこられました。192カ国・地域にまで広布が伸展したのは、まさに先生お一人の大激闘の賜であります。
その成り立ちを振り返れば、世界各国の組織は、創価学会の地区や支部として発足し、発展してきたものであり、創価学会はもともと、各国の組織や団体から構成される世界教団でありました。
その創価学会が、未来と世界に向かって、さらなる発展を遂げるためには、三代会長のご指導・ご精神を根幹に、それを正しく継承し、発展させていくことが不可欠です。そして、そのためには、創価学会の根本的な規範を明文化し、創価学会総本部が世界各国を指導する世界教団としての体制を構築していくことが、必要となってきます。
そこで、このたび、三代会長のご指導を根幹とし、先生が築かれた総本部を中心とする世界教団としての統一的なルールを、創価学会の根本規範たる「創価学会会憲」として制定したものであります。この会憲については、本日のSGI常任理事会、同じくSGI理事会でも発表され、全会一致で承認されました。
私どもは、先生のご指導のもと、世界広布新時代を迎えた2013年(平成25年)以降、広宣流布大誓堂落慶、大聖人の仏法の本義に立ち返った教義条項や三代会長のご指導・ご精神を根幹とする前文への会則改正、創価学会勤行要典の制定など、創価学会の未来と世界を見据え、世界宗教にふさわしい創価学会の宗教的独自性の確立に取り組んでまいりました。
今回の会憲の制定により、創価学会が世界宗教へと雄飛する体制が、より強固なものとなりました。私たちは、どこまでも広宣流布の永遠の師匠である池田先生のご指導を根本に、世界の同志との異体同心の団結をもって、広宣流布を断行していきたい。その決意も深く、本日より、世界広布新時代の前進を加速させてまいりたい。

◇友情の種が開花
一、記念すべき8月24日付の聖教新聞1面を飾ったのは、南米最古の名門学府である、ペルー国立サンマルコス大学からの先生への名誉博士号授与式でした。
思い起こせば、先生の同大学初訪問は1974年(昭和49年)。私も随行させていただきましたが、当時の様子は小説『新・人間革命』第19巻「凱歌」の章に描かれています。日本を発って20日間、連日の激闘から、先生の体調は全く優れず、発熱で足元もおぼつかないほどでした。ふらつかれる先生の腕をとった私は、思わず「先生、今日の大学訪問は中止にしましょう」と申し上げました。
しかし先生は、言下に否定されました。「そんなことはできない! 総長は、大学の在り方について深く考えられ、私と話をしようと、待っておられるんだ。何があってもお伺いするのが、人間の信義じゃないか」と。
そして気迫を振り絞るように、一歩一歩、歩みを進められたのであります。大学での会見は大成功に終わりましたが、翌日の大学行事は代理を立てられ、先生は宿舎で安静にされていました。
その夜、突然、ゲバラ総長が、宿舎にお見舞いに来られました。さらに、お見舞いを終えた総長を、奥さまがホテルの中庭の外まで見送ると、道路ぎわに止めてある車のそばには、総長夫人がたたずんでいらっしゃいました。先生を疲れさせてしまうと気遣い、夫人は外で待っておられたのです。この時のお二人の感動の抱擁は小説に描かれている通りです。
この感動的な出会いから7年後の81年(同56年)、ゲバラ夫妻も来日され、サンマルコス大学の名誉教授称号が先生に授与されたのであります。南北アメリカ大陸からは第1号、モスクワ大学に続いて世界から贈られた第2号となる名誉学術称号となりました。
ゲバラ博士は2000年(平成12年)に90歳で亡くなられるまで先生を敬愛され続け、SGIのイベントにも数多く参加されました。ゲバラ夫人は今回の式典への参加を楽しみにしておられましたが、残念ながら体調を崩され、出席できませんでした。笠貫SGI女性部長が自宅にお見舞いに伺うと、ことのほか喜んでくださり、先生・奥さまへの変わらぬ熱い思いを語ってくださいました。
まさに、池田先生が命懸けで蒔いてくださった信義と友情の種が、今、大きく花開き、顕彰が相次ぎ、ペルー広布が大前進している。その勝利の実証に、胸を熱くした次第です。
一、今回、ペルーにはアサト理事長、ブラジルにはシラトリ理事長と、新任のリーダーも誕生しました。
実は、2人には共通の原点があります。それは01年(同13年)9月12日。あの「9・11」同時多発テロ事件の翌日です。この日に帰国予定だった青年研修会メンバーは、数日間の足止めを余儀なくされました。
池田先生は、この日、モンゴル大使との会見に彼らを同席させました。研修に加え、2人は個人的にも、先生との劇的な出会いを深めたのであります。
一緒にカメラに納まった2人に、先生は万感の思いで語り掛けられました。「ここに集った君たちこそ真実の『世界平和の希望』です」「偉大なる広宣流布の指導者に成長していただきたい」と。この原点を胸に戦い続けてきた池田門下生が、まさに各国の広布の指導者として、新たなスタートを切ったのです。
本日も、新任のリーダーが数多く誕生しました。今この時、広布のリーダーとして先生と共に戦えることこそ、最高の誉れです。私たちも自身の原点を再確認し、誓いも新たに、広布拡大にまい進していきたい。

