2017年7月16日日曜日

2017.07.16 わが友に贈る

努力の人は
行き詰まらない。
地道の人は
断じて負けない。
勝利の人生を共々に!

治病大小権実違目 P998
『結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし』

☆女性に贈ることば 七月十六日
自ら求めて、苦労をしていってほしい。そして、同じ苦労を するならば、大きな理想のために苦労してもらいたい。
自分の小さな殻に閉じこもるのではなく、友のため、社会のため、そして人類のためという大いなる理想を掲げて、学んでいくことだ。

☆今日のことば365 七月十六日
友をもち、友を信ずるとともに、自らも、友の信頼にこたえようと努力する。それは、おそらく、自分というものへの変革にいどむ、はじめての経験であるはずだ。

☆世界写真紀行第18回 中国・桂林 2017年7月5日
◇言葉の力で社会を潤す
"中国らしさ"といえば、この幻想的な風景を思い浮かべる人も多いに違いない。まるで"山水画の世界"に入り込んでしまったかのようだ。
桂林の奇岩・奇峰。
古来、「桂林の山水は天下に甲たり」とたたえられた。漓江という川を船で下ると、さまざまな形の岩や峰に出合うことができる。
龍が水と戯れているように見える「九龍戯水」。
中国古代の皇帝の冠に似ている「冠岩幽洞」。
9頭の馬の姿が隠れているといわれる「九馬画山」。
数億年の歳月をかけ、少しずつ石灰岩が雨水に浸食されてできたカルスト地形。それぞれの岩や山に、詩情豊かな物語がある。桂林の風景は、悠久の時を超え、人々の心を引きつけてやまない。
1980年4月26日、5度目の訪中で桂林を訪れていた池田先生は、楊堤という町の船着き場に向かった。漓江を船で下りながら、桂林市の要人らと会見するためである。
この時の様子が、小説『新・人間革命』「雄飛」の章につづられている。
徒歩で船着き場に向かう山本伸一の一行。
竹林を抜けると、河原にいた子どもたちが近寄ってきた。その中に、てんびん棒を担いで、薬を売りに来ていた2人の少女がいた。
彼女たちは道行く人に、「薬はなんでもそろっていますよ。お好きなものをどうぞ」と呼び掛けている。
伸一はほほ笑みながら、自分の額を指さして尋ねた。
「それでは、すみませんが、頭の良くなる薬はありませんか?」
すると、少女の一人が、全く動じる様子もなく答えた。
「あっ、その薬なら、たった今、売り切れてしまいました」。そしてニッコリと笑みを浮かべた。
機知に富む当意即妙の答え。その場にいた皆の笑いがはじけた——。
先生は、この時の少女とのやりとりについて「乙女のさわやかな音声は、わが心の水面にいつまでも美しい波紋を広げている」と振り返り、こうつづっている(「主婦の友」92年1月号)。
「聡明な言葉づかいは、凍てついた心をとかす光風となる。どんな局面にあっても、弾力ある知恵の一言があれば、悠々とまた闊達に切り開いていくことができる」
「思えば、中国との友好の橋も、真心と誠実の対話を積み重ねて作りあげてきたものにほかならない。言葉は文字どおり『言の葉』である。春の新緑のようなみずみずしい『言の葉』は、生活にまた社会に、豊かな潤いを添える」
励ましの言葉。友情を結ぶ言葉。感謝を伝える言葉——「言葉の力」によって、人の心は動き、変わっていく。そうして社会の底流もまた、少しずつ、着実に変わっていくのである。
言葉が人間をつくり、社会をつくる。ゆえに、わが地域に、善と和楽の言葉を、真心込めて敷き詰めていきたい。
創価の平和運動とは、言葉の力で人々の心を潤し、友情を育んでいく挑戦でもある。