わが足元の近隣こそ
信頼と友情を築く
人間共和の本舞台だ。
常に配慮を忘れず
誠実な振る舞いを!
諸法実相抄 P1359
『仏は仏のすがた凡夫は凡夫のすがた、万法の当体のすがたが妙法蓮華経の当体なりと云ふ事を諸法実相とは申すなり』
【通解】
仏は仏の姿、凡夫は凡夫の姿であり、万法の当体の姿が妙法蓮華経の当体であるということを「諸法実相」というのである。
名字の言 「栗よりうまい十三里」って何? 2019年12月13日
「十三里」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。「距離」と捉えて計算すれば約50キロだが、実はサツマイモの別称でもある▼その由来の一つは、サツマイモの産地・埼玉県川越市が江戸から十三里離れており、そこから江戸へやって来る焼き芋売りが「十三里」と呼ばれたことによる。焼き芋売りは「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」という、しゃれを利かせた口上で売っていたとも伝えられる▼「芋」「いも」は御書にもたびたび登場するが、この時代は主にサトイモやヤマイモを指す。日蓮大聖人は、門下が供養したイモを「くらき夜のともしびにもすぎ・かはける時の水にもすぎ」(1535ページ)、「珠のごとし・くすりのごとし」(1537ページ)と心からたたえられた▼大聖人の御闘争と広布を支える供養は、暗い夜の「ともしび」や喉が渇いたときの「水」よりも貴重であり、「珠」「くすり」のような存在との仰せだ。もちろん、供養は品物とは限らない。広布のために行動すれば、自身の「時間」や「労力」を供養していることになる▼広布に尽くす真心は、全てが福徳無量の「供養」となり、自身と一家の未来を大きく開いていく。その功徳をあらためて確信しつつ、一年の総仕上げへ前進したい。(道)
寸鉄 2019年12月13日
「臆病にては叶うべからず」御書。挑戦こそ青年の特権だ。大胆に動き語れ
多忙な時節ほど連絡・報告を密に。団結の要だ。正副リーダーが心合わせ
個人会場は地域を照らす宝城なり。提供者・ご家族に感謝を。皆で守ろう
デマが社会狂わす時代。出元や複数の情報を必ず確認。周囲に伝える前に
12月は詐欺件数が急増。手口は更に巧妙化。自分は大丈夫の油断排し撃退
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。