新聞休刊日
上野殿御返事 P1512
『いつもの御事に候へばをどろかれずめづらしからぬやうにうちをぼへて候は凡夫の心なり』
【通解】
(南条時光からご供養をいただくのは)いつものことなので、驚きもせず、珍しいことでもないように思うのは、凡夫の心のなせるわざである。
☆四季の励まし 友好深める年末年始に 2019年12月29日
この一年間の
大勝利、大前進、
本当にありがとう!
ご苦労さまでした!
みんな、本当に、
よく戦った。よく勝った。
多くの団体や組織が、
後退を余儀なくされている
厳しい時代である。
その中にあって、
わが創価学会は、
隆々と勢いを増し、
前進また前進を
続けてきた。
見事な大勝利であった。
広宣流布といっても、
どれだけ
悩める人々と会い、
その中へ飛び込んで
いくかにかかっている。
一切衆生の
幸福のための仏法である。
ゆえに徹して
一人を大切にするのだ。
励ますのだ。
隣近所の人々との友情を
大切にしていくことだ。
地域に友人をつくり、
友好の輪を
広げていくことだ。
それが人生を豊かにし、
大きな価値を
創造する力となる。
一念が変われば、
自分が変わる。
自分が変われば、
環境が変わり、
世界が変わる。
この大変革の
根源をたずねれば、
御本尊に向かう自分自身の
「祈り」の革命的深化に
ほかならない。
祈りは、いわゆる
「おすがり信仰」とは
全く違うのだ。
祈りとは本来、
「誓願」である。
「必ずこうする」という
誓いであり、
明確な目標に
挑み立つ宣言である。
年末年始は、
多忙な日々が続く。
どうか、ご家庭を大切に、
お体を大切にされながら、
最高に充実した、
最高に楽しい、
よいお正月を
迎えていただきたい。
☆第96回箱根駅伝観戦ガイド 優勝争い、山上り、シード権 気になる情報を解説
◇2020年1月2日、3日 午前8時スタート
令和初の「箱根路」を駆ける箱根駅伝(第96回東京箱根間往復大学駅伝競走)が、来年1月2、3日に行われる。第1回大会から100周年の節目を迎えた今大会をさらに楽しむため、優勝争いや観戦のポイントなどを紹介する。
◇東海大中心「戦国駅伝」
群雄割拠の「戦国駅伝」を制するのはどの大学か。各大学の戦力が拮抗する中で、今大会は東海大を軸にした「5強」による優勝争いが展開されそうだ。
東海大は"黄金世代"と呼ばれる強力な4年生数人をケガなどで欠きながら、11月の全日本大学駅伝を制覇した。目まぐるしくトップが入れ替わる展開だったがアンカー勝負で決着。前回の優勝メンバーから7人がエントリーするなど、厚い選手層を武器に総合2連覇を狙う。
「打倒・東海」を目指し、往路で飛び出しを狙うのは東洋大だ。2年連続で区間賞を獲得している得意の1区から、抜群の安定感を誇る「学生最強ランナー」相沢につなぎ、前半から大量リードを狙う。8区で東海大に逆転された前回の雪辱を果たしたい。
全日本2位の青学大も総合力で引けを取らない。原監督は「『やっぱり青山は強かった』と言われる走りを」と、巻き返しを誓っている。強豪・駒大は10月の出雲大学駅伝で2位に入り、続く全日本でも3位と安定した実力を発揮。出雲の覇者・国学院大には初優勝の期待がかかる。
予選会をトップ通過し「台風の目」になると予想されるのは東京国際大。全日本でも4位に入り、初のシード権獲得だけでなく優勝争いにも食い込む勢いがある。予選会9位通過ながら、全日本で6位に入った早大や、復路に強い帝京大など、箱根常連校も虎視眈々と上位をうかがう。創価大は5区、6区で順位を上げられれば面白い展開に持ち込めるだろう。26年ぶり出場の筑波大は、どこまで食らい付けるか。
各大学16人のエントリーでは、エース級の選手が外れた大学もあった。あす発表される区間エントリーは、当日朝に4人まで変更が可能。レース直前まで「ベストの10人」をそろえるための調整が続けられる。
◇スーパースターは誰だ
マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)や、マラソン東京五輪代表に内定している中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)は、箱根駅伝での活躍を足掛かりに才能を開花させた。箱根から世界へ——将来のスーパースター候補にも注目したい。
東洋大の相沢は今季、出雲、全日本と走るたびに区間記録を更新。全日本では27分台で10キロを通過する驚異的な走りで10人抜きを達成するなど、同世代では一歩抜きん出た存在だ。
相沢に対抗できる選手は、1万メートルでトップの記録を持つムイル(創価大)をはじめとした留学生か。駒大のスーパールーキー田沢、東京国際大の伊藤ら、各大学のエースと競り合うことで「花の2区」日本人最高記録の更新にも期待がかかる。
日本選手権で優勝経験がある東海大の阪口、館沢や、ユニバーシアードのハーフマラソンで銀メダルを獲得した中村(駒大)ら実力者がどの区間を走るのか、各大学が取る戦略も興味深い。
また、山上りの5区にもタレントがそろう。前回は、東海大の西田が区間記録を塗り替えた数分後に、国学院大の浦野がその記録を上回るタイムでゴール。実力者の青木(法大)も黙っていない。この3人を中心に、文字通りデッドヒートが繰り広げられるだろう。
初挑戦の築舘(創価大)も、山上りを得意とする選手の一人。怖い物知らずの走りで箱根路を盛り上げられるか。
◇レースを楽しむポイント
激しく入れ替わる順位も見どころの一つ。絶妙な区間配置が選手の実力を引き出し、予想外の結果につながることもある。
1区は例年、団子状態で進み、ラストのスパート合戦になることが多い。しかし、留学生など強い選手が後続から大量リードを奪う展開になれば、2区以降の選手はレースプラン変更を余儀なくされる。かつては「つなぎ区間」と呼ばれた3、4区にも各大学が有力ランナーを配置するなど、近年は往路が重要視される傾向にある。
復路は徐々に上昇する気温が選手たちを苦しめる。体調管理のため、気象予報会社と契約して対策を講じる大学もあるほど。特に6区は、下り坂による体へのダメージに加え、路面凍結や強風が選手たちを襲う。
7区以降は優勝争いだけでなく、10位以内に与えられるシード権争いが激化する。中でも8区は中盤以降、だらだらと上り坂が続くため、一気にペースダウンする選手も多い。復路に準エース級の選手が控えていれば、終盤での劇的な逆転もあり得るだろう。思わぬ伏兵の活躍で、順位を上げる大学もあり、ゴールまで目が離せない。
また、運営管理車から声をからしてゲキを飛ばすのも指導者の役割だ。「よく頑張った!」「4年間ありがとう!」という掛け声に、応援する側が胸を熱くすることも。
決められた給水ポイントでは、選手に並走してドリンクを手渡すことができる。控え選手に発破をかけられ、ギアを切り替えるランナーも多い。投てきや競歩などの選手が給水を手伝う光景は、大学駅伝ならでは。
トップと下位チームに大差が付くと「繰り上げスタート」が実施される。復路では先頭が中継所を通過してから20分過ぎると、次の選手が出発しなければならない(往路は鶴見・戸塚中継所が10分、平塚・小田原中継所が15分)。タスキをつなごうと力を振り絞る選手と沿道の大声援は、新春を彩る風物詩だ。
◎この一年の皆さまのご愛読に深謝、来年も良いお年を(^^♪
2019年12月31日火曜日
2019年12月30日月曜日
2019.12.30 わが友に贈る
新聞休刊日
日女御前御返事 P1244
『此の御本尊全く余所に求る事なかれ只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり』
【通解】
この御本尊を決して他の所に求めてはならない。ただわれら衆生が法華経(御本尊)を持って南無妙法蓮華経と唱える、胸中の肉団におられるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。
☆心に御書を 第14回 和楽と安穏の年末年始に
◇御文
『なに事につけてか・すてまいらせ候べき・ゆめゆめをろかのぎ候べからず』(三沢抄、1489ページ)
◇通解
何があろうとも、どうして私(日蓮大聖人)があなた方を見捨てるようなことがあるだろうか。決して、決して、あなた方をおろそかにすることはない。
◇池田先生が贈る指針
御本仏は門下の安穏と幸福を厳然と祈ってくださっている。この一年、広布に戦い抜いた全国・全世界の地涌の友を、いかばかり御賞讃か。
「一人を大切にする」「誰も見捨てない」。御書に示された究極の人間主義で結ばれているのが和楽の学会だ。
最も強く麗しき創価家族の団結で、大歓喜の行く年、来る年を!
☆「青年訓」 戸田先生の指導より
新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である。
吾人らは、政治を論じ、教育を勘がうる者ではないが、世界大哲・東洋の救世主・日本出世の末法御本仏たる日蓮大聖人の教えを奉じ、最高唯一の宗教によって、人間革命を行い、人世の苦を救って、各個人の幸福境涯を建設し、ひいては、楽土日本を現出せしめんことを願う者である。
この事業は、過去においては、釈迦の教団が実行し、近くは、日蓮大聖人の教団が、勇ましく戦ったのである。釈迦教団の中心人物たる舎利弗(しゃりほつ)にせよ、阿難にせよ、みな若き学徒であった。
日蓮大聖人の門下もまた、みな若き学徒によって、固められていたのである。日興上人は、大聖人より二十四歳も若く、日朗もまた、二十一歳の年のひらきを持っていた。西より東に向かった仏教も、青年によって伝承せられ、東より西に向かう大聖人の仏法も、青年によって基礎づけられたのである。
吾人らは、この偉大なる青年学徒の教団を尊仰(そんぎょう)し、同じく最高唯一の宗教に従って、人間苦の解決・真の幸福生活確立・日本民族の真の平和・苦に沒在(もつざい)せる東洋の浄土化を、弘宣(ぐせん)せんとする者である。
諸兄らは、この偉大なる過去の青年学徒群と同じ目的、同じ道程にあることを自覚し、これに劣らぬ覚悟がなくてはならぬ。霊鷲山会に、共々座を同じうしたとき、「末法の青年は、だらしがないな」と舎利弗尊者や、大聖人門下の上人方に笑われては、地涌の菩薩の肩書きが泣くことを知らなくてはならない。
奮起せよ!青年諸氏よ。闘おうではないか!青年諸氏よ。
しからば、だれ人と、いかなるいくさを、吾人らは、なすものであろうか。
第一は、無智の者に永遠の生命を教え、日蓮正宗の本尊の絶対無二なる尊貴を知らしめて、功徳の大海に思うがままに遊戯(ゆうげ)する、自在の境涯を会得せしむるために、忍辱(にんにく)のよろいを著(き)、慈悲の利剣をひっさげて戦うのである。
第二は、邪智、邪宗の者に、立正安国論の根本義たる、邪宗、邪義は一切この世のなかの不幸の原因であり、それがために、諸天善神は国を捨て去り、聖人は所を去って、世はみな乱れるなりと教え、邪智、邪宗をひるがえすよう、智慧の鎧を身にまとい、かれらが執着の片意地(かたいじ)を、精進勇気の利剣をもって、断ち切る戦いである。
第三は、衆生を愛さなくてはならぬ戦いである。しかるに、青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人が愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境涯を会得する、人間革命の戦いである。
しこうして、吾人はさらに、諸兄らの行動について、望むところをもつものである。
第一に、絶対的確信にみちたる信仰の境地立脚し、信行において微動だにすることなく、唯一無二の御本尊を、主・師・親と仰ぎ、日蓮大聖人と共にいますのありがたさにあふれて、地涌の菩薩の後身(こうしん)を確信することである。
第二に、行学に励み、御書を心肝にそめ、大聖人の仏法に通達して迷いなく、今はいかなる時かを凝視して、大聖人のみ心を心とし、日興上人のご遺誡をわが命(めい)として、努むべきである。
第三に、その行動の態度たるや、真摯にして暴言を用いず、理をつくして指導の任に当たり、威厳と寛容の姿の中に、邪義、邪宗、邪師に対しては、一歩も退かぬ勇気あるべきことである。
第四に、部隊長および班長の命を奉じて、学会精神を会得して、同志の士気を鼓舞し、広宣流布大願の中心人物たることを、自覚されたきことである。しかも、広宣流布の時は近く、日蓮正宗の御本尊流布の機は、今まさにこのときである。
ゆえに、三類の強敵は、まさに現れんとし、三障四魔は勢いを増し、外には邪宗、邪義に憎まれ、内には誹謗の声ようやく高し。驚くことなかれ、この世相を。これは、聖師の金言なり。
されば諸君よ、心を一にして難を乗り越え、同信退転の徒の屍を踏み越えて、末法濁世の法戦に、若き花の若武者として、大聖人の御おぼえにめでたからんと願うべきである。
愚人にほむらるるは、智者の恥辱なり。
大聖にほむるるは、一生の名誉なり。
心して御本尊の馬前に、屍をさらさんことを。
大白蓮華巻頭言 昭和二十六年十一月一日
日女御前御返事 P1244
『此の御本尊全く余所に求る事なかれ只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり』
【通解】
この御本尊を決して他の所に求めてはならない。ただわれら衆生が法華経(御本尊)を持って南無妙法蓮華経と唱える、胸中の肉団におられるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。
☆心に御書を 第14回 和楽と安穏の年末年始に
◇御文
『なに事につけてか・すてまいらせ候べき・ゆめゆめをろかのぎ候べからず』(三沢抄、1489ページ)
◇通解
何があろうとも、どうして私(日蓮大聖人)があなた方を見捨てるようなことがあるだろうか。決して、決して、あなた方をおろそかにすることはない。
◇池田先生が贈る指針
御本仏は門下の安穏と幸福を厳然と祈ってくださっている。この一年、広布に戦い抜いた全国・全世界の地涌の友を、いかばかり御賞讃か。
「一人を大切にする」「誰も見捨てない」。御書に示された究極の人間主義で結ばれているのが和楽の学会だ。
最も強く麗しき創価家族の団結で、大歓喜の行く年、来る年を!
☆「青年訓」 戸田先生の指導より
新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である。
吾人らは、政治を論じ、教育を勘がうる者ではないが、世界大哲・東洋の救世主・日本出世の末法御本仏たる日蓮大聖人の教えを奉じ、最高唯一の宗教によって、人間革命を行い、人世の苦を救って、各個人の幸福境涯を建設し、ひいては、楽土日本を現出せしめんことを願う者である。
この事業は、過去においては、釈迦の教団が実行し、近くは、日蓮大聖人の教団が、勇ましく戦ったのである。釈迦教団の中心人物たる舎利弗(しゃりほつ)にせよ、阿難にせよ、みな若き学徒であった。
日蓮大聖人の門下もまた、みな若き学徒によって、固められていたのである。日興上人は、大聖人より二十四歳も若く、日朗もまた、二十一歳の年のひらきを持っていた。西より東に向かった仏教も、青年によって伝承せられ、東より西に向かう大聖人の仏法も、青年によって基礎づけられたのである。
吾人らは、この偉大なる青年学徒の教団を尊仰(そんぎょう)し、同じく最高唯一の宗教に従って、人間苦の解決・真の幸福生活確立・日本民族の真の平和・苦に沒在(もつざい)せる東洋の浄土化を、弘宣(ぐせん)せんとする者である。
諸兄らは、この偉大なる過去の青年学徒群と同じ目的、同じ道程にあることを自覚し、これに劣らぬ覚悟がなくてはならぬ。霊鷲山会に、共々座を同じうしたとき、「末法の青年は、だらしがないな」と舎利弗尊者や、大聖人門下の上人方に笑われては、地涌の菩薩の肩書きが泣くことを知らなくてはならない。
奮起せよ!青年諸氏よ。闘おうではないか!青年諸氏よ。
しからば、だれ人と、いかなるいくさを、吾人らは、なすものであろうか。
第一は、無智の者に永遠の生命を教え、日蓮正宗の本尊の絶対無二なる尊貴を知らしめて、功徳の大海に思うがままに遊戯(ゆうげ)する、自在の境涯を会得せしむるために、忍辱(にんにく)のよろいを著(き)、慈悲の利剣をひっさげて戦うのである。
第二は、邪智、邪宗の者に、立正安国論の根本義たる、邪宗、邪義は一切この世のなかの不幸の原因であり、それがために、諸天善神は国を捨て去り、聖人は所を去って、世はみな乱れるなりと教え、邪智、邪宗をひるがえすよう、智慧の鎧を身にまとい、かれらが執着の片意地(かたいじ)を、精進勇気の利剣をもって、断ち切る戦いである。
第三は、衆生を愛さなくてはならぬ戦いである。しかるに、青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人が愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境涯を会得する、人間革命の戦いである。
しこうして、吾人はさらに、諸兄らの行動について、望むところをもつものである。
第一に、絶対的確信にみちたる信仰の境地立脚し、信行において微動だにすることなく、唯一無二の御本尊を、主・師・親と仰ぎ、日蓮大聖人と共にいますのありがたさにあふれて、地涌の菩薩の後身(こうしん)を確信することである。
第二に、行学に励み、御書を心肝にそめ、大聖人の仏法に通達して迷いなく、今はいかなる時かを凝視して、大聖人のみ心を心とし、日興上人のご遺誡をわが命(めい)として、努むべきである。
第三に、その行動の態度たるや、真摯にして暴言を用いず、理をつくして指導の任に当たり、威厳と寛容の姿の中に、邪義、邪宗、邪師に対しては、一歩も退かぬ勇気あるべきことである。
第四に、部隊長および班長の命を奉じて、学会精神を会得して、同志の士気を鼓舞し、広宣流布大願の中心人物たることを、自覚されたきことである。しかも、広宣流布の時は近く、日蓮正宗の御本尊流布の機は、今まさにこのときである。
ゆえに、三類の強敵は、まさに現れんとし、三障四魔は勢いを増し、外には邪宗、邪義に憎まれ、内には誹謗の声ようやく高し。驚くことなかれ、この世相を。これは、聖師の金言なり。
されば諸君よ、心を一にして難を乗り越え、同信退転の徒の屍を踏み越えて、末法濁世の法戦に、若き花の若武者として、大聖人の御おぼえにめでたからんと願うべきである。
愚人にほむらるるは、智者の恥辱なり。
大聖にほむるるは、一生の名誉なり。
心して御本尊の馬前に、屍をさらさんことを。
大白蓮華巻頭言 昭和二十六年十一月一日
2019年12月29日日曜日
2019.12.29 わが友に贈る
◇今週のことば
人間革命の「自転」と
広宣流布の「公転」に
最極の生命の軌道あり。
妙法と共に、創価と共に
新たな凱歌の一年を!
2019年12月29日
白米一俵御書 P1596
『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』
【通解】
凡夫は「志」という文字を心得て仏になるのである。
名字の言 東欧革命から30年。チェコにも人間革命の哲学の光 2019年12月29日
「きみの家族全員に、ぼくからだと言って、メリークリスマスと新年おめでとう、の挨拶を伝えてくれ」(飯島周訳)。40年前の12月、獄中にあったチェコスロバキア(当時)のハベル大統領が、妻に宛てた手紙である▼大統領は、一人の血も流さず民主化を成し遂げた、1989年の「ビロード革命」の中心者。民主化運動を続け、数度にわたって投獄されたが、それでも弾圧に屈せず、ついに理想を現実のものにした▼89年から起こった東欧革命には「西側の勝利、東側の敗北」との見方もある。だが、池田先生はそうした政治的次元を超え、その本質を"人々が魂から恐れを締め出した革命"とみた▼ビロード革命の後、東欧初のSGIの支部が、チェコで結成された。東欧革命から30年の今年、欧州では、「『新・人間革命』世代よ 光り輝け!」を合言葉に『新・人間革命』の学習運動を推進。チェコでも研さんの機運が高まる▼広宣流布の運動は、個人の修養にとどまるものでも、学会の勢力の拡張が目的でもない。一人の人間革命が社会の変革をもたらし、社会の変革は個人の幸福を生み出す。そうした、どこまでも一人から始まり、一人に帰着する運動である。「私」こそ、その「一人」になる! と決めて明年へ出発しよう。(芯)
寸鉄 2019年12月29日
創価勝利の歴史を開いた一年。同志の奮闘に感謝。明年も心合わせ更に前進
正しい信仰を教えることが真の友情—牧口先生。じっくり語らう好機到来
未入会家族を大切に。人の振舞に仏法の魂。和楽の礎築く有意義な一時を
多忙な師走は交通事故に注意。絶対起こすな。巻き込まれるな。油断排して
年末は振り返りの時期。自身の課題や目標を明確に。正月を清新な決意で
☆2020年 女子学生部の活動
【スローガン】
希望の新時代! 福智輝くスクラムで 今日も誓いの前進を!!
<勝利の青春実践項目>
一、幸福勝利のリズム! 「勤行・唱題」の実践
一、友に希望を! 「若き友情100人」の拡大
一、友を幸福に! 「歓喜の折伏」に勝利
一、後継の弟子の道! 「新・人間革命」の熟読
一、希望の哲学! 「池田華陽会御書30編」の読了
「前進・人材の年」が開幕! 女子学生部は、一人一人が師匠にお喜びいただける広布後継の"人材"にとの誓いを胸に、学会創立90周年を勢いよく"前進"していきましょう!
1975年9月9日、池田先生は女子学生部幹部会の折、開目抄の一節を拝して「御本尊を、信じ切っていくなかに、永遠の幸福の大道がある」とご指導くださいました。2020年は、女子学生部の永遠の原点の日である9・9「女子学生部の日」より、45周年を迎えます。
意義深きこの時に生きる喜びを胸に、私たち女子学生部は、先生の願われる"信心根本に幸福を開く人生"を一人ももれなく歩んでいきたい。そのための土台を築きゆく最重要の女子学生部時代に、世界一の福智のスクラムの中で、学会活動に励み、教学力を磨き、何があっても負けない青春を前進していきましょう!
池田先生は、「一家にあっても、地域にあっても、使命の舞台にあっても、わが女子学生部が『希望の太陽』と輝けば、どれほど皆を明るく照らしていけるか。世界第一の『福智の太陽』こそ、わが女子学生部なのです」(19年9月14日「女子学生部大会」へのメッセージ)と、一人の女子学生の無限の可能性を教えてくださいました。新しい人材が輝く女子学生部が立ち上がる時、希望の新時代は開かれます!
女子学生部は、どんな時も「わが師とともに」と誓願の題目を唱え抜き、縁する友に希望を送る勇気の大拡大で、学会創立90周年を祝賀していきましょう!
◇年間主要行事
2月 女子学生部大会
5月 新入生歓迎部員会
9月 9・9「女子学生部の日」45周年記念 女子学生部大会
※5月、8月、12月に教学大学校の開催/教材=「開目抄」
【活動のポイント】
1、自他共の幸福を祈り、縁する友に希望を送る真心の対話に挑戦しよう!
�朝晩の勤行・唱題を日々の勝利のリズムにしよう
�信心の喜びを語る対話・折伏に挑戦し、キャンパス・地域で友情と信頼を広げよう
�各方面・県で開催される「創価青年大会」を目指し、創価家族の輪の中で弘教拡大に挑戦しよう
〈ご指導〉
対話は、勇気の拡大である。
友の幸福と社会の繁栄を祈り、打って出て語る中に、仏の勇気が涌現し、波動を広げる。
真心の言葉と、誠実な振る舞いで、大らかに友を包み、自他共に栄え光る宝土を開こう!
(創価新報2019年3月6日付、「青春勝利の大道」)
2、日々、御書、小説「新・人間革命」を学び、自身の実践の糧にしよう!
�「池田華陽会御書30編」の読了に先駆し、世界一の生命哲学を心に刻み、幸福の土台を築こう
�小説『人間革命』『新・人間革命』の研さん・熟読、学生部指導集『先駆の誇り』の読了に挑戦し、日々の実践の糧にしよう
〈ご指導〉
『新・人間革命』に託した私の真情は、「戸田大学」で恩師から一対一の薫陶を受けたように、日本中、世界中の青年たちと、この書を通して命と命の対話を交わしたいということであった。
嬉しいことに、その願いの通り、今、いずこの地でも地涌の若人が「人間革命」の精神を学び、「山本伸一」の心を体して、人生と広布に、栄光の実証を威風堂々と勝ち示してくれている。
(本紙2018年9月15日付、「随筆 永遠なれ創価の大城」<「人間革命」の大光>)
小説『新・人間革命』を皆で学び深める! 「マイレボ☆タイム」
※マイレボ=マイ・ヒューマン・レボリューション(私の人間革命)の略。
自己研さんや女学座談会で小説『新・人間革命』を皆で学び合い、「私の人間革命」で勝利の記録をつくろう!
★小説『新・人間革命』第22巻「波濤」の章を通して9・9「女子学生部の日」の淵源を学び、女子学生部の使命を深めよう!
3、池田先生の平和思想を学び、今いる場所から「平和の連帯」を広げよう!
�1・26「SGIの日」記念提言を研さん
�池田先生の世界の識者との対談集を研さん
〈ご指導〉
抜苦与楽の慈悲と人間主義の哲理で、民衆の幸福と地球の平和を築き、「生命尊厳の時代」を創出することこそ、仏法者としての私たちの願いであり、なかんずく、わが愛する学生部の永遠の原点です。
(大白蓮華2019年6月号、「世界を照らす 太陽の仏法」)
人間革命の「自転」と
広宣流布の「公転」に
最極の生命の軌道あり。
妙法と共に、創価と共に
新たな凱歌の一年を!
2019年12月29日
白米一俵御書 P1596
『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』
【通解】
凡夫は「志」という文字を心得て仏になるのである。
名字の言 東欧革命から30年。チェコにも人間革命の哲学の光 2019年12月29日
「きみの家族全員に、ぼくからだと言って、メリークリスマスと新年おめでとう、の挨拶を伝えてくれ」(飯島周訳)。40年前の12月、獄中にあったチェコスロバキア(当時)のハベル大統領が、妻に宛てた手紙である▼大統領は、一人の血も流さず民主化を成し遂げた、1989年の「ビロード革命」の中心者。民主化運動を続け、数度にわたって投獄されたが、それでも弾圧に屈せず、ついに理想を現実のものにした▼89年から起こった東欧革命には「西側の勝利、東側の敗北」との見方もある。だが、池田先生はそうした政治的次元を超え、その本質を"人々が魂から恐れを締め出した革命"とみた▼ビロード革命の後、東欧初のSGIの支部が、チェコで結成された。東欧革命から30年の今年、欧州では、「『新・人間革命』世代よ 光り輝け!」を合言葉に『新・人間革命』の学習運動を推進。チェコでも研さんの機運が高まる▼広宣流布の運動は、個人の修養にとどまるものでも、学会の勢力の拡張が目的でもない。一人の人間革命が社会の変革をもたらし、社会の変革は個人の幸福を生み出す。そうした、どこまでも一人から始まり、一人に帰着する運動である。「私」こそ、その「一人」になる! と決めて明年へ出発しよう。(芯)
寸鉄 2019年12月29日
創価勝利の歴史を開いた一年。同志の奮闘に感謝。明年も心合わせ更に前進
正しい信仰を教えることが真の友情—牧口先生。じっくり語らう好機到来
未入会家族を大切に。人の振舞に仏法の魂。和楽の礎築く有意義な一時を
多忙な師走は交通事故に注意。絶対起こすな。巻き込まれるな。油断排して
年末は振り返りの時期。自身の課題や目標を明確に。正月を清新な決意で
☆2020年 女子学生部の活動
【スローガン】
希望の新時代! 福智輝くスクラムで 今日も誓いの前進を!!
<勝利の青春実践項目>
一、幸福勝利のリズム! 「勤行・唱題」の実践
一、友に希望を! 「若き友情100人」の拡大
一、友を幸福に! 「歓喜の折伏」に勝利
一、後継の弟子の道! 「新・人間革命」の熟読
一、希望の哲学! 「池田華陽会御書30編」の読了
「前進・人材の年」が開幕! 女子学生部は、一人一人が師匠にお喜びいただける広布後継の"人材"にとの誓いを胸に、学会創立90周年を勢いよく"前進"していきましょう!
1975年9月9日、池田先生は女子学生部幹部会の折、開目抄の一節を拝して「御本尊を、信じ切っていくなかに、永遠の幸福の大道がある」とご指導くださいました。2020年は、女子学生部の永遠の原点の日である9・9「女子学生部の日」より、45周年を迎えます。
意義深きこの時に生きる喜びを胸に、私たち女子学生部は、先生の願われる"信心根本に幸福を開く人生"を一人ももれなく歩んでいきたい。そのための土台を築きゆく最重要の女子学生部時代に、世界一の福智のスクラムの中で、学会活動に励み、教学力を磨き、何があっても負けない青春を前進していきましょう!
池田先生は、「一家にあっても、地域にあっても、使命の舞台にあっても、わが女子学生部が『希望の太陽』と輝けば、どれほど皆を明るく照らしていけるか。世界第一の『福智の太陽』こそ、わが女子学生部なのです」(19年9月14日「女子学生部大会」へのメッセージ)と、一人の女子学生の無限の可能性を教えてくださいました。新しい人材が輝く女子学生部が立ち上がる時、希望の新時代は開かれます!
女子学生部は、どんな時も「わが師とともに」と誓願の題目を唱え抜き、縁する友に希望を送る勇気の大拡大で、学会創立90周年を祝賀していきましょう!
◇年間主要行事
2月 女子学生部大会
5月 新入生歓迎部員会
9月 9・9「女子学生部の日」45周年記念 女子学生部大会
※5月、8月、12月に教学大学校の開催/教材=「開目抄」
【活動のポイント】
1、自他共の幸福を祈り、縁する友に希望を送る真心の対話に挑戦しよう!
�朝晩の勤行・唱題を日々の勝利のリズムにしよう
�信心の喜びを語る対話・折伏に挑戦し、キャンパス・地域で友情と信頼を広げよう
�各方面・県で開催される「創価青年大会」を目指し、創価家族の輪の中で弘教拡大に挑戦しよう
〈ご指導〉
対話は、勇気の拡大である。
友の幸福と社会の繁栄を祈り、打って出て語る中に、仏の勇気が涌現し、波動を広げる。
真心の言葉と、誠実な振る舞いで、大らかに友を包み、自他共に栄え光る宝土を開こう!
(創価新報2019年3月6日付、「青春勝利の大道」)
2、日々、御書、小説「新・人間革命」を学び、自身の実践の糧にしよう!
�「池田華陽会御書30編」の読了に先駆し、世界一の生命哲学を心に刻み、幸福の土台を築こう
�小説『人間革命』『新・人間革命』の研さん・熟読、学生部指導集『先駆の誇り』の読了に挑戦し、日々の実践の糧にしよう
〈ご指導〉
『新・人間革命』に託した私の真情は、「戸田大学」で恩師から一対一の薫陶を受けたように、日本中、世界中の青年たちと、この書を通して命と命の対話を交わしたいということであった。
嬉しいことに、その願いの通り、今、いずこの地でも地涌の若人が「人間革命」の精神を学び、「山本伸一」の心を体して、人生と広布に、栄光の実証を威風堂々と勝ち示してくれている。
(本紙2018年9月15日付、「随筆 永遠なれ創価の大城」<「人間革命」の大光>)
小説『新・人間革命』を皆で学び深める! 「マイレボ☆タイム」
※マイレボ=マイ・ヒューマン・レボリューション(私の人間革命)の略。
自己研さんや女学座談会で小説『新・人間革命』を皆で学び合い、「私の人間革命」で勝利の記録をつくろう!
★小説『新・人間革命』第22巻「波濤」の章を通して9・9「女子学生部の日」の淵源を学び、女子学生部の使命を深めよう!
3、池田先生の平和思想を学び、今いる場所から「平和の連帯」を広げよう!
�1・26「SGIの日」記念提言を研さん
�池田先生の世界の識者との対談集を研さん
〈ご指導〉
抜苦与楽の慈悲と人間主義の哲理で、民衆の幸福と地球の平和を築き、「生命尊厳の時代」を創出することこそ、仏法者としての私たちの願いであり、なかんずく、わが愛する学生部の永遠の原点です。
(大白蓮華2019年6月号、「世界を照らす 太陽の仏法」)
2019年12月28日土曜日
2019.12.28 わが友に贈る
「無事故」即「幸福」だ。
慌ただしい年の瀬ゆえに
意識して心の余裕を持ち
火災や交通事故に注意!
有意義な年末年始を!
上野殿後家尼御返事 P1504
『いきてをはしき時は生の仏今は死の仏生死ともに仏なり、即身成仏と申す大事の法門これなり』
【通解】
(故上野殿は)生きておられた時は「生の仏」、亡くなった今は「死の仏」であり、生死ともに仏である。これが即身成仏という大事な法門である。
名字の言 夫婦は相手に期待するだけではダメ? 2019年12月28日
夏目漱石の作品『道草』に印象的な場面がある。主人公の夫婦は何かとすれ違ってばかり。ある日、夫は、家計のやりくりに苦労する妻を助けようと、仕事に精を出して新たな金をつくり、妻に渡した。だが「その時細君は別にうれしい顔もしなかった」▼妻は内心思った。「もし夫が優しい言葉に添えて、それを渡してくれたなら、きっとうれしい顔をする事が出来たろうに」と。一方で夫は「もし細君がうれしそうにそれを受取ってくれたら優しい言葉も掛けられたろうにと考えた」▼かつて池田先生はこの場面を紹介しつつ、「互いが、かたくなに相手に期待し要求するだけで、自分を省みるゆとりと思いやりがなかったならば、ことあるたびに心のミゾは深まる」と語った。夫婦に限らず、あらゆる人間関係に通じるだろう▼埼玉の男子部が主催する「創価サンクスフェスタ」が先日、開催された。これは日頃支えてくれる人たちに、映像や歌、踊りを通し、感謝を伝えようという企画。多くのメンバーが、普段なかなか口に出せない「ありがとう」を添えて、妻や両親を誘い、一緒に参加。うれしそうな笑顔が会場にあふれていた▼この一年を振り返り、身近な人にこそ感謝の思いを伝えたい。その"ほんの少しの勇気"で人生は豊かになる。(文)
寸鉄 2019年12月28日
今日の学会は昨日の学会に非ず—恩師。幹部の率先の戦いで躍進は決まる
地区部長・婦人部長の奮闘に大拍手!地域広布の最前線走る勇者の功徳大
我らの唱題は「響の音に応ずるがごとし」御書。諸天動かす確信の祈りを
ゴミ削減へレジ袋が明年夏から有料に。一人一人が更なる意識改革で改善
SNS通じた子供への犯罪—被害者9割が閲覧制限掛けず。保護者が徹底
☆2020年 学生部の活動
【スローガン】
地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!
<実践項目>
一、勇気と歓喜の折伏に挑む!
一、民衆厳護の英知を磨く!
一、人間革命の哲理を学ぶ!
2020年「前進・人材の年」は、「学会創立90周年」「池田先生の会長就任60周年」の佳節となる。学生部は、創立100周年に社会で中核を担う使命を自覚し、生命尊厳の仏法を学び、社会変革の英知を磨きながら、人類の幸福に貢献する有為な人材を育成していきたい。
創価学会は、今や世界192カ国・地域に広がり、各国で地涌の人材が陸続と躍り出ている。我々も小説『人間革命』『新・人間革命』を命に刻み、現実に世界へ仏法を弘めた池田先生の戦いに学びながら、広布の誓いを新たにしていきたい。
今こそ「地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!」とのスローガンのもと、世界の同志と心を合わせ、圧倒的な拡大の金字塔を打ち立てていきたい。
◇弘教拡大
�「全国学生部大会」「創価青年大会」等を目指し、折伏・弘教に挑戦する
�リーダー率先の折伏で拡大の突破口を開く
�座談会に友人を招き、各部とも協力して、折伏・弘教を推進する
�「モバイルSTB」を仏法対話に積極的に活用する
�「聖教電子版」や「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、学会理解を広げる
◇人材育成
�各人が小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんに取り組む
�徹底した「訪問・激励」で新たな人材を拡大
�座談会へ積極的に参加し、創価家族の歓喜のスクラムを拡大
�方面・県の人材育成グループに焦点を当て、広布後継のリーダーを育成
�各種グループ(院生会議、社会委員会、医将会等)の活動を強化し、次代の社会を担う多彩な人材を輩出
◇新入生の育成
�「進学者カード」で新入生を早期把握し、活動に一緒に参加する
�学生部結成記念日をめざし、新入生の「ビクトリー・リーダー」を輩出する
�方面・県の「1年生人材育成グループ」への入団生増加に努める
◇進学推進を強化
�各地域の「運営会議」「未来部連絡協議会」等を軸に、未来部担当者との連携を密にし、未来部員・大学受験生を把握する
�3月に開催される「卒業希望部員会(カレッジ)」に参加し、激励する
�夏の「未来部進学推進期間」を中心に、未来部員・大学受験生を訪問・激励する
◇教学・言論の力を育成
�学生部年間拝読御書「一生成仏抄」「佐渡御書」「観心本尊抄」、大白蓮華掲載の池田先生の御書講義等を研さん
�各方面で「部長講義」等を開催し、リーダーの教学力を強化
�各種会合でリーダーが御書講義に取り組む
�8月に「学生部教学実力試験」を実施
◇学問の探究
�池田先生と世界の識者の対談集を研さんする
�古今東西の良書に触れ、世界市民の素養を磨く
�国際社会に求められる幅広い教養や専門性、創造力を身に付ける
�語学の習得に努め、世界広布を担いゆく人材へと成長する
◇平和・文化・教育運動
�1・26「SGIの日」記念提言の勉強会等を実施
�学識者を招いての「学生部シンポジウム」を開催
�展示活動等を通し、同年代の学生・留学生と平和の連帯を構築
◇年間主要行事
1、全国学生部大会(3月)
2、新入生歓迎大会(5月・各地)
3、ビクトリーリーダー大会(6月・各地)
4、学生部教学実力試験(8月)
5、方面学生部幹部会(各地)
6、人材育成グループ総会(各地)
慌ただしい年の瀬ゆえに
意識して心の余裕を持ち
火災や交通事故に注意!
有意義な年末年始を!
上野殿後家尼御返事 P1504
『いきてをはしき時は生の仏今は死の仏生死ともに仏なり、即身成仏と申す大事の法門これなり』
【通解】
(故上野殿は)生きておられた時は「生の仏」、亡くなった今は「死の仏」であり、生死ともに仏である。これが即身成仏という大事な法門である。
名字の言 夫婦は相手に期待するだけではダメ? 2019年12月28日
夏目漱石の作品『道草』に印象的な場面がある。主人公の夫婦は何かとすれ違ってばかり。ある日、夫は、家計のやりくりに苦労する妻を助けようと、仕事に精を出して新たな金をつくり、妻に渡した。だが「その時細君は別にうれしい顔もしなかった」▼妻は内心思った。「もし夫が優しい言葉に添えて、それを渡してくれたなら、きっとうれしい顔をする事が出来たろうに」と。一方で夫は「もし細君がうれしそうにそれを受取ってくれたら優しい言葉も掛けられたろうにと考えた」▼かつて池田先生はこの場面を紹介しつつ、「互いが、かたくなに相手に期待し要求するだけで、自分を省みるゆとりと思いやりがなかったならば、ことあるたびに心のミゾは深まる」と語った。夫婦に限らず、あらゆる人間関係に通じるだろう▼埼玉の男子部が主催する「創価サンクスフェスタ」が先日、開催された。これは日頃支えてくれる人たちに、映像や歌、踊りを通し、感謝を伝えようという企画。多くのメンバーが、普段なかなか口に出せない「ありがとう」を添えて、妻や両親を誘い、一緒に参加。うれしそうな笑顔が会場にあふれていた▼この一年を振り返り、身近な人にこそ感謝の思いを伝えたい。その"ほんの少しの勇気"で人生は豊かになる。(文)
寸鉄 2019年12月28日
今日の学会は昨日の学会に非ず—恩師。幹部の率先の戦いで躍進は決まる
地区部長・婦人部長の奮闘に大拍手!地域広布の最前線走る勇者の功徳大
我らの唱題は「響の音に応ずるがごとし」御書。諸天動かす確信の祈りを
ゴミ削減へレジ袋が明年夏から有料に。一人一人が更なる意識改革で改善
SNS通じた子供への犯罪—被害者9割が閲覧制限掛けず。保護者が徹底
☆2020年 学生部の活動
【スローガン】
地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!
<実践項目>
一、勇気と歓喜の折伏に挑む!
一、民衆厳護の英知を磨く!
一、人間革命の哲理を学ぶ!
2020年「前進・人材の年」は、「学会創立90周年」「池田先生の会長就任60周年」の佳節となる。学生部は、創立100周年に社会で中核を担う使命を自覚し、生命尊厳の仏法を学び、社会変革の英知を磨きながら、人類の幸福に貢献する有為な人材を育成していきたい。
創価学会は、今や世界192カ国・地域に広がり、各国で地涌の人材が陸続と躍り出ている。我々も小説『人間革命』『新・人間革命』を命に刻み、現実に世界へ仏法を弘めた池田先生の戦いに学びながら、広布の誓いを新たにしていきたい。
今こそ「地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!」とのスローガンのもと、世界の同志と心を合わせ、圧倒的な拡大の金字塔を打ち立てていきたい。
◇弘教拡大
�「全国学生部大会」「創価青年大会」等を目指し、折伏・弘教に挑戦する
�リーダー率先の折伏で拡大の突破口を開く
�座談会に友人を招き、各部とも協力して、折伏・弘教を推進する
�「モバイルSTB」を仏法対話に積極的に活用する
�「聖教電子版」や「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、学会理解を広げる
◇人材育成
�各人が小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんに取り組む
�徹底した「訪問・激励」で新たな人材を拡大
�座談会へ積極的に参加し、創価家族の歓喜のスクラムを拡大
�方面・県の人材育成グループに焦点を当て、広布後継のリーダーを育成
�各種グループ(院生会議、社会委員会、医将会等)の活動を強化し、次代の社会を担う多彩な人材を輩出
◇新入生の育成
�「進学者カード」で新入生を早期把握し、活動に一緒に参加する
�学生部結成記念日をめざし、新入生の「ビクトリー・リーダー」を輩出する
�方面・県の「1年生人材育成グループ」への入団生増加に努める
◇進学推進を強化
�各地域の「運営会議」「未来部連絡協議会」等を軸に、未来部担当者との連携を密にし、未来部員・大学受験生を把握する
�3月に開催される「卒業希望部員会(カレッジ)」に参加し、激励する
�夏の「未来部進学推進期間」を中心に、未来部員・大学受験生を訪問・激励する
◇教学・言論の力を育成
�学生部年間拝読御書「一生成仏抄」「佐渡御書」「観心本尊抄」、大白蓮華掲載の池田先生の御書講義等を研さん
�各方面で「部長講義」等を開催し、リーダーの教学力を強化
�各種会合でリーダーが御書講義に取り組む
�8月に「学生部教学実力試験」を実施
◇学問の探究
�池田先生と世界の識者の対談集を研さんする
�古今東西の良書に触れ、世界市民の素養を磨く
�国際社会に求められる幅広い教養や専門性、創造力を身に付ける
�語学の習得に努め、世界広布を担いゆく人材へと成長する
◇平和・文化・教育運動
�1・26「SGIの日」記念提言の勉強会等を実施
�学識者を招いての「学生部シンポジウム」を開催
�展示活動等を通し、同年代の学生・留学生と平和の連帯を構築
◇年間主要行事
1、全国学生部大会(3月)
2、新入生歓迎大会(5月・各地)
3、ビクトリーリーダー大会(6月・各地)
4、学生部教学実力試験(8月)
5、方面学生部幹部会(各地)
6、人材育成グループ総会(各地)
2019年12月27日金曜日
2019.12.27 わが友に贈る
本紙を支えてくださる
全ての方に心から感謝。
誇り高き「無冠」の友に
栄光と福徳は燦然!
