師弟誓願こそ
あらゆる障魔を破り
栄光を開く力だ!
絶対勝利の大道を
真っすぐに進みゆこう!
波木井三郎殿御返事 P1373
『法華経の心は当位即妙不改本位と申して罪業を捨てずして仏道を成ずるなり』
☆女性に贈ることば 八月十三日
おじぎの仕方ひとつで、「いいな。素晴らしいな」と、さわやかな余韻を残し、ご両親の風格までしのばせる人がいるものだ。
家庭にどんな風が吹いているか。子どもはその家風を胸いっばいに吸い込んで大きくなる。
☆今日のことば365 八月十三日
生涯、私は正々堂々と戦う
卑怯者だけには絶対なりたくない
人の隙を狙って 小才をろうしながら
鼠のように動く人間だけには
決してなりたくない
☆青年SGI 世界の若きスクラム スイス 2017年8月3日
◇「師弟の精神」を深め異体同心の絆を結ぶ
明年、初の地区結成から55周年の佳節を刻むスイスSGI。その広布の原動力となっている青年部のリーダーに、活動の様子などを聞いた。
——3人は、それぞれが多彩な分野で活躍されていると伺いました。
レスター・ゴー男子部長 私は、中国出身の両親のもと、移住先のフィリピンで生まれました。
フィリピン国内の情勢悪化に伴い、一家でスイスに来たのが28年前です。
現在、スイスで販売したい製品を輸入し、宣伝・商品化する企業を、知人と経営しています。
イザベル・シュピューラー女子部長 私の専攻は、脳の研究で、スイス連邦工科大学で博士号を取得しました。現在は、「ユリサーチ」に在籍しています。
「ユリサーチ」は、スイス政府の依頼を受け、研究やイノべーションの支援・連携等を行う機関です。
その中で、私は、若い研究者のキャリア支援「マリー・スクロドフスカ・キュリー・アクションズ」に携わり、研究者の支援、アドバイスを行っています。
また、同アクションズにおいて、欧州委員会とスイスの研究者との間の連絡責任者を務めています。
バッティスト・シュミット創価班委員長 私は、鳥類の生態学を専攻し、2年前、フランクフルト大学で博士号を取得しました。
ドイツのゼンケンベルク自然博物館での研究を経て、現在は、鳥の生態系の維持を目的とするNGO(非政府組織)に在籍しています。
——公用語が4言語あるスイス。国民の25%が外国人であり、社会には異文化が共存しています。そうした環境の中で、青年部の皆さんは、どのように活動をされていますか。
女子部長 女子部では、月に1回、同じ言語圏である地区や支部の単位で会合を行っています。
スイスでは、それぞれの地域で、メンタリティー(精神性)が違います。
各言語圏を超えて会合を開く際は通訳が必要ですし、御書や池田先生のご著作も翻訳が異なります。
例えば、会合で小説『新・人間革命』を読む際も、ジュネーブではフランス語ですが、チューリヒではドイツ語です。
地域を超えて会う機会が少ないからこそ、メンバーの訪問激励に力を入れ、綿密に連携を取る中で、一対一の友情を深めています。
6月18日には、6年ぶりに全国の女子部の会合を開催することができました。
チューリヒで行い、約80人のメンバー・会友が参加し、私が折伏している友人も来てくれました。
その友人は、大学のワークショップで知り合った宗教学者です。今、一緒に題目を唱えています。
男子部長 男子部でも、月に1回は、会合を開くようにしています。毎月テーマを掲げ、御書や小説『新・人間革命』を学びつつ、悩みや目標を共有します。
私も、広布の人材を育てるために、メンバーのもとに足繁く通い、一緒に唱題する時間を増やすように心掛けています。
創価班委員長 創価班のメンバーは、支部単位の会合をはじめ、ルガノ、チューリヒ、ジュネーブにあるSGIの各会館での任務に着いています。
支部単位の会合は、外部会場を使って頻繁に行われています。創価班は、会場の設営や準備、来場者の送迎、屋外での整理誘導、会合中の運営、後片付けなどを担っています。
1月には、日本の「第1回創価班総会」(1977年1月6日)の40周年を記念して、スイス創価班の総会を開催しました。
——多くの若者に共通する"悩み"はありますか。
男子部長 現代は競争主義が過剰になり、多くの若者が自信を失っています。
例えば、就職活動で面接を受けて、何度も不合格になれば、大半の人が"自分は社会に不要な存在だ"と思ってしまうでしょう。
そうした状況にあって、どこまでも若者の可能性を信じてくださる池田先生の励ましが、どれほど希望になっているか。私自身も、何度も励まされました。
スイスでは、中学生の時に、学業を続けるか、職業訓練を受けるかを、選択しなければなりません。
私は14歳の時、職業訓練を選びましたが、就きたい職業には、成績が足りず、進路に悩んでいました。
学校の先生からは、"どこでもいいから職場を探せ"と突き放され、孤独と不安を感じました。
そんな私を信じ、励ましてくれたのが、両親と男子部の先輩方、そして池田先生の指針だったのです。
何度も履歴書を送り、諦めずに挑んだ結果、私の素質を信じてくれる上司に巡り合い、希望の職業訓練先に進むことができました。
女子部長 スイスは、経済的には恵まれた国ですが、一方で人間関係の希薄化が危惧され、心の空虚感を埋めたいと願っている人が多いように感じます。
また「完璧主義」の人が多く、自分にプレッシャーをかけすぎて、病気になるケースも少なくありません。「元気がないこと」を恥ずかしいことだと思って、人を遠ざけてしまう傾向も見られます。
だからこそ、教学や池田先生の指針を学ぶ中で、「ありのままでいいんだ」と、自分らしさを取り戻すことができるのです。
——学会活動において、今、特に重視していることは何ですか。
創価班委員長 私は、池田先生の御書講義を通して、皆と「師弟の精神」を学び深めています。
かつて、先生は、報恩抄を通し、「無間地獄の道」をふさぐ「慈悲」の重要性を教えてくださいました。
大きな悩みに直面した時こそ、慈悲の心を湧かせて、折伏に挑む。「小我」を打ち破り、「大我」の生き方を求めていこうと、確認し合っています。
女子部長 池田先生は、今という時の重要性について、"創価学会の永遠性を確立する時である"と示してくださいました。
また、現在、小説『新・人間革命』の第30巻が、日々、聖教新聞で連載されています。今こそ、師弟の精神を深めようと、スイス青年部は、欧州各国のSGIの機関紙に掲載されている池田先生の「大白蓮華」の巻頭言を学んでいます。
いかなる三障四魔にも動じることのない「異体同心の絆」を結びゆくため、師匠の心をわが心とする青年の連帯を築きます!