「法華経の行者は
日輪と師子との如し」
太陽のごとく朗らかに
師子のごとく勇敢に
仏縁拡大に挑みゆこう!
御義口伝 P708
『経とは一切衆生の言語音声を経と云うなり、釈に云く声仏事を為す之を名けて経と為すと』
【通解】
経とは一切衆生の言語音声をいうのである。章安大師いわく「声仏事を為す之を名けて経と為す」と。
名字の言 強さの鍵は「土の中」に? 2019年12月12日
近年、作物に悪影響をもたらす天候不順が"例外"ではなく"日常"となり、その対策に頭を抱えることが多くなった——農家の方がこう嘆いていた。仲間と話し合った結論は「いかに健康な根をつくるか」だった。健康な根であれば多少の天候不順は乗り越えることができる、と▼では、根を強くするにはどうすればいいのか。北海道のベテラン野菜農家は、根の"すみか"となる「土」が鍵になると教えてくれた▼「目には見えませんが、土の中にはたくさんの微生物が暮らしています。そこに根が張るということは、空気や水などを提供する"通路"ができるようなもの。微生物たちの生活環境が変化しますから、彼らがよりすみやすい環境に整えることが基本です」▼植物も土も生きている。だからこそ、互いが共存できる環境づくりが大切ということだろう。共生の視点で工夫を重ねたこの野菜農家は、時間はかかったが、土も根も健康になり、おいしい野菜が安定供給できるように▼御書に「心すなはち大地・大地則草木なり」「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(1597ページ)と。草木も土も、そして人も、かけがえのない命。目に見えない部分を想像する力、目に見えない部分を大切にする心配りが共生の大地をつくる。(側)
寸鉄 2019年12月12日
「神の護ると申すも人の心つよきによる」御書。どこまでも強盛な祈りで
中部広布原点の日。同志の心に拡大の誓い赤々。明年の勝利も堅塁城から
折伏に精進する者は学会の重鎮—戸田先生。幹部は懸命に挑む友に最敬礼
静岡女子部の日。正義の対話を広げる華陽姉妹。貴女の前進が地域の希望
この1年であおり運転を受けた—35%。躊躇せず110番通報を。断じて追放
☆みんなで学ぶ教学 第2回 信心の目的(中)
◇唱題で仏の生命を開こう
今回の「みんなで学ぶ教学」のテーマは、前回に続いて「信心の目的」です。今回、取り上げるのは「一生成仏」。「仏」について考えるとともに、幸福境涯を築く実践を学びましょう。さて、新会員のカツヤさんが、地区座談会に参加した後、支部長のユタカさんに感想を話しているようです。
カツヤ 同級生だったマサオくんが、学会員だったとは驚きました。10年前の彼は、人前で堂々と話せるような性格じゃなかったんですよ。
ユタカ マサオくんは5年前に発心したんだ。今では男子部の地区リーダーとして頑張っていて、周囲からも信頼されているよ。
カツヤ 先月、入会したばかりの僕でも、彼のように変わっていけますか?
ユタカ 大丈夫! 私たちが信奉する日蓮大聖人の仏法では、"あらゆる人が仏になれる"と断言されている。必ず変わっていけるよ。
カツヤ 「ホトケ」と言われても……。
ユタカ 「仏」と聞くと、荘厳な「仏像」や、亡くなった方を連想する人が多いからね。でも、本来は私たち一人一人の生命に内在する仏性を表しているんだよ。
朝晩の勤行で読誦する「法華経」には、万人成仏の法が説かれている。凡夫、つまり普通の人がその身のままで、しかも今世で成仏できることが明かされているんだ。
カツヤ 支部長は学者ですか!?
ユタカ そんなに驚いた?(笑) 一緒に教学を学んでいけば、カツヤくんも分かるようになるよ。先ほど話した成仏観について、大聖人は、「一生成仏」という言葉で示してくださっているんだ。文字通り、この一生のうちに成仏すること。とても大切だから、ぜひ覚えてほしいな。
カツヤ 今の悩みから解放されたいから覚えます!
ユタカ "悩みから解放されたい"か……。よしっ、まずは「絶対的幸福」と「相対的幸福」を知ることから始めようか。
相対的幸福とは、金銭や物の豊かさ、社会的地位の高さなど、物質的に充足したり、欲望が満たされたりすることで得られる幸福のことだよ。でも、人間の欲望には際限がないことを考えれば、この幸福は長続きするかな?
カツヤ いや、状況が変われば消えてしまうかもしれません。
ユタカ そうだね。これに対して、絶対的幸福とは、欲望にとらわれることのない、生命から湧き起こる充実感を指すよ。どんな悩みがあっても、"生きていること自体が楽しい"——そういう境涯こそ、仏の境涯といえるんだ。
カツヤ なるほど。悩みをなくすのではなく、悩みにどう向き合い、乗り越えていくかが大切なんですね。では、具体的にどうすればいいのですか?
ユタカ 「一生成仏抄」を拝してみよう。御書384ページの4行目から、「深く信心を起こす」大切さが記されているよね。御本尊に向かって祈る時、「必ず○○するぞ」といった強い意志を持つ姿勢が大切なんだよ。漠然とした祈りではいけないともいえるね。
大聖人は、続けて「持続の信心」を訴えられているんだ。鏡を譬えとして、映りの悪い鏡も磨き続ければ、くっきり全てのものをよく映すことができる——同じように、人間の生命もたゆみなく"磨く"ことで、真実の悟りの生命と現れることを仰せになっているんだよ。
つまり、どんな人にも悟りの生命が具わっており、仏界を現す"生命の変革"が可能であることを断言されているんだ。
カツヤ 僕でも変わっていける、幸せになれる、という意味がよく分かりました。
ユタカ 仏とは、私たち人間を離れた存在ではないから、カツヤくんらしく悩みに向き合う中で、信心を実践していけば必ず幸せの道を歩んでいけるからね。
大聖人は、成仏の「成」を「開く義なり」(御書753ページ)と仰せだよ。私たちの生命に具わる仏の生命を現実に開いていけるのが、創価学会の信仰なんだ。マサオくんのように、以前からは思いもよらないほど変わった——こうした体験を通して、気が付けば、人のため、社会のために行動できる自身に成長していけるのが、この仏法の魅力なんだ!