健康と安全第一で!
兵衛志殿御書 P1095
『あはれ平の左衛門殿さがみ殿の日蓮をだに用いられて候いしかば、すぎにし蒙古国の朝使のくびはよも切せまいらせ候はじ、くやしくおはすらなん』
【通解】
気の毒にも、平左衛門尉殿や相模守(さがみのかみ)殿が、日蓮の言うことをさえ用いておられたならば、先年の蒙古国からの使者の首を、よもや斬ることはなかったでしょう。今になって後悔しておられることと思います。
名字の言 「功徳」とは、どういう意味でしょう? 2019年12月27日
"対話の名手"と仰がれた釈尊には、一言も発せず、自らの姿だけで相手を説得したという逸話がある▼釈尊を侮っていた人々がある時、こう示し合わせた。"彼が来ても、あいさつしてはならない。立って迎える必要もない"。だが釈尊の姿を目にした瞬間、皆が思わず立ち上がり、教えを請うたという▼"超人的な力"と思いがちだが、決してそうではない。仏教学者の中村元氏は、釈尊の教化を「広々としたおちついた態度をもって異端をさえも包容してしまう」と表現した(『釈尊の生涯』平凡社)。釈尊の人格の深みから生まれる表情や振る舞いが、相手の心を動かしたのだろう▼対話は議論とは違う。互いに心を開き、理解し合うことが目的である。話の中身も大事だが、誰もが話し掛けやすい雰囲気、何かを聞いてみたいと思わせる人柄こそ、豊かな語らいをもたらす力といえよう。仏教で言う「功徳」とは、サンスクリットの「グナ」が音訳された言葉であり、"すばらしい性質"との意味。すなわち「人徳」を指している▼日蓮大聖人は「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と。信行学を真面目に貫いた人の確信と慈愛は、振る舞いで伝わる。"人格こそ雄弁なり"と心得たい。(之)
寸鉄 2019年12月27日
皆が人材との確信が必要—恩師。一人ももれなく幸福に!激励を絶やさず
「知恩をもて最とし報恩をもて前とす」御書。師弟の道こそ人生最極の軌道
生命を千倍生きよ—楽聖無量の「心の財」を積みゆく信心だ。勇敢に貫け
帰省の時期。長距離運転は無理なく。無事故第一の余裕ある計画・行動で
空気の乾燥続く。建物周辺に可燃物を置かない等入念な点検で火災予防を
☆地域を歩く 山口・下関市 2019年12月23日
◇新時代を開く天地
新元号「令和」とともに新たな時代を迎えた日本。間もなく第2年が始まろうとしている。
日本の歴史において、山口県の下関は、時代転換の舞台となった天地である。
源氏と平家が雌雄を決し、最後の合戦場となった壇ノ浦。
そして、明治維新を駆けた志士・高杉晋作による「奇兵隊」が結成された地でもある。
今、広布の前進においても、民衆の新たな時代を開こうとする友の活躍が光っている。
◇「奇兵隊士之像」をデッサン
陣笠をかぶり、右手に鉄砲、腰に刀を差した勇ましい立像——奇兵隊の拠点となった陣屋跡(下関市吉田)には、「奇兵隊士之像」が凜々しく立つ。このデッサンを手掛けたのが、下関出身の画家・原野啓次さん(下関圏、圏書記長)である。
中学校の美術教師を務めていた17年ほど前、地元から依頼が。「奇兵隊は市民の誇り。この像で地域おこしのお役に立てれば」と引き受けた。歴史博物館に通っては、奇兵隊士のいでたちを調べ、デッサンを描き上げた。その後、市民の意見も取り入れ、像が完成した。
大学生の時に入会した原野さんは、「山口開拓指導」の歴史がつづられた小説『人間革命』第11巻「転機」の章を学び、心が揺さぶられた。池田先生が下関から開拓指導を開始したからだ。「この使命の地で育った弟子として、自身の可能性を開きたいと思いました」
国立の美術大学の大学院を修了後、フレスコ画を学ぶため、イタリアへ留学。1997年に郷里の下関へ帰ってきた。
その後、青木繁記念大賞公募展で入選。市立美術館で造形教室を開くなど、絵画の楽しさを広げる中、2010年に下関市芸術文化振興奨励賞に輝いた。現在も市美術協会の一員として、市民に絵画を教えている。
「池田先生は『芸術は人間の生命の発露である』と言われています。この生命の発露を表現し、社会に希望を送りたい」
◇フグの魅力を全国へ
下関といえば、取扱量が日本一のフグ。その"フグの街"で食文化を支えるのが、蒲生正博さん(下関圏、地区部長)だ。仲卸会社で営業部長を務める。
「刺し身や唐揚げはもちろんのこと、特に冬場はフグの身が締まり、白子も大きくなるので、鍋料理が絶品です。多くの人に食べてもらいたい」
毎日、深夜に出社し、午前3時ごろに始まる競りで、良質のフグを仕入れる。除毒処理等を施した後、全国の卸売市場や料理店に出荷する。年に数カ月は全国を飛び回り、販路を開拓。だが、近年は"魚離れ"が進み、売り上げが伸び悩んでいた。
そこで、会社の信頼度を高めるため、食品衛生管理の国際基準「HACCP」の取得を目指すことに。蒲生さんがその中心的な役割を担った。資料作りや従業員への指導などに尽力し、2016年、フグ業界で先駆的となるHACCPの認証を得た。
「信心で培った"負けじ魂"を燃やしました。これから、ますますフグの魅力を発信し、地元を活気づけたい」
◇ダンスで街を盛り上げる
室町時代から江戸時代にかけ、日本へ派遣された「朝鮮通信使」。下関は、本州で最初に上陸した地である。県内最大の「馬関まつり」では毎年、朝鮮通信使の行列を再現したパレードが行われている。
この祭りをダンスで盛り上げているのが、下関大勝圏で女子部長を務める松崎佐代子さん。
小学4年からダンスを始め、毎年のように馬関まつりに出演。高校卒業後はアルバイトをしながら、ダンサーを目指して、数々のオーディションを受けた。しかし、あと一歩のところで合格に届かなかった。
自信を失いかけていた時、山口県の創価青年大会でダンス部門の責任者を任された。「皆と練習する中でダンスの素晴らしさを再発見しました。どんな小さな舞台でも、踊れることに感謝できるようになったんです」
ダンス指導員とヨガのインストラクターの資格を取得。4年前には、市内でダンス教室を開いた。母校の中学校で授業を持ったり、ダンス教室の生徒と地域行事に出演したりするなど、活躍の幅を広げている。
◇人と人をつないでいく
本州最西端の下関は、関門橋や関門トンネルで九州とつながる交通の要所でもある。
市内の運送会社で働く清川政人さん(下関大勝圏、男子部部長)も仕事で九州に渡る一人。
2003年に結婚し、2人の子宝に恵まれた。しかし仕事が多忙で家庭を顧みることができず、07年に離婚。下関の実家に戻った。家族に会えない寂しさと悔しさが募り、涙を抑えきれなかった。そんな時、男子部の先輩が訪ねてきた。10年ほど学会活動から遠ざかっていたが、先輩は温かく包んでくれた。
清川さんは子どもたちとの再会を目標に掲げ、御本尊に祈った。趣味のギターを会合で披露すると、皆が笑顔になった。その姿に「かえって、こちらが元気をもらいました」。
壁にぶつかるたび、同志が一緒に題目を唱えてくれた。
"自分も人のために尽くす生き方をしたい"と、仏法対話に挑戦。昨年8月、友人を入会に導いた。その友は、男子部大学校2期生として活動している。
清川さんは声を弾ませる。「今は子どもたちと毎月、会えるようになりました。どんな時も寄り添ってくれた先輩のように、今度は自分が励ましの輪を広げていきます」
◇地域の火災予防に尽力
県内一の人口を有する下関だが、市街地では車が入れない高台も多いことなどから、若者が離れ、高齢化が進む。その中にあって、和田末子さん(総県副総合婦人部長)は地域の"なくてはならない存在"と輝く。
木造住宅が密集する丘陵地に住む和田さん。「道が狭いため、消防活動困難区域となっています。だから、火災への注意が欠かせません」
結婚後、下関へ。1987年から32年間、貴船本町自治会婦人防火クラブの会長を務める。97年に近隣のアパートが全焼する火災が起き、"絶対に火事を出してはいけない"と決意。消火訓練の実施や住宅用火災警報器の共同購入の推進など、住民の防火意識の向上に努めてきた。
こうした功績が評価され、和田さんは本年7月、総務大臣から表彰された。「やっていることは、日頃の学会活動と同じです。一軒一軒訪ね、一人一人と対話する。その絆が、火災予防にもつながっています」
◇地歌・箏曲で文化振興
箏や三味線を弾きながら、伝統音楽の「地歌」を披露する箏曲演奏家・柳瀬和子さん(下関圏、支部副婦人部長)。九州系地歌箏曲演奏家だった母の影響で小学5年から箏を習い始めた。
結婚後、1男3女の子育てに追われ、一時は箏曲から離れた。しかし、300年続く伝統を絶やすまいと、母のもとへ。その柳瀬さんの姿を見て、3人の娘も演奏家の道へ進んだ。
柳瀬さんは現在、下関邦楽協会や下関三曲連盟で会長の重責を担う。「子どもたちが育った下関の地に、恩返しできたらと思って、引き受けました」
定期的に演奏会を行うとともに、毎年、市内の芸術祭に出演。後進の育成にも取り組む。
本年10月には、韓国の「釜山芸術祭」に出演し、娘たちと共に美しい音色を奏でた。柳瀬さんは文化交流を通して、日韓友好の橋を架ける。
◇"友好の橋"を架けよう
下関駅東口から少し歩くと「釜山門」と書かれた門が現れる。この門から約800メートルにわたって、キムチの食材店や焼き肉店など韓国風の店舗が続く。
「ここは『リトル釜山』と呼ばれているんですよ。韓国紙幣が使える店もあります」
そう教えてくれたのは、下関広域日韓親善協会会長の友松弘幸さん(下関大勝圏、副圏長)。
下関は釜山まで約220キロ。1905年には連絡船が開業し、韓・朝鮮半島への玄関口となった。70年には関釜フェリーが就航。旅行者や物資の往来が盛んに。76年、下関市と釜山広域市は姉妹都市になった。
友松さんが所属する親善協会では毎年、講師を招いて韓国文化論講座を開催。また年数回、釜山を訪れ、交流を重ねている。「日韓関係が悪化している今こそ、民間交流でつながり続けることが重要です。池田先生が『韓国は文化大恩の国』と語られている通り、韓国を敬い、友好を深めていきたい」
地元では、長府東部自治連合会の会長としても奮闘。地域の清掃や認知症への理解を深める催し等を行い、同連合会は先月、「生活環境改善模範地区」として県知事表彰を受けた。
「日韓友好も地域交流も、『目の前の一人』を大切にすることから始まります。それは全部、学会で学んだことです」
かつて池田先生は山口開拓指導を振り返り、下関についてこう記した。
「広宣流布という新・民衆革命の発進地として、これほどふさわしい場所はない」
新たな民衆革命の発進地・下関から、次代の夜明けは始まる。
全ての方に心から感謝。
誇り高き「無冠」の友に
栄光と福徳は燦然!
健康と安全第一で!
兵衛志殿御書 P1095
『あはれ平の左衛門殿さがみ殿の日蓮をだに用いられて候いしかば、すぎにし蒙古国の朝使のくびはよも切せまいらせ候はじ、くやしくおはすらなん』
【通解】
気の毒にも、平左衛門尉殿や相模守(さがみのかみ)殿が、日蓮の言うことをさえ用いておられたならば、先年の蒙古国からの使者の首を、よもや斬ることはなかったでしょう。今になって後悔しておられることと思います。
名字の言 「功徳」とは、どういう意味でしょう? 2019年12月27日
"対話の名手"と仰がれた釈尊には、一言も発せず、自らの姿だけで相手を説得したという逸話がある▼釈尊を侮っていた人々がある時、こう示し合わせた。"彼が来ても、あいさつしてはならない。立って迎える必要もない"。だが釈尊の姿を目にした瞬間、皆が思わず立ち上がり、教えを請うたという▼"超人的な力"と思いがちだが、決してそうではない。仏教学者の中村元氏は、釈尊の教化を「広々としたおちついた態度をもって異端をさえも包容してしまう」と表現した(『釈尊の生涯』平凡社)。釈尊の人格の深みから生まれる表情や振る舞いが、相手の心を動かしたのだろう▼対話は議論とは違う。互いに心を開き、理解し合うことが目的である。話の中身も大事だが、誰もが話し掛けやすい雰囲気、何かを聞いてみたいと思わせる人柄こそ、豊かな語らいをもたらす力といえよう。仏教で言う「功徳」とは、サンスクリットの「グナ」が音訳された言葉であり、"すばらしい性質"との意味。すなわち「人徳」を指している▼日蓮大聖人は「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と。信行学を真面目に貫いた人の確信と慈愛は、振る舞いで伝わる。"人格こそ雄弁なり"と心得たい。(之)
寸鉄 2019年12月27日
皆が人材との確信が必要—恩師。一人ももれなく幸福に!激励を絶やさず
「知恩をもて最とし報恩をもて前とす」御書。師弟の道こそ人生最極の軌道
生命を千倍生きよ—楽聖無量の「心の財」を積みゆく信心だ。勇敢に貫け
帰省の時期。長距離運転は無理なく。無事故第一の余裕ある計画・行動で
空気の乾燥続く。建物周辺に可燃物を置かない等入念な点検で火災予防を
☆地域を歩く 山口・下関市 2019年12月23日
◇新時代を開く天地
新元号「令和」とともに新たな時代を迎えた日本。間もなく第2年が始まろうとしている。
日本の歴史において、山口県の下関は、時代転換の舞台となった天地である。
源氏と平家が雌雄を決し、最後の合戦場となった壇ノ浦。
そして、明治維新を駆けた志士・高杉晋作による「奇兵隊」が結成された地でもある。
今、広布の前進においても、民衆の新たな時代を開こうとする友の活躍が光っている。
◇「奇兵隊士之像」をデッサン
陣笠をかぶり、右手に鉄砲、腰に刀を差した勇ましい立像——奇兵隊の拠点となった陣屋跡(下関市吉田)には、「奇兵隊士之像」が凜々しく立つ。このデッサンを手掛けたのが、下関出身の画家・原野啓次さん(下関圏、圏書記長)である。
中学校の美術教師を務めていた17年ほど前、地元から依頼が。「奇兵隊は市民の誇り。この像で地域おこしのお役に立てれば」と引き受けた。歴史博物館に通っては、奇兵隊士のいでたちを調べ、デッサンを描き上げた。その後、市民の意見も取り入れ、像が完成した。
大学生の時に入会した原野さんは、「山口開拓指導」の歴史がつづられた小説『人間革命』第11巻「転機」の章を学び、心が揺さぶられた。池田先生が下関から開拓指導を開始したからだ。「この使命の地で育った弟子として、自身の可能性を開きたいと思いました」
国立の美術大学の大学院を修了後、フレスコ画を学ぶため、イタリアへ留学。1997年に郷里の下関へ帰ってきた。
その後、青木繁記念大賞公募展で入選。市立美術館で造形教室を開くなど、絵画の楽しさを広げる中、2010年に下関市芸術文化振興奨励賞に輝いた。現在も市美術協会の一員として、市民に絵画を教えている。
「池田先生は『芸術は人間の生命の発露である』と言われています。この生命の発露を表現し、社会に希望を送りたい」
◇フグの魅力を全国へ
下関といえば、取扱量が日本一のフグ。その"フグの街"で食文化を支えるのが、蒲生正博さん(下関圏、地区部長)だ。仲卸会社で営業部長を務める。
「刺し身や唐揚げはもちろんのこと、特に冬場はフグの身が締まり、白子も大きくなるので、鍋料理が絶品です。多くの人に食べてもらいたい」
毎日、深夜に出社し、午前3時ごろに始まる競りで、良質のフグを仕入れる。除毒処理等を施した後、全国の卸売市場や料理店に出荷する。年に数カ月は全国を飛び回り、販路を開拓。だが、近年は"魚離れ"が進み、売り上げが伸び悩んでいた。
そこで、会社の信頼度を高めるため、食品衛生管理の国際基準「HACCP」の取得を目指すことに。蒲生さんがその中心的な役割を担った。資料作りや従業員への指導などに尽力し、2016年、フグ業界で先駆的となるHACCPの認証を得た。
「信心で培った"負けじ魂"を燃やしました。これから、ますますフグの魅力を発信し、地元を活気づけたい」
◇ダンスで街を盛り上げる
室町時代から江戸時代にかけ、日本へ派遣された「朝鮮通信使」。下関は、本州で最初に上陸した地である。県内最大の「馬関まつり」では毎年、朝鮮通信使の行列を再現したパレードが行われている。
この祭りをダンスで盛り上げているのが、下関大勝圏で女子部長を務める松崎佐代子さん。
小学4年からダンスを始め、毎年のように馬関まつりに出演。高校卒業後はアルバイトをしながら、ダンサーを目指して、数々のオーディションを受けた。しかし、あと一歩のところで合格に届かなかった。
自信を失いかけていた時、山口県の創価青年大会でダンス部門の責任者を任された。「皆と練習する中でダンスの素晴らしさを再発見しました。どんな小さな舞台でも、踊れることに感謝できるようになったんです」
ダンス指導員とヨガのインストラクターの資格を取得。4年前には、市内でダンス教室を開いた。母校の中学校で授業を持ったり、ダンス教室の生徒と地域行事に出演したりするなど、活躍の幅を広げている。
◇人と人をつないでいく
本州最西端の下関は、関門橋や関門トンネルで九州とつながる交通の要所でもある。
市内の運送会社で働く清川政人さん(下関大勝圏、男子部部長)も仕事で九州に渡る一人。
2003年に結婚し、2人の子宝に恵まれた。しかし仕事が多忙で家庭を顧みることができず、07年に離婚。下関の実家に戻った。家族に会えない寂しさと悔しさが募り、涙を抑えきれなかった。そんな時、男子部の先輩が訪ねてきた。10年ほど学会活動から遠ざかっていたが、先輩は温かく包んでくれた。
清川さんは子どもたちとの再会を目標に掲げ、御本尊に祈った。趣味のギターを会合で披露すると、皆が笑顔になった。その姿に「かえって、こちらが元気をもらいました」。
壁にぶつかるたび、同志が一緒に題目を唱えてくれた。
"自分も人のために尽くす生き方をしたい"と、仏法対話に挑戦。昨年8月、友人を入会に導いた。その友は、男子部大学校2期生として活動している。
清川さんは声を弾ませる。「今は子どもたちと毎月、会えるようになりました。どんな時も寄り添ってくれた先輩のように、今度は自分が励ましの輪を広げていきます」
◇地域の火災予防に尽力
県内一の人口を有する下関だが、市街地では車が入れない高台も多いことなどから、若者が離れ、高齢化が進む。その中にあって、和田末子さん(総県副総合婦人部長)は地域の"なくてはならない存在"と輝く。
木造住宅が密集する丘陵地に住む和田さん。「道が狭いため、消防活動困難区域となっています。だから、火災への注意が欠かせません」
結婚後、下関へ。1987年から32年間、貴船本町自治会婦人防火クラブの会長を務める。97年に近隣のアパートが全焼する火災が起き、"絶対に火事を出してはいけない"と決意。消火訓練の実施や住宅用火災警報器の共同購入の推進など、住民の防火意識の向上に努めてきた。
こうした功績が評価され、和田さんは本年7月、総務大臣から表彰された。「やっていることは、日頃の学会活動と同じです。一軒一軒訪ね、一人一人と対話する。その絆が、火災予防にもつながっています」
◇地歌・箏曲で文化振興
箏や三味線を弾きながら、伝統音楽の「地歌」を披露する箏曲演奏家・柳瀬和子さん(下関圏、支部副婦人部長)。九州系地歌箏曲演奏家だった母の影響で小学5年から箏を習い始めた。
結婚後、1男3女の子育てに追われ、一時は箏曲から離れた。しかし、300年続く伝統を絶やすまいと、母のもとへ。その柳瀬さんの姿を見て、3人の娘も演奏家の道へ進んだ。
柳瀬さんは現在、下関邦楽協会や下関三曲連盟で会長の重責を担う。「子どもたちが育った下関の地に、恩返しできたらと思って、引き受けました」
定期的に演奏会を行うとともに、毎年、市内の芸術祭に出演。後進の育成にも取り組む。
本年10月には、韓国の「釜山芸術祭」に出演し、娘たちと共に美しい音色を奏でた。柳瀬さんは文化交流を通して、日韓友好の橋を架ける。
◇"友好の橋"を架けよう
下関駅東口から少し歩くと「釜山門」と書かれた門が現れる。この門から約800メートルにわたって、キムチの食材店や焼き肉店など韓国風の店舗が続く。
「ここは『リトル釜山』と呼ばれているんですよ。韓国紙幣が使える店もあります」
そう教えてくれたのは、下関広域日韓親善協会会長の友松弘幸さん(下関大勝圏、副圏長)。
下関は釜山まで約220キロ。1905年には連絡船が開業し、韓・朝鮮半島への玄関口となった。70年には関釜フェリーが就航。旅行者や物資の往来が盛んに。76年、下関市と釜山広域市は姉妹都市になった。
友松さんが所属する親善協会では毎年、講師を招いて韓国文化論講座を開催。また年数回、釜山を訪れ、交流を重ねている。「日韓関係が悪化している今こそ、民間交流でつながり続けることが重要です。池田先生が『韓国は文化大恩の国』と語られている通り、韓国を敬い、友好を深めていきたい」
地元では、長府東部自治連合会の会長としても奮闘。地域の清掃や認知症への理解を深める催し等を行い、同連合会は先月、「生活環境改善模範地区」として県知事表彰を受けた。
「日韓友好も地域交流も、『目の前の一人』を大切にすることから始まります。それは全部、学会で学んだことです」
かつて池田先生は山口開拓指導を振り返り、下関についてこう記した。
「広宣流布という新・民衆革命の発進地として、これほどふさわしい場所はない」
新たな民衆革命の発進地・下関から、次代の夜明けは始まる。
2019年12月26日木曜日
2019.12.26 わが友に贈る
職場や地域などで
お世話になった方々に
一年の御礼を伝えよう!
「ありがとう」の一言が
信頼と友情を強くする。
如来滅後五五百歳始観心本尊抄 P246
『釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う』
【通解】
釈尊の因行と果徳の二法は、ことごとく妙法蓮華経の五字に具足している。われらがこの五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給うたのである
名字の言。スター・ウォーズの全作に出演した俳優が一人だけいる。 2019年12月26日
映画「スター・ウォーズ」の完結編が公開されている。この42年にわたるシリーズの全作品に出演した唯一の俳優が、アンソニー・ダニエルズ氏。C—3POというロボットを演じ続けてきた▼金色の衣装を全身に着けるので顔は見えない。撮影では高温と擦り傷に耐える日々。本格派の俳優を目指す彼にとって、実は長年好きになれない"脇役"だった▼気持ちが変わったのは数年前。映画のイベントで世界各国を回った際、観客の声援に直接触れた。「多くの人たちが愛してくれているんだと実感して、本当に魔法のような瞬間でした」▼人知れぬ苦労も、それを分かってくれる人がいれば大きな力が湧く。佐渡の日蓮大聖人のもとに夫・四条金吾を送り出した日眼女の真心について、大聖人は「大地よりも厚い」「虚空よりも高い」(御書1115ページ、通解)と。遠路を訪ねた金吾はもちろん、陰の人もまた、"広布の主役"であると称賛された▼池田先生は「本当に大切な力は、いつも陰に隠れているもの」と。本紙の配達、会合の準備や運営——。日々の"当たり前"は、陰の力に支えられている。一年の終わりに当たり、そうした尊い友に感謝を伝えたい。その心が、たたえる側にも、たたえられる側にも、喜びを生み出していく。(子)
寸鉄 2019年12月26日
御書「題目計りを唱うる福計るべからず」。強盛な祈りを。幸福の泉、そこに
王城会・香城会に感謝。会員に尽くす利他の振る舞い。皆様は創価の菩薩
本当に偉い人は皆を偉くし敬う人—恩師。幹部は心して後継の人材を育成
日韓関係良くないが87%—調査。その中で青年部が交流。君らの絆こそ光
大掃除は転倒や落下事故に注意。高所での作業は無理せず。安全最優先で
☆私がつくる平和の文化 総集編
◇一人一人が変革の主体者
国連で「平和の文化に関する宣言と行動計画」が採択されて20周年となった本年、連載「私がつくる平和の文化」を1月からスタート。各界の識者のインタビューを掲載し、一人一人が「平和の文化」を築くために何ができるかを考えてきた。1年間の内容をテーマごとにまとめた。
【「平和の文化」とは?】元国連事務次長 アンワルル・K・チョウドリさん
「平和の文化」とは、私たち一人一人が日常の中で「平和と非暴力」を自分の生き方にしていくことです。
例えば人と接する時、攻撃的になったり、暴力を使ったりしない。軽蔑したり、無視したり、偏見を持ったりしない。そうした生き方を身に付けていくことです。平和といっても、どこか遠くにあるものではないからです。何か問題が起きても、どこまでも対話を通して互いを理解し、協力し合う努力をして、解決することが重要なのです。
「平和の文化」を根付かせるには、一人一人の、そして、全ての人の自己変革への努力が必要です。一人が「暴力を使わずに協力し合うことは可能だ!」との信念を持ち、実際に非暴力で争いを解決できれば、世界に対する偉大な貢献になり、波動は大きく広がっていくのです。(1月10日付)
【多様性の尊重】歌手 アグネス・チャンさん
私たちが平和のためにできることは、皆が同じになることでも、それを望むことでもありません。違いを認め合う。尊敬・尊重し合う。互いの文化や考え方を学んで一緒に楽しむ。共に生き、共に栄えようという気持ちで暮らすことです。
違いを楽しみ、受け入れることを子どもたちに教えることが、平和を前進させるカギです。
幸福をつくるのは自分です。そのために必要なのは希望です。希望を決して失わないこと。どんな暗闇でも必ず光は差してくるし、冬が来れば春は必ず訪れます。
希望がなければ自分でつくればいいし、自分が希望になればいい。人を愛する力、人を幸せにする力は誰にでもある。それを信じ、違いを恵みとして楽しみ、互いの存在に感謝していく中に、平和はあると思うのです。(2月7日付)
【女性と男性の平等】ジャーナリスト 治部れんげさん
「女性と男性の平等」を目指すとは、人権が尊重される社会をつくることにほかなりません。
女性が暴力を受けない社会は、男性にとっても「平和」な社会だと思います。
女性も男性も、「性別による役割分担」に縛られていると、自由がなく、生きづらい思いをするでしょう。
今の日本のように、大事な意思決定の場に女性が少なすぎたり、生活の場に男性が少なすぎる状況を解消し、多様な意見を反映した社会を築かなければ、日本は世界から取り残されてしまう。
職場に限らず、地域でも家庭の中でも、"男性だから""女性だから"ではなく、その人らしく活躍できるよう、意識を変え、仕組みを変えていく。それが、生き方の選択肢を広げ、豊かさにつながっていくことになるのです。(3月5日付)
【持続可能な開発】成蹊大学名誉教授 廣野良吉さん
平和が来なければ「開発」などできません。だけど、平和になっても「持続可能な開発」ができるとは限らない。それぞれの国や地域で、優先すべき課題は違います。それに、食べる物、着る物、暮らし方、何が好きか、みんな違います。それを理解しないで、上から「これをやれ」と無理やり押し付けても、誰もやりません。だから僕は国際会議で、「平和の文化」がなければ「持続可能な開発」はあり得ない、と強調しています。「平和の文化」とは、各地域に住む人々の多様性・自主性を尊重し、一人一人の日常生活が、常に平和の方向へ動くようになることだからです。
地球は「自分たちのもの」であり、未来の世代から借りているものです。みんながそう思えば、もっと大切にできるのではないでしょうか。(4月8日付)
【子どもの権利】国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子さん
「子どもの権利条約」が国連で採択されて、今年で30周年を迎えます。
かつては「守られるべき存在」としてのみ見られていた子どもを、大人と同様に「人権があり、尊重されるべき一人の人間」と捉えた条約は「子どもの見方」を一変させた画期的なものです。
自分が「かけがえのない大切な存在」だと自覚し、周りの大人から「大切な一人の人間」として接してもらうことは、他人も自分と同じように大切な存在であることを知り、他人を大切にする姿勢にも通じていくと思います。
児童虐待、いじめなど、子どもに関する全ての問題への取り組みの中心に「子どもの権利条約」を位置付けることが大事です。
子どもの笑顔が広がる社会こそ、平和な世界といえるのです。(5月1日付)
【平和構築の主体者】戸田記念国際平和研究所所長 ケビン・クレメンツさん
私の住むニュージーランドでは本年3月に起きたモスク襲撃事件を経て、移民に対する差別意識や偏見を改めて問い直し、いかなる差別も許さない社会を築く挑戦を始めています。
SNS上に溢れる過激で暴力的な情報に惑わされないために、価値観や道徳観を確立する必要性も再認識しています。
こうした時代に平和を築くためには、どこまでも人間を信じ抜くことが大切です。相手に恐怖や不信を抱けば、相手もそれを感じます。反対に、相手に愛情や尊敬の念を抱けば、相手もそれを感じるものです。
「平和の文化」とは、恐れや憎しみを愛に、非寛容を慈悲に、悲観主義を希望に変えていくことです。それが、個人の人間関係も、さらに社会や政治における関係をも変えていくことになるのです。(6月13日付)
【対話でひらく】米エマソン協会元会長 サーラ・ワイダーさん
「対話」とは、"私たちは皆、違う"という現実に立ち、そこに無限の可能性と美しさを見いだそうとする積極的な営みです。対話には、何にもまして、人と人を深く結びつける力があります。
対話は、どの瞬間においても、相手の人生の「物語」を聞こうと努めることから始まります。
私たち一人一人が抱く「物語」には、他者との共通性があります。だから、対話を通して互いの「物語」を分かち合い、人間として理解し合うことで、日々の生活に影を落とす「拒絶されるという恐怖」から解放されるのです。
暴力が社会の奥深くにまで蔓延する今、私は「物語」を分かち合おうとする人々の、静かで力強く、たゆみない努力に心を寄せたい。こうした人たちが日々、「平和の文化」を築いているからです。(7月5日付)
【「平和の文化」を育む教育】昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子さん
私は、子育て中の親御さんによく、上手に助けを求める「求援力」が必要だよと語っています。親が助けを求める姿を見せていれば、子どもも「苦しかったら我慢しなくていいんだ」と安心するはずです。
「あの人、孤立しているんじゃないかな」と気付く感度。他人の痛みに「共感」できる能力。今の社会は、この「共感力」が一層、必要になっていると思います。
「頼まれてもいないのに」「別に私がしなくても……」ではなく、ささやかでもいい、何かプラスになること、誰かの役に立つことができないか。そう思って周囲を見渡せば、さまざまな困難に向き合っている方たちが大勢います。
勇気を出して直接触れ合えば、必ず手応えがあり、「他人ごと」が「自分ごと」になるはずです。(8月9日付)
【連帯の力】ICAN事務局長 ベアトリス・フィンさん
市民社会が声を上げ、連帯する。それが変革の力になります。ICANの活動も、103カ国554団体(8月時点)に所属する、核兵器廃絶を目指す人々の「連帯」で成り立っています。
従来の核兵器廃絶運動は、政府に提言するものなどが多かった。それでは「民衆」に力を与える運動にはなりません。ICANでは「あなたこそ主役です」と語り、"市民社会の力こそ最重要"と位置付けました。
個人主義の強い社会で育った青年には、「連帯すること」が、どれほど大きな力になるのかを学ぶ必要があると感じます。
連帯は、身近な問題や世界の課題に関心を持つことから始まります。家庭でも地域でも、人のために活動する、他人と力を合わせる。その経験を通し、「連帯の心」を培うことができるのです。(9月2日付)
【差別のない世界を】政治学者 姜尚中さん
"差別のない世界"をつくるには、人権というものの根幹に「生命論」が必要です。生命に序列はない。どんな生命に対しても「この人は生きるに値しない」などと判断してはならない。生命に対する「畏敬の念」がベースになければ、人権といっても上っ面な言葉になってしまう。まずは私たちが「生命は一つ一つ違う」「どんな生命にも存在する価値がある」という合意をつくること。それがないと、いくら「差別をやめましょう」といっても社会は変わりません。
差別を乗り越えるには、相対して語られる「言葉」によって、人の心を打つような対話が必要です。差別をすることは、結局は自分自身をおとしめることになる——一人一人がそこに気付くような変化をつくりだすことが「平和の文化」ではないでしょうか。(10月17日付)
【生命の尊重】難民を助ける会理事長 長有紀枝さん
他者とつながる「心のスイッチ」を切らないでほしい。スイッチが入っていれば、その時々にできることはあるし、いつか必ず、何かができるはずです。
「平和の定義って何?」と聞かれたら、私は「明日の予定を立てられること」と答えます。地雷原の周辺に住む子たちに、大人になった自分の絵を描いてごらんと言ったら、足のない絵を描くんです。彼らにとって大人になるとは、足がなくなることなのです。そういう苦難に思いをはせ、生き方を変えることも「平和の文化」だと思います。
将来の計画を立て、未来を創造することは実はすごい"特権"です。でもその貴重さにはなかなか気付けません。誰もがこの"特権"を持てるようにするためにも、「心のスイッチ」を切らずにいただきたいと思うのです。(11月5日付)
【「暴力の文化」を変革】平和教育研究者 ベティー・リアドンさん
暴力とは人間の関係性を壊す行為や態度です。多様な人々が人類という"家族"を構成していることを想像できないため、暴力を使うのです。暴力は、それを使った人の生命も傷つけます。人間関係が希薄な今、人間対人間のリアルな関係を結び直すことが大切です。
かつて池田会長が提唱した「世界市民」の資質の一つに、差異から学ぶ「勇気」とあります。他者への恐怖を乗り越え、勇気をもって相手を深く知る。すると、異なる価値観や学ぶべきものがあることに気付きます。
私は、全ての人が、子どもや青年を大切に「育てる力」を身に付ける必要があると考えます。若い人に自分がかけがえのない尊い存在であることを教え、その可能性を伸ばそうと関わり続ける。それが「平和の文化」の構築につながるのです。(12月12日付)
お世話になった方々に
一年の御礼を伝えよう!
