2018年1月31日水曜日

2018.01.31 わが友に贈る

信心は未来を開く力。
過去や現実がどうあれ
常に「今」「ここから」
清新な息吹で出発だ!
歴史創る挑戦を共に!

佐渡御書 P961
『日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江が河海をあなづり烏鵲が鸞鳳をわらふなるべしわらふなるべし』

◇寸鉄 2018年1月31日
男女青年部が友情を結ぶ対話に邁進。伝統の2月、さらに拡大の上げ潮を!
世界に広がる仏法研鑽のうねり。民衆が学び、語りゆく未聞の大哲学運動
利他の行動が若者を向上させる唯一の道—哲人。学会活動で人格を鍛えよ
振込詐欺の防止に携帯のテレビ通話での確認が有効と。知恵使い断固撃退
子ども狙った悪質動画が問題に。ネットの閲覧は親も一緒にする等、賢く

☆随筆永遠なれ創価の大城 第27回 花の女子部に希望輝け
◇友情とロマンの「華陽の物語」を!
◇「負けない心」の幸福の姉妹たれ
この冬、北日本や日本海側など各地で、厳しい積雪に見舞われている。今週初めには、関東平野部でも大雪となった。
雪国の方々の大変なご苦労があらためて偲ばれる。聖教新聞を配達してくださる"無冠の友"の皆様方をはじめ、全国の宝友が絶対に無事故であるよう、体調を崩されないよう、ひたぶるに妻と題目を送っている。
日蓮大聖人は、深い雪道をかき分けて仏法に尽くす真心を讃えられ、「友にあらずばたれか問うべき」(真の友でなければ、誰が訪ねてくれるであろうか)と仰せになられた(御書一五五四ページ)。
創価家族の献身は全て御本仏が御照覧である。

◇伸び伸び楽しく
乙女たちの朗らかな声は、皆の生命を蘇らせる希望の暁鐘だ。
乙女たちの真摯な研鑽は、社会に哲学の大光を贈る福智の太陽だ。
そして、乙女たちの賑やかなスクラムは、世界へ未来へ、幸の華を広げゆく平和の大地なのだ。
今、全国各地で女子部の「ロマン総会」がたけなわである。
新年早々、友の激励に走り、「皆が喜んでくれるなら」と、祈りと知恵を尽くして準備に当たってくれている華陽の乙女は、何と健気なことか。
陰で支え、見守ってくださっている婦人部の母たちにも感謝は尽きない。世界で最も尊い"婦女一体"の明るい行進を、私は妻と嬉しく見つめ、大成功を祈る毎日だ。
楽しい所に、人は集まる。肩肘を張る必要などない。本有無作の自然の振る舞いの中で、学会の温かな励ましの世界を、信仰によって磨かれた人格の輝きを、伸び伸びと伝えていくことだ。
「どうすれば、新入会の友に、学会精神を伝えられるでしょうか」——以前、女子部のリーダーから、こんな質問を受けたことがある。
「難しく考えることはないよ」。私は答えた。
「日頃の触れ合いの中で、一歩一歩、信心を教えていけばいい。先輩として、親しい友人として、普通に、ありのままに接していけばいいのです」
「大切なのは、友の心を知り、時と場合に応じて語っていく、人間哲学者の直観の智慧だよ」

思えば、私たち夫婦が若き日、常に心掛けていたのも、この点である。
私の部員には、入会まもないメンバーや、恩師・戸田先生のことをよく知らない友もいた。
自宅に呼んで、「戸田先生から作り方を教わったんだ」と話しながら、カレーライスを振る舞ったこともある。
書棚にあったゲーテやトルストイの本などを手に取ってもらい、師匠のもとで学んだ人間学を語ったこともあった。
学会活動の帰途、銭湯で共に汗を流したこと、屋台のラーメンを食べたことも懐かしい。
飾らず気取らず、率直な青年として触れ合い、友の心の機微を捉えながら、私なりの師と学会への思いを伝えていったのである。
「広布の前進のために」「同志の幸福のために」とたゆまず祈り、心を定めていけば、私たちの一挙手一投足も必ず信心の触発となるはずだ。
共に語り、共に喜ぶ。共に充実した時間を過ごし、共々に戦い勝つ——心に積み重ねた、その福徳の歴史は、互いの人生を支える土台となる。
御書には、「今生人界の思出」(四六七ページ)となり、そして「未来までの・ものがたり(物語)」(一〇八六ページ)となると約束されている。
広宣流布とは、人間と人間の深き心の交流を、地域へ、社会へ、明日へ広げながら、自他共の生命に、三世に輝く「栄光」を築いていける、最高のロマンなのである。

◇無限の力を開く
女子部は一人も残らず幸福に!
清らかな強き信心で、この一生を生き抜け!
——これが、わが師・戸田先生の願いであり、師弟一体の私たち夫婦の願いである。
嬉しいことに、「女子部は教学で立て!」との指針を胸に、創価の乙女たちが清新な求道心で、「華陽会御書三十編」の読了に挑戦している。
本年、女子部が研鑽する重点御書の一つ「顕仏未来記」は、戸田先生が大阪で初めて一般講義をされた御抄でもある。
現在、"常勝関西"が燃えに燃えて、対話拡大を進めていることは、何と頼もしいことか。
恩師は、講義の後の質問会で師子吼された。
——我らは、南無妙法蓮華経という題目の力、無限の福運の力を持っている。自ら題目を唱え、人にも唱えさせることによって、この力を開いていくのだ! と。
若くして妙法を受持した乙女が幸せにならないはずがあろうか。
広布の誓いに生き抜く青春は、必ず無限の福運の力が涌現する。必ず自分らしく輝き、自分でなければ果たせぬ使命に生き切っていけるのだ。
これが「自体顕照」である。その自身の生命の光が、周りをも幸福に照らしていくのだ。
「華陽」の二字には、「華のように美しく、太陽のように誇り高くあれ」との祈りが込められている。ゆえに何があろうが、不安に震えたり、一喜一憂したりすることはない。胸を張って、自信満々と華陽の生命で進めばよいのだ。
戸田先生は言われた。
「百の説法も、百冊の本も、妙法を持った『一人の女性』の生き生きとした姿にはかなわない」
まさしく白蓮グループの友の姿もそうである。

ここで、窪尼御前という女性門下に送られた御文を拝したい。日興上人の叔母にあたり、富士方面で活躍した高橋六郎兵衛入道の夫人である。
夫の死の悲しみも乗り越え、大難の中、大聖人をお守りせんと、毅然たる信心を貫いていた。
この窪尼御前には一人の「姫御前」がいた。
大聖人は、この母娘に語りかけておられる。
「一人おられる姫御前は、長寿で、幸福で、"さすがあの方の娘であることよ"と、評判になるでしょう。(姫御前は)今も幼いのに母御前に孝養を尽くされるほどの女性ですから、父である故入道殿の後世をも助けられるでしょう」(御書一四八一ページ、通解)
御文からは、父の亡き後、姫御前が懸命に母を支える様子が拝される。大聖人は、姫御前が健やかに成長し、幸せになり、"何と素晴らしい娘さんか"と皆に賞讃されると仰せである。
私には、この健気なる姫御前が、わが女子部の皆さんと二重写しに思えてならない。
一家で、職場で、地域で、女子部が凜然と一人立てば、希望と勇気の太陽が昇り、歓喜の笑顔の花が咲き薫る。そこに、「冬は必ず春となる」(同一二五三ページ)との勝利劇が綴られゆくのだ。

◇女性の声を結べ
女性の活躍が、いかなる地域・団体でも最重要となる時代である。
昨年、国連で核兵器禁止条約が採択された。ここでも、広島・長崎の被爆者の方々をはじめ、核廃絶を求める女性の声を結集したことが大きな力となっている。
議論を進める上でも、ノーベル平和賞を受賞した「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」のベアトリス・フィン事務局長など女性が大きな役割を果たしていることは、ご存じの通りだ。
過日、このICANの一行が信濃町の総本部を訪問し、SGIとの一層の友情と協力を期待されていた(十七日)。
その折、二人のお子さんの母親でもあるフィン事務局長が、被爆者の方々の幼い頃の悲惨な体験を聞くにつけ、一人の母として、自分の子どもたちを絶対に同じ状況下に置いてはならないと強く決意してきた——と語られていたと伺った。
いやまして、生命を護る母の声、女性の力を! 平和を叫ぶ青年と民衆の連帯を!
フィン事務局長と、女子部、婦人部の代表との語らいも、未来を開く麗しい交流となった。

◇天翔ける翼あり
今月三十日で、"公民権運動の母"ローザ・パークスさんとお会いして、二十五周年となる。ロサンゼルス郊外にあった、当時のアメリカ創価大学のキャンパスでの出会いであった(一九九三年)。
二月四日が八十歳のお誕生日で、妻が用意したお祝いのケーキを満面の笑みで喜ばれた。
懇談の際には、慈母の如く「私の一番の"趣味"は、若者たちと一緒に働くこと、若者の手助けをすることです」と。私たちも地涌の若人を励まし、共に進みたい。
その翌年、パークスさんは初めて太平洋を越え日本まで訪問された。
この時、「青空へ翔ける鳩」の美しい刺繍を贈ってくださった。
私は申し上げた。
「希望の鳥が青空へ翔けていきます。闇を破って暁へと羽ばたいていく。『希望』の翼です。だれにも縛られない『自由』の翼です」
わが華陽姉妹よ、無限の希望の翼を広げ、ロマンの青空を自在に舞いゆけ! 春夏秋冬、「負けない心」で朗らかに!

みな天使
 みな幸福の
  姉妹かな
 心の宮殿
  共に光らせ

2018年1月30日火曜日

2018.01.30 わが友に贈る

教学は勝利への羅針盤。
広布に戦う中で
御書を学んだ人は強い。
いかなる嵐にも負けず
人生の大航海を悠々と!

四条金吾女房御書 P1109
『明かなる事日月にすぎんや浄き事蓮華にまさるべきや、法華経は日月と蓮華となり故に妙法蓮華経と名く、日蓮又日月と蓮華との如くなり』

◇寸鉄 2018年1月30日
学会は世界の青年育成に貢献—博士。後継の人材は陸続。この潮流、未来へ
あらゆる財宝の中で最高のものは友人だ—哲人。友情結ぶ対話に幸の王道
「人にやらせよう」という要領主義では自分も周囲も育たぬ。幹部率先こそ
「災害時は自助が大切」と考える人が5年で倍に。意識更に。具体的備えも
電動自転車が普及。一方、思わぬスピード出て転倒事故も。呉々も安全運転

☆御書と歩む� 第4回 わが胸中に宇宙大の可能性が
『所詮・万法は己心に収まりて一塵もかけず九山・八海も我が身に備わりて日月・衆星も己心にあり』(蒙古使御書、1473ページ)

◇通解
所詮、万法は己心に収まって、一塵たりとも欠けてはいない。九山八海も、わが身に備わり、日月・衆星も己心に収まっている。

◇同志への指針
仏法は「我即宇宙」「宇宙即我」の大法則だ。妙法に合致した祈りの波動は、限りなく広がる。
「一念三千」の哲理を受持した青春ほど、強いものはない。壁にぶつかった時こそ、題目だ。創価の青年には、無限の可能性を開くカギがある。
地涌の若人よ、ベストを尽くせ! 「挑戦」即「栄光」だ。一人ももれなく使命深き受験生の健康と健闘を祈る。

☆無冠の友への新春メッセージ 2018年1月23日
◇皆さまは朝一番の栄光の走者
◇わが地域から友情と幸福の拡大を
厳寒の朝、寒風に胸を張って本紙の配達に走る「無冠の友」。真心こもる、その尊き一歩一歩こそ、広布拡大の原動力である。ここでは、配達員の機関紙「無冠」の新年特集(1月)に掲載された、池田先生の新春メッセージを紹介する。

「世界広布新時代 栄光の年」、誠におめでとうございます。
新しい一日も、新しい一月も、そして新しい一年も、常に一番の宝の友である「無冠の友」の皆さま方の一歩から始まります。
早朝から、凍てつく寒風の中でも、また、雪の降りしきる地域などにあっても、熱き不屈の心で、読者のもとへ聖教新聞を届けてくださる皆さまこそ、朝一番の「栄光」の走者なりと、心より感謝申し上げます。

今年は、恩師・戸田城聖先生から私たち青年が、広宣流布の魂のバトンを受け継いだ「3・16」の記念式典から60周年を迎えます。
戸田先生のもとに、師弟の誓願を掲げた6千人の地涌の若人が勇み集った大儀式を報道したのは、前年の8月に週刊8ページ建てに発展した聖教新聞であります。その聖教を携えて、広布後継の滾り立つ息吹を、日本全国の津々浦々で分かち合ってくださったのは、当時の「無冠の友」でありました。
そして今、世界同時進行で展開する広宣流布の大回転も、「無冠の友」の偉大な「行躰即信心」のギアあればこそ、全同志の前進のエネルギーとなって、一人一人に脈動させていけるのであります。
御本仏・日蓮大聖人は、「随喜する声を聞いて随喜し」(御書1199ページ)と仰せになりました。日々、新たな「随喜」の波動の起点となりゆく皆さまの「五十展転の功徳」は、まさに無量無辺なのであります。

先日、小学5年生の少女のすばらしい作文を、うれしく拝見しました。あるエッセーコンテストで、見事に入選した作品です。
関西の聖教新聞の販売店主として、朝早くから奮闘する父との心の交流が綴られています。
「お父さんは、教えてくれました。新聞が各家庭に届くまでには、たくさんの人の力が必要で、まず新聞の記事を書く記者さん、新聞を印刷する印刷会社の人たち、新聞を運ぶ運送会社の人たち。そして、一軒一軒、大切に届けてくれる配達員の人たち」というのです。
「手元に届いてこそ」と題された、このエッセーは、こう結ばれています。
「毎日毎日休むことなく新聞が届くのを待ってくれている人たちのために、がんばっているお父さん、支えてくれているすべての人に、ありがとうを伝えたいです」と。
「無冠の友」を誉れのアンカー(最終走者)とする真心と誠実と感謝のリレーを、私たちは、かけがえのない地域社会の信頼の柱として、次の世代へ託していきたいと思うのであります。
私の妻が知る神奈川県のあるお母さんは、地区婦人部長の任命を受けてから、その後、聖教の配達員を担い立たれました。
ご主人やお子さん方の応援を受けながら、配達員歴は20年を超えております。
その姿を見つめてきた次男の方も一昨年から配達することになり、お母さんは「親子2代で"無冠の友"の使命を果たせることが何よりの幸せです」と毅然と語られています。
私と妻が朝な夕な祈り続けているのは、広布にひた走る気高き「無冠ファミリー」が、創価学会の永遠の五指針、すなわち「一家和楽の信心」「幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」「健康長寿の信心」そして「絶対勝利の信心」を体現され、常楽我浄の栄光に輝きわたることです。

私が敬愛する、タイの名門タマサート大学のノーラニット評議会議長(元学長)は、聖教新聞のインタビューで、「友人をつくる」ことが「平和をつくる」ことと示されています。
「地域に友人が広がれば、地域に平和が築かれます。世界に友人が広がれば、世界に平和が築かれます。その実践は自分自身にも平和をもたらします」といわれるのです。
身近な「友情の拡大」から「幸福の拡大」を、さらに「平和の拡大」を——。
この先頭に立つのも、わが「無冠の友」です。
思えば、婦人部の愛唱歌「今日も元気で」が誕生したのは、50年前の「栄光の年」でした。

♪あかるい朝の
  陽をあびて
 今日も元気に
  スクラムくんで……

新たな「栄光の年」も、この歌の心のままに「あかるい朝」の無冠のスクラムで、人と人、心と心を結び、わが地域から、共生社会と世界平和の光を広げていこうではありませんか!

使命深き皆さま方であればこそ、夜明け前の暗い中を配達することが多いこの時季にあって、一日また一日、体調を整え、絶対に無事故でありますよう、よろしくお願いいたします。
そのためにも、どうか、睡眠不足にならないように、聡明に工夫してください。
大聖人は、「此の妙の文字は月なり日なり星なりかがみなり衣なり食なり花なり大地なり大海なり、一切の功徳を合せて妙の文字とならせ給う、又は如意宝珠のたまなり」(同1484ページ)と仰せです。
大切な大切な、愛する久遠の家族の皆さまが、この「一切の功徳」に厳然と包まれゆくことを、私と妻は強盛に祈り抜いてまいります。
さあ、ますます勇気凜々と、ますます希望に燃えて、「無冠」の大道を、これからも朗らかに大行進していきましょう。どうか、お元気で!

2018年1月29日月曜日

2018.01.29 わが友に贈る

◇今週のことば
我らが語った分だけ
友の心の大地に
「仏の種」は蒔かれる。
検討を讃え合い
楽しく地涌の拡大を!
2018年1月29日

崇峻天皇御書 P1173
『返す返す今に忘れぬ事は頚切れんとせし時殿はともして馬の口に付きてなきかなしみ給いしをばいかなる世にか忘れなん、設い殿の罪ふかくして地獄に入り給はば日蓮をいかに仏になれと釈迦仏こしらへさせ給うとも用ひまいらせ候べからず同じく地獄なるべし』

◇寸鉄 2018年1月29日
会長の提言ほど人類を啓発し続けるメッセージはない—識者。平和の指標
法華経は「生死の長夜を照す大燈」と御書。信心で破れぬ闇なし!祈り強く
皆で智慧を出せばどんな問題でも早く解決する—恩師。団結こそ広布の要
誰かではなく自分から!その率先の対話に周囲も続く。決意漲る協議会に
「終末時計」は残り2分—核戦争の脅威が影響と。廃絶の潮流を民衆の力で

☆青春譜——池田先生と綴る未来 創価大学 第19回 写真部 2018年1月20日
◇「今」「この瞬間」を全力で
今月2日——月が地球に接近し、いつもより明るく、大きく見える「スーパームーン」が夜空を照らした。
この日は、創価大学創立者・池田先生の卒寿の誕生日。天も寿ぐ"光の芸術"に、シャッターを切った人も多いだろう。
池田先生もまた、折々にカメラを手にしてきた。創大が開学した1971年には、北海道・大沼湖畔で煌々と輝く月を撮影している。当時を述懐した随想「私とカメラ」には、こうつづられている。
「私は、技術的には決して上手でない。いや、わからないといったほうが本当かも知れない。が、それもよいと思っている。写真とは、技術だけではなく、透徹した心の作業であり、自己を表現するための手段であるという哲学をもっているからだ」
この言葉は、創大写真部の指針となっている。同部では、創立者の思想や写真の勉強会を行い、「創価芸術展」への出展やキャンパスの桜をテーマとした「創桜展」の開催などを通じて、心と技術を磨いている。学生自治会の写真室に所属し、大学行事の記録に携わる友もいる。
発足は、開学の年にさかのぼる。写真好きの学生数人が同好会を立ち上げ、翌年にはクラブに昇格。その後、松風センターの近くにあった理科実験棟(当時)の一室に暗室ができ、部室を設けた。
単なる趣味の集いではない。"創立者のように生命を表現できる写真家に"——皆が真剣勝負でカメラを構え、撮影した作品の講評会を行いながら、実力を高め合った。アルバイトでコツコツとお金をため、機材も一つ一つそろえていった。

◇強靱な生命力を持て
大学から連絡を受けた写真部員の代表が、重いカメラ機材を肩に、目的地へ急ぐ。向かった先は、文系校舎A棟のロビー。そこには、本紙のカメラマンと共に、池田先生の姿があった。80年8月17日のことである。
「きょうは僕がモデルになってあげるよ」
諸行事などで頻繁に大学を訪れていた先生の提案で、夏休みに即席の"写真研修会"が行われることになったのだ。
突然の出来事に、喜びながらも戸惑う友。さっそうと入り口へと歩きだした先生を慌てて追い掛け、研修会は始まった。
被写体となった先生が、若き写真家たちに声を掛ける。
「まだシャッターの音が弱いな」「負けるな!」
「良い写真を撮るには、強靱な心、生命力を持つこと。清い心、純粋さを持つこと」
ファインダーが熱気で何度も曇る。皆、汗だくになりながら、懸命にシャッターを切った。
さらに先生は続けた。「人の写真を撮ることは、生命と生命のぶつかり合いである」「相手の生命を引き出すのは自分の生命である」と。部員たちは胸を熱くしながら、さらなる成長を誓った。

◇黄金の歴史を共に
その後も、先生は写真部を見守り、温かく応援してきた。
89年5月。写真部の友は、学内に咲き誇る満開の桜をカラーフィルムに収め、写真を展示した。"多忙な創立者に少しでも安らいでいただきたい"——その思いで前年から開始した「創桜展」である。
鑑賞した先生は、真心に感謝しつつ、「今度、創立20周年の写真展をやろう。私も出展するよ」と提案する。それが実現したのは、同年の秋だった。
A棟ロビーのほぼ全面を使用し、創大と創価女子短期大学の写真部をはじめ、創価学園生らが出展。先生が撮影したキャンパスの写真も飾られた。
開幕式では先生がテープカットを行い、創大・短大の写真部部長が展示を案内した。
参加した部員は振り返る。
「私たちの思いに、先生が応えてくださったように感じました。会場に来られた先生を、記録員として撮影できたことは、写真部の誉れの歴史です」
先生は一つ一つの写真を丹念に鑑賞。「学生の感性は清らかで鋭い。素晴らしい作品ばかりで感銘しました」と語り、友の奮闘をたたえた。
写真も人生も「この瞬間」は二度と来ない。ゆえに「今」に全力を尽くそう! わが生命を磨き鍛えよう!
創部から約半世紀。先生と共に歩む卒業生は、プロのカメラマンやマスコミ、光学機器メーカーなど、多彩な分野で黄金の輝きを放っている。

2018年1月28日日曜日

2018.01.28 わが友に贈る

「竹の節を一つ破ぬれば
余の節亦破るる」
真剣な一人から
偉大な歴史が開かれる。
勇気また勇気で前進だ!

経王殿御返事 P1124
『此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如しいかなる病さはりをなすべきや』

◇寸鉄 2018年1月28日
信仰が生み出す楽観主義が学会発展の力と確信—博士。世界の友と快活に
「一日なりとも名をあげん事こそ大切」御書。後継よ壁破る拡大の自分史を
人の心を動かすのは心の奥底から出たものだけ—文豪。真心の対話、今日も
報告・連絡・相談は迅速さと正確さが命だ。幹部は同志の心に的確に応えよ
配線器具の火災が多発。断線やコンセントの埃に注意を。今一度の総点検

☆藍よりも青く 「3・16」研さんのために 広布史(下) 2018年1月21日
◇創価学会は宗教界の王者である
1958年(昭和33年)3月15日夜、東京の出発地は、広宣流布の記念式典に参加する青年であふれた。
翌16日午前3時過ぎ、列車で向かった第1陣の青年たちが静岡の会場に到着。バスで東京を出発した友も、続々と集ってきた。
白い息を吐きながら駆け付けてきた青年たちに、戸田先生は心尽くしの食べ物を準備していた。
豚汁である。
青年たちは事前に、"椀と箸を持参せよ"と徹底されていた。その意味が初めて分かった瞬間だった。
戸田先生は、豚汁で使用した3頭の豚の皮を残しておくよう指示した。恩師の逝去後、その豚皮で、池田先生はペンケースを作り、代表の青年に贈った。
そこには、"師の心を忘れるな"との思いが込められていた。
戸田先生が青年を思い、豚汁を用意した一方で、池田先生は、歩くことさえままならない戸田先生の体を気遣い、恩師が乗るための「車駕」を準備した。
車駕には肘掛け椅子、手すりが備え付けられた。製作費は、すべて池田先生が工面した。
15日、池田先生は車駕が完成したことを戸田先生に報告。しばらく車駕を見ていた戸田先生から突然、厳しい言葉が発せられた。
「大きすぎる。これでは戦闘の役にはたたぬ!」
心配して駆け寄ってきた車駕の製作担当者たちに、池田先生は語った。
——戸田先生は、こうした一つ一つの事柄を通して、私たちを真剣に訓練してくださっているんだよ。ありがたいことじゃないか。今のお叱りの言葉も、先生のご慈愛なんだ。
不二の弟子は、最後の最後まで青年たちを育てようとしている師の心を、誰よりも深く理解していた。
◆◇◆
陽光が誓いの青年たちを照らし始めた。
16日午前8時、6000人の青年が大講堂横の広場に集まった。この日、来訪を予定していた、時の首相を迎える準備も始まった。
ところが、状況は急変した。首相から電話が入り、外交上の問題が起こったという理由で、欠席を伝えてきた。
戸田先生は電話口で怒りを露わにした。「6000人の青年が、前々から準備をして、待っているんですぞ。青年を騙すことになるではないか!」
首相が非礼を詫びると、戸田先生は叫んだ。
「私に詫びよと言っているのではない。詫びるのは、青年たちにだ!」
受話器を置いた戸田先生は、池田先生をはじめ、青年部のリーダーを呼び、首相の家族らが代理として来ることを伝え、語った。
「誰が来なくとも、青年と大儀式をやろうではないか!」
首相の「外交上の理由」は口実であった。事実は、「一国の総理が一宗教団体の会合などに出るとは、けしからん」と横やりを入れた人物がいたからである。
戸田先生は愛する青年のために、自ら死力を尽くして励ますことを決意した。
◆◇◆
式典の式次第は変更を余儀なくされたが、青年たちは迅速に対応していった。
式典の準備が進められる中、戸田先生の乗る車駕を担ぐメンバーは、車駕を安定させて移動する練習を繰り返していた。式典の会場周辺は、段差のある箇所もあり、車駕を水平に保つには、全員の呼吸を合わせることが求められた。
正午前、首相の家族らが到着し、音楽隊が演奏を開始。そのころ、戸田先生は池田先生に体を支えられながら、式典の会場へ移動を始めた。玄関前には車駕が置かれていた。
恩師は再び叱責した。「大きすぎて、実戦には向かぬ。戦いにならんぞ!」
この時、池田先生が一歩前に進み出た。「よく分かりました。申し訳ございません。しかし、この車駕は、弟子が真心で作ったものです。どうか、お乗りください」
弟子の一言に、恩師は、にっこりうなずいた。
戸田先生は車駕の肘掛け椅子に座り、悠然と青年を見守った。戸田先生の姿に、「軍には大将軍を魂とす」(御書1219ページ)の一節を思い返す友もいた。車駕は、青年たちの中を進んでいった。
式典後、戸田先生は語った。「体が良くなったら、あの車駕に乗って全国を回りたいな」
◆◇◆
午後0時40分、池田先生の司会で式典が始まった。
来賓のあいさつの後、登壇した戸田先生は烈々と宣言した。
「創価学会は宗教界の王者である」
この宣言について、小説『人間革命』第12巻「後継」の章につづられている。
「その言葉は、戸田が生涯をかけた広宣流布の、勝利の大宣言にほかならなかった。また、彼が青年たちに放った、人生の最後の大師子吼となった」
式典後、戸田先生は来賓と懇談。首相の家族の一人は、式典に参加した感想を、こう語った。
「将来に向かって伸びてゆく宗教だと思いました。そういう意味で今までの既成宗教と違った若い力をもっているという感じを受けました」
午後2時半ごろ、戸田先生は、池田先生が先導する車駕に乗り、青年たちの拍手に包まれ、式典会場を後にした。
一切を終え、帰途に就く青年たちを、池田先生は音楽隊のメンバーと共に見送った。やがて、音楽隊員も帰る時間となった時、池田先生は音楽隊長に頼んだ。
「申し訳ないが、もう1曲、演奏してくれないか。2階に戸田先生がおられる」
音楽隊が演奏した曲は、「星落秋風五丈原」。詩人・土井晩翠が、三国志の英傑・諸葛孔明の晩年の苦衷を詠ったものである。
この時のことを、池田先生は述懐している。
「私は、心で叫んでいた。"先生、お聴きください。青年部は、弟子たちは意気軒高です。ご安心ください!"」
「3・16」を境に、戸田先生の体は急速に衰弱していった。しかし、布団に横たわりながらも、体調が良い時には、池田先生を呼び、師弟の語らいを重ねた。
ある時は、「今日は、なんの本を読んだのか」と問い掛け、何があっても、指導者は読書を忘れてはならないことを語った。
ある朝には「昨日は、メキシコへ行った夢を見たよ」「君の本当の舞台は世界だ」と。不二の弟子は、恩師の言葉通り、世界中に後継の弟子が躍動する時代を切り開いた。
また、ある日、宗門の腐敗の兆候を感じ取り、池田先生に厳命した。
「追撃の手を緩めるな!」
それは、戸田先生の最後の指導となった。
◆◇◆
式典が行われてから1年が過ぎた1959年(昭和34年)3月16日。池田先生は青年部の代表と共に、戸田先生の墓前に向かった。
広布の一切の願業を果たした戸田先生は、58年4月2日に逝去。"学会は空中分解する"と世間が騒ぐ中で、池田先生は学会の実質的な舵取りを担い、同志の心に勇気と希望の灯をともし続けていた。
恩師の墓前で、池田先生は青年たちに語った。
——毎年、3月16日を青年部の伝統ある節目にしていこう。
戸田先生亡き後、「3・16」を、広布後継の誓いの日「3・16」たらしめたのは、池田先生である。
私たちが今、その意義を知り、自らの成長の節目とすることができるのは、池田先生がいたからである。
この「3・16」の精神を継承し、永遠ならしめるのは誰か——。
私たち一人一人である。
池田先生は述べている。
「君よ! 創価三代の人生の大道に続きゆく君たちよ! 
今この時、今いる場所で断固として勝ち進め!
その執念の勝利また勝利に、忍耐強き一歩また一歩の前進に、『3・16』の師弟の宝冠は、いよいよ輝くことを忘れまい」

「3・16」研さんのための参考資料
『人間革命』第12巻「後継」、『新・人間革命』第2巻「錬磨」、第4巻「春嵐」、第25巻「福光」、『池田大作全集第42巻』所収「春秋抄」、『随筆 師弟の光』『随筆 栄光の朝』『随筆 幸福の大道』

2018年1月27日土曜日

2018.01.27 わが友に贈る

「意が声とあらはる」
友を思う深き祈りは
相手の心に必ず響く。
誠実に 爽やかに
幸の語らいを広げよう!

