2017年5月22日月曜日

2017.05.22 わが友に贈る

◇今週のことば
広布に走る一日は
極楽百年の修行に勝る。
なれば今日も
正義と仏縁の拡大だ。
大功徳を積みながら!
2017年5月22日

立正安国論 P31
『国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る』

☆女性に贈ることば 五月二十二日
自分の将来や人生について、両親や先輩と話し合うことは決して古いことではない。大切な示唆となることを忘れてはならない。いちばん賢明に自分を守る羅針盤になるのである。

☆今日のことば365 五月二十二日
人間というものは、自分のことに関しては、甘く、弱いものです。ふだん強そうなことをいっていても、いざ自分のこととなると、いっていることの半分も実行できない。またよいことは自分の手柄にし、悪いことは他人のせいにする醜い面も、だれもがもっています。その弱い自分、醜い自分に打ち勝つことこそ、最大の勇気だといえましょう。

☆戸田先生の指導より 「創価学会の使命」 昭和22年10月19日 創価学会第二回総会 東京教育会館
いま、つらつら日本国土を見るに、所として華洛の土がありません。
インフレの波にもてあそばれて生活の惨苦に悩む人々、あすの不安に焦燥を感じて生気をうしないゆく父や母、あるいは家を失い言えを求めて血みどろのもの、また巷には夜な夜なの強盗騒ぎ、己々の職業にあっては、その資材の不足、資金不足、労働力の減少等、絶えざる不安定感は全国に充満してどこに真の楽土ありといたしましょう。
この国土を救いたい、この民族に楽土を与えたいと、乞いねがわないではおられないのは、わたくしどものみではないでありましょう。
自覚ある人である以上、自己一身の保全に汲々たるのみで晏如(あんじょ)たりうるものでがありません。
しかるに今日の現状は,自己一身の保全、または一家の保全すら、見通しをなしえない状態なのであります。
かかる苦悩の世の中を救うには、仏教の真髄を世に広める以外に方法はないと、二人の大哲人が遠くは三千年の昔に、釈迦と現れ、日蓮大聖人様として現じられて、大声喝破しておられるのであります。
幸いにも、我々学会人は、このみ仏のお教えに随順するものの集まりであります。
仏教の真髄とは、日蓮正宗を除いては真の仏教はないということは、文証珥ついて、理証について、わたくしの常に説くところであり、諸君が常に現証を得られた以上、我々は、日蓮大聖人様に随順して大聖人様の文底秘沈の妙法を、個人の救いのために、国土、民族いな、全宇宙の衆生を救わんがために、説かなくては為らないのであります。
われらは、日蓮大聖人様ご図顕の大御本尊様のご威徳、広大なる大聖人様のご慈悲によって、このようなつまらぬ凡身に、仏を感応することができる大果報を喜ぶとともに、人々にもこの喜びをわけて、仏の国土を清めなくてはならない。
当然のことでございます。
この当然の行為は、すなわち、われわれをして、仏の使いをたらしめるものであります。されば、また仏からつかわされたものとして、慈悲の袋に救いの源泉をつつんで、人々にあたえることこれを折伏というのであります。
折伏こそ学会の使命であり、信条であるのであります。
されば吾人は、仏を感得しうるの大果報人であるとともに、世の中に大確信を伝えなくてはならないのであります。
仏に貧乏があってなるものですか。
仏が三世の仏菩薩、諸天善神に守られなくて、なんとしよう。
前世は必ず安穏であること疑いないのであります。
されば仏の集まりが学会人であると悟らなくてならないのであります。
迷える人々を仏のもと、すなわち、日蓮正宗の御本尊様の御もとに、案内するの集まりであると、知らなくてはなりません。
このためには、けっして、信仰や折伏を、自分の金もうけや都合に利用してはならないのであります。
仏罰の恐ろしさを知るならば、そんなことは、けっしてでき得ないので、世に言う悪などということの何千倍の悪であります。
学会は名誉のためにも、金もうけのためにも、寄付をもらうためにも動いてはならないのであります。
ご利益や大果報は、御本尊様からのみ得られると、確信すべきであります。
もともとわが創価学会は、故牧口常三郎先生の提唱と実行運動に、その端を発し、いま不肖、非才をもかえりみず、先生なき後の学会の理事長として、先生の意志をつぐものであります。
先生の後半生、すなわち、創価学会の活動いらいの先生は、多くの悪口罵詈、誹謗が、あたかも先生の全人生のごとくであって、そのなかに、なんら恐るることなく、日蓮正宗流布のため、寧日なかったのであります。
しかも、軍閥主義の横暴と、時の警視庁の小役人の無知蒙昧から、ついに牢死までなされてみ仏にささげたお方であります。
されば、その後をつぐわれわれも、三障四魔紛然とおこるとも恐るることなく、三類の強敵、雲のごとく集まるも、日蓮上人様のおことばを信じ、霊鷲山会に参ずるときは三世常恒の御本尊様に、胸を張ってお目通りのかなうよう、たがいに努めようではありませんか。