「ありがとう」の一言が
信頼と友情を強くする。
如来滅後五五百歳始観心本尊抄 P246
『釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う』
【通解】
釈尊の因行と果徳の二法は、ことごとく妙法蓮華経の五字に具足している。われらがこの五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給うたのである
名字の言。スター・ウォーズの全作に出演した俳優が一人だけいる。 2019年12月26日
映画「スター・ウォーズ」の完結編が公開されている。この42年にわたるシリーズの全作品に出演した唯一の俳優が、アンソニー・ダニエルズ氏。C—3POというロボットを演じ続けてきた▼金色の衣装を全身に着けるので顔は見えない。撮影では高温と擦り傷に耐える日々。本格派の俳優を目指す彼にとって、実は長年好きになれない"脇役"だった▼気持ちが変わったのは数年前。映画のイベントで世界各国を回った際、観客の声援に直接触れた。「多くの人たちが愛してくれているんだと実感して、本当に魔法のような瞬間でした」▼人知れぬ苦労も、それを分かってくれる人がいれば大きな力が湧く。佐渡の日蓮大聖人のもとに夫・四条金吾を送り出した日眼女の真心について、大聖人は「大地よりも厚い」「虚空よりも高い」(御書1115ページ、通解)と。遠路を訪ねた金吾はもちろん、陰の人もまた、"広布の主役"であると称賛された▼池田先生は「本当に大切な力は、いつも陰に隠れているもの」と。本紙の配達、会合の準備や運営——。日々の"当たり前"は、陰の力に支えられている。一年の終わりに当たり、そうした尊い友に感謝を伝えたい。その心が、たたえる側にも、たたえられる側にも、喜びを生み出していく。(子)
寸鉄 2019年12月26日
御書「題目計りを唱うる福計るべからず」。強盛な祈りを。幸福の泉、そこに
王城会・香城会に感謝。会員に尽くす利他の振る舞い。皆様は創価の菩薩
本当に偉い人は皆を偉くし敬う人—恩師。幹部は心して後継の人材を育成
日韓関係良くないが87%—調査。その中で青年部が交流。君らの絆こそ光
大掃除は転倒や落下事故に注意。高所での作業は無理せず。安全最優先で
☆私がつくる平和の文化 総集編
◇一人一人が変革の主体者
国連で「平和の文化に関する宣言と行動計画」が採択されて20周年となった本年、連載「私がつくる平和の文化」を1月からスタート。各界の識者のインタビューを掲載し、一人一人が「平和の文化」を築くために何ができるかを考えてきた。1年間の内容をテーマごとにまとめた。
【「平和の文化」とは?】元国連事務次長 アンワルル・K・チョウドリさん
「平和の文化」とは、私たち一人一人が日常の中で「平和と非暴力」を自分の生き方にしていくことです。
例えば人と接する時、攻撃的になったり、暴力を使ったりしない。軽蔑したり、無視したり、偏見を持ったりしない。そうした生き方を身に付けていくことです。平和といっても、どこか遠くにあるものではないからです。何か問題が起きても、どこまでも対話を通して互いを理解し、協力し合う努力をして、解決することが重要なのです。
「平和の文化」を根付かせるには、一人一人の、そして、全ての人の自己変革への努力が必要です。一人が「暴力を使わずに協力し合うことは可能だ!」との信念を持ち、実際に非暴力で争いを解決できれば、世界に対する偉大な貢献になり、波動は大きく広がっていくのです。(1月10日付)
【多様性の尊重】歌手 アグネス・チャンさん
私たちが平和のためにできることは、皆が同じになることでも、それを望むことでもありません。違いを認め合う。尊敬・尊重し合う。互いの文化や考え方を学んで一緒に楽しむ。共に生き、共に栄えようという気持ちで暮らすことです。
違いを楽しみ、受け入れることを子どもたちに教えることが、平和を前進させるカギです。
幸福をつくるのは自分です。そのために必要なのは希望です。希望を決して失わないこと。どんな暗闇でも必ず光は差してくるし、冬が来れば春は必ず訪れます。
希望がなければ自分でつくればいいし、自分が希望になればいい。人を愛する力、人を幸せにする力は誰にでもある。それを信じ、違いを恵みとして楽しみ、互いの存在に感謝していく中に、平和はあると思うのです。(2月7日付)
【女性と男性の平等】ジャーナリスト 治部れんげさん
「女性と男性の平等」を目指すとは、人権が尊重される社会をつくることにほかなりません。
女性が暴力を受けない社会は、男性にとっても「平和」な社会だと思います。
女性も男性も、「性別による役割分担」に縛られていると、自由がなく、生きづらい思いをするでしょう。
今の日本のように、大事な意思決定の場に女性が少なすぎたり、生活の場に男性が少なすぎる状況を解消し、多様な意見を反映した社会を築かなければ、日本は世界から取り残されてしまう。
職場に限らず、地域でも家庭の中でも、"男性だから""女性だから"ではなく、その人らしく活躍できるよう、意識を変え、仕組みを変えていく。それが、生き方の選択肢を広げ、豊かさにつながっていくことになるのです。(3月5日付)
【持続可能な開発】成蹊大学名誉教授 廣野良吉さん
平和が来なければ「開発」などできません。だけど、平和になっても「持続可能な開発」ができるとは限らない。それぞれの国や地域で、優先すべき課題は違います。それに、食べる物、着る物、暮らし方、何が好きか、みんな違います。それを理解しないで、上から「これをやれ」と無理やり押し付けても、誰もやりません。だから僕は国際会議で、「平和の文化」がなければ「持続可能な開発」はあり得ない、と強調しています。「平和の文化」とは、各地域に住む人々の多様性・自主性を尊重し、一人一人の日常生活が、常に平和の方向へ動くようになることだからです。
地球は「自分たちのもの」であり、未来の世代から借りているものです。みんながそう思えば、もっと大切にできるのではないでしょうか。(4月8日付)
【子どもの権利】国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子さん
「子どもの権利条約」が国連で採択されて、今年で30周年を迎えます。
かつては「守られるべき存在」としてのみ見られていた子どもを、大人と同様に「人権があり、尊重されるべき一人の人間」と捉えた条約は「子どもの見方」を一変させた画期的なものです。
自分が「かけがえのない大切な存在」だと自覚し、周りの大人から「大切な一人の人間」として接してもらうことは、他人も自分と同じように大切な存在であることを知り、他人を大切にする姿勢にも通じていくと思います。
児童虐待、いじめなど、子どもに関する全ての問題への取り組みの中心に「子どもの権利条約」を位置付けることが大事です。
子どもの笑顔が広がる社会こそ、平和な世界といえるのです。(5月1日付)
【平和構築の主体者】戸田記念国際平和研究所所長 ケビン・クレメンツさん
私の住むニュージーランドでは本年3月に起きたモスク襲撃事件を経て、移民に対する差別意識や偏見を改めて問い直し、いかなる差別も許さない社会を築く挑戦を始めています。
SNS上に溢れる過激で暴力的な情報に惑わされないために、価値観や道徳観を確立する必要性も再認識しています。
こうした時代に平和を築くためには、どこまでも人間を信じ抜くことが大切です。相手に恐怖や不信を抱けば、相手もそれを感じます。反対に、相手に愛情や尊敬の念を抱けば、相手もそれを感じるものです。
「平和の文化」とは、恐れや憎しみを愛に、非寛容を慈悲に、悲観主義を希望に変えていくことです。それが、個人の人間関係も、さらに社会や政治における関係をも変えていくことになるのです。(6月13日付)
【対話でひらく】米エマソン協会元会長 サーラ・ワイダーさん
「対話」とは、"私たちは皆、違う"という現実に立ち、そこに無限の可能性と美しさを見いだそうとする積極的な営みです。対話には、何にもまして、人と人を深く結びつける力があります。
対話は、どの瞬間においても、相手の人生の「物語」を聞こうと努めることから始まります。
私たち一人一人が抱く「物語」には、他者との共通性があります。だから、対話を通して互いの「物語」を分かち合い、人間として理解し合うことで、日々の生活に影を落とす「拒絶されるという恐怖」から解放されるのです。
暴力が社会の奥深くにまで蔓延する今、私は「物語」を分かち合おうとする人々の、静かで力強く、たゆみない努力に心を寄せたい。こうした人たちが日々、「平和の文化」を築いているからです。(7月5日付)
【「平和の文化」を育む教育】昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子さん
私は、子育て中の親御さんによく、上手に助けを求める「求援力」が必要だよと語っています。親が助けを求める姿を見せていれば、子どもも「苦しかったら我慢しなくていいんだ」と安心するはずです。
「あの人、孤立しているんじゃないかな」と気付く感度。他人の痛みに「共感」できる能力。今の社会は、この「共感力」が一層、必要になっていると思います。
「頼まれてもいないのに」「別に私がしなくても……」ではなく、ささやかでもいい、何かプラスになること、誰かの役に立つことができないか。そう思って周囲を見渡せば、さまざまな困難に向き合っている方たちが大勢います。
勇気を出して直接触れ合えば、必ず手応えがあり、「他人ごと」が「自分ごと」になるはずです。(8月9日付)
【連帯の力】ICAN事務局長 ベアトリス・フィンさん
市民社会が声を上げ、連帯する。それが変革の力になります。ICANの活動も、103カ国554団体(8月時点)に所属する、核兵器廃絶を目指す人々の「連帯」で成り立っています。
従来の核兵器廃絶運動は、政府に提言するものなどが多かった。それでは「民衆」に力を与える運動にはなりません。ICANでは「あなたこそ主役です」と語り、"市民社会の力こそ最重要"と位置付けました。
個人主義の強い社会で育った青年には、「連帯すること」が、どれほど大きな力になるのかを学ぶ必要があると感じます。
連帯は、身近な問題や世界の課題に関心を持つことから始まります。家庭でも地域でも、人のために活動する、他人と力を合わせる。その経験を通し、「連帯の心」を培うことができるのです。(9月2日付)
【差別のない世界を】政治学者 姜尚中さん
"差別のない世界"をつくるには、人権というものの根幹に「生命論」が必要です。生命に序列はない。どんな生命に対しても「この人は生きるに値しない」などと判断してはならない。生命に対する「畏敬の念」がベースになければ、人権といっても上っ面な言葉になってしまう。まずは私たちが「生命は一つ一つ違う」「どんな生命にも存在する価値がある」という合意をつくること。それがないと、いくら「差別をやめましょう」といっても社会は変わりません。
差別を乗り越えるには、相対して語られる「言葉」によって、人の心を打つような対話が必要です。差別をすることは、結局は自分自身をおとしめることになる——一人一人がそこに気付くような変化をつくりだすことが「平和の文化」ではないでしょうか。(10月17日付)
【生命の尊重】難民を助ける会理事長 長有紀枝さん
他者とつながる「心のスイッチ」を切らないでほしい。スイッチが入っていれば、その時々にできることはあるし、いつか必ず、何かができるはずです。
「平和の定義って何?」と聞かれたら、私は「明日の予定を立てられること」と答えます。地雷原の周辺に住む子たちに、大人になった自分の絵を描いてごらんと言ったら、足のない絵を描くんです。彼らにとって大人になるとは、足がなくなることなのです。そういう苦難に思いをはせ、生き方を変えることも「平和の文化」だと思います。
将来の計画を立て、未来を創造することは実はすごい"特権"です。でもその貴重さにはなかなか気付けません。誰もがこの"特権"を持てるようにするためにも、「心のスイッチ」を切らずにいただきたいと思うのです。(11月5日付)
【「暴力の文化」を変革】平和教育研究者 ベティー・リアドンさん
暴力とは人間の関係性を壊す行為や態度です。多様な人々が人類という"家族"を構成していることを想像できないため、暴力を使うのです。暴力は、それを使った人の生命も傷つけます。人間関係が希薄な今、人間対人間のリアルな関係を結び直すことが大切です。
かつて池田会長が提唱した「世界市民」の資質の一つに、差異から学ぶ「勇気」とあります。他者への恐怖を乗り越え、勇気をもって相手を深く知る。すると、異なる価値観や学ぶべきものがあることに気付きます。
私は、全ての人が、子どもや青年を大切に「育てる力」を身に付ける必要があると考えます。若い人に自分がかけがえのない尊い存在であることを教え、その可能性を伸ばそうと関わり続ける。それが「平和の文化」の構築につながるのです。(12月12日付)
2019年12月25日水曜日
2019.12.25 わが友に贈る
最も難しい勝利は
自分に打ち勝つこと。
受験生よ 負けるな!
悔いなき一日一日を!
健康を祈っています。
御義口伝巻上 P727
『宝聚とは三世の諸仏の万行万善の諸波羅蜜の宝を聚めたる南無妙法蓮華経なり、此の無上宝聚を辛労も無く行功も無く一言に受取る信心なり』
【通解】
宝の聚りとは、三世の諸仏のあらゆる修行、善行を集めた南無妙法蓮華経である。この無上宝聚をを何の苦労も修行の功徳もなく、妙法の一言によってわが身に受け取ることのできる信心である。
名字の言 宝石はどこにある? 2019年12月25日
言葉が話せるテディという名の犬がいる。ただし会話ができる相手は詩人と子どもだけ。児童文学作品『テディが宝石を見つけるまで』はそんな設定の物語だ▼飼い主である詩人が"君が宝石を見つけられるといいな"と言い残して亡くなる。ある日、テディは、吹雪で遭難した幼いきょうだいを救助する。その後、無事に子どもたちと再会した母親がテディに"あなたは宝よ"と涙して感謝を伝え、話は結ばれる。つまり、他者に尽くしたテディ自身が「宝」だった▼法華経に「衣裏珠の譬え」がある。貧しい男のために親友が衣の裏に宝珠を縫い付けてやる。だが男は気付かず、貧乏な生活は続いた。後に事実を知り、歓喜するという内容。縫い付けられた珠とは、万人に備わる仏の生命という無上の宝のことであり、それを磨く仏道修行の大切さを教えている▼先日、水晶の産地・山梨県のジュエリーミュージアムを訪れた。さぞかし輝きに満ちた宝石ばかり飾られているだろうと予想したが、意外に原石や研磨・加工の工具、職人を紹介する展示が多かった。宝石へ磨かれる過程も「宝」なのだと感じた▼今年も同志と信心を錬磨し合えたことに感謝が込み上げる。自身を磨き抜く中に宝の人生は築かれると確信し、明年も師と共に前進しよう。(白)
寸鉄 2019年12月25日
永遠に残る壮大な歴史を綴れ—恩師。若人よ、目標は高く。前進は着実に!
創価班・牙城会・白蓮Gこの一年、ありがとう。薫陶と成長の宝の青春譜
常勝の源流「中大阪の日」不撓不屈の勇者の大連帯新時代の栄光の旗今こそ
最もひどいパスワードは123456と。ネットやカードは自身で防御を
人の動き多い年末は特に流感感染に注意—厚労省手洗い・マスク等で予防
☆世界写真紀行 イタリア・ナポリ 2019年12月16日
◇我らの目的は広宣流布
ゲーテはつづった。
「人々が何と言おうが、語ろうが、また絵に描こうが、この景観の美はすべてにたち超えている」
「壮麗なるナポリ、湾の平らな岸辺に沿うて何マイルも連なる人家、岬、地峡、岩壁。それからたくさんの島とそのうしろに海がある。見る人をして恍惚たらしめる美しい眺めであった」(ともに相良守峯訳『イタリア紀行(中)』岩波書店)
希代の文豪を魅了した、イタリア・ナポリの情景である。
首都ローマから車で約2時間半。ナポリは、南イタリアに位置する風光明媚な観光都市。「ナポリを見てから死ね」という有名な言葉が、その美しさを物語っている。丘の上から望む市街やナポリ湾の見晴らしは、圧巻の一言だ。
周辺にもポンペイや、「青の洞窟」が人気のカプリ島、温泉で有名なイスキア島などの観光地があり、年中、多くの人々でにぎわっている。
1995年には、ナポリの歴史地区が世界遺産に登録された。
日本ともゆかりが深く、「東洋のナポリ」と呼ばれる鹿児島市とは、姉妹都市の提携を結んでいる。
池田先生が、このナポリを訪れたのは、63年1月20日。2年ぶり2度目のイタリア訪問の折であった。
先生は、車窓から見えるナポリ湾や、欧州有数の活火山であるベスビオ火山を望みつつ、近郊のポンペイへ。
ポンペイは、紀元79年に起こったベスビオ火山の大噴火によって壊滅し、地中に埋もれてしまった古代都市。人口約2万人のうちの1割が犠牲になったと推定されている。
そして、18世紀半ばに再発見され、発掘が続けられた結果、かつての繁栄の姿が、よみがえったのである。
先生にとって、ポンペイとの出あいは、イギリスのリットン卿の歴史小説『ポンペイ最後の日』であった。
恩師・戸田先生も愛読した一書であり、女子部の人材グループ「華陽会」の研修教材としても使用された。
現地に到着した池田先生はガイドの案内で遺跡を見学。極限状態における人間模様を描き、人生にとって何が最も大切かという、根本問題を問い掛ける同小説を通し、同行の友に語った。
その模様は、小説『新・人間革命』第7巻「早春」の章に記されている。
「私たちは、日蓮大聖人の仏法を持ち、地涌の菩薩の使命を自覚して、人類を救うため、広宣流布のために働いている。最も大切な生命を、最も崇高な目的のために使う、最高の人生なんだ」
さらに、通訳を務めた日本出身の欧州女子部のリーダーには、こう述べている。
「仏法という永遠常住の法に生き抜くならば、永遠の幸福の道を開くことができる。だから、確固不動の自分をつくり、何があっても、どんなに苦しく、辛いことがあっても、生涯、広布の使命に生き抜くことだよ」と。
当時のイタリアは、まだメンバーが少なかった。だが、先生は大発展する「時」を信じ、人材の「核」を育むことに力を注いだ。
1960年代、先生が5度の訪問を通して、イタリアに蒔いた妙法の種子は、やがて開花の「時」を迎える。
70年12月には、ローマにイタリア支部が発足。先生の6度目の訪問が実現する81年を前にして、ナポリを州都とするカンパニア州にも、最初の学会員が誕生した。
現在はナポリと、サレルノを中心に、2方面5本部14支部の体制へと発展。イスキア島には支部があり、カプリ島にも同志がいる。同州と境界を接するバジリカータ州にも支部が結成された。
2001年、カンパニア州議会が先生に「平和・人権特別最高顕彰」を授与。この前年には、イスキア島のフォリオ市から「名誉市民」称号が贈られるなど、地域社会からの信頼も厚い。
かつて先生は、イタリアの友に語った。
「『ローマは一日にしてならず』と言う。『ポンペイは一夜にして滅んだ』と言われる。すべて"建設は死闘""破壊は一瞬"である。永遠のイタリアの繁栄のために、すべてを賢明に乗り越えていっていただきたい」
広宣流布という永遠の繁栄を築く挑戦は今、ナポリそしてイタリア全土で勢いを増している。
自分に打ち勝つこと。
受験生よ 負けるな!
悔いなき一日一日を!
健康を祈っています。
御義口伝巻上 P727
『宝聚とは三世の諸仏の万行万善の諸波羅蜜の宝を聚めたる南無妙法蓮華経なり、此の無上宝聚を辛労も無く行功も無く一言に受取る信心なり』
【通解】
宝の聚りとは、三世の諸仏のあらゆる修行、善行を集めた南無妙法蓮華経である。この無上宝聚をを何の苦労も修行の功徳もなく、妙法の一言によってわが身に受け取ることのできる信心である。
名字の言 宝石はどこにある? 2019年12月25日
言葉が話せるテディという名の犬がいる。ただし会話ができる相手は詩人と子どもだけ。児童文学作品『テディが宝石を見つけるまで』はそんな設定の物語だ▼飼い主である詩人が"君が宝石を見つけられるといいな"と言い残して亡くなる。ある日、テディは、吹雪で遭難した幼いきょうだいを救助する。その後、無事に子どもたちと再会した母親がテディに"あなたは宝よ"と涙して感謝を伝え、話は結ばれる。つまり、他者に尽くしたテディ自身が「宝」だった▼法華経に「衣裏珠の譬え」がある。貧しい男のために親友が衣の裏に宝珠を縫い付けてやる。だが男は気付かず、貧乏な生活は続いた。後に事実を知り、歓喜するという内容。縫い付けられた珠とは、万人に備わる仏の生命という無上の宝のことであり、それを磨く仏道修行の大切さを教えている▼先日、水晶の産地・山梨県のジュエリーミュージアムを訪れた。さぞかし輝きに満ちた宝石ばかり飾られているだろうと予想したが、意外に原石や研磨・加工の工具、職人を紹介する展示が多かった。宝石へ磨かれる過程も「宝」なのだと感じた▼今年も同志と信心を錬磨し合えたことに感謝が込み上げる。自身を磨き抜く中に宝の人生は築かれると確信し、明年も師と共に前進しよう。(白)
寸鉄 2019年12月25日
永遠に残る壮大な歴史を綴れ—恩師。若人よ、目標は高く。前進は着実に!
創価班・牙城会・白蓮Gこの一年、ありがとう。薫陶と成長の宝の青春譜
常勝の源流「中大阪の日」不撓不屈の勇者の大連帯新時代の栄光の旗今こそ
最もひどいパスワードは123456と。ネットやカードは自身で防御を
人の動き多い年末は特に流感感染に注意—厚労省手洗い・マスク等で予防
☆世界写真紀行 イタリア・ナポリ 2019年12月16日
◇我らの目的は広宣流布
ゲーテはつづった。
「人々が何と言おうが、語ろうが、また絵に描こうが、この景観の美はすべてにたち超えている」
「壮麗なるナポリ、湾の平らな岸辺に沿うて何マイルも連なる人家、岬、地峡、岩壁。それからたくさんの島とそのうしろに海がある。見る人をして恍惚たらしめる美しい眺めであった」(ともに相良守峯訳『イタリア紀行(中)』岩波書店)
希代の文豪を魅了した、イタリア・ナポリの情景である。
首都ローマから車で約2時間半。ナポリは、南イタリアに位置する風光明媚な観光都市。「ナポリを見てから死ね」という有名な言葉が、その美しさを物語っている。丘の上から望む市街やナポリ湾の見晴らしは、圧巻の一言だ。
周辺にもポンペイや、「青の洞窟」が人気のカプリ島、温泉で有名なイスキア島などの観光地があり、年中、多くの人々でにぎわっている。
1995年には、ナポリの歴史地区が世界遺産に登録された。
日本ともゆかりが深く、「東洋のナポリ」と呼ばれる鹿児島市とは、姉妹都市の提携を結んでいる。
池田先生が、このナポリを訪れたのは、63年1月20日。2年ぶり2度目のイタリア訪問の折であった。
先生は、車窓から見えるナポリ湾や、欧州有数の活火山であるベスビオ火山を望みつつ、近郊のポンペイへ。
ポンペイは、紀元79年に起こったベスビオ火山の大噴火によって壊滅し、地中に埋もれてしまった古代都市。人口約2万人のうちの1割が犠牲になったと推定されている。
そして、18世紀半ばに再発見され、発掘が続けられた結果、かつての繁栄の姿が、よみがえったのである。
先生にとって、ポンペイとの出あいは、イギリスのリットン卿の歴史小説『ポンペイ最後の日』であった。
恩師・戸田先生も愛読した一書であり、女子部の人材グループ「華陽会」の研修教材としても使用された。
現地に到着した池田先生はガイドの案内で遺跡を見学。極限状態における人間模様を描き、人生にとって何が最も大切かという、根本問題を問い掛ける同小説を通し、同行の友に語った。
その模様は、小説『新・人間革命』第7巻「早春」の章に記されている。
「私たちは、日蓮大聖人の仏法を持ち、地涌の菩薩の使命を自覚して、人類を救うため、広宣流布のために働いている。最も大切な生命を、最も崇高な目的のために使う、最高の人生なんだ」
さらに、通訳を務めた日本出身の欧州女子部のリーダーには、こう述べている。
「仏法という永遠常住の法に生き抜くならば、永遠の幸福の道を開くことができる。だから、確固不動の自分をつくり、何があっても、どんなに苦しく、辛いことがあっても、生涯、広布の使命に生き抜くことだよ」と。
当時のイタリアは、まだメンバーが少なかった。だが、先生は大発展する「時」を信じ、人材の「核」を育むことに力を注いだ。
1960年代、先生が5度の訪問を通して、イタリアに蒔いた妙法の種子は、やがて開花の「時」を迎える。
70年12月には、ローマにイタリア支部が発足。先生の6度目の訪問が実現する81年を前にして、ナポリを州都とするカンパニア州にも、最初の学会員が誕生した。
現在はナポリと、サレルノを中心に、2方面5本部14支部の体制へと発展。イスキア島には支部があり、カプリ島にも同志がいる。同州と境界を接するバジリカータ州にも支部が結成された。
2001年、カンパニア州議会が先生に「平和・人権特別最高顕彰」を授与。この前年には、イスキア島のフォリオ市から「名誉市民」称号が贈られるなど、地域社会からの信頼も厚い。
かつて先生は、イタリアの友に語った。
「『ローマは一日にしてならず』と言う。『ポンペイは一夜にして滅んだ』と言われる。すべて"建設は死闘""破壊は一瞬"である。永遠のイタリアの繁栄のために、すべてを賢明に乗り越えていっていただきたい」
広宣流布という永遠の繁栄を築く挑戦は今、ナポリそしてイタリア全土で勢いを増している。
2019年12月24日火曜日
2019.12.24 わが友に贈る
親子の絆を強める鍵は
子どもの話を優先して
じっくり「聞く」こと。
共に過ごす時間を大事に
笑顔あふれる冬休みに!
撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』
【通解】
仏の御使いとして、南無妙法蓮華経を流布しようとする人を、日本国の王臣ならびに万民などが、あるいは罵ったり、あるいは悪口を言ったり、あるいは流罪にし、あるいは打ち叩く、さらには、その弟子や眷属などを種々の難にあわせる、そのような人々が、どうして安穏でいられようか。
名字の言 この一年の幸せな思い出は何ですか? 2019年12月24日
「時計の針が/前にすすむと『時間』になります/後に進むと『思い出』になります」——劇作家の寺山修司はそう表現した(詩「思い出の歴史」)。一年を振り返り、どれだけ「幸福な思い出」を刻めたか▼「最高の出発になりました」と語る壮年がいる。2歳の時、両親が離婚。父方の実家に引き取られ、祖父と祖母を「父ちゃん、母ちゃん」と信じた。多感な中学時代に事実を知る。"捨てられた"と思った▼投げやりになり、社会に出ても職を転々。それが11年前、学会に入って一変した。同志と触れ合い、祈るうちに、親への"恨み"が"感謝"に変わった。親がいてこそ自分はある。おかげで学会に出合い、人に尽くすようになれた、と▼今夏、そんな彼のもとに父から連絡が。「すまん。でも、お前のことを思わなかった日は、一日もなかった……」。声を詰まらせながら、そう語る父。再会し、対話を深めると、父は「お前と同じ哲学で生きたい」と。先月の入会記念勤行会では、二人で決意を発表した。「親子で人間革命の競争をします!」▼仏法は「現当二世」を説く。今を真剣に生きる時間が未来を輝かせる。過去の「思い出」さえ全て価値に転じていける。信仰を胸に進めば、希望は広がり続ける。壮年の笑顔を見て、その確信を深めた。(誠)
寸鉄 2019年12月24日
御本尊の功徳は生命力が絶対的に旺盛になる事—恩師。強盛な題目で前へ
地域広布の城支える「守る会」「宝城会」に感謝。偉大な陰徳に陽報は厳然
他者の幸福願うと不安が減少し精神状態も改善—研究。自他共の喜びこそ
医療費の「還付金詐欺」が急増と。無人ATMに行かせる手口。皆で注意を
軽減税率、6割が「評価」7割「混乱なかった」と。公明よ庶民守る政策更に
☆仏法思想の輝き 白樺会副委員長 伊藤清子 2019年12月17日
◇尊敬の念をもって接する
【プロフィル】いとう・きよこ 看護師として長年、病院に勤務し、看護局長、副院長を経て退職。1960年(昭和35年)入会。神奈川県横浜市在住。婦人部副本部長。白樺会(婦人部看護者の集い)副委員長。
◇小児医療の現場で
看護とは、人の生老病死の喜びや悲しみに寄り添い、人の健康を支えていく仕事です。41年間の看護師としての歩みを振り返り、あらためて、この職業に誇りを感じています。
看護学校を卒業後、希望通りに、小児専門病院に看護師として就職しました。ところが、医療の現実は厳しい場面の連続で、時には、生まれてすぐに亡くなる赤ちゃんを前に、呆然とすることもありました。そんな折、白樺の先輩は、「生命は永遠」と説く仏法の生命観を通して温かく励ましてくれました。
その後も、子どもたちの闘病や死を目の当たりにする経験を重ねるたびに、仏法の生命観、死生観を心に刻み付けました。こうした日々の中で、仏法を持った看護師として、人の死に直面しても、患者さんやご家族に慈愛の心で寄り添い、祈ることができること、また、患者さんやご家族が、いかなる状況であっても勇気と希望を持ち、その人らしい生を全うすることができると学んだことが、看護人生における、かけがえのない宝となりました。
◇母の闘病と看取り
日本は今、世界に類を見ないほどのスピードで、超高齢・多死社会へと進んでいます。住み慣れた自宅で、家族に囲まれながら看取られる人も少なくありません。
私自身、母の闘病経験と看取りは、看護師として避けられない「死」を考えさせられる、とても貴重な経験となりました。
私の兄の死をきっかけに創価学会に入会していた母は、いつも笑顔で、常に感謝の人でした。
父が亡くなり、母と同居を始めた際、母は肝硬変が進行して末期の状態でした。しかし、入院治療はできないと告げられた時も、通院治療が難しくなった時も、母に嘆きはありませんでした。いつもユーモアたっぷりで、「大丈夫だぁ」「ありがとう」が口癖でした。
また、訪問医やケアマネジャー、訪問入浴サービスの職員、ヘルパーさんにも恵まれました。当時、私は働いていたため、母の介護は、週2日はヘルパーさんが、週3日は姉妹が交代で、シフトを組んでくれました。休日や夜間の介護は、夫が最大の協力者でした。実は、介護といっても、皆が母に癒やされていました。子どもや孫が訪問するたびに、母は、「お母さんは幸せ」「世界一幸せな母親」と笑顔で、皆の心を優しくしてくれました。
やがて母は、末期といわれながら4年も寿命を延ばし、家族に囲まれながら、わが家で穏やかに息を引き取りました。
御書には、「自身法性の大地を生死生死と転ぐり行くなり」(724ページ)と仰せです。生命は、三世永遠にわたって生死を繰り返していくと見るのが、日蓮仏法の死生観です。死は「生の終わり」ではなく、「新たな生への出発」なのです。
亡くなった母の安らかな顔は、まさしく次の生への旅立ちのような優しい表情でした。そして、母の闘病の姿は、家族の絆をさらに強め、私たちに、人としての強さや優しさを教えてくれました。人間が抱く恐怖や不安といった感情を、喜びや勇気、慈愛の感情へと変えていくことができるのが、仏法の生き方なのだと、私自身、確信を深めました。
◇医師と看護人と患者
人生100年時代を迎え、新たな働き方が注目される中、医療・介護の職場環境も、改善が求められています。過酷な勤務環境の中で自信を失い、健康を害する医療者が増えているのも現実です。患者さんやご家族の人権を守ることはもちろんのこと、ケアを提供する医療者自身の人権も、守られる必要があります。
私は、病院管理者となってから、患者さんへのより良い医療の提供とともに、働く職員の健康と幸福を、真剣に祈ってきました。
ある時、患者さんから、「手術の翌日に担当医が長椅子で眠り、牛乳でパンを流し込んでいる姿を見て、私も頑張ろうと思いました」という声を聞きました。献身的に働く医師への感謝の言葉でした。こうした言葉は、医療者にとって何よりの励ましです。
池田先生は、てい談集『健康と人生』で「仏法医学」について言及する中で、医師と看護人と患者の三者が協力し合い、病に対処することで、それぞれの人生が充実し、真の医療が確立すると語っています。
医療者の健康管理や環境改善はもちろん、医療者と患者さんが互いに尊敬と感謝の気持ちを持つことが、これからの医療に必要なのではないでしょうか。
御書には、「我心本来の仏なり」(788ページ)とあります。万人に仏性を見いだす日蓮仏法は、あらゆる人々の尊厳性を敬う哲学です。
かつて、池田先生が看護に携わる友に贈った指針には、こうあります。
「その人に会うと、安心して息ができる、息を詰めなくていい、ホッとできる。そんな人が、ひとりでもいれば——苦しくても、生きていける」
全ての人を大切にする社会の構築へ、自身の立場で、苦しむ人に寄り添いながら、皆に希望と安心を送っていきたい——そう決意しています。
◇[視点]同苦の精神
日蓮大聖人は、門下の悩みや悲しみに寄り添い、膨大な書簡を残されています。長患いに苦しむ女性信徒に対しては、「ご病気のことは、我が身の上のことと思って昼夜に諸天に祈っています」(御書978ページ、通解)等、何通もの励ましのお手紙を送られました。また、"16歳になる息子が急死した"との訃報を受けて認められたお手紙では「(亡くなったことが)夢か幻か、いまだに分からないのです」(同1567ページ、通解)とつづられ、母の深い嘆きに思いを馳せられています。
苦しんでいる人に、徹底して寄り添い、同苦し抜く——。これが御本仏のお心です。この大聖人のお心のままに、日々、行動しているのが創価学会なのです。
子どもの話を優先して
じっくり「聞く」こと。
共に過ごす時間を大事に
笑顔あふれる冬休みに!
撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』
【通解】
仏の御使いとして、南無妙法蓮華経を流布しようとする人を、日本国の王臣ならびに万民などが、あるいは罵ったり、あるいは悪口を言ったり、あるいは流罪にし、あるいは打ち叩く、さらには、その弟子や眷属などを種々の難にあわせる、そのような人々が、どうして安穏でいられようか。
名字の言 この一年の幸せな思い出は何ですか? 2019年12月24日
「時計の針が/前にすすむと『時間』になります/後に進むと『思い出』になります」——劇作家の寺山修司はそう表現した(詩「思い出の歴史」)。一年を振り返り、どれだけ「幸福な思い出」を刻めたか▼「最高の出発になりました」と語る壮年がいる。2歳の時、両親が離婚。父方の実家に引き取られ、祖父と祖母を「父ちゃん、母ちゃん」と信じた。多感な中学時代に事実を知る。"捨てられた"と思った▼投げやりになり、社会に出ても職を転々。それが11年前、学会に入って一変した。同志と触れ合い、祈るうちに、親への"恨み"が"感謝"に変わった。親がいてこそ自分はある。おかげで学会に出合い、人に尽くすようになれた、と▼今夏、そんな彼のもとに父から連絡が。「すまん。でも、お前のことを思わなかった日は、一日もなかった……」。声を詰まらせながら、そう語る父。再会し、対話を深めると、父は「お前と同じ哲学で生きたい」と。先月の入会記念勤行会では、二人で決意を発表した。「親子で人間革命の競争をします!」▼仏法は「現当二世」を説く。今を真剣に生きる時間が未来を輝かせる。過去の「思い出」さえ全て価値に転じていける。信仰を胸に進めば、希望は広がり続ける。壮年の笑顔を見て、その確信を深めた。(誠)
寸鉄 2019年12月24日
御本尊の功徳は生命力が絶対的に旺盛になる事—恩師。強盛な題目で前へ
地域広布の城支える「守る会」「宝城会」に感謝。偉大な陰徳に陽報は厳然
他者の幸福願うと不安が減少し精神状態も改善—研究。自他共の喜びこそ
医療費の「還付金詐欺」が急増と。無人ATMに行かせる手口。皆で注意を
軽減税率、6割が「評価」7割「混乱なかった」と。公明よ庶民守る政策更に
☆仏法思想の輝き 白樺会副委員長 伊藤清子 2019年12月17日
◇尊敬の念をもって接する
【プロフィル】いとう・きよこ 看護師として長年、病院に勤務し、看護局長、副院長を経て退職。1960年(昭和35年)入会。神奈川県横浜市在住。婦人部副本部長。白樺会(婦人部看護者の集い)副委員長。
◇小児医療の現場で
看護とは、人の生老病死の喜びや悲しみに寄り添い、人の健康を支えていく仕事です。41年間の看護師としての歩みを振り返り、あらためて、この職業に誇りを感じています。
看護学校を卒業後、希望通りに、小児専門病院に看護師として就職しました。ところが、医療の現実は厳しい場面の連続で、時には、生まれてすぐに亡くなる赤ちゃんを前に、呆然とすることもありました。そんな折、白樺の先輩は、「生命は永遠」と説く仏法の生命観を通して温かく励ましてくれました。
その後も、子どもたちの闘病や死を目の当たりにする経験を重ねるたびに、仏法の生命観、死生観を心に刻み付けました。こうした日々の中で、仏法を持った看護師として、人の死に直面しても、患者さんやご家族に慈愛の心で寄り添い、祈ることができること、また、患者さんやご家族が、いかなる状況であっても勇気と希望を持ち、その人らしい生を全うすることができると学んだことが、看護人生における、かけがえのない宝となりました。
◇母の闘病と看取り
日本は今、世界に類を見ないほどのスピードで、超高齢・多死社会へと進んでいます。住み慣れた自宅で、家族に囲まれながら看取られる人も少なくありません。
私自身、母の闘病経験と看取りは、看護師として避けられない「死」を考えさせられる、とても貴重な経験となりました。
私の兄の死をきっかけに創価学会に入会していた母は、いつも笑顔で、常に感謝の人でした。
父が亡くなり、母と同居を始めた際、母は肝硬変が進行して末期の状態でした。しかし、入院治療はできないと告げられた時も、通院治療が難しくなった時も、母に嘆きはありませんでした。いつもユーモアたっぷりで、「大丈夫だぁ」「ありがとう」が口癖でした。
また、訪問医やケアマネジャー、訪問入浴サービスの職員、ヘルパーさんにも恵まれました。当時、私は働いていたため、母の介護は、週2日はヘルパーさんが、週3日は姉妹が交代で、シフトを組んでくれました。休日や夜間の介護は、夫が最大の協力者でした。実は、介護といっても、皆が母に癒やされていました。子どもや孫が訪問するたびに、母は、「お母さんは幸せ」「世界一幸せな母親」と笑顔で、皆の心を優しくしてくれました。
やがて母は、末期といわれながら4年も寿命を延ばし、家族に囲まれながら、わが家で穏やかに息を引き取りました。
御書には、「自身法性の大地を生死生死と転ぐり行くなり」(724ページ)と仰せです。生命は、三世永遠にわたって生死を繰り返していくと見るのが、日蓮仏法の死生観です。死は「生の終わり」ではなく、「新たな生への出発」なのです。
亡くなった母の安らかな顔は、まさしく次の生への旅立ちのような優しい表情でした。そして、母の闘病の姿は、家族の絆をさらに強め、私たちに、人としての強さや優しさを教えてくれました。人間が抱く恐怖や不安といった感情を、喜びや勇気、慈愛の感情へと変えていくことができるのが、仏法の生き方なのだと、私自身、確信を深めました。
◇医師と看護人と患者
人生100年時代を迎え、新たな働き方が注目される中、医療・介護の職場環境も、改善が求められています。過酷な勤務環境の中で自信を失い、健康を害する医療者が増えているのも現実です。患者さんやご家族の人権を守ることはもちろんのこと、ケアを提供する医療者自身の人権も、守られる必要があります。
私は、病院管理者となってから、患者さんへのより良い医療の提供とともに、働く職員の健康と幸福を、真剣に祈ってきました。
ある時、患者さんから、「手術の翌日に担当医が長椅子で眠り、牛乳でパンを流し込んでいる姿を見て、私も頑張ろうと思いました」という声を聞きました。献身的に働く医師への感謝の言葉でした。こうした言葉は、医療者にとって何よりの励ましです。
池田先生は、てい談集『健康と人生』で「仏法医学」について言及する中で、医師と看護人と患者の三者が協力し合い、病に対処することで、それぞれの人生が充実し、真の医療が確立すると語っています。
医療者の健康管理や環境改善はもちろん、医療者と患者さんが互いに尊敬と感謝の気持ちを持つことが、これからの医療に必要なのではないでしょうか。
御書には、「我心本来の仏なり」(788ページ)とあります。万人に仏性を見いだす日蓮仏法は、あらゆる人々の尊厳性を敬う哲学です。
かつて、池田先生が看護に携わる友に贈った指針には、こうあります。
「その人に会うと、安心して息ができる、息を詰めなくていい、ホッとできる。そんな人が、ひとりでもいれば——苦しくても、生きていける」
全ての人を大切にする社会の構築へ、自身の立場で、苦しむ人に寄り添いながら、皆に希望と安心を送っていきたい——そう決意しています。
◇[視点]同苦の精神
日蓮大聖人は、門下の悩みや悲しみに寄り添い、膨大な書簡を残されています。長患いに苦しむ女性信徒に対しては、「ご病気のことは、我が身の上のことと思って昼夜に諸天に祈っています」(御書978ページ、通解)等、何通もの励ましのお手紙を送られました。また、"16歳になる息子が急死した"との訃報を受けて認められたお手紙では「(亡くなったことが)夢か幻か、いまだに分からないのです」(同1567ページ、通解)とつづられ、母の深い嘆きに思いを馳せられています。
苦しんでいる人に、徹底して寄り添い、同苦し抜く——。これが御本仏のお心です。この大聖人のお心のままに、日々、行動しているのが創価学会なのです。
2019年12月23日月曜日
2019.12.23 わが友に贈る
◇今週のことば
尊き一年の功労に
「心の財」は無量なり。
「大果報は又来るべし」
無事故で有終の美を!
勢いよく先駆の光を!
2019年12月23日
南条殿御返事 P1578
『法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり』
【通解】
法が妙であるがゆえに、その法を持った人は貴い。人が貴いがゆえに、その人がいる所も尊い。
名字の言 差別を許さない不断の挑戦を 2019年12月23日
島崎藤村の小説『破戒』の時代設定は明治後期。被差別部落出身の青年教師・瀬川丑松が、出自を「隠せ」という父の戒めを破るまでの葛藤を描いた▼封建的な身分制は廃止されたものの、人々の差別意識は残ったまま。出自を他人に知られるだけで、社会的に排除される恐れもあった。近代的な人権思想を学んだ丑松は悩み苦しむ。「同じ人間だということを知らなかったなら、甘んじて世の軽蔑を受けてもいられたろうものを」と▼『破戒』が読み継がれるのは、差別について読み手に鋭く問い掛けてくるからだろう。差別とは、ひとえに心の問題であるゆえに、社会や時代を超えた普遍的な問題なのだ▼仏法は、生命の十界互具を説く。仏界という最高境涯を得ても、仏以前の九界の生命から離れるわけではない。人を見下す畜生界の生命や、他人に勝ろうとする修羅界の生命と無縁の人などいない。ゆえに、常に自身の心と向き合い、差別を許さない不断の挑戦が必要となる▼「全ての人が尊い」と言うことは、たやすい。だが、実際に行動に表すことは難しい。どこまでも他者と関わり、励ます実践の中で自身の生命を磨きゆく私たちの学会活動は、人権社会の礎を築きゆく闘争でもあるのだ。誇りと使命感をもって進みたい。(之)
寸鉄 2019年12月23日
「まいをも・まいぬべし」御書。苦難にも強き祈りで悠然と。大悪は大善に
さあ友好期間。親戚・普段会えぬ友と語らう好機。絆結ぶ充実の年末年始を
東京・荒川師弟勝利の日。友情広げる対話に率先!ここに逞しき庶民の王者
正義の新立川が拡大へ。偉大な本陣凱歌の原動力きょう「師弟原点の日」
宗門、今年も脱講者続出。勧誘にもがくも破滅への蟻地獄。来ても断固撃退
☆心に御書を 第13回 苦難は宿命転換のチャンス
◇御文
『地にたうれたる人は・かへりて地よりをく、法華経謗法の人は三悪並びに人天の地には・たうれ候へども・かへりて法華経の御手にかかりて仏になると・ことわられて候』(法華証明抄、1586ページ)
◇通解
地面に倒れた人は、かえって、その地面から起き上がるように、法華経への謗法を犯した人は、その罪によって、地獄・餓鬼・畜生の三悪道や人界・天界の大地に倒れるけれども、逆縁でかえって法華経の御手によって仏に成ることができる、と明かされている。
◇池田先生が贈る指針
悪世で妙法に巡りあえたのは何故か? 過去世に無量の福徳を積んだ深き宿縁があるからだと、御本仏は教えられた。
「変毒為薬」の仏法である。何があろうとも、"今こそ宿命転換の時なり"と立ち向かうのだ。
不退の信心を貫く我らに恐れなし!
労苦は、現在そして未来の友を励まし導くための人間革命の劇なのだ。
尊き一年の功労に
「心の財」は無量なり。
「大果報は又来るべし」
無事故で有終の美を!
勢いよく先駆の光を!
2019年12月23日
南条殿御返事 P1578
『法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり』
【通解】
法が妙であるがゆえに、その法を持った人は貴い。人が貴いがゆえに、その人がいる所も尊い。
名字の言 差別を許さない不断の挑戦を 2019年12月23日
島崎藤村の小説『破戒』の時代設定は明治後期。被差別部落出身の青年教師・瀬川丑松が、出自を「隠せ」という父の戒めを破るまでの葛藤を描いた▼封建的な身分制は廃止されたものの、人々の差別意識は残ったまま。出自を他人に知られるだけで、社会的に排除される恐れもあった。近代的な人権思想を学んだ丑松は悩み苦しむ。「同じ人間だということを知らなかったなら、甘んじて世の軽蔑を受けてもいられたろうものを」と▼『破戒』が読み継がれるのは、差別について読み手に鋭く問い掛けてくるからだろう。差別とは、ひとえに心の問題であるゆえに、社会や時代を超えた普遍的な問題なのだ▼仏法は、生命の十界互具を説く。仏界という最高境涯を得ても、仏以前の九界の生命から離れるわけではない。人を見下す畜生界の生命や、他人に勝ろうとする修羅界の生命と無縁の人などいない。ゆえに、常に自身の心と向き合い、差別を許さない不断の挑戦が必要となる▼「全ての人が尊い」と言うことは、たやすい。だが、実際に行動に表すことは難しい。どこまでも他者と関わり、励ます実践の中で自身の生命を磨きゆく私たちの学会活動は、人権社会の礎を築きゆく闘争でもあるのだ。誇りと使命感をもって進みたい。(之)
寸鉄 2019年12月23日
「まいをも・まいぬべし」御書。苦難にも強き祈りで悠然と。大悪は大善に
さあ友好期間。親戚・普段会えぬ友と語らう好機。絆結ぶ充実の年末年始を
東京・荒川師弟勝利の日。友情広げる対話に率先!ここに逞しき庶民の王者
正義の新立川が拡大へ。偉大な本陣凱歌の原動力きょう「師弟原点の日」
宗門、今年も脱講者続出。勧誘にもがくも破滅への蟻地獄。来ても断固撃退
☆心に御書を 第13回 苦難は宿命転換のチャンス
◇御文
『地にたうれたる人は・かへりて地よりをく、法華経謗法の人は三悪並びに人天の地には・たうれ候へども・かへりて法華経の御手にかかりて仏になると・ことわられて候』(法華証明抄、1586ページ)
◇通解
地面に倒れた人は、かえって、その地面から起き上がるように、法華経への謗法を犯した人は、その罪によって、地獄・餓鬼・畜生の三悪道や人界・天界の大地に倒れるけれども、逆縁でかえって法華経の御手によって仏に成ることができる、と明かされている。
◇池田先生が贈る指針
悪世で妙法に巡りあえたのは何故か? 過去世に無量の福徳を積んだ深き宿縁があるからだと、御本仏は教えられた。
「変毒為薬」の仏法である。何があろうとも、"今こそ宿命転換の時なり"と立ち向かうのだ。
不退の信心を貫く我らに恐れなし!
労苦は、現在そして未来の友を励まし導くための人間革命の劇なのだ。
2019年12月22日日曜日
2019.12.22 わが友に贈る
自分で幸福をつくり
自分で幸福を味わえる。
これが信心の醍醐味だ。
生きがいのある人生へ
勇気の一歩を今こそ!
