◇今週のことば
尊き一年の功労に
「心の財」は無量なり。
「大果報は又来るべし」
無事故で有終の美を!
勢いよく先駆の光を!
2019年12月23日
南条殿御返事 P1578
『法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり』
【通解】
法が妙であるがゆえに、その法を持った人は貴い。人が貴いがゆえに、その人がいる所も尊い。
名字の言 差別を許さない不断の挑戦を 2019年12月23日
島崎藤村の小説『破戒』の時代設定は明治後期。被差別部落出身の青年教師・瀬川丑松が、出自を「隠せ」という父の戒めを破るまでの葛藤を描いた▼封建的な身分制は廃止されたものの、人々の差別意識は残ったまま。出自を他人に知られるだけで、社会的に排除される恐れもあった。近代的な人権思想を学んだ丑松は悩み苦しむ。「同じ人間だということを知らなかったなら、甘んじて世の軽蔑を受けてもいられたろうものを」と▼『破戒』が読み継がれるのは、差別について読み手に鋭く問い掛けてくるからだろう。差別とは、ひとえに心の問題であるゆえに、社会や時代を超えた普遍的な問題なのだ▼仏法は、生命の十界互具を説く。仏界という最高境涯を得ても、仏以前の九界の生命から離れるわけではない。人を見下す畜生界の生命や、他人に勝ろうとする修羅界の生命と無縁の人などいない。ゆえに、常に自身の心と向き合い、差別を許さない不断の挑戦が必要となる▼「全ての人が尊い」と言うことは、たやすい。だが、実際に行動に表すことは難しい。どこまでも他者と関わり、励ます実践の中で自身の生命を磨きゆく私たちの学会活動は、人権社会の礎を築きゆく闘争でもあるのだ。誇りと使命感をもって進みたい。(之)
寸鉄 2019年12月23日
「まいをも・まいぬべし」御書。苦難にも強き祈りで悠然と。大悪は大善に
さあ友好期間。親戚・普段会えぬ友と語らう好機。絆結ぶ充実の年末年始を
東京・荒川師弟勝利の日。友情広げる対話に率先!ここに逞しき庶民の王者
正義の新立川が拡大へ。偉大な本陣凱歌の原動力きょう「師弟原点の日」
宗門、今年も脱講者続出。勧誘にもがくも破滅への蟻地獄。来ても断固撃退
☆心に御書を 第13回 苦難は宿命転換のチャンス
◇御文
『地にたうれたる人は・かへりて地よりをく、法華経謗法の人は三悪並びに人天の地には・たうれ候へども・かへりて法華経の御手にかかりて仏になると・ことわられて候』(法華証明抄、1586ページ)
◇通解
地面に倒れた人は、かえって、その地面から起き上がるように、法華経への謗法を犯した人は、その罪によって、地獄・餓鬼・畜生の三悪道や人界・天界の大地に倒れるけれども、逆縁でかえって法華経の御手によって仏に成ることができる、と明かされている。
◇池田先生が贈る指針
悪世で妙法に巡りあえたのは何故か? 過去世に無量の福徳を積んだ深き宿縁があるからだと、御本仏は教えられた。
「変毒為薬」の仏法である。何があろうとも、"今こそ宿命転換の時なり"と立ち向かうのだ。
不退の信心を貫く我らに恐れなし!
労苦は、現在そして未来の友を励まし導くための人間革命の劇なのだ。