2017年7月28日金曜日

2017.07.28 わが友に贈る

御聖訓「一日に二三度
えみて向へとなり」
父母に笑顔で接しよう。
感謝の言葉を届けよう。
親孝行を報恩の心で!

上野殿母尼御前御返事 P1515
『法門の事、日本国に人ごとに信ぜさせんと願して候いしが願や成熟せんとし候らん、当時は蒙古の勘文によりて世間やわらぎて候なり子細ありぬと見へ候、本より信じたる人人はことに悦ぶげに候か』

☆女性に贈ることば 七月二十八日
自然も、世界も、宇宙も、一瞬として止まってはいない。向上心を失った瞬間から、すでに人生の退歩が始まる。

☆今日のことば365 七月二十八日
万葉集が千年の歴史に耐えて、今も生気を脈々とたたえているのも、ホイットマンが、国境を越えて、その自我の叫びを力強く訴えかけているのも、形式や虚飾にとらわれない、人間の血脈ともいうべき息吹きがそこにあるからだと思います。

☆世界写真紀行 第19回 アラスカ「ポーテージ氷河」 2017年7月21日
◇「対話」が知恵の門を開く
湖に浮かぶ氷の塊。よく見ると青い。空の色とも、海の色とも異なる、独特の青。「グレーシャー・ブルー(氷河の青)」と呼ばれるものだ。
アメリカ・アラスカ州アンカレジ近郊。氷は、ポーテージ氷河の一部である。
氷河とは、万年雪がそれ自体の重みによって氷の塊となり、低地に向かって流れ下る、文字通り"氷の河"。人間の世界からは想像もつかないほどの長い年月をかけて形成された。
アラスカとは「偉大なる大地」という意味。アメリカ合衆国最大の州であり、面積は日本の約4倍もある。
1983年5月28日、池田先生は、このアラスカの地に第一歩をしるした。
アンカレジ国際空港のロビーに先生の一行が姿を現すと、出迎えたSGIメンバーから歓声と拍手が起こった。一人一人と固い握手を交わす先生。広大な地で広布を開拓してきた友の喜びが弾けた。
翌29日、先生はアンカレジ市内で行われた北米総会に出席。アラスカという名の由来に触れつつ、"この偉大なる大地で、永遠に崩れざる幸福と平和の道を拡大しながら、偉大なる仏法の証明者、偉大なる幸福の栄冠者に"と念願した。
さらに30日、池田先生の一行は、ポーテージ氷河へ。アンカレジから車で1時間半の道のりを、アメリカ、カナダの代表と共に向かった。
氷河を眺めつつ、先生はメンバーの近況を聞き、心からの励ましを。共に記念のカメラに納まった。
アラスカの友は、この師弟の原点を胸に、広布拡大へ極北の広大な大地を駆けた。折々には、思い出のポーテージ氷河に集って誓いを新たにし、社会に友情と信頼の輪を広げていった。
先生は、アラスカの厳しい自然と、そこで鍛えられた人間味豊かな人々との出会いを振り返りつつ、次のように記している。
"民衆は皆、『楽しく平和に暮らしたい』と願っている。それなのに戦争の恐怖や環境破壊がある。青年の心に空虚感があり、老人の心には無力感がある。人間の力を『幸福の道』に使うか、『破滅の道』に使うかは結局、人間次第である"
現代社会において、科学技術は発達し、知識も飛躍的に増大した。しかし、肝心の人間自身の欲望を制御できていない。先生は、そうした人類の行き詰まりの原因の一つとして、「人間が、なかんずく指導者が、〈生と死〉という根本問題について考えることを避けている」からであると指摘。「ゆえに、知識は増えても、智慧は増さない」と。
「必ず来る『自分の死』を直視し、人生の短さを沈思したならば、支配欲や富に溺れて暮らす愚かさが、わかるはずである。もてる力を何に使うべきか、身震いする思いで自覚するはずである。自分の死後までも残る永遠の価値のために立ち上がるはずである」
何のために生きるのか。限りある生を、どう使うのか——この問い掛けはまた、仏法対話の出発点でもある。
友に会い、じっくりと語り合う中で、人生と社会において、最も大切なものが見えてくる。知識が増えるだけではなく、知恵が湧いてくるのだ。
我らの対話運動は、自他共の幸福の直道であると同時に、一人一人の生命に知恵の門を開き、人類的な諸問題に挑戦する精神の闘争である。