広布の最前線を走る
地区部長・婦人部長を
皆で守り支えよ!
わが地区は誉れの
勝利と和楽の城なり!
日女御前御返事 P1244
『曼陀羅と云うは天竺の名なり此には輪円具足とも功徳聚とも名くるなり、此の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入とは是なり』
◇希望の明日へ
人間も、若々しく活動しているときが、もっとも美しいと思う。動きにこそ生の本質があり、人間性の躍動もあり、美の光もある。停滞は死と醜への道である。
平1・7・27
☆池田大作 名言100選 笑顔
笑顔は、幸福の結果というよりも、
むしろ幸福の原因だといえよう。
☆希望の大空へ〜わが愛する王子王女に贈る〜第5回「大きな心 大きな笑顔で!」
さあ、新学期の始まりです!
みんな、元気ですか? まだまだ、暑い日が続きます。熱中症や交通事故などに気をつけて、はつらつと前進してください。
前へ、前ヘ──これが学会つ子の精神です。
大空に輝く月が、一日一日、満ちて、満月になっていくように、私たちも生命の勢いを増しながら進んでいくのです。
これから迎える秋は、月がひときわ、あざやかに見える季節です。とくに「中秋の名月」は、一年で"もっとも美しい月"とされています。(今年は9月30日)
この日には、みんなで「お月見」をしようと、ススキと、お団子を用意し、お月さまが出てくるのを今か今かと心待ちにしたものです。
お月見の習慣は、日本など、いくつかのアジアの国々で、古くから行われてきました。
私も、少年少女のみなさんや、海外からの留学生の方々などと一緒に、楽しいお月見の思い出をつくってきました。
月を見ると、もようが見えるでしょう。
日本人は、満月の日に、その形を見て、月でうさぎが、もちをついていると思い描きました。
おとなり中国の文化のリーダーで、私の大切な友人の高占祥先生(中華文化促進会主席)は、中国では今でも「月のもとで絆を誓い合ったり、月に向かって詩を詠んだりします」と語ってくれました。
みなさんは、人間が、これまで一番遠くに行ったのは、どこだと思いますか?
答えは、そう、「月」なのです。地球からおよそ38万キロの距離にあります。
アメリカの宇宙船アポロ11号が、1969年7月20日(日本時間21日)、月に着陸しました。
乗っていたのは、宇宙飛行士3人。ついに、人類が初めて月に立った瞬間です。
最初に降り立った、アームストロング船長は、地球から見守る宇宙センターの仲間たちに、次の言葉を送りました。
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」
まさに、ここから、宇宙開発の新時代が幕を開け、現在の宇宙ステーションや、惑星の研究につなかっていったのです。
みなさんが大人になる頃には、飛行機に乗るように、宇宙船で旅をする時代が来ているかもしれません。
人類の偉大な一歩──この「月面着陸」の一歩は、一人の一歩でしたが、何百、何千人という科学者や技術者の気の遠くなるような努力によって、生み出されました。その人たちを支えた家族、友人、周りの人も数えていったら、きっと何万、何十万、いや何百万という人の数になるでしょう。
私か対談した大歴史学者のトインビー博士も、これほど大勢の人々が心を一つに協力し合えたということに、月面着陸よりも大きな感動を覚えると言っていました。
じつは、どんな進歩も、一人の力だけで成し遂げたものはないのです。
私は、少年少女部のみなさんを、かけがえのない"未来からの使者"として尊敬しています。一人ももれなく「人類の幸福と進歩」を担う、尊い使命の人だからです。みなさん方がいなければ、人類の未来の扉は開きません。その大切な大切な一人が、君であり、あなたです。一人一人が、なくてはならない宝の人なのです。
大きな大きな期待を込めて、私か待望の「少年少女部」を結成したのは、1965年。人間が月に行く4年前のことです。
各地で行われた、部の結成式は「秋分の日」に当たる、9月23日。喜び、勇んで集った学会の王子王女たちの瞳は、広宣流布の未来を表すかのように、希望に輝いていました。
この時、私は、5項目を提案しました。
�勤行をしっかりする
�勉強をしっかりする
�学校にきちんと行く
�親に心配をかけない
�正しく明るい毎日を送る
それから毎年、少年少女部の友は、"学会の庭"ですこやかに成長し、希望の未来に向かって羽ばたいていったのです。
みなさんのお父さん、お母さんはもちろん、おじいさん方、おばあさん方の中にも、わが少年少女部の出身者がおられるでしょう。
みなさんのことを、大きな、やさしい満月のように見守ってくれる大先輩です。
心を広々と持てば、天空に浮かぶ、お月さまも、私たちを励ましてくれる明るい友だちであり、たのもしい仲間です。
私の子どものころは、電灯も今のようにたくさんはありませんでした。家の近くの森ケ崎海岸で、月明かりのもと、読書をしたことも、なつかしく思い出されます。
ブラジルの天文学者モウラン博士は、
「夜空を照らす月は、子どもたちの心のなかに輝く希望や夢を象徴しています」と言われていました。
私は「お月さまの願い」という詩をつくったことがあります。
静かな 静かな 大空に
大きな 心を 持ちなさい
大きな 笑顔を 持ちなさい
みんなに 語って 満月が
静かに 静かに 顔出した
仏法では、「心の財が第一」「心こそ大切」と説かれています。
同じ生きるならば、大きな心を持って、大きな笑顔を光らせていくほうが楽しい。
そのことを、お月さまも明るく、やさしく、大らかに語りかけてくれているのです。
心は無限大です。いくらでも広げられる。
日蓮大聖人は、『太陽も月も、たくさんの星々も、わが心にある』(P1473、意味)と教えてくださっています。
みなさん一人一人の心のなかに、お日さまもある。お月さまもある。お星さまもある。その光を、最高に輝かせていく力が、南無妙法蓮華経の題目なのです。
昨年の東日本大震災や、最近の各地の集中豪雨など、大きな災害で大変な時も、大人の人たちにとって最大の希望となったものがあります。それは、少年少女部のみなさんの笑顔です。
先の見えない、暗いトンネルに入ったような時であっても、みなさんが元気でいてくれれば、まるで月明かりに照らされたように、人々の心はよみがえるのです。
みなさんが学び成長している限り、学会は大丈夫です。みなさんの歌声が勇気りんりんと響いているならば、広宣流布の未来は盤石です。ゆえに、一番大切なのが少年少女部なのです。
21世紀を、みなさんの笑い声が響く平和な世紀に!──これが、あの日、少年少女部を結成した日から、私の誓いになり、私の人生になりました。
その通りに、私は、みなさんが世界で活躍できるよう道を開いてきました。
今、どこの国に行っても、みなさんの仲間がいます。みなさんの舞いゆく姿を、全世界の友が見つめ、見守っています。どうか、大きな大きな心で、自分らしく勇敢に、未来へ偉大な一歩をふみ出してください。
きょうも私は、みなさんの成長と健康と勝利を祈り、題目で応援しています。
(2012.08.24 少年少女きぼう新聞掲載)