2012年5月26日土曜日

2012.05.26 わが友に贈る

各地で活躍光る
ヤング壮年部の友。
社会で輝く実証を!
地域に深き信頼を!
信心の王者たれ!

佐渡御書 P957
『強敵を伏して始て力士をしる、悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し、これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべし』

◇希望の明日へ
何があっても、自分自身の到達点を見失わず、挑戦し抜いた人、登り切った人が、人間としての勝利者である。有名人やお金持ちになることよりも、もっと浅い次元の人間の栄冠をつかんだ人である。
平4・5・21

☆若き君へ 新時代の主役に語る 第4回「新社会人に贈る」
−−実際に仕事を始めてみると「自分が想像していたのと違っていた。このままでいいのだろうか」と疑問に思うこともあります。「この仕事は自分には向いていない」と決めて、早々に辞めてしまう場合もあるようです。

名誉会長 まず大事なのは、自分一人で抱え込んで、早まって結論を出してしまわないことです。そういう時こそ、信頼できる人に、よく相談することです。
そもそも、はじめから自分の希望通りの仕事ができる人は、多くありません。夢と現実の落差に愕然とすることもあるでしょう。
単調で地味に見える基本を、着実に身につけてこそ、将来、大きく飛翔するための力となる。人がいやがる仕事や、陰の地道な仕事ほど、人間は磨かれます。
私も戸田先生の会社に入った時は、少年雑誌の編集者として勤め始めました。大好きな仕事でしたし、やりがいも感じていました。
ところが、先生の事業はやがて経営不振に陥りました。私かやることになったのは、全く畑違いで、最も苦手とする金融の営業でした。しかし、どうせ働くならば、この道の第一人者になろうと泣くような思いで努力しました。毎日が死に物狂いで、家に帰っても、しばらく動けないほど疲れ果てました。肺を病んでいたから、本当に苦しかった。
でも、その命がけの戦いがあったからこそ、戸田先生の事業を再建することができた。そこから、かけがえのない人間学を学ぶこともできました。広宣流布の師匠のために戦い、永遠に消えない福運を積むこともできました。
どこにあっても、受け身ではなく、職場の主体者、責任者の自覚に立つことです。そうすれば、辛いこともあるだろうが、喜びも大きい。まして、仕事で自分を磨けたら、これ以上に楽しいことはない。職場を、ただ、給料をもらうためだけの場にしてしまっては、もったいない。
私は、よく「十年一剣を磨け」と申し上げてきました。一つのことに徹すれば、着実に力がつく。たとえ、自分に不向きだと思った仕事でも、一つ一つ、無我夢中でやり遂げていく中で、自分でも気づかなかった秘められた天分が見つかることがある。
私が何度も語り合い、深い親交を結んだ、松下電器(現・パナソニック)の創業者・松下幸之助翁も述べておられた。
「一事を貫くということは、非常にむずかしいようであるけれども、いちばんそれが効率的やな。ああでもないこうでもないと迷って、転々とする人がある。転々とする人は転々としたことによって成功するという場合もあるけど、概して失敗が多い」と。
一事は万事に通じている。一事を貫く中で万事を学び、全てに勝利する力がついていくのです。
ともかく、戸田先生は、「仕事に左右されるな。仕事を左右せよ」と言われました。
環境に振り回されるのではなく、自分が環境を変えていくのです。いかなる烈風にも揺るがぬ富士の如く、何ものにも負けない自分自身をつくることです。