創価家族を守り
支える壮年部の皆様
いつもありがとう!
人知れぬ労苦と奮闘を
諸天・諸仏も賛嘆!
種種御振舞御 P911
『さりし程に念仏者持斎真言師等自身の智は及ばず訴状も叶わざれば上郎尼ごぜんたちにとりつきて種種にかまへ申す』
◇希望の明日へ
弱き善は、つねに、強き悪に敗れてきた。残酷なようだが、これが歴史の実相である。この宿命を転換してこそ恒久的な平和がある。そのためには"強き善″"悪とは徹底して戦い、勝つ善″の勢力と連帯を広げていく以外にない。
平4・4・10
☆サッカーワールドカップ開幕へのメッセージ
貴・ブラジル連邦共和国で、64年ぶりに行われる待望のFIFAワールドカップの開幕に際し、ジルマ・ルセフ大統領はじめブラジル国民の皆様方、そしてサッカーを共にこよなく愛する全世界の皆様方へ、心からの祝福とエールを送らせていただきます。
「ブラジルの心」と「サッカーの心」は、幾重にも強く美しく響き合っております。
これは、1958年(昭和33年)にブラジルがスウェーデン大会で初優勝を果たした2年後に、憧れの貴国を初訪問して以来の私のいつわらざる実感であります。
その意味において、今回の歴史的なブラジル大会から、21世紀の世界へ赫々たる希望の光が広がりゆくことを、私は深く確信してやみません。
その希望の光の第一は、地球を結ぶ開かれた友情の力です。
貴国の文豪ジョゼ・リンス・ド・ヘゴは、「サッカーは、カーニバルのように友情を結ぶ力である」と語りました。
あらゆる民族や人種や宗教の差異を超えて、人間と人間を結び合い、心と心を高め合う——この一点において、「人種デモクラシーの大国」ブラジルの文化と、サッカーの文化は、共に何と力強い「平和の文化」の模範を、人類に示してくれていることでしょうか。
いまだ分断に苦しむ国際社会を照らす、かけがえのない平和と共生への希望の光が、ここにあります。
第二の希望の光は、人間の尊厳を謳い上げる信念の絆です。
本年3月、貴・ブラジルの代表チームは、南アフリカとの親善試合に、故ネルソン・マンデラ元大統領へ哀悼を捧げる腕章をつけて臨まれました。
その光景に、私は元大統領と出会いを重ねた一人として、熱い感動を禁じ得ませんでした。
思えば、マンデラ元大統領が、反アパルトヘイト(人種隔離)の獄中闘争を貫き通された、あの過酷なロベン島の刑務所にあっても、サッカーは「魂の自由と解放」、そして「人間の尊厳」の象徴としてプレーされ、それはやがて「虹の国」建設の大いなる力ともなっていきました。
貴国そして世界のサッカー・ファミリーは、断固たる信念の絆でいかなる差別や暴力にも屈することなく、人間の尊厳を誇り高く守り抜いておられます。私も最大の敬意を込めて、連帯の心を表したいのであります。
そして、第三の希望の光は、試練に怯まず未来のゴールへ挑みゆく勇気です。
サッカーは、どんな逆境も恐れず、最後まで諦めず、皆で力を合わせて、勝利へ挑戦し抜く勇気に満ちあふれております。
そして、その最高峰の祭典であるワールドカップそれ自体も、幾多の困難を勇敢に忍耐強く勝ち越えて、地球家族を一つに結合し、人類の生命を躍動させゆく大事業でありましょう。
ここで繰り広げられる熱戦の一つ一つが、未来を担う全世界の若人の心へ、限りない勇気と夢を贈る宝なのであります。
さあ、友情の心に満ちたブラジルの天地で、世界の人々が待ちに待った感動のドラマが、いよいよ始まります。
希望の大国ブラジルで開催される、このたびの希望の祭典が、人類の連帯を深め、平和という地球文明の栄光のゴールへ新たな前進を開始しゆく出発となることを、心よりお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。
パラベンス、ブラジル!(ブラジルの皆さん、おめでとう!)
アバンチ、ブラジル!(ブラジル、前進を!)
フィールドにボールが転がると、全世界を魅了する祭典が始まる!