顕仏未来記 P509
『願くは我を損ずる国主等をば最初に之を導かん』
【通解】
願わくは私を損ずる国主等を最初に成仏の道へ導いてあげたいものです。
名字の言 緒方貞子さんに学ぶこと 2019年12月22日
パン屋がパンを焼けるようになること——そんな"当たり前の日常"を取り戻すことが難民問題の解決だと訴えたのは、今年、92歳で亡くなった緒方貞子さんである▼日本人初の国連難民高等弁務官を務め、イラクのクルド人支援、ルワンダ難民など冷戦後の大量難民問題に取り組んだ。国家中心の安全保障に代わる概念として、あらゆる脅威から人々の生存や尊厳を守る「人間の安全保障」を提唱したことでも知られる▼現場主義を貫き、人々の中に飛び込んでは、一人一人の声をもとに対策を講じた。その姿が尊敬を集め、アフリカでは子どもに「サダコ」と名付ける人も多いという。緒方さんは「人々の苦しみに接するたびに湧き上がった怒りと悲しみが、いつでも、この仕事を続ける原動力」と(東野真著『緒方貞子——難民支援の現場から』集英社新書)▼リーダーが現場を知らなければ確かな舵取りはできない——人道支援に限らず、あらゆる運動の鉄則だ。広布の現場でも全く同じである。リーダーが最前線で同志に寄り添い、共に悩み戦ってこそ、新しい時代を開く知恵と力が湧く▼今、緒方さんの志を継ぎ、人道支援の分野で献身する日本人が増えているという。真剣な「一人」の行動によって、世界は少しずつ変わっていく。(朋)
寸鉄 2019年12月22日
青年が青年の責任で理想の学会を建設せよ—恩師君よ新時代の山本伸一と
統監部の日。カード一枚は同志の生命。広布伸展はこの真剣な作業ありて
「勝つことを千里の外に決せし者なり」御書。明年の勝利へ。充実の協議を
きょう冬至。厳寒の中も使命に胸張る無冠の友に感謝。健康と無事故祈る
配線器具の火災が多し。主な原因はプラグ周辺の埃と。入念に点検・清掃
☆池田華陽会御書30編に学ぶ 崇峻天皇御書(下)(三種財宝御書) 2019年12月14日
◇人格の輝きで周囲を照らそう
今月は、「崇峻天皇御書」の後半を学びます。
池田先生は、本抄の講義の中でつづっています。
「創価の人間主義の哲学に、世界は期待しています。創価の人間革命の行動こそ、民衆の希望です。大聖人の仏法の『人の振る舞い』を現実に行動している学会員の誠実さが、世界で信頼されている時代に、いよいよ入っているのです」
「人の振る舞い」こそ仏道修行の目的であることを学び、日蓮大聖人が示された、"不軽"の心と行動を受け継ぐ一人へと成長していきましょう。(拝読範囲は、御書1173ページ17行目〜1174ページ本抄末尾です)
◇本抄について
本抄は、建治3年(1277年)9月、日蓮大聖人が身延で認められ、四条金吾に与えられました。
本抄が送られる以前、金吾は、主君の江間氏を折伏したことで疎まれるようになり、同僚の讒言(事実無根の訴え)を信じた江間氏から"法華経の信仰を捨てなければ、所領を没収する"と迫られます。
しかし、金吾は迷わず信心を選び、同時に、大聖人の御指導通り、誠実な振る舞いを貫きました。
そうした中、江間氏が病に倒れ、医術の心得のある金吾が治療に当たることになり、信頼回復の機会が訪れます。本抄は、その報告に対する御返事です。
大聖人は本抄で、大事な時だからこそ油断してはならないと述べられ、仏法者として目指すべき賢人の生き方を教えられています。
◇御文
『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ』(御書1174ページ14行目〜15行目)
◇通解
釈尊一代の肝心は法華経であり、法華経の修行の肝心は不軽品です。不軽菩薩が人を敬ったことには、どのような意味があるのでしょうか。教主釈尊の出世の本懐は、人の振る舞いを示すことにあったのです。くれぐれも、よくお聞きなさい。賢きを人といい、愚かを畜生というのです。
◇[解説] 誠実な振る舞いこそ信仰の真価
掲げた御文の前段で、大聖人は金吾に、感情に振り回されることを戒められ、熟慮することや、誠実に振る舞うことの大切さを示されます。
「一代の肝心は法華経」とは、釈尊が一生のうちに説いた膨大な教えの中で、最も重要なのが、万人成仏を説き明かした「法華経」であるとの意です。
そして、この法華経の修行の真髄は「不軽品」に示されていると仰せです。
不軽品に登場する「不軽菩薩」は、万人に具わる仏性を礼拝し、「私は深く、あなた方を敬います。決して軽んじたり、侮ったりしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩の道の修行をして、必ず仏になることができるからです」と語り続けました。この言葉は漢字24字で表されるため、「二十四文字の法華経」と言われます。
しかし、この教えを信じられない人々は、不軽菩薩の姿を嘲り、迫害を加えます。
それでも不軽菩薩は、聡明に暴力をかわしながら、決して相手を軽んずることなく、礼拝行を貫きました。この実践により、不軽菩薩は六根清浄(生命が浄化されること)の功徳を得て成仏します。さらに、迫害した人々も、後に再び不軽菩薩に巡り合い、教えを受けて救われたのです。
不軽菩薩は、釈尊の過去世の姿です。ゆえに大聖人は、この「人を敬う振る舞い」を説くことが、釈尊の「出世の本懐(この世に出現した根本の目的)」であったと述べられています。
「人を敬う振る舞い」こそ、法華経の修行の真髄であり、成仏のための不可欠の実践です。
何があっても目の前の一人の仏性を確信し、尊敬と誠実を貫く——私たちが、信心で築きゆく「心の財」を、こうした「振る舞い」として輝かせることが、自他共の幸福を開き、仏法の偉大さの証明となるのです。
池田先生は、女子部に語りました。
「肩肘を張る必要などない。本有無作の自然の振る舞いの中で、学会の温かな励ましの世界を、信仰によって磨かれた人格の輝きを、伸び伸びと伝えていくことだ」
信心根本に「人間革命」の勝利の青春を舞いゆく、池田華陽会の誠実の振る舞いで、広布拡大の門を開いていきましょう!
◇池田先生の講義から
「心の財」といっても、それは目に見えません。具体的に「人を敬う振る舞い」として現れてこそ、「心の財」は妙法と仏性の力を人々に示し、証明していくことができます。(中略)
妙法を信じ、仏性の顕現という妙法の功徳を身に体現した「人の振る舞い」こそが、妙法の尊さを証明することができる。
そして、妙法の功徳を身に現した「人の振る舞い」は、必ず「人を敬う」という特色をもつのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻)
◇ ◆ ◇
いよいよ、我らの「人の振る舞い」が平和と人道の光彩を放つ時を迎えました。創価の人間主義の運動は、21世紀という本舞台で明々と輝きを増しています。
わが信頼する同志一人一人の「人間革命の勝利」こそが、世界宗教として人類を照らす「創価の勝利」です。師弟共戦と異体同心の前進で、「生命ルネサンス」の大光を広げ、地球を包んでいこうではありませんか!(2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」)
◇研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻(聖教新聞社)
○…2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」(同)
自分で幸福を味わえる。
これが信心の醍醐味だ。
生きがいのある人生へ
勇気の一歩を今こそ!
顕仏未来記 P509
『願くは我を損ずる国主等をば最初に之を導かん』
【通解】
願わくは私を損ずる国主等を最初に成仏の道へ導いてあげたいものです。
名字の言 緒方貞子さんに学ぶこと 2019年12月22日
パン屋がパンを焼けるようになること——そんな"当たり前の日常"を取り戻すことが難民問題の解決だと訴えたのは、今年、92歳で亡くなった緒方貞子さんである▼日本人初の国連難民高等弁務官を務め、イラクのクルド人支援、ルワンダ難民など冷戦後の大量難民問題に取り組んだ。国家中心の安全保障に代わる概念として、あらゆる脅威から人々の生存や尊厳を守る「人間の安全保障」を提唱したことでも知られる▼現場主義を貫き、人々の中に飛び込んでは、一人一人の声をもとに対策を講じた。その姿が尊敬を集め、アフリカでは子どもに「サダコ」と名付ける人も多いという。緒方さんは「人々の苦しみに接するたびに湧き上がった怒りと悲しみが、いつでも、この仕事を続ける原動力」と(東野真著『緒方貞子——難民支援の現場から』集英社新書)▼リーダーが現場を知らなければ確かな舵取りはできない——人道支援に限らず、あらゆる運動の鉄則だ。広布の現場でも全く同じである。リーダーが最前線で同志に寄り添い、共に悩み戦ってこそ、新しい時代を開く知恵と力が湧く▼今、緒方さんの志を継ぎ、人道支援の分野で献身する日本人が増えているという。真剣な「一人」の行動によって、世界は少しずつ変わっていく。(朋)
寸鉄 2019年12月22日
青年が青年の責任で理想の学会を建設せよ—恩師君よ新時代の山本伸一と
統監部の日。カード一枚は同志の生命。広布伸展はこの真剣な作業ありて
「勝つことを千里の外に決せし者なり」御書。明年の勝利へ。充実の協議を
きょう冬至。厳寒の中も使命に胸張る無冠の友に感謝。健康と無事故祈る
配線器具の火災が多し。主な原因はプラグ周辺の埃と。入念に点検・清掃
☆池田華陽会御書30編に学ぶ 崇峻天皇御書(下)(三種財宝御書) 2019年12月14日
◇人格の輝きで周囲を照らそう
今月は、「崇峻天皇御書」の後半を学びます。
池田先生は、本抄の講義の中でつづっています。
「創価の人間主義の哲学に、世界は期待しています。創価の人間革命の行動こそ、民衆の希望です。大聖人の仏法の『人の振る舞い』を現実に行動している学会員の誠実さが、世界で信頼されている時代に、いよいよ入っているのです」
「人の振る舞い」こそ仏道修行の目的であることを学び、日蓮大聖人が示された、"不軽"の心と行動を受け継ぐ一人へと成長していきましょう。(拝読範囲は、御書1173ページ17行目〜1174ページ本抄末尾です)
◇本抄について
本抄は、建治3年(1277年)9月、日蓮大聖人が身延で認められ、四条金吾に与えられました。
本抄が送られる以前、金吾は、主君の江間氏を折伏したことで疎まれるようになり、同僚の讒言(事実無根の訴え)を信じた江間氏から"法華経の信仰を捨てなければ、所領を没収する"と迫られます。
しかし、金吾は迷わず信心を選び、同時に、大聖人の御指導通り、誠実な振る舞いを貫きました。
そうした中、江間氏が病に倒れ、医術の心得のある金吾が治療に当たることになり、信頼回復の機会が訪れます。本抄は、その報告に対する御返事です。
大聖人は本抄で、大事な時だからこそ油断してはならないと述べられ、仏法者として目指すべき賢人の生き方を教えられています。
◇御文
『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ』(御書1174ページ14行目〜15行目)
◇通解
釈尊一代の肝心は法華経であり、法華経の修行の肝心は不軽品です。不軽菩薩が人を敬ったことには、どのような意味があるのでしょうか。教主釈尊の出世の本懐は、人の振る舞いを示すことにあったのです。くれぐれも、よくお聞きなさい。賢きを人といい、愚かを畜生というのです。
◇[解説] 誠実な振る舞いこそ信仰の真価
掲げた御文の前段で、大聖人は金吾に、感情に振り回されることを戒められ、熟慮することや、誠実に振る舞うことの大切さを示されます。
「一代の肝心は法華経」とは、釈尊が一生のうちに説いた膨大な教えの中で、最も重要なのが、万人成仏を説き明かした「法華経」であるとの意です。
そして、この法華経の修行の真髄は「不軽品」に示されていると仰せです。
不軽品に登場する「不軽菩薩」は、万人に具わる仏性を礼拝し、「私は深く、あなた方を敬います。決して軽んじたり、侮ったりしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩の道の修行をして、必ず仏になることができるからです」と語り続けました。この言葉は漢字24字で表されるため、「二十四文字の法華経」と言われます。
しかし、この教えを信じられない人々は、不軽菩薩の姿を嘲り、迫害を加えます。
それでも不軽菩薩は、聡明に暴力をかわしながら、決して相手を軽んずることなく、礼拝行を貫きました。この実践により、不軽菩薩は六根清浄(生命が浄化されること)の功徳を得て成仏します。さらに、迫害した人々も、後に再び不軽菩薩に巡り合い、教えを受けて救われたのです。
不軽菩薩は、釈尊の過去世の姿です。ゆえに大聖人は、この「人を敬う振る舞い」を説くことが、釈尊の「出世の本懐(この世に出現した根本の目的)」であったと述べられています。
「人を敬う振る舞い」こそ、法華経の修行の真髄であり、成仏のための不可欠の実践です。
何があっても目の前の一人の仏性を確信し、尊敬と誠実を貫く——私たちが、信心で築きゆく「心の財」を、こうした「振る舞い」として輝かせることが、自他共の幸福を開き、仏法の偉大さの証明となるのです。
池田先生は、女子部に語りました。
「肩肘を張る必要などない。本有無作の自然の振る舞いの中で、学会の温かな励ましの世界を、信仰によって磨かれた人格の輝きを、伸び伸びと伝えていくことだ」
信心根本に「人間革命」の勝利の青春を舞いゆく、池田華陽会の誠実の振る舞いで、広布拡大の門を開いていきましょう!
◇池田先生の講義から
「心の財」といっても、それは目に見えません。具体的に「人を敬う振る舞い」として現れてこそ、「心の財」は妙法と仏性の力を人々に示し、証明していくことができます。(中略)
妙法を信じ、仏性の顕現という妙法の功徳を身に体現した「人の振る舞い」こそが、妙法の尊さを証明することができる。
そして、妙法の功徳を身に現した「人の振る舞い」は、必ず「人を敬う」という特色をもつのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻)
◇ ◆ ◇
いよいよ、我らの「人の振る舞い」が平和と人道の光彩を放つ時を迎えました。創価の人間主義の運動は、21世紀という本舞台で明々と輝きを増しています。
わが信頼する同志一人一人の「人間革命の勝利」こそが、世界宗教として人類を照らす「創価の勝利」です。師弟共戦と異体同心の前進で、「生命ルネサンス」の大光を広げ、地球を包んでいこうではありませんか!(2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」)
◇研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻(聖教新聞社)
○…2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」(同)
2019年12月21日土曜日
2019.12.21 わが友に贈る
「飲食節ならざる
故に病む」御聖訓。
節度ある食生活や
睡眠・運動を心掛け
賢明に体調管理を!
祈祷抄 P1347
『いかでか仏前の御誓並びに自身成仏の御経の恩をばわすれて、法華経の行者をば捨てさせ給うべき』
【通解】
(梵天・帝釈などは)どうして、仏前の誓い、自身が成仏した法華経の恩を忘れて、法華経の行者を捨てられることがあろうか。
名字の言 隈研吾氏の建築思想とは? 2019年12月21日
「新国立競技場」のオープニングイベントが、きょう行われる。東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる同競技場で、これから数多くのドラマが生まれるに違いない▼設計を担当したのは隈研吾氏。独創的でありながら、社会に受け入れられる建築を実現するため、氏が提唱する建築観がある。それは「負ける建築」。すなわち、"控えめな建築"という趣旨である▼「建築家は謙虚であれ」と呼び掛ける氏。人だけでなく建物もまた、目立とうとするより、環境と調和する建物をと訴える。新国立競技場の設計も、緑豊かな明治神宮外苑の景観と、いかに調和させるかという視点から考えられた(『負ける建築』岩波書店)▼池田先生は25年前、建築に造詣の深い英国のチャールズ皇太子と「建築の思想」について語り合った。先生は「風景を尊重」「子供たちの遊び場など、人間が交流できる空間」「精神を高揚させてくれる建築」など、皇太子が提唱する建築に関する「十の原則」に言及。その根底に「人間を尊重する」精神が脈動していると述べた▼創価の運動の目的は、「人間の尊重」という哲理を柱として、社会の繁栄と、平和を実現することにある。その出発点は常に自身の"建設"である「私の人間革命」にある。(澪)
寸鉄 2019年12月21日
「いはずば・慈悲なきに・にたり」御書。青年よ声を惜しまず正義を語り抜け
和歌山の日。師の師子吼から50年。共戦の烈風魂胸に新時代の金字塔を!
より良き社会構築へ会長の行動に続きたい—市議我らも人と人結ぶ対話へ
「ベビーカーに荷物を掛けないで」—乳幼児転倒事故相次ぐ。正しく使用
ネット銀行の不正送金が最多。情報を盗むメール増。怪しいものは開かず
☆2020年 壮年部の活動
壮年部は、2020年「前進・人材の年」を「壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!」とのスローガンを掲げて前進していく。「壮年には、力がある。壮年は、一家の、社会の、学会の黄金柱である。そして、広宣流布の勝敗を決していくのは、壮年が、いかに戦うかにかかっている」(小説『新・人間革命』第23巻「敢闘」の章)との池田大作先生の指導の通り、壮年部は、広布の黄金柱として力強く前進し、人材拡大の原動力となっていきたい。また、職場や地域でも堂々と勝利の実証を示し、信頼と友好の輪を大きく広げていく。具体的には、次のポイントを基調に活動を推進する。
●指針
壮年は広宣流布の黄金柱
●スローガン
壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!
●3モットー
一、生涯求道の壮年部
一、職場で勝利する壮年部
一、地域貢献の壮年部
●活動のポイント
1、「5・3」「11・18」へ壮年部が拡大の推進力に
�率先して弘教・聖教拡大に挑もう
◎自他共の人間革命・宿命転換を目指し、勇気をもって弘教拡大に挑戦する。
◎聖教新聞の購読推進と、新たな聖教拡大推進者の育成に取り組む。
◎SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)、モバイルSTBなどを活用し、学会理解の輪を広げる。
�幅広い人脈を生かし信頼と友好の輪を広げよう
◎地域行事などの活動に積極的に携わり、近隣にも信頼と友情の輪を広げる。
◎親戚との交流を深め、理解と共感の対話で、共に幸福の道を開いていく。
◎仕事において、信心根本に不断の努力を重ね、勝利の実証を示していく。
2、壮年部の人材拡大へ「訪問・激励」を強化
「一対一で語り合ってこそ、本当のことが分かる。一対一の触発があってこそ、一人一人の持つ『大きな力』を引き出していくことができる」(『黄金柱の誉れ』188ページ)との指導通り、壮年部員一人一人への「訪問・激励」を最重要の活動として取り組んでいく。
�リーダー率先で"会合型"から"訪問・激励型"の活動を
◎「励まし週間」だけでなく日頃から「訪問・激励」運動を推進し、活動者の水かさを増す。
◎活動に参加できない壮年部員と会い、励ましを送ることに力を注ぐ。
�「ブロック5勇士」運動を推進
◎最前線のブロックで、新たな活動者を拡大・育成する「ブロック5勇士」運動を引き続き全力で推進。全幹部がブロックに入り、一人一人への励ましに徹する。
◎本部壮年部長、支部壮年部長の布陣を整え、各組織で壮年部強化を進める。
3、後継の青年を自分以上の人材に
�青年の育成に力を注ぐ
壮年が青年と共に先頭に立って戦い、「壮男・合同座談会」を開催するなど、工夫して後継の男子部を育成していく。また、学生部・未来部の座談会や本部幹部会などの中継行事への参加を後押しする。
�一家で師弟の信心を継承
一家で信心の原点や体験、広布史を語る機会を積極的に設け、子や孫などへ学会精神を伝え残していく。
4、小説「新・人間革命」を通して学会精神を学ぶ
日曜日を中心に、壮年座談会・懇談会、サンデー勤行会など、信心の触発を受けられる会合を定着させ、活動のリズムをつくる。
�小説『新・人間革命』を皆で学ぶ
『新・人間革命』の研さんを通して、師弟の生き方を学び、皆で自身の人間革命に挑戦する。学習の進め方は、地域の実情に合わせる。
�教学研さんを通して人材を拡大
「大白蓮華」の学習など、仏法の人間主義の哲学を学ぶ中で、共に人材へと成長していく。
�壮年部指導集『黄金柱の誉れ』の研さん
『黄金柱の誉れ』を学び、一人一人が池田先生の指導を実践していく。
5、各種グループの育成・強化
<太陽会を一層充実>
昼間に活動できる太陽会(総称)の、さらなる発展・強化を目指し、本部・支部の議長の布陣を整える。ライン組織の壮年部とも連携を密にして訪問・激励を推進し、体調の優れない人にも十分に配慮し、励ましを送っていく。
<王城会の強化>
地域の宝城を厳護する使命と誇りを忘れず、絶対無事故の任務を勝ち取る。壮年部の人材育成の柱として、定例会や研修会を軸に王城会の充実に力を注いでいく。
<次代を担うヤング壮年部の育成>
ヤング壮年部を次代のリーダーとして着実に育成していくため、先輩幹部が激励・指導に継続して取り組む。人材グループなど同世代の団結を強めるための取り組みも工夫する。
●主要行事
(1)3・5「壮年部結成の日」を記念する行事の開催 ※開催の有無も含め方面・県に一任
(2)方面壮年部長会の開催
故に病む」御聖訓。
節度ある食生活や
睡眠・運動を心掛け
賢明に体調管理を!
祈祷抄 P1347
『いかでか仏前の御誓並びに自身成仏の御経の恩をばわすれて、法華経の行者をば捨てさせ給うべき』
【通解】
(梵天・帝釈などは)どうして、仏前の誓い、自身が成仏した法華経の恩を忘れて、法華経の行者を捨てられることがあろうか。
名字の言 隈研吾氏の建築思想とは? 2019年12月21日
「新国立競技場」のオープニングイベントが、きょう行われる。東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる同競技場で、これから数多くのドラマが生まれるに違いない▼設計を担当したのは隈研吾氏。独創的でありながら、社会に受け入れられる建築を実現するため、氏が提唱する建築観がある。それは「負ける建築」。すなわち、"控えめな建築"という趣旨である▼「建築家は謙虚であれ」と呼び掛ける氏。人だけでなく建物もまた、目立とうとするより、環境と調和する建物をと訴える。新国立競技場の設計も、緑豊かな明治神宮外苑の景観と、いかに調和させるかという視点から考えられた(『負ける建築』岩波書店)▼池田先生は25年前、建築に造詣の深い英国のチャールズ皇太子と「建築の思想」について語り合った。先生は「風景を尊重」「子供たちの遊び場など、人間が交流できる空間」「精神を高揚させてくれる建築」など、皇太子が提唱する建築に関する「十の原則」に言及。その根底に「人間を尊重する」精神が脈動していると述べた▼創価の運動の目的は、「人間の尊重」という哲理を柱として、社会の繁栄と、平和を実現することにある。その出発点は常に自身の"建設"である「私の人間革命」にある。(澪)
寸鉄 2019年12月21日
「いはずば・慈悲なきに・にたり」御書。青年よ声を惜しまず正義を語り抜け
和歌山の日。師の師子吼から50年。共戦の烈風魂胸に新時代の金字塔を!
より良き社会構築へ会長の行動に続きたい—市議我らも人と人結ぶ対話へ
「ベビーカーに荷物を掛けないで」—乳幼児転倒事故相次ぐ。正しく使用
ネット銀行の不正送金が最多。情報を盗むメール増。怪しいものは開かず
☆2020年 壮年部の活動
壮年部は、2020年「前進・人材の年」を「壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!」とのスローガンを掲げて前進していく。「壮年には、力がある。壮年は、一家の、社会の、学会の黄金柱である。そして、広宣流布の勝敗を決していくのは、壮年が、いかに戦うかにかかっている」(小説『新・人間革命』第23巻「敢闘」の章)との池田大作先生の指導の通り、壮年部は、広布の黄金柱として力強く前進し、人材拡大の原動力となっていきたい。また、職場や地域でも堂々と勝利の実証を示し、信頼と友好の輪を大きく広げていく。具体的には、次のポイントを基調に活動を推進する。
●指針
壮年は広宣流布の黄金柱
●スローガン
壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!
●3モットー
一、生涯求道の壮年部
一、職場で勝利する壮年部
一、地域貢献の壮年部
●活動のポイント
1、「5・3」「11・18」へ壮年部が拡大の推進力に
�率先して弘教・聖教拡大に挑もう
◎自他共の人間革命・宿命転換を目指し、勇気をもって弘教拡大に挑戦する。
◎聖教新聞の購読推進と、新たな聖教拡大推進者の育成に取り組む。
◎SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)、モバイルSTBなどを活用し、学会理解の輪を広げる。
�幅広い人脈を生かし信頼と友好の輪を広げよう
◎地域行事などの活動に積極的に携わり、近隣にも信頼と友情の輪を広げる。
◎親戚との交流を深め、理解と共感の対話で、共に幸福の道を開いていく。
◎仕事において、信心根本に不断の努力を重ね、勝利の実証を示していく。
2、壮年部の人材拡大へ「訪問・激励」を強化
「一対一で語り合ってこそ、本当のことが分かる。一対一の触発があってこそ、一人一人の持つ『大きな力』を引き出していくことができる」(『黄金柱の誉れ』188ページ)との指導通り、壮年部員一人一人への「訪問・激励」を最重要の活動として取り組んでいく。
�リーダー率先で"会合型"から"訪問・激励型"の活動を
◎「励まし週間」だけでなく日頃から「訪問・激励」運動を推進し、活動者の水かさを増す。
◎活動に参加できない壮年部員と会い、励ましを送ることに力を注ぐ。
�「ブロック5勇士」運動を推進
◎最前線のブロックで、新たな活動者を拡大・育成する「ブロック5勇士」運動を引き続き全力で推進。全幹部がブロックに入り、一人一人への励ましに徹する。
◎本部壮年部長、支部壮年部長の布陣を整え、各組織で壮年部強化を進める。
3、後継の青年を自分以上の人材に
�青年の育成に力を注ぐ
壮年が青年と共に先頭に立って戦い、「壮男・合同座談会」を開催するなど、工夫して後継の男子部を育成していく。また、学生部・未来部の座談会や本部幹部会などの中継行事への参加を後押しする。
�一家で師弟の信心を継承
一家で信心の原点や体験、広布史を語る機会を積極的に設け、子や孫などへ学会精神を伝え残していく。
4、小説「新・人間革命」を通して学会精神を学ぶ
日曜日を中心に、壮年座談会・懇談会、サンデー勤行会など、信心の触発を受けられる会合を定着させ、活動のリズムをつくる。
�小説『新・人間革命』を皆で学ぶ
『新・人間革命』の研さんを通して、師弟の生き方を学び、皆で自身の人間革命に挑戦する。学習の進め方は、地域の実情に合わせる。
�教学研さんを通して人材を拡大
「大白蓮華」の学習など、仏法の人間主義の哲学を学ぶ中で、共に人材へと成長していく。
�壮年部指導集『黄金柱の誉れ』の研さん
『黄金柱の誉れ』を学び、一人一人が池田先生の指導を実践していく。
5、各種グループの育成・強化
<太陽会を一層充実>
昼間に活動できる太陽会(総称)の、さらなる発展・強化を目指し、本部・支部の議長の布陣を整える。ライン組織の壮年部とも連携を密にして訪問・激励を推進し、体調の優れない人にも十分に配慮し、励ましを送っていく。
<王城会の強化>
地域の宝城を厳護する使命と誇りを忘れず、絶対無事故の任務を勝ち取る。壮年部の人材育成の柱として、定例会や研修会を軸に王城会の充実に力を注いでいく。
<次代を担うヤング壮年部の育成>
ヤング壮年部を次代のリーダーとして着実に育成していくため、先輩幹部が激励・指導に継続して取り組む。人材グループなど同世代の団結を強めるための取り組みも工夫する。
●主要行事
(1)3・5「壮年部結成の日」を記念する行事の開催 ※開催の有無も含め方面・県に一任
(2)方面壮年部長会の開催
2019年12月20日金曜日
2019.12.20 わが友に贈る
一年の締めくくり。
身の回りの掃除や
整理整頓を賢明に!
清新な息吹で
新年を迎えよう!
唱法華題目抄 P16
『法門をもて邪正をただすべし利根と通力とにはよるべからず』
【通解】
法の正邪は法門の内容をもって判断すべきであり、利根や通力によるべきではない。
名字の言 桜島の友の"歓喜の行進" 2019年12月20日
ベートーベンの「第九」が列島の各地で響いている。「いく百万の人々よ、互いに抱き合おう!」(シラー原詩、大木正純訳)との"歓喜の歌"の大合唱は圧巻だ▼人間が連帯し、心を結べば、どれほど偉大な力を発揮できるか——聴くほどに、歌うほどに、楽聖の魂の叫びが伝わってくる▼鹿児島県の桜島の友が"歓喜の行進"を続けている。1958年、同島を訪れた池田先生が「幸福の島に」と弘教の灯をともし、初めて学会員が誕生した。周囲の無理解に負けず、同志は懸命に地域に尽くした。「日本一幸せな島にして、先生にお応えしよう」。それが皆の合言葉だった▼全島(約1800世帯)へ対話を広げ、2割以上が本紙購読を経験。学会主催の展示には島民の3割(約1600人)を招待した。同志が集えば笑いが絶えない。多宝の友が「皆で励まし合えば30歳は若返る!」と語れば、大病を克服した友は「立ち止まらず、祈って動いたら病気が止まった!」と。一人一人が地域の要の存在だ▼同島のみならず、今、創価の"歓喜の行進"は世界中に広がった。「第九」の歌詞にこうある。「走れ、兄弟たちよ、なんじの道を/英雄が勝利に赴くように、喜ばしく」(同訳)。さあ、新たな決意の出発を。「皆が前進、皆が人材」だ。(誠)
寸鉄 2019年12月20日
「仏の如く互に敬うべし」御書。広布の同志は生涯の宝。共々に励まし前進
東京・多摩池田総区「師弟原点の日」。青年を先頭に対話拡大の旋風を起こせ
創大一般入試の出願開始国際色豊かな世界市民の学府。受験生よ頑張れ!
女性の「10帰運動」を応援幹部は常に心尽くし配慮を。絶対無事故で明年へ
国連が若者の意見を聞く新たな取組を計画。「人類の議会」の活性化に期待
☆男子部の活動
2020年「前進・人材の年」は「学会創立90周年」「池田大作先生の第3代会長就任60周年」の佳節を迎える。池田先生は、会長就任から1週間後の男子部幹部会(1960年5月10日)の席上、男子部の使命を明確に示されている。先生は「開目抄」の一節を拝し、男子部こそが日本の「柱」となり、「眼目」となり、「大船」とならねばならない——。この使命を自覚し、広布の一切の責任を担い立て、と。
学会の未来、そして広布の未来をどう開くか——先生が、学会の「中核のなかの中核」と万感の期待を寄せ、広布の一切を託してこられたのが、男子部にほかならない。
先生は語られている。「ひとたび、広布の戦の庭に立ったならば、『自分は、これだけやった!』と胸を張っていえる結果を厳然と示していくことだ。『これだけの歴史をつくった!』という生きた証を残していくことだ。それでこそ、学会男子部である」と。いよいよ、学会創立90周年、そして100周年へと、男子部が、圧倒的な「折伏・弘教」「人材拡大」を果たし、新たな"前進また前進"の歴史を勝ち開こうではないか。
1.圧倒的な折伏・弘教の実践で「前進・人材の年」の先陣を切る
【1】広布の全責任を担い立ち、弘教拡大に挑戦する
� 「新時代全国男子部幹部会」「創価青年大会」等を拡大の決勝点と定め、折伏・弘教の大波を起こす
� 「モバイルSTB」を積極的に活用し、友人への対話拡大を推進する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」の会友受験を推進し、学会理解を促進する
� 「聖教新聞」「聖教電子版」、そして「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、地域や社会に創価の人間主義の思想を大きく広げる
【2】地域に根を張り、社会貢献の運動を推進する
� 地域の諸活動参加や近隣友好、親族との交流などを通し、今いる場所で友情と信頼を広げる
� 社会の各分野で活躍する人材が連帯し、多彩な運動を展開する
(社会部、学術部男子青年委員会、農漁光青年委員会、桂冠会、星辰会、白鳳会、青年教育者会議、創価青年医学者会議、文芸部青年会議、設営グループ、妙護グループ、世雄グループ、スポーツ部等)
� 音楽隊の定期演奏会や各種コンクール、地域行事でのパレードなどの諸活動を通して、創価の文化運動を推進する
【3】邪悪を打ち破る正義の言論戦を展開する
� 正邪を見極める力を身に付け、悪と戦う正義の破邪顕正の人材を育成する
� 学会組織を攪乱する魔の本質を見破り、鋭い言論の力で糾弾する
� 現代社会の諸問題に対し、仏法の人間主義に基づく論戦を展開する
2.「訪問・激励」と「小単位の会合」の充実で、人材の裾野を拡大
【1】最前線組織に「10人の核」を育成する「広布十傑」運動に取り組む
� 目の前の一人への徹底した励ましで、部・本部で勝利の核となる10人の一騎当千の人材を育てる「広布十傑」運動を推進する
� 小単位の会合(部・本部)の定期開催と内容充実を図る。「聖教電子版」や「モバイルSTB」、冊子「VOD50選」などを活用しながら、信心の触発に満ちた集いにする
� 本部幹部会(中継行事)や座談会に積極的に参加し、信仰体験などを語り合う
� "一人立つ"人材の育成のため、各方面・県を中心に「リーダー研修会」を開催する
� 創価班や牙城会等の任務や定例会を通し、「学会厳護」「会員厳護」の精神を体現する
【2】「男子部大学校」で新時代を担う人材を育成
� 大学校生時代に信・行・学に励み、信心の基本を身に付ける
� 大学校指導集をはじめ、小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんを通じて、師弟の精神を生命に刻む
� 「勝利長」(育成責任者)や大学校の同期と共に、勤行・唱題、折伏に挑戦する
� 新会員や新たな活動家を励まし、大学校生へと育成し、男子部の人材の流れをつくる
【3】御書研さんを軸に、広布後継の誓いを深める
� 「ONE GOSHO 運動」(人生勝利の指針となる御書の一節を一人一人が持つ。そのために�あらゆる会合で御書に触れる機会を持つ�訪問・激励で御書を通して励ます)の推進へ、「大白蓮華」連載中の池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」や聖教新聞に掲載される男子部の教学紙面等を活用する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」を通して、新会員、新しい活動家を育成する
� 各地の会館を中継で結んで「リーダー御書講義」を開催し、活動者の教学力向上を図る
� 青年部拝読御書「佐渡御書」「如説修行抄」を研さんし、教学力を深める
� 各方面・地域の特色を生かした運動(御書大学校運動、教学研さんグループ等)を活発に行う
【4】小説「新・人間革命」を学び抜き、師弟の大道を歩む
� 『新・人間革命』を学習し、一人一人が人生の糧となる「一節」「一章」を持つ
� 各地の青年大会などを目指し、『新・人間革命』を通して地域の広布史を学ぶ
� リーダーが『新・人間革命』を通して、部員の悩みや課題に寄り添った励ましを送る
【5】創価後継のバトンを受け継ぐ「未来部」を各部と一体で育成する
� 毎月の「未来部の日」、「未来部希望月間」(3月)、「未来部躍進月間」(7・8月)、「未来部勝利月間」(12月)を中心に、壮婦の未来本部長と連携して未来部の激励に全力を注ぐ
� 学会伝統の座談会へ未来部員と共に家族で参加する
� 「創価ファミリー大会」(躍進月間)などを各部と一体で開催し、創価後継の人材を育成する各地の合唱団、創価後継塾など人材育成グループの運営、激励や、部幹部、未来リーダーの激励に取り組む
� 「未来部の日」は、家族で勤行、部員会に参加するなど家庭での信心の継承を促す
� 「SOKAキッズフェスタ」など親子で参加できるイベントを通して、未来部員を育てる男子部員への訪問・激励や、家庭での信心の継承を応援する
3.学会創立100周年に向けた「SOKAグローバルアクション 2030」を始動
【1】終戦・被爆および国連創設75年の節目に、平和行動の連帯を広げる
� 戦争・被爆体験セミナーを各地で開催するなど、平和の誓いを継承する
� 「核兵器禁止条約」の早期発効を目指し、草の根レベルで平和教育を推進
� 「青年不戦サミット」や、世界の青年と連帯しての「ワールドSOKAユースサミット(仮称)」を広島で開催
【2】青年が積極的に交流する中で友情を育み、「アジアの友好と安定」に尽力する
� 中国や韓国をはじめ、アジア各国の青年との友好交流を推進
� 相互理解の推進と共生社会の実現を目指し、在日外国人等による体験発表会(セミナー)や主張大会を開催する
【3】SDGs(持続可能な開発目標)の普及と推進に貢献する
� 国際社会の2030年に向けての指標である、SDGs(持続可能な開発目標)の「誰も置き去りにしない」との精神性を深めながら、SDGsの普及と推進に貢献する
� 被災地の復興支援のため、音楽隊の「希望の絆」コンサートを開催する
� 災害救援や復興支援の経験に学び、青年が各地域で防災の意識啓発に尽力する
身の回りの掃除や
整理整頓を賢明に!
清新な息吹で
新年を迎えよう!
唱法華題目抄 P16
『法門をもて邪正をただすべし利根と通力とにはよるべからず』
【通解】
法の正邪は法門の内容をもって判断すべきであり、利根や通力によるべきではない。
名字の言 桜島の友の"歓喜の行進" 2019年12月20日
ベートーベンの「第九」が列島の各地で響いている。「いく百万の人々よ、互いに抱き合おう!」(シラー原詩、大木正純訳)との"歓喜の歌"の大合唱は圧巻だ▼人間が連帯し、心を結べば、どれほど偉大な力を発揮できるか——聴くほどに、歌うほどに、楽聖の魂の叫びが伝わってくる▼鹿児島県の桜島の友が"歓喜の行進"を続けている。1958年、同島を訪れた池田先生が「幸福の島に」と弘教の灯をともし、初めて学会員が誕生した。周囲の無理解に負けず、同志は懸命に地域に尽くした。「日本一幸せな島にして、先生にお応えしよう」。それが皆の合言葉だった▼全島(約1800世帯)へ対話を広げ、2割以上が本紙購読を経験。学会主催の展示には島民の3割(約1600人)を招待した。同志が集えば笑いが絶えない。多宝の友が「皆で励まし合えば30歳は若返る!」と語れば、大病を克服した友は「立ち止まらず、祈って動いたら病気が止まった!」と。一人一人が地域の要の存在だ▼同島のみならず、今、創価の"歓喜の行進"は世界中に広がった。「第九」の歌詞にこうある。「走れ、兄弟たちよ、なんじの道を/英雄が勝利に赴くように、喜ばしく」(同訳)。さあ、新たな決意の出発を。「皆が前進、皆が人材」だ。(誠)
寸鉄 2019年12月20日
「仏の如く互に敬うべし」御書。広布の同志は生涯の宝。共々に励まし前進
東京・多摩池田総区「師弟原点の日」。青年を先頭に対話拡大の旋風を起こせ
創大一般入試の出願開始国際色豊かな世界市民の学府。受験生よ頑張れ!
