2018年1月12日金曜日

2018.01.12 わが友に贈る

積雪や凍結路に警戒!
決して無理せず
安全第一の行動を!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る。

報恩抄 P329
『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか』

◇寸鉄 2018年1月12日
会長の思想を市民と共有し平和都市を築きたい—市長。人間共和の羅針盤
神奈川・湘南総県の日。大聖人有縁の天地に光る正義城。さあ対話拡大へ
真の善は小事から始まる—哲人。周囲の友に励ましを!真心の声が希望に
本年最初の中継行事。各役員の尊き献身で広布は前進!「冥の照覧」は燦然
110番通報、2割が緊急性なし。「到着遅れる可能性」も。賢明な利用を

☆世界広布のトップランナー オセアニア 2018年1月1日
◇共に生きる喜びを この街に あの友に
太平洋に宝石をちりばめたように、大小2万5千の美しい島々が浮かぶオセアニア。日付変更線が通り、世界で最も早く新年を迎えるエリアだ。それゆえに"世界広布のトップランナー"の使命を担う。池田先生がオセアニアを初めて訪れたのは1964年5月13日。オーストラリアに第一歩を刻み、シドニー、メルボルン、ゴールドコーストなど各地を回った。当時、メンバーは数えるほどしかいなかったが、「メルボルン支部」を結成。「広宣流布が進めば、各地に支部がつくられていくんだから」と、国名を支部名にせず、未来の展望を語った。半世紀がたった今、オーストラリアは29支部、ニュージーランドも26支部体制へと発展。師がまいた妙法の種は、幸福の大輪となって咲き誇っていた。(記事=高橋毅、写真=種村伸広)

◇オーストラリア グループ座談会で絆強く
昨年11月24日の朝、シドニー国際空港に到着すると、汗がにじんだ。日本をたった時、気温は10度だったが、ここは25度。短パンに半袖、サンダル姿の人々が行き交う。南半球のオーストラリアは夏を迎えようとしていた。
先住民のアボリジニから受け継がれてきた伝統と、世界からの移民らによって伝えられた多文化が共生するオーストラリア。社交的で、つながりを大切にする人が多く、職場の上司が相手でも対等に意見を交わす。
「この国には、人種や生まれた国の多様性から、"人間は皆、平等"という『フェア・ゴー』の精神が脈打っているんです」と、アヌラグ・カロルさん(全国壮年部長)が教えてくれた。カロルさんはインド出身。証券会社のIT部門でゼネラルマネジャーとして活躍する。
オーストラリアは人口増加に伴い、シドニーやメルボルン等の都市部で建設ラッシュが続く。高速道路の脇には、パンダの絵と中国語の看板が。最近は、アジア諸国の移民も多い。多民族・多文化国家のため、大人数になると意思疎通も難しく、心を開いた対話になるまでに時間がかかる。
そこでオーストラリアSGIでは、十数年前から少人数(平均4〜8人)による「グループ座談会」を軸に活動を展開。壮年・婦人・男女青年部が一体となって、月に2回程度、座談会を行っている。中には毎週、開くグループもあるという。
ただ、グループといっても、オーストラリアの国土面積は日本の20倍もあるため、地域によっては集まるだけでも一苦労だ。
たとえば、コフスハーバー、ミッド・ノース・コースト、アーミデールなどの街からなるグループ。街と街の間は約250キロ離れており、往復すれば日本の東京—大阪間に相当する。昨年11月のグループ座談会はアーミデールで開催。コフスハーバーに住むパイオニアのエイドリアン・モリカさん(壮年部員)は語る。「私の家からアーミデールまでは車で片道3、4時間。昔は、十数時間かけて会合に行っていたので近い方ですよ(笑い)。11月の集いでは2人の新会員が誕生し、皆で喜び合いました」
同国の特徴は、全国や方面のリーダーもグループ長を兼務していること。全員が毎月、座談会を主催する。
ビクトリア方面のマリア・パパス婦人部長は「いつもは自宅でグループ座談会を開いていますが、学会の記念の月は友人も参加しやすいような工夫をしています」と。昨年11月26日の集いは、メルボルン市内の公園で。皆がそれぞれ役割分担し、持参したものでランチ会を行った。同国では"持ち寄りパーティー"が一般的だという。この日は友人3人も参加し、笑顔と語らいの花が咲いていた。
オーストラリアには今、全土に300を超えるグループが誕生。少人数での集いを通し、友情を深め、ある都市では7割のメンバーが常時、参加するようになった。
池田先生はオーストラリアを「希望大陸」と呼び、こうつづった。
「万人に平等な、生命の眼で人を見つめ、一人を大切にする魂の触発作業にこそ、仏法の人間主義の精神がある。その自由と寛容と幸福の光彩は、美しきオーストラリアの天地にこよなく似合っている」
自然も友情も美しい国。それが希望大陸オーストラリアである。

