受験生よ負けるな!
忍耐と努力の人に
栄光の春は訪れる。
一人ももれなく
鍛えの冬を勝ち抜け!
立正安国論 P21
『悪侶を誡めずんば豈善事を成さんや』
☆こころに響く言葉 全体人間————幅広い人に
人間としての自己の真の建設のために、心がけねばならないことは何か。
私なりの結論を言うと、「全体人間たれ」ということになろうか。
人生の深い英知、幅広い教養、そして人々に対する温かい思いやりを持った、
幅の広い人でありたい。
忍耐、勇気、正義感を養うことも大事である。
政治、経済、科学、教育などといった社会的問題への関心と、
洞察力の養成も忘れてはならない。
要は人生の広さと深さを求めて、どこまでも勉強し、
努力することを忘れるな、ということである。
☆今日を輝いて生きる指針 一月八日
恩師・戸田先生は言われた。
「女性の幸福は青春時代では決まらない。青春時代は一生の幸福の土台を築く鍛錬の時代だ」
ゆえに焦ってはならない。
☆今日のことば365 一月八日
青年よ
君達は 若いのだ
若いということだけで
誰よりも強いのだ
その自覚を忘れずに
日々 修行することだ
君達が 歓喜に燃えて 生きずして
人類の歓びは どこにあるか
君達が 迷う姿 驚く姿は
若芽が
待機におののく幻影にすぎない
若葉が香る 樹々がよみがえる
君達よ
暑さにも 寒さにも耐えぬいた
この生命の輝きを 忘れてはならぬ
君達の思念 努力 精進 実践
すべて---
未来の血肉となることを
忘れてはならぬ
社会は 遊戯場ではない
いかなる社会にあろうとも
いかなる時代が来ようとも
激流に耐え抜く
不動の自己を築こう
☆希望の虹 (2016年1月1日付 「少年少女きぼう新聞」)
世界広布の希望の朝が来た
あなたの一歩が人間革命の夜明けに
Happy New Year! 新年、おめでとう!
新しい1年、我ら192カ国・地域の創価家族は「世界広布新時代 拡大の年」というテーマをかかげました。
「拡大」とは「大きくひろげる」ことです。未来部のみなさんには、ぜひ、自分の「夢」を大きくひろげてもらいたい。「自分はこうなりたい」「将来、こんなことをしてみたい」と、大いに夢をえがいてみてほしいのです。
「夢」を大きくひろげることは、「心」を、そして「青春」の可能性を、大きくひろげることだからです。
半世紀前の1963年8月28日、アメリカの首都ワシントンに集まった25万人もの人々に向かかって、「私には夢がある!」とさけんだ青年がいました。
人権の闘士マーチン・ルーサー・キング博士です。
博士の夢は、「今は小さな私の4人の子どもたちが、いつの日か肌の色ではなく、内なる人格で人の偉さが決まる国に住めるようになる」ことでした。
当時のアメリカには、特に南部の地域で、肌の色で人間が差別されるという、まちがった考え方や決まりがありました。その考え方にしたがわなければ、暴力をふるわれたり、命をねらわれたり、たいほされたりすることもあったのです。差別をなくそうと行動する人はいましたが、数も少なく、広がりもありませんでした。そんな中でキング博士は、どんなひどい目にあっても、おどされても、そのたびに勇気をふるって立ち上がりました。
「私には夢がある」——ワシントンであの日、あの時、キング博士が語った夢が、みんなの心を一つにしていきました。そして、その夢に向かって博士を先頭に、民衆の大行進が始まったのです。
今回は、キング博士の人生を通して、夢をかなえる勇気と、あきらめない心を学びましょう。
キング博士の誕生日は、1929年の1月15日です。アメリカ南部の街・アトランタに生まれました。両親、おばあちやん、きょうだいに囲まれ、明るく元気に育ちました。家族のみんなで歌を歌うのも好きでした。
キング少年は、お父さんが差別とたたかう姿を見て成長しました。ある時、お父さんが運転する車に乗っていると、白人の警官がその車を止め、お父さんに向かって「ボーイ……」と話しかけました。日本語では「おい、小僧」というような、見くだした言い方でした。お父さんは「私は、大人だ」と胸をはって答えました。父のいかりをキング少年は心にきざみつけました。
人間には、人それぞれ「ちがい」があります。「ちがい」がない人はいません。「ちがい」は、その人のかけがえのない個性です。
