2016年1月5日火曜日

2016.01.05 わが友に贈る

勝利の目標を定めたら
日々の実践を明確に!
そして決意即実行だ。
断じて時を逃すな!
勝負は勢いで決まる。

聖愚問答抄上 P494
『邪正肩を並べ大小先を争はん時は万事を閣いて謗法を責むべし是れ折伏の修行なり』

☆こころに響く言葉 相手の立場になって考える
結婚生活にとって大事なことは、相手の立場になって考えるという姿勢であると思います。
男性のエゴイズムと女性のエゴイズムが衝突し合う家庭は悲惨です。
愛情とは、相互の理解のなかに育まれていくものです。
二つの心が、一つに溶け合うなかに、
常に新鮮な生命が蘇っていくに違いありません。

☆今日を輝いて生きる指針 一月五日
一日の生活は、朝が勝負だ。毎朝、元気に「おはようございます」とあいさつする姿が大切である。まず人生、"朝に勝つ"ことが勝利の基である。

☆今日のことば365 一月五日
僕は 僕の決めた
 人生の坂を登る
忍耐と柔軟の姿勢を崩さずに
 一歩一歩
  今日も登る

☆新春メッセージ 新たな地球文明の創出を!
21世紀の人類が渇望する「生命尊厳の哲学」「人間革命の連帯」を、大きく広げゆく「世界広布新時代 拡大の年」が晴れやかに開幕しました。
この一年も、大切な同志の皆さま方、ご家族や友人の皆さま方が、わが胸中の太陽を燦然と輝かせ、生き生きと健やかに、明るく朗らかに前進されますことを心よりお祈り申し上げます。
「広宣流布の拡大」は「希望の拡大」です。「人材の拡大」であり、「平和の拡大」です。
苦悩にあえぐ友に無限の希望を送り、未来を担う人材を育む。そして、一人一人の幸福を基盤として、麗しい人間の絆と平和の結合を、地域へ、社会へ、世界へと拡大していく——これが私たちSGIの運動です。
創価学会創立90周年の2020年、さらに、100周年の2030年へ向かって、生まれ変わったような元初の生命力で新たな前進を開始してまいりたい。

今年は、偉大な仏法の哲理に目覚めた民衆が、創価の人間主義の歓喜のスクラムを広げた、あの忘れ得ぬ「大阪の戦いJから60年の節目にあたります。
1956年5月、大阪支部が1カ月で1万1111世帯の入会という金字塔を打ち立てました。この未曾有の弘教を成し遂げた原動力は何であったか。
一つは、「御書根本の前進」ということです。まだ、入会から間もない方が多かった。そうしたメンバーと共に、私は常に御聖訓を学び合い、日蓮大聖人の大精神に触れていきました。その中で、自他共にに生命を蘇生させながら、「宿命転換の法理」を大確信していったのです。
『何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給えと湿れる木より火を出し乾ける士より水を儲けんが如く強盛に申すなり』(P1132)
乱世であるからこそ、どこまでも祈りから出発すること、異体同心の団結を守り通すこと。この「法華経の兵法」を貫くところに、人生と広布の勝利の道が必ず開かれていくのです。
もう一つは、「徹して一人一人と会い、励ます」ことです。
当時は多くの庶民が経済苦、病気や家庭の問題など、幾多の悩みを抱えていた時代でした。
民衆指導者であるわが師・戸田城聖先生は、端的に「関西から貧乏人と病人をなくしたい」と語られていました。
その心をわが心として、私は一人でも多くの友に会おうと、大阪中を駆け巡りました。自転車で路地裏まで入り、友の家を訪ねたことも数知れません。そして励まし合いながら、断じて一生成仏の道を進んでいこうと訴えていきました。
御書には、『他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし』(同P)とあります。心を開いての語らいと励ましの積み重ねの中で、何ものにも崩れない同志の団結が築かれるのです。
そしてもう一つは、「信心の体験を、歓喜とともに語り抜く」ことです。
大聖人は『日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず』(P1468)と仰せです。
皆が「行学の二道」に励む中で、功徳の現証が次々と現れました。苦難を乗り越えゆく喜びが漲り、人生の真の使命に目覚めた感激が、一人一人の胸中にあふれていきました。
「友人に語らずにはいられない」という信仰の歓喜から、仏法対話の波動が幾重にも生まれていくのです。
不可能を可能にした、常勝不滅の「関西スピリット」は、若き世代に脈々と受け継がれています。わが関西の不二の友は不屈の「負けじ魂」を胸にも誇りも高く、新時代の拡大をリードしてくれています。
世界に輝く「KANSAI(カンサイ)」には、「君が憂いに我は泣き 我が喜びに君は舞う」※1という、慈悲と同苦の「やさしさ(Kindness)」がある。
自らが先頭に立って道を切り開く、勇気ある「行動(Action)」がある。わが使命と誓いに生き抜くという、誇り高き「気高さ(Nobility)」がある。そして、異体同心の「団結(Solidarity)」がある。
また、未来を築く「大志(Ambition)」と、新たな高みを目指しゆく「向上(Improvement)」の精神がある。
この「KANSAI SPIRIT」こそ、世界広布新時代を開拓しゆく偉大な原動力でもありましょう。
諸法実相抄には『日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや』(P1360)と仰せです。
いずこの地であれ、どんな時代であれ、勇気ある「一人」の祈りと一念に呼応して、不思議なる使命の地涌の菩薩は、必ずや陸続と躍り出てくる。
これが広宣流布の不滅の方程式です。

