◇今週のことば
妙法は「生死の大海」を
渡りゆける大船なり。
一家眷属を包み守り
常楽我浄の旅を永遠に!
題目に勝る追善なし。
2019年8月12日
経王殿御返事 P1124
『日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ信じさせ給へ』
【通解】
(この御本尊は)日蓮が魂を墨に染めながして書き認めたのである。信じていきなさい。
〈寸鉄〉 2019年8月12日
創大夏期スクーリングが開講。生きるとは学ぶこと。向学の人に栄冠必ず
「教育原点の日」。子らの幸福のために!献身の汗流す教育本部の友に深謝
盤石な家庭の建設が社会の繁栄に不可欠—恩師。楽しく語らい和楽の礎を
冷房なしの車内、たった15分で命の危険レベル。幼児やペットの放置厳禁
国連「国際青少年デー」。激励と触発で地域の宝を育成。希望の未来そこに
☆創価池田女子大学入学式への池田先生ご夫妻のメッセージ 2019年8月2日
◇英知と創造の翼を大きく広げよ! 若き女性の成長と活躍こそ自他共の幸福を築きゆく力
一、今、新入生の皆さんの前には、無限の可能性を解き放つ青春の探究と向上の道、そして社会も世界も照らしゆく友情と平和の道が開かれています。
未来への希望に輝く晴れの入学式、誠におめでとうございます!
ご家族の方々にも、心よりお祝いを申し上げます。
私の不二の人間教育の同志であり、女性教育の卓越した先駆者であるクマナン議長が、創価池田女子大学を創立されて、20年目を迎えられます。
人間性あふれる価値創造の教育を通して、素晴らしき人材群を育み、目を見張る躍進を遂げてこられた歩みは、インドはもとより、世界の教育界から、高く評価されております。
これも全て、敬愛してやまないクマナン議長、またサムシャット学長はじめ、教職員の先生方の長年にわたる努力のたまものであり、心から感謝と讃嘆を申し上げます。
一、意義深き佳節に入学された新入生の皆さんが、生涯の宝と輝きゆく向学の青春の一日一日を、楽しく朗らかに勝ち取られゆくことを妻と祈りつつ、エールを送ります。
それは、「自他共の幸福を築く英知を輝かせよ」ということです。
40年前(1979年)、私は、ジャワハルラル・ネルー大学の副総長であったコチェリル・ラーマン・ナラヤナン氏と、忘れ得ぬ出会いを刻みました。
大学構内をご案内いただきながら、副総長が語られた言葉がよみがえります。「学生たちには、学べない境遇のインドの民衆のために尽くしてほしいというのが、私の願いです」と。
私は深い感銘を覚えました。創価大学を創立した私の信念も、「大学とは、大学に行きたくても行けなかった人たちに尽くすためにある」ということだったからです。
学問は、人間を幸福にする光です。太陽の光が分け隔てなく万物に降り注がれるように、学問の光は、惜しみなく世を照らします。英知の光は、分かち合えば合うほど、いよいよ価値創造の輝きを増していきます。そして、この人間主義の英知の光源こそ、皆さん方の創価池田女子大学なのです。
ナラヤナン副総長は、お会いして18年後の1997年に、貴国の大統領となられました。その就任の演説で、高らかに宣言されました。「私には国父マハトマ・ガンジーの声が聞こえます。ガンジーの悲願は『全ての人々の瞳から涙をぬぐい去りたい』でした」と。
世界には今も分断や憎悪が渦巻いており、民衆の悲痛な涙も消えていません。
しかし、だからこそ、皆さんは、このマハトマ・ガンジーをはじめとするインドの先哲方の悲願を受け継ぎ、英知と創造の翼を大きく広げながら、慈愛の大光で地球社会を照らす女性リーダーへと成長していっていただきたいのであります。
一、先日、世界12カ国の紛争地で、赤十字国際委員会の看護師として命を賭して医療活動に献身され、歴史的な人道支援のコンサート「ライブ・エイド」のきっかけをつくったことでも知られるバーチンガー博士が創価大学を訪問されました。その際、博士は、若き女性たちの活躍に期待を寄せながら、「女性のもつソフトパワーには、無限の可能性がある」と語られました。
博士が大切にしている生命哲学に、「清らかな国土といっても、汚れた国土といっても、国土が二つ別々にあるのではない。そこに住む私たちの心の善悪によって違いが現れる」とあります。
そして、「全て私たちの心から始まる」「世界をより良い方向へと変えていきたいのなら、まず自分自身の人生をより良い方向へと変えることです」と訴えておられるのであります。
賢く美しく心豊かな若き皆さんの成長こそが、家族の喜びとなり、地域社会の発展の力となり、さらには人類の平和への確かな前進となるのです。
これから、さまざまな壁や悩みに遭遇することもあるでしょう。しかし、貴大学には、何ものにも負けない勇気を育む精神の大地があります。縁深き宝の学友たちと励まし合い、支え合いながら、不屈の楽観主義で、全てを朗らかに乗り越えていってください。
私と妻は、かけがえのない皆さん一人一人の健康と充実と栄光を、真剣に祈り抜いてまいります。
一、最後に、皆さんの新たな「学びの旅路」の出発に当たり、古代南インドの大詩人・ティルヴァッルヴァルの箴言を贈ります。
「おじけることなく、倦まず弛まず努力する人は、運命さえも背後に押しやる」「得難き好機を得たなら、時をおかずなし難きことをなせ」(高橋孝信訳注『ティルックラル』平凡社)
世界の知性の旭日・創価池田女子大学、万歳!(大拍手)