新入会のメンバーは
皆が偉大な使命の人。
必ず広布の大人材に!
深き祈りを根本に
温かな励ましを送ろう!
四条金吾御書 P1175
『鷹取のたけ身延のたけなないたがれのたけいいだにと申し、木のもとかやのねいわの上土の上いかにたづね候へどもをひて候ところなし、されば海にあらざればわかめなし山にあらざればくさびらなし、法華経にあらざれば仏になる道なかりけるか』
◇人生の座標
目立たなくても、皆から、ちやほやされなくても、黙々と自分の夢に向かって努力している人--その人こそ、本当にカツコいい人です。
「自律(セルフ・コントロール)」の人こそ、真の自由人なのです。その意味でも、私は「目標」に向かって戦い続けることが大事だと思う。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第7回 カナダの滝�
10月2日は、私が1960年に世界への平和旅を開始した日です。この旅の中で、カナダを初めて訪れました。その折、訪れたナイアガラの滝で、水しぶきに映し出される虹を見つめながら、私は一緒にいた青年に語りました。
「この滝にかかる虹も、一たび流れが途絶えれば、瞬時に消え失せてしまう。人生の希望の虹も、広布への躍動の前進があってこそ輝くものなんだよ。希望を捨てない人には、いかなる困難にも負けない強さがある」と。
悠久の大河も、壮大なる滝も、全て一滴の水から始まり、たゆみない流れがあって初めて生まれます。この初訪問で出会った一人の友から、カナダの創価の希望の連帯は水かさを増していきました。
93年には、東のモントリオールと、西のバンクーバーを訪れました。未来っ子たちが元気いっぱいに迎えてくれた情景が、今でも胸から離れません。緑の平和の大国の希望である、未来のリーダーたちに、最大の敬意を込めて、一人一人と握手を交わしました。
「世界で最も住みやすい都市」と呼ばれるバンクーバーで、私は「素晴らしき人生」を生きるための5項目「バンクーバー宣言」を提案しました。未来部の皆さんとも、あらためて確認したいと思う。
�懸命に生きる人生は美しい。
�余裕ある人生は内実が豊か。
�快活に生きる人生は強い。
�仲良く生きる人生は明るい。
�誇りに生きる人生は崇高。
今回、この五つに、新たに二つ加えて「『未来の翼』宣言」としたいと思うけれども、皆さん、どうだろうか。
�親孝行の人生は幸福。
お父さん、お母さんを安心させ、大事にしていく人の家庭には、いつも笑顔があふれています。
�学び抜く人生は勝利。
学ぶ人が偉い人です。学び続ける人が勝利者です。苦労して学び抜いたものは、生涯、君を、貴女(あなた)を、支えてくれます。
『赤毛のアン』で、主人公の少女・アンは語っています。
「小さな障害は、笑いの種だと思い、大きな障害は、勝利の前兆だと考えられるようになったの」
苦難は敗北ではない。悩みがあることが不幸なのではない。むしろ、自身を最高に向上させ、周囲に喜びを贈りゆく、「笑顔の種」であり、「勝利の前兆」なのです。
だから、今日も進もう!
立ち止まってはならない。
水は流れ続けるから清らかだ。
滝も、とどまらないから硬い大地を削り取るのだ。
日蓮大聖人は、南条時光に、『水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり』(P1544、「上野殿御返事」)とも教えられました。水の流れる如く、題目を唱え、信心に励んでいく人は、必ず最後に勝つのです。
20世紀のカナダの偉大な指導者で、ノーベル平和賞を受賞した、ピアソン首相は語りました。
「人類は、外なる世界を征服してきた。しかし、いまだ内なる世界を征服できずにいる」と。
勝つべき相手は他の誰でもない、自分自身の心です。人と比べる必要はない。弱い自分に打ち勝って、一歩前進するのです。
10月は、体育祭や運動会、文化祭など心踊る行事がたくさんある。勉学にも、クラブ活動にも素晴らしい季節だ。新たな躍進の時を迎える皆さんに、私が青春時代から大好きな言葉を贈ります。
「世界を制覇せんとするものは、汝自身の悲哀を制覇せよ」
昨日の自分を超えゆけ!
そのたゆみなき今日の挑戦が、君の、貴女の、明日を輝かせるのだから——。