御義口伝巻上 P710
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは生死の闇を照し晴して涅槃の智火明了なり生死即涅槃と開覚するを照則闇不生とは云うなり、煩悩の薪を焼いて菩提の慧火現前するなり』

◇寸鉄 2018年1月27日
会長の共生の哲学と実践は世界平和実現への鍵—識者。心を結ぶ対話更に
本紙通信員制発足の日。ペンの勇者、万歳!皆様ありて聖教城は盤石なり
東京「豊島婦人部の日」。縁深き天地に輝く希望の連帯。友情の花を爛漫と
青年よ、常に正義と共にあれ—作家。師匠と歩む誉れの道。悔いなく進め
インフルエンザの流行がピーク。手洗い・嗽を入念に。咳エチケットも励行

☆藍よりも青く 「3・16」60周年へ走る 関西の若き友 2018年1月18日
◇次代を開く常勝の連帯
「3・16」60周年を記念する「世界青年部総会」へ、弘教・人材拡大に奮闘する全国青年部の友。ここでは、特集「藍よりも青く」の一環として、各方面の若き友の取り組みを特集する。第1回は、関西を紹介する。

3月の世界青年部総会、そして2月の関西総会を目指し、爆発的に弘教が進んでいるのが、兵庫・尼崎総県男子部だ。
「活動者の拡大に、こだわってきました。それが、弘教拡大の勢いを生む礎になりました」と高橋悟史総県男子部長は実感する。
一昨年9月、自行化他の実践をする人材拡大に焦点を定め、「部10勇士」(広布の会場に支部10人の男子部員が集う)の取り組みを開始した。
"壮年部は「ブロック5勇士」、男子部は「部10勇士」"——壮年部と男子部の取り組みが連動し、最前線まで浸透した。「部10勇士」で記念撮影した写真を総県の中心会館に掲示したことも、各部一体の活動の励みになった。
男子部員が少ない地域では、壮年部と男子部のリーダーが、総力を挙げて訪問激励。その中で、人材の裾野が広がり、一昨年11月末には全支部が「部10勇士」を達成。その後も、リーダーが一人を大切にする激励に徹し、目に見える1000人の陣列を築いてきた。
そして陸続と躍り出た新たな活動者が、相次いで仏法対話に挑み、破竹の勢いが生まれていった。
昨年11月18日から現在まで、総県男子部では、新入会者への御本尊流布が「支部2」に迫る。昨年9月からは、各部全体で「ブロック1」の弘教を実らせている。
開裕亮さん(男子地区副リーダー)も一昨年末、創価家族の励ましで立ち上がった一人。仕事で、深夜に帰宅する日も多い中、仏法対話を決意するも、なかなか友人を入会に導けずに悩んだという。
そんな時、折伏の場に、いつも同席してくれた男子部の先輩が一言。「どこまでも友人の幸せを強盛に祈り抜き、友人の悩みに寄り添っていくんだよ」
先輩の確信の言葉に、ハッとした。
「折伏したいという自分の思いだけが先行していました。祈りを重ねる中で、"一緒に友人の悩みを解決しよう"と真剣に思えるようになり、行動に移した時、一気に開けました」
これまで信心に興味を示さなかった友人に、再度、真心から対話すると、一人また一人と入会を決意。開さんは昨年、8世帯の御本尊流布を成し遂げた。
1・24「尼崎の日」へ、尼崎総県の拡大の勢いはとどまるところを知らない。

大阪・豊中総県女子部は、華陽の連帯を大きく広げている。
広布伸展の軸は、昨年9月からスタートした婦人部・女子部一体の取り組み「ペアフル」だ。"親子で対話、婦女で対話"を合言葉に、弘教、訪問激励、会合等の活動を一体で進め、友好の花を咲かせている。
ある圏では、婦人部主催で、女子部員を会合に招き、温かな励ましを送る。また、女子部の活躍や、池田先生の指針を紹介する手作りの"新聞"を作成し、それを片手に訪問激励に歩く地域もある。中でも一番の力になっているのが、女子部の友が婦人部の先輩と一緒に弘教に挑戦していることだという。
「仏法対話をしたことがない女子部員も、経験豊富な婦人部の方々と対話を進めることで、祈り方、友を幸せにしたいという執念など、多くのことを学んで成長することができ、喜びが広がっています」と上村愛弥総県女子部長は語る。
若い世代に、"私たちにもできる"という自信が生まれ、対話拡大の勢いが加速していった。友人の幸福を祈る題目の渦が巻き起こる中で、メンバーが相次いで弘教を実らせた。
「女子部の広布の目標は、何としても達成してあげたい」——常勝の母たちの思いと行動が、華陽姉妹の確かな連帯に結実しているのである。
西川結花子さん(常勝戸田圏女子部長)は、婦人部と小まめに連携を取りながら、温かな励ましに率先するリーダーだ。同圏では昨年、白蓮グループのメンバー全員が、友人を入会決意に導くなど、若き力が躍動している。
西川さんは社会での信頼も抜群。昨夏、業務のスピード、正確さなどを評価され、全国の社員の中で十数人に贈られる「優秀賞」を受賞している。
豊中総県女子部の友は、希望の拡大へ、喜びの前進を続けていく。

2018年1月26日金曜日

2018.01.26 わが友に贈る

時代は深く強く
仏法を求めている。
信念貫く振る舞いが
共感と納得を生む。
善の連帯を広げよう!

四条金吾女房御書 P1109
『夫婦共に法華の持者なり法華経流布あるべきたねをつぐ所の玉の子出で生れん目出度覚え候ぞ』

◇寸鉄 2018年1月26日
提言を発表。「人権の世紀」の建設へ。大生命哲学語る青年が時代の最先端
東北女性の日。負けじ魂で進む太陽の友!わが地域に励まし対話の大光を
真の幸福は土地を選ぶものではない—詩人。環境ではなく自身の変革から
折伏は慈悲の行為である—戸田先生。勇気即慈悲の確信で勇み友のもとへ
記憶力向上などをうたう医薬品の規制強化と。依存症等の危険周知も急げ

☆虹を懸ける 池田先生と香港� 2018年1月18日
◇励ましの世界を広げよう
世界広布は今、池田先生と同志の絆によって、192カ国・地域へと広がった。あの国にも、この地にも、先生の励ましの足跡が刻まれ、師との原点を胸に「友情の虹」「幸福の虹」「平和の虹」を懸けてきた、誇り高き地涌の友がいる。本連載では、世界宗教として、大いなる飛翔を果たしたSGIの師弟のドラマを紹介する。

戸田先生は詠んだ。
「雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日をぞ送らん」
日蓮大聖人の未来記である「仏法西還」、そして恩師が遺命された「東洋広布」は、香港から始まった。
日中に友好の橋を架ける初の中国訪問も、出発地は香港だった。
今や58カ国・地域の194大学と学術交流協定を結んでいる創価大学の第1号の締結校は、香港中文大学。海外初の創価幼稚園の開園も香港である。
まさに名実ともに、アジアにおける平和・文化・教育運動の起点となった香港。先生の訪問は20度に及ぶ。

◇団結は拡大の力
諸天も寿ぐ快晴に包まれた1961年1月28日。池田先生を乗せた飛行機は香港に向かって離陸した。
この前年、第3代会長に就任した先生は、北・南米指導へ。世界広布のうねりが高まる中、次なる焦点と定めたのがアジアだった。
約5時間後、九龍半島の啓徳空港に降り立つと、送迎デッキから手を振る同志の姿が。当時、現地の会員は10世帯ほどだった。
その夜。香港で初めての座談会が先生一行を迎えて行われ、アジアで第1号となる地区が結成された。
集ったのは十数人。日本で入会はしたが、組織もなく、大半が自分なりの信心を実践してきたメンバーばかりだった。勤行を「キンコウ」と言い間違える人がいたほどである。
先生は同志の質問に答えつつ、信心の要諦を示していった。
「人間が成長していくには、独りぼっちではなく、互いに切磋琢磨していくことです。特に信心の世界にあっては、常に連携を取り合い、励まし合っていける同志が大事になります」「皆で力を合わせれば、大きな力になる。団結の力は足し算ではなく、掛け算なんです」
学会は、どこまでも励ましの世界である。そして、真の団結は、何倍、何十倍という勢いを生む——先生の指導は明快だった。
終了後、ホテルに戻った先生は、遅くまで「大白蓮華」の巻頭言の執筆に当たった。タイトルは「東洋広布」である。
翌日には、次の目的地であるセイロン(現・スリランカ)へ。以降、インド、ビルマ(現・ミャンマー)、タイ、カンボジアを歴訪し、2月13日には再び香港に戻った。
歴史的なアジア平和旅は、香港に始まり、香港に帰着した。
香港はアジア広布の「原点」となり、「玄関」ともなっていったのである。

◇強く生きるのだ
1年後、香港は倍増以上の発展を見る。中東からの帰途に立ち寄った先生のもとには、40人ほどの友が駆け付けた(62年2月)。
日本に帰国するまでのわずかな滞在だったが、空港内の一室で香港支部の結成が発表されると、皆の喜びは最高潮に達した。
さらに63年1月、64年の5月と10月にも、先生は香港を訪れている。この時、案内役を務めたのは、初代理事長の故・周徳光さん。草創の忘れ得ぬ功労者の一人である。その歴史は、小説『新・人間革命』第7巻「早春」の章などに詳しい。
周さんは九州出身。若き日に日本から中国へ渡り、戦後に移り住んだ香港で信心を始めた。貿易会社を営む多忙な日々の中、妻の周余佩珍さん(香港婦人部最高参与)と二人三脚で香港広布に奔走。東南アジアに点在する同志の激励にも献身してきた。
「いつも両親から信心の素晴らしさ、先生の偉大さを聞かされてきました。一家で先生とお会いした思い出は生涯の宝です」。そう語るのは、長女の呉周鳳兒さん(本部副婦人部長)。父に続いて家族と共に入会し、先生と初めて出会ったのは、10代の時だった。
以来、一貫して学会の庭で成長し、まだ少なかった女子部の同志と仲良く信心に励んできた。
次に先生が香港に足を運んだのは、74年である。それを見届けた父は、天寿を全うし、霊山へと旅立った。
後年、先生は周さん宅を訪れ、追善の勤行を。「母子して 諸仏に守らる 金の家」と色紙に揮毫し、居合わせた家族に真心からの励ましを送った。
「後に残った皆さんが強盛に信心を貫き、幸せになることです。強く生きることです。じっと見守ってくれていますよ」
これが、一家の永遠の指針となった。
鳳兒さんは結婚後、2人の子を育てながら広布の舞台で奮闘。夫の仕事でイギリスに駐在した際には、自家用車が横転する大事故に遭ったが、不思議と命は守られた。だからこそ感謝を忘れず、信仰体験を語りながら新たな人材育成に注力する日々だ。
弟の洲崎周一さんをはじめ、2人の妹は創価大学などを卒業し、SGI公認通訳として世界広布の一翼を担っている。

◇皆と良き友人に
6度目の訪問となった74年1月下旬。5泊6日の滞在中には、幾つもの行事が予定されていた。
初日の深夜まで友を励まし続けた先生は、2日目となる27日、約1000人との記念撮影会に出席。会場に着くや、この瞬間を待ち望んでいた同志の輪の中へ飛び込んだ。一人一人に声を掛け、握手を交わしていく。整理役員や受付の女子部員のところへも。
鄭彩容さんも役員として激励を受けた。「先生は私に『皆と良き友人になりなさい』と言われました。誰とでも仲良くしよう。香港中に友情を広げよう——この誓いは今も全く変わることはありません」
鄭さんは、この出会いの5年前に入会。まず母が信心を始め、父の大病が回復したことがきっかけで、信仰への確信を深めた。
洋服製造会社で働く中、77年に香港女子部長に就任。部員一人一人と良き友人となり、師弟の道を真っすぐに歩んできた。
香港副婦人部長として拡大の最前線を駆けていた3年前、ステージ3の卵巣がんに。激痛が体を襲った。御本尊の前に座るが、思うように声も出せない。何度も心がくじけそうになった。
そんな鄭さんを支え続けたのは、青春時代の誓いだった。
"必ず宿命転換してみせる!"と、痛みに耐えながら、必死に唱題を重ねた。すると治療が功を奏し、病状は徐々に好転。家族や同志の祈りもあり、以前のように元気に活動できるまでになった。
「病気のおかげで、苦難に負けない信心の大切さを改めて学びました。香港に仏法を弘めてくださった先生と共に、いつまでも健康で、充実した人生を生き抜きます!」
——74年までの10年間で、香港は大きく飛躍を遂げた。
途中、根強い反日感情から"日本から来た宗教"という、マスコミによる悪意の誹謗中傷もあったが、同志は微動だにしなかった。むしろ、良き市民として社会に貢献し、学会を取り巻く環境を変えていった。
毎月毎年、メンバーは増加し続け、支部から総支部、本部へと発展。妙法の功徳と確信が香港中に満ちていった。機関紙「黎明聖報」や、香港会館も誕生している。
10年ぶりとなった先生の香港訪問は、広布の盤石な基盤を築く中で実現した。地元4紙は写真入りで先生の到着を報じ、歓迎の意を表明したのである。

2018年1月25日木曜日

2018.01.25 わが友に贈る

何のために生きるのか。
その目的観の大きさが
人生の深さを決める。
広宣流布の大理想へ
わが道を愉快に進もう!

三沢抄 P148
『此の法門出現せば正法像法に論師人師の申せし法門は皆日出でて後の星の光巧匠の後に拙を知るなるべし、此の時には正像の寺堂の仏像僧等の霊験は皆きへうせて但此の大法のみ一閻浮提に流布すべしとみへて候、各各はかかる法門にちぎり有る人なればたのもしとをぼすべし』

◇寸鉄 2018年1月25日
大阪事件の無罪判決から56年。正しい仏法が必ず勝つ。信念の闘争、我らも
関西婦人部の日。強盛な祈りと輝く笑顔!常勝の母たちありて創価は盤石
英雄とは自分のできる事をした人—文豪。今日も挑戦の一歩!着実に前へ
寒暖差は脳卒中や不整脈招く危険が。入浴・外出時は特に注意。賢き工夫で
あおり運転の厳正対処へ—警察庁が全国に通達。断じて走る凶器の撲滅を

☆中等部結成記念大会への池田先生のメッセージ 2018年1月17日
◇題目を唱えれば生命力がみなぎる
◇挑戦と努力で光り輝け
人類の希望の光と輝く皆さん、晴れやかな中等部大会の開催、本当におめでとう!
保護者の方々、また、担当者の方々、今年もよろしくお願いいたします。
世界192カ国・地域の創価の若人たちも、皆さん方と一緒に、「世界広布新時代 栄光の年」を勢いよくスタートしています。
今年のテーマである「栄光」は、英語では、どう表現されると思いますか?
意義をふまえて、「Brilliant Achievement」(ブリリアント・アチーブメント)と訳されます。「Brilliant」とは「輝かしい」という意味です。そして、「Achievement」には「努力で勝ち取る成果」という意味が含まれています。
つまり、「栄光の年」とは、生き生きと挑戦し努力を積み重ねて、一つ一つの課題を勝ち取り、自分自身の生命を思う存分に光り輝かせていく年なのです。
日蓮大聖人は、「花は咲いて果となり、月は出て必ず満ち、燈は油をさせば光を増し、草木は雨が降れば茂ります。それと同じように、人は善根(よい行い)を積めば、必ず栄えるのです」(御書1562ページ、趣意)と仰せになりました。
皆さんが若くして、大宇宙の根本の法則である題目を唱えることは、最高の善根です。題目を唱えれば、生命力がみなぎり、決意を持続する勇気も湧いてきます。どうか、皆さんは、自分自身の目標に向かって祈り、「さあ、やってみよう!」と、たくましくチャレンジして、何かで「努力の一番星」と輝いていってください。
中学時代に自分らしく苦労しながら、"挑戦する勇気""努力するクセ""やりとげる喜び"を身に付けた人は、決して負けません。一生涯の宝となります。
最後に、世界平和の未来を託しゆく、わが信ずる中等部に健康あれ! 成長あれ! 栄光あれ! と申し上げ、私のメッセージといたします。
風邪をひかないように。
親孝行をよろしく頼みます。
元気で!

2018年1月24日水曜日

2018.01.24 わが友に贈る

妙法に生き抜けば
悩みに紛動されない
金剛の境涯が開かれる。
常楽我浄の人生を
共々に歩みゆこう!

衆生身心御書 P1595
『法華経の行者はいやしけれども守護する天こわし、例せば修羅が日月をのめば頭七分にわる犬は師子をほゆればはらわたくさる』

◇寸鉄 2018年1月24日
「天晴れぬれば地明かなり」御書。偉大な智慧で社会を照らす太陽たれ!
尼崎の日。破竹の勢いで進む関西の心臓部の友。拡大の金字塔を断固再び
女子部ロマン総会を全国で開催。平和と幸の連帯広げる桜梅桃李の青春譜
各家庭の家電利用が地球温暖化の一因と。環境保全は足元の取り組みから
凍結路の運転、歩行に注意。慣れた道も焦りは禁物。賢く「前前の用心」を

☆藍よりも青く 「3・16」研さんのために 広布史(上)
◇いざという時、広布の戦場に駆けつけられるかどうかだ
本年は、戸田先生が広宣流布の一切を後継の青年に託した「3・16」の記念式典から60周年。この佳節を慶祝する「世界青年部総会」(3月)へ、青年部の友が広布拡大に挑んでいる。3面では、特集「藍よりも青く」の一環として「3・16」の意義と精神を学ぶ。今回と次回は、「3・16」の歴史を確認する。

いかなる事業も、後継者で未来が決まる。
広宣流布もまた、師弟の精神が、次の世代へと継承されてこそ、永続的な発展がある。
法華経の主題は、仏が弟子に付嘱して、滅後の広宣流布を託すことにある。
御書に「霊山一会儼然未散」(757ページ)と。法華経が説かれた霊鷲山の会座は、いまなお厳然として散らず、永遠に常住しているとの意味である。
1958年(昭和33年)3月16日の広宣流布の記念式典について、池田先生は、こうつづっている。
「『3・16』の大儀式は、『霊山一会儼然未散』(霊山一会儼然として未だ散らず)の姿さながらに、我らには思えた」
「この大儀式には、法華経に説かれる付嘱の儀式に通ずる意義がある。私は、そう深く心中に期していた」
師の不惜身命の精神を永遠にとどめ、師から弟子へと、広布のバトンが託された日——それが「3・16」である。
◆◇◆
なぜ、戸田先生は、「3・16」を、"後継の儀式の日"と定めたのか。
その理由の一つは、池田先生をはじめ、未来を託すことができる青年が育ち、広布の基盤が整ってきたから、といえよう。
戸田先生が第2代会長に就任した51年(同26年)5月、学会の会員数は実質、約3000人。2カ月後に行われた男子部の結成式の参加者は約180人、女子部結成式は74人である。
だが、わずか6年後の57年(同32年)12月、戸田先生の生涯の願業である75万世帯の弘教が達成された。
その拡大の先頭に立ったのが池田先生である。
52年(同27年)、蒲田支部の支部幹事として指揮を執った「二月闘争」では、当時の支部の限界を破る201世帯の弘教を達成。
53年(同28年)、男子部の第1部隊長に就任し、約4倍の陣容に拡大。文京支部長代理にも就き、「前進また前進」を合言葉に、第一級の支部へと発展させた。
さらに、55年(同30年)の「札幌・夏の陣」では、10日間で388世帯という日本一の拡大を成し遂げ、翌56年(同31年)の「大阪の戦い」では1カ月で「1万1111世帯の弘教」という不滅の金字塔を打ち立てた。この年から始まった「山口開拓指導」でも、10倍近くの拡大を達成した。
池田先生は述べている。
「弘教七十五万世帯は、師弟の誓願であった。それを実現するのが弟子の使命であり、勝利の結実をもって、初めて後継者たりうるのだ。
もし師弟の誓願が達成できていなければ、『3・16』の式典——あの後継の大儀式は完成されなかった」
広布拡大の勝利があったからこそ、「3・16」の式典は実現したのである。
◆◇◆
58年3月、静岡で大講堂落慶の祝賀行事が始まった。毎日約7000人、1カ月で20万人が集う、かつてない規模の行事である。
池田先生は、運営の全責任を担った。列車やバスなどの輸送機関の確保、整理・誘導の役員体制など、検討しなければならない課題は山積していた。
すでに、前年の秋から打ち合わせが始まっており、年が明けてからは、幾度も輸送会議が開かれている。
当時の日記には、こう記されている。
「午後二時より、輸送会議。最高首脳(理事)は、その実態を知らず、現場の青年のやりにくきことを心配する」「夕刻、先生とお目にかかる。『やりづらくとも、君たちが、学会を支えてゆくのだ』と、厳しき指導あり」(58年1月18日)
思うに任せぬ状況の中で、池田先生は祝賀行事の無事故・大成功の指揮を執っていたのである。
迎えた同年3月1日、大講堂落慶の式典が開催された。戸田先生は衰弱した体を押して参加。多くの同志の前に姿を見せるのは、4カ月ぶりである。
終了後、エレベーターで、峻厳な師弟の場面が刻まれた。戸田先生が、池田先生に後事を託す遺言をしたのである。
「これで、私の仕事は終わった。私はいつ死んでもいいと思っている。大作、あとはお前だ。頼むぞ!」
祝賀行事終了後、大講堂前の広場では、音楽隊・鼓笛隊が演奏を続けていた。
大講堂から出てきた戸田先生は、池田先生に支えられながら音楽隊の方へ歩み寄った。
ぼくが太鼓を打とう——戸田先生は自ら大太鼓をたたいた。池田先生は即座に反応し、指揮を執った。学会歌の演奏が始まり、周囲にいた青年たちは、音楽に合わせて歌い始めた。
この一こまを、本紙は「"この師匠あればこそ"とみんなが誓ったひとときだった」と報道している。
さらに、戸田先生は、北海道・夕張の女子部員にも渾身の励ましを送った。
◆◇◆
同年3月5日、池田先生は大阪へ。祝賀行事が続く中、「大阪事件」の裁判に出廷するためである。
あいさつに来た池田先生に対し、戸田先生は病床から身を起こして言った。
「裁判は容易ならざる戦いになるだろう。しかし、最後は勝つ。金は金だ。真実は必ず明らかになる」
恩師の言葉の通り、84回の公判を終え、62年(同37年)1月25日に、無罪判決が出ている。
祝賀行事が始まって1週間が過ぎた頃、3月16日に時の首相が来訪することが決まった。
戸田先生は、池田先生に告げた。
「いい機会だ。その日は、青年部を呼ぼう。将来のために、広宣流布の模擬試験、予行演習となる式典をやろうじゃないか!」
池田先生は、祝賀行事に加え、記念式典の指揮も執ることになった。
式典の開催が正式に発表されたのは、11日の男子部幹部会。同じ日、女子部にも連絡が流れ始めた。
携帯電話やメールはもちろん、固定電話すら少ない時代である。だが、訪問や電報などを通して、瞬く間に伝えられた。
交通費の工面や、仕事の都合をつけることも容易ではなかった。「今から戸田先生のもとへ行こう!」と、前日の15日に連絡を受けた人もいる。それでも、皆、喜び勇んで師のもとに馳せ参じた。
戸田先生は常々、語っていた。「いざという時、広宣流布の戦場に駆けつけられるかどうかだ」
いざという時に、人間の真価が現れる。記念式典に駆け付けた6000人の青年は、恩師の指導を体現したのである。
◆◇◆
御書に「大梵天王・帝釈等も来下して」(1022ページ)と。梵天、帝釈とは、法華経の行者を守護する諸天善神のリーダーである。現代でいえば、社会的な指導者層を指しているとも捉えられる。
広宣流布の暁には、その指導者たちの共鳴と称賛を得る、との仰せである。
今、世界中の、あらゆる分野の指導者が、SGIの理念と行動をたたえ、多くの顕彰が贈られる時代が到来した。
池田先生は述べている。
「その一つ一つの儀式は、あの『3・16』の儀式の、精神の継承といってよいだろう」((下)に続く)

2018年1月23日火曜日

2018.01.23 わが友に贈る

インフルエンザが猛威!
手洗い・うがい・マスク
加湿や水分補給など
徹底した予防対策を。
体調管理を万全に!