私の胸には、広布草創の地 で奮闘する世界の友のご苦労がいつも偲ばれてなりません。
一回の会合に参加するにも、また一人の友を激励に訪問するためにも、どれほどの時間をかけ、どれほどのやりくりをしておられるか。そうした中で、遠く離れた同志と連携を取りながら、熱き求道心を燃やして前進を続けていることを、私は決して忘れません。
全世界への仏法流布は、人類史上に輝きわたる聖業です。先駆者として生きる皆さま方が、いかに尊貴な存在か。その福徳は無量無辺であり、永遠であります。
地涌の菩薩の連帯を広げながら、地域の発展と人々の幸福に尽くしゆくSGIの運動に、世界の識者も注目しています。
一昨年発刊されたドイツ語版「御書」の監修を務めてくださった、ゲッティンゲン大学のヘルヴィヒ・シュミット・グリンツァー教授は、こう語っておられました。
「仏法において『菩薩』の役割は特に重要だと思います。自分だけの救済と完成を目指すのではなく、具体的現実の中で、一切衆生と結び合いながら他者の救済と完成をも目指そうとする生命のあり方は、平和の基礎になるからです」
また、教授は、こうも述べておられます。
「菩薩の生き方をよみがえらせることは人間同士の信頼関係、また同苦の精神をよみがえらせることになる。これが最も重要な点です。これらが失われた世界では、もはや人間らしく生きていくことさえ難しくなると思うからです」
来る日も来る日も、尊き自行化他の実践を続ける地涌の行進には、新たな地球文明を創出する力が秘められているといっても過言ではありません。
残念ながら、いまだに世界の各地で紛争や暴力が渦巻いています。宗教や民族などの違いによって、人々を分断しようとする動きも根強い。
だからこそ、生命尊厳の思想と、万人が平等であるとの哲理に立って、人間と人間を結びゆく「菩薩の対話」を高めていきたい。
互いの差異を尊重し、その差異に謙虚に学びながら、自他共の幸福と平和へ、価値を創造する「創価の世界」を、さらに心豊かに織り成していきたいと思うのであります。

昨年9月には、東京・信濃町の広宣流布大誓堂で、世界各地から集ったSGIの若きリーダーたちとお会いしました。皆、本当に凜々しかった。立派に成長していました。SGIの未来は盤石であると、私は深く確信をしてやみません。
日蓮大聖人は後継の弟子に呼びかけられました。
『願くは我が弟子等・大願ををこせ』(P1561)と。
大事な大事なこの一年、私たちは、いよいよ若き力を伸ばし、育みながら、「広宣流布」即「世界平和」の実現という大願へ、異体同心の団結で進んでいこうではありませんか!
敬愛する皆さまの健康と長寿、ご一家のご多幸、そして、それぞれの国土の安穏を心から念願し、新年のメッセージとさせていただきます。
2016年 元旦 (2016年1月号「グラフSGI」)