☆青春譜——池田先生と綴る未来 創価大学第13回 ロシア研究会 2017年5月17日
◇「この道」を歩み続ける人に
「そこに人間がいるから、私は行くのです」——世界を分断した東西冷戦の渦中、創価大学創立者の池田先生は、ソ連(当時)への第一歩をしるした。1974年9月のことである。
先生は翌75年5月にも再び訪ソを。この時、名門・モスクワ大学と創大との間で学術交流協定が結ばれている。
同年、入学した5期生。先生の勇気の行動を目の当たりにした彼・彼女らは"創立者に続こう!"と燃えていた。
この5期生の数人によって創部されたのが、現在の「ロシア研究会」である。
モットーは"直接行って、自分の目で確かめる"。ロシア語の研さんはもとより、ロシアの歴史、文化、文学などを幅広く学習。研究誌を毎年発行し、主催するロシア語スピーチコンテストは26回を数える。モスクワ大学をはじめ、ロシアの各大学へ留学するメンバーも多い。

◇日ロ友好の人材を
創部当時、創大にロシア語専攻はなかった。創大のロシア語教育の草分け的な存在であった酒井一之教授(故人)が顧問となり、学生たちは語学の習得に挑戦。部室には一冊のノートが置かれ、両国友好への熱い思いを、互いに書き込んでいった。
そんな研究会の友を、池田先生はずっと見守ってきた。
76年秋の創大祭。来学したソ連の賓客との会見に、研究会の学生の代表2人が同席。先生は通訳に挑戦するよう促した。
「きょうは、ゆっくり学内を散策するような一日にしたいですね」と語る先生の言葉を、しどろもどろになりながら伝える学生。しかし、後が続かない。先生は、ほほ笑みながら「しっかり勉強するんだよ」と温かく励ました。
別の会見では、研究会の部長を同席させ、「ロシア語であいさつを」と勧めたこともある。懸命に言葉をつないだ友を優しく見つめ、「彼にとって、生涯忘れられない瞬間となったことでしょう」と来賓に語った。
そうやって先生は、両国友好の人材を手塩にかけて育ててきたのである。

◇平和と友情の虹の橋
79年、ソ連軍がアフガニスタンに侵攻。世界に緊張が走る。当時、研究会の学生が、ロシア語を学び続けることへの一抹の不安を、池田先生に打ち明ける機会があった。
すると先生は、いつになく厳しい表情で語った。「国際情勢は変わり続けるものです。それに一喜一憂するのであれば、初めからやらないほうがいい。自分で選んだ『この道』を歩み続けるのが偉大な人です」
その信念を貫き、先生は研究会の友を含む250人の交流団を率いて3度目の訪ソを(81年5月)。自らが先頭に立ち、平和・文化・教育の新たな道を開拓した。
創立者のように、いかなる時代の変化にも左右されない。創立者の心を伝えるために、ロシア語を学ぶのだ!——学生たちは固く誓った。
◇ ◆ ◇
2007年6月11日。冷戦終結の立役者となったゴルバチョフ元大統領が創大へ。記念講演を行った後、池田先生と9度目の再会を果たした。
語らいを終えた二人を待っていたのは、ロシア研究会の代表数十人だった。
「ぜひ再び、創価大学に来てください!」。声を合わせて、ロシア語で呼び掛ける学生。元大統領は「皆さんの声が、あまりにも素晴らしいので感動しました」と、満面の"ゴルビースマイル"で応じた。
元大統領を見送った先生は研究会の友のもとへ。一人一人と握手を交わし、「ありがとう」と何度も何度も口にした。
初訪問から40年の時を刻んだ14年には、研究会のメンバーにこう真情を伝えている。
「私と一緒に、道なき道を開き、ロシアとの『平和』と『友情』の虹の橋を結んでくれた皆さんのことは、私の胸の奥に、いつも輝き光っています」
創部から四十余星霜。
一貫して変わらぬ先生の期待を胸に、研究会出身者は、両国を舞台とする第一級の通訳や研究者、商社社長をはじめ、ロシアで、世界で、日本で、使命の人生を力強く歩んでいる。
先生が開いた「この道」。
先生が架けた「虹の橋」。
真っ先に続くのは、創大生であり、ロシア研究会である。