開目抄下 P233
『正法を護らんと欲せば彼の貧女の恒河に在つて子を愛念するが為に身命を捨つるが如くせよ』

◇寸鉄 2018年1月23日
他者の幸せに尽くす学会は良い方向に社会を変革—博士。今日も一人の為
仏の仰せ通りに動けば仏と同じ力を出せる—戸田先生。不動の確信で前へ
私は誰よりも青年を尊ぶ—哲人。後継こそ未来の希望!皆で真心の激励を
降雪は各地の交通機関に影響。余裕を持った行動を。無冠の友も無事故で
ネットでニュース読む人が新聞上回ったと。本紙オンラインも充実へ益々

◇御書と歩む� 第3回 ロマンと希望輝く青春を
『法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし』(十字御書、1492ページ)

◇通解
法華経を信ずる人は幸いを万里の外から集めるであろう。

◇同志への指針
行学の翼を広げ、友情の虹を懸けゆく人には、万里の彼方から幸福が集まる。
若くして妙法を持ち、崇高な使命に生きゆく乙女が、幸せにならないわけがない。無量無辺の大福徳に包まれる生命哲学の博士なのだ。
一人も残らずロマンと希望に輝く青春を! わが女子部は全員が朗らかな幸福の王女たれ! これが私と妻の願いであり、祈りである。

☆みんなで学ぶ教学 第12回 一念三千(下)
◇自身が変われば、世界が変わる
一念三千の「三千」の構成について解説した前回(2017年12月5日付)に続き、「一念三千�」となる今回は、私たちの生きる現実に、一念三千がどういう意味をもっているかについて学びます。

◇生命が宇宙へ広がる
——「一念」と「三千」の関係を教えてください。

日蓮大聖人は御書のなかで、一念三千について示した天台大師の『摩訶止観』を次のように引用されています。
「この三千の諸法は、一念の心にある。もし心が無ければそれまでのことであるが、たとえわずかでも心が有るならば、そこに三千の諸法が具わるのである」(御書238ページ、趣旨)
わずかでも私たちの「一念の心」があるところ、そこに「三千の諸法」が具わるということです。
「三千の諸法」とは、全宇宙に起こりうる、あらゆる現象です。つまり、私たちの一瞬一瞬の生命に全宇宙を具しているということになります。別の御書では、「山も海も、太陽も、月も、星々も、皆、私たちの胸中(己心)にある」(同1473ページ、趣旨)とも仰せです。

——ちっぽけにも思える自分の生命が、宇宙大にも広がるとは……。

「ちっぽけ」だなんて、とんでもない"勘違い"です。すべての生命が大宇宙と不可分のかけがえのない小宇宙であり、尊極で宇宙大の可能性をもつ存在であると捉えるのが仏法です。このことを覚り、この正しい生命観のもとで人間として正しく生きていく智慧と、すべての人をこの哲学で救っていきたいという慈悲を起こした人が仏です。

◇変革の哲理を示す
——スケールが大きすぎて、実感が湧きません。

天台大師は、自身の心を深く見つめていく修行法を説きましたが、極めて困難な方法であり、覚りに到達する人はまれでした。
これに対して、誰もが等しく境涯を変革し、一人一人の幸福を実現する社会を建設するための具体的な方途として南無妙法蓮華経の唱題行を説き明かし、自ら実践し続けてこられたのが、大聖人です。

——法華経と唱題行はどのような関係になるのでしょうか?

法華経如来寿量品第16で、「久遠実成(釈尊は実は非常に遠い過去〈久遠〉に成仏して以来、この娑婆世界に常住する仏であるということ)」が明かされました。
しかし、釈尊の成仏の根本原因となった法を、凡夫としてどのように修行すればよいのかについて、法華経の文面には明らかにされていませんでした。
これに対して、大聖人は、久遠実成の釈尊を仏たらしめた根源の法そのものを南無妙法蓮華経として明かされました。そして、この法を信受することで、凡夫が直ちに仏の境涯を自身の胸中に開き現していく道——つまり「万人成仏」の法が確立されたのです。

◇仏界を涌現できる
——自身の「仏性」を信じ抜くことが大切なのですね。

そうです。瞬間瞬間のわが生命に"無限の可能性"が秘められている、ということを知ることが大切です。「十界互具」の観点から見れば、"誰もが仏界を直ちに涌現できる"ということになります。
「一念三千は十界互具よりことはじまれり」(同189ページ)と仰せのように、一念三千を人間の境涯変革の道として捉えるために、大聖人の仏法においては十界互具が強調されるのです。
十界互具・一念三千という万人にあてはまる普遍の真理を、大聖人御自身が体現されました。事実の上で一念三千の妙法が顕わになった大聖人の御生命を顕されているのが、南無妙法蓮華経の御本尊です。

——御本尊を顕された意義が分かりました。

大聖人は一人一人の生命変革の道を打ち立てるとともに、自身の生命の変革は決して自分一人だけにとどまるものではなく、友人や家庭、職場、ひいては全人類の変革にまで及んでいく可能性を秘めていることを明かしました。
言い換えれば、"自分が変われば、世界が変わる"というメッセージを送っているのが、大聖人の一念三千の仏法なのです。
万人の幸福、すなわち広宣流布の決意に立って御本尊を拝することで、私たちは、誰もが仏界を現すことができます。希望の哲理を胸に、現実を変革する挑戦を続けていきましょう。

◇書籍案内
日蓮大聖人の仏法を分かりやすく解説した本連載を抜粋し、一冊にまとめた『さぁ はじめよう 幸福学入門』(写真)が好評発売中。
ふんだんに使用されているイラストやマンガを手掛かりに、「十界論」「一生成仏」など仏法の基本的な法理を学ぶ、新入会の友や未来部員に最適の一書。本社刊。700円(税込み)。

2018年1月22日月曜日

2018.01.22 わが友に贈る

◇今週のことば
華陽のロマン総会は
創価の春のさきがけだ。
「自他共に喜ぶ」
友情と励ましの光を
社会へ! 未来へ!
2018年1月22日

一生成仏抄 P383
『仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり』

◇寸鉄 2018年1月22日
「朝朝・仏と共に起き」御書。朗々たる勤行から出発!ここに勝利の軌道
高知青年部の日。魁の心燃ゆる若人が勇躍!自らの拡大で栄光の勝ち鬨を
いつも通りの会合・会議なら結果もいつも通り。幹部は思索し準備入念に
被爆体験語り継ぐ伝承者活動、国が支援へ。真実を後世に。不戦世紀の礎と
孤独な人は社会的繋がりある人より短命の傾向—英研究。絆結ぶ声掛けを

◇御書と歩む� 第2回 明確な目標こそ前進の力
『月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし』(聖人御難事、1190ページ)

◇通解
月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔が、そのすきにつけ込んで襲ってくるであろう。

◇同志への指針
信心は永遠に挑戦だ。たゆまず自身と戦うことである。「今日の課題は何か」「今月の目標は何か」——明確に的を定め、具体的に祈ることだ。題目の師子吼で魔を打ち破り、満々たる生命力と随縁真如の智を湧き出すのだ。
昨年まで、そして昨日までの自分より一歩、前進する。ここに「人間革命」の喜びがある。スタートダッシュで黄金の一年を勝ち進め!

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 顕仏未来記(上) 2018年1月16日
◇自他共の幸福広げる深き使命を胸に
「世界広布新時代 栄光の年」に学ぶ重点御書は、「顕仏未来記」(1・2月)、「上野殿御返事(竜門御書)」(3月)、「生死一大事血脈抄」(4・5月)、「種種御振舞御書」(6・7月)、「観心本尊抄」(8・9月)、「報恩抄」(10・11月)、「聖人御難事」(12月)の7編です。今月は「顕仏未来記」の前半を学びます。
広宣流布の大願に貫かれた日蓮大聖人の御精神を拝し、「世界広布新時代」に生まれ合わせた私たちの深き使命を心に刻みましょう。(拝読範囲は御書505ページ冒頭〜507ページ9行目)

◇本抄について
本抄は文永10年(1273年)閏5月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡・一谷で認められたものです。
題号の「顕仏未来記」(仏の未来記を顕す)とは、「未来を予見し、記した仏の言葉を実現する」という意味です。
「仏の未来記」とは、釈尊の未来記を指しますが、本抄の元意は"末法の御本仏としての大聖人の未来記"を明かされることにあります。
釈尊の未来記とは、本抄の冒頭で引用されている法華経薬王品の経文を指します。ここには、末法における世界広宣流布が予言されています。本抄では、この釈尊の未来記を実現したのは、大聖人ただお一人であることが示されます。そのうえで、大聖人御自身の未来記として、法華経の肝要である南無妙法蓮華経の大法が全世界に広宣流布することが明かされます。

◇御文
法華経の第七に云く「我が滅度の後・後の五百歳の中に閻浮提に広宣流布して断絶せしむること無けん」等云云、予一たびは歎いて云く仏滅後既に二千二百二十余年を隔つ何なる罪業に依って仏の在世に生れず正法の四依・像法の中の天台・伝教等にも値わざるやと、亦一たびは喜んで云く何なる幸あって後五百歳に生れて此の真文を拝見することぞや(中略)時代を以て果報を論ずれば竜樹・天親に超過し天台・伝教にも勝るるなり(御書505ページ1行目〜506ページ1行目)

◇通解
法華経第7巻には「私(釈尊)が滅度した後、後の五百年のうちに、この法華経を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」(薬王菩薩本事品第23)と述べられている。
日蓮は一度は歎いて言う。今は釈迦仏の滅後、すでに二千二百二十余年が経っている。いったいどのような罪業があって、釈尊のおられる時代に生まれ合わせることができず、また、正法時代の四依の人(迦葉・阿難や竜樹・天親等)にも、像法時代の天台大師や伝教大師にも会えなかったのであろうかと。
また、一度は歓喜して言う。いったいどのような福運があって、後の五百年である末法に生まれ、この薬王品の真実の文を拝見することができたのであろうかと。(中略)
生まれ合わせた時代によって、身にそなわる果報の優劣を論ずるならば、日蓮は正法時代の竜樹・天親を超えているだけでなく、像法時代の天台・伝教にも勝れているのである。

〈解説〉流罪地・佐渡から民衆救済の大宣言
本抄の冒頭で日蓮大聖人は、釈尊の未来記を示す法華経の経文を引かれます。その趣旨は"末法において、法華経を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない"というものです。本抄では、この未来記を実現したのが大聖人であると明かされていきます。
続く御文で大聖人は、末法という時に生まれた心情を、「歎いて云く」と述べられます。末法は、釈尊の滅後、仏教の正しい教えが見失われ、人々を救う力が弱まっていく時代です。仏法の衰えが社会にも反映して、人々の生命が濁り、争いが絶えなくなるのです。
この末法に生まれれば、法華経を説いた釈尊や、その教えを正しく継承した正法・像法時代の人々にも巡り合うことができません。ゆえに、大聖人は"嘆かわしい"と仰せなのです。
しかし、次に大聖人は一転して「喜んで云く」と、末法に生まれ合わせた"喜び"を示されます。なぜ"喜び"なのでしょうか。それは、末法こそ、法華経という"真実の法"が全世界に広宣流布する時だからです。
この釈尊の未来記の通りに、末法広宣流布を進められたのが大聖人です。さらに大聖人は本抄で、大聖人御自身の未来記として、法華経の真髄である南無妙法蓮華経が世界へと広まりゆくことを宣言されています。
この大聖人の仰せの通りに、現代にあって世界広布を現実のものとしたのが、創価の三代の師弟にほかなりません。
今、全世界に創価の連帯は広がり、一人一人が地涌の使命を胸に前進しています。まさに、世界広布の"新時代"です。この最重要の時に生まれ合わせた使命は計り知れません。
池田先生は今月の本部幹部会へのメッセージで、「今、『栄光の年』の年頭に当たり、共々に『久遠元初の誓願』に立ち返って、まさしく生まれ変わった大生命力で、全民衆の幸福安穏へ、全世界の平和共生へ、全人類の宿命転換へ、勇猛精進しようではありませんか!」と呼び掛けました。3月の「世界青年部総会」へ、「ロマン総会」からにぎやかに出発し師と共に栄光の歴史を築いていきましょう!

★池田先生の講義から
「顕仏未来記」は、私の大好きな御書です。「仏が予見した世界広宣流布を実現せん」との日蓮大聖人の広大なる御境涯を拝することができるからです。
そして、「未来の我が弟子よ、仏の心のままに世界広布に立ち上がれ!」との、御本仏の御遺命の叫びが、私の生命に響き渡って止みません。大聖人直結の学会精神の源流は、この一書にあると言っても過言ではありません。ゆえに戸田先生も、力を入れて幾たびも本抄を講義してくださっています。(中略)
ある質問に答えて、先生は断言された。それはまさに師子吼でした。
——法華経で南無妙法蓮華経を受けとった地涌の菩薩が、広宣流布のときに生まれて集まってくる。だから皆さんは貧乏なんかしていられないのだよ。「南無妙法蓮華経」という題目の力、無限の福運の力をもっているのだ! 題目を唱え、人にも唱えさせることによって、この力を開くのだ!——(中略)
創価の原点たる「広宣流布の大願」に立ち、連続勝利の凱歌の「勝ち戦」を繰り広げていきましょう。(『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻)

◇研さんのために
○…『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻、「顕仏未来記」(聖教新聞社)

2018年1月21日日曜日

2018.01.21 わが友に贈る

社会は変化の連続なれば
女性の意見を大切に!
青年の発想を生かそう!
これが永遠に発展する
「創価」の伝統だ。

頼基陳状 P1159
『主の暴を諌めざれば忠臣に非ざるなり、死を畏れて言わざるは勇士に非ざるなり』

◇寸鉄 2018年1月21日
良き隣人として地域再生に尽くすSGIに感謝—市長。更に絆結ぶ行動を
「練馬の日」45周年。師弟直結で栄光の年の勝利へ誉れ高く東京模範の前進
「題目を弘めんと思うばかりなり」御書。拡大こそ創価の魂。勇んで対話へ
一方通行の話では友の心に響かない。耳を傾けよ。納得と共感広げる将たれ
車に自動ブレーキあっても油断なく。機能の過信は事故の元。安全運転で

☆世界広布新時代第30回本部幹部会で紹介された池田先生の指針 2018年1月16日
皆に勇気を! 皆に希望を!
一番地道な活動こそ 一番大事な勝利の道

「世界広布新時代第30回本部幹部会」(7日、八王子市の東京牧口記念会館)の席上、1998年9月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。「世界広布新時代 栄光の年」の勝利を期す友への指針として掲載する。

一、終戦後、1945年(昭和20年)の9月22日。戸田先生が出獄されてから、2カ月半たっていた。
師匠の牧口先生は、すでにいない。学会の組織は全滅。戸田先生の事業も多額の借金。焼け野原。社会も殺伐。生きる糧も、生きる柱もない。荒れ果てた、すさんだ時代であった。
その最大の苦境のなかで、戸田先生は、この9月22日、ご自身のノートに、こう厳然と記されたのである。
「南無妙法蓮華経の信仰は、向上を意味する。無限の向上である。朝に今日一日の伸びんことを思い、勇躍して今日一日を楽しむ。しかして無限に向上して行く」
「まだまだ、その上へその上へと向上して行く法である」
きょう一日、自分はぐんぐん成長しよう。生き生きと生きよう。楽しんで生きよう。無限に向上していくのが信仰なんだ。南無妙法蓮華経なんだ——そういう先生の大確信であった。

◇膝づめの対話で
皆が絶望し、何の希望も見えない時代。その時に、戸田先生は一人、戦いを開始された。
「お金もない。何もない。しかし、妙法がある! 皆に『無限の希望』の妙法を与えよう!
『宇宙の宝』の妙法を与えよう! これ以上の宝はないのだから! そのために、勇気を出して、自分は戦闘を開始しよう!」——そういう思いで。
人生、何かを始めなければいけない。
やるんだか、やらないんだか——すぐに舞台の裏に隠れてしまうような、そんな人生ではつまらない。
わが「使命の舞台」に、さっそうと立ち、「さあ、やるぞ!」「何かをやってみせるぞ!」「観客に感銘を与えてみせるぞ!」——こういう人生でありたいと思うが、どうだろうか(拍手)。
一、戸田先生は考えられた。どうしていこうか。会場もない。お金もない。なんにもない……そうだ! 「膝づめの対話」でやろう! こう決められた。
これが知恵である。慈悲である。
一人一人、悩める人に耳を傾けながら、徹底して「この一人を幸せにしよう!」「妙法を教えていこう!」——そこに執念を燃やされた。「大事なのは、たくさんの人ではない。『一人』だ!」と。
あるとき、戸田先生は、経済苦で悩む人を、ユーモアを込めながら、こう激励された。
「今に必ず幸せになる! 心配しなくてもいいよ。必ずなるんだから。
仏に仕えた功徳は大きい。必要なときには、どっと功徳が出てくるんだ。
ちょうど水道の蛇口のようなものだ。ふだんは、余計なお金は使えないように、蛇口が閉まっている(笑い)。必要なときに、その蛇口を開ければいいんだ。そういう功徳あふれる自分の生命に必ず、なっていくんだよ」と。
また、ある人には、先生は、こう教えられた。
「この仏法は、どんなことがあっても、最後は、幸せで幸せで困るような境涯になることが決まっているんだ。それが、すぐに良くなってしまったら、もう死ななければいけないことになる(笑い)。若いうちには、うんと苦労したほうがいい。
最後に、絶対に、『幸福でたまらない境涯』『楽しくてたまらない境涯』になる。そういう人生を飾っていくのが、この妙法なんだ。学会活動の功徳なんだ」
事実、その通りになっている。
一、日蓮大聖人は仰せである。「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」(御書1143ページ)
"妙法を唱える以上の幸福はない"との御断言である。これを心から確信していただきたい。
皆に「自信」を与える!
「勇気」を与える!
「希望」を与える!
それには妙法しかない。創価学会しかない(拍手)。

◇法華経の根本精神
一、日蓮大聖人の「御義口伝」には「釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり」(同781ページ)——釈尊が8年間にわたって説いた法華経を、八文字に留めて、それを末法の衆生に譲り与えられた——と。
"法華経の真髄"である、その「八文字」とは何か。
それは、法華経の最後(普賢品第28)に説かれた「当起遠迎、当如敬仏」(法華経677ページ)の文である。即ち「当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし」——法華経をたもつ者を見たならば、仏を敬うように、必ず、遠くからでも立ち上がって出迎え、敬っていきなさい、という教えである。
これが法華経の結論であることを、大聖人は「最上第一の相伝」(御書781ページ)と述べられている。以前にも申し上げたことがある。総じては、「大聖人の仰せのままに広宣流布する人を、仏のごとく大切にせよ」ということである。
一、戸田先生も、この「法華経の根本精神」を常に大切にしておられた。
ある時は、こう言われた。「学会の会合は、たとえ一人でも、二人でも、その人を大切にし、その人のために仏法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくのだ」と。
牧口先生も同じであられた。
反対に、小さな座談会や会合を軽視する人間は、慢心があるのである。

◇形式にとらわれず
一、戸田先生は、座談会を大事にされ、事前に綿密に打ち合わせをされた。
「司会者は?」「内容は?」「私がこう話すから、あなたはこのように話してあげなさい」等々。
来た人が、本当に満足できるよう、皆で考え、準備していくことである。この「地道」が「勝利の道」である。いかなる時代になろうと、「基本」をおろそかにしてはならない。
豪放磊落な先生であったが、小さな会合にも、こういう心の砕きようであった。
会合中も、絶えず「これでみんな満足するか」と、アンテナを張り巡らされていた。
「形式などに、とらわれる必要はない。初めて来た人も『本当に楽しい!』『よく、わかった!』と言える雰囲気をつくってもらいたい。そうでないと、かわいそうだ」とよく言われた。
少人数の会合こそが本当の勝負である。
「一番地道な活動が、一番大事な戦」と決めて戦うことである。そこに、本当の勝利が生まれる。「地道」に徹し、「地道」を粘り強く繰り返しているところが強い。この方程式を忘れないでいただきたい。
一、きょうは遠いところ、本当にご苦労さま。
海外の皆さまも、ありがとう!
サンキュー・ソー・マッチ!(大拍手)

2018年1月20日土曜日

2018.01.20 わが友に贈る

「心の財第一なり」
広布の道を歩む我らは
世界一の心の長者だ!
生き生きと朗らかに
確信の声を響かせよう!

撰時抄 P291
『されば我が弟子等心みに法華経のごとく身命もおしまず修行して此の度仏法を心みよ』

◇寸鉄 2018年1月20日
創価の若者がいれば未来は必ず変えられる—博士青年こそ混迷時代の希望
香川県婦人部の日。信仰は幸福になる為の権利。地域に対話の花を爛漫と
「すべての人にはその個性の美しさがある」哲人。幹部は友の持ち味生かせ
犯罪発生件数が戦後最少も詐欺は増加。「自分は大丈夫」の隙を魔は狙う
家庭の食品ロス、年間で6万5千円。わが家から削減への意識改革を開始

☆「世界広布新時代 栄光の年」開幕 世界広布新時代第30回本部幹部会から(要旨) 原田稔会長 2018年1月13日
◇青年を先頭に「3・16」60周年へ前進
◇励ましの力で人間革命と広布拡大を
一、「世界広布新時代第30回本部幹部会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
本日は、SGIメンバーも代表で参加されております。遠いところ、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。
さらに本日は、新成人の代表も参加しています。栄光の人生へ第一歩を踏み出す門出に、祝福の大拍手を送ろうではありませんか(大拍手)。
一、初めに、昨年末の財務につきまして、広布部員の皆さまの尊き真心に、あつく御礼申し上げます。かつて池田先生は、「真心の財務をもって学会を守り、学会を発展させ、広宣流布の勝利の道を大きく開いてくださっている功労者の方々にも、深く御礼を申し上げていかねばならない。その心がある限り、学会は発展する」と、ご指導くださいました。
弘教は、人々に正法を教え施す「法施」に当たり、財務は、その活動を経済面から支える「財施」です。法施と財施の両輪が相まってこそ、この現実社会で広布を推進できます。ゆえに、広布部員の皆さまの大功労は計り知れません。本当にありがとうございます(拍手)。
併せまして、学会の大動脈たる「無冠の友」の皆さまにも、衷心より感謝申し上げます。
明年11月の「世界聖教会館」落成に向け、全国の配達員・通信員の集合写真が、今月から順次、聖教紙面に掲載されることとなりました。誠におめでとうございます(拍手)。
特に冬は、暗い時間帯の配達が増え、早朝の冷え込みも厳しく、積雪や路面凍結などによる転倒事故が起こりやすくなっています。どうか健康・無事故の配達を、何とぞよろしくお願い申し上げます。
一、さて、2018年「世界広布新時代 栄光の年」がにぎやかに開幕しました。
池田先生も3日、広宣流布大誓堂で勤行・唱題し、全同志の健康と幸福と勝利をご祈念してくださいました。
その御宝前には、昨年11月に世界のリーダーが署名した「創価学会会憲」の署名簿も供えられ、先生は「『異体同心』のスクラムで、一段と世界広宣流布を進め、各国・各地が平和に安穏に、繁栄していかれるよう、真剣な祈りを捧げた」と、つづってくださっております。世界中の池田門下にとって、これにまさる喜びはございません。
そして、何よりうれしいニュースは、池田先生の卒寿をお祝いする1月2日、イタリアのトゥルシ市と韓国の天安市から先生に名誉市民称号が贈られ、これで先生に授与された名誉市民称号が「800」となったことであります。古今東西に類例を見ない、まさに前人未到の壮挙です。大変におめでとうございます(拍手)。
一、名誉市民称号は、民族や宗教の壁を超えて、「世界市民」に寄せられた尊敬と信頼の証しです。池田先生の平和・文化・教育へのご業績の偉大さを、雄弁に物語っています。
そして特筆すべきは、それらの都市の多くは、直接、先生が訪れたことのない地だという事実です。
今回、先生に名誉市民称号を贈ったトゥルシ市のコズマ市長は、数年前から地元のSGIメンバーと交流を重ねてきました。その中で、誠実に対話と友情を広げるメンバーの姿に共感を覚え、さらに先生の著作などを通して、その平和運動の足跡を知るなど、長年にわたって理解を深めてこられました。
また、天安市は「韓国のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる抗日運動の女性闘士・柳寛順の故郷であり、独立記念館も立つ地です。
SGIの友は、この天安市で環境保全運動や慈善バザーなど、幅広く地域のために尽くしてきました。具市長は、そうしたメンバーの行動を通してSGIの哲学を知り、支部の集いにも来賓として参加。交流を重ねる中で、池田先生に深い信頼を寄せるようになりました。昨年は天安希望文化会館の開館式にも出席し、祝辞を述べてくださっています。