女性の「10帰運動」を応援幹部は常に心尽くし配慮を。絶対無事故で明年へ
国連が若者の意見を聞く新たな取組を計画。「人類の議会」の活性化に期待
☆男子部の活動
2020年「前進・人材の年」は「学会創立90周年」「池田大作先生の第3代会長就任60周年」の佳節を迎える。池田先生は、会長就任から1週間後の男子部幹部会(1960年5月10日)の席上、男子部の使命を明確に示されている。先生は「開目抄」の一節を拝し、男子部こそが日本の「柱」となり、「眼目」となり、「大船」とならねばならない——。この使命を自覚し、広布の一切の責任を担い立て、と。
学会の未来、そして広布の未来をどう開くか——先生が、学会の「中核のなかの中核」と万感の期待を寄せ、広布の一切を託してこられたのが、男子部にほかならない。
先生は語られている。「ひとたび、広布の戦の庭に立ったならば、『自分は、これだけやった!』と胸を張っていえる結果を厳然と示していくことだ。『これだけの歴史をつくった!』という生きた証を残していくことだ。それでこそ、学会男子部である」と。いよいよ、学会創立90周年、そして100周年へと、男子部が、圧倒的な「折伏・弘教」「人材拡大」を果たし、新たな"前進また前進"の歴史を勝ち開こうではないか。
1.圧倒的な折伏・弘教の実践で「前進・人材の年」の先陣を切る
【1】広布の全責任を担い立ち、弘教拡大に挑戦する
� 「新時代全国男子部幹部会」「創価青年大会」等を拡大の決勝点と定め、折伏・弘教の大波を起こす
� 「モバイルSTB」を積極的に活用し、友人への対話拡大を推進する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」の会友受験を推進し、学会理解を促進する
� 「聖教新聞」「聖教電子版」、そして「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、地域や社会に創価の人間主義の思想を大きく広げる
【2】地域に根を張り、社会貢献の運動を推進する
� 地域の諸活動参加や近隣友好、親族との交流などを通し、今いる場所で友情と信頼を広げる
� 社会の各分野で活躍する人材が連帯し、多彩な運動を展開する
(社会部、学術部男子青年委員会、農漁光青年委員会、桂冠会、星辰会、白鳳会、青年教育者会議、創価青年医学者会議、文芸部青年会議、設営グループ、妙護グループ、世雄グループ、スポーツ部等)
� 音楽隊の定期演奏会や各種コンクール、地域行事でのパレードなどの諸活動を通して、創価の文化運動を推進する
【3】邪悪を打ち破る正義の言論戦を展開する
� 正邪を見極める力を身に付け、悪と戦う正義の破邪顕正の人材を育成する
� 学会組織を攪乱する魔の本質を見破り、鋭い言論の力で糾弾する
� 現代社会の諸問題に対し、仏法の人間主義に基づく論戦を展開する
2.「訪問・激励」と「小単位の会合」の充実で、人材の裾野を拡大
【1】最前線組織に「10人の核」を育成する「広布十傑」運動に取り組む
� 目の前の一人への徹底した励ましで、部・本部で勝利の核となる10人の一騎当千の人材を育てる「広布十傑」運動を推進する
� 小単位の会合(部・本部)の定期開催と内容充実を図る。「聖教電子版」や「モバイルSTB」、冊子「VOD50選」などを活用しながら、信心の触発に満ちた集いにする
� 本部幹部会(中継行事)や座談会に積極的に参加し、信仰体験などを語り合う
� "一人立つ"人材の育成のため、各方面・県を中心に「リーダー研修会」を開催する
� 創価班や牙城会等の任務や定例会を通し、「学会厳護」「会員厳護」の精神を体現する
【2】「男子部大学校」で新時代を担う人材を育成
� 大学校生時代に信・行・学に励み、信心の基本を身に付ける
� 大学校指導集をはじめ、小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんを通じて、師弟の精神を生命に刻む
� 「勝利長」(育成責任者)や大学校の同期と共に、勤行・唱題、折伏に挑戦する
� 新会員や新たな活動家を励まし、大学校生へと育成し、男子部の人材の流れをつくる
【3】御書研さんを軸に、広布後継の誓いを深める
� 「ONE GOSHO 運動」(人生勝利の指針となる御書の一節を一人一人が持つ。そのために�あらゆる会合で御書に触れる機会を持つ�訪問・激励で御書を通して励ます)の推進へ、「大白蓮華」連載中の池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」や聖教新聞に掲載される男子部の教学紙面等を活用する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」を通して、新会員、新しい活動家を育成する
� 各地の会館を中継で結んで「リーダー御書講義」を開催し、活動者の教学力向上を図る
� 青年部拝読御書「佐渡御書」「如説修行抄」を研さんし、教学力を深める
� 各方面・地域の特色を生かした運動(御書大学校運動、教学研さんグループ等)を活発に行う
【4】小説「新・人間革命」を学び抜き、師弟の大道を歩む
� 『新・人間革命』を学習し、一人一人が人生の糧となる「一節」「一章」を持つ
� 各地の青年大会などを目指し、『新・人間革命』を通して地域の広布史を学ぶ
� リーダーが『新・人間革命』を通して、部員の悩みや課題に寄り添った励ましを送る
【5】創価後継のバトンを受け継ぐ「未来部」を各部と一体で育成する
� 毎月の「未来部の日」、「未来部希望月間」(3月)、「未来部躍進月間」(7・8月)、「未来部勝利月間」(12月)を中心に、壮婦の未来本部長と連携して未来部の激励に全力を注ぐ
� 学会伝統の座談会へ未来部員と共に家族で参加する
� 「創価ファミリー大会」(躍進月間)などを各部と一体で開催し、創価後継の人材を育成する各地の合唱団、創価後継塾など人材育成グループの運営、激励や、部幹部、未来リーダーの激励に取り組む
� 「未来部の日」は、家族で勤行、部員会に参加するなど家庭での信心の継承を促す
� 「SOKAキッズフェスタ」など親子で参加できるイベントを通して、未来部員を育てる男子部員への訪問・激励や、家庭での信心の継承を応援する
3.学会創立100周年に向けた「SOKAグローバルアクション 2030」を始動
【1】終戦・被爆および国連創設75年の節目に、平和行動の連帯を広げる
� 戦争・被爆体験セミナーを各地で開催するなど、平和の誓いを継承する
� 「核兵器禁止条約」の早期発効を目指し、草の根レベルで平和教育を推進
� 「青年不戦サミット」や、世界の青年と連帯しての「ワールドSOKAユースサミット(仮称)」を広島で開催
【2】青年が積極的に交流する中で友情を育み、「アジアの友好と安定」に尽力する
� 中国や韓国をはじめ、アジア各国の青年との友好交流を推進
� 相互理解の推進と共生社会の実現を目指し、在日外国人等による体験発表会(セミナー)や主張大会を開催する
【3】SDGs(持続可能な開発目標)の普及と推進に貢献する
� 国際社会の2030年に向けての指標である、SDGs(持続可能な開発目標)の「誰も置き去りにしない」との精神性を深めながら、SDGsの普及と推進に貢献する
� 被災地の復興支援のため、音楽隊の「希望の絆」コンサートを開催する
� 災害救援や復興支援の経験に学び、青年が各地域で防災の意識啓発に尽力する
2019年12月19日木曜日
2019.12.19 わが友に贈る
「年は・わかうなり
福はかさなり候べし」
生涯青春の同志に
無量の福徳は燦然!
ますます健康長寿で!
富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』
【通解】
私たちは必ず仏になると思えば、何の嘆きがあろうか。たとえ妃になっても何になろう。天上界に生まれても何の意味があろう。我らは(女人成仏の道を開いた)竜女の跡を継ぎ、(釈尊の最初の女性の弟子である)魔訶波舎波提比丘尼の列に並ぶことができるのである。何と嬉しいことであろうか。
名字の言 2019年12月19日
一人静かに楽しむ読書もあれば、本を巡って誰かと語り合う読書もある。年間のべ9000人が参加する日本最大規模の読書会コミュニティーが「猫町倶楽部」。主宰する山本多津也氏は、"本の内容を理解し、自分の考えを他者に伝える「アウトプット」によって、読書という「インプット」が正しく完了する"と強調している▼全国で年200回ほど開かれる読書会では、参加者が感じたことを自由に発言していく。目の前に並ぶ聞き手は、理解できれば"なるほど"とうなずき、分からなければ難しい顔をする▼そうした相手の反応を見ながら言葉を発するうちに、「頭の中に無造作に転がっていた思考のかけらが、パズルのピースのように少しずつはまって、まとまっていく」。つまり読んだ本の内容が「自分の中により深く内在化されていく」という(『読書会入門』幻冬舎新書)▼対話にも通じよう。相手に分かってもらいたい一心で、表現を考え、工夫を重ねる。その努力の積み重ねによって、自分自身の思想が磨かれ、言論の力が鍛えられていく▼池田先生は「対話の中でこそ、理解と確信は深まり、思想は輝きを放っていく」と。友の幸福を祈る真心から生まれる言葉は、相手だけでなく、自分の心をも豊かにする。(誼)
寸鉄 2019年12月19日
一人一人が周囲に尽くす学会は素晴らしい—総長共生の世紀を我らの力で
色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり—御書。題目で苦境開け
各地で真剣に地区討議。一人一人の前進が創価の勝利。共々に決意を固め
防災対策、半数以上が未実施と。備蓄品の準備等、できる事から。教訓胸に
SNSで犯罪被害の子、88%がスマホの閲覧制限なし。保護者が意識高く
☆四季の励まし 「感謝の心」で人生は豊かに 2019年12月15日
感謝の心は美しい。
自らに縁した人を
大事にしていこうという
心の余裕が、
人生を豊かにする。
美しくする。
新渡戸稲造博士は
「恩」を知る大切さを
述べている。
「偉大なる心は
常に感恩の情に満つ」
感謝の人は成長できる。
恩を忘れた時から、
人間の堕落が始まる。
恩を知ることが
人間の道だ。
愚痴と文句は、
歓喜を奪い去り、
心をすさんだものにし、
自分で自分を
不幸にしていく。
反対に、
「ありがたいな」という
感謝の思いは、
歓喜を
燃え上がらせていく。
そして、歓喜は
自らの心を豊かにし、
幸福にする。
創価学会には、
誰も見ていないところで、
広布のため、同志のため、
また地域のために、
地道に真剣に
努力している人が
数多くいる。
その人たちのおかげで
学会は発展してきた。
そういう陰の立場の人を、
心から
大切にしていくことだ。
その功労をたたえ、
温かく励まし、
深く深く感謝できる人で
あっていただきたい。
私は毎日、
全学会員の方々に感謝し、
健康、長寿、無事故を
真剣に祈っている。
来る日も来る日も、
一生懸命に広布に走る
学会員の皆さまは、
地涌の菩薩であり、
御本仏の
お使いであられる。
この世で
最も尊い方々なのである。
この誇りに燃えて、
明年もそれぞれの立場で
「使命の人生」を
戦いましょう!
☆ロータスラウンジ——法華経への旅 第11回 五百弟子受記品第八
◇深心の本願——自分は仏と同じく「救う人」でありたい
法華経について、皆で学び、深めよう——「ロータスラウンジ——法華経への旅」の第11回は、「五百弟子受記品第八」です(前回は10月22日付。原則、月1回掲載)。
■大要
「化城喩品第七」で「宿世の因縁」を理解した、「説法第一」の「富楼那」と、1200人の阿羅漢(小乗の覚りを得た最高位の声聞)に授記(未来に仏になれるとの記別を授けること)がなされます。
特に500人の阿羅漢は、「普明如来」という同一の名をもつ仏になると記別が授けられます。
それを受けて、阿羅漢たちは「衣裏珠の譬え」を語り、釈尊に感謝の意を表します。それでは内容を追ってみましょう。
●シーン1
富楼那は説法を聞いて歓喜し、釈尊のもとへ行って、仰ぎ見ながら思います。
「釈尊だけが、私たちの心の深いところにある本来の願い(深心の本願)を、よく知っておられます」
その時、釈尊は比丘(男性の出家者)に、富楼那の素晴らしさを語ります。
"説法する者の中で第一である。法をよく理解し、法を人々に説き、喜ばせることができる"
"声聞の姿で、無数の人々を教化してきたのです。未来もまた、仏土を清めるために精進し、衆生を教化するであろう"……。
ここで、富楼那はその本地(本来の境地)が菩薩でありながら、方便によって声聞の姿を現じ、人々を導いてきたことが明かされます。
そして、釈尊は記別を授けます。
"富楼那は、菩薩の道を十分に満足して、「法明如来」という名前の仏になるであろう"
富楼那が授記されるのを見ていた1200人の阿羅漢たちは歓喜し、思います。
"私たちにも授記してくださればうれしいのだが……"
釈尊は阿羅漢たちの思いを知り、「頭陀第一」とたたえられる弟子の「摩訶迦葉」に告げます。
"今ここで、1200人の阿羅漢たちに、順々に記別を授けよう"
"この中の大弟子である橋陳如は、6万2千億の仏に供養し、「普明如来」という仏になる。500人の阿羅漢も、全員が同じ、「普明如来」という名の仏になるであろう"
授記された500人の阿羅漢は、歓喜し、自分たちの得たものを「衣裏珠の譬え」として語ります。
●シーン2
——ある貧しい男が親友の家に行って、ごちそうになり、酒に酔いつぶれて寝てしまいました。
この時、親友は、公用で急ぎ、出掛けなければならなくなりました。
そこで親友は、酔いつぶれている友人の衣の裏に「無価の宝珠」、すなわち値段のつけられないほど高価な宝の玉を縫いつけて、出掛けていきました。
貧しい男は酔いつぶれて寝ていたために、そんなことはまったく知りません。目が覚めて起きてからも、さまざまな国を流浪します。
そのうちお金がなくなり、生活が苦しくなってきます。衣食のために働きますが、苦しさは変わりません。少しでもお金が入ると、それで満足していました。
やがて親友は、男に出会います。そのみすぼらしい姿を見て、男に語ります。
「君は何と愚かなんだ。どうして、そんなに衣食に窮しているのか。私はあの時、君が安楽な生活ができるよう、また、欲しいものは何でも手に入るようにと思って、『無価の宝珠』を君の衣の裏に縫いつけておいたのです。今も、そのままあるではないか。それなのに、君はそのことを知らないで、ひどく苦労し、悩んでいる。まったく愚かだ」
貧しい男は、親友が教えてくれた宝珠を見て、大歓喜しました——。
●シーン3
阿羅漢たちは語ります。
"釈尊は、私たちを教化し、「一切智の心」(仏の智慧を求める心)を起こしてくださったが、忘れてしまっていました"
"すでに覚りを得たと思って、その小さい覚りで満足していました"
"「一切智の願」(成仏を願う心)を失っていなかったので、釈尊は私たちを目覚めさせてくださった"
"釈尊よ。私たちは今、実は菩薩であることを知り、大いに歓喜しているのです"……。
■菩薩の目覚め
"自分たちは、はるかな昔から成仏を願い、師である釈尊とともに菩薩の実践をしてきた"——声聞たちは、「宿世の因縁」を理解します。
つまり、菩薩の道を実践することこそ、本来の自分が求めていた「深心の本願」であることを思い出したのです。
池田先生は語っています。
「『深心の本願』と表現されているが、要するに全人類を救っていこうという『大願』です」
「声聞たちの目覚めとは何か。それは、結論的に言えば、『救われる人』から『救う人』に変わったということです。人々を断じて救いきるという『大願』に目覚めたのです。声聞たちは、悪世の苦しみから逃れたい、救われたいという思いで仏の教えを求めた。仏は、その心を知って、苦しみから脱却する道として、声聞たちに、まず小乗の教えを説いた」
「しかし、仏の本意は小乗にはなかった。弟子たちをたんに『救いを求める人』で終わらせたくはなかった。そこで、仏の本意を明かす法華経を説くのです。
——求めるべきは、小乗の悟りではなく、仏の智慧である。すべての人に、仏の智慧を得させて、仏と同じように、自在に人を救っていける境涯へと仕上げたい。それが仏の本意である、と」
「法華経を聞いて、"自分は、仏と同じく『救う人』でありたい"という『師弟不二の願い』に立った人が、法華経の『菩薩』です。その誓願は同時に『仏子の自覚』でもある。"自分は、仏の子である。だから智慧という仏の財産を全部受け継いでいけるのだ"という自覚です」(『法華経の智慧』普及版<上>)。
私たちにとっては、広宣流布という師弟不二の道を歩めることこそ、本当に自身が求めていた人生であると確信することです。その時、無上の歓喜があふれてくるのです。
【『法華経の智慧』から】 民衆とともに幸福に
久遠以来の「大願」を果たすために、今世に生まれてきた。そう確信すれば、今世の苦悩の姿も、迷いの姿も、全部、人を救うための方便だと分かるのです。
すなわち、初めから何の悩みもない恵まれた姿で人々の前に現れたのでは、だれも妙法の偉大さが分からない。また、そういう人には、民衆の心も分からないでしょう。
どんな宿業の苦しみも、それを克服して勝利の実証を示すために「あえて自分が選んだ苦しみ」なのです。そう確信することです。
勝つために自分があえてつくった苦悩なのだから、勝てないわけがない。負けるはずがないのです。「大願」を自覚すれば、つまり「我、本来仏なり」と自覚すれば、自身の宿命すら使命に変わるのです。
多くの人々と同じように「悩める民衆」の姿で生まれ、どこまでも「民衆とともに」幸福になっていく——それが私どもの使命のドラマなのです。(普及版<上>「五百弟子受記品 授学無学人記品」)
【コラム】 富楼那——話術よりも情熱と確信
釈尊の十大弟子の一人である富楼那は、聡明で弁舌に長じ、説法第一といわれています。
こう書くと、話術やテクニックにたけた"話がうまい人"をイメージしますが、それだけではありません。
法華経には「能く四衆に於いて示教利喜し」(325ページ)と記されています。池田先生は、「法を説くことによって、衆生を歓喜させる——そこに力点を置いた」と述べ、その弁舌の力の源泉について、「情熱」「確信」「真心」を挙げられています。
私たちにとって「情熱」は、広宣流布を成し遂げんとの熱願であり、目の前の一人を救いたいとの熱き思いといえるでしょう。また、「確信」が納得を生み出します。さらに、相手の幸福を祈り、どこまでも誠実に励ます「真心」の姿が相手の心を打つのです。
どこまでも広宣流布を願い、相手の幸せを祈る、情熱と確信と真心の対話を広げていきましょう。
福はかさなり候べし」
生涯青春の同志に
無量の福徳は燦然!
ますます健康長寿で!
富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』
【通解】
私たちは必ず仏になると思えば、何の嘆きがあろうか。たとえ妃になっても何になろう。天上界に生まれても何の意味があろう。我らは(女人成仏の道を開いた)竜女の跡を継ぎ、(釈尊の最初の女性の弟子である)魔訶波舎波提比丘尼の列に並ぶことができるのである。何と嬉しいことであろうか。
名字の言 2019年12月19日
一人静かに楽しむ読書もあれば、本を巡って誰かと語り合う読書もある。年間のべ9000人が参加する日本最大規模の読書会コミュニティーが「猫町倶楽部」。主宰する山本多津也氏は、"本の内容を理解し、自分の考えを他者に伝える「アウトプット」によって、読書という「インプット」が正しく完了する"と強調している▼全国で年200回ほど開かれる読書会では、参加者が感じたことを自由に発言していく。目の前に並ぶ聞き手は、理解できれば"なるほど"とうなずき、分からなければ難しい顔をする▼そうした相手の反応を見ながら言葉を発するうちに、「頭の中に無造作に転がっていた思考のかけらが、パズルのピースのように少しずつはまって、まとまっていく」。つまり読んだ本の内容が「自分の中により深く内在化されていく」という(『読書会入門』幻冬舎新書)▼対話にも通じよう。相手に分かってもらいたい一心で、表現を考え、工夫を重ねる。その努力の積み重ねによって、自分自身の思想が磨かれ、言論の力が鍛えられていく▼池田先生は「対話の中でこそ、理解と確信は深まり、思想は輝きを放っていく」と。友の幸福を祈る真心から生まれる言葉は、相手だけでなく、自分の心をも豊かにする。(誼)
寸鉄 2019年12月19日
一人一人が周囲に尽くす学会は素晴らしい—総長共生の世紀を我らの力で
色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり—御書。題目で苦境開け
各地で真剣に地区討議。一人一人の前進が創価の勝利。共々に決意を固め
防災対策、半数以上が未実施と。備蓄品の準備等、できる事から。教訓胸に
SNSで犯罪被害の子、88%がスマホの閲覧制限なし。保護者が意識高く
☆四季の励まし 「感謝の心」で人生は豊かに 2019年12月15日
感謝の心は美しい。
自らに縁した人を
大事にしていこうという
心の余裕が、
人生を豊かにする。
美しくする。
新渡戸稲造博士は
「恩」を知る大切さを
述べている。
「偉大なる心は
常に感恩の情に満つ」
感謝の人は成長できる。
恩を忘れた時から、
人間の堕落が始まる。
恩を知ることが
人間の道だ。
愚痴と文句は、
歓喜を奪い去り、
心をすさんだものにし、
自分で自分を
不幸にしていく。
反対に、
「ありがたいな」という
感謝の思いは、
歓喜を
燃え上がらせていく。
そして、歓喜は
自らの心を豊かにし、
幸福にする。
創価学会には、
誰も見ていないところで、
広布のため、同志のため、
また地域のために、
地道に真剣に
努力している人が
数多くいる。
その人たちのおかげで
学会は発展してきた。
そういう陰の立場の人を、
心から
大切にしていくことだ。
その功労をたたえ、
温かく励まし、
深く深く感謝できる人で
あっていただきたい。
私は毎日、
全学会員の方々に感謝し、
健康、長寿、無事故を
真剣に祈っている。
来る日も来る日も、
一生懸命に広布に走る
学会員の皆さまは、
地涌の菩薩であり、
御本仏の
お使いであられる。
この世で
最も尊い方々なのである。
この誇りに燃えて、
明年もそれぞれの立場で
「使命の人生」を
戦いましょう!
☆ロータスラウンジ——法華経への旅 第11回 五百弟子受記品第八
◇深心の本願——自分は仏と同じく「救う人」でありたい
法華経について、皆で学び、深めよう——「ロータスラウンジ——法華経への旅」の第11回は、「五百弟子受記品第八」です(前回は10月22日付。原則、月1回掲載)。
■大要
「化城喩品第七」で「宿世の因縁」を理解した、「説法第一」の「富楼那」と、1200人の阿羅漢(小乗の覚りを得た最高位の声聞)に授記(未来に仏になれるとの記別を授けること)がなされます。
特に500人の阿羅漢は、「普明如来」という同一の名をもつ仏になると記別が授けられます。
それを受けて、阿羅漢たちは「衣裏珠の譬え」を語り、釈尊に感謝の意を表します。それでは内容を追ってみましょう。
●シーン1
富楼那は説法を聞いて歓喜し、釈尊のもとへ行って、仰ぎ見ながら思います。
「釈尊だけが、私たちの心の深いところにある本来の願い(深心の本願)を、よく知っておられます」
その時、釈尊は比丘(男性の出家者)に、富楼那の素晴らしさを語ります。
"説法する者の中で第一である。法をよく理解し、法を人々に説き、喜ばせることができる"
"声聞の姿で、無数の人々を教化してきたのです。未来もまた、仏土を清めるために精進し、衆生を教化するであろう"……。
ここで、富楼那はその本地(本来の境地)が菩薩でありながら、方便によって声聞の姿を現じ、人々を導いてきたことが明かされます。
そして、釈尊は記別を授けます。
"富楼那は、菩薩の道を十分に満足して、「法明如来」という名前の仏になるであろう"
富楼那が授記されるのを見ていた1200人の阿羅漢たちは歓喜し、思います。
"私たちにも授記してくださればうれしいのだが……"
釈尊は阿羅漢たちの思いを知り、「頭陀第一」とたたえられる弟子の「摩訶迦葉」に告げます。
"今ここで、1200人の阿羅漢たちに、順々に記別を授けよう"
"この中の大弟子である橋陳如は、6万2千億の仏に供養し、「普明如来」という仏になる。500人の阿羅漢も、全員が同じ、「普明如来」という名の仏になるであろう"
授記された500人の阿羅漢は、歓喜し、自分たちの得たものを「衣裏珠の譬え」として語ります。
●シーン2
——ある貧しい男が親友の家に行って、ごちそうになり、酒に酔いつぶれて寝てしまいました。
この時、親友は、公用で急ぎ、出掛けなければならなくなりました。
そこで親友は、酔いつぶれている友人の衣の裏に「無価の宝珠」、すなわち値段のつけられないほど高価な宝の玉を縫いつけて、出掛けていきました。
貧しい男は酔いつぶれて寝ていたために、そんなことはまったく知りません。目が覚めて起きてからも、さまざまな国を流浪します。
そのうちお金がなくなり、生活が苦しくなってきます。衣食のために働きますが、苦しさは変わりません。少しでもお金が入ると、それで満足していました。
やがて親友は、男に出会います。そのみすぼらしい姿を見て、男に語ります。
「君は何と愚かなんだ。どうして、そんなに衣食に窮しているのか。私はあの時、君が安楽な生活ができるよう、また、欲しいものは何でも手に入るようにと思って、『無価の宝珠』を君の衣の裏に縫いつけておいたのです。今も、そのままあるではないか。それなのに、君はそのことを知らないで、ひどく苦労し、悩んでいる。まったく愚かだ」
貧しい男は、親友が教えてくれた宝珠を見て、大歓喜しました——。
●シーン3
阿羅漢たちは語ります。
"釈尊は、私たちを教化し、「一切智の心」(仏の智慧を求める心)を起こしてくださったが、忘れてしまっていました"
"すでに覚りを得たと思って、その小さい覚りで満足していました"
"「一切智の願」(成仏を願う心)を失っていなかったので、釈尊は私たちを目覚めさせてくださった"
"釈尊よ。私たちは今、実は菩薩であることを知り、大いに歓喜しているのです"……。
■菩薩の目覚め
"自分たちは、はるかな昔から成仏を願い、師である釈尊とともに菩薩の実践をしてきた"——声聞たちは、「宿世の因縁」を理解します。
つまり、菩薩の道を実践することこそ、本来の自分が求めていた「深心の本願」であることを思い出したのです。
池田先生は語っています。
「『深心の本願』と表現されているが、要するに全人類を救っていこうという『大願』です」
「声聞たちの目覚めとは何か。それは、結論的に言えば、『救われる人』から『救う人』に変わったということです。人々を断じて救いきるという『大願』に目覚めたのです。声聞たちは、悪世の苦しみから逃れたい、救われたいという思いで仏の教えを求めた。仏は、その心を知って、苦しみから脱却する道として、声聞たちに、まず小乗の教えを説いた」
「しかし、仏の本意は小乗にはなかった。弟子たちをたんに『救いを求める人』で終わらせたくはなかった。そこで、仏の本意を明かす法華経を説くのです。
——求めるべきは、小乗の悟りではなく、仏の智慧である。すべての人に、仏の智慧を得させて、仏と同じように、自在に人を救っていける境涯へと仕上げたい。それが仏の本意である、と」
「法華経を聞いて、"自分は、仏と同じく『救う人』でありたい"という『師弟不二の願い』に立った人が、法華経の『菩薩』です。その誓願は同時に『仏子の自覚』でもある。"自分は、仏の子である。だから智慧という仏の財産を全部受け継いでいけるのだ"という自覚です」(『法華経の智慧』普及版<上>)。
私たちにとっては、広宣流布という師弟不二の道を歩めることこそ、本当に自身が求めていた人生であると確信することです。その時、無上の歓喜があふれてくるのです。
【『法華経の智慧』から】 民衆とともに幸福に
久遠以来の「大願」を果たすために、今世に生まれてきた。そう確信すれば、今世の苦悩の姿も、迷いの姿も、全部、人を救うための方便だと分かるのです。
すなわち、初めから何の悩みもない恵まれた姿で人々の前に現れたのでは、だれも妙法の偉大さが分からない。また、そういう人には、民衆の心も分からないでしょう。
どんな宿業の苦しみも、それを克服して勝利の実証を示すために「あえて自分が選んだ苦しみ」なのです。そう確信することです。
勝つために自分があえてつくった苦悩なのだから、勝てないわけがない。負けるはずがないのです。「大願」を自覚すれば、つまり「我、本来仏なり」と自覚すれば、自身の宿命すら使命に変わるのです。
多くの人々と同じように「悩める民衆」の姿で生まれ、どこまでも「民衆とともに」幸福になっていく——それが私どもの使命のドラマなのです。(普及版<上>「五百弟子受記品 授学無学人記品」)
【コラム】 富楼那——話術よりも情熱と確信
釈尊の十大弟子の一人である富楼那は、聡明で弁舌に長じ、説法第一といわれています。
こう書くと、話術やテクニックにたけた"話がうまい人"をイメージしますが、それだけではありません。
法華経には「能く四衆に於いて示教利喜し」(325ページ)と記されています。池田先生は、「法を説くことによって、衆生を歓喜させる——そこに力点を置いた」と述べ、その弁舌の力の源泉について、「情熱」「確信」「真心」を挙げられています。
私たちにとって「情熱」は、広宣流布を成し遂げんとの熱願であり、目の前の一人を救いたいとの熱き思いといえるでしょう。また、「確信」が納得を生み出します。さらに、相手の幸福を祈り、どこまでも誠実に励ます「真心」の姿が相手の心を打つのです。
どこまでも広宣流布を願い、相手の幸せを祈る、情熱と確信と真心の対話を広げていきましょう。
2019年12月18日水曜日
2019.12.18 わが友に贈る
「ただ一えんに
おもい切れ」御聖訓。
一歩を踏み出す勇気が
未来を大きく開く。
わが人生劇の名優たれ!
妙心尼御前御返事 P1480
『このやまひは仏の御はからひかそのゆへは浄名経涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり』
【通解】
この病は仏の御はからいであろうか。そのわけは、浄名経、涅槃経には病がある人は仏になると説かれている。病によって仏道を求める心は起こるものである。
名字の言 "しょっぱい"体験が自分の身になる 2019年12月18日
2組の若い母娘が一緒に料理をした。途中、砂糖を加えるべきところで一方の少女が塩を入れてしまった。それをまねて、もう一方の少女も塩を手にした時、母親が「あっ、本当はね」と制した。さて、しょっぱくしてしまったほうの親子。一緒に味見をした後、母親が半泣きの娘に言った。「おっ、本当だね」▼2人の母の言葉はわずかな違いだ。だが、料理の経験が忘れ難いものとして残るのは、後者の親子だろう。多少の失敗や遠回りはあっても、体験を通して"身で読んだ"ことが自分のものになる。人生も同じではないか▼「年頭に始めた小説『新・人間革命』の全巻読了を先日達成しました。決意も新たに、また第1巻から先生と共に生きています」と語る壮年部員。彼は青年時代に友人から同書を薦められて読み、主人公・山本伸一の生き方に感銘した。"これまでの自身の空虚な生活と決別し、未来を変えたい"と入会した▼以来、彼は物語と自分を重ねるかのように同書を熟読し、実生活での試練を信心根本に乗り越えてきた。彼にとって「読む」とは、学んだことを行動に移す「わが人間革命の挑戦」と同義だった▼小説に刻まれた池田先生の実践に学び、自らも立ち上がる。そんな「師と共に歩む」人生を送れる人は幸福である。(城)
寸鉄 2019年12月18日
各国で青年が勇躍前進。師弟凱歌の旭日を!希望と正義の哲理を語りゆけ
東京・足立の日。使命深き庶民の王者に恐れなし。90周年の勝利へ先駆頼む
妙法を持ち努力すれば必ず人間革命できる—恩師昨日より今日!弛みなく
日本の国連加盟記念日。唯一の戦争被爆国として核廃絶の潮流を今こそ!
帰省先で子どもの誤飲、転倒事故等多し。慣れない環境の場合、より注意
☆心に御書を 第12回 "小事が大事"絶対無事故で
◇御文
『なはて堅固なれども蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し』(阿仏房尼御前御返事、1308ページ)
◇通解
畷(田のあぜ道)は堅固であっても、蟻の穴があれば、たたえた水が結局は溜まらないようなものである。
◇池田先生が贈る指針
寒さ厳しく慌ただしい師走。体調を崩さず、火災や交通事故など絶対にないよう、細心の注意を払いたい。
「小事」が「大事」だ。「自分は大丈夫」「これぐらいなら」という油断と慢心が"蟻の一穴"となりかねない。
無事故こそ幸福の土台。強盛な祈りを根本に、皆で声を掛け合い、一年の有終の美を!
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。
おもい切れ」御聖訓。
一歩を踏み出す勇気が
未来を大きく開く。
わが人生劇の名優たれ!
妙心尼御前御返事 P1480
『このやまひは仏の御はからひかそのゆへは浄名経涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり』
【通解】
この病は仏の御はからいであろうか。そのわけは、浄名経、涅槃経には病がある人は仏になると説かれている。病によって仏道を求める心は起こるものである。
名字の言 "しょっぱい"体験が自分の身になる 2019年12月18日
2組の若い母娘が一緒に料理をした。途中、砂糖を加えるべきところで一方の少女が塩を入れてしまった。それをまねて、もう一方の少女も塩を手にした時、母親が「あっ、本当はね」と制した。さて、しょっぱくしてしまったほうの親子。一緒に味見をした後、母親が半泣きの娘に言った。「おっ、本当だね」▼2人の母の言葉はわずかな違いだ。だが、料理の経験が忘れ難いものとして残るのは、後者の親子だろう。多少の失敗や遠回りはあっても、体験を通して"身で読んだ"ことが自分のものになる。人生も同じではないか▼「年頭に始めた小説『新・人間革命』の全巻読了を先日達成しました。決意も新たに、また第1巻から先生と共に生きています」と語る壮年部員。彼は青年時代に友人から同書を薦められて読み、主人公・山本伸一の生き方に感銘した。"これまでの自身の空虚な生活と決別し、未来を変えたい"と入会した▼以来、彼は物語と自分を重ねるかのように同書を熟読し、実生活での試練を信心根本に乗り越えてきた。彼にとって「読む」とは、学んだことを行動に移す「わが人間革命の挑戦」と同義だった▼小説に刻まれた池田先生の実践に学び、自らも立ち上がる。そんな「師と共に歩む」人生を送れる人は幸福である。(城)
寸鉄 2019年12月18日
各国で青年が勇躍前進。師弟凱歌の旭日を!希望と正義の哲理を語りゆけ
東京・足立の日。使命深き庶民の王者に恐れなし。90周年の勝利へ先駆頼む
妙法を持ち努力すれば必ず人間革命できる—恩師昨日より今日!弛みなく
日本の国連加盟記念日。唯一の戦争被爆国として核廃絶の潮流を今こそ!
帰省先で子どもの誤飲、転倒事故等多し。慣れない環境の場合、より注意
☆心に御書を 第12回 "小事が大事"絶対無事故で
◇御文
『なはて堅固なれども蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し』(阿仏房尼御前御返事、1308ページ)
◇通解
畷(田のあぜ道)は堅固であっても、蟻の穴があれば、たたえた水が結局は溜まらないようなものである。
◇池田先生が贈る指針
寒さ厳しく慌ただしい師走。体調を崩さず、火災や交通事故など絶対にないよう、細心の注意を払いたい。
「小事」が「大事」だ。「自分は大丈夫」「これぐらいなら」という油断と慢心が"蟻の一穴"となりかねない。
無事故こそ幸福の土台。強盛な祈りを根本に、皆で声を掛け合い、一年の有終の美を!
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。
2019年12月17日火曜日
2019.12.17 わが友に贈る
世界広布の前進は
地区・ブロックから。
その最前線を駆ける
尊きリーダーに感謝!
皆で決意新たに出発を!
四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』
【通解】
法華経を一字一句でも唱え、また人にも語っていく人は、教主釈尊の御使いである。そうであれば、日蓮は、賎しい身ではあるが、教主釈尊から勅令をいただいて、この国に生まれてきたのである。この日蓮を一言でも誹謗する人々は、無間地獄の因を積んでいるのであり、逆に、一字一句でも供養する人は、無数の仏を供養することにも過ぎる大福徳を積むのである。
名字の言 2019年12月17日
「やはらかに/人分けゆくや/勝角力」。江戸中期の俳人・高井几董の句だ。相撲に勝った力士が、歓声に沸く花道を、穏やかにかき分けながら去っていく様子を詠んだ▼各地で行われた本年の掉尾を飾る座談会。世界聖教会館の開館を、自らの機関紙拡大で迎えた活動報告があった。未入会家族の学会理解が一歩進んだという喜びの声もあった。列島の津々浦々で、"創価勝利の年"を「わが勝利」で荘厳した歓喜があふれていた▼共通するのは、「自分自身の壁」を破り乗り越えたということ。人に勝つ以上に「自身の心」に勝つことは難しい。だからこそ喜びは格別である。御書に「強敵を伏して始て力士をしる」(957ページ)と仰せである▼学会の草創期、男子部の人材グループ「水滸会」の野外研修では、相撲大会が行われた。「押し相撲」が好きだった戸田先生は、先の御聖訓を拝し、"過酷な宿命という強敵に、怯まず恐れず立ち向かってこそ、人間革命は成し遂げられる"と励ました▼相撲の極意は、「押して勝つこと」といわれる。人生もまた、引いたり、横に変化したりという策に走らず、立ちはだかる試練に、勇気を奮い起こして祈り、真正面からぶつかることで開ける。幾重にも意義深き広布の節を刻む明年へ、前進、前進、また前進!(燦)
寸鉄 2019年12月17日
『新・人間革命』には励ましの心が溢れている—識者。連帯拡大の大指針
隠れた高潔な行いは最も尊敬さるべき行為—哲人幹部は"陰の人"に最敬礼
火災の原因、放火が多し。建物周囲の可燃物を整理わが地域への声掛け強く
ハザードマップを検索した人、過去最多と。家族・地域で危険箇所の共有を
未婚ひとり親に「寡婦(寡夫)控除」適用—税制改正公明よ子供貧困対策更に
☆新時代を築く 若々しく福運に満ちて! 2019年12月12日
御聖訓に「深く信ずる者は満月の闇夜を照すが如し」(御書1501ページ)と。
今日は、今年最後の満月。御本仏が、広布に走り抜いた創価家族を微笑み御照覧くださっているであろう。
婦人部の「ヤング白ゆり世代」の誕生、おめでとう!
日蓮大聖人は、この世代の女性たちを、誠にこまやかに激励なされていた。
「年は・わかうなり福はかさなり候べし」(同1135ページ)
この御文を賜ったのも、まさに「ヤング白ゆり世代」に当たる日眼女(四条金吾の妻)である。
若々しく、福運に満ちた歓喜の大行進を、皆で応援していきたい。
この日眼女への御書では「法華経を持たせ給う人は一切衆生のしうとこそ仏は御らん候らめ」(同1134ページ)とも仰せである。
妙法流布に生きる人こそ、まさに「一切衆生の主」であり、人々を幸福と平和へリードする宝の存在なのだ。
災害の多発した、この一年、わが宝友たちは、地域でも、職場でも、社会でも、なくてはならない依怙依託として奮闘してくれた。
人知れぬ陰の献身、言い知れぬ苦労の積み重ねを、御本仏はお見通しである。
生命の峻厳な因果の理法を象徴する同生天・同名天の働きも、日眼女へ語られた励ましであった。
私たちも、同志の功労を見逃さず、ねぎらい、讃え、宣揚して差し上げたい。それが同生天・同名天の力用に通ずるからだ。
誰しも現実は、さまざまな課題が絶えない。
釈尊の弟子の須達長者夫妻も、「七度貧になり」(同1574ページ)という波乱の連続であった。その最も厳しい苦境の時に、身命を惜しまず師匠を守り抜いた福徳で、祇園精舎を寄進する大長者になったと説かれる。
苦難の一つ一つに挑み、学会活動に励む。大変だからこそ、無量の「心の財」を積み、境涯を大きく変えられるのではないだろうか。
戸田先生が語られていたご指導が思い起こされる。
——たった一人でもよい。その一人の人に、本当の妙法蓮華経を説く。心から話し合い、感激し合って帰ってくるんだよ、と。
会えば、心が通う。語れば、胸に響く。よき出会いから、新たな価値が創造される。
大聖人は「今年御つつがなき事をこそ」(同1097ページ)と、門下の無事安穏を祈念してくださっている。
油断なく健康第一、絶対無事故で、大勝利の一年を飾りたい。そして、勇気と希望の連帯を広げゆこう!
地区・ブロックから。
その最前線を駆ける
尊きリーダーに感謝!
皆で決意新たに出発を!
四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』
【通解】
法華経を一字一句でも唱え、また人にも語っていく人は、教主釈尊の御使いである。そうであれば、日蓮は、賎しい身ではあるが、教主釈尊から勅令をいただいて、この国に生まれてきたのである。この日蓮を一言でも誹謗する人々は、無間地獄の因を積んでいるのであり、逆に、一字一句でも供養する人は、無数の仏を供養することにも過ぎる大福徳を積むのである。
名字の言 2019年12月17日
「やはらかに/人分けゆくや/勝角力」。江戸中期の俳人・高井几董の句だ。相撲に勝った力士が、歓声に沸く花道を、穏やかにかき分けながら去っていく様子を詠んだ▼各地で行われた本年の掉尾を飾る座談会。世界聖教会館の開館を、自らの機関紙拡大で迎えた活動報告があった。未入会家族の学会理解が一歩進んだという喜びの声もあった。列島の津々浦々で、"創価勝利の年"を「わが勝利」で荘厳した歓喜があふれていた▼共通するのは、「自分自身の壁」を破り乗り越えたということ。人に勝つ以上に「自身の心」に勝つことは難しい。だからこそ喜びは格別である。御書に「強敵を伏して始て力士をしる」(957ページ)と仰せである▼学会の草創期、男子部の人材グループ「水滸会」の野外研修では、相撲大会が行われた。「押し相撲」が好きだった戸田先生は、先の御聖訓を拝し、"過酷な宿命という強敵に、怯まず恐れず立ち向かってこそ、人間革命は成し遂げられる"と励ました▼相撲の極意は、「押して勝つこと」といわれる。人生もまた、引いたり、横に変化したりという策に走らず、立ちはだかる試練に、勇気を奮い起こして祈り、真正面からぶつかることで開ける。幾重にも意義深き広布の節を刻む明年へ、前進、前進、また前進!(燦)
寸鉄 2019年12月17日
『新・人間革命』には励ましの心が溢れている—識者。連帯拡大の大指針
隠れた高潔な行いは最も尊敬さるべき行為—哲人幹部は"陰の人"に最敬礼
火災の原因、放火が多し。建物周囲の可燃物を整理わが地域への声掛け強く
ハザードマップを検索した人、過去最多と。家族・地域で危険箇所の共有を
未婚ひとり親に「寡婦(寡夫)控除」適用—税制改正公明よ子供貧困対策更に
☆新時代を築く 若々しく福運に満ちて! 2019年12月12日
御聖訓に「深く信ずる者は満月の闇夜を照すが如し」(御書1501ページ)と。
今日は、今年最後の満月。御本仏が、広布に走り抜いた創価家族を微笑み御照覧くださっているであろう。
婦人部の「ヤング白ゆり世代」の誕生、おめでとう!
日蓮大聖人は、この世代の女性たちを、誠にこまやかに激励なされていた。
「年は・わかうなり福はかさなり候べし」(同1135ページ)
この御文を賜ったのも、まさに「ヤング白ゆり世代」に当たる日眼女(四条金吾の妻)である。
若々しく、福運に満ちた歓喜の大行進を、皆で応援していきたい。
この日眼女への御書では「法華経を持たせ給う人は一切衆生のしうとこそ仏は御らん候らめ」(同1134ページ)とも仰せである。
妙法流布に生きる人こそ、まさに「一切衆生の主」であり、人々を幸福と平和へリードする宝の存在なのだ。
災害の多発した、この一年、わが宝友たちは、地域でも、職場でも、社会でも、なくてはならない依怙依託として奮闘してくれた。
人知れぬ陰の献身、言い知れぬ苦労の積み重ねを、御本仏はお見通しである。
生命の峻厳な因果の理法を象徴する同生天・同名天の働きも、日眼女へ語られた励ましであった。
私たちも、同志の功労を見逃さず、ねぎらい、讃え、宣揚して差し上げたい。それが同生天・同名天の力用に通ずるからだ。
誰しも現実は、さまざまな課題が絶えない。
釈尊の弟子の須達長者夫妻も、「七度貧になり」(同1574ページ)という波乱の連続であった。その最も厳しい苦境の時に、身命を惜しまず師匠を守り抜いた福徳で、祇園精舎を寄進する大長者になったと説かれる。
苦難の一つ一つに挑み、学会活動に励む。大変だからこそ、無量の「心の財」を積み、境涯を大きく変えられるのではないだろうか。
戸田先生が語られていたご指導が思い起こされる。
——たった一人でもよい。その一人の人に、本当の妙法蓮華経を説く。心から話し合い、感激し合って帰ってくるんだよ、と。
会えば、心が通う。語れば、胸に響く。よき出会いから、新たな価値が創造される。
大聖人は「今年御つつがなき事をこそ」(同1097ページ)と、門下の無事安穏を祈念してくださっている。
油断なく健康第一、絶対無事故で、大勝利の一年を飾りたい。そして、勇気と希望の連帯を広げゆこう!
