勝利してこそ
永遠の土台ができる。
智慧を出せ!
すべてを味方に!
兄弟抄 P1087
『行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る乃至随う可らず畏る可らず』
◇四季の語らい
青葉には、青年の輝きがある。晴れ渡る空の下、あふれる光を浴びて、彼らは希望の調べを自由に奏でる。瑞々しい葉脈には、若き生命の鼓動が脈打ち、明日に向かい、盛んに養分を吸い上げる。そして、風雨に耐えて、新緑から深緑へと、自らを深めてゆく。
◇今日のことば365
職場には、だいたい三様の人がいる。絶対にいなくてはならない人、いてもいなくてもよい人、いないほうがよい人。それは仕事の種類で決まるものではない。人によって決まってくるのである。
★経済的悩みだけが未解決
質問:入信して二年になります。たくさんの病気をもっていましたが、それは、ぜんぶ治りました。精神的な悩みもなくなりました。ただ、経済的悩みが残っているので、これをなんとかしたいのですが。
これは、いつも登山会で問題になることでありまして、病気が治ると、こういうのです。金がないのは困るというのです。
病気が治らないようだったら、この信心はさせません。医者を頼って、病気は治しなさい。しかし、医者にかかって治らない場合には、御本尊様を拝みなさいと、こう言っているのです。
治らないわけがないではないですか。それは、治るか、死ぬかです。
金欠病は、これはすぐ治らないのです。手品や何かではないのですから。死んで治るわけはないけれども、生きているうちに、必ず治るのですけれども、三年や五年の歳月をかけなければ、貧乏人に生まれてきた人が、金持ちになろうというのに、一年や二年や三年の信心で治るというのは、それは、むしが良すぎます。
いつも私は、笑い話に言うのですけれども、あるおばあさんが私に聞いた。「先生、どうしたらお金ができるのですか」「まあ、四、五年しっかりやりなさい」「そんなに待っていられません」。いや、その気持ちはよくわかります。気持ちはわかるけれども、そういうものではありません。そのように、簡単にお金ができるのなら、手品か何かです。それは嘘です。
本当の信心というものは、五年なり、六年なり、真面目にやって、そこから言うに言えないものが出ててくるのです。
ですから、そう慌てることもないでしょう。どうせ、病気も治ったし、精神的悩みも良くなったのですから、あと、真面目に、二、三年ガッチリ信心してごらんなさい。
そうしたなら、そこから、自然のものが出てきます。それを、信仰したから、すぐ後からお金ができるとか、そういう考え方が悪いのです。そういうことを指導する人も悪い。
そうでしょ。そんなものではありません。金欠病は七年くらいです。自分の体の病気は治ります。七年間待っていられません。痛くてたまらないし、困っているのですから、それは早く治るけれども、本当に金などというものは、もともと自分にないものではないですか。
それを作ろうというのですから、五年や六年は、御本尊様をキチンと拝んで、真面目になった方が、良いのではないですか。