◇「弟子の勝利」が「師匠の勝利」と
一、この両市に限らず、いずこの地にあっても、地道に社会貢献の行動を続けるメンバーの姿が注目され、やがて、その活動の根底に脈打つ池田先生の人間主義の理念への理解が広がり、深い共感へとつながっています。
「弟子の勝利」こそ「師匠の勝利」です。そして、弟子の勝利とは、現実の広布拡大以外にはありません。
池田先生は、小説『新・人間革命』に、こうつづってくださっています。
「学会を守ることが私を守ることになる。一人の会員を、十人、百人、千人の会員を守ることが、私を守ることです。なぜなら、私の人生は、そのためにあると決めているからです」「学会を離れ、会員を離れて、私はない。もし、君に少しでも、私を守ろうという心があるなら、学会の組織の最前線を走り抜き、会員を守ることです」と。
学会のありとあらゆる今日の活動は、この娑婆世界にあって事実の上で広宣流布を伸展させ、立正安国を実現するために、全て池田先生が手作りで築き上げてくださったものであります。
その宝を受け継ぎ、守り、さらに発展させゆく、最も地道にして粘り強き戦いなくして、師弟の精神など断じてありません。
日蓮大聖人は、「世の人疑い有らば委細の事は弟子に之を問え」(御書509ページ)と仰せです。私を見よ! 創価の青年を見よ!——こう胸を張って宣言しゆく時こそ、この「栄光の年」であります。
まずは「3・16」60周年を、全門下の折伏・弘教、そして、創価後継の青年拡大をもって大勝利し、池田先生にご安心いただきたい。
一、2月から毎月、極力、会合をなくして、全てのリーダーが徹底した訪問激励へと歩きに歩く「励まし週間」を設定します。一人一人に寄り添い、励ます中で、人間革命と広宣流布の実践に立ち上がらせていきたい。
さあ、「今年こそ!」との大誓願の祈りで、先生と共に、広布と人生の「栄光の年」を勝ち進もうではありませんか(拍手)。

☆「世界広布新時代 栄光の年」開幕 世界広布新時代第30回本部幹部会から(要旨) 永石貴美子婦人部長 2018年1月13日
◇平和と幸福の連帯を広げよう
一、ますますお元気な池田先生・奥さまのもと、世界宗教へ飛翔する「世界広布新時代 栄光の年」開幕の本部幹部会、大変におめでとうございます(拍手)。
世界中の同志が、先生・奥さまへのあふれる感謝とお祝いの心をお届けしようと、いまだかつてない勢いで祈り行動し、全国各地の新年勤行会では多くの新入会の友が誕生。最高に晴れやかな新年を迎えました。
一、本年は、5・3「創価学会母の日」制定30周年の佳節を刻みます。池田先生は、学会で最も大切な5月3日「創価学会の日」を、「婦人部の皆さまを最大にたたえ、その労を顕彰する日としてはどうか」と提案され、「創価学会母の日」と制定されたのです。
その5月に、記念の「婦人部総会」を、グループ単位で盛大に開催していきます。
婦人部の伝統あるグループは、少人数の学習・懇談の場です。少人数だから「全員が主役」です。
以前、私が婦人部総会に訪れた、新宿区のグループ長の園田さんは、出版関係の仕事をしながら、多忙な中でも、毎月、グループの集いを開催。参加できない部員さんのもとへは足を運び、手紙に池田先生の言葉を添え、届け続けてきました。
そんな中、祈りと真心がついに届き、1人の部員さんが昨年、30年ぶりにグループの集いに参加。そこには園田さん自身の友人も参加され、昨年11月に入会しました。
信心に立ち上がったばかりの2人が、皆さまの励ましによって、部員さんは活動者に、そして新入会の友は折伏を決意し、新年を誓願の祈りからスタートしたのです。
園田さんは幼い頃、両親の離婚や母の病に宿命を感じ、20にも及ぶ宗教を求め、そんな時、友人から学会の話を聞きました。題目をあげると生命の底から力が湧き、"他の宗教とは違う"と、21歳の時に入会しました。
先生の哲学の深さを、師匠を持てる人生の素晴らしさを、一人でも多くの人に伝えたいとの一心で、入会して34年間で31人の友人を折伏されました(拍手)。その中には、生き別れたお母さんと妹さん、大学教授や今、地区婦人部長として奮闘する親友もいます。男子部・女子部のリーダーも誕生しました。
園田さんが一番誇りとすることは、皆が創価の庭で活躍していることです。
一、池田先生は「歴史を変える民衆運動の根幹には、女性の『励まし』がある。我ら創価の広宣流布の運動もまた、女性たち、母たちの『励まし』の力で朗らかに勝ってきた」と、ご指導くださいました。
グループ発足40周年を刻む本年は、5月の婦人部総会を中心に、平和と幸福の連帯を力強く広げていきたいと思います。 
さあ、陸続と育ちゆく後継の青年部、宝の未来部に励ましの陽光を送りながら、先生・奥さまと共に、未来までの栄光を開く師弟共戦の歴史を築いていきましょう(拍手)。

2018年1月19日金曜日

2018.01.19 わが友に贈る

「ほむれば弥功徳まさる」
一人一人の尊き挑戦を
皆で最大に称え合おう!
創価家族の連帯こそ
希望と躍進の原動力だ!

大悪大善御書 P1300
『大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずともまいをもまいぬべし、舎利弗にあらねども立つてをどりぬべし』

◇寸鉄 2018年1月19日
人間革命の思想が世界の変革への鍵—博士。「池田哲学」は平和世紀の道標
今日は誰を励ましたか—小さな積み重ねが拡大の源泉。全幹部が最前線へ
難が来たら喜べ!宿命転換の好機なのだ—戸田先生。猛然たる祈りで前進
冰は水より出でたれども水よりもすさまじ—御書後継よ自己の力信じ挑め
家庭消火器点検の日。容器の錆や変形、使用期限を確認。前前の用心こそ

☆四季の励まし 青年と共に偉大な人生を 2018年1月7日
大いなる理想に生きる——
そこに青年の証しがある。
そして偉大なる人生とは
"青年の心"で
一生を生き抜くところにある。

若き挑戦の魂に
行き詰まりはない。
全ては"行動"から始まる。
行動を開始すれば、知恵がわく。
「道」が見えてくる。
道があるから歩くのではない。
歩くから道ができるのである。

若いということは、それだけで、
いかなる権力者も敵わない
「無限の財宝」をもっている。
くよくよと
後ろを振り向く必要など、
まったくない。
まず今いる、その場所で、
自分らしく光っていくことだ。
信頼を勝ち取っていくことだ。

あの大歴史家トインビー博士の
「若さ」の秘訣は明快であった。
「次の世代に
起ころうとしていることに、
ほんとうに
関心をもつこと」である。
人生の総仕上げとは、
過去の肩書など取り払って、
未来のため、青年のために、
心を砕き、知恵を出し、
手を打つことなのだ。

私は青年を信ずる。
一点の曇りもなく、
わが弟子を信じている。
青年には、限りない宝がある。
それは誠実だ。正義だ。勇気だ。
青春には、誇り高き使命がある。
それは行動だ。前進だ。勝利だ。
君たちよ! あなたたちよ!
青春の生命の本領を
大いに発揮し、
私と共に、新時代を断固として
勝ち飾ろうではないか!

ジェット機が雲を突き抜け、大空へ上昇していくと、眼下に白雪のアルプス山脈が広がっていた。1994年(平成6年)5月、ドイツからイタリアに向かう機中、池田大作先生がシャッターを切った。
人生は、決して平たんな道ばかりではない。仕事の問題や病気、家庭不和など、次々と試練の山が立ちはだかる。そうした山々に挑むからこそ、自身の秘められた力を引き出せる。
スイスの思想家・ヒルティは叫んだ。「さあ、前進だ、断固として『より高きをめざせ』」(草間平作・大和邦太郎訳『幸福論(第三部)』岩波書店)
さあ、新しき勝利の峰へ出発しよう。青年と共に、青年の心で——。

☆池田先生の「第1部隊長」就任65周年 師の構想を実現してこそ弟子 2018年1月12日
池田先生が男子部の第1部隊長に就任して、本年で65周年。先生が指揮を執った1年余りで、第1部隊の陣容は約4倍に拡大した。いかに青年を糾合し、新たな人材を育てたのか。先生の行動から、広布拡大の要諦を学ぶ。

1953年(昭和28年)1月2日、25歳の誕生日の日、池田先生は男子部の第1部隊長に就任した。
この日の日記につづっている。
「健男子として、何ものにも恐れず、青年を率いて起とう」
戸田先生は各部隊に目標を示した。年末までに「各部隊1000人」の達成である。
この時、第1部隊の部員数は、337人。1年間で3倍の拡大である。
池田先生は、第1部隊の最初の班長会で力説した。
——「第1部隊」という名の通り、すべての戦いで「第1」になろう。
当時、先生の体調は万全とはいえなかった。「身体の調子すこぶる悪し」(53年1月25日)、「身体の具合、悪し。背中に、焼けたる鉄板を一枚入れたるが如し」(同年2月4日)等と日記に記している。
さらに、先生は4月に文京支部長代理にも就任。戸田先生の会社では営業部長の重責を担い、多忙を極めていた。
そうした状況の中で、自ら拡大の先頭に立ち、同志の激励に奔走した。
ある日、第1部隊の友が尋ねた。
「私なんかより、はるかに多忙なのに、どうしてそんなに悠然としていられるのですか」
先生の答えは明確だった。「戸田先生の構想を破綻させるような弟子には、絶対にならないと心に決めているからです」
そこには、「言われたから」「打ち出しだから」などという受け身の姿勢など微塵もない。
師の構想を断じて実現してみせる——25歳の青年の胸中には、誓いの炎が赤々と燃えていた。

◇「一人」を心から大切に
恩師が示した「部隊1000人」達成に向け、池田先生は目標を明確にした。
まず、新たな人材を登用し、六つであった班を、10班に再編・拡大。10人の班長を「部隊十傑」と命名し、中心者の団結を図った。
さらに、各班で10人の分隊長を登用して「部隊百傑」として、各分隊が10人の部員を達成することを掲げたのである。
目標は定まった。では、それを遂行するための鍵とは何か——先生は「一人」を心から大切にした。
形式的に人数が増えることが広宣流布ではない。
この信心で何人の人が幸福になったのか。何人の青年が広布の使命を自覚し、自らの人間革命に挑んでいるのか。
ここに広布の実像があることを、池田先生は第1部隊の戦いで示した。
第1部隊の活動の舞台は、墨田・江東・江戸川区など、いわゆる下町を中心とした地域であった。
先生は同志から自転車を借り、路地を走っては、一軒また一軒と、班長と共に訪問激励に回った。
会えない友には、移動の合間を縫って、はがきを書き送った。会合の前には、部員のもとへ足を運び、不在の場合には、激励の言葉や御書の一節をつづったメモを残した。会合の後にも参加できなかった友への激励に走った。
また、壮年・婦人部の対話で信心を始めた家庭に青年がいれば、あいさつに行った。同世代の友として、成長を誓い合った。
下町で働く同志は残業が多かった。先生は日曜日に自宅を開放し、集ってくる友に励ましを送った。
時には、レコードをかけて親しく語り合い、戸田先生から作り方を教わったカレーを振る舞ったこともあった。
こうした懇談の場が、自然と"勝利への作戦会議"の場となった。
さらに、先生は教学に力を注いだ。第1部隊には、読み書きが苦手な青年もいた。先生は友を自宅に招き、「観心本尊抄」「撰時抄」「当体義抄」「如説修行抄」「顕仏未来記」などを共に研さん。部隊独自の弁論大会も企画した。
教学の研さんを通し、第1部隊のメンバーは、自らの深い使命を自覚し、現実を変革する仏法の哲理を生命に刻んだ。
こうして、第1部隊の戦いは、日を追うごとに勢いを増していったのである。

◇友を奮い立たせた檄文
同年10月、2カ月後の12月20日に行われる第2回男子青年部総会に、各部隊1000人の結集目標が発表された。
この時点での第1部隊の部員数は約600人。1月のスタートから2倍近くの拡大である。
しかし、「1000人の結集」という目標達成のためには、わずか2カ月で、それまで以上の拡大が求められる。
浮足立つメンバーに、先生は確信を込めて語った。
「そんなに大変なことじゃないよ。簡単なことなんだよ。一人があともう一人を連れてくれば、目標は完遂することができる」
戦いが終盤に差し掛かった時点で、再び「一人」を焦点にした拡大を訴えたのである。
先生は自ら最前線の友を励まし続けた。共に戦ってきた班長一人一人に激励のはがきを書いた。
第1部隊の拡大は加速し、10月の1カ月間で、部員数は800人を突破。そして翌11月、ついに「部隊1000人」を成し遂げた。
同年11月20日、第1部隊の臨時の決起大会が開催された。この場で、参加者に1枚の印刷物が配られた。「我が親愛なる同志諸君に告ぐ」と題する、先生自らが自費で作った活版刷りの檄文である。
そこには、部隊1000人の結集の意義とともに、広布の使命を果たすための心構えが、4点にわたって示されていた。
1点目は、御本尊を信じ、自分は折伏の闘士であると確信すること。
2点目は、教学に励むこと。
3点目は、行動に当たっては、勇気をもち、沈着にして粘り強くあること。
4点目は、学会精神を会得し、自ら広宣流布の人材たらんと自覚すること、である。
男子青年部総会を目前に控えた同年12月7日にも、先生は総結集を呼び掛ける檄文を送った。先生の大情熱に、友は奮い立った。
ある班は、4月の時点で部員数は20人ほど。メンバーは東京のほか、埼玉にもいた。だが、総会には、埼玉で50人、東京で50人を超す部員を結集した。
ほかの班も次々と壁を破り、第1部隊は1000人を超す結集を果たした。
池田先生は、翌54年(同29年)3月に青年部の室長に就任するまで、第1部隊長として指揮を執った。その間に、部員数は当初の4倍近くにまで拡大した。
さらに、第1部隊からは、多彩な人材が陸続と育っていった。それは、「一人」を大切にする行動の持続が、新たな歴史を開くという証明でもあった。

◇積み重ねの上に勝利が
53年(同28年)という年は、「創価学会の発展の歴史にあって、最も折伏意欲のみなぎった年であった」と池田先生はつづっている(『人間革命』第7巻「翼の下」の章)。
事実、この1年で、学会の世帯数は約2万から7万世帯にまで伸びている。
前年の「二月闘争」で、「201世帯」の弘教という当時の支部の限界を突破する拡大を達成し、53年に青年拡大の金字塔を打ち立てた池田先生の戦いは、学会の飛躍的な勢いを生み、恩師の願業である75万世帯の弘教へとつながった。
第1部隊の戦いを通し、池田先生は語っている。
「会合も、個人指導も、御書講義も、一回一回が真剣勝負だった。
疲れて、ペンを握ることさえ辛い夜もあった。だが、必死に書いた激励の手紙ほど、同志は奮い立ってくれた。
勝利は突然やってくるものではない。
日々の、懸命な『小勝利』の積み重ねの上に『大勝利』があるのだ」

2018年1月18日木曜日

2018.01.18 わが友に贈る

広布の主体者には
愚癡や文句はない。
「小我」を打ち破り
「大我」に生き抜く。
これぞ誉れの人間学だ。

根露枝枯御書 P1299
『此れ即根露るれば枝枯れ源乾けば流竭く自然の道理なり、念仏宗禅宗と真言とは其の根本謬ごを本とし誑惑を源とせり、其の根源顕れなば設い日蓮はいやしくとも天のはからひ大法流布の時来るならば彼の悪法やぶれて此の真実の法立つ事疑なかるべし』

◇寸鉄 2018年1月18日
座談会での体験の共有が信仰深め、社会変革の源に—博士。本年も活発に
「ひとへに・をもひ切りて申し始めし」御書。語らねば心は届かぬ。さあ一歩
若い力を伸ばしていけ—戸田先生。地域に後継の人材を!祈りと励ましで
急加速や急ハンドル…凍結路では「急」が付く運転は事故の元。油断排して
花粉症は若い人ほど重症化と。早めの対策で症状は緩和。嗽・マスク着用を

☆1月度座談会拝読御書 顕仏未来記
◇「丈夫の心」で民衆救済の誓願貫く 世界広布を実現させた創価学会
◇本抄について
本抄は文永10年(1273年)閏5月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡・一谷で著されたものです。
題号の「顕仏未来記」(仏の未来記を顕す)とは、「未来を予見し、記した仏の言葉を実現する」という意味です。
「仏の未来記」とは一往は釈尊の未来記を指しますが、本抄の元意は"末法の御本仏としての大聖人の未来記"を明かされることにあります。
釈尊の未来記とは、本抄冒頭に引用されている法華経薬王品の経文を指します。ここでは「私(=釈尊)が亡くなって後、『後の五百歳』に正法を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」(法華経601ページ、趣旨)と述べられています。
本抄では、この釈尊の未来記を現実のものとしたのは、大聖人ただお一人であることが示されます。
そのうえで、大聖人御自身の未来記として、法華経の肝要である南無妙法蓮華経の大法が世界中に流布することが明かされています。

◇拝読御文
『伝教大師云く「浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり、天台大師は釈迦に信順し法華宗を助けて震旦に敷揚し・叡山の一家は天台に相承し法華宗を助けて日本に弘通す」等云云、安州の日蓮は恐くは三師に相承し法華宗を助けて末法に流通す三に一を加えて三国四師と号く』
(P509 8〜11行目)

◇六難九易
拝読御文の冒頭には伝教大師の言葉が引用されています。これは、法華経見宝塔品に説かれる「六難九易」を通して、深い教えである法華経の弘通を呼び掛けた言葉です。六難九易は、六つの難しいことと九つの易しいことを挙げて、仏の滅後の妙法弘通の難しさを示しています。
九つの易しいこととは、「須弥山を手にとって他の国土に投げ置く」「足の指でこの大宇宙(三千大千世界)を動かして、遠くへ投げる」「枯れ草を背負って劫火のなかに入っても焼けない」などです。常識では到底、成しがたいと思われることばかりですが、悪世に妙法を持ち弘めることに比べれば、これらはまだ易しいと釈尊は言います。
六つの難しいこととは、滅後悪世に「法華経を弘める」「しばらくでも法華経を読む」「法華経を受け、持ち続ける」などです。
仏の滅後に妙法を自ら実践し、弘めていくことが、いかに難事であるかが強調されているのです。
釈尊は、この六難九易を通して何を示したかったのでしょうか。
池田先生は「それは、末法広宣流布が難事であることを強調することで、民衆救済の強い誓願を起こすべきであることを菩薩たちに勧めるためです」と述べています。
仏の滅後に妙法を弘める人には、必ず難が競い起こります。その困難を自覚し、"いかなる難があっても末法広宣流布を断固、進める"と誓うことが、広布推進の原動力となります。広布の誓願を立て、それを貫くことが、信仰の実践における根幹となるのです。

◇広宣流布
正しい教えである正法を流布し、万人を仏の境涯に導くことこそが、仏法の目標です。それゆえ、法華経には「我滅度して後、後の五百歳の中、閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃荼等に其の便を得しむること無かれ」(法華経601ページ)と説かれています。
この経文は「後の五百歳」、すなわち末法において、正法を全世界(一閻浮提)に広宣流布していくべきことを述べたものです。
日蓮大聖人は、こうした法華経の経文の通り、末法の悪世において命に及ぶ幾多の大難を忍ばれて、南無妙法蓮華経の大法を弘通されました。
御書には、次のように示されています。
「大願とは法華弘通なり」(御書736ページ)
「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし」(同329ページ)
まさに広宣流布こそ、大聖人の根本精神であり、大聖人は弟子に対しても、広宣流布に生き抜くよう、繰り返し促されています。
この大聖人の御精神を受け継いで、御書に仰せの通りに妙法を弘通し、広宣流布を進めてきた和合僧(仏法実践者の集い)が創価学会です。
大聖人滅後700年の間、創価学会が出現するまで、誰も妙法を弘めることはできませんでした。創価学会が、「閻浮提に広宣流布」との経文の通り、事実の上で日本はもとより、世界中に妙法を弘めてきたのです。釈尊と大聖人の未来記(予言)を実現したのが創価学会にほかならないのです。

◇「三国四師」
「三国四師」の「三国」とは、インド、中国、日本を指し、「四師」とは、妙法を覚り、時代に応じて正法である法華経を弘めた4人の正師を指します。
日蓮大聖人は拝読御文で、インドの釈尊、中国の天台大師、日本の伝教大師という三国の正師を受け継いで、御自身が末法に妙法を弘通してきたと述べられています。そして、この三国三師に御自身を加え、「三国四師」と名付けると宣言されています。
これは、釈尊から始まる仏教正統の精神が、天台大師、伝教大師を経て、大聖人に継承されているとの宣言です。
三国四師は、法華経の行者の系譜です。この系譜こそ、仏教の"本流"であることを示すものにほかなりません。仏法の継承は、万人の幸福の実現という根本の目的を正しく受け継ぐところにあるのです。
大聖人は、末法濁世に生きる人々を救うために、法華経の極理である「南無妙法蓮華経」を顕され、唱題行によって万人がその身のままで成仏できる幸福の大道を開かれました。
創価学会は、この大聖人の御精神を寸分も違えずに継承し、広宣流布を進めてきました。仏法の正統は、創価の師弟に厳然と受け継がれているのです。

★池田先生の指針から 仏教の正統に連なる誉れ
いかなる大難をも越えて、法華弘通の誓願に生き抜くことが、「仏の心」を我が心としていく唯一の道なのです。
どんなことがあっても、広布の誓願に生き、自身の使命を果たし抜こうとする「強い心」「深い心」を貫けば、我が生命を仏の生命へと鍛え上げていくことができる。
そのことを大聖人は「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」との伝教大師の言葉をもって示されています。
「丈夫の心」とは、法華経に示された「仏の心」のままに、敢然と広宣流布の信心に立ち上がる「勇者の心」にほかなりません。
勇敢に広布に戦い抜くなら、「仏の心」が我が生命に満ちあふれてこないわけがない。(『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻)
◇ ◆ ◇
本抄の末尾で大聖人は、インドの釈尊、中国の天台大師、日本の伝教大師という法華宗の三国三師を受け継いで、末法に妙法を弘通してきたと述べられています。したがって、御自身を加えて「三国四師」と名づけると宣言されています。
この「三国四師」は、法華経の行者の系譜です。それは、万人の成仏という、仏教の究極の理想を実現する真の正統であり、その道を開きゆく創造的開拓者が法華経の行者です。
妙法という無限の力を自他ともの胸中に湧き立たせ、濁悪の世にあっても蓮華のように価値の花を咲かせ切っていく。その勝利の人華を陸続と開花させ、自分も蓮華と咲き、万人をも蓮華と輝かせていくのが「法華宗」です。言い換えれば、「法華宗」とは、万人に尊極の生命を開く「人間宗」であり、「価値創造宗」です。(中略)
創価学会は、この三国四師の系譜において創立された、真の法華宗を世界に弘通している唯一の仏勅の教団です。
そして、無数の地涌の菩薩を全世界に呼び覚まし、万年の未来にわたる堂々たる平和への大行進を続ける尊貴なる和合僧団であります。
戸田先生は「広宣流布のさきがけをしようではないか」と叫ばれ、「創価学会は宗教界の王者である」と宣言されました。
私は、私とともに戦ってきてくださった皆様とともに、「我らこそ御本仏の未来記の主人公なり」と、誇り高く宣言したい。(同)

◇参考文献
○…『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻(聖教新聞社)

2018年1月17日水曜日

2018.01.17 わが友に贈る

「随喜する声を
聞いて随喜し」
体験を語り合おう!
一人の勝利の実証は
皆の勇気の源泉だ。

上野殿御返事 P1554
『こうへのどの(故上野殿)をこそいろあるをとこと人は申せしに其の御子なればくれないのこきよしをつたへ給えるか、あいよりもあをく水よりもつめたき冰かなとありがたしありがたし』

◇寸鉄 2018年1月17日
「一人」を徹底して大切にしたから創価学会は発展—博士。友に激励の光を
学んだ事はどしどし話せそうすれば身につく—戸田先生。若人よ実践せよ
私達が一日一日やっている事が歴史である—英雄広布の聖業に連なる誉れ
他者への「貢献感」高い高齢者ほど元気に—専門家地域照らす多宝の友こそ
阪神・淡路大震災23年。家族・職場で災害時の対応を確認。教訓忘れるな

☆全国総県長会議から 原田会長の指導 2018年1月7日
人材の躍動を 青年の拡大を
「一人の励まし」が栄光への道 個人指導こそ活動の基本
「3・16」60周年へ 青年と一体で折伏・弘教

一、「世界広布新時代 栄光の年」が幕を開けました。何よりうれしいことに、いつもよりも満月が明るく、大きく見える「スーパームーン」も寿ぐ中で、池田先生は90歳、卒寿のお誕生日を迎えられました。大変に、おめでとうございます!(大拍手)
全国・全世界で新年勤行会が盛大に行われ、1月2日の先生のお誕生日も、1月4日の仕事始めも、総本部は千客万来。さらに、イタリアのトゥルシ市、韓国の天安市から名誉市民称号が先生に授与され、これで世界からの名誉市民称号は、800を数えるに至りました。
名誉市民とは「市の模範」「市の誇り」と認められた人物に、市民の総意を込めてささげられる栄誉であり、いわば「民衆の栄冠」です。世界の民衆から慕われ、尊敬されている証しでもあります。800という大偉業に、改めて祝福と感謝の大拍手をお送りしたいと思います(大拍手)。
大変ありがたいことに、1月3日、先生は広宣流布大誓堂で、全同志の健康と幸福と勝利をご祈念してくださいました。長谷川理事長と一緒に、今後の広布の展望について、種々、ご指導をいただきました。
先生は昨年末の随筆で、次のようにつづってくださいました。
「九十歳になる今、一層、熱い思いが湧き上がる。『不思議なる霊山一会の愛弟子たちと共に、末法万年尽未来際までの地涌の義を決定づける』——これが、新しい一年に臨む私の決意である」
そして「大白蓮華」新年号の巻頭言「未来までの栄光ひらく一年に!」でも、「『この一年あればこそ』と後世から謳われゆく栄光の歴史を、共々に飾り綴ろうではないか!」と呼び掛けてくださいました。
師匠が、未来までを決定づけると強く決意されている本年です。師匠と同じく、いな、師匠以上に弟子が決意を燃やし、戦いを起こすのは当然であります。
「本年の折伏・弘教」が、広布の未来を決します。「本年の活動者増」が、学会の未来を決します。私たちは今、世界一の師匠である池田先生と共に戦えることに最大に感謝し、最大の誇りとしながら、未来までの地涌の義を決定づける本年の大拡大を、師弟共戦で成し遂げてまいりたい。この深き誓いのもと、出発を切ってまいりたい。
一、昨年末に行われました財務につきましては、一切無事故で終了することができました。心より御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。
この後、財務の受領証の配布が行われます。真心込めて、一人一人に丁寧にお渡しいただき、受領証の配布をもって、無事故の財務としてまいりたい。