2019年12月16日月曜日
2019.12.16 わが友に贈る
◇今週のことば
年末年始のあいさつが
友情の絆を強め広げる。
「仏種は縁に従って起る」
近隣・旧友・親戚を大切に
新たな交友録を楽しく!
2019年12月16日
四条金吾殿御返事 P1192
『ただ心こそ大切なれ』
【通解】
ただ、心こそが大切なのである。
名字の言 最もよく学べる方法とは? 2019年12月16日
「ラーニング・ピラミッド」と呼ばれる図がある。どんな学習方法であれば脳に定着しやすいか、ピラミッド形にして分類したものだ▼定着率の低い順から見てみると、「講義を受ける」「本を読む」「映像などを視聴」と続く。これらは"受動型"の学びといえよう。続いて「グループ討論」等といった"能動型"の方法が挙がる。そして最高位に位置するのは「人に教えること」だという▼「人は教えることによって最もよく学ぶ」とは、古代ローマの哲学者セネカの言葉である。人材育成の在り方にも通じよう。熊本・阿蘇地域では創価ファミリー大会が近づくと、男子部の大学校生たちと未来部員が少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」の振り付け練習に励むことが、恒例となっている▼その関わりの中で自然と信心の話に及ぶことも。大学校生は、時にたどたどしくも懸命に自らの体験を語る。子どもたちも瞳を輝かせる。この取り組みを機に、友人との対話に挑戦を開始する大学校生も少なくない▼日蓮大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)と仰せだ。一文一句でも自分なりの言葉で仏法を語りたい。友を幸福に導き、自らも成長する人間革命の「王道」が、ここにある。(之)
寸鉄 2019年12月16日
世界平和の為には会長の思想が益々重要—識者。我らの信念の対話で拡大
「即刻、手を打とうじゃないか」恩師。明年の勝利はそこから。幹部は先手で
生きるとは多くの人の役に立つこと—哲人。勇み地域に尽くす学会活動へ
本を読む習慣のある人は4割弱。良書は心の滋養。青年よ寸暇惜しみ挑もう
公明の幼保無償化調査—「負担減った」が66%と。更に充実し子育て支援を
☆2020年 婦人部の活動
2020年「前進・人材の年」は、5・3「池田先生の第3代会長就任60周年」、11・18「創価学会創立90周年」の佳節を、広布大前進と人材大拡大で荘厳していきたい。
今、学会創立100周年へ、新たな広布の歴史を築くため、次代を担う広布後継の育成が最も大切である。婦人部にあっても、新たに40代までの婦人部全員を「ヤング白ゆり世代」と総称し出発を切った。地域・社会の最前線で活躍する、「ヤング白ゆり世代」の一人一人が、希望の哲学を胸に、創価の女性の生き方を確立し、広布の使命を生き生きと果たしていけるよう、光を当て励ましを強化していく。
池田先生は、婦人部に「白ゆりの 香りも高き 婦人部は 平和と勝利の スクラム世界に」と期待を寄せ、使命を託された。社会の変化と多様性の中で、全員が宝の人材として共に前進できるよう、総合力を発揮し、互いに磨き合い成長していきたい。
そして、「座談会」「グループ学習・懇談」の一層の充実を図り、地域へ社会へ幸の仏縁を広げていこう。
小説『人間革命』『新・人間革命』を読み深める中で、師弟の精神を学ぶことができる。私たち一人一人が、師弟誓願の祈りを根本に、先生の心を学び、実践する「私の人間革命運動」に取り組みながら、希望あふれる婦人部新時代を開いていこう。
1、「私の人間革命運動」で前進!
"よし、一遍でも、百遍でも、多く題目を唱えていこう""毎日、一人の個人指導をやり遂げていこう"など、本年は、それぞれが何か一つ、前進の実りを残していただきたい。その蓄積は、一
年後、さらには、それを五年、十年と続けていった時には、想像もできないほどの、生命の財産となり、人間革命の歴史となります。(小説『新・人間革命』第26巻「勇将」の章、229ページ)
〇日々、小説『新・人間革命』を読み、自身の師弟共戦の歴史を刻もう。
〇人材グループや大学校で研さんするなど、あらゆる機会を通して学び、成長を図る。
〇日々、誓願の祈りから出発し、折伏・弘教に挑戦しよう。
2、「ヤング白ゆり世代」と共に皆が前進!
学会の未来が盤石であるためには、各組織にあって、鳳雛が陸続と巣立ち、羽ばたくように、若いリーダーが育っていかなければならない。そのために、婦人部であれば、子育てや人間関係の悩みなど、若い婦人たちのさまざまな相談にのってあげてください。皆が自分の悩みを乗り越える希望がもててこそ、力を発揮することができるからです。(同第25巻「共戦」の章、157ページ)
〇「ヤング白ゆり世代」を大切に励まし、共に前進しよう。
〇創価の宝・白ゆり長、副白ゆり長が、生き生きと活躍できるよう、励ましを送ろう。
〇副役職者や多宝の友をはじめ、全員で総合力を発揮し、共に成長しよう。
〇座談会に全力を注ぎ、「訪問・激励」で、新たな人材を拡大。
3、「グループ学習・懇談」で、励ましの絆を強めよう!
小グループでの語らいは、一方通行ではなく、皆の声に、じっくりと耳を傾けることができる。本当の悩みや疑問を聞き、それに答えることができます。つまり、納得の対話ができる。これが重要なんです。また、一個の人間対人間として、強い絆を結ぶことができる。それが心の結合をつくっていきます。(同第26巻「法旗」の章、138ページ)
〇全員が主役の「グループ学習・懇談」を毎月開催する。
〇「大白蓮華」の「輝きのグループ学習」などを教材に仏法を研さん。
〇5月に、池田先生の第3代会長就任60周年祝賀の婦人部総会を開催。
4、わが家庭、わが地域の青年部・未来部を創価後継の人材に!
後継の世代の育成は組織をあげて取り組むことです。わが地域の未来部員は、わが子、わが弟・妹と思って励まし、育てていくんです。(中略)親は、子どもの模範となる信心を心がけることです。と同時に、ただ、「背中を見よ」と言って、放置していてはだめです。子どもと真正面から向き合い、手塩にかけて、教えるべきことを教え、心血を注いでいってこそ人間は育つ。(同第19巻「虹の舞」の章、46ページ)
〇座談会や本部幹部会の中継行事に家族で参加したり、ファミリー座談会を開催したりするなど、わが家から和楽の前進を。
〇婦女一体の「サン・フラワー キャンペーン」をさらに推進する。
〇青年部・未来部の成長を祈り、温かく励まし応援する。
〇新入会の友や新たな活動者を大切にし、共に学び、共に動く。
◇主要行事
◎5・3「第3代会長就任60周年祝賀 婦人部総会」をグループ単位で開催(5月)
◎婦人部指導集『幸福の花束�』を発刊(5月)
◎女性平和委員会主催の「平和の文化フォーラム」「平和の文化講演会」「草の根映写会」を各地で開催
◇実践の五指針 絶対勝利の婦人部
一、祈りからすべては始まる
一、わが家は和楽の前進
一、後継の人材を伸ばす
一、地域と社会を大切に
一、生き生きと体験を語る
◇婦人部 グループモットー
皆で語り 皆で学び 皆が創価の幸福博士に!
年末年始のあいさつが
友情の絆を強め広げる。
「仏種は縁に従って起る」
近隣・旧友・親戚を大切に
新たな交友録を楽しく!
2019年12月16日
四条金吾殿御返事 P1192
『ただ心こそ大切なれ』
【通解】
ただ、心こそが大切なのである。
名字の言 最もよく学べる方法とは? 2019年12月16日
「ラーニング・ピラミッド」と呼ばれる図がある。どんな学習方法であれば脳に定着しやすいか、ピラミッド形にして分類したものだ▼定着率の低い順から見てみると、「講義を受ける」「本を読む」「映像などを視聴」と続く。これらは"受動型"の学びといえよう。続いて「グループ討論」等といった"能動型"の方法が挙がる。そして最高位に位置するのは「人に教えること」だという▼「人は教えることによって最もよく学ぶ」とは、古代ローマの哲学者セネカの言葉である。人材育成の在り方にも通じよう。熊本・阿蘇地域では創価ファミリー大会が近づくと、男子部の大学校生たちと未来部員が少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」の振り付け練習に励むことが、恒例となっている▼その関わりの中で自然と信心の話に及ぶことも。大学校生は、時にたどたどしくも懸命に自らの体験を語る。子どもたちも瞳を輝かせる。この取り組みを機に、友人との対話に挑戦を開始する大学校生も少なくない▼日蓮大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)と仰せだ。一文一句でも自分なりの言葉で仏法を語りたい。友を幸福に導き、自らも成長する人間革命の「王道」が、ここにある。(之)
寸鉄 2019年12月16日
世界平和の為には会長の思想が益々重要—識者。我らの信念の対話で拡大
「即刻、手を打とうじゃないか」恩師。明年の勝利はそこから。幹部は先手で
生きるとは多くの人の役に立つこと—哲人。勇み地域に尽くす学会活動へ
本を読む習慣のある人は4割弱。良書は心の滋養。青年よ寸暇惜しみ挑もう
公明の幼保無償化調査—「負担減った」が66%と。更に充実し子育て支援を
☆2020年 婦人部の活動
2020年「前進・人材の年」は、5・3「池田先生の第3代会長就任60周年」、11・18「創価学会創立90周年」の佳節を、広布大前進と人材大拡大で荘厳していきたい。
今、学会創立100周年へ、新たな広布の歴史を築くため、次代を担う広布後継の育成が最も大切である。婦人部にあっても、新たに40代までの婦人部全員を「ヤング白ゆり世代」と総称し出発を切った。地域・社会の最前線で活躍する、「ヤング白ゆり世代」の一人一人が、希望の哲学を胸に、創価の女性の生き方を確立し、広布の使命を生き生きと果たしていけるよう、光を当て励ましを強化していく。
池田先生は、婦人部に「白ゆりの 香りも高き 婦人部は 平和と勝利の スクラム世界に」と期待を寄せ、使命を託された。社会の変化と多様性の中で、全員が宝の人材として共に前進できるよう、総合力を発揮し、互いに磨き合い成長していきたい。
そして、「座談会」「グループ学習・懇談」の一層の充実を図り、地域へ社会へ幸の仏縁を広げていこう。
小説『人間革命』『新・人間革命』を読み深める中で、師弟の精神を学ぶことができる。私たち一人一人が、師弟誓願の祈りを根本に、先生の心を学び、実践する「私の人間革命運動」に取り組みながら、希望あふれる婦人部新時代を開いていこう。
1、「私の人間革命運動」で前進!
"よし、一遍でも、百遍でも、多く題目を唱えていこう""毎日、一人の個人指導をやり遂げていこう"など、本年は、それぞれが何か一つ、前進の実りを残していただきたい。その蓄積は、一
年後、さらには、それを五年、十年と続けていった時には、想像もできないほどの、生命の財産となり、人間革命の歴史となります。(小説『新・人間革命』第26巻「勇将」の章、229ページ)
〇日々、小説『新・人間革命』を読み、自身の師弟共戦の歴史を刻もう。
〇人材グループや大学校で研さんするなど、あらゆる機会を通して学び、成長を図る。
〇日々、誓願の祈りから出発し、折伏・弘教に挑戦しよう。
2、「ヤング白ゆり世代」と共に皆が前進!
学会の未来が盤石であるためには、各組織にあって、鳳雛が陸続と巣立ち、羽ばたくように、若いリーダーが育っていかなければならない。そのために、婦人部であれば、子育てや人間関係の悩みなど、若い婦人たちのさまざまな相談にのってあげてください。皆が自分の悩みを乗り越える希望がもててこそ、力を発揮することができるからです。(同第25巻「共戦」の章、157ページ)
〇「ヤング白ゆり世代」を大切に励まし、共に前進しよう。
〇創価の宝・白ゆり長、副白ゆり長が、生き生きと活躍できるよう、励ましを送ろう。
〇副役職者や多宝の友をはじめ、全員で総合力を発揮し、共に成長しよう。
〇座談会に全力を注ぎ、「訪問・激励」で、新たな人材を拡大。
3、「グループ学習・懇談」で、励ましの絆を強めよう!
小グループでの語らいは、一方通行ではなく、皆の声に、じっくりと耳を傾けることができる。本当の悩みや疑問を聞き、それに答えることができます。つまり、納得の対話ができる。これが重要なんです。また、一個の人間対人間として、強い絆を結ぶことができる。それが心の結合をつくっていきます。(同第26巻「法旗」の章、138ページ)
〇全員が主役の「グループ学習・懇談」を毎月開催する。
〇「大白蓮華」の「輝きのグループ学習」などを教材に仏法を研さん。
〇5月に、池田先生の第3代会長就任60周年祝賀の婦人部総会を開催。
4、わが家庭、わが地域の青年部・未来部を創価後継の人材に!
後継の世代の育成は組織をあげて取り組むことです。わが地域の未来部員は、わが子、わが弟・妹と思って励まし、育てていくんです。(中略)親は、子どもの模範となる信心を心がけることです。と同時に、ただ、「背中を見よ」と言って、放置していてはだめです。子どもと真正面から向き合い、手塩にかけて、教えるべきことを教え、心血を注いでいってこそ人間は育つ。(同第19巻「虹の舞」の章、46ページ)
〇座談会や本部幹部会の中継行事に家族で参加したり、ファミリー座談会を開催したりするなど、わが家から和楽の前進を。
〇婦女一体の「サン・フラワー キャンペーン」をさらに推進する。
〇青年部・未来部の成長を祈り、温かく励まし応援する。
〇新入会の友や新たな活動者を大切にし、共に学び、共に動く。
◇主要行事
◎5・3「第3代会長就任60周年祝賀 婦人部総会」をグループ単位で開催(5月)
◎婦人部指導集『幸福の花束�』を発刊(5月)
◎女性平和委員会主催の「平和の文化フォーラム」「平和の文化講演会」「草の根映写会」を各地で開催
◇実践の五指針 絶対勝利の婦人部
一、祈りからすべては始まる
一、わが家は和楽の前進
一、後継の人材を伸ばす
一、地域と社会を大切に
一、生き生きと体験を語る
◇婦人部 グループモットー
皆で語り 皆で学び 皆が創価の幸福博士に!
2019年12月15日日曜日
2019.12.15 わが友に贈る
最も苦闘している友に
寄り添おう。
それこそ仏法者の魂だ。
焦らず、たゆまず
幸の未来へ歩みを共に!
御義口伝 P721
『御義口伝に云く大悲とは母の子を思う慈悲の如し今日蓮等の慈悲なり』
【通解】
御義口伝には、次のように仰せである。「大悲」とは、母親が子を思う慈悲、慈愛の念のごときものであって、今日蓮大聖人の慈悲こそ、一切衆生をあくまで救いきっていこうという大慈悲なのである。
名字の言 武者小路実篤「桃栗三年柿八年…俺は一生」 2019年12月15日
果樹を植えたら、その実がなるまでには相応の年月がかかる。例えばモモやクリは3年、カキは8年。より時間が必要な果樹もある。人間の成長にも通じる摂理だろう▼よし、自分はもっと長く精進するぞと、90歳まで筆を執り続けた作家が武者小路実篤。その実篤が好んで色紙に書いた言葉がある。「桃栗三年 柿八年……俺は一生」▼昨年、実に32回目の挑戦で、司法試験に合格した創価大学出身の壮年がいる。働きながら学ぶ厳しさ。後輩に次々と追い越される焦りと不安。何度、くじけそうになったことか▼最も苦しかった時、ある会合で創立者・池田先生と再会する。「皆さまが幸福にならなければ、私は苦しいし、私の人生は負けたことになる」と語る池田先生の慈愛の深さに、胸を熱くした。地域の友の励ましも温かかった。「世界中が見放したって、おれたちは応援してるからな」と。壮年は負けじ魂を燃え上がらせ、遂に難関を突破した▼師の慈愛、同志の絆、不屈の信心——そのありがたさを彼は痛感した。いずれも苦闘の中でつかんだ心の宝だ。雌伏の時を経て当年52歳。「弁護士1年生として、これからが勝負です!」。決意に声をはずませる姿が教えてくれた。生涯挑戦、生涯前進の人生にこそ"真の幸福"が実る、と。(誠)
寸鉄 2019年12月15日
仏法は一切の労苦を功徳にしていける—戸田先生故に何事も自発・能動で
神奈川「川崎の日」。さあ明年勝利へ拡大の波を!広布の心臓部は意気軒高
年賀状の受け付け開始。旧友や新しい友と友情を結ぶ好機。一筆に心込め
組織で忘年会・新年会は禁止。不信や事故を招く因だ。信心の世界壊すな
入浴や外出時の血圧変動に注意。暖房器具や上着の使用賢く。前前の用心
☆2020年「前進・人材の年」女子部の活動
◇【スローガン】
希望輝く 華陽姉妹
「人間革命」のスクラムで
師弟勝利の門を開く!
【アピール】
今、世界中の華陽姉妹が池田先生のご指導を学び、先生の行動を模範に自ら実践し、地域に、社会に、幸福と希望のスクラムを広げています。いよいよ迎える先生の会長就任60周年、学会創立90周年という大きな佳節を刻む2020年「前進・人材の年」、"皆が前進""皆が人材"を合言葉に、池田華陽会の皆で「池田華陽会御書30編」、小説『新・人間革命』を学び、折伏・弘教に生き生きと挑戦していきたい。
20年のロマンカードには、開目抄の一節「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(御書234ページ)と、小説『新・人間革命』第30巻<上>「雄飛」の章で、先生が女子部へつづってくださった「日々、題目を唱え抜き、日本一、世界一、幸せだといえる人になっていただきたい」とのご指導が刻まれています。この一年も、自他共の幸福を開く誓いの題目をあげ抜き、"祈り、戦って、こう悩みを克服した""こう自分が変わった"という功徳と福運の実証を打ち立てていきましょう。
そして、「大事なのは、先輩や同志と一緒に活動することです」「大変な時は励まし合う。うれしいことがあれば共に讃え合い、前進していく。そのための学会の組織です」(『御書と青年』)との先生のお心通り、華陽姉妹、創価家族の励まし合いの中で、一日一日を前進していきたい。一人ももれなく励ましの光を届け、皆が広布の使命を果たしていけるように、全リーダーの総合力を発揮し、女子部の人材を拡大していきましょう。女子部の希望あふれる新時代へ! 師弟不二の祈りと団結で、広布の未来を開いてまいりましょう。
1、皆で折伏・弘教に挑み、幸を広げる人材を拡大!
女子部時代に折伏に挑戦することは、仏法者として、自分の生き方の芯をつくり上げ、福運を積むうえで、極めて重要なことといえよう。
折伏は、すぐには実らないかもしれない。しかし、仏法を語り、下種をし、末永く友情を育んでいくならば、いつか、その人も信心に目覚める日が来るものだ。決して結果を焦る必要はない。大事なことは、友の幸福を願う心だ。仏法を語る勇気だ。勇気が慈悲にかわるのである。(『新・人間革命』第18巻「飛躍」の章)
□日々、勤行・唱題の実践の中で自他共の幸福を祈ろう
※「ロマンカード」を活用
□職場・家庭・地域で信頼の絆を広げ、"10人の本当の友人づくり"に挑戦しよう
※「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用
□「5・3」「11・18」へ、各地の「創価青年大会」等を通して、創価家族の輪の中で弘教拡大に挑戦しよう
〇白蓮グループ・女子学生部など新たな人材と共に折伏に挑もう
〇「教学部任用試験(仏法入門)」の部員と会友への受験推進
2、皆で御書、小説「新・人間革命」を学び、師匠の「心」と「行動」を受け継ごう!
私は、戸田先生が「水滸会」の会合の折、こう言われたことが忘れられない。「中核の青年がいれば、いな、一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」
その「一人」とは誰であったか。誰が戸田先生の教えのごとく、命がけで世界にこの仏法を弘めてきたか——私は"その一人こそ、自分であった"との誇りと自負をもっています。どうか、青年部の諸君は、峻厳なる「創価の三代の師弟の魂」を、断じて受け継いでいってもらいたい。その人こそ、「最終の勝利者」です。また、それこそが、創価学会が二十一世紀を勝ち抜いていく「根本の道」であり、広宣流布の大誓願を果たす道であり、世界平和創造の大道なんです。頼んだよ! 男子部、女子部、学生部! そして、世界中の青年の皆さん!(『新・人間革命』第30巻<下>「誓願」の章)
□「池田華陽会御書30編」の日常的な研さん、読了に挑戦
※書籍『世界一の生命哲学を学ぶ』や、書籍『池田華陽会御書 現代語訳』を活用
■2020年・重点御書
「妙一尼御前御消息(冬必為春事)」「曾谷殿御返事(成仏用心抄)」「撰時抄」「転重軽受法門」「千日尼御前御返事(雷門鼓御書)」「可延定業書」「経王殿御返事」「諸法実相抄」
□小説『人間革命』『新・人間革命』の研さん・熟読に挑戦
※「聖教電子版」を活用
□指導集『華陽の誓い』の研さんを通して、女子部の使命を深めよう
□池田先生の平和思想を学び、師匠の心を受け継ぐ弟子へと成長しよう
★励ましのスクラムで、共に語り、皆で前進!★
□全部員の幸福を祈り、訪問・激励を重ね、婦女一体の「サン・フラワー キャンペーン」で温かな励ましを送ろう
〇「励まし週間」を活用し、一人一人と絆を強めよう
〇特に新しい力である「華陽リーダー」を輩出し、育成しよう
〇方面・県で定期的に「女性最高協議会」を開催
□女子部「ロマン総会」(2020年1月を中心に開催)をはじめ、小単位の語らいをリズムに、信心の歓喜を広げよう
※「モバイルSTB」を活用
※「10(テン)帰(キ)運動」を励行し、健康・絶対無事故で前進
【女子部 永遠の五指針】
一、朗らかな幸福の太陽たれ
一、世界一の生命哲学を学ぶ
一、何があっても負けない青春
一、正義と友情の華の対話を
一、永遠に師弟勝利の門を開く
寄り添おう。
それこそ仏法者の魂だ。
焦らず、たゆまず
幸の未来へ歩みを共に!
御義口伝 P721
『御義口伝に云く大悲とは母の子を思う慈悲の如し今日蓮等の慈悲なり』
【通解】
御義口伝には、次のように仰せである。「大悲」とは、母親が子を思う慈悲、慈愛の念のごときものであって、今日蓮大聖人の慈悲こそ、一切衆生をあくまで救いきっていこうという大慈悲なのである。
名字の言 武者小路実篤「桃栗三年柿八年…俺は一生」 2019年12月15日
果樹を植えたら、その実がなるまでには相応の年月がかかる。例えばモモやクリは3年、カキは8年。より時間が必要な果樹もある。人間の成長にも通じる摂理だろう▼よし、自分はもっと長く精進するぞと、90歳まで筆を執り続けた作家が武者小路実篤。その実篤が好んで色紙に書いた言葉がある。「桃栗三年 柿八年……俺は一生」▼昨年、実に32回目の挑戦で、司法試験に合格した創価大学出身の壮年がいる。働きながら学ぶ厳しさ。後輩に次々と追い越される焦りと不安。何度、くじけそうになったことか▼最も苦しかった時、ある会合で創立者・池田先生と再会する。「皆さまが幸福にならなければ、私は苦しいし、私の人生は負けたことになる」と語る池田先生の慈愛の深さに、胸を熱くした。地域の友の励ましも温かかった。「世界中が見放したって、おれたちは応援してるからな」と。壮年は負けじ魂を燃え上がらせ、遂に難関を突破した▼師の慈愛、同志の絆、不屈の信心——そのありがたさを彼は痛感した。いずれも苦闘の中でつかんだ心の宝だ。雌伏の時を経て当年52歳。「弁護士1年生として、これからが勝負です!」。決意に声をはずませる姿が教えてくれた。生涯挑戦、生涯前進の人生にこそ"真の幸福"が実る、と。(誠)
寸鉄 2019年12月15日
仏法は一切の労苦を功徳にしていける—戸田先生故に何事も自発・能動で
神奈川「川崎の日」。さあ明年勝利へ拡大の波を!広布の心臓部は意気軒高
年賀状の受け付け開始。旧友や新しい友と友情を結ぶ好機。一筆に心込め
組織で忘年会・新年会は禁止。不信や事故を招く因だ。信心の世界壊すな
入浴や外出時の血圧変動に注意。暖房器具や上着の使用賢く。前前の用心
☆2020年「前進・人材の年」女子部の活動
◇【スローガン】
希望輝く 華陽姉妹
「人間革命」のスクラムで
師弟勝利の門を開く!
【アピール】
今、世界中の華陽姉妹が池田先生のご指導を学び、先生の行動を模範に自ら実践し、地域に、社会に、幸福と希望のスクラムを広げています。いよいよ迎える先生の会長就任60周年、学会創立90周年という大きな佳節を刻む2020年「前進・人材の年」、"皆が前進""皆が人材"を合言葉に、池田華陽会の皆で「池田華陽会御書30編」、小説『新・人間革命』を学び、折伏・弘教に生き生きと挑戦していきたい。
20年のロマンカードには、開目抄の一節「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(御書234ページ)と、小説『新・人間革命』第30巻<上>「雄飛」の章で、先生が女子部へつづってくださった「日々、題目を唱え抜き、日本一、世界一、幸せだといえる人になっていただきたい」とのご指導が刻まれています。この一年も、自他共の幸福を開く誓いの題目をあげ抜き、"祈り、戦って、こう悩みを克服した""こう自分が変わった"という功徳と福運の実証を打ち立てていきましょう。
そして、「大事なのは、先輩や同志と一緒に活動することです」「大変な時は励まし合う。うれしいことがあれば共に讃え合い、前進していく。そのための学会の組織です」(『御書と青年』)との先生のお心通り、華陽姉妹、創価家族の励まし合いの中で、一日一日を前進していきたい。一人ももれなく励ましの光を届け、皆が広布の使命を果たしていけるように、全リーダーの総合力を発揮し、女子部の人材を拡大していきましょう。女子部の希望あふれる新時代へ! 師弟不二の祈りと団結で、広布の未来を開いてまいりましょう。
1、皆で折伏・弘教に挑み、幸を広げる人材を拡大!
女子部時代に折伏に挑戦することは、仏法者として、自分の生き方の芯をつくり上げ、福運を積むうえで、極めて重要なことといえよう。
折伏は、すぐには実らないかもしれない。しかし、仏法を語り、下種をし、末永く友情を育んでいくならば、いつか、その人も信心に目覚める日が来るものだ。決して結果を焦る必要はない。大事なことは、友の幸福を願う心だ。仏法を語る勇気だ。勇気が慈悲にかわるのである。(『新・人間革命』第18巻「飛躍」の章)
□日々、勤行・唱題の実践の中で自他共の幸福を祈ろう
※「ロマンカード」を活用
□職場・家庭・地域で信頼の絆を広げ、"10人の本当の友人づくり"に挑戦しよう
※「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用
□「5・3」「11・18」へ、各地の「創価青年大会」等を通して、創価家族の輪の中で弘教拡大に挑戦しよう
〇白蓮グループ・女子学生部など新たな人材と共に折伏に挑もう
〇「教学部任用試験(仏法入門)」の部員と会友への受験推進
2、皆で御書、小説「新・人間革命」を学び、師匠の「心」と「行動」を受け継ごう!
私は、戸田先生が「水滸会」の会合の折、こう言われたことが忘れられない。「中核の青年がいれば、いな、一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」
その「一人」とは誰であったか。誰が戸田先生の教えのごとく、命がけで世界にこの仏法を弘めてきたか——私は"その一人こそ、自分であった"との誇りと自負をもっています。どうか、青年部の諸君は、峻厳なる「創価の三代の師弟の魂」を、断じて受け継いでいってもらいたい。その人こそ、「最終の勝利者」です。また、それこそが、創価学会が二十一世紀を勝ち抜いていく「根本の道」であり、広宣流布の大誓願を果たす道であり、世界平和創造の大道なんです。頼んだよ! 男子部、女子部、学生部! そして、世界中の青年の皆さん!(『新・人間革命』第30巻<下>「誓願」の章)
□「池田華陽会御書30編」の日常的な研さん、読了に挑戦
※書籍『世界一の生命哲学を学ぶ』や、書籍『池田華陽会御書 現代語訳』を活用
■2020年・重点御書
「妙一尼御前御消息(冬必為春事)」「曾谷殿御返事(成仏用心抄)」「撰時抄」「転重軽受法門」「千日尼御前御返事(雷門鼓御書)」「可延定業書」「経王殿御返事」「諸法実相抄」
□小説『人間革命』『新・人間革命』の研さん・熟読に挑戦
※「聖教電子版」を活用
□指導集『華陽の誓い』の研さんを通して、女子部の使命を深めよう
□池田先生の平和思想を学び、師匠の心を受け継ぐ弟子へと成長しよう
★励ましのスクラムで、共に語り、皆で前進!★
□全部員の幸福を祈り、訪問・激励を重ね、婦女一体の「サン・フラワー キャンペーン」で温かな励ましを送ろう
〇「励まし週間」を活用し、一人一人と絆を強めよう
〇特に新しい力である「華陽リーダー」を輩出し、育成しよう
〇方面・県で定期的に「女性最高協議会」を開催
□女子部「ロマン総会」(2020年1月を中心に開催)をはじめ、小単位の語らいをリズムに、信心の歓喜を広げよう
※「モバイルSTB」を活用
※「10(テン)帰(キ)運動」を励行し、健康・絶対無事故で前進
【女子部 永遠の五指針】
一、朗らかな幸福の太陽たれ
一、世界一の生命哲学を学ぶ
一、何があっても負けない青春
一、正義と友情の華の対話を
一、永遠に師弟勝利の門を開く
2019年12月14日土曜日
2019.12.14 わが友に贈る
未来部は一人ももれなく
「人類の宝」だ!
一年間の挑戦を称え
温かな励ましを送ろう。
受験生にもエールを!
忘持経事 P976
『忘れ給う所の御持経追て修行者に持たせ之を遣わす』
【通解】
お忘れになった御持経、追って修行者に持たせお届けした。
名字の言 "宝の一書"との出合いを 2019年12月14日
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏。科学者を目指すきっかけになったファラデーの『ロウソクの科学』は、小学校の担任が薦めたものだった。氏は"私の好奇心をくすぐってくださったことが、今回の受賞につながりました"と感謝を述べた▼一方、当時の担任はマスコミの取材に、"ご本人が勉強し研究された結果ですから、私がどうこうではありません"と応じていた。子ども時代において、一冊の本との出合いがいかに大切か、あらためて教えられた▼広島県呉市の小学校2校に先日、創価学会から優良図書300冊と書架が贈られた。1校は、昨夏の西日本豪雨で図書室の本が浸水。もう1校は、離島で書店が近くにない。贈呈式では児童たちの歓声が響いた▼後日、御礼の手紙が届いた。「ぼくのお気に入りの本がありました」(4年男子)。「休み時間に図書室に行くのが楽しみです」(6年女子)。被災地や離島で暮らす子どもたちが今、本に親しみ、心を育んでいる。彼、彼女らが"宝の一書"に出合えることを願う▼学会の図書贈呈が始まって45周年。これまで延べ1200以上の学校・図書館に52万冊が寄贈された。良書には、人生を変える力がある。その出合いの機会を子どもたちに贈るのは、大人たちの責務であり、喜びでもある。(子)
寸鉄 2019年12月14日
「一日の命は三千界の財にもすぎて候」御聖訓。今日も価値創造の一日を
関西女性の日。世界の範たる婦女の団結。語りに語り希望の連帯を拡大!
9割が今後の災害増加を懸念と。日頃の備えが重要。気付いた時に即点検
睡眠不足は生活習慣病や癌のリスク高める因と。賢くリズム刻み健康人生
ネット通販の相談増加—"お試し"のはずが定期購入に。注文前によく確認
☆周総理と池田先生——日中友誼の「金の橋」を永遠に!
周恩来総理と池田先生の会見が実現したのは、1974年12月5日夜のことだった。
第2次訪中の最後の夜。全行程を終え、答礼宴に臨んでいた先生に、中日友好協会の廖承志会長が告げた。「周総理が待っておられます」
総理の体調に配慮し、固辞する先生に、廖会長は「会見は、周総理の強い希望なのです」と改めて面会を求めた。
既にこの日午前、�小平副総理が、先生をはじめ訪中団と会っていた。同じ日に、重ねての要人会見は異例のことである。
会見は午後9時半ころから行われた。場所は、総理が、がん治療のため入院していた北京の305病院。ドアのそばで、先生を迎えた総理は「どうしてもお会いしたいと思っていました」と出会いを喜んだ。
「池田会長は、中日両国人民の友好関係の発展はどうしても必要であるということを何度も提唱されている。そのことが、私にはとてもうれしい」と語った総理。当初、"5分まで"とされた会談は30分に及んだ。
周総理はなぜ、これほどまでに先生との会見を望んだのか。
外交部長(外相)を長年兼務した総理は、その後も対日外交の陣頭指揮に当たってきた。
既に60年代前半から、"大衆を基盤とした活力のある団体"として創価学会に注目。人を介して池田先生の訪中も打診していた。
総理の学会と池田先生に対する高い評価を決定的にするのは、68年9月8日の日中国交正常化提言である。
両国関係が最悪ともいえる中で、国交正常化と中国の国連参加、民衆・青年交流を展望した提言に、総理は注目した。72年の国交正常化に至る交渉過程にあって、総理が公明党を"橋渡し役"に選んだのも、池田先生が創立した政党だったからである。
中日関係の"井戸を掘った"池田先生に対する中国の評価は周総理以来、不動のものである。
�小平氏、江沢民国家主席、胡錦濤国家主席など、歴代の指導者が先生と会見。昨年9月、原田会長を総団長とする創価学会代表訪中団と会見した王岐山国家副主席も、提言を「まさに遠見であった」とし、「私たちには中日友好を世々代々に受け継いでいくという共通認識があります」と、中日民間交流に果たす学会の役割に期待した。
——会見で周総理は先生に語った。「あなたが若いからこそ大事につきあいたいのです」
この時、総理から託された"日中友好のバトン"を握り締め、池田先生は両国交流に心血を注いできた。
75年、中国から国交正常化後に初めて迎えた留学生と植えた創価大学の「周桜」は、「周夫婦桜」と共に、多くの人が訪れる日中友好の象徴となった。
留学生の往来、青年・女性の相互訪問、民音・東京富士美術館等による文化交流は、まさに大河の流れとなった。中国でも、池田先生の思想と行動の研究が、北京大学や総理の母校・南開大学をはじめ各地で展開される。
周総理と先生の会見を原点として、日中友好の志は青年に受け継がれ、広がり続ける。
「人類の宝」だ!
一年間の挑戦を称え
温かな励ましを送ろう。
受験生にもエールを!
忘持経事 P976
『忘れ給う所の御持経追て修行者に持たせ之を遣わす』
【通解】
お忘れになった御持経、追って修行者に持たせお届けした。
名字の言 "宝の一書"との出合いを 2019年12月14日
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏。科学者を目指すきっかけになったファラデーの『ロウソクの科学』は、小学校の担任が薦めたものだった。氏は"私の好奇心をくすぐってくださったことが、今回の受賞につながりました"と感謝を述べた▼一方、当時の担任はマスコミの取材に、"ご本人が勉強し研究された結果ですから、私がどうこうではありません"と応じていた。子ども時代において、一冊の本との出合いがいかに大切か、あらためて教えられた▼広島県呉市の小学校2校に先日、創価学会から優良図書300冊と書架が贈られた。1校は、昨夏の西日本豪雨で図書室の本が浸水。もう1校は、離島で書店が近くにない。贈呈式では児童たちの歓声が響いた▼後日、御礼の手紙が届いた。「ぼくのお気に入りの本がありました」(4年男子)。「休み時間に図書室に行くのが楽しみです」(6年女子)。被災地や離島で暮らす子どもたちが今、本に親しみ、心を育んでいる。彼、彼女らが"宝の一書"に出合えることを願う▼学会の図書贈呈が始まって45周年。これまで延べ1200以上の学校・図書館に52万冊が寄贈された。良書には、人生を変える力がある。その出合いの機会を子どもたちに贈るのは、大人たちの責務であり、喜びでもある。(子)
寸鉄 2019年12月14日
「一日の命は三千界の財にもすぎて候」御聖訓。今日も価値創造の一日を
関西女性の日。世界の範たる婦女の団結。語りに語り希望の連帯を拡大!
9割が今後の災害増加を懸念と。日頃の備えが重要。気付いた時に即点検
睡眠不足は生活習慣病や癌のリスク高める因と。賢くリズム刻み健康人生
ネット通販の相談増加—"お試し"のはずが定期購入に。注文前によく確認
☆周総理と池田先生——日中友誼の「金の橋」を永遠に!
周恩来総理と池田先生の会見が実現したのは、1974年12月5日夜のことだった。
第2次訪中の最後の夜。全行程を終え、答礼宴に臨んでいた先生に、中日友好協会の廖承志会長が告げた。「周総理が待っておられます」
総理の体調に配慮し、固辞する先生に、廖会長は「会見は、周総理の強い希望なのです」と改めて面会を求めた。
既にこの日午前、�小平副総理が、先生をはじめ訪中団と会っていた。同じ日に、重ねての要人会見は異例のことである。
会見は午後9時半ころから行われた。場所は、総理が、がん治療のため入院していた北京の305病院。ドアのそばで、先生を迎えた総理は「どうしてもお会いしたいと思っていました」と出会いを喜んだ。
「池田会長は、中日両国人民の友好関係の発展はどうしても必要であるということを何度も提唱されている。そのことが、私にはとてもうれしい」と語った総理。当初、"5分まで"とされた会談は30分に及んだ。
周総理はなぜ、これほどまでに先生との会見を望んだのか。
外交部長(外相)を長年兼務した総理は、その後も対日外交の陣頭指揮に当たってきた。
既に60年代前半から、"大衆を基盤とした活力のある団体"として創価学会に注目。人を介して池田先生の訪中も打診していた。
総理の学会と池田先生に対する高い評価を決定的にするのは、68年9月8日の日中国交正常化提言である。
両国関係が最悪ともいえる中で、国交正常化と中国の国連参加、民衆・青年交流を展望した提言に、総理は注目した。72年の国交正常化に至る交渉過程にあって、総理が公明党を"橋渡し役"に選んだのも、池田先生が創立した政党だったからである。
中日関係の"井戸を掘った"池田先生に対する中国の評価は周総理以来、不動のものである。
�小平氏、江沢民国家主席、胡錦濤国家主席など、歴代の指導者が先生と会見。昨年9月、原田会長を総団長とする創価学会代表訪中団と会見した王岐山国家副主席も、提言を「まさに遠見であった」とし、「私たちには中日友好を世々代々に受け継いでいくという共通認識があります」と、中日民間交流に果たす学会の役割に期待した。
——会見で周総理は先生に語った。「あなたが若いからこそ大事につきあいたいのです」
この時、総理から託された"日中友好のバトン"を握り締め、池田先生は両国交流に心血を注いできた。
75年、中国から国交正常化後に初めて迎えた留学生と植えた創価大学の「周桜」は、「周夫婦桜」と共に、多くの人が訪れる日中友好の象徴となった。
留学生の往来、青年・女性の相互訪問、民音・東京富士美術館等による文化交流は、まさに大河の流れとなった。中国でも、池田先生の思想と行動の研究が、北京大学や総理の母校・南開大学をはじめ各地で展開される。
周総理と先生の会見を原点として、日中友好の志は青年に受け継がれ、広がり続ける。
2019年12月13日金曜日
2019.12.13 わが友に贈る
わが足元の近隣こそ
信頼と友情を築く
人間共和の本舞台だ。
常に配慮を忘れず
誠実な振る舞いを!
諸法実相抄 P1359
『仏は仏のすがた凡夫は凡夫のすがた、万法の当体のすがたが妙法蓮華経の当体なりと云ふ事を諸法実相とは申すなり』
【通解】
仏は仏の姿、凡夫は凡夫の姿であり、万法の当体の姿が妙法蓮華経の当体であるということを「諸法実相」というのである。
名字の言 「栗よりうまい十三里」って何? 2019年12月13日
「十三里」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。「距離」と捉えて計算すれば約50キロだが、実はサツマイモの別称でもある▼その由来の一つは、サツマイモの産地・埼玉県川越市が江戸から十三里離れており、そこから江戸へやって来る焼き芋売りが「十三里」と呼ばれたことによる。焼き芋売りは「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」という、しゃれを利かせた口上で売っていたとも伝えられる▼「芋」「いも」は御書にもたびたび登場するが、この時代は主にサトイモやヤマイモを指す。日蓮大聖人は、門下が供養したイモを「くらき夜のともしびにもすぎ・かはける時の水にもすぎ」(1535ページ)、「珠のごとし・くすりのごとし」(1537ページ)と心からたたえられた▼大聖人の御闘争と広布を支える供養は、暗い夜の「ともしび」や喉が渇いたときの「水」よりも貴重であり、「珠」「くすり」のような存在との仰せだ。もちろん、供養は品物とは限らない。広布のために行動すれば、自身の「時間」や「労力」を供養していることになる▼広布に尽くす真心は、全てが福徳無量の「供養」となり、自身と一家の未来を大きく開いていく。その功徳をあらためて確信しつつ、一年の総仕上げへ前進したい。(道)
寸鉄 2019年12月13日
「臆病にては叶うべからず」御書。挑戦こそ青年の特権だ。大胆に動き語れ
多忙な時節ほど連絡・報告を密に。団結の要だ。正副リーダーが心合わせ
個人会場は地域を照らす宝城なり。提供者・ご家族に感謝を。皆で守ろう
デマが社会狂わす時代。出元や複数の情報を必ず確認。周囲に伝える前に
12月は詐欺件数が急増。手口は更に巧妙化。自分は大丈夫の油断排し撃退
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。
信頼と友情を築く
人間共和の本舞台だ。
常に配慮を忘れず
誠実な振る舞いを!
