2014年10月16日木曜日

2014.10.16 わが友に贈る

中途半端では
何も成就できない。
道は徹してこそ開ける。
「必ず勝つ」と決め
前進また前進だ!

聖愚問答抄上 P499
『大智舎利弗も法華経には信を以て入る其の智分の力にはあらず況や自余の声聞をや』

◇人生の座標
自分らしく全力疾走することです。全力で走ってみなければ、自分にどれだけ力があるかわからない。走ってみもしないで「どうせ自分なんか」と決めつけるのは倣慢です。生命に対して、自分に対して倣慢です。卑怯とも言える。

☆創価学園「情熱の日」記念集会へのメッセージ
天高く、そして未来へ「平和の凱歌」を轟かせゆく「情熱の日」、誠におめでとう!
皆、元気はつらつと、明るく、たくましく、力を合わせて、頑張ってくれました。
「不屈のチャレンジャー」たちの青春の舞に、私は学園の青・黄・赤色の三色旗を両手で力いっぱい振りながら、エールを送っています。
心というものは自由自在です。小平、交野、そして枚方と、距離を超え、会えても会えなくても、私たちの心と心は、いつも一緒なのです。
きょうは一点、「あきらめない勇気で壁を突き抜けよ!」と申し上げたい。
「情熱」の英語は、何か。そう、「パッション」です。
その語源を、さかのぼると、「苦しむ」という意味のラテン語に当たります。
いうなれば、真のパッション、すなわち大情熱とは、どんな苦しみにもひるまず、挑んでいく「負けじ魂の炎」です。
また、何があってもあきらめない「Nevergiveup」の心です。そして、いかなる壁も突き抜けていく「勇気」なのです。
私が皆さん方の創立者として深く友情をを結んできた国の一つに、ロシア連邦のサハ共和国があります。
「人間が住む最も寒い地域」といわれ、最低気温の記録は、何とマイナス71.2度といいます。
その極限の寒ささえも友とする心で、教育に力を入れて、青少年の「心のダイヤモンド」を輝かせている国です。
先日、この共和国で敬愛されているニコラエフ初代大統領から、貴重な写真集と真心あふれるメッセージをいただきました。
ニコラエフ初代大統領も、苦難に屈しないで学び抜いてこられた大情熱の指導者です。
5歳になる前にお父さんを亡くされました。必死に掃除の仕事をしながら、幼い4人の子を育ててきたお母さんと、弟たちのために早くから働きに出てくれたお兄さんに支えられて、学校に送り出してもらいました。
その苦労を思えば、"学校ををさぼったり、教室でぼんやりしているわけにはいかない"と若き日の大統領は心を定めて、学び続け、一生懸命に努力を重ねたのです。
大統領は青春時代の苦闘を振り返り、語られています。
「重要なのは、困難を恐れず、粘り強くそれを乗り越えていくこと」(ミハエル・ニコエフ著『新生サハ(ヤクート)共和国──自由と人間の選択』)であると。
前へ進む人は、必ず何らかの壁にぶつかります。壁が立ちはだかるということは、前進している誉れの証拠なのです。ですから、少しも、たじろぐことはない。
まず、「思い切ってチャレンジしてみよう!」と決めるのです。「やれるだけ、やってみよう! ベストを尽くせばいいのだ」と、自分で自分を励ますのです。良き学友と励まし合うのです。
そして「断じて壁を突き抜けてみせる!」と渾身の情熱を燃やし、へこたれずに体当たりしていくのです。
勉強であれ、語学であれ、スポーツであれ、クラブであれ、学園祭であれ、何であれ、あきらめない勇気で、強く賢く、粘り強く挑み抜いていけば、必ず壁は突破できる。そこから、「希望の道」「向上の道」、そして「勝利の道」が大きく広がっていきます。
私がニコラエフ大統領とお会いした折、ひときわ強調されていたのが「お母さんへの感謝」でありました。
すべての大情熱を注ぎ込んで、自分たちを育んでくれたお母さんの心を胸に、自分もまた、民衆のために大情熱を捧げて、恩返しをしようと、尊き使命の人生を歩んでこられたのです。
一流のリーダーは皆、親孝行を忘れません。わが学園生も、そうあってください。
今日は、皆さんと共々に「負けじ魂ここにあり」を歌い上げながら、最後まで見守っています。
この5番の一節には、「正義の誇りに 胸を張れ」とあります。
創価教育の父・牧口常三郎先生は、第二次世界大戦中に、軍国主義と対決して、正義の中の正義の誇りに胸を張って、獄死なされました。今年で70年になります。
この「師子王の心」を誇りも高く受け継ぐ、私の不二の学園生よ、父母(ちちはは)のため、民衆のため、人類のため、世界のため、平和のため、今は徹して朗らかに学び抜き、何ものにも負けない力を堂々とつけてくれ給え!
愛する創価の「勇気の走者(ランナー)」たちよ、北風にも負けず、愉快に進みゆけ!