一人が信心に立てば
家族も幸福の道に。
君よ一家を照らす
希望の太陽たれ!
和楽の柱と光れ!
椎地四郎殿御書 P1448
『此の経を一文一句なりとも聴聞して神(たましい)にそめん人は生死の大海を渡るべき船なるべし』
◇希望の明日へ
民衆の魂の声こそが平和への根源の力である。生きた大波であり、怒涛である。
平2・10・24
☆世界広布新時代第6回本部幹部会へのメッセージ
明るい明るい、希望輝く創価女性大会、誠に誠におめでとうございます!
母たち、女性たちの幸福を、何より願われた日蓮大聖人も、釈尊も、さらに牧口・戸田両先生も、どれほど喜んでおられることでしょうか。
崇高なる「求道」の心で勇み集われた、世界21カ国・地域のリーダーの皆さん方、はるばると、本当にようこそ、お越しくださいました。
アメリカの皆さん、アルゼンチンの皆さん、欧州各国の皆さん、台湾の皆さん、南アジア婦人部の皆さん、そして韓国の皆さん、本当に本当にご苦労さまでございます。
婦人部と女子部を中心として、世界の創価家族の楽しく賑やかな集いとなり、私も妻も、こんな嬉しいことはありません。
はじめに、本日のお祝いの和歌を贈らせていただきます。
まず一首──
陰徳の
母は断固と
勝ちにけり
女性の世紀に
陽報いやまし
次に──
凜として
華陽の青春
幸光り
世界の空へ
希望の虹を
きょうは、皆さんと一緒に、あらためて深く拝読したい御聖訓があります。
それは、日蓮大聖人が「日女御前」、いうなれば"太陽の女性"と讃えられた女性門下への一節です。創価の"太陽の女性"たちへの御金言と、私は拝してきました。
すなわち、『此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり』(P1244、「日女御前御返事」)と。
「御本尊」つまり根本として尊敬すべき当体は、自分自身を離れて、どこか特別な場所にあるのではない。
妙法を信受して題目を唱え、広宣流布に励みゆく、ありのままの私たちの「胸中の肉団」に、おわします。
これこそ、最も清らかで何ものにも汚されず、最も尊貴で何ものにも壊されない「元初の心の都」なのです。
これまでの「人間観」「宗教観」を根底から革命する究極の生命尊厳の大哲理を、大聖人は、かくも明快に女性に示してくださいました。
そして、『此の御本尊も只信心の二字にをさまれり』(P同)と仰せであります。
「信心の二字」に生き抜く一人の女性の胸中から、無量の宝の光は放たれ、末法の闇を晴らします。
まさしく、わが学会の婦人部・女子部の皆さん方の強く正しく美しき「信心」があればこそ、御本尊の功徳力は、あますところなく現れて、今、一閻浮提を包んでいるのです。
私と妻の忘れ得ぬ宝友である南米の広布の母は、夫の工場の倒産や家庭不和、命に及ぶ大病の中、妙法に巡りあい、一つ一つ変毒為薬し、宿命転換していきました。
一人また一人と信心の大歓喜を語り伝え、個人で750世帯、ご一家で1000世帯を超える折伏を成し遂げて、悲しみの涙を幸せの涙に転じゆく今世の人間革命の劇を見事に飾られたのです。
この母は語られていました。
「人には御本尊と同じ生命があります。時間がたてば求める時が必ず来る。だから大切なのは妙法の種をまくこと。そして友人であり続けることです」「幸せになるために、一番必要なのは勇気です」と。
「現代の奇跡」と讃嘆される世界広宣流布の伸展。これこそ、まぎれもなく、日蓮大聖人に直結する創価の女性の「信心の勝利なり」「勇気の勝利なり」と、ここに晴れ晴れと大宣言したいと思いますが、皆さん、いかがでしょうか。
「人間不在」また「女性不在」さらに「生命不在」の宗教やイデオロギーに裏切られ続けてきた人類は、信ずるに足る真の希望の哲学を渇仰しています。
私たちは、伸びゆく青年と共に、いよいよ生き生きと、大仏法を求め、学び、声を惜しまず語り抜きながら、一人でも多くの友の心に「生命歓喜の都」を、「幸福勝利の都」を、そして「永遠平和の都」を開き、輝かせていこうではありませんか!
私も、おかげさまで、ますます元気に、全世界の同志と、日々、心の語らいを進める思いで、執筆を重ねております。
小説『新・人間革命』も、今の「激闘」の章に続いて、まもなく、新たな章に入ります。
章のタイトルは「求道」。1978年(昭和53年)5月、東北の宮城・福島訪問、さらに6月の北海道訪問の黄金の歴史を綴っていきます。
けなげな婦人部・女子部の尊き「求道」の心を鑑(かがみ)として、我ら創価家族は、どこまでも仲良く朗らかに、世界広布の誓いの旅を勝ち進みましょう!
終わりに──
太陽の
生命なれば
恐れなし
平和のスクラム
地球を照らせや
と贈ります。
偉大なる創価女性学会、万歳! 全同志に健康と福徳よ、咲き薫れ! と申し上げて、私と妻のメッセージとさせていただきます。