◇「励まし週間」に総力
一、昨年末の最高協議会の折、池田先生は「焦点は、青年の拡大であり、人材の躍動である」と明快に示してくださいました。
前回の総県長会議でも確認した通り、私たちの戦いは「信心をし、学会活動に励んで、功徳を受け、幸せになった人を増やす」ことにあります。
「勤行・唱題を実践する人」「会合に参加する人」「聖教拡大に挑戦する人」「折伏に挑戦する人」を増やすために、本年は年間を通じて、徹底して訪問激励を進めたい。
言うまでもなく、小説『新・人間革命』の山本伸一会長の激励行は、私たちの実践の鑑であります。
たとえば、今から40年前、1978年の新年がつづられた第26巻「法旗」の章では、山本会長の元日の行動が描かれています。
元旦、自宅での勤行で、全会員の健康・長寿と一家の繁栄を真剣に祈念された後、山本会長は峯子夫人が用意された筆を執り、次々と色紙に揮毫されていきます。さらに自宅を徒歩で出発されるやいなや、出会った会員と記念撮影。大激励された後、学会本部での新年勤行会に出席し、指導に全精魂を傾けられるのであります。
この1978年という年は、広布第2章の「支部制」が発表された年です。そして"会合と個人指導の比率は2対8を目標に"との指導をしてくださった年でもあります。それを自ら実践されるかのごとく、先生は元日から、励ましに次ぐ励ましの戦いを開始されたのであります。
本年、私たちも、未来までの栄光への道は、「今日一日の訪問」「目の前の一人の激励」にあると決めて、励ましに徹してまいりたい。その充実のために、最高協議会でも種々検討を重ね、本年は毎月の「座談会の週」と同様に、全国共通で毎月「励まし週間」を設定し、徹底して訪問激励を推進していきたい。
「励まし週間」は原則、「本部幹部会・中継行事」や「座談会の週」の前に設定し、本幹中継や座談会に多くの方の参加を促すとともに、一人でも多くの方が勤行・唱題や学会活動に励み、信心の確信をつかめるよう、訪問激励・個人指導に当たってまいりたい。
可能な限り会合を減らすなど、訪問激励の時間を優先的に割けるよう、工夫したいと思います。
まずは来月2日から8日を2月の「励まし週間」として、訪問激励に総力を挙げてまいりたい。
小説『新・人間革命』には、次のようにもつづられています。
「座談会を迎えるにあたっては、幹部が手分けをして、連絡、指導、激励にあたり、全員が参加できるように力を尽くしていくことが大事になります。座談会は、当日だけでなく、結集も含め、事前の準備によって決まってしまう」(第13巻「北斗」の章)
会合に来られない方を、どう励ませるのか。座談会、本幹までに、どう激励できるのか。これこそが勝負であります。
また、ある地域では「区・圏の日」などの記念日には「記念の会合」を行うのではなく、「記念の訪問激励」を行おうと決めて、実践しているという話もうかがいました。素晴らしい工夫例であると思います。
励ましの週は、私も徹底して訪問激励に動きます。「リーダーの活動の基本は個人指導にあり」。これを全幹部が肝に銘じて、本年一年間、戦いを進めてまいりたい。
一、本年は、栄光の「11・18」、広宣流布大誓堂完成5周年に向けて、皆で折伏・弘教に挑戦していきます。まず目指すは「3・16」60周年記念の「世界青年部総会」です。
この日までに、どれだけ青年世代の折伏を進められるのか。そして、3月の「励まし週間」は、世界青年部総会を前にした1週間とします。当日に、わが地域・わが家庭の青年部をどれだけ結集できるのか。壮年・婦人も、この点に心を定めて、各部一体の団結で、世界青年部総会を大成功させていきたい。
時代を画する世界青年部総会、その主役が青年部であることは言うまでもありません。
その青年を成長させ、勝利させる責任は、青年部時代から先生に薫陶を受け、青年を大事にするという伝統を教えていただいた壮年・婦人部にあります。
青年と共に折伏に挑む。青年の見本となる折伏に挑む。壮年・婦人が範を示してこそ、世界青年部総会の大成功があり、青年の育成が成し遂げられます。
友人一人一人に合わせ、聖教新聞ならびに聖教PR版、またモバイルSTB、さらにはSOKAnetなど、広布拡大の"武器"を大いに活用し、各部一体の団結で大きく折伏を進めてまいりたい。
"焦点は人材の躍動と青年の拡大"、これを肝に銘じて、一人でも多くの地涌の菩薩を呼び出しながら、先生と共に、未来までの栄光を勝ち開こうではありませんか!

2018年1月16日火曜日

2018.01.16 わが友に贈る

広布を切り開くのは
勇気と執念の行動だ!
弘教に走る若き友よ。
臆病の壁を打ち破り
わが勝利史を飾りゆけ!

善無畏三蔵抄 P883
『日輪東方の空に出でさせ給へば南浮の空皆明かなり大光を備へ給へる故なり』

◇寸鉄 2018年1月16日
青年と語る事が最高の喜び—戸田先生。人材を育てる人は自身も若々しく
「法華経を持つ人は父と母との恩を報ずるなり」御書。君よ真の親孝行を
愛知婦人部の日。師弟の道歩む堅塁の母よ!幸の連帯拡大の一番星と輝け
オゾン層破壊、20%減と。フロンガスの制限で。世界が歩調合わせ対策更に
雪道や凍結路での転倒に注意。歩幅は狭く、しっかり踏み締め。焦りは禁物

☆世界広布新時代第30回本部幹部会への池田先生のメッセージ
元初の誓願わが胸に人類の宿命転換へ進め
創価の師弟は永遠に不二なり
勇猛精進! 誓い躍り出た使命の国土で

一、地球を結ぶ我ら創価家族の明るくにぎやかな新年の本部幹部会、誠におめでとう!
年の初めの忙しい中、厳冬の日本へ、燃え上がる求道の魂で勇み集われた、アメリカの皆さん、メキシコの皆さん、ヨーロッパ6カ国の皆さん、タイ・カンボジアの皆さん、韓国の皆さん、そしてブラジルの皆さん、本当にようこそ、おいでくださいました!(大拍手)
何より、御本仏・日蓮大聖人が「道のとを(遠)きに心ざしのあらわるるにや」(御書1223ページ)と、皆さん方の深き尊き信心の志を讃えておられることでありましょう。
この功徳は計り知れません。ありがとう! 本当にありがとう!(大拍手)

◇日々「心の対話」を交わす思いで
一、きょうは、久方ぶりに東京牧口記念会館での開催となりました。
創立の父・牧口常三郎先生が若き愛弟子・戸田城聖先生と共に、日蓮仏法を信奉されたのは、ちょうど90年前の1928年(昭和3年)であります。
それは、法華経の極理である「広宣流布」という地涌の菩薩の「誓願」を、大聖人から、そのまま創価の師弟が受け継ぐ永遠の原点となりました。
牧口先生の座右の御書には、力強く二重線が引かれ、格別に大切にされていた箇所があります。
「開目抄」の「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」(同232ページ)から始まる「大誓願」の一節です。
すなわち、「大願を立てん」。そして、「智者に我義やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるべし、我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず」(同ページ)と。
御本仏の大誓願に寸分違わず立ち上がったのが、わが創価学会です。
大聖人の御在世から一段と末法が進み、経文に説かれる白法隠没・闘諍堅固の様相が深まるなかで、我ら創価の師弟は、勇敢に自行化他の題目を唱え抜き、いかなる大難も「風の前の塵」と吹き飛ばしながら、ただただ広宣流布、また立正安国、そして令法久住の誓願を貫き通してきたのであります。
何ものにも負けない、この民衆による平和・文化・教育の栄光の大叙事詩を、私は戸田先生の直弟子として、小説『人間革命』全12巻、さらに『新・人間革命』全30巻に書きつづり、いよいよ総仕上げに入っております。全同志の愛読、応援に、感謝は尽きません。
そして、本日は、一点、ご報告があります。
それは、今、連載している「勝ち鬨」の章に続いて、最終章を執筆し、タイトルは「誓願」といたします(大拍手)。
この章では、僭聖増上慢の迫害を勝ち越え、痛快なる「魂の独立」を果たすとともに、SGIが目を見張る大発展を遂げ、世界宗教として地球社会を照らしゆく軌跡と、未来までの展望をとどめていきます。
世界中のかけがえのない宝の友の一人一人と、日々、心の対話、生命の交流を交わす思いで力の限り執筆を続けますので、引き続き楽しみにしてください(大拍手)。

◇強く朗らかな人間革命の劇を
一、ともあれ、地涌の「誓願」に生き抜く人生ほど、強く尊く朗らかな人間革命の劇はありません。何かにすがるのでもない。誰かを頼るのでもない。自分自身が妙法の当体として師匠と共に誓い祈り、動き戦って、一つ一つ大願を成就するのです。自ら誓って躍り出た使命の国土に、楽土を築くのです。
「誓願」は、仏の生命と一体の智慧と力を湧き出していく勇気の泉です。
「誓願」は、試練の宿命も使命に変えて勝ち鬨を轟かせる常勝の旗です。
「誓願」は、あらゆる差異を超えて異体同心の連帯を広げる希望の光です。
そして距離も時間も超え、「誓願」によって、師弟は永遠に不二なのであります。
今、「栄光の年」の年頭に当たり、共々に「久遠元初の誓願」に立ち返って、まさしく生まれ変わった大生命力で、全民衆の幸福安穏へ、全世界の平和共生へ、全人類の宿命転換へ、勇猛精進しようではありませんか!
3月の世界青年部総会を楽しみに見つめつつ、わが後継の宝友に御聖訓を贈ります。「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(同903ページ)と。
終わりに、全同志の健康長寿と福徳無量の一年を祈り、メッセージとします(大拍手)。

◇本部幹部会で紹介された「栄光乃城」の書
「世界広布新時代 栄光の年」の門出となる本部幹部会の席上、池田先生がしたためた「栄光乃城」の書(写真)が紹介された。
この書が記されたのは、第1次宗門事件の嵐が吹き荒れる最中の1980年(昭和55年)1月。第2総東京の立川文化会館で指揮を執っていた池田先生のもとに、東北・秋田のリーダーが駆け付けた時だった。
当時、"東の秋田、西の大分"と言われるほど、邪悪な僧らの謀略に苦しめ抜かれた地で、血涙を流しながら奮闘してきた同志である。先生は、その友に渾身の激励を。そして目の前で筆を執り、一文字また一文字、したためて贈ったのがこの書であった。
まことの「栄光」とは、いかなる試練の風雪も恐れない「不屈の勇気」の異名である。先生が、この書に託された創価の「師子王の心」を一人一人が取りいだして、新たな一年、広布と人生の「栄光乃城」を築き上げていこう!

☆世界広布新時代第30回本部幹部会
池田先生がメッセージ 原田会長、永石婦人部長が各部代表、海外の友と出席
小説「新・人間革命」第30巻 最終章は「誓願」の章

「世界広布新時代 栄光の年」の開幕を記念する「世界広布新時代第30回本部幹部会」が7日午後、八王子市の東京牧口記念会館で開催された。原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、来日したSGI(創価学会インタナショナル)の友らと出席。池田大作先生は祝福のメッセージ(3面に掲載)を贈った。その中で先生は、現在連載中の小説『新・人間革命』第30巻の「勝ち鬨」の章に続いて、最終章となる「誓願」の章を執筆すると発表。共に祈り、動き戦って、一つ一つ大願を成就し、自ら誓って躍り出た使命の国土に、楽土を築こうと呼び掛けた。(2・3面に関連記事。全国中継は12日から15日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)

かなたから、白雪に輝く日本一の名峰が見守っていた。
燦々と降り注ぐ陽光も、師弟の大城・東京牧口記念会館に集い来った全国・世界の同志を照らしている。
創価の「栄光の朝の門出」を、富士も、諸天も、祝福するかのように——。
本部幹部会の冒頭、場内に喜びと決意の渦が広がった。池田先生の「書」が紹介された瞬間である。
墨痕鮮やかに、したためられたその文字は「栄光乃城」。先生が第3代会長を辞任した翌年(1980年)の1月に書きとどめられたものだ。
いかなる障魔も「風の前の塵」(御書232ページ)と吹き飛ばし、わが地域に、わが人生に、栄光の城を築きゆけ!——「師子王の心」がみなぎるその四文字を、会場の全同志が、熱いまなざしで見つめる。さらに、民衆による栄光の大叙事詩である小説『新・人間革命』の最終章となる「誓願」の章の執筆が発表されるや、場内は割れんばかりの拍手に包まれた。
先生は、幹部会へのメッセージで訴えた。「地涌の『誓願』に生き抜く人生ほど、強く尊く朗らかな人間革命の劇はありません」「今、『栄光の年』の年頭に当たり、共々に『久遠元初の誓願』に立ち返って、まさしく生まれ変わった大生命力で、全民衆の幸福安穏へ、全世界の平和共生へ、全人類の宿命転換へ、勇猛精進しようではありませんか!」
「誓願」——この二字を胸に、海を越え、はるばる来日を果たしたSGIの友の瞳が、ひときわ輝く。とりわけブラジル・イケダヒューマニズム交響楽団のメンバーは、格別の感慨をかみ締めていたに違いない。まさにこの幹部会こそが、師への「誓願」を果たす舞台であったからだ。
「世界の同志を代表して、池田先生の卒寿(90歳)を祝賀する演奏をお届けします!」——シンイチ・イケダ楽団長の声が響くと、楽団の代表25人が颯爽と楽器を構えた。男性は黄色のネクタイを結び、女性は黄色のワンピースに身を包む。創価学会の三色旗の中で「栄光」を意味する黄色を選び、そろえたという。「栄光の年の開幕を拡大で飾ろう!」と誓い、来日に当たって全員が"2世帯の個人折伏"を実らせた。

本年、結成25周年を迎えるイケダヒューマニズム交響楽団の歩みそのものが「誓願」に貫かれた四半世紀でもある。1993年2月、ブラジルを訪問した池田先生の前で演奏した折、先生から「世界第一を目指そう! 世界各国で演奏して、いつの日か、日本へ凱旋の公演を!」と呼び掛けられた。
この師弟の約束を果たしたのが2008年1月、東京牧口記念会館で行われた本部幹部会だった。池田先生の80歳を寿ぐ音色を奏でる中、友は師に再び誓ったのである。"先生の人間主義の哲学を宣揚して、いつかまた日本で公演を!"と。
これまでアメリカ、アルゼンチン、パラグアイなどで演奏。昨年11月には南米屈指のサンパウロ市立劇場で公演し、6000人を魅了した。楽団の陣容も500人に発展。プロの演奏家として世界で活躍する友や、教員、医療従事者など多士済々の顔ぶれに。それぞれの使命の舞台で人間主義の哲学を発信する。
10年ぶりの日本での凱旋公演——指揮者のアレシャンドレ・コンセイソン・ピントさんが大きく深呼吸した。10年前に師の前で演奏した思い出がよみがえる。プロの指揮者として国内有数の音楽院で教壇に立ちながら、恵まれない子どもたち1300人に一流の音楽教育の場を提供するなど、人間教育を実践してきた10年だった。
"誓願に生き抜く人生は、かくも素晴らしい!"——師弟共戦の誇りに瞳を輝かせ、タクトを振り上げる。曲目はサンバの名曲「ブラジル」、そしてラテンのリズムが心地よい「チコチコ」だ。音楽隊・創価グロリア吹奏楽団も演奏に加わった。参加者が立ち上がって体を揺らし、手拍子を刻む。満座の聴衆がスタンディングオベーション(総立ちの拍手)となり、「誓願のステージ」に応えた。
◆◇◆
幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。伊藤女子部長は先月、自らが弘教を実らせた喜びとともに、ロマン総会に向けて各地で華陽のスクラムが広がりゆく模様を報告。志賀男子部長は、男子部として昨年11月までに3万の折伏、そこから本年の「1・2」までに新たに7000の弘教を果たした戦いに言及し、3月の「世界青年部総会」を拡大で荘厳しゆく決意を述べた。
次いで、メキシコ創価学会のロハス婦人部長が登壇。かつて日本に仕事で赴任した折、東京の同志と共に広布に駆けた思い出を述懐しつつ、メキシコの天地に今、核兵器廃絶を目指す創価の平和運動への称賛が広がる様子を伝えた。
永石婦人部長は5・3「創価学会母の日」制定から30周年となる本年、広布の母の"励ましの力"で、平和と幸福の連帯を広げたいと力説した。
原田会長は、池田先生の卒寿の誕生日である2日、イタリア・トゥルシ市と韓国・天安市から先生に名誉市民称号が贈られたことをもって、授与された同称号が計800に及んだことを紹介。この歴史的壮挙の背景には、各地で地道に社会貢献の行動を続ける創価の同志がいることに触れ、「弟子の勝利」が「師の勝利」であると訴えつつ、弘教と青年拡大の潮流を高めゆこうと呼び掛けた。
続いて、1998年9月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像を皆で視聴。最後に学会歌「紅の歌」を合唱した。

♪老いたる父母の
 築きたる
 広布の城をいざ
 護り抜け……

師と共に、創価の父母たちが築き上げてきた「広布の栄光の城」を護り、さらに荘厳しゆく主役こそ、青年にほかならない。
さあ青年を先頭に、師弟の誓願を胸に、舞いに舞い征け! 万葉の人間讃歌の時代を開くために!

2018年1月15日月曜日

2018.01.15 わが友に贈る

◇今週のことば
地区は広布の母なる港。
友よ来れと賑やかに
栄光の船出の座談会を!
「うれしきかな」と
喜び勇んで拡大だ!
2018年1月15日

聖愚問答抄上 P494
『邪正肩を並べ大小先を争はん時は万事を閣いて謗法を責むべし是れ折伏の修行なり』

◇寸鉄 2018年1月15日
「男子部大学校」が発足。皆を一騎当千の人材に!ここから新しき歴史築け
中等部結成記念日。君らの大成長を世界が待つ。勉学と親孝行の博士に!
組織を動かすのは信仰への絶対の確信—戸田先生幹部は自らの体験を語れ
東京・新宿の日。本陣の創価家族は常に朗らか。幸福と勝利の花を爛漫と
22年後、4割が単独世帯に—推計。孤立進む時代。近隣の絆結ぶ対話を益々

☆紀行「SGIの源流を訪ねて」 グアムから始まった平和の潮流 第3回=完 2018年1月6日
◇戦争の宿命を転換し幸福楽土実現 混迷の21世紀拓く世界宗教の使命
SGIは仏法を基調として平和・文化・教育の活動を力強く推進しています。ここでは、発足の地の誇りも高く前進するグアムの同志を取材するとともに、SGI結成時の池田先生の平和外交とスピーチを振り返ります。(記事、グアムの写真=光澤昭義)

◇活路を開いた池田先生の外交
第2次世界大戦の終結時、核保有国は米国のみだったが、1960年代半ばまでに、ソ連(当時)、英国、フランス、中国が核実験に成功。70年代半ばにはインドが地下核実験を成功させた。核兵器の拡散は進む一方だった。
また、60年代を通じ、社会主義のイデオロギー路線を巡る中国とソ連の対立が激化。69年には国境沿いで武力衝突が起き、核兵器を保有する両国間の軍事的緊張が高まっていた。
世界情勢が緊迫の度を強める中、池田先生(当時は創価学会会長)は74年5月、中国を初訪問。9月にはソ連を初めて訪問し、アレクセイ・コスイギン首相と会談した。
同年12月初旬には再び中国へ。中ソ対立の溝を埋めようと、コスイギン首相から託された"不戦の意思"を中国の首脳に伝えた。
5日には、周恩来総理と会見し、信義の絆を強めた。
そして、75年1月初めから米国本土へ。ニューヨークの国連本部でクルト・ワルトハイム事務総長と会談。学会青年部が行った戦争絶滅と核廃絶を訴える1000万人の署名簿を手渡した。
さらに13日、小雪が舞う首都ワシントンDCでは、ヘンリー・キッシンジャー国務長官との初会見に臨んだ。
「あなたたちは、世界のどこの勢力を支持しようとお考えですか」とのキッシンジャー長官の問いに、池田先生は「東西両陣営のいずれかにくみするものではありません。中国に味方するわけでも、ソ連に味方するわけでも、アメリカに味方するわけでもありません。私たちは、平和勢力です。人類に味方します」と答えた。
二人は8回にわたり会談を重ねることになる。
池田先生は後年、『随筆 人間世紀の光』で綴った。
「東西冷戦下の対立や不信の氷壁をとかし、人と人を結び続けた激動の一年であった。時をつくり、対話の大潮流を起こしゆく一日一日であった」と。
池田先生は米国での諸行事を行い、グアムへ移動する。
1月26日、グアムには世界51カ国・地域の代表158人が集い合い、「世界平和会議」が盛大に開催された。
池田先生が世界平和を展望し、民間外交を果敢に推進される中、SGIは誕生したのである。

◇再び紛争地域となる恐れ
1980年代末、東西冷戦は終結した。その後、国家や地域などの境界を越えて社会や経済が一体化するグローバリゼーションの動きが加速し、時代が急激に変化した一方で、21世紀を迎えた今も戦争・紛争は世界の各地で後を絶たない。
核兵器開発やテロリズムの脅威は、既存の国際秩序を揺るがす要因となっている。
なかでも、北朝鮮は国連安全保障理事会の制裁が10回に及んでいるにもかかわらず、核・ミサイル開発を強行している。
SGI発足の頃は中ソの対立が焦点だったが、今日では、米朝間の緊張の高まりが国際社会の不安定要因となっている。
その結果、グアムと太平洋地域は再び戦場となりかねない状況に。しかも核戦争の危険をはらんでいる。平和への期待が高まるのは当然といえよう。
75年1月26日、SGIが発足した平和会議で、グアム(政庁)の知事だったリカルド・ボダーリヨ氏は強い期待を寄せた。
「グアムの住民は、人間の歴史の上で最も悲惨な戦争と(激しい地震や台風など)各種の災害に苦しみました。平和会議の会場が、グアム島に選ばれたことは、最も適切であると思います」
"現実の脅威"に直面する中、平和への闘争を思う時、SGI発足の地・グアムと太平洋地域に刻まれる歴史的意義を考えざるを得ない。
平和会議の会場となったITC(国際貿易センター)ビルは、グアム中心部のランドマーク的存在として今もそびえ立つ。
道路を挟み、ITCのすぐ向かいにある公園内に、2010年1月16日、「SGI発足記念碑」が設置された。

◇妙法の種蒔く尊い一生を
昨年11月26日の昼下がり、グアム上院議会の元議長であり、SGIメンバーでもあるジュディ・ウォンパット氏に取材した。
彼女は、グアムとSGIの歴史を振り返った後、「私たちの愛するグアムは、幾度もの試練に直面してきました。仏法の眼から見れば、グアムのカルマ(宿命・宿業)といえます。池田先生は、宿命深い社会を変革する方途を示してくれているのです」と涙ながらに語っていた。
グアムと同様、太平洋戦争の戦禍に苦しんだ沖縄には、東西冷戦のさなか、核ミサイル「メースB」の発射基地が配備された。
時が過ぎ、恩納村の創価学会沖縄研修道場内には発射台が跡地として残っていた。取り壊しが検討されていた1983年、池田先生は現場を視察し、「基地の跡は、永遠に残そう」と提案。その場所には今、「世界平和の碑」が建立されている。
核ミサイルの発射基地が一転、世界平和の発信地として生まれ変わったのだ。
御聖訓には「此の心の一法より国土世間も出来する事なり」(御書563ページ)と仰せである。
戦争という宿命に翻弄された地を、平和の天地へと転ずる——。
SGIの平和活動は、一人の人間革命を通じて、わが国土を仏国土へと変革し、最も幸福な社会を建設していく戦いである。
「地平線の彼方に、大聖人の仏法の太陽が、昇り始めました」——75年の平和会議の席上、池田先生は力強く訴え掛けた。
「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」
この一文は「SGI発足記念碑」の中央に刻まれている。
11月26日午前、記念碑の前に、アメリカSGIグアム本部のメンバーが集い、記念撮影を行った。
今年で発足から43年。一人一人の笑顔に浮かぶ「平和の光彩」が眩かった。

◇池田先生の平和外交
〈1974年〉
5月30日 中国を初訪問
9月8日 ソ連(当時)を初訪問
17日 ソ連のコスイギン首相と会談
12月2日 中国を再び訪問。ソ連には中国を攻撃する意思がないことを伝える
5日 中国の周恩来総理と会見

〈1975年〉
1月10日 国連のワルトハイム事務総長と会談。学会青年部が行った戦争絶滅と核廃絶を訴える1000万人の署名簿を手渡す
13日 キッシンジャー米国務長官と初会見
26日 グアムで開催された「世界平和会議」に出席。創価学会インタナショナル(SGI)が結成され、SGI会長に就任

2018年1月14日日曜日

2018.01.14 わが友に贈る

さあ友と会い語ろう!
人は対話の中でこそ
大きく成長できる。
生き生きと弾む命で
友情の花を爛漫と!

