2019年12月10日火曜日

2019.12.10 わが友に贈る

わが勝利の陰には
無数の同志の祈りと
弛まぬ励ましがある。
報恩感謝の人は尊貴。
異体同心の大前進を!

種種御振舞御書 P910
『各各思い切り給へ此の身を法華経にかうるは石に金をかへ糞に米をかうるなり』

【通解】
おのおのは思い切るがよい。この身を法華経にかえるのは、石を黄金にかえ、糞を米にかえるようなものである。

名字の言 フジコ・ヘミングとオーケストラ 2019年12月10日
ピアニストのフジコ・ヘミングさんが交響楽団との協演で録音に臨んだ時のこと。若い指揮者が"ヘミングさん独特のテンポの技法と、オーケストラの演奏が融合していない"と苦言を呈した。それでもヘミングさんは自身の音楽を貫いた▼すると、休憩時間に日頃見られない光景が。練習を続けるヘミングさんの周りに楽団員らが寄ってきて、彼女の音楽を心身で吸収するように耳を澄ませた。その後の録音は大成功だったという(『たどりつく力』幻冬舎)▼「芸術作品は、各人の自己を目覚めさせる事によって、人の和を作り出す」と言ったのは文芸批評家の小林秀雄氏だった(『考えるヒント3』文春文庫)。とすれば、楽団員は自身の奏法を安易にソリストと合わせたのではなく、その心を感じた上で、演奏における各自の役割を全うしたがゆえに、両者の音楽が調和したのだろう▼釈尊の十大弟子は、智慧第一の舎利弗、頭陀第一の迦葉など、各人が類いまれな資質を備えていた。それらは全身全霊で仏道修行に励む中で、おのずから個性と磨かれ、弘法の最強の武器となった▼偉業の達成に団結は欠かせない。その団結とは、なれ合いや群れることではない。「一人立つ」精神を胸に、使命を果たし抜く中で真の団結は生まれる。(代)

寸鉄 2019年12月10日
「まことの・みちは世間の事法にて候」御書。仏法即社会。今いる場所で輝け
「勇気を出して自ら実験証明せよ」先師。体験が躍進の力。幹部が率先して
逆境があるからこそ私は走れるのだ—偉人。青年よ負けじ魂の挑戦王たれ
世界人権デー。生命尊厳、万人平等が仏法の根幹。人間主義の哲学を未来へ
今年の出生数、最少の90万人割れへ。少子化故に一人を一騎当千に育もう

☆全国通信員大会への池田先生のメッセージ 2019年12月5日
◇闇を打ち破る「言論の光」で世界広布の道を照らしゆけ!
一、「月月・日日に」、広宣流布の言論戦を私と共に担い立ってくれている、心から信頼する通信員の皆さん方!
本日は、開館まもない師弟共戦の言論城・世界聖教会館へ、本当にようこそ!
ここ言論会館の須弥壇の基底部には、世界の機関紙誌や五大陸の石とともに、皆さん方、通信員のお名前が、一人ももれなく埋納されています。過日、私も、この言論会館で勤行・唱題を行い、益々の健康と健筆、ご一家の幸福繁栄を深く強く祈念いたしました。今朝も、縁深き一人一人に、妻と題目を送っています。

一、御本仏・日蓮大聖人は、苦悩渦巻く乱世にあって闇を破る旭日の如く、「法華経の大白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265ページ)と宣言なされました。
この世界広布の道を無限に、そして永遠に照らしゆく光源こそ、まぎれもなく言論の光であります。
聖教新聞・電子版には今や世界201カ国・地域からアクセスがあり、まさに「世界のセイキョウ」となりました。通信員の皆さんの努力と汗の結晶である、毎週金曜日の方面・県版はもとより、「郷土アイ」や「ニッポン図鑑」など、ふるさとへの愛情と誇りに満ちた紙面が、世界の至るところで読まれております。
「日本中、世界中の人に読ませたい」という恩師・戸田城聖先生の熱願を、事実の上で実現しているのが、皆さん方の価値創造の奮闘なのであります。

一、「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー」(地球的に考え、地域で行動する)——この有名な言葉を紡ぎ出した細菌学者、ルネ・デュボス博士も、聖教新聞の本社にお迎えし、共に未来を展望した知性の一人です。
世界も社会も、一段と複雑な課題が山積していく現代にあって、確かなる変革の活路を見いだす起点は、いやまして「地域」に求められるのではないでしょうか。「一人」の人間革命の体験、そして「一地域」の立正安国の前進が、そのまま「地球社会」への大いなる希望のモデルとなって輝きわたっていくからであります。
その意味において、それぞれの地域で揺るぎない信頼の根を張り、創価家族の一人一人に大誠実のサーチライトの光を当てて宣揚し、世界へ未来へ、生命尊厳・人間主義の記事を発信していく皆さん方の使命が、地道でありながら、どれほど重大であるか。まさに通信員さながら「創価の言論城」なりと私は申し上げたい。

一、思えば、本年、生誕150年を迎えたインドのマハトマ・ガンジーが、人道の勝利のために力を注いだ"平和の武器"もまた、「新聞」でありました。
「サティヤーグラハ」(真理の把握)と名付けた非暴力・不服従運動を展開していた1919年、今から100年前の新聞では、「愚かな恐怖心と、あらゆる暴力を取り除く」ことを訴えています。
「恐れる心を取り払え」——ガンジーは正義の新聞を通して叫び、自ら実践して、インドの独立へ民衆のうねりを起こしました。この非暴力の魂は、キング博士やマンデラ大統領にも滔々と伝わり、人類史を大きく動かしております。
そして今、わがインド創価学会の地涌の青年たちが生き生きと受け継ぎ、友の心から恐れを取り払う勇気の対話を繰り広げながら、「人間革命」即「社会貢献」の幸のスクラムを大拡大しているのであります。

一、65年前、戸田先生とご一緒に「通信員」の陣列を築いていく中で、私が心に刻みつけた「御義口伝」の一節があります。
「一念三千も信の一字より起り三世の諸仏の成道も信の一字より起るなり、此の信の字元品の無明を切る利剣なり」(同725ページ)との仰せであります。
我ら「通信員」は共々に題目の師子吼を轟かせ、この「信の一字」の無量無辺の智慧と力を、いよいよ自在に発揮し、いよいよ脈々と流れ通わせ、「前進・人材の年」を断固、勝ち開いていこうではありませんか!
さあ、「太陽の言論城」と共に、今日も朗らかに、黄金の日記文書を!
今日も堂々と、民衆の正義の大行進を!
そして、明日へ心広々と、世界市民の平和の大連帯を!