諸法実相抄 P1359
『仏は仏のすがた凡夫は凡夫のすがた、万法の当体のすがたが妙法蓮華経の当体なりと云ふ事を諸法実相とは申すなり』
【通解】
仏は仏の姿、凡夫は凡夫の姿であり、万法の当体の姿が妙法蓮華経の当体であるということを「諸法実相」というのである。
名字の言 「栗よりうまい十三里」って何? 2019年12月13日
「十三里」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。「距離」と捉えて計算すれば約50キロだが、実はサツマイモの別称でもある▼その由来の一つは、サツマイモの産地・埼玉県川越市が江戸から十三里離れており、そこから江戸へやって来る焼き芋売りが「十三里」と呼ばれたことによる。焼き芋売りは「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」という、しゃれを利かせた口上で売っていたとも伝えられる▼「芋」「いも」は御書にもたびたび登場するが、この時代は主にサトイモやヤマイモを指す。日蓮大聖人は、門下が供養したイモを「くらき夜のともしびにもすぎ・かはける時の水にもすぎ」(1535ページ)、「珠のごとし・くすりのごとし」(1537ページ)と心からたたえられた▼大聖人の御闘争と広布を支える供養は、暗い夜の「ともしび」や喉が渇いたときの「水」よりも貴重であり、「珠」「くすり」のような存在との仰せだ。もちろん、供養は品物とは限らない。広布のために行動すれば、自身の「時間」や「労力」を供養していることになる▼広布に尽くす真心は、全てが福徳無量の「供養」となり、自身と一家の未来を大きく開いていく。その功徳をあらためて確信しつつ、一年の総仕上げへ前進したい。(道)
寸鉄 2019年12月13日
「臆病にては叶うべからず」御書。挑戦こそ青年の特権だ。大胆に動き語れ
多忙な時節ほど連絡・報告を密に。団結の要だ。正副リーダーが心合わせ
個人会場は地域を照らす宝城なり。提供者・ご家族に感謝を。皆で守ろう
デマが社会狂わす時代。出元や複数の情報を必ず確認。周囲に伝える前に
12月は詐欺件数が急増。手口は更に巧妙化。自分は大丈夫の油断排し撃退
☆みんなで学ぶ教学 第3回 信心の目的(下)
◇「自他共の幸福」の輪を広げよう
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「信心の目的」をテーマに学ぶ最終回。「広宣流布」への理解を深め、創価学会の使命を確かめていきましょう。おや、新入会のリホさんが、地区婦人部長のユリコさんと"女子会"をしているようです。
リホ 入会してから、「広布」という言葉を何度も耳にしてきたんですけど、実は意味がよく分からないんです。
ユリコ 質問してくれて、ありがとうね。「広布」とは、「広宣流布」を略した言葉なのよ。
リホ 勤行の御祈念文にも「世界広宣流布大願成就」とありましたね。意味を詳しく教えてください。
ユリコ 「広宣流布」という言葉は、法華経の中に記されているのよ。法華経は28章あるんだけど、その第23章に当たる薬王品に、「私(釈尊)が亡くなった後、末法において全世界に正法を広宣流布して、断絶させてはならない」(創価学会版『妙法蓮華経』601ページ、趣意)とあるの。
「広宣」には「広く宣べる」という意味が、「流布」には「布のように布き広げていく」という意味があるのよ。国や人種、あらゆる差別を超えて、万人成仏の妙法を弘め、伝えていくという深い意義が込められているの。"世界平和や社会の繁栄にも通じていく"と言えるね。
リホ なるほど! 各地で創価学会の同志が、世の中のために尽くす姿は、まさに広宣流布そのものなんですね。
ユリコ そうよ。信心の目的は、自らの幸福だけでなく、「他者の幸福」をも含んでいるのよ。日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになっているの。
「自分だけの幸福」を目指すのは利己的だよね。また、「他人だけの幸福」を掲げていては偽善になってしまうと思わない?
「一生成仏」と「広宣流布」両方の実現——つまり「自他共の幸福」を目指して信心の実践に励むことが大切なのよ!
リホ 「自他共の幸福」ですか。実は、私も周囲の人を勇気づけられるように変わりたい、と祈っているんです。
ユリコ 家族や友人のためを思って、祈るなんて、まさに広宣流布にかなった素晴らしい挑戦ね。御本尊への祈りを根本に、より良い自分に変わっていく——こうした人間革命の姿を通じて、きっと周囲に信心の素晴らしさが伝わるわ。
リホ ありがとうございます! 正直、入会前は、自分のことだけで精いっぱいでした。
ユリコ 私も昔はそうだったわ。でも大聖人は、「末法」という、正しい法が見失われ、乱れた世の中にあっても、命に及ぶほどの大難にも負けずに、南無妙法蓮華経の大法を弘められたの。大聖人の御生涯を学んだ時、"まだまだ私も挑戦しないと"って思えたのよ。
リホ ユリコさんにも、そんな時があったんですね。なんだか親近感が湧きます
ユリコ さらに、さっき紹介した法華経の経文の後には、広宣流布を阻む障魔の働きを予見する言葉が書かれているのよ。
この言葉に照らせば、さまざまな難と戦いながら妙法を弘めてきた学会こそが、広宣流布を進めてきた唯一の団体だと確信できるわ。
大聖人が亡くなられてから約700年、学会が出現するまで、世界中に妙法を弘めることは誰もできなかったのよ。
リホ 学会の歴史を学べば、学会が広宣流布のための団体だという確信が、さらに深まりそうですね。
ユリコ ぜひ学んでいきましょうね。学会が広宣流布を進めたということは、法華経に説かれた釈尊(仏)の願いも、また大聖人の願いも、現実のものにしてきたことになるの。
広宣流布を担う主役は、特別な聖職者ではなく、一庶民の学会員だった。学会員になったリホちゃんにも大きな使命があるからね。
「広布のために」——この信心の目的を常に確認しながら、私たちの身近なところから、幸福のスクラムを広げていきましょう。
2019年12月12日木曜日
2019.12.12 わが友に贈る
「法華経の行者は
日輪と師子との如し」
太陽のごとく朗らかに
師子のごとく勇敢に
仏縁拡大に挑みゆこう!
御義口伝 P708
『経とは一切衆生の言語音声を経と云うなり、釈に云く声仏事を為す之を名けて経と為すと』
【通解】
経とは一切衆生の言語音声をいうのである。章安大師いわく「声仏事を為す之を名けて経と為す」と。
名字の言 強さの鍵は「土の中」に? 2019年12月12日
近年、作物に悪影響をもたらす天候不順が"例外"ではなく"日常"となり、その対策に頭を抱えることが多くなった——農家の方がこう嘆いていた。仲間と話し合った結論は「いかに健康な根をつくるか」だった。健康な根であれば多少の天候不順は乗り越えることができる、と▼では、根を強くするにはどうすればいいのか。北海道のベテラン野菜農家は、根の"すみか"となる「土」が鍵になると教えてくれた▼「目には見えませんが、土の中にはたくさんの微生物が暮らしています。そこに根が張るということは、空気や水などを提供する"通路"ができるようなもの。微生物たちの生活環境が変化しますから、彼らがよりすみやすい環境に整えることが基本です」▼植物も土も生きている。だからこそ、互いが共存できる環境づくりが大切ということだろう。共生の視点で工夫を重ねたこの野菜農家は、時間はかかったが、土も根も健康になり、おいしい野菜が安定供給できるように▼御書に「心すなはち大地・大地則草木なり」「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(1597ページ)と。草木も土も、そして人も、かけがえのない命。目に見えない部分を想像する力、目に見えない部分を大切にする心配りが共生の大地をつくる。(側)
寸鉄 2019年12月12日
「神の護ると申すも人の心つよきによる」御書。どこまでも強盛な祈りで
中部広布原点の日。同志の心に拡大の誓い赤々。明年の勝利も堅塁城から
折伏に精進する者は学会の重鎮—戸田先生。幹部は懸命に挑む友に最敬礼
静岡女子部の日。正義の対話を広げる華陽姉妹。貴女の前進が地域の希望
この1年であおり運転を受けた—35%。躊躇せず110番通報を。断じて追放
☆みんなで学ぶ教学 第2回 信心の目的(中)
◇唱題で仏の生命を開こう
今回の「みんなで学ぶ教学」のテーマは、前回に続いて「信心の目的」です。今回、取り上げるのは「一生成仏」。「仏」について考えるとともに、幸福境涯を築く実践を学びましょう。さて、新会員のカツヤさんが、地区座談会に参加した後、支部長のユタカさんに感想を話しているようです。
カツヤ 同級生だったマサオくんが、学会員だったとは驚きました。10年前の彼は、人前で堂々と話せるような性格じゃなかったんですよ。
ユタカ マサオくんは5年前に発心したんだ。今では男子部の地区リーダーとして頑張っていて、周囲からも信頼されているよ。
カツヤ 先月、入会したばかりの僕でも、彼のように変わっていけますか?
ユタカ 大丈夫! 私たちが信奉する日蓮大聖人の仏法では、"あらゆる人が仏になれる"と断言されている。必ず変わっていけるよ。
カツヤ 「ホトケ」と言われても……。
ユタカ 「仏」と聞くと、荘厳な「仏像」や、亡くなった方を連想する人が多いからね。でも、本来は私たち一人一人の生命に内在する仏性を表しているんだよ。
朝晩の勤行で読誦する「法華経」には、万人成仏の法が説かれている。凡夫、つまり普通の人がその身のままで、しかも今世で成仏できることが明かされているんだ。
カツヤ 支部長は学者ですか!?
ユタカ そんなに驚いた?(笑) 一緒に教学を学んでいけば、カツヤくんも分かるようになるよ。先ほど話した成仏観について、大聖人は、「一生成仏」という言葉で示してくださっているんだ。文字通り、この一生のうちに成仏すること。とても大切だから、ぜひ覚えてほしいな。
カツヤ 今の悩みから解放されたいから覚えます!
ユタカ "悩みから解放されたい"か……。よしっ、まずは「絶対的幸福」と「相対的幸福」を知ることから始めようか。
相対的幸福とは、金銭や物の豊かさ、社会的地位の高さなど、物質的に充足したり、欲望が満たされたりすることで得られる幸福のことだよ。でも、人間の欲望には際限がないことを考えれば、この幸福は長続きするかな?
カツヤ いや、状況が変われば消えてしまうかもしれません。
ユタカ そうだね。これに対して、絶対的幸福とは、欲望にとらわれることのない、生命から湧き起こる充実感を指すよ。どんな悩みがあっても、"生きていること自体が楽しい"——そういう境涯こそ、仏の境涯といえるんだ。
カツヤ なるほど。悩みをなくすのではなく、悩みにどう向き合い、乗り越えていくかが大切なんですね。では、具体的にどうすればいいのですか?
ユタカ 「一生成仏抄」を拝してみよう。御書384ページの4行目から、「深く信心を起こす」大切さが記されているよね。御本尊に向かって祈る時、「必ず○○するぞ」といった強い意志を持つ姿勢が大切なんだよ。漠然とした祈りではいけないともいえるね。
大聖人は、続けて「持続の信心」を訴えられているんだ。鏡を譬えとして、映りの悪い鏡も磨き続ければ、くっきり全てのものをよく映すことができる——同じように、人間の生命もたゆみなく"磨く"ことで、真実の悟りの生命と現れることを仰せになっているんだよ。
つまり、どんな人にも悟りの生命が具わっており、仏界を現す"生命の変革"が可能であることを断言されているんだ。
カツヤ 僕でも変わっていける、幸せになれる、という意味がよく分かりました。
ユタカ 仏とは、私たち人間を離れた存在ではないから、カツヤくんらしく悩みに向き合う中で、信心を実践していけば必ず幸せの道を歩んでいけるからね。
大聖人は、成仏の「成」を「開く義なり」(御書753ページ)と仰せだよ。私たちの生命に具わる仏の生命を現実に開いていけるのが、創価学会の信仰なんだ。マサオくんのように、以前からは思いもよらないほど変わった——こうした体験を通して、気が付けば、人のため、社会のために行動できる自身に成長していけるのが、この仏法の魅力なんだ!
日輪と師子との如し」
太陽のごとく朗らかに
師子のごとく勇敢に
仏縁拡大に挑みゆこう!
御義口伝 P708
『経とは一切衆生の言語音声を経と云うなり、釈に云く声仏事を為す之を名けて経と為すと』
【通解】
経とは一切衆生の言語音声をいうのである。章安大師いわく「声仏事を為す之を名けて経と為す」と。
名字の言 強さの鍵は「土の中」に? 2019年12月12日
近年、作物に悪影響をもたらす天候不順が"例外"ではなく"日常"となり、その対策に頭を抱えることが多くなった——農家の方がこう嘆いていた。仲間と話し合った結論は「いかに健康な根をつくるか」だった。健康な根であれば多少の天候不順は乗り越えることができる、と▼では、根を強くするにはどうすればいいのか。北海道のベテラン野菜農家は、根の"すみか"となる「土」が鍵になると教えてくれた▼「目には見えませんが、土の中にはたくさんの微生物が暮らしています。そこに根が張るということは、空気や水などを提供する"通路"ができるようなもの。微生物たちの生活環境が変化しますから、彼らがよりすみやすい環境に整えることが基本です」▼植物も土も生きている。だからこそ、互いが共存できる環境づくりが大切ということだろう。共生の視点で工夫を重ねたこの野菜農家は、時間はかかったが、土も根も健康になり、おいしい野菜が安定供給できるように▼御書に「心すなはち大地・大地則草木なり」「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(1597ページ)と。草木も土も、そして人も、かけがえのない命。目に見えない部分を想像する力、目に見えない部分を大切にする心配りが共生の大地をつくる。(側)
寸鉄 2019年12月12日
「神の護ると申すも人の心つよきによる」御書。どこまでも強盛な祈りで
中部広布原点の日。同志の心に拡大の誓い赤々。明年の勝利も堅塁城から
折伏に精進する者は学会の重鎮—戸田先生。幹部は懸命に挑む友に最敬礼
静岡女子部の日。正義の対話を広げる華陽姉妹。貴女の前進が地域の希望
この1年であおり運転を受けた—35%。躊躇せず110番通報を。断じて追放
☆みんなで学ぶ教学 第2回 信心の目的(中)
◇唱題で仏の生命を開こう
今回の「みんなで学ぶ教学」のテーマは、前回に続いて「信心の目的」です。今回、取り上げるのは「一生成仏」。「仏」について考えるとともに、幸福境涯を築く実践を学びましょう。さて、新会員のカツヤさんが、地区座談会に参加した後、支部長のユタカさんに感想を話しているようです。
カツヤ 同級生だったマサオくんが、学会員だったとは驚きました。10年前の彼は、人前で堂々と話せるような性格じゃなかったんですよ。
ユタカ マサオくんは5年前に発心したんだ。今では男子部の地区リーダーとして頑張っていて、周囲からも信頼されているよ。
カツヤ 先月、入会したばかりの僕でも、彼のように変わっていけますか?
ユタカ 大丈夫! 私たちが信奉する日蓮大聖人の仏法では、"あらゆる人が仏になれる"と断言されている。必ず変わっていけるよ。
カツヤ 「ホトケ」と言われても……。
ユタカ 「仏」と聞くと、荘厳な「仏像」や、亡くなった方を連想する人が多いからね。でも、本来は私たち一人一人の生命に内在する仏性を表しているんだよ。
朝晩の勤行で読誦する「法華経」には、万人成仏の法が説かれている。凡夫、つまり普通の人がその身のままで、しかも今世で成仏できることが明かされているんだ。
カツヤ 支部長は学者ですか!?
ユタカ そんなに驚いた?(笑) 一緒に教学を学んでいけば、カツヤくんも分かるようになるよ。先ほど話した成仏観について、大聖人は、「一生成仏」という言葉で示してくださっているんだ。文字通り、この一生のうちに成仏すること。とても大切だから、ぜひ覚えてほしいな。
カツヤ 今の悩みから解放されたいから覚えます!
ユタカ "悩みから解放されたい"か……。よしっ、まずは「絶対的幸福」と「相対的幸福」を知ることから始めようか。
相対的幸福とは、金銭や物の豊かさ、社会的地位の高さなど、物質的に充足したり、欲望が満たされたりすることで得られる幸福のことだよ。でも、人間の欲望には際限がないことを考えれば、この幸福は長続きするかな?
カツヤ いや、状況が変われば消えてしまうかもしれません。
ユタカ そうだね。これに対して、絶対的幸福とは、欲望にとらわれることのない、生命から湧き起こる充実感を指すよ。どんな悩みがあっても、"生きていること自体が楽しい"——そういう境涯こそ、仏の境涯といえるんだ。
カツヤ なるほど。悩みをなくすのではなく、悩みにどう向き合い、乗り越えていくかが大切なんですね。では、具体的にどうすればいいのですか?
ユタカ 「一生成仏抄」を拝してみよう。御書384ページの4行目から、「深く信心を起こす」大切さが記されているよね。御本尊に向かって祈る時、「必ず○○するぞ」といった強い意志を持つ姿勢が大切なんだよ。漠然とした祈りではいけないともいえるね。
大聖人は、続けて「持続の信心」を訴えられているんだ。鏡を譬えとして、映りの悪い鏡も磨き続ければ、くっきり全てのものをよく映すことができる——同じように、人間の生命もたゆみなく"磨く"ことで、真実の悟りの生命と現れることを仰せになっているんだよ。
つまり、どんな人にも悟りの生命が具わっており、仏界を現す"生命の変革"が可能であることを断言されているんだ。
カツヤ 僕でも変わっていける、幸せになれる、という意味がよく分かりました。
ユタカ 仏とは、私たち人間を離れた存在ではないから、カツヤくんらしく悩みに向き合う中で、信心を実践していけば必ず幸せの道を歩んでいけるからね。
大聖人は、成仏の「成」を「開く義なり」(御書753ページ)と仰せだよ。私たちの生命に具わる仏の生命を現実に開いていけるのが、創価学会の信仰なんだ。マサオくんのように、以前からは思いもよらないほど変わった——こうした体験を通して、気が付けば、人のため、社会のために行動できる自身に成長していけるのが、この仏法の魅力なんだ!
2019年12月11日水曜日
2019.12.11 わが友に贈る
苦悩と葛藤があるから
悩める人を励ませる!
この地涌の使命の自覚が
生命を強く豊かにする。
誓願の歩みを共々に!
妙法尼御前御返事 P1402
『人の身の五尺六尺のたましひも一尺の面にあらはれ一尺のかほのたましひも一寸の眼の内におさまり候』
【通解】
人の身は五尺・六尺であっても、魂はの一尺の顔に現われ、一尺の顔に現われている魂も一寸の眼の中に収まっています。
名字の言 インフルエンザの予防を 2019年12月11日
「手袋に五指を分ちて意を決す」(桂信子)。外に出るにも少々思い切りが必要なほど、寒さが厳しくなってきた。風邪やインフルエンザの罹患者が増えやすい時期でもあり、既にインフルエンザが警報レベルを超えて流行している地域もある。徹底して感染予防に努めたい▼対策の基本は、やはり「手洗い」と「うがい」。大前提として、十分な睡眠とバランスのよい食事を心掛け、免疫力を高めることも大切なポイントだ▼加えて、「水分補給」も予防につながる。夏季の熱中症対策として"小まめな水分補給"が勧められるが、実は冬も重要。インフルエンザウイルスは乾燥状態で活発になるため、水分の補給によって喉や鼻の粘膜を潤すことで、ウイルスの侵入を防ぐことができる。侵入したウイルスに対しても、痰や鼻水によって体外に排出する作用を助ける▼さらに水分補給は、冬場に増える脳卒中や心筋梗塞の予防にもなる。水分の摂取が少ないと血液の粘度が上がり、血管が詰まりやすくなるからだ▼池田先生は「健康は知恵です。幸福も知恵です。知恵で勝ち取るものです」と語っている。「自分は大丈夫」という油断は、魔に付け入る隙を与える。祈りを根本に、豊かな知恵と生命力で、健康を勝ち取っていきたい。(道)
寸鉄 2019年12月11日
列島で本年の掉尾を飾る座談会。前進・人材の年へ対話の波を我が地区から
東京「墨田の日」。師弟の縁深き庶民の王国。誇り高く広布拡大の先陣頼む
教育は人生最高至難の芸術—牧口先生。未来開く教育本部の力闘に期待大
置き引きやひったくりに注意。貴重品・鞄の放置は厳禁だ。心の隙作るな
孤立・孤独には社会全体で向き合うべき—専門家地域の絆結ぶ声掛け更に
☆心に御書を 第11回 信心とは「勇気」の異名
◇御文
『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』(教行証御書、1282ページ)
◇通解
日蓮の弟子等は、臆病であっては、弟子とは言えない。
◇池田先生が贈る指針
世界中で未来部の友の成長が光っている。
若くして妙法を持った一人一人が、どれほど偉大な希望の未来を創造してくれることか。
大きな使命の青春は苦労も大きい。しかし信心は「勇気」の異名である。題目を唱え、「師子王の心」を取り出して、いかなる壁も恐れず挑もう!
受験生の皆さん、健康と健闘を祈ります。
☆12月度座談会拝読御書 兄弟抄
◇拝読御文
『設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはくらせ給うべし、中にも日蓮が法門は古へこそ信じがたかりしが今は前前いひをきし事既にあひぬればよしなく謗ぜし人人も悔る心あるべし、設ひこれより後に信ずる男女ありとも各各にはかへ思ふべからず』(御書全集 1088ページ16行目〜18行目、編年体御書 689ページ16行目〜18行目)
◇[池田先生の指針から] 広布の大道を貫く
現代において、「只法華経の事のみ」という「心の師」を求める生き方を堅実に歩んできた学会員は皆、見事に勝利の実証を示しています。日本中、世界中に庶民の信心の英雄は数多くおられます。
その方たちこそ、「広宣流布の宝」です。
また、「人類の宝」です。
「法」を根幹として、また「師弟不二」に徹して、自身の宿命を転換し、何ものにも揺るがぬ幸福境涯を確立されています。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
人間の心の動きは千差万別です。なかには、大聖人の予言的中の現証を見て、誹謗していたことを撤回して悔いる心をもつ人もいました。
反対に、信心をしていながら迫害を恐れて退転し、あまつさえ、もともと誹謗していた人よりも一層激しく毀謗する心をもつ人も多くいました。
心浅き人間。退転反逆の輩。臆病な者たち。人間の心は恐ろしいものです。だからこそ、大聖人は、まっすぐに師弟の道を歩み通した池上兄弟と夫人たちに「設ひこれより後に信ずる男女ありとも各各にはかへ思ふべからず」とまで仰せくださったと拝されてなりません。
どんな嵐が吹き荒れても、いささかも微動だにせずに、背信の者たちを悠然と見おろし、ただ広宣の大道を貫いてきた門下たちこそ真の弟子であると、大聖人は最大に讃嘆なされております。「師弟」こそ、人生の無上の価値です。
戸田先生は、次のように語られたことがあります。
「一生成仏という大空に悠々と舞い上がっていくには、難という烈風に向かって飛び立たねばならない。難に負けない信心こそが、永遠の幸福の城を築きゆく力なのだ。信心で越えられぬ難など、断じてない」
この戸田先生の決然たるご確信こそ、学会精神であり、折伏精神であり、魔と戦う攻撃精神です。
どこまでも大事なのは信心です。
大聖人は池上兄弟に対して、「必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり」(御書1091ページ)と仰せになられました。
「賢者はよろこび」の信心に立てば、三障四魔の激しき風は、わが生命を覆う宿命の「雲」を吹き払います。そして、澄み切った天空には、大歓喜の虹がかかることは絶対に間違いありません。そこにこそ「正義」と「幸福」と「勝利」の太陽の光が燦然と輝くことを確信して、大難に対して威風堂々と挑んでいくことです。
三障四魔を打ち破る弟子の勝利こそ、師匠の祈りであり、喜びなのです。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第2巻)
◇師弟不二に徹し 幸福境涯を確立
[キーワード1] 只法華経の事のみ
今回の拝読御文の直前で、「心の師とは・なるとも心を師とせざれ」(御書1088ページ)と、揺れ動く自分の「心」を基準にするのではなく、「心の師」を求める生き方の大切さを示されています。
私たちにとって「心の師」を求めるとは、御本尊根本、御書根本に生き抜くことです。それは、正しき道を厳然と指し示す師匠と共に、不二の人生を貫くことにほかなりません。
さらに、私たちには「広宣流布の大願」という、ぶれることのない「地涌の菩薩」の使命があります。日々の祈りの中で、この崇高な誓願に立つことができるのは、どれほど素晴らしいことでしょうか。
煩わしいと思うことも、大願で大きく包めば、自身を「人間革命」していくための糧になります。全てを"広布のため"と、価値創造していくことができます。
一方で、信心が弱ければ、煩わしさは、三障四魔となって信仰を破壊してしまいます。だからこそ「法華経のことだけに取り組む」姿勢、すなわち法華経の信心を根本に置いた揺るがない生き方を強調されているのです。
妙法流布、折伏に励む人は、必ず人生を大きく開いていくことができるのです。そのことを、池上兄弟とその夫人たちに大確信で教えられているのです。
私たちも、広布の誓願に生き抜く師弟不二の人生を、朗らかに勝ち進んでいきましょう。
◇[キーワード2] 宿縁深き同志の世界
人の本性は、苦難に直面した時に現れるものです。
大聖人の時代も、迫害が激しくなると、多くの門下が退転していきました。
仏法の厳しき眼で見れば、それはまさに、自身の揺れ動く弱い「心」を師としたことにほかなりません。
大変な環境にあって、池上兄弟が、状況が良い時も、悪い時も、ただ一筋に信仰を貫いていることを、日蓮大聖人は「あなた方に替えて思うことはできない」と、最大にたたえてくださっているのです。
広宣流布に励む人こそ、人類の宝です。それは、他の誰かではありません。師弟不二の道を歩む一人一人が人材です。
池田先生はつづっています。
「一人も残らず、使命の人だ。病と闘い、経済苦に挑み、夢に向かう友がいる。皆、人間革命のドラマの主役なのだ。
戸田先生は『時には、"貧乏菩薩"や"病気菩薩"のように見えるかもしれない。しかし、それは人生の劇を演じているんだよ。正真正銘の地涌の菩薩なんだ』と、よく語られた。
闘う姿で、同じ悩みを抱える人を励ましていける。嵐に揺るがぬ大境涯を開いていける。
人生、劇の如く、思い切って楽しく演じ、勝ちまくって、妙法の偉大さを証明していこう!」
今、この時に生まれ合わせた、師弟の縁、同志の宿縁は計りしれません。異体同心の仲良き団結で、励ましを広げながら、一人ももれなく使命の人生を歩み抜きましょう。
悩める人を励ませる!
この地涌の使命の自覚が
生命を強く豊かにする。
誓願の歩みを共々に!
妙法尼御前御返事 P1402
『人の身の五尺六尺のたましひも一尺の面にあらはれ一尺のかほのたましひも一寸の眼の内におさまり候』
【通解】
人の身は五尺・六尺であっても、魂はの一尺の顔に現われ、一尺の顔に現われている魂も一寸の眼の中に収まっています。
名字の言 インフルエンザの予防を 2019年12月11日
「手袋に五指を分ちて意を決す」(桂信子)。外に出るにも少々思い切りが必要なほど、寒さが厳しくなってきた。風邪やインフルエンザの罹患者が増えやすい時期でもあり、既にインフルエンザが警報レベルを超えて流行している地域もある。徹底して感染予防に努めたい▼対策の基本は、やはり「手洗い」と「うがい」。大前提として、十分な睡眠とバランスのよい食事を心掛け、免疫力を高めることも大切なポイントだ▼加えて、「水分補給」も予防につながる。夏季の熱中症対策として"小まめな水分補給"が勧められるが、実は冬も重要。インフルエンザウイルスは乾燥状態で活発になるため、水分の補給によって喉や鼻の粘膜を潤すことで、ウイルスの侵入を防ぐことができる。侵入したウイルスに対しても、痰や鼻水によって体外に排出する作用を助ける▼さらに水分補給は、冬場に増える脳卒中や心筋梗塞の予防にもなる。水分の摂取が少ないと血液の粘度が上がり、血管が詰まりやすくなるからだ▼池田先生は「健康は知恵です。幸福も知恵です。知恵で勝ち取るものです」と語っている。「自分は大丈夫」という油断は、魔に付け入る隙を与える。祈りを根本に、豊かな知恵と生命力で、健康を勝ち取っていきたい。(道)
寸鉄 2019年12月11日
列島で本年の掉尾を飾る座談会。前進・人材の年へ対話の波を我が地区から
東京「墨田の日」。師弟の縁深き庶民の王国。誇り高く広布拡大の先陣頼む
教育は人生最高至難の芸術—牧口先生。未来開く教育本部の力闘に期待大
置き引きやひったくりに注意。貴重品・鞄の放置は厳禁だ。心の隙作るな
孤立・孤独には社会全体で向き合うべき—専門家地域の絆結ぶ声掛け更に
☆心に御書を 第11回 信心とは「勇気」の異名
◇御文
『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』(教行証御書、1282ページ)
◇通解
日蓮の弟子等は、臆病であっては、弟子とは言えない。
◇池田先生が贈る指針
世界中で未来部の友の成長が光っている。
若くして妙法を持った一人一人が、どれほど偉大な希望の未来を創造してくれることか。
大きな使命の青春は苦労も大きい。しかし信心は「勇気」の異名である。題目を唱え、「師子王の心」を取り出して、いかなる壁も恐れず挑もう!
受験生の皆さん、健康と健闘を祈ります。
☆12月度座談会拝読御書 兄弟抄
◇拝読御文
『設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはくらせ給うべし、中にも日蓮が法門は古へこそ信じがたかりしが今は前前いひをきし事既にあひぬればよしなく謗ぜし人人も悔る心あるべし、設ひこれより後に信ずる男女ありとも各各にはかへ思ふべからず』(御書全集 1088ページ16行目〜18行目、編年体御書 689ページ16行目〜18行目)
◇[池田先生の指針から] 広布の大道を貫く
現代において、「只法華経の事のみ」という「心の師」を求める生き方を堅実に歩んできた学会員は皆、見事に勝利の実証を示しています。日本中、世界中に庶民の信心の英雄は数多くおられます。
その方たちこそ、「広宣流布の宝」です。
また、「人類の宝」です。
「法」を根幹として、また「師弟不二」に徹して、自身の宿命を転換し、何ものにも揺るがぬ幸福境涯を確立されています。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
人間の心の動きは千差万別です。なかには、大聖人の予言的中の現証を見て、誹謗していたことを撤回して悔いる心をもつ人もいました。
反対に、信心をしていながら迫害を恐れて退転し、あまつさえ、もともと誹謗していた人よりも一層激しく毀謗する心をもつ人も多くいました。
心浅き人間。退転反逆の輩。臆病な者たち。人間の心は恐ろしいものです。だからこそ、大聖人は、まっすぐに師弟の道を歩み通した池上兄弟と夫人たちに「設ひこれより後に信ずる男女ありとも各各にはかへ思ふべからず」とまで仰せくださったと拝されてなりません。
どんな嵐が吹き荒れても、いささかも微動だにせずに、背信の者たちを悠然と見おろし、ただ広宣の大道を貫いてきた門下たちこそ真の弟子であると、大聖人は最大に讃嘆なされております。「師弟」こそ、人生の無上の価値です。
戸田先生は、次のように語られたことがあります。
「一生成仏という大空に悠々と舞い上がっていくには、難という烈風に向かって飛び立たねばならない。難に負けない信心こそが、永遠の幸福の城を築きゆく力なのだ。信心で越えられぬ難など、断じてない」
この戸田先生の決然たるご確信こそ、学会精神であり、折伏精神であり、魔と戦う攻撃精神です。
どこまでも大事なのは信心です。
大聖人は池上兄弟に対して、「必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり」(御書1091ページ)と仰せになられました。
「賢者はよろこび」の信心に立てば、三障四魔の激しき風は、わが生命を覆う宿命の「雲」を吹き払います。そして、澄み切った天空には、大歓喜の虹がかかることは絶対に間違いありません。そこにこそ「正義」と「幸福」と「勝利」の太陽の光が燦然と輝くことを確信して、大難に対して威風堂々と挑んでいくことです。
三障四魔を打ち破る弟子の勝利こそ、師匠の祈りであり、喜びなのです。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第2巻)
◇師弟不二に徹し 幸福境涯を確立
[キーワード1] 只法華経の事のみ
今回の拝読御文の直前で、「心の師とは・なるとも心を師とせざれ」(御書1088ページ)と、揺れ動く自分の「心」を基準にするのではなく、「心の師」を求める生き方の大切さを示されています。
私たちにとって「心の師」を求めるとは、御本尊根本、御書根本に生き抜くことです。それは、正しき道を厳然と指し示す師匠と共に、不二の人生を貫くことにほかなりません。
さらに、私たちには「広宣流布の大願」という、ぶれることのない「地涌の菩薩」の使命があります。日々の祈りの中で、この崇高な誓願に立つことができるのは、どれほど素晴らしいことでしょうか。
煩わしいと思うことも、大願で大きく包めば、自身を「人間革命」していくための糧になります。全てを"広布のため"と、価値創造していくことができます。
一方で、信心が弱ければ、煩わしさは、三障四魔となって信仰を破壊してしまいます。だからこそ「法華経のことだけに取り組む」姿勢、すなわち法華経の信心を根本に置いた揺るがない生き方を強調されているのです。
妙法流布、折伏に励む人は、必ず人生を大きく開いていくことができるのです。そのことを、池上兄弟とその夫人たちに大確信で教えられているのです。
私たちも、広布の誓願に生き抜く師弟不二の人生を、朗らかに勝ち進んでいきましょう。
◇[キーワード2] 宿縁深き同志の世界
人の本性は、苦難に直面した時に現れるものです。
大聖人の時代も、迫害が激しくなると、多くの門下が退転していきました。
仏法の厳しき眼で見れば、それはまさに、自身の揺れ動く弱い「心」を師としたことにほかなりません。
大変な環境にあって、池上兄弟が、状況が良い時も、悪い時も、ただ一筋に信仰を貫いていることを、日蓮大聖人は「あなた方に替えて思うことはできない」と、最大にたたえてくださっているのです。
広宣流布に励む人こそ、人類の宝です。それは、他の誰かではありません。師弟不二の道を歩む一人一人が人材です。
池田先生はつづっています。
「一人も残らず、使命の人だ。病と闘い、経済苦に挑み、夢に向かう友がいる。皆、人間革命のドラマの主役なのだ。
戸田先生は『時には、"貧乏菩薩"や"病気菩薩"のように見えるかもしれない。しかし、それは人生の劇を演じているんだよ。正真正銘の地涌の菩薩なんだ』と、よく語られた。
闘う姿で、同じ悩みを抱える人を励ましていける。嵐に揺るがぬ大境涯を開いていける。
人生、劇の如く、思い切って楽しく演じ、勝ちまくって、妙法の偉大さを証明していこう!」
今、この時に生まれ合わせた、師弟の縁、同志の宿縁は計りしれません。異体同心の仲良き団結で、励ましを広げながら、一人ももれなく使命の人生を歩み抜きましょう。
2019年12月10日火曜日
2019.12.10 わが友に贈る
わが勝利の陰には
無数の同志の祈りと
弛まぬ励ましがある。
報恩感謝の人は尊貴。
異体同心の大前進を!
種種御振舞御書 P910
『各各思い切り給へ此の身を法華経にかうるは石に金をかへ糞に米をかうるなり』
【通解】
おのおのは思い切るがよい。この身を法華経にかえるのは、石を黄金にかえ、糞を米にかえるようなものである。
名字の言 フジコ・ヘミングとオーケストラ 2019年12月10日
ピアニストのフジコ・ヘミングさんが交響楽団との協演で録音に臨んだ時のこと。若い指揮者が"ヘミングさん独特のテンポの技法と、オーケストラの演奏が融合していない"と苦言を呈した。それでもヘミングさんは自身の音楽を貫いた▼すると、休憩時間に日頃見られない光景が。練習を続けるヘミングさんの周りに楽団員らが寄ってきて、彼女の音楽を心身で吸収するように耳を澄ませた。その後の録音は大成功だったという(『たどりつく力』幻冬舎)▼「芸術作品は、各人の自己を目覚めさせる事によって、人の和を作り出す」と言ったのは文芸批評家の小林秀雄氏だった(『考えるヒント3』文春文庫)。とすれば、楽団員は自身の奏法を安易にソリストと合わせたのではなく、その心を感じた上で、演奏における各自の役割を全うしたがゆえに、両者の音楽が調和したのだろう▼釈尊の十大弟子は、智慧第一の舎利弗、頭陀第一の迦葉など、各人が類いまれな資質を備えていた。それらは全身全霊で仏道修行に励む中で、おのずから個性と磨かれ、弘法の最強の武器となった▼偉業の達成に団結は欠かせない。その団結とは、なれ合いや群れることではない。「一人立つ」精神を胸に、使命を果たし抜く中で真の団結は生まれる。(代)
寸鉄 2019年12月10日
「まことの・みちは世間の事法にて候」御書。仏法即社会。今いる場所で輝け
「勇気を出して自ら実験証明せよ」先師。体験が躍進の力。幹部が率先して
逆境があるからこそ私は走れるのだ—偉人。青年よ負けじ魂の挑戦王たれ
世界人権デー。生命尊厳、万人平等が仏法の根幹。人間主義の哲学を未来へ
今年の出生数、最少の90万人割れへ。少子化故に一人を一騎当千に育もう
☆全国通信員大会への池田先生のメッセージ 2019年12月5日
◇闇を打ち破る「言論の光」で世界広布の道を照らしゆけ!
一、「月月・日日に」、広宣流布の言論戦を私と共に担い立ってくれている、心から信頼する通信員の皆さん方!
本日は、開館まもない師弟共戦の言論城・世界聖教会館へ、本当にようこそ!
ここ言論会館の須弥壇の基底部には、世界の機関紙誌や五大陸の石とともに、皆さん方、通信員のお名前が、一人ももれなく埋納されています。過日、私も、この言論会館で勤行・唱題を行い、益々の健康と健筆、ご一家の幸福繁栄を深く強く祈念いたしました。今朝も、縁深き一人一人に、妻と題目を送っています。
一、御本仏・日蓮大聖人は、苦悩渦巻く乱世にあって闇を破る旭日の如く、「法華経の大白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265ページ)と宣言なされました。
この世界広布の道を無限に、そして永遠に照らしゆく光源こそ、まぎれもなく言論の光であります。
聖教新聞・電子版には今や世界201カ国・地域からアクセスがあり、まさに「世界のセイキョウ」となりました。通信員の皆さんの努力と汗の結晶である、毎週金曜日の方面・県版はもとより、「郷土アイ」や「ニッポン図鑑」など、ふるさとへの愛情と誇りに満ちた紙面が、世界の至るところで読まれております。
「日本中、世界中の人に読ませたい」という恩師・戸田城聖先生の熱願を、事実の上で実現しているのが、皆さん方の価値創造の奮闘なのであります。
一、「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー」(地球的に考え、地域で行動する)——この有名な言葉を紡ぎ出した細菌学者、ルネ・デュボス博士も、聖教新聞の本社にお迎えし、共に未来を展望した知性の一人です。
世界も社会も、一段と複雑な課題が山積していく現代にあって、確かなる変革の活路を見いだす起点は、いやまして「地域」に求められるのではないでしょうか。「一人」の人間革命の体験、そして「一地域」の立正安国の前進が、そのまま「地球社会」への大いなる希望のモデルとなって輝きわたっていくからであります。
その意味において、それぞれの地域で揺るぎない信頼の根を張り、創価家族の一人一人に大誠実のサーチライトの光を当てて宣揚し、世界へ未来へ、生命尊厳・人間主義の記事を発信していく皆さん方の使命が、地道でありながら、どれほど重大であるか。まさに通信員さながら「創価の言論城」なりと私は申し上げたい。
一、思えば、本年、生誕150年を迎えたインドのマハトマ・ガンジーが、人道の勝利のために力を注いだ"平和の武器"もまた、「新聞」でありました。
「サティヤーグラハ」(真理の把握)と名付けた非暴力・不服従運動を展開していた1919年、今から100年前の新聞では、「愚かな恐怖心と、あらゆる暴力を取り除く」ことを訴えています。
「恐れる心を取り払え」——ガンジーは正義の新聞を通して叫び、自ら実践して、インドの独立へ民衆のうねりを起こしました。この非暴力の魂は、キング博士やマンデラ大統領にも滔々と伝わり、人類史を大きく動かしております。
そして今、わがインド創価学会の地涌の青年たちが生き生きと受け継ぎ、友の心から恐れを取り払う勇気の対話を繰り広げながら、「人間革命」即「社会貢献」の幸のスクラムを大拡大しているのであります。
一、65年前、戸田先生とご一緒に「通信員」の陣列を築いていく中で、私が心に刻みつけた「御義口伝」の一節があります。
「一念三千も信の一字より起り三世の諸仏の成道も信の一字より起るなり、此の信の字元品の無明を切る利剣なり」(同725ページ)との仰せであります。
我ら「通信員」は共々に題目の師子吼を轟かせ、この「信の一字」の無量無辺の智慧と力を、いよいよ自在に発揮し、いよいよ脈々と流れ通わせ、「前進・人材の年」を断固、勝ち開いていこうではありませんか!
さあ、「太陽の言論城」と共に、今日も朗らかに、黄金の日記文書を!
今日も堂々と、民衆の正義の大行進を!
そして、明日へ心広々と、世界市民の平和の大連帯を!
無数の同志の祈りと
弛まぬ励ましがある。
報恩感謝の人は尊貴。
異体同心の大前進を!