四条金吾殿御消息 P1113
『難にあう所ごとに仏土なるべきか、娑婆世界の中には日本国・日本国の中には相模の国・相模の国の中には片瀬・片瀬の中には竜口に日蓮が命をとどめをく事は法華経の御故なれば寂光土ともいうべきか』

◇寸鉄 2018年1月14日
青年部が世の中に仏法の大確信を伝え切れ—恩時代動かす言論戦今こそ
四国婦人部の日。燃える師弟共戦の志。後継と共に幸のスクラムを拡大!
人を感動させるなら自分が感動を—画家。幹部が率先で人間革命の挑戦を
わが子に信心の継承を!ここに創価の万代決する要。本年初の未来部の日
厳しい冷え込み。流感や風邪に呉々も注意。睡眠・食事などをしっかりと

☆紀行「SGIの源流を訪ねて」 グアムから始まった平和の潮流 第2回 2018年1月5日
◇北朝鮮の脅威に募る危機感 外交的解決へ期待広がる
昨年8月、米国と北朝鮮が挑発し合う中、北朝鮮から弾道ミサイルの標的として名指しされたグアム。核・ミサイルの脅威に直面する現地を取材し、島の近海住民の不安や危機感、観光産業を中心とする地元経済への影響などを探った。(記事、写真=光澤昭義)

◇武力衝突に発展する恐れ
グアムは、米国本土の人々ですら関心が低い地域だったが、昨年の夏以降、ひときわ注目を集めている。
米軍は第2次世界大戦後、アンダーセン空軍基地などを擁するグアムを西太平洋の戦略的要衝と位置付けている。近年、北朝鮮が核兵器・ミサイル開発を強行。グアムの空軍基地には、約2時間の飛行で北朝鮮に到達するB1爆撃機が配備されている。
北朝鮮は8月上旬、グアム近海へ弾道ミサイルを撃ち込む作戦計画について「慎重に検討中」と発表し、「アンダーセン基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧・けん制し、米軍に重大な警告シグナルを送るためだ」と主張。それに対し、トランプ米大統領が「北朝鮮は炎と怒りに見舞われるだろう」と応じ、両国間の緊張は急激に高まった。
8月29日には、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本の北海道上空を通過、太平洋上に落下した。米朝間の緊張は今も継続している。
それから約3カ月後の11月27日午前、空軍基地があるジーゴ(グアム北部)を訪問し、ルディ・マタンナニ市長にインタビューした。
「北朝鮮は核実験やミサイル発射を繰り返すことで、米国全土だけでなく、日本や韓国はじめ世界全体に脅威となっていることを理解しなければなりません」とマタンナニ市長。その上で「米国は(アジア太平洋地域に)平和と安定をもたらすため、あらゆる資源を活用しているのです」と力を込めた。
米朝間の緊張が弱まる気配はない。偶発的な出来事でさえ武力衝突に発展しかねないという深刻な状況だ。
国連安全保障理事会は、度重なる北朝鮮への制裁を決議しているが、北朝鮮は密輸やマネーロンダリング(資金洗浄)など、あらゆる手段を講じて制裁を無力化しようとしている。直近の12月22日の安保理決議で10回に上る。
国際的な「圧力」をかけつつ、いかにして北朝鮮を「対話」の場に引っ張り出すのか。各国の外交手腕が問われる。

◇観光業への打撃 地元住民が懸念
27日午後には、ジーゴ市内を車で巡った。
空軍基地は鉄網のフェンスで囲まれていた。フェンスの向こうは木々が茂っている。驚いたのは、道路を挟んで、すぐ近くに住宅や小学校があることだ。地元の住民によれば、空軍基地が近いことで騒音などの問題はあるという。
ジーゴ在住で、グアム中心街の日本食レストランで働く30代男性のアルフレッド・マナウィスさんも「騒音が気になる人はいる」と。
基地近くに住む年配の女性グレイシー・ラッソンさんは「どこにも逃げることはできないけれど、米政府を信用しているから……」と困惑の態で語った。
グアムの米軍基地は島の面積の3分の1を占める。グアム先住民族のチャモロ人を祖先とする住民には、米軍への複雑な思いもあるというが、地元住民の多くは米軍に信頼を置いていた。
マタンナニ市長は「ジーゴ市民の多くは、軍がグアムを守ってくれると強く信じています。私もその一人です。一方、ジーゴの社会が米軍及び軍関係者を支えている面もあります。街と空軍とは良好な関係を築いているのです」と強調した。
「夏以降、日本人観光客の数が減っています」と語るのは米航空会社に勤務する50代男性のフランク・クルーズさんだ。
そもそも、グアムへの日本人旅行者の数は、1997年の111万人をピークに減少し続けている(一昨年は74万人)。そこに、北朝鮮の核・ミサイル問題が深刻化。8月のミサイル発射直後から、修学旅行を含む日本人渡航者のキャンセルが相次いだ。
多くの観光客が利用する大手コンビニエンスストアで働く30代女性のアイリーン・クルーズさんも「地元の経済への影響は深刻」と感じている。景気の失速を不安視する声は、街頭での取材に応じてくれた現地の人々に共通していた。

◇不安煽る報道に批判の声も
11月29日早朝、北朝鮮が2カ月半ぶりに新型の大陸間弾道ミサイル「火星15」を発射し、日本の排他的経済水域内に落下した。
ホテルの部屋でテレビをつけると、ニュース報道はミサイル発射一色だった。
同日朝からグアムの大型ショッピングモールに行き、地元の買い物客にインタビューした。
大抵が「ミサイル発射をニュースで見たわ」との反応。「子どもや孫のことを考えると心配でならない」(ティナ・サンニコラスさん、40代女性)、「家族が大切だから」(前出のクルーズさん)などの声が多く聞かれた。
20代の若者たちからは「トランプ大統領は北朝鮮の暴走を許すべきではない」(イマニュエル・マグトトさん)、「トランプ大統領が過剰に攻撃的な態度を示すことに危うさを感じる」(タランナ・カストロさん)との相反する意見も聞いた。
20代女性のダニエラ・ブッカーさんは「米国を中心とした周辺各国の協力に期待したい」と語った。
服飾店で販売を担当する20代男性のグレン・メノウさんは「テレビ報道で映し出される北朝鮮の"独裁的な体制"からは、紛争をも辞さない雰囲気が感じられる」と不安げな表情だ。
グアムのテレビ局に勤務し、日本メディアの取材をサポートする機会がある20代男性は「戦争を避けるため、米政府の外交的解決を望むよりほかないが、その一方、不安を煽ろうとする報道に傾きがちなメディアは問題だと思う」と日本メディアの報道姿勢を疑問視した。
世代や仕事、生活環境などの違いによって、さまざまな意見があったものの、多くの現地住民から危機感の高まりがうかがえた。
北朝鮮の核開発・ミサイル発射が国際社会の重大な脅威となる中、平和を希求する声は一段と広がっているといえよう。

◎昨日、広宣流布大聖堂の勤行会に支部の壮年部の皆さんと参加、初めての方が、とても感謝・感動されていました(^^ゞ

2018.01.13 わが友に贈る

未来部を応援しよう!
宝の子どもたちが
「心が軽くなった」
「自信が湧いた」と
笑顔になれる励ましを!

日厳尼御前御返事 P1262
『叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず』

◇寸鉄 2018年1月13日
人生を価値創造していく学会の哲学を時代は希求—博士。幸福建設の指標
創価班・牙城会大学校生が弘教に挑戦。生涯の原点を築く時。負けるな!
活動が活発になるか否か長たる者で決まる—戸田先生。最前線を走り抜け
大学入試センター試験が今日から開始。受験生の健闘祈る。執念で栄冠を
車の子供座席、59%が不適切な取付と。命守る為、今一度確認。事故は一瞬

☆紀行「SGIの源流を訪ねて」 グアムから始まった平和の潮流 第1回 2018年1月4日
◇深い使命担う「発足の地」 太平洋戦争の惨禍を刻印
「世界広布新時代 栄光の年」が始まった。昨年9月に創価学会会憲が制定され、世界教団として新たな出発を切ったSGIは1975年1月26日、太平洋の楽園と称される美しい島・グアムで発足した。平和と希望の連帯は、今や世界192カ国・地域に広がる。昨年11月下旬、SGIの平和活動の「源流」を訪ねて、グアムを取材した。短期連載「紀行『SGIの源流を訪ねて』 グアムから始まった平和の潮流」を、きょう1月4日付から3回にわたって掲載する。第1回は原子爆弾を搭載したB29が広島と長崎へ飛び立った島・テニアンでの取材と併せて、リポートします〈第2回は5日付6面、最終回は6日付4面に掲載〉。(記事、グアム・テニアンの写真=光澤昭義)

◇日本人旅行客でにぎわう観光地
11月25日午後、グアムの国際空港に降り立った。
常夏の島で知られるグアムは、年間の平均気温が約28度。日中は汗ばむほどの暑さだ。照りつける太陽がまぶしい。砂浜には海水浴を楽しむ人々も大勢いた。
米国の準州であるグアム。人口は約17万、島の面積は日本の淡路島とほぼ同じの小さな島だ。美しい自然と水資源が豊富であり、日本では観光地として、よく知られる。古くは1970年代、海外新婚旅行に出掛けた日本人の6割がグアムに集中する年もあったという人気ぶりだった。
グアムのホテルや市街地では、多くの旅行客が日本語を交わし合っていた。
米国本土の他の都市を出張した時には「中国から来たの?」と街角やタクシー内で聞かれたが、グアムでは、市街地の大通りやホテル前のベンチで休憩していると、地元の住民から「日本人ですか」と時々話し掛けられた。日本及び日本人は"身近な存在"なのだろう。
多民族・多文化が共生するグアムだが、先史時代からずっと先住民チャモロ人が暮らしてきた。航海技術や生活様式など独自の文化を高度に発達させたといわれる。だが、16世紀にスペインの植民地となり、文化、風俗などの西欧化が始まる。19世紀末の米西戦争後には米国の統治に。太平洋戦争が始まった1941年12月から約2年7カ月間は日本が占領し、支配した。
街には今も、各国の統治・占領時代をしのばせる史跡や建造物が残っており、観光で訪れる日本人旅行者も多い。

◇多数の民間人が戦闘の犠牲に
現在は、南国の楽園という明るいイメージが強いグアムだが、太平洋戦争の爪痕が深く刻まれた地でもある。グアムは激戦地の一つであり、日米決戦は凄惨を極めた。
米軍はグアム奪還作戦の初日で、日本軍に壊滅的な打撃を与えた。守備隊の約8割が戦死。窮地に陥った日本軍に残された戦術は「玉砕」以外になかった。一か八かの夜襲作戦に出るも惨敗。グアムの日本軍総兵力2万810人のうち、捕虜になった兵も含めた生還者は1304人だったという(旧厚生省資料)。
日本軍の部隊が壊滅したのち、ジャングルで潜伏生活を行い、餓えをしのぎつつ生き延びた兵士もいた。終戦から28年後、グアム中南部のタロフォフォに潜伏していた日本兵・横井庄一さんが発見され、日本国中が騒然となったことを覚えている人も多いだろう。
また、日本軍が真珠湾での奇襲作戦を敢行したハワイでは、攻撃目標が米軍だったために米国側の死者・犠牲者が主に軍人だった一方、グアムでは、44年7月からの米軍の進撃を受け、チャモロ人も含む多くの民間人が戦闘の犠牲となった。
グアム最北端のジーゴには「叉木山(マタグアク山)」がある。標高180メートルの小さな山だ。この地がグアム最後の激戦地となり、旧日本軍司令部は壊滅した。
現在のグアムといえば、大型リゾートホテルや高級ブランド店が林立し、多くの観光客でにぎわう市街地が思い浮かぶが、その華やかさからは、全く想像しがたい歴史の悲話だ。
山麓に立つ戦没者慰霊碑から山頂へ移動すると、林を挟んで向こう側に、グアム屈指の美しさを誇るリティディアン岬の砂浜が広がる。
さまざまな「顔」をもつグアム。その一つ一つが強く印象に残る。

◇75年1月26日、待望の結成
74年4月、池田先生(当時、創価学会会長)は、米国での諸行事に出席するため、ハワイを訪問した。そこでグアムからやって来たメンバーと出会う。
代表のメンバーと懇談する中、池田先生は、グアムで「世界平和会議」を開催し、日蓮仏法を実践する国際的な団体の発足を構想。グアムのメンバーからは"ぜひ開催していただきたい。ここから平和の波を起こしたい"との強い要請があった。
池田先生は、小説『新・人間革命』第21巻「SGI」の章に綴っている。
「戦争の悲惨な歴史が刻印されたグアムを、なんとしても、世界平和の発信地にしなければならない」と。
翌75年は、終戦から30年の節目を刻む年だった。
同年1月26日、「世界平和会議」は盛大に開催され、創価学会インタナショナル(SGI)が結成。この日から、SGIによる世界平和の潮流は始まったのだ。
他人の不幸のうえに自身の幸福を築かない——。
SGIはこれまで、仏法哲学の実践を通じて一人一人の幸福を実現する中、平和の連帯を世界に広げてきた。
フランスの詩人ポール・ヴァレリーは「平和とは、生じ得る諸々の貪慾に対して、これを制圧し得る諸々の力の収める潜勢的な、黙々とした、連続した勝利の謂である」と語っている(「ヨーロッパの盛衰に関する覚え書」)。
人生と誠実に向き合い、自身の境涯を高めていく。それが"平和の心"を豊かに育むことにつながっていく。
眼前に広がるリティディアン岬の鮮やかな景色を眺望しつつ、グアムがSGIの「発足の地」に選ばれたことの意義について、しばし思いを巡らせた。
世界広宣流布の歴史のうえで、グアムがもつ平和への深い使命を学びたいと願いつつ取材を重ねていった。

◇テニアンの誓い——「核の悲劇」を二度と起こさない
◇爆撃機が発進 広島・長崎へ
1944年の夏、米軍のグアム進撃と同じ時期、日本領だったテニアンも激戦地となった。その直前には、サイパンで激しい戦闘が繰り広げられた。グアム以外の2島は現在、米自治領の北マリアナ諸島に属する。
マリアナ諸島の中でも、グアム、サイパン、テニアンは日本軍の要衝だったが、ここを米軍が奪還したことで戦況は一気に逆転した。
11月28日、グアムから空路でサイパンを経由しテニアンを訪れた。飛行時間は1時間ほどという近さだ。セスナ機から見えるテニアンの海岸が美しかった。
テニアンの面積は101平方キロメートル、日本の小豆島の3分の2ほどと小さい。この地には旧日本海軍の第一航空艦隊司令部や通信所の建物が今も残存しており、戦争の痕跡を生々しく物語っていた。
戦後、昭和49年(1974年)生まれの記者にとって、戦時の記憶は映像や写真に頼るしかないが、戦跡を目の当たりにすると、歴史を追体験することができる。実際、テニアン南部のスーサイドクリフ(追い詰められた日本人が自殺した崖)の上に立つと、民間の人々を襲った恐怖と絶望に思いが及び、戦慄を覚えた。テニアン在住だった一般邦人1万3000人のうち、自ら命を絶った犠牲者の数は3500人に上ったという。
米軍の奪還後、テニアンから「超空の要塞」と呼ばれるB29爆撃機が連日のように、日本本土に向けて飛び立っていった。航続距離5230キロ以上のB29は、日本との往復が可能であり、テニアンは日本本土への戦略爆撃の拠点となった。
45年8月、広島と長崎に原子爆弾を投下したB29もテニアンから出撃した。
広島、長崎へのB29が離陸した全長2600メートルのエーブル滑走路と、原爆の搭載ピットは今も残されている。
11月28日午前、テニアンの役所を訪問し、北マリアナ諸島のジュード・ホフシュナイダー上院議員(テニアン選出)にインタビューした。
原爆投下の歴史について触れると、ホフシュナイダー議員は「テニアンに住む私たちにとって極めて心痛む出来事です。テニアンでは毎年、戦没者の追悼行事を開催しています。もちろん原爆で犠牲になった方々も含まれます。そのたびに、二度と原爆の悲劇を引き起こしてはならないと誓っているのです」と沈痛な表情だった。

◇水爆実験の実施 北朝鮮が示唆
テニアン・リーダーシップ公園には、池田先生の箴言を刻んだ「平和の碑」が立つ。
日本の軍国主義と戦い、獄死した初代会長の牧口先生、遺訓の第一として「原水爆禁止宣言」を発表した第2代会長の戸田先生、そして恩師の魂を受け継ぎ、世界平和の実現に献身的に取り組んできた池田先生——創価の三代会長に敬意を表する地元テニアンからの要請を受け、建立されたものだ。
〈碑は、赤御影石でつくられた幅2・5メートル四方、高さ1・5メートルのピラミッド型〉
2000年11月17日、「平和の碑」除幕式の席上、フランシスコ・ボーハ市長(当時)は力強く訴えた。
「テニアンは、きょうから、変わるのです。これからは、人類最悪の出来事である原爆投下をもたらした爆撃機の発進地としてでなく、世界平和への勇気ある挑戦の発信地として、人々に記憶されゆくでしょう」
ホフシュナイダー議員は、「尊い平和活動に貢献するSGIと協力し合うことは、テニアンにとって喜ばしいこと。SGIとのパートナーシップが継続していくことを、私たちも心から望んでいます」と語った。
核兵器の使用は人類史上かつてない惨劇をもたらしたが、太平洋戦争が終結した後も「核の悲劇」は収まらなかった。
1946年から58年にかけて、米国は北太平洋上のマーシャル諸島において、67回にわたる核実験を実施。54年3月1日、ビキニ環礁での水爆実験では、日本のマグロ漁船・第五福竜丸が被曝した。この事件は日本国内でも大々的に報道され、反核運動が全国的に巻き起こった。
核実験が繰り返されたことで大気中には著しい放射能が検出され、放射性降下物の広がりは、同じ北太平洋上のグアムを含む広範囲に及んだという。
また、グアムには50年代以降、核兵器が配備された事実も公文書から明らかになっている。
そして今日、核・ミサイル開発を強行している北朝鮮は太平洋上での水爆実験の実施を示唆している。
パシフィックとは「太平洋=平和」を意味する。この地域が平和を享受し続けることを願う取材となった。

2018年1月12日金曜日

2018.01.12 わが友に贈る

積雪や凍結路に警戒!
決して無理せず
安全第一の行動を!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る。

報恩抄 P329
『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか』

◇寸鉄 2018年1月12日
会長の思想を市民と共有し平和都市を築きたい—市長。人間共和の羅針盤
神奈川・湘南総県の日。大聖人有縁の天地に光る正義城。さあ対話拡大へ
真の善は小事から始まる—哲人。周囲の友に励ましを!真心の声が希望に
本年最初の中継行事。各役員の尊き献身で広布は前進!「冥の照覧」は燦然
110番通報、2割が緊急性なし。「到着遅れる可能性」も。賢明な利用を

☆世界広布のトップランナー オセアニア 2018年1月1日
◇共に生きる喜びを この街に あの友に
太平洋に宝石をちりばめたように、大小2万5千の美しい島々が浮かぶオセアニア。日付変更線が通り、世界で最も早く新年を迎えるエリアだ。それゆえに"世界広布のトップランナー"の使命を担う。池田先生がオセアニアを初めて訪れたのは1964年5月13日。オーストラリアに第一歩を刻み、シドニー、メルボルン、ゴールドコーストなど各地を回った。当時、メンバーは数えるほどしかいなかったが、「メルボルン支部」を結成。「広宣流布が進めば、各地に支部がつくられていくんだから」と、国名を支部名にせず、未来の展望を語った。半世紀がたった今、オーストラリアは29支部、ニュージーランドも26支部体制へと発展。師がまいた妙法の種は、幸福の大輪となって咲き誇っていた。(記事=高橋毅、写真=種村伸広)

◇オーストラリア グループ座談会で絆強く
昨年11月24日の朝、シドニー国際空港に到着すると、汗がにじんだ。日本をたった時、気温は10度だったが、ここは25度。短パンに半袖、サンダル姿の人々が行き交う。南半球のオーストラリアは夏を迎えようとしていた。
先住民のアボリジニから受け継がれてきた伝統と、世界からの移民らによって伝えられた多文化が共生するオーストラリア。社交的で、つながりを大切にする人が多く、職場の上司が相手でも対等に意見を交わす。
「この国には、人種や生まれた国の多様性から、"人間は皆、平等"という『フェア・ゴー』の精神が脈打っているんです」と、アヌラグ・カロルさん(全国壮年部長)が教えてくれた。カロルさんはインド出身。証券会社のIT部門でゼネラルマネジャーとして活躍する。
オーストラリアは人口増加に伴い、シドニーやメルボルン等の都市部で建設ラッシュが続く。高速道路の脇には、パンダの絵と中国語の看板が。最近は、アジア諸国の移民も多い。多民族・多文化国家のため、大人数になると意思疎通も難しく、心を開いた対話になるまでに時間がかかる。
そこでオーストラリアSGIでは、十数年前から少人数(平均4〜8人)による「グループ座談会」を軸に活動を展開。壮年・婦人・男女青年部が一体となって、月に2回程度、座談会を行っている。中には毎週、開くグループもあるという。
ただ、グループといっても、オーストラリアの国土面積は日本の20倍もあるため、地域によっては集まるだけでも一苦労だ。
たとえば、コフスハーバー、ミッド・ノース・コースト、アーミデールなどの街からなるグループ。街と街の間は約250キロ離れており、往復すれば日本の東京—大阪間に相当する。昨年11月のグループ座談会はアーミデールで開催。コフスハーバーに住むパイオニアのエイドリアン・モリカさん(壮年部員)は語る。「私の家からアーミデールまでは車で片道3、4時間。昔は、十数時間かけて会合に行っていたので近い方ですよ(笑い)。11月の集いでは2人の新会員が誕生し、皆で喜び合いました」
同国の特徴は、全国や方面のリーダーもグループ長を兼務していること。全員が毎月、座談会を主催する。
ビクトリア方面のマリア・パパス婦人部長は「いつもは自宅でグループ座談会を開いていますが、学会の記念の月は友人も参加しやすいような工夫をしています」と。昨年11月26日の集いは、メルボルン市内の公園で。皆がそれぞれ役割分担し、持参したものでランチ会を行った。同国では"持ち寄りパーティー"が一般的だという。この日は友人3人も参加し、笑顔と語らいの花が咲いていた。
オーストラリアには今、全土に300を超えるグループが誕生。少人数での集いを通し、友情を深め、ある都市では7割のメンバーが常時、参加するようになった。
池田先生はオーストラリアを「希望大陸」と呼び、こうつづった。
「万人に平等な、生命の眼で人を見つめ、一人を大切にする魂の触発作業にこそ、仏法の人間主義の精神がある。その自由と寛容と幸福の光彩は、美しきオーストラリアの天地にこよなく似合っている」
自然も友情も美しい国。それが希望大陸オーストラリアである。

太平洋に宝石をちりばめたように、大小2万5千の美しい島々が浮かぶオセアニア。日付変更線が通り、世界で最も早く新年を迎えるエリアだ。それゆえに"世界広布のトップランナー"の使命を担う。池田先生がオセアニアを初めて訪れたのは1964年5月13日。オーストラリアに第一歩を刻み、シドニー、メルボルン、ゴールドコーストなど各地を回った。当時、メンバーは数えるほどしかいなかったが、「メルボルン支部」を結成。「広宣流布が進めば、各地に支部がつくられていくんだから」と、国名を支部名にせず、未来の展望を語った。半世紀がたった今、オーストラリアは29支部、ニュージーランドも26支部体制へと発展。師がまいた妙法の種は、幸福の大輪となって咲き誇っていた。(記事=高橋毅、写真=種村伸広)

◇ニュージーランド 題目の師子吼を響かせて
紺碧の南太平洋に浮かぶ「アオテアロア」(白く長い雲のたなびく国)——。先住民のマオリによって、こう呼ばれた美しい島国・ニュージーランド。北島には最大の都市オークランドや首都ウェリントン、南島には英国文化を感じさせるクライストチャーチなどがある。
ニュージーランドは、世界で初めて女性参政権を実現(1893年)した「人権大国」。非核・反核政策を進める「平和先進国」でもある。
同国に100年以上前から着目していた人物がいる。創価学会初代会長の牧口常三郎先生である。1903年発刊の著書『人生地理学』では、地球を「陸半球」と「水半球」に分けた時、ニュージーランドが「水半球」の中心にあることを強調。そして、海を国と国を隔てる「壁」ではなく、国々の間をつなぐ「道」として捉え、世界に平和の道、調和の道を開いていく気風を育むことが重要になる、と訴えた。
ニュージーランドSGIの友は"水半球の中心である私たちから平和の道を!"との使命に燃え、広布拡大に奔走する。昨年11月の1カ月間で、3500を超える友好対話を推進。新たなメンバーも、多く誕生した。
その一人が、ウェリントンに住む画家のマイケル・ブラウンさん(壮年部員)。87歳の新会員だ。入会動機を聞くと、「SGIメンバーの温かな励ましです。それと、先に入会した娘が立派に成長したから」とほほ笑む。次女のカミーラ・ブラウンさん(全国副婦人部長)の28年越しの対話が実ったのだ。
マイケルさんは入会した11月、ニュージーランドの芸術・文化への多大な功績が認められ、国から「総督芸術賞」を贈られた。今後の目標は「もっと絵がうまくなりたい」ときっぱり。向上心は尽きない。
青年たちの活躍も目覚ましい。クライストチャーチに住むトモノリ・シバタさん(南島総支部副男子部長)は人生の羅針盤となる哲学が必要だと感じ、2006年5月に入会。図書館で司書として働く一方、テコンドーの練習に励み、4段の腕前を誇る。昨年10月、アイルランドで開かれた世界選手権大会(国際テコンドー連盟主催)に、7年越しの夢がかないニュージーランド代表として初出場。世界の舞台で大きな経験を得た。
「池田先生に勝利を誓い、練習に励んだ結果、どんどん強くなれた。師弟誓願の道を歩み抜いていきたい」と瞳を輝かせる。
ニュージーランドSGIの広布拡大の推進力は"朝勝ち"にある。オークランドのニュージーランド文化会館では平日の毎朝、自由勤行会を開催。勤行・唱題の後、御書や小説『新・人間革命』を研さんしてから、各人が職場などへ向かう。
またウェリントン会館では毎日、早朝からリチャード・タムさん(グローバル総支部副壮年部長)を中心に自由唱題会が始まる。25年以上続く伝統の唱題会。参加者は「師子吼グループ」と命名された。日付変更線に近い同国は、日の出を迎えるのも早い。ウェリントンの唱題会は"世界一早い唱題会"といえるだろう。
人権と平和の先進国・ニュージーランド。真っ先に「世界広布新時代 栄光の年」を迎えた同国SGIの友は、題目の師子吼を響かせながら、昇りゆく旭日の勢いで幸福のスクラムを広げる。

2018年1月11日木曜日

2018.01.11 わが友に贈る

最も偉大な勝利とは
「自分に勝つこと」。
今日という一日を
悔いなく生き抜こう!
さあ一歩でも前へ!

