新聞休刊日
南条兵衛七郎殿御書 P1494
『いかなる大善をつくり法華経を千万部読み書写し一念三千の観道を得たる人なりとも法華経の敵をだにもせめざれば得道ありがたし』
【通解】
どのような大善をつくり、法華経を千万部も読み、書写し、一念三千の観念観法の道を得た人であっても、法華経の敵を責めなければ、それだけで成仏はないのである。
☆未来部夏季研修会への池田先生のメッセージ 2019年8月6日
◇無限の「智慧」「勇気」「生命力」で人間革命の一番星と光れ
従藍而青の鳳雛たちが日本中から凜々しく舞い集う夏季研修会、まことにおめでとう!
暑い中、遠いところ、わが創価大学にようこそ!
尊き皆さん全員の名前を御宝前にお供えして、私は一人一人に題目を送りました。皆さんは私の命です。学会の宝です。人類の希望なのです。
いつもいつも温かく励ましてくれる担当者の皆さん方、大変にお世話になります。熱烈に歓迎してくれる創価大学の先輩方も、本当にありがとう!
さて、人類が初めて月へ着陸したのは、50年前の7月でした。有名な「アポロ計画」です。私は、その中心者の一人であったジャストロウ博士とも語り合いました。
壮大な宇宙の探究に挑む博士は「まだまだ、分からないことがあります」と、私に仏法の宇宙観・生命観などを次々に質問されました。ああ、この旺盛な好奇心、探究心こそが、博士を世界的な大学者に育んだのだと、私は直感しました。
わが創価学会は「学会」という名前の通り「学ぶ会」です。生命尊厳の究極の哲理を学び、実践し、偉大な価値を創造していく学会です。
なかんずく、若い皆さんは、何でも吸収しようという「学ぶ姿勢」を大切にしてください。英知を磨いて、誤った知識や邪な情報は鋭く見破り、正義と真実をとことん追求していってほしいのです。
宇宙飛行士たちとの語らいでも、皆が仏法の深き洞察に共鳴されます。その一点は、「人間の生命には、宇宙をも包みゆく限りない可能性がある」ということです。
日蓮大聖人は「日月・衆星も己心にあり」(御書1473ページ)、すなわち「太陽も、月も、星々も、全てがわが心に収まっている」と仰せです。
私たちが唱える南無妙法蓮華経の題目は、わが心から無限の智慧と勇気と生命力を解き放つ鍵です。勤行を通して、小宇宙である自分自身を大宇宙の最高にして最強のリズムに合致させていけるのです。唱題の人には、断じて行き詰まりはありません。
御書に「題目を唱える声は十方世界(大宇宙)で届かぬ所はない」(同808ページ、通解)と説かれているように、題目の師子吼を轟かせれば、どんな環境も希望の方向へ、善の方向へ、勝利の方向へ必ず揺り動かすことができます。
ゆえに、何があっても題目に挑戦しながら家庭で学校で、地域で社会で、「人間革命の一番星」と勝ち光っていってください。
先日、私と妻の大切な友人である詩人のワイダー博士が聖教新聞に声を寄せてくださいました。対話には人と人を深く結び付ける力がある。相手を知り、お互いを分かち合っていく対話を通じてこそ、「平和の文化」を築くことができる——と。
不思議な縁で結ばれた地涌の同志と思う存分語り合い、有意義な研修会としてください。かけがえのない君たち鳳雛が青春の翼を強く大きく鍛え、新時代の大鳳として飛翔しゆく栄光凱歌の未来を、私は何よりの楽しみとして祈り、見守っていきます。
帰ったら、送り出してくれたご家族と地域の方々に笑顔で感謝を伝えてください(大拍手)。