◇折伏のうねりを
一、この夏の最高協議会で先生は「今、新たな仏縁拡大のチャンスを迎えた」「いよいよ強く朗らかな折伏精神で、妙法を渇仰する民衆の心田に仏種を植え、地涌の人材を林立させようではないか!」と呼び掛けられました。
世界広布の本陣・日本で戦う私たちこそが、明年の「11・18」広宣流布大誓堂完成5周年への世帯増・部員増を目指し、折伏の大波を起こしていきたい。
後半戦に入り、VODの番組「名物もつ煮 三代目奮闘記」が好評を博し、各地から入会決意につながったとの喜びの声が届いています。
また、聖教新聞PR版も発行されますが、毎日の聖教紙面の体験談は、大きな感動を呼んでいます。
先生が「体験こそ力だ。体験こそ喜びだ。御書に『一切は現証には如かず』と仰せである。自信満々に語ることだ」と教えてくださった通り、広布拡大の最大の推進力は「体験」にあります。
VODや聖教新聞の体験はもとより、中でも最も納得と共感を生むのは、座談会での実感こもる体験談であり、直接の語らいです。
広宣流布大誓堂完成5周年への拡大戦、まずは本年の「11・18」に向けて、さらに明年の「1・2」、先生の卒寿のお誕生日をお祝いすべく、VODの活用、聖教新聞の拡大とともに友人参加の座談会を推進し、皆で体験を語りながら、歓喜の折伏を進めてまいりたい。
併せて教学部任用試験(仏法入門)の申し込みが始まっております。本年も地区2人以上の合格を目指し、会友受験に総力を挙げて取り組んでいきたい。
一、先日の随筆に「『学会の永遠性の確立』の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある」とつづられた通り、未来部の激励・育成にこれまで以上に力を入れる意味から、任用試験については本年より、中等部員も受験対象となります。
これは、高等部員に対しては任用試験を通じて各部一体での激励の機会が増える中、それに比べると中等部員への激励の機会が少ないのではないか、といった声に応えるとともに、インターネットなどで玉石混交の情報が飛び交う今、中等部時代から学会への正しい認識をもつことが重要であるとの観点から、受験対象を拡大したものです。こまやかな配慮のもと、丁寧に進めていきたい。
一、本年から、11月に行われる「七五三勤行会」にも、これまで以上に力を入れていきたい。
少子社会の中で、一般的にも、七五三をはじめとする子どもの行事への関心が高くなっており、諸行事には祖父母を含め、家族で参加する形が増えております。学会にあっても、新年勤行会とともに、未入会家族が会館での七五三勤行会に参加するケースも増えてきました。
そこで、未入会のお子さんも、また未入会の親や祖父母も、気楽に参加できるよう、丁寧に声掛けをしていきたい。
"未来部の一人一人を最敬礼の心で励ましたい"との先生の心をわが心として、未来部育成に総力を挙げていきたいと思います。
一、現在、広布部員の申し込みを進めていただいております。本当にありがとうございます。
御書に「ひとつのかたびらなれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至無辺の衆生にも・をよぼしてん」(1231ページ)と仰せの通り、財務の功徳は、計り知れません。一人でも多くの方が、福運と喜びあふれる財務となるよう、無事故・大成功を真剣に祈り、誠実・丁寧に進めていきたいと思います。

◇連続勝利で前進
一、いよいよ、創価学会がさらなる世界宗教へと雄飛する、重要な時を迎えました。
池田先生は9月号の「大白蓮華」の講義で、「今、私どもは新たな決意で、あの地へ、この地へ、妙法という『平和の種』を蒔き、あの友へ、この友へ、『希望の光』を届け、一人からまた一人へと、広宣流布の黄金の波を広げていこう」と呼び掛けてくださいました。
広布の波を広げてこそ、学会のリーダーであり、本物の弟子であります。下半期の折伏・弘教も、聖教拡大も、任用試験の会友受験も、まず私たちリーダーから、率先の行動を起こしてまいりたい。
創価学会の素晴らしさ、池田先生の偉大さを堂々と語りながら、拡大の結果をもって、後半戦も連続勝利の歴史を開きゆこうではありませんか!(大拍手)