単衣抄 P1514
『三十二より今年五十四に至るまで二十余年の間或は寺を追い出され或は処をおわれ或は親類を煩はされ或は夜打ちにあひ或は合戦にあひ或は悪口数をしらず或は打たれ或は手を負う或は弟子を殺され或は頚を切られんとし或は流罪両度に及べり、二十余年が間一時片時も心安き事なし』

◇寸鉄 2018年1月11日
「一人を大切に」を現実で実践する学会員に感銘—韓国市長。わが振舞から
大事なことは全同志が力を出し切れるかだ—戸田先生。励ましこそ万の力
組織発展の鍵は副役職者にあり。正副の連携密に。皆が長と同じ自覚で前進
「お試し」のつもりが定期購入…通販の問題多発。契約内容の事前確認必ず
北日本中心に吹雪・暴風・高波に警戒を—気象庁。無冠の友よ絶対無事故で

☆新春随想 2018年1月1日
地球に広がる地涌誓願の連帯
「一対一の対話」から変革が始まる
森中理晃 教学部長

◇21世紀の「立正安国」の精神
「旅客来りて嘆いて曰く……」(御書17ページ)
昨年11月、中南米のパナマとペルーでそれぞれ行われた教学研修会において、「立正安国論」の冒頭の一節を、参加した各国のSGIメンバーと共に拝した。
「牛馬巷に斃れ」「並べる尸を橋と作す」(同ページ)。スペイン語に翻訳された御書を皆で一緒に音読し、第一段を読み終えた時、参加者の一人一人が、胸に迫る日蓮大聖人の仰せに大きく頷いていた。
それは、700年以上前の日本に限定された出来事ではなく、混迷が続く諸国にあって、まさに現在の"光景"として受け止めたからだと、皆が感想を語ってくれた。
だからこそ、大聖人が一貫して、民衆の嘆きに同苦し、憂いの側に立っていることに、メンバーは感動を禁じ得ないのだ。
今回は御文に沿って、「安国論」全体の大意を確認したのだが、参加者が特に大きく共鳴した箇所があった。
それは、"悪僧への呵責は、斬罪でなく布施を断つべきことだ"という内容である(同30ページ)。
つまり、信奉する側が思想の正邪を見極め、主体的に意識変革の行動を起こすことが重要であるとの大聖人の仰せを、皆がしっかりと理解していたのである。
また、同書の最後、客が主人に対して、人々の意識変革を促す対話の実践を誓うところに、皆が共感していた様子も印象深かった。
研修会終了後、参加者たちが口々に、「私たちの一対一の対話こそが社会の底流を着実に変革する、21世紀の立正安国の実践ですね」と力強く語っていたことが、何より頼もしかった。

◇眼前の一人一人が最も大事
最近、各国のSGIメンバーと語らいを重ねるたびに、池田先生が展開されてきた人間主義の教学が、極めて深い次元で一人一人に根付いていると感じることが多い。
その基軸こそ、「地涌の誓願」の決意ではないだろうか。
一国の広宣流布とは、「一対一の対話」を基調として、一人一人の精神の変革を促し、その国に地涌の連帯を広げ、平和と真実の幸福を築く地道な挑戦である。だからこそ、何よりも「眼前の一人」が大切なのだとメンバーは熱く決意を語っている。
「一対一の対話」が世界を変える——池田先生が貫かれてきた、この行動と信条が、そのまま、全世界のメンバーの実践になっている。その事実をあらためて考える時、これこそがSGIの強さなのだと確信する。
世界のいずこの国でも、地域でも、各人が師弟不二の心で、地涌の誓願に生き抜いているのだ。

◇差異乗り越える根源のルーツ
よくメンバーから質問されることがある。それは、「人類全員が地涌の菩薩なのか」という問いである。これには、"選民"という、従来の宗教が持つ救済観との差異を明確にしておきたいとの背景があるのかもしれない。
解答のヒントは、すでに先生から教えられている。先生はかつて、"人間の「根源のルーツ」は「地涌」の大地"という新しい表現で、人類の真に拠って立つべき基盤を指し示されているのだ。
実際に私たち学会員は、「目の前の一人」を励まし抜く地涌の対話によって、日々、他者の地涌の生命を呼び覚ます行動を貫いている。そのこと自体、他者のうちに地涌の生命の内在性を確信していることの証左であろう。
そしてまた、地涌の生命に目覚めた人が、さらに周囲に励ましを広げていく。まさに「地涌の義」である。この地涌の生命の限りない触発こそ、国家や人種、イデオロギーといったあらゆる差異を超えて、人間の根源の「慈悲」の生命を、自他共に涌現する源泉となる。それゆえに、「共生」と「平和」をもたらすグローバルな調和的連帯が可能になる。その起点が、メンバー一人一人の「誓願」の行動にあるのだ。

◇青年こそ太陽の仏法の主人公
そもそも法華経自体が、菩薩の誓願に満ちている経典である。
自身だけの覚りにとどまっていた声聞は内なる菩薩の誓願に目覚め、また、菩薩たちは悪世における衆生の救済を誓う。そのために、「願兼於業(人を救うため、あえて宿業を背負い、願って悪世に生まれる)」の法理が説かれ、「三類の強敵」に立ち向かう師子吼の誓願が示される。
そして何よりも、滅後の広宣流布を託される地涌の菩薩こそ、「如蓮華在水」と説かれる通り、泥水の中で美しい花を咲かせる蓮華のごとく、悪世の闇を希望の光で照らしゆく、太陽の仏法の主役なのである。
その意味で、法華経の主題とは、釈尊から地涌の菩薩への付嘱——師から弟子への"誓願のバトンタッチ"であるともいえよう。
この地涌の誓願に基づく信仰こそ、世界宗教として飛躍する創価学会の根幹なのである。
本年は、広宣流布大誓堂完成5周年。2013年11月、落慶記念勤行会で、池田先生は、次のメッセージを贈られた。
「『広宣流布の大願』と『仏界の生命』とは一体です。だからこそ——この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる。この誓いを貫く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく湧き出でてくる。この誓いに徹し切る時、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていける」と。
「誓願」に生きる人生が、なんと尊く、豊かに彩られていくことか。
今年は3・16「広宣流布記念の日」60周年の佳節を刻む年でもある。全世界の地涌の青年たちが、誓願を共有し、先頭に立って、広布と平和創造への新たな地涌のスクラムを築く年である。
創価の誓願の舞台が、ますます大きく広がりゆく、心躍るこの時に、意気軒高な青年たちと共に前進することを、深く誓い合いたい。

2018年1月10日水曜日

2018.01.10 わが友に贈る

インフルエンザに注意!
手洗い・うがい・加湿・
マスク着用の励行を。
強き祈りを根本に
賢く健康を勝ち取ろう!

法華経題目抄 P940
『たとひさとりなけれども信心あらん者は鈍根も正見の者なりたとひさとりあるとも信心なき者は誹謗闡提の者なり』

◇寸鉄 2018年1月10日
勇気の人が一人いれば大事を成就—牧口先生。青年よ一人立つ師子たれ!
秋田「師弟原点の日」。雪の激励行36周年。新時代の広布拡大の"勝ち鬨"を
「法華経は種の如く仏はうへての如く」御書。我こそ仏の使いの自覚で語れ
世界の諸課題解決には結束が不可欠—国連総長。我らは心結ぶ対話に全力
自己啓発本等、能力開発の市場が9千億円と。時代の焦点は人間の変革に

☆インタビュー 世界的ジャズ奏者 ハービー・ハンコックさん、ウェイン・ショーターさん 2018年1月1日
◇聴衆を鼓舞し励ましを送る民音は人類全体を結ぶ基盤
——民音は、今年で創立55周年を迎えます。"音楽で人を結び、世界平和を築く"との創立者・池田先生の理念に基づいた取り組みは、どのような貢献をしてきたと感じますか。

ハービー・ハンコック 池田先生は、師である戸田先生の心を継ぎ、「平和・文化・教育」という三つの柱を掲げ、行動を続けておられます。中でも、音楽を非常に重要な要素として位置付けられていると感じてきました。
民音の創立とその発展は、人類を結びゆく基盤としての音楽の役割を、前面に押し出した偉大な功績です。人々の絆を強めゆくという意味で、全ての文化団体が見習うべき、模範の組織が民音だと思います。

ウェイン・ショーター 私とハービーは2013年に、池田先生とのてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』を出版することができました(英語版は昨年1月に発刊)。実は最近、あるアメリカの音楽雑誌に、てい談集の書評が掲載されたのです。そこには、"ダイサク・イケダは特筆すべき偉大な人物である"とつづられていました。
こうした称賛が、池田先生の音楽分野での貢献の、何よりの証左ではないでしょうか。敬愛する池田先生が正しく評価され、大変にうれしく思います。

——14年には民音研究所(民音音楽博物館付属研究所)が誕生し、民音は平和建設に寄与する「音楽の力」を追究しています。音楽の持つ可能性についてどうお考えでしょうか。

ショーター 音楽には、多くの人々を戦争に向かわせようと、心を鼓舞することに利用された歴史があります。その根底には、他者を支配する人間の欲望や嫉妬などの卑劣な感情が潜んでいます。これらは、絶対に放棄せねばなりません。
音楽は、人間の心を開き、励ますためにあります。民音の取り組みは、こうした理念に基づいたものです。私自身も、毎回の民音の舞台で聴衆を良い意味で鼓舞する演奏ができるよう、全力を尽くしてきました。

ハンコック ジャズは、即興演奏の芸術です。その音の響きは、瞬間瞬間の奏者自身の人生——すなわち、奏者自身が抱える苦難を勝ち越えた姿を表現しています。故にその音色は人々に感動を与え、聴衆とアーティストをつなぐ懸け橋となることができるのです。音楽家と聴衆が共に織り成すという意味で、民音の舞台もジャズに通じます。
魅力的な世界の音楽を通し、人々に励ましを送る民音の活動に、これからも期待します。

2018年1月9日火曜日

2018.01.09 わが友に贈る

わが地区の躍進は
充実の協議会から!
皆の意見を大切に。
ポイントを絞って
時間を有効に使おう!

四条金吾殿御返事 P1148
『設い正法を持てる智者ありとも檀那なくんば争か弘まるべき』

◇寸鉄 2018年1月9日
なすべきことを率先して着々と勇敢に実践せよ—戸田先生。幹部が波動を
「仏法の根本は信を以て源とす」御書。絶対成し遂げる!確信の祈りで前進
「目黒師弟正義の日」。さあ自己の"壁を破る"挑戦で黄金の拡大譜綴れ
宝の未来部を励ます担当者に感謝!後輩を育てる人が人材。大樹を伸ばせ
世界保健機関が依存を疾病に指定。親子で話し合い規則を決める等、賢く。

☆御書と歩む� 第1回 心一つに世界広布へ
『異体同心なれば万事を成じ同体異心なれば諸事叶う事なし』(異体同心事、1463ページ)

◇通解
異体同心であれば万事を成就し、同体異心であれば何事も叶うことはない。

◇同志への指針
この御聖訓を、年頭に当たり全世界の同志と拝せる喜びは、計り知れない。
異体同心の連帯があれば、必ず広宣流布できる。これが御本仏のお約束である。
団結の根幹は祈りだ。心一つに正義の拡大を祈ることが師子王の題目となり、慈折広布の大回転を起こす。
地涌の誓願に立ち返って、創価家族の呼吸を合わせ、さあ、栄光の前進だ!

☆新年勤行会 拝読御書 2018年1月1日
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無間地獄の道をふさぎぬ、此の功徳は伝教・天台にも超へ竜樹・迦葉にもすぐれたり、極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか、是れひとへに日蓮が智のかしこきには・あらず時のしからしむる耳、春は花さき秋は菓なる夏は・あたたかに冬は・つめたし時のしからしむるに有らずや』(報恩抄 P329)

◇拝読の手引き
日蓮大聖人の仏法が、末法万年にわたって広宣流布していくことは間違いない——。御本仏の大確信を宣言された一節です。
「報恩抄」は、大聖人が、初めて仏法を学んだ時の師である道善房の逝去の知らせを受け、建治2年(1276年)7月、身延で著され、修学時代の兄弟子である浄顕房と義浄房(義成房)に送られた御書です。
「日蓮が慈悲曠大」と仰せの通り、大聖人は、万人を救う大慈悲のお心から、末法の民衆救済の大法である南無妙法蓮華経を弘められました。
この仏法を弘通する功徳について、"極楽浄土で百年間修行しても、現実世界(穢土)で、たった一日でも妙法を弘める功徳には及ばない"と述べられています。
大聖人の仰せのままに仏法を弘めている団体は、創価学会以外にありません。三代会長の闘争によって、大聖人の御遺命である世界広宣流布は現実のものとなったのです。
この師弟の道に連なって広布に生き抜く人生の尊さを心に刻み、勝利と栄光の歴史を開いていきましょう。

2018年1月8日月曜日

2018.01.08 わが友に贈る

◇今週のことば
対話の第一歩は
自分から胸襟を開き
語り掛けることだ。
「心の思いを響かして」
勇気と誠実の声を!
2018年1月8日

南条兵衛七郎殿御書 P1498
『もしさきにたたせ給はば梵天帝釈四大天王閻魔大王等にも申させ給うべし、日本第一の法華経の行者日蓮房の弟子なりとなのらせ給へ、よもはうしん(芳心)なき事は候はじ』

◇寸鉄 2018年1月8日
晴れやかに新春幹部会。さあ皆が青年の息吹で!人間革命の栄光の劇綴れ
きょう成人の日。未来は君らの双肩に。挑戦また挑戦で熱き青春時代貫け
偶然は準備しない人を助けない—学者。目標・課題を明確に具体的な祈りを
インフルエンザが注意報レベル。手洗い・嗽の基本徹底を。健康第一で前進
「犬は師子をほゆれば・はらわたくさる」御書。腐敗堕落の宗門。脱講者続々

☆新時代を進む 第24回 「今年こそ」と誓願の祈りを
新たな「栄光」の一年を、全世界の宝友と晴れやかに出発することができた。
総本部はじめ創価の城は千客万来の賑わいであり、深き志に感謝は尽きない。
無事故の運営に全力で当たってくれた役員の友の献身も、何と気高いことか。
各地の新年勤行会では、青年を先頭に弘教や入会が続々と実り、喜びに沸く尊き様子を伺っている。
「をどりてこそいで給いしか」(御書1300ページ)と仰せのごとく、地涌の人材が世界同時に舞い出ずる姿を御本仏が賛嘆してくださっているに違いない。
— ◇ —
元日、百花に先駆けて、梅が一輪、凜と花開いた。
「一華を見て春を推せよ」(同222ページ)とは、厳寒の佐渡で認められた一節だ。
一人また一人、大切に人華を咲き薫らせゆくところに「栄光の春」が訪れる。
2日はスーパームーン。インドの同志からも、"大月天が創価菩提樹園を照らし祝福してくれています"と心弾む報告があった。
3日には広宣流布大誓堂で勤行・唱題し、全同志の健康と幸福と勝利を祈念した。御宝前には、昨年11月に世界のリーダーが署名した「創価学会会憲」の署名簿も供えられていた。
「異体同心」のスクラムで、一段と世界広宣流布を進め、各国・各地が平和に安穏に、繁栄していかれるよう、真剣な祈りを捧げた。
大誓堂では、会長、理事長と語らい、いよいよ威風堂々と栄え光りゆく、わが学会の未来を展望した。
— ◇ —
わが師・戸田城聖先生は、正月の折によく言われた。
——妙法受持の我らは、宇宙運行の根本のリズムに乗って、心新たに「今年こそ」と立てた願いを、必ずその年の生活に実証していけるんだよ、と。
御本仏に直結する我らの誓願の祈りが、叶わないわけがない。
「大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(同1351ページ)
いやまして強盛に題目の師子吼を轟かせ、一つ一つ「人間革命」の旗を打ち立てゆく大前進、大勝利の一年とするのだ。
世界の創価家族と共々に、勇気凜々と大仏法を語りゆこう! 学会歌を声高らかに歌いながら、広布と人生の「栄光の年」を勝ち進もうではないか!

2018年1月7日日曜日

2018.01.07 わが友に贈る

創価の新価は
人の振る舞いにあり!
友のため 社会のため
貢献と人生を堂々と。
皆が地域の信頼の柱に!

四条金吾殿御返事 P1183
『いかにわろくともわろきよし人にも又上へも申させ給うべからず候、よきところよきところと申し給はば又かさねて給はらせ給うべし』

◇寸鉄 2018年1月7日
SGIにはあらゆる人を支える力があると確信—香港識者。励ましの団体
年頭から後継の青年たちが弘教の上げ潮。栄光の新時代開く頼もしき前進
慈悲の上に立つ折伏は強い仏の力がこもる—戸田先生。強き祈りから出発
人間の活動は新しい目標を追うてはじまる—詩人さあ広布の峰へ決意新た
100歳以上に聞く長寿の秘訣、6割が「食」と。賢き生活を。きょう七草の日

☆全国の新年勤行会への池田先生のメッセージ
◇地涌の菩薩を呼び出そう!
日本全国、さらには世界五大州の尊き友と一緒に、晴れやかな「栄光の年」の出発、誠におめでとうございます。
これほど深き哲学を分かち合い、これほど明るい希望で結ばれた世界市民の平和の大連帯が、いったい、どこにあるでしょうか。
御本仏・日蓮大聖人は、妙法という大宇宙の究極の法則が持つ力を、わかりやすく3点にわたって示してくださいました。
第一に「開く力」——一人一人に秘められた最高の仏の大生命を開いて、自他共に充実した人生を輝かせ切っていく力です。
第二に「円満・具足の力」——大宇宙に満ち溢れた仏の大福徳を具えて、一切を幸福と平和へ、円満に調和させていく力です。
さらに、第三に「蘇生の力」——いかなる境遇の生命も蘇らせ、無限の活力をもって、新たな価値を創造していく力であります。
人類が何より待ち望んできた完璧なる「生命尊厳の法理」は、ここにこそあります。
さあ、我らが元初より誓い定めた、広宣拡大の黄金の一年——
「信心即生活」の清々しいリズムで、日々、人間革命の前進を!
「仏法即社会」の英知の挑戦で、信頼と実証の旗を!
「勇気即慈悲」の信念の対話で、人材の花のスクラムを!
そして、未来へ向かって、地涌の菩薩を一段と呼び出そう!
大切な皆さん方の健康長寿と和楽安穏、一人一人の栄光の勝ち鬨を祈りつつ、

栄えあれ
 創価と共に
   宝友の城

と贈ります。
わが愛する青年部、万歳! わが偉大なる創価家族、万歳!

☆池田先生の和歌 2018年1月4日
栄光の
 地涌の山脈
  創価かな
 諸天も護らむ
  平和の高嶺を

寒風に
 負けじ魂
  冴え光れ
 さきがけの花
  宝友と咲かせて

世界まで
 青春桜の
  スクラムを
 広げ舞いゆけ
  水魚の思で

☆新春あいさつ 2018年1月1日
◇会長 原田稔/「師への報恩をわが成長と実証で」
栄光の朝の旭日が全世界を照らしています。同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
「当起遠迎、当如敬仏(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)」——法華経の「最上第一の相伝」(御書781ページ)の意義が込められた広宣流布大誓堂の8本の柱が、きょうも地涌の同志を迎えています。
大誓堂完成から本年で5年、ここで誓願の題目を唱えた五大陸の友が使命の天地で躍動し、世界広布は今、かつてない勢いで前進しています。
10年前、池田先生は語られました。
「わが同志が、地球のいたるところで、胸を張って、『どうですか! 創価学会は素晴らしいでしょう!』と誇り高く活躍してくださることが、私の願いである。本部周辺も一段と荘厳していくつもりである」と。
常に世界の同志に思いをはせ、広布拡大に戦う同志を、まさに仏を敬うがごとく大切にされる池田先生の思いが総本部に凝縮していればこそ、ここに集い合う異体同心の弟子によって、創価学会は世界宗教への新たな飛翔を力強く開始することができました。
広宣流布大誓堂完成5周年の11月18日——それは単なる佳節にとどまりません。師の心に、わが成長と実証で応えゆく、報恩の弟子の勝利の指標です。この日を目指し、一人一人が自他共の幸福を広げ、久遠の使命を果たし抜いてまいりたい。
ますますお元気な先生と共に、世界の同志と共に、栄光の広布史を晴れ晴れとつづりゆこうではありませんか。

◇婦人部長 永石貴美子/「励ましの陽光を地域・社会に」
燦然と輝く「世界広布新時代 栄光の年」の開幕、おめでとうございます。
本年は、5・3「創価学会母の日」の制定から30周年、婦人部の「グループ」が発足してから40周年を迎えます。
また、学会歌「今日も元気で」の発表から50周年です。婦人部は、「先生 先生 われらの先生」と歌いながら、いつも師と共に自身と広布の歴史を歩み抜いてきました。
そして、創価学会にとって大切な記念日である5月3日を、「創価学会母の日」と決めてくださった池田先生の深いお心に、感謝の気持ちでいっぱいになります。
私たち婦人部にとって、「母の日」が2回もある5月に開催する本年の婦人部総会。総会を目指し、全てのグループが一人一人を大切にし、励ましの連帯をさらに強めながら、希望の前進を開始してまいりましょう。
東京のあるグループ長は、仕事が多忙な中でも、日々、メンバーや近隣の方々に心を配り、声を掛けていきました。その地道で誠実な振る舞いに、「あの人なら信じられる」と大きな信頼が寄せられ、一昨年のグループ総会には、彼女の3人のご友人を含む、大勢の方が参加されたのです。
池田先生は「真剣な『励まし』の連続が、必ず蘇生のドラマの連鎖を生む。これが創価の世界である」とつづられています。
私たち婦人部は、励ましの陽光を後継の未来部や青年部に、そして縁する全ての人に送りながら、「平和と生命尊厳の世紀」を築いていきましょう!

◇青年部長 竹岡光城/「誓いを果たす弟子の陣列築く」
3・16「広宣流布記念の日」の淵源となった広布後継の式典から60周年の佳節を刻む"栄光の年"が開幕しました。
「3・16」とは決して過去の歴史などではありません。池田先生が「私にとって、毎日が『3・16』であった。毎日が、恩師との対話であり、恩師への誓いであり、恩師との共戦であった」と何度もつづられているように、私たち青年部一人一人が、常に未来への誓いを立てる原点の日なのです。
今や、世界の指導者や識者が創価の人間主義の哲学を求め、称賛する時代が到来しました。全て「恩師・戸田先生の構想を実現してみせる」との池田先生の不惜身命の弟子の闘争によって築かれたものにほかなりません。
後継の青年部には、この師弟の魂を受け継ぐ責務がある。3月に開催する「世界青年部総会」は、池田先生によって世界広布が実現したことを宣揚する式典、そして、師匠の総仕上げの戦いを世界の池田門下の青年部の手で荘厳しゆく"新時代の広布後継の儀式"としてまいりたい。
かつて池田先生は長編詩に詠まれました。「その広布の大河の流れが/歴史の必然であるか否かを/君よ問うなかれ/汝自身の胸中に/自らの汗と労苦により/広布を必然たらしめんとする/熱情のありや無しやを 常に問え」と。
さあ、"拡大なくして後継なし"との大情熱に燃え、一人一人が広布の主体者として立つ時! 意義深き本年の「3・16」を、「6万の弘教拡大」「人材育成」「総会への大結集」で飾り、師匠への誓願を果たしゆこう!

2018年1月6日土曜日

2018.01.06 わが友に贈る

「大願とは法華弘通なり」
広宣流布のこの道を
はつらつと進もう!
燃え上がる学会精神で
新たな栄光劇を共々に!

南無御書 P1299
『帰命と申すは天台の釈に云く「命を以て自ら帰す」等云云、命を法華経にまいらせて仏にはならせ給う、日蓮今度命を法華経にまいらせて』

◇寸鉄 2018年1月6日
御書「友にあふて礼あれ」と。縁する一人を大切に。爽やかな挨拶から信頼が
「創価班師弟誓願の日」。信心の労苦は生涯の宝。誓いに生きる青春に誉れ
皆の耳を自分の耳とせよ—孔明。発展の鍵は現場に。知恵を生かす幹部に
昨年の交通事故死、過去最少も高齢者が半数超。慣れた道も今一重の用心
新成人、ピーク時の半数。少子化時代こそ皆を輝く存在に。励ましの万波を

☆青春勝利の大道 第29回 広布と人生の栄光の前進
この一年、愛する若人たちは、青年拡大の歴史を見事に開いてくれた。
多忙な師走も健康で、絶対無事故で、はつらつと栄光の前進を開始してもらいたい。

「現在も
  未来も共に
   苦楽をば
  分けあう縁
   不思議なるかな」

今、私は、この恩師の和歌と同じ心で、宿縁深き地涌の君たち、あなたたちを見つめている。
御書に、「青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる」(P1221)と仰せだ。
従藍而青の青年部よ、たゆまぬ成長の日々であれ!後継の勝ち鬨こそ、師弟の栄光なり。

堅固な建築には、堅固な土台がある。人生も同じだ。かけがえのない青春時代に、盤石な土台を築いた人が、勝利者となる。
明確な目標を立て、一日一日、たくましく努力を続けることだ。足下の課題に粘り強く挑み、創意工夫を重ねていくことだ。

自行化他の唱題の実践にこそ、一生の幸福の基盤ができる。
日蓮大聖人は、「一を重ぬればニとなり・ニを重ぬれば三・乃至十・百・千・万・億・阿僧祇の母は唯・一なるべし」(P1237)と仰せになられた。
いざ今日も、真剣な祈りから、勇敢な行動を!広布の伸展は、一人の偉大なる人間革命の一歩から始まることを忘れまい。

2018年1月5日金曜日

2018.01.05 わが友に贈る

朝の勤行・唱題で
一日の勢いが決まる。
「さあ、やるぞ!」
この瑞々しい息吹に燃え
出発だ! 挑戦だ!

