「ただ一えんに
おもい切れ」御聖訓。
一歩を踏み出す勇気が
未来を大きく開く。
わが人生劇の名優たれ!
妙心尼御前御返事 P1480
『このやまひは仏の御はからひかそのゆへは浄名経涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり』
【通解】
この病は仏の御はからいであろうか。そのわけは、浄名経、涅槃経には病がある人は仏になると説かれている。病によって仏道を求める心は起こるものである。
名字の言 "しょっぱい"体験が自分の身になる 2019年12月18日
2組の若い母娘が一緒に料理をした。途中、砂糖を加えるべきところで一方の少女が塩を入れてしまった。それをまねて、もう一方の少女も塩を手にした時、母親が「あっ、本当はね」と制した。さて、しょっぱくしてしまったほうの親子。一緒に味見をした後、母親が半泣きの娘に言った。「おっ、本当だね」▼2人の母の言葉はわずかな違いだ。だが、料理の経験が忘れ難いものとして残るのは、後者の親子だろう。多少の失敗や遠回りはあっても、体験を通して"身で読んだ"ことが自分のものになる。人生も同じではないか▼「年頭に始めた小説『新・人間革命』の全巻読了を先日達成しました。決意も新たに、また第1巻から先生と共に生きています」と語る壮年部員。彼は青年時代に友人から同書を薦められて読み、主人公・山本伸一の生き方に感銘した。"これまでの自身の空虚な生活と決別し、未来を変えたい"と入会した▼以来、彼は物語と自分を重ねるかのように同書を熟読し、実生活での試練を信心根本に乗り越えてきた。彼にとって「読む」とは、学んだことを行動に移す「わが人間革命の挑戦」と同義だった▼小説に刻まれた池田先生の実践に学び、自らも立ち上がる。そんな「師と共に歩む」人生を送れる人は幸福である。(城)
寸鉄 2019年12月18日
各国で青年が勇躍前進。師弟凱歌の旭日を!希望と正義の哲理を語りゆけ
東京・足立の日。使命深き庶民の王者に恐れなし。90周年の勝利へ先駆頼む
妙法を持ち努力すれば必ず人間革命できる—恩師昨日より今日!弛みなく
日本の国連加盟記念日。唯一の戦争被爆国として核廃絶の潮流を今こそ!
帰省先で子どもの誤飲、転倒事故等多し。慣れない環境の場合、より注意
☆心に御書を 第12回 "小事が大事"絶対無事故で
◇御文
『なはて堅固なれども蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し』(阿仏房尼御前御返事、1308ページ)
◇通解
畷(田のあぜ道)は堅固であっても、蟻の穴があれば、たたえた水が結局は溜まらないようなものである。
◇池田先生が贈る指針
寒さ厳しく慌ただしい師走。体調を崩さず、火災や交通事故など絶対にないよう、細心の注意を払いたい。
「小事」が「大事」だ。「自分は大丈夫」「これぐらいなら」という油断と慢心が"蟻の一穴"となりかねない。
無事故こそ幸福の土台。強盛な祈りを根本に、皆で声を掛け合い、一年の有終の美を!
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。