太平洋に宝石をちりばめたように、大小2万5千の美しい島々が浮かぶオセアニア。日付変更線が通り、世界で最も早く新年を迎えるエリアだ。それゆえに"世界広布のトップランナー"の使命を担う。池田先生がオセアニアを初めて訪れたのは1964年5月13日。オーストラリアに第一歩を刻み、シドニー、メルボルン、ゴールドコーストなど各地を回った。当時、メンバーは数えるほどしかいなかったが、「メルボルン支部」を結成。「広宣流布が進めば、各地に支部がつくられていくんだから」と、国名を支部名にせず、未来の展望を語った。半世紀がたった今、オーストラリアは29支部、ニュージーランドも26支部体制へと発展。師がまいた妙法の種は、幸福の大輪となって咲き誇っていた。(記事=高橋毅、写真=種村伸広)

◇ニュージーランド 題目の師子吼を響かせて
紺碧の南太平洋に浮かぶ「アオテアロア」(白く長い雲のたなびく国)——。先住民のマオリによって、こう呼ばれた美しい島国・ニュージーランド。北島には最大の都市オークランドや首都ウェリントン、南島には英国文化を感じさせるクライストチャーチなどがある。
ニュージーランドは、世界で初めて女性参政権を実現(1893年)した「人権大国」。非核・反核政策を進める「平和先進国」でもある。
同国に100年以上前から着目していた人物がいる。創価学会初代会長の牧口常三郎先生である。1903年発刊の著書『人生地理学』では、地球を「陸半球」と「水半球」に分けた時、ニュージーランドが「水半球」の中心にあることを強調。そして、海を国と国を隔てる「壁」ではなく、国々の間をつなぐ「道」として捉え、世界に平和の道、調和の道を開いていく気風を育むことが重要になる、と訴えた。
ニュージーランドSGIの友は"水半球の中心である私たちから平和の道を!"との使命に燃え、広布拡大に奔走する。昨年11月の1カ月間で、3500を超える友好対話を推進。新たなメンバーも、多く誕生した。
その一人が、ウェリントンに住む画家のマイケル・ブラウンさん(壮年部員)。87歳の新会員だ。入会動機を聞くと、「SGIメンバーの温かな励ましです。それと、先に入会した娘が立派に成長したから」とほほ笑む。次女のカミーラ・ブラウンさん(全国副婦人部長)の28年越しの対話が実ったのだ。
マイケルさんは入会した11月、ニュージーランドの芸術・文化への多大な功績が認められ、国から「総督芸術賞」を贈られた。今後の目標は「もっと絵がうまくなりたい」ときっぱり。向上心は尽きない。
青年たちの活躍も目覚ましい。クライストチャーチに住むトモノリ・シバタさん(南島総支部副男子部長)は人生の羅針盤となる哲学が必要だと感じ、2006年5月に入会。図書館で司書として働く一方、テコンドーの練習に励み、4段の腕前を誇る。昨年10月、アイルランドで開かれた世界選手権大会(国際テコンドー連盟主催)に、7年越しの夢がかないニュージーランド代表として初出場。世界の舞台で大きな経験を得た。
「池田先生に勝利を誓い、練習に励んだ結果、どんどん強くなれた。師弟誓願の道を歩み抜いていきたい」と瞳を輝かせる。
ニュージーランドSGIの広布拡大の推進力は"朝勝ち"にある。オークランドのニュージーランド文化会館では平日の毎朝、自由勤行会を開催。勤行・唱題の後、御書や小説『新・人間革命』を研さんしてから、各人が職場などへ向かう。
またウェリントン会館では毎日、早朝からリチャード・タムさん(グローバル総支部副壮年部長)を中心に自由唱題会が始まる。25年以上続く伝統の唱題会。参加者は「師子吼グループ」と命名された。日付変更線に近い同国は、日の出を迎えるのも早い。ウェリントンの唱題会は"世界一早い唱題会"といえるだろう。
人権と平和の先進国・ニュージーランド。真っ先に「世界広布新時代 栄光の年」を迎えた同国SGIの友は、題目の師子吼を響かせながら、昇りゆく旭日の勢いで幸福のスクラムを広げる。