御義口伝巻下 P769
『不軽菩薩の四衆を礼拝すれば上慢の四衆所具の仏性又不軽菩薩を礼拝するなり、鏡に向つて礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり』

◇寸鉄 2018年1月5日
池田先生への名誉市民が800。大偉業に連なり「良き市民」の連帯を拡大
「地区婦人部長」の命名20周年。太陽の母ありて地域は明るく!幸福光れ
何事も初めが肝心。"いつもと変わらず"では後退だ。青年は新しき開拓へ
東京富士美の東山魁夷展が大好評。一流の美と触れ合い生命を潤す機会を
日中関係強化が東アジア安定の鍵と。民衆が往来する「金の橋」の輝き更に

☆青春勝利の大道 第28回 我らは永遠に師弟の道を進む
◇勇敢に不二の獅子吼を
全世界の青年部と一緒に、晴ればれと「創立の月」を迎えることができた。
地球を舞台に活躍する地涌の若人を、牧口先生、戸田先生も、どれほどお喜びであろうか。
師弟は「不二」なるがゆえに、時間も距離も超えて、一体だ。
私は今も毎日、戸田先生と心の対話を交わしている。
師弟の魂は、広布の大闘争に「師子王の心」を取り出して戦う中でこそ、受け継がれる。日蓮大聖人は、「一の師子王吼れば百子力を得て諸の禽獣皆頭七分にわる」(P1316)と仰せになられた。
後継の青年よ、先駆を切り、勇敢に正義を獅子吼するのだ。

◇戦う心に勇気と活力が
わが恩師は、折伏行に励む大功徳について語られた。
「その人の日常は御本仏に感応して偉大な生命力を涌出して、いかなる困難にも打ち勝ち、その顔は生き生きとし、体は元気にみちる」と。戦う心には、勇気と智慧が漲る。
自身と活力が溢れる。たゆまぬ仏法対話こそ、生命の常勝の軌道なのだ。
御書に、「一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり」(P1448)と仰せである。
折伏に挑む青年、学会活動に励む乙女は、最も尊貴な青春勝利者なのである。
互いに讃え、励まし合って、拡大の上げ潮を朗らかに!

2018年1月4日木曜日

2018.01.04 わが友に贈る

自身の境涯を開く
明確な目標を立てよう。
未来は今の決意にあり!
強き祈りと実践で
わが人生の勝ち鬨を!

兄弟抄 P1087
『行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る乃至随う可らず畏る可らず之に随えば将に人をして悪道に向わしむ之を畏れば正法を修することを妨ぐ』

◇寸鉄 2018年1月4日
世界で新年勤行会。池田先生の「卒寿」を祝福。いや増す共戦の誇りと喜び
総本部に千客万来。各国の指導者から多数の祝電も。日の出の勢いで船出
「人は善根をなせば必ずさかう」御書。信心根本に"栄え光る"大福徳の年と
受験生よ負けるな!勝負は最後の一瞬まで。執念の挑戦で断固栄冠つかめ
交通事故が多発。「私は大丈夫だろう」の過信が大敵。絶対無事故の祈りを

☆誓いの天地 長野・諏訪市 2017年12月27日
◇地域を担う若きスクラムを
長野県の中部に位置する諏訪市。諏訪湖や霧ケ峰高原など、自然に恵まれた街は、「東洋のスイス」とも呼ばれる。
全国でも有数の規模を誇る諏訪湖の花火大会は夏を彩る風物詩。湖畔一帯には温泉旅館が立ち並び、多くの観光客が訪れる。先端技術産業の集積地でもある。
市の甲州街道沿いには、500メートルの間に5軒の酒蔵があり、それぞれが個性的な酒を醸造している。5軒の酒蔵が、協力して諏訪を盛り上げようと、"酒蔵巡り"も行われている。
丸山正典さん(長野第5総県、総県男子部長)は、創業1662年の老舗の醸造会社に勤める。
高校卒業後から働き始め、20年目。製造されている日本酒は、長野県が誇る歴史と伝統ある銘柄だ。
「だからこそ、会社の発展が即、地域の繁栄に直結するとの思いで、仕事に取り組んでいます」
5年前、営業へ異動に。長野をはじめ、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京と広範な地域を担当する。取引のある企業の発展を祈り、誠実な営業を積み重ねている。
丸山さんは10年前、離婚を経験した。その直後、座談会に参加。同志の温かさに触れ、"今こそ自分を変える時"と決意し、学会活動への挑戦を開始した。
2011年の総長野の創価青年大会では、太鼓演奏チームの責任者を務めた。メンバーと共に対話に奔走し、全員が弘教を実らせた。
昨年、総県男子部長に就任した。出張が多く、活動との両立の悩みは尽きないが、"1日で1週間分の戦いを"と決め、同志の激励に駆けている。
日本酒は、低温で時間をかけて発酵させることで、質が良くなる。そのため、「寒造り」といわれるように、酒造りは冬が適している。その例を挙げ、丸山さんは力を込めた。
「あえて苦労を求め、地域広布を担う青年の陣列を拡大していきます」

増澤つばささん(諏訪圏、女子部副本部長)は、電子部品を製造する会社で、役員秘書として活躍する。
学生時代、アルバイトで接客業の楽しさを知った。卒業後は、松本市内のホテルに勤務した後、レストランで働いた。
だが、職場の人間関係に行き詰まった。同僚が次々と去り、増澤さんも実家のある諏訪市に戻ってきた。
転職で悩んでいた時、女子部の先輩が「具体的に祈る大切さ」を教えてくれた。増澤さんは、希望する会社の条件を細かく書き出し、御本尊の前に座った。
現在の会社は、祈った通りの職場だった。畑違いの仕事ではあったが、心機一転、挑戦することに。地道に信頼を広げている。
6年前、父・正則さん(同、副支部長)が脳梗塞で倒れた。家族が一丸となって祈り、半年後に退院。右半身にまひが残ったものの、座談会などで元気な姿を見せている。
父の介護と学会活動で多忙な母・道代さん(同、圏副婦人部長)を支えるため、増澤さんは積極的に家事も手伝う。
「何があっても負けない母のように、私も力強い信心を貫いていきます」——そう語って、増澤さんは、ほほ笑んだ。

◇栄光の共戦譜
●一人ももれなく 将の将たれ
長野は、池田先生が小説『人間革命』執筆の決意を固め、その続編である小説『新・人間革命』を起稿した使命深き天地である。
その長野で、20年前の1997年(平成9年)、『新・人間革命』を学ぶ「創価信濃大学校」が発足。
淵源は76年(昭和51年)、諏訪圏(当時)の青年部が開始した小説『人間革命』の読了運動である。翌年、「信濃大学校」として長野全体へと展開され、現在の運動へとつながっている。
創価の"精神の正史"を通した、長野の人材育成の伝統は、諏訪圏青年部から始まったのである。

諏訪は、師が幾度も青年育成に心血を注いできた人材錬磨の天地である。
池田先生の諏訪初訪問は、58年(同33年)8月16日。この日、文京支部(当時)に所属する友を中心とした大会が行われた。
4カ月前に恩師が逝去し、"学会は空中分解する"と冷笑する声も聞かれた。その中で、先生は全国を駆け巡り、諏訪の地でも、友の心に希望の灯をともした。
翌17日、先生は霧ケ峰高原へ。美しく雄大な景観に、「戸田先生を、ぜひとも、お連れしたかった」と語り、"未来を開く青年たちと訪れよう"との思いを深くする。
それから3年後の61年(同36年)7月29日、人材グループ「水滸会」(男子部)の研修が霧ケ峰高原で開催された。翌日には「華陽会」(女子部)の研修が行われ、先生は全身全霊で青年を薫陶した。
89年(平成元年)、長野青年研修道場がオープン。同年8月20日、先生が出席して、諏訪圏記念幹部会が開かれた。
席上、先生は「足元の現実の地域から広布は始まる」と強調。「世界の『模範』となる大いなる歴史を」と呼び掛けた。
高橋美保さん(長野第5総県、総長野副婦人部長)は幹部会に参加した一人。
師との初めての出会いは、67年(昭和42年)10月7日、塩尻市で行われた4000人の記念撮影会だ。
この時、女子部の友は「諏訪の湖」という歌を作り、皆で披露。高橋さんも、誓いを込めて歌った。
先生は「いい歌だね」とたたえ、「もう一度、歌おう」と提案。再び、女子部のさわやかな歌声が会場に響いた。
「温かく女子部を包み込んでくださる先生の真心に、感動で胸がいっぱいでした」
79年(同54年)8月、先生は軽井沢の長野研修道場を初訪問。多くの友に励ましを送り、高橋さんも家族で出会いを刻んだ。
会長辞任から4カ月という激動の中で、どこまでも一人を大切にし、渾身の励ましを送る師の姿を目に焼き付けた。
師から数々の激励を受けてきた高橋さんが98年(平成10年)、突然の試練に襲われた。中学生の長女・幸恵さん(同、女子部員)がいじめに遭い、不登校になった。
夫・利幸さん(同、副本部長)と、娘の幸福を祈り続けた。幸恵さんは少しずつ元気を取り戻し、今、働きながら、創価大学通信教育部で学ぶ。
高橋さんは、これまでの経験を生かし、子どもへの暴力防止プログラムの活動に尽力。また、学会では、長野県女性平和委員会の委員長を兼任し、平和の連帯を広げる。
「先生の励ましがあったからこそ、あの苦しい日々を乗り越えることができました」。師への感謝を胸に、報恩の人生を誓う。

89年の長野青年研修道場の開所以降、先生は同道場を5回訪問。河出学さん(長野第5総県、副総県長)は、その全てに役員として駆け付けた。
「道場での先生との出会いは、私の生涯の『宝の歴史』です」
その中でも、97年(同9年)7月の師との出会いが忘れられない。
先生は河出さんの姿を見つけると、「仕事は大丈夫?」と声を掛けた。
前年、河出さんは、キャンピングカーの販売・修理などを行う専門店を立ち上げていた。
「先日、キャンピングカーを1台契約することができました」と報告すると、先生は「"あそこは、さすがだな"と言われる商売をするんだよ」と語った。
この師の言葉が、仕事の指針となった。顧客の視点を大切にした営業に力を注いだ。師の励ましから20年が経過した今、国内有数の専門店に発展している。
2003年(同15年)、圏長の任命を受けた。その直後、本紙に「随筆 新・人間革命」〈霧ケ峰の誓い〉が掲載された。先生は、紙面に「諏訪広布の英雄たれ」と赤ペンで記し、河出さんに贈った。
師の万感の期待を胸に、河出さんは広布拡大に奔走。"諏訪広布の流れをつくろう"と未来部の励ましにも力を尽くした。現在も総県未来本部長として、後継の人材育成に率先する。
「生涯、先生のご期待にお応えする戦いをしていきます」
"師弟一筋"の父の背中を見て育った3人の子どもにも、その心が受け継がれている。

1999年(同11年)8月、長野青年研修道場を訪問した折、先生は詠んだ。
「広宣の 人材王国 長野かな 一人ももれなく 将の将たれ」
明「世界広布新時代 栄光の年」は、『新・人間革命』執筆開始から25周年の佳節。師弟の大叙事詩に学びながら、長野の友は、栄光の大道を力強く進む。

2018年1月3日水曜日

2018.01.03 わが友に贈る

新聞休刊日

松野殿御返事 P1389
『命終りなば三日の内に水と成りて流れ塵と成りて地にまじはり煙と成りて天にのぼりあともみえずなるべき身を養はんとて多くの財をたくはふ、此のことはりは事ふり候ぬ但し当世の体こそ哀れに候へ』

☆随筆永遠なれ創価の大城 第26回 黄金輝く一年に感謝
◇「栄光の年」へ「師弟共戦」の心で! 宿縁深き同志と「地涌の義」を証明
年の瀬になると、胸に染み入る御聖訓がある。門下の女性の真心を賞でられた一節である。
「三千大千世界に七日間、降る雨の数は、数え尽くせるかもしれない。十方世界にある大地の塵の数を、数え知っている人はいるかもしれない。
しかし法華経の一文字を供養する功徳は計り知ることは難しいと、仏は説いておられます」(御書一四八三ページ、通解)と。
尊き婦人部をはじめ、わが創価家族の計り知れない奮闘を賛嘆してくださっている御文と、私には拝されてならない。
この黄金の一年も、我らは、広宣流布と立正安国へ、一人ひとりが無量無辺の「心の財」を積みながら、力の限り前進を果たすことができた。

◇陰徳陽報の栄冠
とくに、この本年最終号に至るまで聖教新聞を配達してくださる"無冠の友"の皆様方に、あらためて感謝申し上げたい。
日蓮大聖人は、「雨ふり・かぜ(風)ふき・人のせい(制)するにこそ心ざしはあらわれ候へ」(同一五四八ページ)と仰せである。
寒風や降雪の日、冷え込む日も多い。その中を、かじかむ手に白い息を吹きかけながら、一軒、また一軒と言論の光を届けゆく、強盛な「心ざし」の栄光の走者に、全同志で大喝采を贈ろうではないか!
座談会など、友が集う会場を提供してくださっているご家庭への感謝も尽きない。
御書には「家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん」(一三七四ページ)と示されている。
妙法の音声に満ちた個人会場があってこそ、地域の広布は伸展し、郷土の安穏も築かれる。庶民の和楽の集いこそ"世界平和の縮図"なのである。
明年、完成五周年となる「広宣流布大誓堂」では、日本中、世界中の友を迎えて、誓願勤行会が行われている。これまでに参加された海外の求道の友は、百二十三カ国・地域に及ぶ。無事故で清々しく運営に当たってくれている役員の方々にも深謝したい。
仏法では、「倶生神」すなわち人が生まれた時から左右の肩には同生天・同名天がいて、全ての行為を交互に天へ報告していると説かれる。
大聖人は、この譬えを通して、夫の四条金吾を佐渡まではるばる送り出した、日眼女の支えを賞讃されている(御書一一一五ページ)。
誰が知らなくとも、誰が誉めなくとも、仏天は全てお見通しである。陰の献身は、一切合切が自らの福徳となり、命の輝きとなる。
「陰徳陽報」という、生命の究極の栄光がここにあるのだ。

◇若人よ進め戦え
「熱原の法難」の渦中、師弟共戦の勇気ある信念で、新年を出発した若き南条時光に、大聖人は仰せられた。
「花は開いて果となり・月は出でて必ずみち・燈は油をさせば光を増し・草木は雨ふればさか(栄)う・人は善根をなせば必ずさかう」(同一五六二ページ)と。
妙法流布に勇敢に生き抜くことこそ、最極の大善根であり、自他共の生命を栄え光らせゆく道といってよい。
この道を私たち青年に教えてくださったのが、戸田城聖先生である。
私は入会から一年が過ぎた頃、先生の法華経講義を受講できた感激を記した(一九四八年九月)。
「若人よ、大慈悲を抱きて進め。
若人よ、大哲理を抱きて戦え。
吾れ、弱冠二十にして、最高に栄光ある青春の生きゆく道を知る」
この「栄光ある青春」に、地涌の若人を一人また一人と呼び出して、師弟の道を邁進しゆくことが、私の戦いとなった。
そして十年——。後継たる男女青年が先駆し、戸田先生が生涯の願業と定められた七十五万世帯の大折伏を成就できた。
恩師のもとで行われた歴史的な3・16"広宣流布の記念式典"は、その集大成であったのだ。

◇青春勝利の舞を
思えば、この「3・16」の大儀式と時を同じくして、信濃町の近くに完成したのが、旧・国立競技場であった(一九五八年三月)。
アジア競技大会(一九五八年)、東京オリンピック(一九六四年)をはじめ、幾多の大規模なスポーツや文化の祭典が開催され、青春勝利の感動のドラマが繰り広げられてきた舞台である。
"民衆を救い、社会を救いゆく人材十万を結集せよ!"との恩師の遺命を果たさんと、この国立競技場に創価の若き精鋭十万が集ったのは、一九六一年(昭和三十六年)の十一月であった。
若人が戦い切り、栄光の勝ち鬨を上げた姿を象徴するように、スタンド上には、「勝利」の二字が掲げられた。
——戸田先生! この日本の潮、世界の希望となりゆく地涌の若人を、どうぞご覧ください!
あの日、恩師の笑顔を思い浮かべ、報告した心の叫びは、不二の弟子として最高の喜びである。
そして今日、師弟の誓いの劇は、大きく晴ればれと世界に広がった。
インドでは本年、青年部十万人という大拡大を見事に成し遂げてくれた。あの国でも、あの地域でも、新しき地涌の力の台頭は嬉しい限りだ。
先日(今月二日)、建設が進む新・国立競技場の側を車で通った。
二〇二〇年、東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場である。青空には、巨大なクレーンが林立し、新たな創造の息吹が感じられた。
奇しくも今、世界聖教会館の建設工事が進められ、総本部の総合案内センターや創価宝光会館も着工される。
創価の世界市民がいやまして胸を張り、人類社会に、平和と栄光の大連帯を広げゆく新時代が始まっているのだ。

◇わが新しき決意
愛する沖縄の天地で、私が小説『人間革命』を書き始めたのは、一九六四年(昭和三十九年)の十二月であった。
いずこにもまして苦しんでこられた沖縄が、いずこにもまして幸福に栄えていただきたい。この思いで、「沖縄を『東洋のハワイ』に」とのビジョンも語り合ってきた。
今、沖縄の観光客数は、ハワイにも勝るとも劣らぬ勢いで増加していると伺った。
「命どぅ宝(命こそ宝)」の沖縄も、平和と調和が光る「アロハの心」のハワイも、人類を照らす不屈の勝利島として、ますます繁栄されゆくことが、私の悲願である。
恩師とゆかりの長野で『新・人間革命』の執筆を開始してからは、今年で二十五年目となり、全三十巻の総仕上げに入っている。全同志一人ひとりに「人間革命」の栄光譜あれとの祈りを込めて!
さらに七十歳を迎えた時には、小説に加えて「随筆」の連載という、新たな"ペンの闘争"に挑み始めた。
第一回には、八十歳までに「世界広布の基盤完成なる哉」との展望を記し、「このあとは、妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとることを決意する」と綴り残した。
九十歳になる今、一層、熱い思いが湧き上がる。
「不思議なる霊山一会の愛弟子たちと共に、末法万年尽未来際までの地涌の義を決定づける」——これが、新しい一年に臨む私の決意である。

◇世界青年部総会
現在、私が心から楽しみにしていることがある。それは、明年三月に予定されている「世界青年部総会」だ。
全国で"紅の朝"の如く若き生命を光らせた男女青年部が、二十一世紀の広布後継と前進を誓い合う。さらに全世界でも、地涌の若人たちが、希望と友情の総会を開催するというのである。
まさに物理的な距離を超えて結合した、世界同時の3・16「師弟共戦の誓いの会座」となるに違いない。法華経に説かれた壮大な会座を仰ぐ思いで、私は青年たちの挑戦を見つめている。
そして、この若き英雄たちのスクラムを見守り、全力で応援してくれる父母や同志たちに、尽きせぬ感謝を捧げたい。
私たちは、この青き地球に生まれ合わせ、苦悩多き現実世界の中から「立正安国」の誓願に燃えて立ち上がった。
万人の生命の故郷たる地球を、勇気と慈悲の妙音で包みながら、桜梅桃李の人材が乱舞しゆく時代を創っているのだ。
その誇り高き魁として躍り出て、生命尊厳の大法を弘めゆく哲人こそ、創価の青年なのである。
御書には仰せである。「我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(一三四三ページ)
君たち、貴女たちよ!
自らが地涌の勇者の「一人」と立ち上がり、壁を破って成長しよう!
自らが大切な「一人」の友を見つけ、心から励ましていこう!
自らがいる場所から、対話と友情の種を蒔き、信頼と安心の花園を広げようではないか!
皆、体を大切に!
仲良く、朗らかに、さあ「栄光の年」へ出発だ。

2018.01.02 わが友に贈る

新聞休刊日

蓮盛抄 P153
『仏は文字に依つて衆生を度し給うなり』

☆御書と歩む 第100回 人間革命の勝利劇を!
『設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはくらせ給うべし』(兄弟抄、1088ページ)

◇通解
たとえ、どんな煩わしい苦難があっても、夢の中のこととして、ただ法華経のことだけを思っていきなさい。

◇同志への指針
険難の峰を登りゆく池上兄弟へ示された信仰の極意である。煩わしい困難が次々に襲いかかろうとも、ただ一筋に広布大願に進み切るのだ。決定した師子吼の前には、一切の魔は退散する。
煩悩は即菩提である。大きく悩んだ分だけ大きな境涯が開かれる。勝利を決するのは自分自身だ。全てを変毒為薬し、我らは皆で人間革命の逆転劇を勝ち飾りゆくのだ。

☆青春勝利の大道 第27回 実り豊かな友好・対話の秋
◇心を耕し生命の花を
文化の秋、音楽隊、鼓笛隊の友が、勇気の音律を地域に社会に広げてくれている。
芸術やスポーツなど、多彩な才能を発揮して躍動する若人も頼もしい。
文化は英語で「カルチャー」。その語源は「耕す」ことを意味する。
民衆の心を豊かに耕し、喜びの花を咲かせゆく文化運動の旗手こそ、地湧の青年だ。
友を励まし、悩みや苦しみに挑む心の大地を耕すことも、文化の真髄の力である。
御書には、「菊は、他の草が枯れた後にも、なお花を咲かせるので『仙草(妙なる草)』といわれる」(P1095)と仰せだ。
試練の時こそ菊花のごとく、声明の花を凛と咲かせゆけ!

◇朗らかに幸の連帯広げて
戸田先生は語られていた。「前進している人は、息吹がある。朗らかだ」
「不退転の心で、朗らかに前進すれば、必ず勝利できるのである」と。
青春には無限の未来がある。クヨクヨと後ろを振り向く必要はない。
何があっても、良き友と語り合い、前へ進むのだ。
今、世界で華陽姉妹が仏縁を広げ、幸福の連帯を築いてくれている。何と尊いことか。創価の乙女たちの賢く朗らかなスクラムこそ、乱世に平和と歓喜の光を送る太陽である。正しき集いは、楽しき集いだ。
さあ、一段と仲良く楽しく、一段と明るく愉快に、「創立の月」から心新たに出発しよう!

2018年1月1日月曜日

2018.01.01 わが友に贈る

◇今週のことば
世界一の創価家族は
妙法と共に「日々発心」
青年と共に「日々挑戦」
宝友と共に「日々前進」
皆が栄え光る一年に!
2018年1月1日

富木殿女房尼御前御書 P990
『いのちはつるかめのごとくさいはいは月のまさりしをのみつがごとくとこそ法華経にはいのりまいらせ候へ』

☆新年の歌
躍り出よ
 地涌の若人
  全世界
 幸と平和へ
  舞いに舞い征け

広宣の
 父母さながら
  宝塔と
 諸仏も讃えむ
  栄光 永遠に

久遠より
 誓い定めし
  黄金の年
 正義の勝ち鬨
  愛する弟子と

二〇一八年 元旦

<寸鉄> 2018年1月1日
栄光の年が開幕。万代の広布へ師とともに勇進!皆が勝利と幸福の大道を
3・16へ若人が総立ち!海外の友と後継誓う総会を。圧倒的な拡大で飾れ
「随喜する声を聞いて随喜し」御書。歓喜の体験が弘教の源泉。皆で語ろう
世界人権宣言70年。一人を徹して大切に。その行動が生命尊厳の時代開く
退職後の世代を即戦力に—企業で加速と。豊かな経験と知恵こそ社会の宝

☆大白蓮華巻頭言 2018年1月号 未来までの栄光ひらく一年に!
初代・牧口常三郎先生と二代戸田城聖先生が、日蓮大聖人の仏法を信奉なされたのは、1928年(昭和3年)のことである。
仏法の日本流伝より700年にして、御本仏が出現され、さらに700年を経て、創価学会が誕生した。
実に壮大にして、不思議なるリズムといってよい。
牧口先生が深く拝されていた御文は、「観心本尊抄」の「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(P254)の一節であった。
この仰せのまま、57歳で実践を開始した先生は「言語に絶する歓喜」をもって、それまでの生活を一新し、「暗中模索の不安」や「生来の引っ込み思案」も一掃できたと感激し、感謝しておられる。
「随喜するは信心なり信心するは随喜なり」(P835)という地涌の生命の躍動が、ここにある。
牧口先生は、広宣流布と立正安国へ、いよいよ遠大な目的を掲げ、畏れなく大胆に、諸天善神を揺り動かしながら、勇猛精進していかれたのである。
日蓮仏法の奥義は、果てしなく深遠である。
学会精神の真髄は、どこまでも崇高である。
先師と恩師の入信から90星霜。創立の父が殉教の日まで貫き通された偉大な初心に、私たちは、今再び、全世界の新入会の友と一緒に立ち返りたい。
「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」(P1439)と胸を張り、「太陽の仏法」とともに、生活を社会を、そして世界を照らし晴らしていくのだ。

創価山
 来たれる友は
  金色に
 いのち輝く
  勝ち鬨城かな

我らは、この一年を「栄光の年」と定めた。
「栄光」は、どんな逆境でも、太陽のように一日また一日、たゆまず前進し抜く生命に輝きわたる。
大聖人は、紛然と競い起こる三障四魔」に立ち向かう池上兄弟と夫人たちを励まされた。
「今度ねうじくらして法華経の御利生心みさせ給へ、日蓮も又強盛に天に申し上げ候なり、いよいよ・をづる心ねすがた・をはすべからず」(P1084)
思うにまかせぬ時こそ、「今に見よ」と歯を食いしばって勇敢に祈り、勇敢に戦い続けていくのだ。
御本仏が、厳然と全てを御照覧くださっている。
悪戦苦闘の只中でこそ、栄光の因が刻まれる。いな、それ自体が、未来までの栄光の物語となるのだ。
我らには、題目という究極の生命の勝ち鬨がある。
「法華初心成仏抄」には、明快に説かれている。
一度妙法蓮華経と唱うれば一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切の声聞・一切の梵王・帝釈・閻魔法王・日月・衆星・天神・地神・乃至地獄・餓鬼・畜生・修羅・人天・一切衆生心中の仏性を唯一音に喚び顕し奉る功徳・無量無辺なり」(P557)
今日も、妙法の音声を朗々と響かせ、わが家族、わが友、わが地区、さらには、わが国土からも仏性を涌現させながら、自他共の栄光を勝ち広げよう!
末法一万年の果てまで、大法弘通を託されている学会だ。
「この一年あればこそ」と後世から謳われゆく栄光の歴史を、共々に飾り綴ろうではないか!

◎「世界広布新時代 栄光の年」明けまして、おめでとうございます(^^♪