後輩や新入会の友を
自分以上の人材に!
これが学会の伝統だ。
わが使命の地域に
自他共の幸福の城を!
上野殿御返事 P1574
『人のものををしふると申すは車のおもけれども油をぬりてまわりふねを水にうかべてゆきやすきやうにをしへ候なり、仏になりやすき事は別のやう候はず、旱魃にかわけるものに水をあたへ寒冰にこごへたるものに火をあたふるがごとし』
◇希望の明日へ
人の話に耳を傾ける姿勢に、その人の"人格"が表れるといってよい。話を熱心に聞こうとする人、ふとした一言を胸中に刻み、大切にしている人は、心温かな深き境涯の人である。反対に、人の話を受け入れる余裕のない狭量の人は、往々にして人間性も浅はかであり、やはり成長が止まっている人である。真心の言葉も、いかに大事な話も、すべて固い心のカラではね返してしまうからだ。
昭63・3・4
☆池田大作 名言100選 ユーモア
人生にあって笑いがないということは、
花がパッと開かないのと同じだ。
いかに葛藤に満ちた社会であっても、
ユーモアだけは忘れたくない。
☆我らの勝利の大道No.079 後継の希望・未来部
◇東北に勇気の声!
福島県の相馬では毎年。未来部による「体験主張大会」を開催している。
未来部員が自らの体験を語り、同じ悩みを抱える友に、勇気を送ろうと十年前から始まったものだ。
先輩の励ましを胸に成長した友が、今は担当者として、会合の運営等を担ってくれている。ありがたく、また、頼もしい限りだ。
昨年三月、あの東日本大震災が起こった。
誰もが、この年、「十回目」となる節目の開催は難しいと考えた。だが、担当者の熱き思いは、未曽有の災害にも屈しなかった。
「多くの人が不安と絶望に沈む今だからこそ、未来ヘー歩を踏み出したメンバーの『希望の声』が必要なのだ」──その思いが結集し、年末に十回目の開催を勝ち飾ることができた。
試練に負けず、復興に貢献する人材に成長しゆくことを誓う、若き友の凛々しき主張に感動が広がった。
福島といえば、ある年の冬、会津若松の小学生から頂いた便りも忘れられない。図書委員の仲良し三人組からの手紙であった。
「図書館まつり」を開催するに当たって、作家の手紙コーナーに展示するための手紙を書いてほしいという依頼である。同じ学校の少女部員が持参した、私の創作童話を読んだことが、きっかけとなったようだ。
"未来からの使者"のためならばと筆を執った。
「雪国の心清らかな王女の皆さまからの、美しい心のお手紙、本当にありがとうございます」
「今の、皆さんにとって、読書は『心の、すばらしき旅』です」
私は、こう記したあと、読んだ一冊、また一冊が、若き皆さんの「限りなく、美しき世界」となり、そして自らを「限りなく、豊かに広がっていく人間」へと創り上げる力になることを語りかけていった。
縁した一人ひとりの鳳雛が立派に巣立ち、幸福の人生を歩みゆくことが、私の最大の喜びである。
当時、私の童話を友人に紹介した少女部員は後に、教師として未来を創る聖業に尽くされ、今はヤング・ミセスの一員として福島で活躍されていると伺った。
いかなる苦難をも毅然と耐え抜き、乗り越えゆく、福島そして東北の天地から、未来に希望と勇気を送る若人の声が限りなく響き渡っていくことを、私は確信してやまない。
ひたすらに
祈り励まし
人材を
いやまし育てむ
この世の使命と