2017年9月11日月曜日

2017.09.10 わが友に贈る

◇今週のことば
さあ 躍動の座談会だ。
一人一人に光を当て
生き生きと体験を語れ!
「自他共に喜ぶ」
生命の賛歌を賑やかに!
2017年9月10日

三三蔵祈雨事 P1468
『されば仏になるみちは善知識にはすぎず、わが智慧なににかせん、ただあつきつめたきばかりの智慧だにも候ならば善知識たいせちなり』

☆女性に贈ることば 九月十日
いかなる邸宅に住もうが、貧しい小さいあばら屋に住もうが、母は母である。
母の慈愛の大きさと力と行動が、真実の心の邸宅の大きさである。

☆今日のことば365 九月十日
仕事に不満を持つ人は敗北者である。それは、環境に支配されきっているからだ。どんな環境にあっても、そこを楽しい世界にかえてゆく人こそ、人生の勝利者といい得るのである。

☆原水爆禁止宣言60周年 原点の神奈川で 世界広布新時代第27回本部幹部会
◇世界平和へ「大善」の道を進め
◇池田先生がメッセージ 原田会長、永石婦人部長が海外の友、各部の代表と出席 SGI青年研修会 全国学生部大会も
◇「生命の太陽」を昇らせゆく 慈折広布の大潮流
「世界広布新時代第27回本部幹部会」が2日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」「全国学生部大会」の意義を込め、横浜市鶴見区の神奈川池田記念講堂で晴れやかに開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、研修会で来日した55カ国・地域280人の友と出席した。池田大作先生はメッセージ(3面に掲載)を贈り、心から祝福。日本中、世界中で青年たちが目覚ましい成長を遂げ、人間革命している姿を喜びつつ、「大法弘通」の時を迎えた今こそ「生命の太陽」を昇らせ、新たな地涌の友を誕生させながら、「慈折広宣流布」という幸福と平和の大潮流を起こそうと呼び掛けた。(2・3面に関連記事。全国中継は7日から10日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)

朝方まで降り続いていた雨がうそのよう。
快晴の空から燦々と降り注ぐ陽光が、神奈川池田記念講堂に続々と集まってきた青年たちを明るく照らしていた。60年前のあの日と同じように——。
それは、1957年(昭和32年)の9月8日。台風一過の晴天に恵まれる中、横浜・三ツ沢の競技場で、青年部の東日本体育大会「若人の祭典」が開かれた日である。
席上、創価学会第2代会長の戸田城聖先生は5万人の青年らを前に「原水爆禁止宣言」を発表した。
核兵器の奥に潜む生命の魔性の"爪"を、もぎ取りたい!
民衆の生存の権利を脅かす魔物を、断じて許してはならぬ!
この思想を広めることこそ、青年の使命である!——と。
競技場に響きわたった烈々たる言々句々。時間にしてわずか3分40秒。だがそこには、恒久平和実現を誓う、火を吐くような気迫が凝縮していた。戸田先生はこの宣言を「遺訓の第一」として、池田先生をはじめ青年たちに託したのである。
池田先生は、恩師の精神を世界に宣揚し続けてきた。そして今、日本中、世界中で、後継の青年たちが平和の連帯を広げている。
池田先生は本部幹部会に寄せたメッセージの中で、若き日に御書講義に通った横浜・鶴見の地での思い出を述懐。経済苦や病などと闘う同志たちと、折々に「いずれ世界中から地涌の菩薩が続々と集い、世間があっと驚く時が必ず来る」と励まし合った日々を振り返った。
そして、「まさしく今、その通りになっているではありませんか!」と呼び掛けると、講堂を埋め尽くした日本と世界の同志たちは笑顔を輝かせ、力強い拍手で応えた。
本年は学生部結成60周年の佳節でもある。「全国学生部大会」の意義も込められた幹部会には、世界各地で平和の哲学を広げる英才たちの姿もあった。

◇地よりか涌きたる我なれば この世で果たさん使命あり
◇人間革命の栄光の暁鐘を打ち鳴らせ
「混迷を深める社会にあって、創価の人間主義の哲理が、いやまして希求される時代が到来したのです」。イギリスのガブリエレ・ウエストヘッド女子学生部長は力を込める。
近年、欧州各地で頻発する凶悪犯罪や悲惨なテロ事件。その中で学生部の友は、"生命尊厳の哲学こそ希望の光源"との信念で、信頼と友情を結ぶ対話の花を咲かせてきた。さらに「SGIの日」記念提言を徹して学び、あらゆる機会に研究発表を。また男子部・女子部とも連携して平和意識調査を実施した。「さらなる対話の大波を起こします!」と、ウエストヘッドさんは決意を新たにする。
一方、アメリカ学生部では近年、「核兵器なき世界」を目指す運動を多角的に展開。約85のキャンパスで4万5000人の友に理解の輪を広げた。この献身的な運動が各界から高く評価され、NPT(核拡散防止条約)に関連する会議などに招待されるまでに。
グレイディ・テッシュ学生部長は誓う。「若き熱と力で、平和の世紀を築きます!」
アジアでも、知勇兼備の人材の活躍が目覚ましい。
シンガポール創価学会(SSA)学生部はこれまで、展示会や講演会に総力を。先日開催したシンポジウムでは「原水爆禁止宣言」に込められた"核兵器は絶対悪"等の平和思想を訴えた。すると500人の来場者から反響が。ある大学の識者は「グローバル化が進展する昨今、学生が連帯を広げ、平和へのメッセージを発信する意義は極めて大きい」と称賛の声を寄せた。
謝明輝学生部長は語る。「先駆の使命を胸に、幸福のスクラムを広げます!」
池田先生はかつて、随筆につづった。
「『生命尊厳』を掲げる若き旗手の英知と勇気がある限り、平和の連帯は広がる。核兵器なき世界、戦争なき地球の明日へ、断固と進むのだ」
平和の地球を我らの勇気で! 平和の地球を世界の友と!
師弟共戦の天地・神奈川から、栄光の船出を開始する本部幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。
次に、SGIの青年を代表して、2人のリーダーが活動体験を披露した。アメリカのマイケル・オマーリー男子部長は明年秋の「青年5万人の結集」を目指して、拡大の勢いが増す様子を報告。韓国の崔?賢女子部長は、各部一体の前進によって、本年、1万5000人の新入会者が誕生した喜びを語った。
音楽隊・神奈川吹奏楽団の演奏に続き、新任の藤原学生部長、渡邉女子学生部長が、行学の二道に先駆ける清新な決意を表明した。
竹岡青年部長は各地の創価青年大会が感動と共感を広げている模様に触れつつ、自身の曽祖母の体験を紹介。広島で原爆の被害に遭った後、折伏を受け、入会し、自身と一家を見事に蘇生させたエピソードを通しながら、「青年部は、相手の心に響く、生き生きとした確信の声で、この仏法を語り抜いていきます」と語った。
原田会長は世界教団としての体制を確立するため、このほど「創価学会会憲」を制定したことに言及。次いで先月訪れたペルー、ブラジル、メキシコにおける広布伸展のドラマや、池田先生の激励によって後継の青年たちが陸続と育っている模様を語りつつ、「師弟不二の精神に勝る、人材育成の源泉はない」と強調した。そして、この師の闘争に続き、まず自らが一人立ち、勇気と誠実の対話で勝利の金字塔を打ち立てていこうと訴えた。
続いて「原水爆禁止宣言」60周年の記念映像を視聴。最後に学会歌「誓いの青年よ」を皆で大合唱した。