建設は死闘。
破壊は一瞬。
油断や慢心を排せ!
戦い続ける生命に
仏の智慧と勇気が湧く!
持妙法華問答抄 P466
『命已に一念にすぎざれば仏は一念随喜の功徳と説き給へり』
◇人生の座標
人間の可能性というのは不思議なもので、自分は頭が悪いんだと決めつけると、本当に頭が働かなくなってしまう。「自分の頭脳は、ほとんど使っていないんだ。眠っているんだ。だから、努力すれば、いくらだって自分はできるんだ」と確信することです。事実、そうなのだから。
☆第44回創大祭・第30回白鳥祭へのメッセージ
はじめに、温かく、全てを見守ってくださっている来賓の先生方に、重ねて心から御礼を申し上げます。
ご多忙のところ、誠に誠にありがとうございます。
本日は、中国と日本の友好の歴史にも輝きわたるであろう「創価栄光の集い」、本当におめでとう!
わが愛する創大生、短大生、アメリカ創大生、そして、留学生の皆さん方が、知性と熱情と連帯で創り上げた、この素晴らしき創大祭・白鳥祭を、私も大喝采しております。
忙しい学業の中、ご苦労さまでした。陰の労苦を厭わず、一切を支えてくれている尊き役員の皆さんも、ありがとう!
今、この会場にはおりませんが、海外の交流大学に留学して、真剣に学ぶ多くの学友たちからも、日々、元気に頑張ってくれている様子が、私のところへ届いています。どんなに遠く離れていようと、私たちの心はいつでも深く強く通い合い、響き合っております。
また教員、職員、さらに保護者、卒業生をはじめ、陰に陽に学生のサポートをしてくださっている方々に、あらためて感謝申し上げます。
今回、創価大学は、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも採択されました。世界市民の英知光る「平和のスクラム」を広げゆく我らの誇り高き母校にいやまして栄光輝けと、皆で万雷の大拍手を轟かせようではありませんか!
きょうは、簡潔に一点、祝福のエールを贈ります。
それは、「いかなる難題にも、創価(価値創造)の冒険精神で立ち向かえ!」ということです。
先日、創価大学4年生の長谷川恵理さんが参加する女子学生の登山隊が、ヒマラヤ未踏峰のマンセイル峰(6242メートル)の初登頂に、見事、大成功しました。険しい断崖にも、激しい雪にも怯まず、若き才媛たちが成し遂げた快挙を、私たちは心から労い、讃えたいのであります。
ヒマラヤといえば、世界最高峰のエベレストの初登頂を果たしたニュージーランドのヒラリー卿から、私は貴重な書籍をいただいたことがあります。このヒラリー卿の偉大な冒険精神をめぐり、私は、同じニュージーランド出身の世界的な平和学者であるクレメンツ博士と語り合いました。
クレメンツ博士は言われました。
「私にはエベレスト登頂のような壮大な業績はありません、しかし、気の遠くなるような難題に立ち向かい、最終的に解決できたということは、よくあります。難題に大胆に立ち向かっていく冒険精神があってこそ、一人一人の幸福、また社会全体の安寧に、真に貢献することができるのだと思います」と。
ここにお迎えした来賓の先生方も、まさしく「気の遠くなるような難題」に、勇敢かつ周到に、忍耐強く立ち向かい、それぞれの最高峰を極めてこられました。
生命尊厳の信念に殉じた「正義の師子王」たる、創価教育の創始者・牧口常三郎先生より、我らが受け継いできた「創価の心」もまた、民衆の幸福のため、世界の平和のため、いかなる難題にも立ち向かって、価値を創造していく冒険精神といってよいでありましょう。
地球社会は今、「絶望の連鎖」から「希望の連鎖」へ、「憎悪の連鎖」から「友情の連鎖」へ、そして「悲嘆の連鎖」から「勇気の連鎖」へと転換していく教育の真髄の力を渇望しております。我らの「創大城」こそ、この「人間革命」から「地球革命」を起こしゆく人材の電源地なりと、私は高らかに宣言したいけれども、皆さん、どうだろうか!
きょうより、何ものも恐れない、何ものにも屈しない「師子の自覚」を一段と強め、「生命輝く誉れの世紀」を目指して、学理の探究に、人格の練磨に、対話の深化に、新たな「創造の一歩」を共々に踏み出していこうではありませんか!
大切な大切な、かけがえのない人類の宝たる皆さんです。
どうか、健康第一、無事故第一で、聡明に朗らかに、充実の一日また一日を学び抜き、勝ち取っていってください。
皆さんの成長と栄光勝利をば、一日千秋の思いで心待ちにされている父上、母上に、断じて晴れ晴れと、応えて差し上げていただきたいのであります。
終わりに、本日の記念に——
輝ける
平和の創造
創価かな
学べ結べや
明日の世界を
と贈り、私のメッセージといたします。
きょうは、本当におめでとう! ありがとう!