朝に勝つことから
人間革命の挑戦を!
朗々たる勤行・唱題が
豊かな生命力の源だ。
一日を勢いよく出発!
☆四季の語らい
人間は、たった一言の言葉で、悩むこともあれば、傷つくこともある。また安らぎも感じれば、勇気を奮い起こしもする。ゆえに、言葉が大事になる。言葉への気遣いは、人間としての配慮の深さにほかならない。友に"希望の言葉""勇気の言葉""励ましの言葉""正義の言葉"を発し続ける人が、まことの指導者といえよう。
☆女性に贈ることば 四月十二日
親は子どものよき友だちであれと私は願う。子どもに愛情をもたぬ親はないが、もうひとつ、友情をもてと言いたい。友情をもつというのは、子どもを立派な人格として尊重することである。
☆今日のことば365 四月十二日
よい報告は遅くなってもよい
とくに悪い報告は早くせよ
次の戦いに先手が打てるよう
悪い報告ほど 早く報告できる人は偉い
責任のある人だ
黙っていたり にぎりつぶす人は
卑怯で ずるい人だ
☆創価学園入学式の創立者のメッセージ
私にとって、新しい希望が無限に生まれ出ずる最上の喜びの日——それが、わが創価学園の入学式であります。
今年の新入生の皆さんは、いかなる縁でしょうか、21世紀の開幕の時に誕生しました。
実は、私の師匠で、創価教育学の道を開かれた戸田城聖先生は西暦1900年に生まれ、20世紀に輝く不滅の歴史を残されました。
それから、ちょうど1世紀を隔てて躍り出たのが、皆さん方なのです。
ですから、皆さんの学びとともに、21世紀は明るくなる。皆さんの努力とともに、21世紀は栄える。皆さんの友情とともに、21世紀は平和になる。その大いなる心意気をもって、きょうから、偉大な学園生活を開始していただきたいと思うが、みんな、どうだろうか!
ご家族の方々、いまだ厳しい経済情勢のなか、学園に送り出してくださり、誠にありがとうございます。
教員の先生方、職員をはじめ、陰に陽にお世話になる方々、どうか、人類の宝たる、この英才たちの薫陶を、よろしくお願い申し上げます。
◇人類の幸福と 平和に貢献せよ
きょうは、学園桜の舞いゆくキャンパスを、皆さんと歌声も高らかに、共に行進する思いで、3点、指針を贈らせていただきます。
第一に、「世界を結ぶ『英知の翼』を鍛えゆけ!」ということです。
わが創価学園は、東西ともに、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール」に指定されております。これまでにもまして、学園生が、いよいよ力強く世界へ羽ばたいていく時代に入っているのです。
昨年の秋、世界的な文化人類学者である、ハーバード大学のヌール・ヤーマン博士を、学園にお迎えしました。トルコ出身の博士は、若き日から、英語、フランス語、ドイツ語など、語学力を磨きに磨き、イギリスの名門ケンブリッジ大学へと進学しております。
博士は、私との対談の中で、語られました。
「人間にとって大事なことは、できるかぎり心を開いて、他の言語や他の思想、他の体験や他の人びとに接しながら、それらの優れた点に学んで、自らの社会を豊かにしていくことにあります」と。
皆さんも、この学園で、語学をはじめ、思う存分に「英知の翼」を鍛えていってください。翼が強ければ強いほど、自由自在に世界を飛び回り、人類の幸福のため、地球の平和のために貢献できるからです。
◇暴力やいじめは 断じて許さない
第二に、「桜梅桃李の『友情の園』を広げよ!」ということです。
学園には、桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李と、互いの人格を最大に尊重し合い、一人一人が自分らしく伸び伸びと、個性を開花させていく麗しい伝統があります。暴力やいじめは、断じて許しません。
学園生に深い期待を寄せられる「詩心の母」であり、アメリカ・エマソン協会の会長を務められたワイダー博士は語られていました。
「他の人と活発に考えを分かち合うことで、自分一人では辿り着けなかった場所に行き着くのです」と。
皆さんは、人類73億人の中から、不思議にも集い合った仲間です。
寮や下宿生活、また長距離の通学、クラブ活動などで、明るく楽しく励まし合いながら、世界一の「友情の園」を広げていってください。
◇負けじ魂を胸に 勝利の歌声高く
第三に、「朗らかに『挑戦』そして『勝利』の歌を響かせよ!」と申し上げたい。
学園生は、私の命です。学園生のご一家は、私の家族です。
関西校の1期生で、お父さんが闘病中の学園生がいました。私も、寮から実家に一緒に電話して、ご両親を激励させていただきました。
彼女は、学園で学ばせてくれている父母の真心に何としても応えるのだ、後輩の道を開くのだと努力を重ねて、立派な医師になりました。後に弟さんも東京校を卒業し、医師となって、姉弟で活躍してくれています。
どんなに苦しいことがあっても、学園生には「負けじ魂」がある。自分のため、父母のため、未来のため、朗らかに不屈の挑戦を貫いてください。
そして、勝利の歌を断固と響かせていただきたいのです。
私も、皆さんと、ご家族のことを、懸命に祈り抜いていきます。
結びに、わが愛する皆さんの新出発を祝して、
学園生
君の力は
無窮なり
学び出せよ
世紀のために
との一首を贈り、私のメッセージといたします。