2017年8月15日火曜日

2017.08.14 わが友に贈る

◇今週のことば
炎暑の日も、風雨の日も
尊き「無冠の友」ありて
広布の前進の暁鐘あり。
皆で心からの感謝を!
皆が旭日の生命力を!
2017年8月14日

呵責謗法滅罪抄 P1132
『何なる世の乱れにも各各をば法華経十羅刹助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり』

☆女性に贈ることば 八月十四日
師との思い出をもつ人生は美しい。豊かである。師との思い出を大切に温め、師を誇りとし、師の理想を実現していく−−そこに幸福な、人問としての通がある。

☆今日のことば365 八月十四日
天才とは努力の異名である
努力なくして
 何で力ある人が生まれようか

☆青春勝利の大道 第1回 新たな決意で 新たな前進を
◇永遠の幸福の軌道を善友と
大空には鳥の飛ぶ道があり、大海には魚の泳ぐ道がある。人にも人の歩むべき道がある。
最も充実した『青春勝利の大道』。それを明快に示しているのが、正しき信仰である。
世界第一の生命尊厳の哲学を持った君たち、貴女たちが、どれほど尊く強いか。この道は絶対に行き詰まることがない。
日蓮大聖人は、『仏になるみちは善知識にはすぎず』(P1468)と仰せになられた。
善き友と励まし合い、仲良く朗らかに永遠の幸福の軌道を進むのが、我らの行進だ。
この地涌のスクラムに一人また一人と仲間を増やし、人類の平和の大道を開きゆこう!

◇『日々前進』の挑戦者たれ
『一日一日、進歩する人が青年である』。これが創価の父・牧口先生の信念であった。
我らもまた一
一日一日、一歩前進だ。
一日一日、価値創造だ。
一日一日、人間革命だ。
まず、祈りから始めよう!
張りのある勤行・唱題こそ、最強無敵のエンジンである。
祈り抜き、祈り切ってこそ、不可能を可能にできるのだ。
私も、宝の中の宝の皆さんが健康で福徳に満ち、大勝利の日々であるよう、いつもいつも題目を送っている。
さあ、新たな目標の頂を目指して、自分自身がどこまで登攀できるか、挑戦だ。

☆開学50周年へ世界に挑む創価大学 ノーベル賞受賞者や国家指導者が来学 2017年8月2日
◇向学の心育む"知性"との出会い
文部科学省のスーパーグローバル大学に採択され、国際化を加速させる創価大学(東京・八王子市)。年々、海外留学に行く学生も増え、国内の厳しい選抜をくぐり抜け、各分野の国際会議に出席する人も出てきている。創大生の「海外志向」は、開学以来から強い。それは、創立者・池田先生が常々、"君たちの舞台は世界だ"と呼び掛けてきたことに加え、ノーベル賞受賞者や国家指導者など各国の識者が数多く来学していることも、大きな要因として挙げられる。もう一つは、クラブ活動を通じて世界に触れる機会が格段に多いという点である。創大は、国際性や語学力を高めるクラブ団体が充実している。ここでは、15年間にわたって続く、国際連合研究会(国連研)とアンワルル・チョウドリ元国連事務次長との交流や、卒業生の声を紹介する。

ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士やオスカル・アリアス元コスタリカ大統領、ハーバード大学名誉教授のヌール・ヤーマン博士、モスクワ大学のヴィクトル・サドーヴニチィ総長、欧州連合(EU)のヘルマン・ファンロンパイ初代大統領——。
ここ5年間をみても、創大キャンパスには多くの識者が来学し、学生との懇談や講演を行っている。
「世界の一流の"知性"との出会いは、学生たちにとって、時に学び方を一変させるような大きな触発の場になっています」と語るのは、国連研の顧問を務める中山雅司教授である。
国連研は1991年、冷戦後も紛争が各地で続く中、国連の役割を重視した問題解決を考える創大生によって発足。94年にはアメリカの国連本部などを訪問するニューヨーク・ボストン研修をスタートさせ、国連職員らに直接会い、研究成果の報告や意見交換などを行ってきた。
さらに2002年には、元国連事務次長のチョウドリ氏と懇談。以来、毎年のように交流を重ねている。
チョウドリ氏は、池田先生との対談集『新しき地球社会の創造へ』の中で、国連研についてこう述懐する。
「私は学生たちのオープンな心や、世界中の人々とつながりたいという熱意、世界の人々の多様性を受け止める能力、そして世界と一体でありたいと願う熱い思いに、心を打たれます。目を見張るような彼らの生命力に、私は、いつも励まされ、国連は、こうしたオープンで自由な発想を持つ若者たちとともに活動するべきだと、痛感させられるのです」
チョウドリ氏はこれまでも、"創大生との交流なら"と激務の合間を縫うように語らいの時間をつくってきた。毎回の懇談では、一人一人の手を握り、はるばる海を越えてやって来た向学心を最大にたたえ、歓迎する。
昨年度の研修で団長を務めた池�日奈さん(文学部3年)は、そうした温かな振る舞いとともに、次の言葉が胸に響いたという。
「世界市民とは、単に海外の人と多くつながっているだけではありません。たとえ、海外に行くことはなかったとしても、貧しい生活を強いられている人々がいることに思いをはせ、食べ残しを減らしたり、水や電気を節約しようと努力したりする人も、立派な世界市民です。恵まれた日本の生活に安住せず、各地のさまざまな問題に目を向けてください」と。
以来、池�さんは、知識としてだけでなく、苦しい状況に置かれている人たちの境遇や気持ちを考えるようになった。"大学は、大学に行けなかった人々のためにこそある"との創立者の言葉をかみ締め、勉学に励んでいる。
昨年3月、チョウドリ氏は創大卒業式の来賓として来日。式典で記念講演を行うとともに、たっての希望で国連研の学生との懇談の時間をもった。
参加したメンバーは振り返る。
「寛容の精神と多様な価値観を身に付けることの重要性を強調されました。平和を追求し、多くの国の人々と関わってきたチョウドリ氏の言葉が重く響きました」(高原里沙さん〈文学部4年〉)
「『全く異なる境遇の人に、共感できない場合はどうすればいいのでしょうか』との質問に、『それでも、共感するのです』と力強く言われたことが印象的でした。私には、どこかで"本当に平和な世界を築くことができるだろうか"との迷いがありました。しかし、その言葉には、"断じて平和な世界を築く"との強い確信がみなぎっていました」(淵上貴史さん〈国際教養学部4年〉)
ある時はキャンパスで。またある時は海外で——。
創立者と深い信頼と友情で結ばれた世界の"知性"との出会いが、創大生たちの心を大きく開いていく。

国際連合研究会出身 世界銀行勤務 蝶名林俊さん(2007年卒)
●人間主義の環境経済学者に
私は経済学部を卒業後、アメリカのエール大学大学院の修士課程を経て、コーネル大学大学院の博士課程に進学しました。現在は、博士課程に在籍しながら、2015年から世界銀行で働いています。
これまでの研究を生かし、気候変動が人々の生活にどのように影響しているのかを調査し、リポートや政策提言としてまとめることが主な業務です。
私は、幼い頃から環境問題に興味を持ち、東京の創価中学・高校時代は、校内の美化運動の責任者を務めました。
創大では国連研に所属。各地の環境問題を調べ、ニューヨーク・ボストン研修にも2回参加しました。
研修は、ハーバード大学で学ぶ同窓生と接し、海外の大学院進学を真剣に考えるようになるなど、世界に目を向ける大きな機会となりました。
また、チョウドリ元国連事務次長との懇談では、国際舞台の第一人者たちが池田先生を高く評価し、創価教育に大きな期待を寄せていることを肌で感じるとともに、世界で活躍できる実力を付けようと固く決意しました。
国際機関である世界銀行では、語学力はもちろんですが、異文化理解力やチームワーク力など創大で培った「人間力」が生きていると感じます。
私が環境経済学の道を志した原点には、創大で学んだ"人間主義経済学"があります。それは、利益を最大限にする経済学ではなく、「人間のため」「未来のため」を考え、持続可能な発展を可能にするメカニズムを追求する考え方です。
現在取り組んでいる主な研究の一つに、気候変動に対するレジリエンス(弾力性、回復力)の世帯単位での測定・強化があります。この研究では、国や地域ではなく、世帯ごとのデータをとって分析を進めます。なぜなら、たとえ小さなハリケーンでも、貧困家庭は洪水で家ごと流されてしまうことがあるなど、被害の大きさに、家庭の経済状況が深く関わってくるためです。
「気候変動によって、こんなに大変なことが起こる」との予測をする場合、"誰の視点に立つのか""その基準をどこに置くのか"によって、分析の仕方は大きく変わってきます。当然、労力や時間はかかりますが、「誰のため」「何のため」の経済学かを問い続ける日々です。
温暖化などの気候変動は、人類にとって避けることのできない喫緊の課題であり、幅広い分野に影響を及ぼします。責任の重さを強く感じますが、創価の学舎で培った人間主義の哲学を胸に、持続可能な未来を開く環境経済学者に成長していきます。