だから、「ちがい」をばかにするのは、絶対にまちがいです。他人との「ちがい」を大事にできる人が、人から大事にされる人です。おたがいの「ちがい」から学び合えば、心が大きく豊かになります。
キング博士は、学びに学んで、大学と大学院で優秀な成績をおさめました。前途は洋々と開かれていました。
しかし博士が選んだのは、差別に苦しんでいるいる人がたくさんいる南部の地域にもどり、そこで働いて、人々の役に立つ道でした。博士が25歳の時のことです
ある時、キング博士が働きはじめたアラバマ州モントゴメリーの街で、事件が起こります。黒人の女性がバスに乗って座っていると、無理やり、席から立つよう運転手に言われました。黒人には、そこに座る権利がないというのです。彼女は、きっぱりと「ノー」と言って、きょひしたため、たいほされてしまいました。
長い間、多くの人が、そうした差別をなくすのは無理だと思ってきました。しかし、たいほの知らせを聞いて、みんなは、ついに立ち上がりました。そして、黒人を差別するバスに乗るのをみんなでやめる「バス・ボイコット運動」を始めたのです。
キング博士は、その中心となり、仕事場への遠い道もバスに乗らず歩いて通う人たちをはげましました。自動車に乗るようにすすめられた、ある黒人のおばあさんは、「私の脚は疲れていますが、心は安らいでいますよ」と胸を張りました。
運動の参加者は、暴力をふるわれることもありました。でも、博士たちは、みんなで歌を歌いながらはげまし合いました。暴力に暴力で立ち向かえば、また暴力が返ってくるだけで、何も解決しないと知っていたからです。
キング博士は、一生をかけて非暴力の信念をつらぬきました。
当時のケネディ大統領とも直接話し合って、差別をなくすよう、うったえました。暴力に苦しめられている人々のもとに行き、悲しいできごとが起これば、いっしょに悲しんで、「それでも私は夢を持つ。なぜなら、人生にはあきらめるということがありえないからです」と語り、団結して非暴力の運動を進めていきました。
やがて、黒人の差別を禁止する新しい法律ができました。博士と同志たちの夢が、ついに一歩実現したのです。
夢をかなえるには、その夢をあきらめないことです。たとえ、その夢がどんなに遠くても、今の自分には無理に思えても、勇気を出して、あきらめずに努力することです。絶対にかなう、かなえてみせると決めて挑戦し続けることです。
キング博士と共にたたかい、博士が亡なくなった後も、その尊い夢を受けついで行動されてきた方々と、私は交流を重ねています。その一人で、私との対談集を発刊した歴史学者のハーディング博士もまた、「一歩を踏み出し、夢をふくらませ、行動を起こす。いずれの局面も勇気があってこそです」と語られていました。
今、アメリカでは黒人のオバマ大統領が、リーダーシップを発揮しています。キング博士の夢は、さらに未来ヘと受けつがれていくでしょう。
「先生の夢は何ですか?」
かつて、関西創価学園の女子高校生が、私に質問してくれたことがあります。「私の夢は、戸田先生の夢を実現することです」と答えました。
戸田先生の夢は、たくさんありました。どれも、大きな大きな夢でした。
ある時は、「大学をつくろう」と言われました。
また、ある時は、「君の本当の舞台は世界だよ」と言われました。
戸田先生は、世界中から不幸で悲しむ人をなくしたかったのです。でもそのころ、海外の人が題目を唱える時代が来ることを、だれも信じられませんでした。
私は、先生の夢を実現するために働きに働きました。戸田先生の夢だった創価の名前のついた学校も、日本とアメリカの大学をはじめ、世界各地につくりました。
また、日本と世界をかけめぐって、多くの人と語り、友情を結び、平和への波を起こしてきました。
今、世界中にみなさんの仲間がいて、題目を唱え、勉学にはげんでいます。夢の実現へ挑戦する君たちを、お父さん、お母さん、学会のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんが必ずはげまし、支えてくれます。世界の友が最大に期待しています。
そして私が祈り、エールを送り続けます。君たちがあきらめそうになっても、私はあきらめません。みなさんの勝利もまた、私の夢だからです。
さあ、みなさんは、ししの子です。
拡大の年の今年の目標は、夢を持もち、夢をひろげ、夢に向むかって、一歩前進しよう。題目という、無限の力がわいてくる"希望のエンジン"を全開にして!