種種御振舞御書 P910
『各各思い切り給へ此の身を法華経にかうるは石に金をかへ糞に米をかうるなり』
【通解】
おのおのは思い切るがよい。この身を法華経にかえるのは、石を黄金にかえ、糞を米にかえるようなものである。
名字の言 フジコ・ヘミングとオーケストラ 2019年12月10日
ピアニストのフジコ・ヘミングさんが交響楽団との協演で録音に臨んだ時のこと。若い指揮者が"ヘミングさん独特のテンポの技法と、オーケストラの演奏が融合していない"と苦言を呈した。それでもヘミングさんは自身の音楽を貫いた▼すると、休憩時間に日頃見られない光景が。練習を続けるヘミングさんの周りに楽団員らが寄ってきて、彼女の音楽を心身で吸収するように耳を澄ませた。その後の録音は大成功だったという(『たどりつく力』幻冬舎)▼「芸術作品は、各人の自己を目覚めさせる事によって、人の和を作り出す」と言ったのは文芸批評家の小林秀雄氏だった(『考えるヒント3』文春文庫)。とすれば、楽団員は自身の奏法を安易にソリストと合わせたのではなく、その心を感じた上で、演奏における各自の役割を全うしたがゆえに、両者の音楽が調和したのだろう▼釈尊の十大弟子は、智慧第一の舎利弗、頭陀第一の迦葉など、各人が類いまれな資質を備えていた。それらは全身全霊で仏道修行に励む中で、おのずから個性と磨かれ、弘法の最強の武器となった▼偉業の達成に団結は欠かせない。その団結とは、なれ合いや群れることではない。「一人立つ」精神を胸に、使命を果たし抜く中で真の団結は生まれる。(代)
寸鉄 2019年12月10日
「まことの・みちは世間の事法にて候」御書。仏法即社会。今いる場所で輝け
「勇気を出して自ら実験証明せよ」先師。体験が躍進の力。幹部が率先して
逆境があるからこそ私は走れるのだ—偉人。青年よ負けじ魂の挑戦王たれ
世界人権デー。生命尊厳、万人平等が仏法の根幹。人間主義の哲学を未来へ
今年の出生数、最少の90万人割れへ。少子化故に一人を一騎当千に育もう
☆全国通信員大会への池田先生のメッセージ 2019年12月5日
◇闇を打ち破る「言論の光」で世界広布の道を照らしゆけ!
一、「月月・日日に」、広宣流布の言論戦を私と共に担い立ってくれている、心から信頼する通信員の皆さん方!
本日は、開館まもない師弟共戦の言論城・世界聖教会館へ、本当にようこそ!
ここ言論会館の須弥壇の基底部には、世界の機関紙誌や五大陸の石とともに、皆さん方、通信員のお名前が、一人ももれなく埋納されています。過日、私も、この言論会館で勤行・唱題を行い、益々の健康と健筆、ご一家の幸福繁栄を深く強く祈念いたしました。今朝も、縁深き一人一人に、妻と題目を送っています。
一、御本仏・日蓮大聖人は、苦悩渦巻く乱世にあって闇を破る旭日の如く、「法華経の大白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265ページ)と宣言なされました。
この世界広布の道を無限に、そして永遠に照らしゆく光源こそ、まぎれもなく言論の光であります。
聖教新聞・電子版には今や世界201カ国・地域からアクセスがあり、まさに「世界のセイキョウ」となりました。通信員の皆さんの努力と汗の結晶である、毎週金曜日の方面・県版はもとより、「郷土アイ」や「ニッポン図鑑」など、ふるさとへの愛情と誇りに満ちた紙面が、世界の至るところで読まれております。
「日本中、世界中の人に読ませたい」という恩師・戸田城聖先生の熱願を、事実の上で実現しているのが、皆さん方の価値創造の奮闘なのであります。
一、「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー」(地球的に考え、地域で行動する)——この有名な言葉を紡ぎ出した細菌学者、ルネ・デュボス博士も、聖教新聞の本社にお迎えし、共に未来を展望した知性の一人です。
世界も社会も、一段と複雑な課題が山積していく現代にあって、確かなる変革の活路を見いだす起点は、いやまして「地域」に求められるのではないでしょうか。「一人」の人間革命の体験、そして「一地域」の立正安国の前進が、そのまま「地球社会」への大いなる希望のモデルとなって輝きわたっていくからであります。
その意味において、それぞれの地域で揺るぎない信頼の根を張り、創価家族の一人一人に大誠実のサーチライトの光を当てて宣揚し、世界へ未来へ、生命尊厳・人間主義の記事を発信していく皆さん方の使命が、地道でありながら、どれほど重大であるか。まさに通信員さながら「創価の言論城」なりと私は申し上げたい。
一、思えば、本年、生誕150年を迎えたインドのマハトマ・ガンジーが、人道の勝利のために力を注いだ"平和の武器"もまた、「新聞」でありました。
「サティヤーグラハ」(真理の把握)と名付けた非暴力・不服従運動を展開していた1919年、今から100年前の新聞では、「愚かな恐怖心と、あらゆる暴力を取り除く」ことを訴えています。
「恐れる心を取り払え」——ガンジーは正義の新聞を通して叫び、自ら実践して、インドの独立へ民衆のうねりを起こしました。この非暴力の魂は、キング博士やマンデラ大統領にも滔々と伝わり、人類史を大きく動かしております。
そして今、わがインド創価学会の地涌の青年たちが生き生きと受け継ぎ、友の心から恐れを取り払う勇気の対話を繰り広げながら、「人間革命」即「社会貢献」の幸のスクラムを大拡大しているのであります。
一、65年前、戸田先生とご一緒に「通信員」の陣列を築いていく中で、私が心に刻みつけた「御義口伝」の一節があります。
「一念三千も信の一字より起り三世の諸仏の成道も信の一字より起るなり、此の信の字元品の無明を切る利剣なり」(同725ページ)との仰せであります。
我ら「通信員」は共々に題目の師子吼を轟かせ、この「信の一字」の無量無辺の智慧と力を、いよいよ自在に発揮し、いよいよ脈々と流れ通わせ、「前進・人材の年」を断固、勝ち開いていこうではありませんか!
さあ、「太陽の言論城」と共に、今日も朗らかに、黄金の日記文書を!
今日も堂々と、民衆の正義の大行進を!
そして、明日へ心広々と、世界市民の平和の大連帯を!
2019年12月9日月曜日
2019.12.09 わが友に贈る
新聞休刊日
種種物御消息 P1549
『其の上雨ふりかぜふき人のせいするにこそ心ざしはあらわれ候へ』
【通解】
そのうえ、雨が降り、風が吹き、人が制止する時にこそ、志はあらわれるものである。
☆随筆「人間革命」光あれ 創価の陣列に力あり 2019年12月2日
◇学会は永遠に前進! 威風堂々と
その日その朝、私は、師から託されていた使命を胸に、遠大なる走破へ一歩を踏み出した。
愛する沖縄の天地で、小説『人間革命』の執筆を始めたのである。
一九六四年(昭和三十九年)の十二月。日付は恩師・戸田先生の命日である二日と決めていた。世界広宣流布の旅に出発したのも、会長就任の年、十月の二日である。
恩師の「妙悟空」の筆名を「法悟空」として引き継いだ『人間革命』は、それ自体が師弟継承の物語といってよい。
師の厳しくも温かな眼差しを常に感じながら、先生ならどうされるかを常に問いながら、ペンの闘争に打って出たのだ。
◇黎明は沖縄から
五十五年前、沖縄本部の小さな和室の文机で書き起こした「黎明」の章は、沖縄の宝友たちとの共戦譜そのものである。
前夜の地区部長会では「国土世間を変えゆく要諦は、人間革命にある。必ず沖縄を、平和と繁栄の、模範の社会に!」と語り合った。
戦争で両親を亡くした青年部の友には、恩師の和歌を書き贈った。
「辛くとも
歎くな友よ
明日の日に
広宣流布の
楽土をぞみん」
最初の原稿を書き上げた午後には、学生部の友と固い握手を交わした。その英才たちが中核となって、十年後、青年部の反戦出版の第一弾となる『打ち砕かれしうるま島』を発刊してくれたのである。
共戦の五十五年の歳月、大誠実の沖縄家族は一人ひとりが自らの人間革命に挑みながら、人類の希望と光る楽土の建設へ、「命をかけて ひと筋に」走り続けてくれた。
明年は、沖縄支部の結成六十周年でもある。今再び沖縄から、広宣流布と立正安国の新たな「黎明」が世界へ広がりゆくことを、私は強盛に祈ってやまない。
◇人材を育む祈り
創立九十周年へ、わが同志は今、威風堂々の大前進を開始している。
「先駆」の大九州も、「常勝」の大関西も、意気と歓喜にみなぎる美事な総会であった。
日本全国いずこでも、新進気鋭のリーダーが誕生し、百戦錬磨の先輩と共に、御本仏から任された「其の国の仏法」(御書一四六七ページ)のために奮闘している。頼もしい限りだ。
最晩年、「もう何もいらない。ただ人材が欲しい」と語られていた戸田先生がどんなに喜ばれているか。
戸田先生が線を引き、二重丸を付して大切にされていた有名な御聖訓がある。
「妙法蓮華経の五字・末法の始に一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけ(魁)したり、わたうども(和党共)二陣三陣つづきて迦葉・阿難にも勝ぐれ天台・伝教にもこへよかし」(同九一〇ページ)
先生は、この仰せのままに、殉教の先師・牧口先生の心を継ぎ、戦後の荒野に、ただ一人立たれたのである。
そして二陣三陣と続く地涌の若人を呼び出し、薫陶された。魂の炎をつなぐ師弟の共戦と後継なくして、一閻浮提広宣流布の実現はないからだ。
明「前進・人材の年」は、まさに、この共戦・後継に焦点がある。
◇誓いの後継よ 二陣三陣と立ち上がれ
日蓮大聖人は、四条金吾への手紙に、「殿の御事をば・ひまなく法華経・釈迦仏・日天に申すなり其の故は法華経の命を継ぐ人なればと思うなり」(同一一六九ページ)と綴られた。
御自分のことよりも、わが直弟子こそ「法華経の命を継ぐ人」であり、何よりも大事な存在であると、勝利を祈り、励まし抜かれた大慈大悲が拝されてならない。
後輩を自分以上の人材に、そして二陣三陣と続く後継の友の道を、広々と開いてみせる——この深き祈りと励ましが人材を育むのである。
そのためには、まず、先輩やリーダーが自ら労苦の汗を流すことだ。人びとに尽くし、勇気と希望を広げる人材の手本を自分が示す以外にない。生まれ変わった決意で、自身の人間革命に挑戦しゆくのだ。
「月月・日日につよ(強)り給へ」(御書一一九〇ページ)と仰せのように、惰性を排し、朗々たる題目の師子吼で魔を打ち破って、一日一日、生き生きと前進することだ。
「創造的な活動によって、人は自分自身に新しい命を授ける」——これは、ナチスの暴虐に苦しむ祖国ポーランドのために戦った音楽家パデレフスキの言葉である。
学会は「価値創造」の団体である。創価の師弟は、この濁世にあって、何があろうとも、平和と幸福の価値を無限に創造しゆく使命を担って、ここに雲集しているのだ。
◇生命は響き合う
十一月十八日、創立のその日に開催された本部幹部会は、"世界民衆平和会議"というべきSGI総会でもあった。
それこそ「万里の波濤」を越えるような求道の熱い心で集い来られたのは、世界六十五カ国・地域、二百八十人の地涌の指導者である。
「道のとを(遠)きに心ざしのあらわるるにや」(御書一二二三ページ)と賞讃された御本仏のお心を拝するにつけ、同志の尊き「心ざし」の陰徳陽報は厳然たり、と確信してやまない。
総会の前日、世界の友は、台風・大雨の被災等を乗り越えてきた関東五県の三十二会場に走って、交流交歓会に臨んだ。
"地球家族"のザダンカイには、多数の友人も参加され、南無妙法蓮華経の題目が"世界の共通語"になっていることや、海外メンバーの明るさや信仰体験に大きな感動の輪が広がった。
世界の友と日本の友の信心の息吹が力強く響き合って、「随喜する声を聞いて随喜し」(同一一九九ページ)という大歓喜の連鎖が起こったのだ。まさに人間と人間、魂と魂の生き生きとした結縁と触発こそ、広宣流布の源泉といってよい。師弟の絆、同志の団結の不変の力がここにある。
戸田先生とご一緒に迎えた最後の創立記念日に、私は書き留めた。
「先生の力で、われらはこれまで育つ。
先生の力で、妙法の境涯を開く。
先生の力で、われらの力は発揮できた。
先生の師恩は、山よりも高し。海よりも深し。
忘れじ、われは。偉大なる師の歴史を世界に示さん。誓う、堅く」——
この不二の縁で結ばれた後継の陣列によって、世界広布の大道はいやまして開かれていくのだ。
◇種を蒔く人の歌
災害が打ち続いた本年、農漁光部の方々のご苦労が痛いほど偲ばれてならない。「変毒為薬」されゆくことを祈念し、題目を送らせていただく日々である。
豊かな実りの陰には、大地を耕し、種を蒔いた人の苦闘が必ずある。
長年、親交を結んだキルギス共和国出身の文豪アイトマートフ氏は、祖国の古謡「種蒔く人」を深く愛されていた。
創価学園生に温かな励ましを送られた際にも、この古謡を朗誦された。
「蒔かれた種に心ゆくまで水をやり……一粒の種が千粒の実をつけますように」——と。
炎天をものともせず、農作業に励む尊さを謳い上げた一節を通し、「種蒔く人の祈り」を強調したのだ。とともに氏は、後悔なき人生の根本を、こうも示していた。
「自分がだれで、どこから来たのかを忘れないこと、打算も理由もなしに無条件に自分を愛し、育ててくれた人々への感謝を忘れないこと」と。
創価の多宝の父たち母たちは、同志に会う際、祈り抜いて臨んできた。その真剣な心に「ここまで自分のことを思ってくれていたのか」と多くの後輩が立ち上がり、広布の闘士に育ったのだ。
いつの時代も、人材の育成に近道はない。だが友の可能性を信じ、大確信で向き合えば、時間はかかろうとも、必ず成長の姿で応えてくれる。
素晴らしい伝統となった未来部の「E—1グランプリ」も、実に多くの方々の祈りと真心の結晶である。晴れ舞台に立った未来部の友は笑顔で語った。「応援してくださった同志の皆さんの祈りのおかげなんです」と。
今回、多くの未来部員とその友が、挑戦してくれた。伸びゆく世界市民たちは、何と凜々しく、何と心豊かに、何と聡明に育ってくれていることだろうか!
この尊き心の大地に、私たちはさらに希望の励ましを注いでいきたい。
◇勇気を! どんな壁も必ず破れる! 挑戦し突破せよ
嬉しいことに今、世界の青年たちが小説『新・人間革命』を学んでくれている。それは、さながら師弟の心の対話である。
欧州でも「『新・人間革命』世代よ 光り輝け!」を合言葉に、連帯を広げている。
本年十一月は、あの「ベルリンの壁」の崩壊から三十年——。
私は、十年前(二〇〇九年)の師走、冷戦終結の立役者ゴルバチョフ氏と語り合った。
「今再び、『どんな壁も必ず打ち破れるのだ』という勇気を、共に世界の青年に贈りたい」と。
人生も、社会も、常に「壁」との戦いである。
しかし、行く手を阻む壁を一つ一つ突破しゆくことが、青春の挑戦であり、本懐である。そして「地球民族主義」のビジョンをもって、世界を分断するいかなる壁も、悠然と越えていくのだ。
一人の「人間革命」から人類の「宿命転換」へ——この大いなる主題を誇り高く掲げ、わが創価の世界市民よ、誓いの後継たちよ、地涌の使命の炎を燃やし、走りゆこうではないか!
種種物御消息 P1549
『其の上雨ふりかぜふき人のせいするにこそ心ざしはあらわれ候へ』
【通解】
そのうえ、雨が降り、風が吹き、人が制止する時にこそ、志はあらわれるものである。
☆随筆「人間革命」光あれ 創価の陣列に力あり 2019年12月2日
◇学会は永遠に前進! 威風堂々と
その日その朝、私は、師から託されていた使命を胸に、遠大なる走破へ一歩を踏み出した。
愛する沖縄の天地で、小説『人間革命』の執筆を始めたのである。
一九六四年(昭和三十九年)の十二月。日付は恩師・戸田先生の命日である二日と決めていた。世界広宣流布の旅に出発したのも、会長就任の年、十月の二日である。
恩師の「妙悟空」の筆名を「法悟空」として引き継いだ『人間革命』は、それ自体が師弟継承の物語といってよい。
師の厳しくも温かな眼差しを常に感じながら、先生ならどうされるかを常に問いながら、ペンの闘争に打って出たのだ。
◇黎明は沖縄から
五十五年前、沖縄本部の小さな和室の文机で書き起こした「黎明」の章は、沖縄の宝友たちとの共戦譜そのものである。
前夜の地区部長会では「国土世間を変えゆく要諦は、人間革命にある。必ず沖縄を、平和と繁栄の、模範の社会に!」と語り合った。
戦争で両親を亡くした青年部の友には、恩師の和歌を書き贈った。
「辛くとも
歎くな友よ
明日の日に
広宣流布の
楽土をぞみん」
最初の原稿を書き上げた午後には、学生部の友と固い握手を交わした。その英才たちが中核となって、十年後、青年部の反戦出版の第一弾となる『打ち砕かれしうるま島』を発刊してくれたのである。
共戦の五十五年の歳月、大誠実の沖縄家族は一人ひとりが自らの人間革命に挑みながら、人類の希望と光る楽土の建設へ、「命をかけて ひと筋に」走り続けてくれた。
明年は、沖縄支部の結成六十周年でもある。今再び沖縄から、広宣流布と立正安国の新たな「黎明」が世界へ広がりゆくことを、私は強盛に祈ってやまない。
◇人材を育む祈り
創立九十周年へ、わが同志は今、威風堂々の大前進を開始している。
「先駆」の大九州も、「常勝」の大関西も、意気と歓喜にみなぎる美事な総会であった。
日本全国いずこでも、新進気鋭のリーダーが誕生し、百戦錬磨の先輩と共に、御本仏から任された「其の国の仏法」(御書一四六七ページ)のために奮闘している。頼もしい限りだ。
最晩年、「もう何もいらない。ただ人材が欲しい」と語られていた戸田先生がどんなに喜ばれているか。
戸田先生が線を引き、二重丸を付して大切にされていた有名な御聖訓がある。
「妙法蓮華経の五字・末法の始に一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけ(魁)したり、わたうども(和党共)二陣三陣つづきて迦葉・阿難にも勝ぐれ天台・伝教にもこへよかし」(同九一〇ページ)
先生は、この仰せのままに、殉教の先師・牧口先生の心を継ぎ、戦後の荒野に、ただ一人立たれたのである。
そして二陣三陣と続く地涌の若人を呼び出し、薫陶された。魂の炎をつなぐ師弟の共戦と後継なくして、一閻浮提広宣流布の実現はないからだ。
明「前進・人材の年」は、まさに、この共戦・後継に焦点がある。
◇誓いの後継よ 二陣三陣と立ち上がれ
日蓮大聖人は、四条金吾への手紙に、「殿の御事をば・ひまなく法華経・釈迦仏・日天に申すなり其の故は法華経の命を継ぐ人なればと思うなり」(同一一六九ページ)と綴られた。
御自分のことよりも、わが直弟子こそ「法華経の命を継ぐ人」であり、何よりも大事な存在であると、勝利を祈り、励まし抜かれた大慈大悲が拝されてならない。
後輩を自分以上の人材に、そして二陣三陣と続く後継の友の道を、広々と開いてみせる——この深き祈りと励ましが人材を育むのである。
そのためには、まず、先輩やリーダーが自ら労苦の汗を流すことだ。人びとに尽くし、勇気と希望を広げる人材の手本を自分が示す以外にない。生まれ変わった決意で、自身の人間革命に挑戦しゆくのだ。
「月月・日日につよ(強)り給へ」(御書一一九〇ページ)と仰せのように、惰性を排し、朗々たる題目の師子吼で魔を打ち破って、一日一日、生き生きと前進することだ。
「創造的な活動によって、人は自分自身に新しい命を授ける」——これは、ナチスの暴虐に苦しむ祖国ポーランドのために戦った音楽家パデレフスキの言葉である。
学会は「価値創造」の団体である。創価の師弟は、この濁世にあって、何があろうとも、平和と幸福の価値を無限に創造しゆく使命を担って、ここに雲集しているのだ。
◇生命は響き合う
十一月十八日、創立のその日に開催された本部幹部会は、"世界民衆平和会議"というべきSGI総会でもあった。
それこそ「万里の波濤」を越えるような求道の熱い心で集い来られたのは、世界六十五カ国・地域、二百八十人の地涌の指導者である。
「道のとを(遠)きに心ざしのあらわるるにや」(御書一二二三ページ)と賞讃された御本仏のお心を拝するにつけ、同志の尊き「心ざし」の陰徳陽報は厳然たり、と確信してやまない。
総会の前日、世界の友は、台風・大雨の被災等を乗り越えてきた関東五県の三十二会場に走って、交流交歓会に臨んだ。
"地球家族"のザダンカイには、多数の友人も参加され、南無妙法蓮華経の題目が"世界の共通語"になっていることや、海外メンバーの明るさや信仰体験に大きな感動の輪が広がった。
世界の友と日本の友の信心の息吹が力強く響き合って、「随喜する声を聞いて随喜し」(同一一九九ページ)という大歓喜の連鎖が起こったのだ。まさに人間と人間、魂と魂の生き生きとした結縁と触発こそ、広宣流布の源泉といってよい。師弟の絆、同志の団結の不変の力がここにある。
戸田先生とご一緒に迎えた最後の創立記念日に、私は書き留めた。
「先生の力で、われらはこれまで育つ。
先生の力で、妙法の境涯を開く。
先生の力で、われらの力は発揮できた。
先生の師恩は、山よりも高し。海よりも深し。
忘れじ、われは。偉大なる師の歴史を世界に示さん。誓う、堅く」——
この不二の縁で結ばれた後継の陣列によって、世界広布の大道はいやまして開かれていくのだ。
◇種を蒔く人の歌
災害が打ち続いた本年、農漁光部の方々のご苦労が痛いほど偲ばれてならない。「変毒為薬」されゆくことを祈念し、題目を送らせていただく日々である。
豊かな実りの陰には、大地を耕し、種を蒔いた人の苦闘が必ずある。
長年、親交を結んだキルギス共和国出身の文豪アイトマートフ氏は、祖国の古謡「種蒔く人」を深く愛されていた。
創価学園生に温かな励ましを送られた際にも、この古謡を朗誦された。
「蒔かれた種に心ゆくまで水をやり……一粒の種が千粒の実をつけますように」——と。
炎天をものともせず、農作業に励む尊さを謳い上げた一節を通し、「種蒔く人の祈り」を強調したのだ。とともに氏は、後悔なき人生の根本を、こうも示していた。
「自分がだれで、どこから来たのかを忘れないこと、打算も理由もなしに無条件に自分を愛し、育ててくれた人々への感謝を忘れないこと」と。
創価の多宝の父たち母たちは、同志に会う際、祈り抜いて臨んできた。その真剣な心に「ここまで自分のことを思ってくれていたのか」と多くの後輩が立ち上がり、広布の闘士に育ったのだ。
いつの時代も、人材の育成に近道はない。だが友の可能性を信じ、大確信で向き合えば、時間はかかろうとも、必ず成長の姿で応えてくれる。
素晴らしい伝統となった未来部の「E—1グランプリ」も、実に多くの方々の祈りと真心の結晶である。晴れ舞台に立った未来部の友は笑顔で語った。「応援してくださった同志の皆さんの祈りのおかげなんです」と。
今回、多くの未来部員とその友が、挑戦してくれた。伸びゆく世界市民たちは、何と凜々しく、何と心豊かに、何と聡明に育ってくれていることだろうか!
この尊き心の大地に、私たちはさらに希望の励ましを注いでいきたい。
◇勇気を! どんな壁も必ず破れる! 挑戦し突破せよ
嬉しいことに今、世界の青年たちが小説『新・人間革命』を学んでくれている。それは、さながら師弟の心の対話である。
欧州でも「『新・人間革命』世代よ 光り輝け!」を合言葉に、連帯を広げている。
本年十一月は、あの「ベルリンの壁」の崩壊から三十年——。
私は、十年前(二〇〇九年)の師走、冷戦終結の立役者ゴルバチョフ氏と語り合った。
「今再び、『どんな壁も必ず打ち破れるのだ』という勇気を、共に世界の青年に贈りたい」と。
人生も、社会も、常に「壁」との戦いである。
しかし、行く手を阻む壁を一つ一つ突破しゆくことが、青春の挑戦であり、本懐である。そして「地球民族主義」のビジョンをもって、世界を分断するいかなる壁も、悠然と越えていくのだ。
一人の「人間革命」から人類の「宿命転換」へ——この大いなる主題を誇り高く掲げ、わが創価の世界市民よ、誓いの後継たちよ、地涌の使命の炎を燃やし、走りゆこうではないか!
2019年12月8日日曜日
2019.12.08 わが友に贈る
◇今週のことば
勝利の年を飾る座談会。
互いの奮闘を讃え合い
会場のご家族に感謝を!
ヤング白ゆりの光と共に
明るく新年へ出発だ。
2019年12月8日
四条金吾殿御返事 P1136
『大難来れども憶持不忘の人は希なるなり、受くるはやすく持つはかたしさる間成仏は持つにあり』
【通解】
大難が来ても、この法華経を常に思い持って忘れない人はまれである。法華経を受けることはやさしく、持ち続けることは難しい。そして、成仏は持ち続けることにある。
名字の言 「モモ」に学ぶこと 2019年12月8日
忙しい時こそ、読み返したくなる一書がある。ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの小説『モモ』である▼「時間がない」と、せわしなく生きている大人が増え、人間らしさを失って殺伐としていく社会に警鐘を鳴らした作品だ。そうした大人たちと対照的に描かれるのが、主人公の少女モモである。彼女は話を聴く名人。ただじっと相手を見つめ、悩みや愚痴に耳を傾ける。相手は話を聴いてもらううちに、不思議と勇気や希望、知恵が湧き、自信を取り戻すのだ▼多忙を極めると失いがちなのが、人と向き合う心の余裕。「忙」という字を「心」が「亡ぶ」と書くのも合点がいく。どんなに忙しくとも、悩める友を前にして「何か力になれないか」と寄り添う心を、失いたくはないものだ▼仏の別名を「如来」という。「如々として来る」、つまり瞬間瞬間の生命のことである。友に尽くす中で境涯を広げ、一瞬一瞬の生命を最大に輝かせていく姿こそ、仏法の説く生き方にほかならない▼池田先生は「人間が人間らしくあること、本当の意味での充足感、幸福感は、"結びつき"を通してしか得られない」と訴えた。支え合う人生を生きよう。人のために心を使った分だけ、自分の心も大きくなり、時間の使い方も豊かになる。(之)
寸鉄 2019年12月8日
世界のために戦う会長がいる日本は幸せ—作家。師弟に生きる誉れも高く
北九州の日。火の国の友が対話の旋風!堂々たる"先駆の中の先駆"を頼む
「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」御書。信心は純真・地道に
異例の早さで流感が流行と。手洗い・マスク着用の徹底を。集団感染防げ
感謝を伝えると相手との絆も強く—心理学。同志に「ありがとう」の言葉を
☆負けじ魂ここにあり 第24回 関西校
◇関西創価学園と創立者・池田先生(2003〜05年度)
関西の地に創価の学舎が誕生して30年余り。卒業生は、1万人になろうとしていた。
創立者・池田先生は、平和・文化・教育のための行動を一段と大きく展開。国内外の識者らと会い、次々と語らいを重ねていた。
そうした激務の中、時間をこじあけるようにして、たびたび学園生と出会いを結んだ。
先生は学園生に、こう信頼を寄せる。「皆さん方のために、世界へ続く道を完璧に開いておきます。私が開いた『平和と人道の連帯』の正道を、皆さん方が、さらに大きく、豊かに、無限に広げゆくことを願い、期待し、信じております」
2004年11月10日。秋に色づく東京・八王子市の創価大学のキャンパスを、関西創価高校の3年生20人が歩いていた。翌春、創大・女子短期大学への進学を予定する生徒の代表である。学長や学部長と懇談などを行う研修のため、関西から訪れていたのだ。
池田記念講堂付近を散策していた時だった。講堂脇の坂の下からゆっくりと車が近づいてきた。後部座席の窓が開くと、そこには池田先生ご夫妻の姿が。
"先生だ!"
集まる生徒たちに、先生は次々と声を掛けていく。
「お母さんによろしく。お母さんを大事にね」
「皆のことを、ずっと待っていたんだよ」
「とても優秀だね。頑張りなさい」
温かな振る舞いに、学園生の笑顔がはじける。皆、思い思いの決意や感謝を述べた。交流はわずかな時間だったが、先生の慈愛は若き心に深く強く刻まれた。
◇温かな振る舞い
藤田将大さん(高校30期)は、法学部進学予定者の代表として参加した。小学校から学園で学び、東京校と中継で結んで行われる行事では、画面越しに先生の姿を見ることが多く、どこか遠い存在のように思っていた。
「物理的な距離は関係ありませんでした。先生は常に学園生のことを気に掛けてくださっているのだと実感しました」
"成長した結果で応えたい"と、藤田さんは創大で一層、勉学に励む。3年次には交換留学でアルゼンチンに渡った。
しかし帰国後、就職活動で苦難に直面する。リーマン・ショックで不況の嵐が吹き荒れたのだ。藤田さんは300社以上にエントリーし、次々と試験を受けるも不採用が続いた。ようやく内定を勝ち取ったのは32社目に受けた大手製薬会社。創大の新卒として初の採用だった。
就職後は営業マンとして奮闘し、ある指定難病の薬剤で全国一の売り上げを7年連続で達成。藤田さんの入社をきっかけに、創大出身者の採用も続いた。現在は、グループ会社の非常勤取締役も務める。
◇偉くなれ!
2005年9月16日、創大の本部棟前。ここでも、池田先生と学園生との忘れ得ぬ出会いが刻まれた。
集まっていたのは、修学旅行で訪れていた関西創価小学校生。そこへ、先生の乗った車が到着する。先生は手前で車を降りると、歩いて児童たちの元へ。
「よく来たね!」
「会えて、うれしい」
「みんな優秀だ」
先生は、その場にいた6年生110人全員と握手を交わし、一人一人に声を掛けていく。
「負けちゃいけないよ」
「親孝行するんだよ」
藤井伸夫さん(高校37期)は緊張しながら、自分の所まで先生が来るのを、今か今かと待っていた。
「1年生の時からお会いするのを、楽しみにしていました!」
藤井さんが元気いっぱい叫ぶと、先生は「そうか」と抱き締める。
「偉くなりなさい。偉くなってまた会おう。創大に来るんだよ。お父さん、お母さんを大事にね」
藤井さんは大阪に戻ると、感動のままを両親に話した。
しかし、困ったことが一つ。幼い頃から医療の道を志していたため、他大学への進学を考えていたのだ。藤井さんは母の勧めで、思いの丈を書き、先生に手紙を送った。すると、すぐに返事が。
「学園を出れば、創大を出たのと同じだから、わが道を堂々と歩み抜きなさい」
藤井さんは青春の決意のまま勉学に挑み、私立大学の歯学部を経て、昨年から国立大学の付属病院に勤務する。口腔外科の歯科医師として、夢への第一歩を踏み出した。
「"偉くなってまた会おう"との先生の言葉を胸に、患者の心までケアできる一流の歯科医師に成長していきます!」
◇青春の生き方
リー幸代さん(中学34期)も、創大での励ましを胸に刻む一人。池田先生の柔らかな手の感触を、今も鮮明に覚えている。
先生はあの日、リーさんに「お父さん、お母さんによろしくね」と語った。
アメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれたリーさん。学園に入学して以来、両親は、創立者と娘の出会いをずっと念願していた。
"本当に先生は何でもご存じなんだ"。家に帰って報告すると、両親も一緒に喜んでくれた。
顔を太陽の方へと向ければ影は後ろに回る。常に正しく朗らかに、希望に燃えて前へ!
中学を卒業後、リーさんは家族でハワイに移った。学校の授業は当然、英語。友達もなかなかできなかった。
"ずっと学園だったら良かったのに……"
寂しい生活の中で、励みとなったのは、学園時代に友人たちと学んだ、池田先生のスピーチやメッセージ。
とりわけ、中学の入学式に寄せられたメッセージを繰り返し読んだ。その中で、先生はニュージーランドの先住民マオリの言葉「顔を太陽に向けよ! そうすれば、影はあなたの後ろに回る」を通して訴えた。
「これが、青春の生き方の真髄です。悩みに負けたり、悪い縁に紛動されたり、小さな感情に流されたりして、暗く、わびしい影に入ってはなりません。常に、正しく、明るく、朗らかに、前へ、また前へ、希望に燃えて進みゆくことです」
"暗くなっちゃいけない!"。奮起したリーさんは、4年間の予定だった高校を2年で卒業。奨学生にも選ばれ、短期大学で美術史を学んだ。
現在は、ホテル内にある服飾店で働く傍ら、ハワイの隠れた魅力を紹介するテレビ番組でリポーターとしても活躍する。
番組で取り上げた店や地域が旅行客でにぎわい、現地の人々にも喜ばれている。
正しく、明るく、朗らかに——心にはいつも先生の指針が輝いている。
2005年11月、先生は、関西学園歌「関西創価 わが誇り」を贈った。
♪見つめむ未来に
父ははの
笑顔の誓いを
忘れずに
師弟は共に
世界をば
関西創価よ
常勝の
おお大関西
永遠に勝て
学園生は希望の未来を見つめながら、わが人生の"常勝の道"を力強く進んでいる。
(月1回の掲載を予定)
【池田先生の主な足跡】(2003年4月〜06年3月)
2003年
〈5月9日〉
「随筆 新・人間革命」<「平和の園」関西創価学園>を発表。「関西創価の同窓のスクラムこそ、私の命であり、また私と妻の宝である。さらにまた、わが家全員の夢であり、そして、我ら関西家族みなの希望でもある」とつづる
2004年
〈9月15日〉
修学旅行で東京を訪れていた関西創価小学校6年生を激励(新宿区内)。「万歳と 皆で叫ばむ 創価小 未来の偉人よ 負けずに育てと」との和歌を贈る
〈11月10日〉
翌春、創価大学・女子短期大学への進学を予定している生徒の代表を激励(創大)
2005年
〈3月3日〉
関西創価学園の草創期をつづった、小説『新・人間革命』「希望」の章の新聞連載が開始(〜5/23)
〈4月29日〉
パラグアイ国立イタプア大学の名誉博士号授与式に高校2年生が出席(東京・渋谷区内)
〈9月16日〉
修学旅行で東京を訪れた小学6年生を激励(創大)
〈11月8日〉
中学3年生らの創大研修で、関西学園歌「関西創価 わが誇り」の歌詞を贈る(本紙発表は11月11日付)
勝利の年を飾る座談会。
互いの奮闘を讃え合い
会場のご家族に感謝を!
ヤング白ゆりの光と共に
明るく新年へ出発だ。
2019年12月8日
四条金吾殿御返事 P1136
『大難来れども憶持不忘の人は希なるなり、受くるはやすく持つはかたしさる間成仏は持つにあり』
【通解】
大難が来ても、この法華経を常に思い持って忘れない人はまれである。法華経を受けることはやさしく、持ち続けることは難しい。そして、成仏は持ち続けることにある。
名字の言 「モモ」に学ぶこと 2019年12月8日
忙しい時こそ、読み返したくなる一書がある。ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの小説『モモ』である▼「時間がない」と、せわしなく生きている大人が増え、人間らしさを失って殺伐としていく社会に警鐘を鳴らした作品だ。そうした大人たちと対照的に描かれるのが、主人公の少女モモである。彼女は話を聴く名人。ただじっと相手を見つめ、悩みや愚痴に耳を傾ける。相手は話を聴いてもらううちに、不思議と勇気や希望、知恵が湧き、自信を取り戻すのだ▼多忙を極めると失いがちなのが、人と向き合う心の余裕。「忙」という字を「心」が「亡ぶ」と書くのも合点がいく。どんなに忙しくとも、悩める友を前にして「何か力になれないか」と寄り添う心を、失いたくはないものだ▼仏の別名を「如来」という。「如々として来る」、つまり瞬間瞬間の生命のことである。友に尽くす中で境涯を広げ、一瞬一瞬の生命を最大に輝かせていく姿こそ、仏法の説く生き方にほかならない▼池田先生は「人間が人間らしくあること、本当の意味での充足感、幸福感は、"結びつき"を通してしか得られない」と訴えた。支え合う人生を生きよう。人のために心を使った分だけ、自分の心も大きくなり、時間の使い方も豊かになる。(之)
寸鉄 2019年12月8日
世界のために戦う会長がいる日本は幸せ—作家。師弟に生きる誉れも高く
北九州の日。火の国の友が対話の旋風!堂々たる"先駆の中の先駆"を頼む
「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」御書。信心は純真・地道に
異例の早さで流感が流行と。手洗い・マスク着用の徹底を。集団感染防げ
感謝を伝えると相手との絆も強く—心理学。同志に「ありがとう」の言葉を
☆負けじ魂ここにあり 第24回 関西校
◇関西創価学園と創立者・池田先生(2003〜05年度)
関西の地に創価の学舎が誕生して30年余り。卒業生は、1万人になろうとしていた。
創立者・池田先生は、平和・文化・教育のための行動を一段と大きく展開。国内外の識者らと会い、次々と語らいを重ねていた。
そうした激務の中、時間をこじあけるようにして、たびたび学園生と出会いを結んだ。
先生は学園生に、こう信頼を寄せる。「皆さん方のために、世界へ続く道を完璧に開いておきます。私が開いた『平和と人道の連帯』の正道を、皆さん方が、さらに大きく、豊かに、無限に広げゆくことを願い、期待し、信じております」
2004年11月10日。秋に色づく東京・八王子市の創価大学のキャンパスを、関西創価高校の3年生20人が歩いていた。翌春、創大・女子短期大学への進学を予定する生徒の代表である。学長や学部長と懇談などを行う研修のため、関西から訪れていたのだ。
池田記念講堂付近を散策していた時だった。講堂脇の坂の下からゆっくりと車が近づいてきた。後部座席の窓が開くと、そこには池田先生ご夫妻の姿が。
"先生だ!"
集まる生徒たちに、先生は次々と声を掛けていく。
「お母さんによろしく。お母さんを大事にね」
「皆のことを、ずっと待っていたんだよ」
「とても優秀だね。頑張りなさい」
温かな振る舞いに、学園生の笑顔がはじける。皆、思い思いの決意や感謝を述べた。交流はわずかな時間だったが、先生の慈愛は若き心に深く強く刻まれた。
◇温かな振る舞い
藤田将大さん(高校30期)は、法学部進学予定者の代表として参加した。小学校から学園で学び、東京校と中継で結んで行われる行事では、画面越しに先生の姿を見ることが多く、どこか遠い存在のように思っていた。
「物理的な距離は関係ありませんでした。先生は常に学園生のことを気に掛けてくださっているのだと実感しました」
"成長した結果で応えたい"と、藤田さんは創大で一層、勉学に励む。3年次には交換留学でアルゼンチンに渡った。
しかし帰国後、就職活動で苦難に直面する。リーマン・ショックで不況の嵐が吹き荒れたのだ。藤田さんは300社以上にエントリーし、次々と試験を受けるも不採用が続いた。ようやく内定を勝ち取ったのは32社目に受けた大手製薬会社。創大の新卒として初の採用だった。
就職後は営業マンとして奮闘し、ある指定難病の薬剤で全国一の売り上げを7年連続で達成。藤田さんの入社をきっかけに、創大出身者の採用も続いた。現在は、グループ会社の非常勤取締役も務める。
◇偉くなれ!
2005年9月16日、創大の本部棟前。ここでも、池田先生と学園生との忘れ得ぬ出会いが刻まれた。
集まっていたのは、修学旅行で訪れていた関西創価小学校生。そこへ、先生の乗った車が到着する。先生は手前で車を降りると、歩いて児童たちの元へ。
「よく来たね!」
「会えて、うれしい」
「みんな優秀だ」
先生は、その場にいた6年生110人全員と握手を交わし、一人一人に声を掛けていく。
「負けちゃいけないよ」
「親孝行するんだよ」
藤井伸夫さん(高校37期)は緊張しながら、自分の所まで先生が来るのを、今か今かと待っていた。
「1年生の時からお会いするのを、楽しみにしていました!」
藤井さんが元気いっぱい叫ぶと、先生は「そうか」と抱き締める。
「偉くなりなさい。偉くなってまた会おう。創大に来るんだよ。お父さん、お母さんを大事にね」
藤井さんは大阪に戻ると、感動のままを両親に話した。
しかし、困ったことが一つ。幼い頃から医療の道を志していたため、他大学への進学を考えていたのだ。藤井さんは母の勧めで、思いの丈を書き、先生に手紙を送った。すると、すぐに返事が。
「学園を出れば、創大を出たのと同じだから、わが道を堂々と歩み抜きなさい」
藤井さんは青春の決意のまま勉学に挑み、私立大学の歯学部を経て、昨年から国立大学の付属病院に勤務する。口腔外科の歯科医師として、夢への第一歩を踏み出した。
「"偉くなってまた会おう"との先生の言葉を胸に、患者の心までケアできる一流の歯科医師に成長していきます!」
◇青春の生き方
リー幸代さん(中学34期)も、創大での励ましを胸に刻む一人。池田先生の柔らかな手の感触を、今も鮮明に覚えている。
先生はあの日、リーさんに「お父さん、お母さんによろしくね」と語った。
アメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれたリーさん。学園に入学して以来、両親は、創立者と娘の出会いをずっと念願していた。
"本当に先生は何でもご存じなんだ"。家に帰って報告すると、両親も一緒に喜んでくれた。
顔を太陽の方へと向ければ影は後ろに回る。常に正しく朗らかに、希望に燃えて前へ!
中学を卒業後、リーさんは家族でハワイに移った。学校の授業は当然、英語。友達もなかなかできなかった。
"ずっと学園だったら良かったのに……"
寂しい生活の中で、励みとなったのは、学園時代に友人たちと学んだ、池田先生のスピーチやメッセージ。
とりわけ、中学の入学式に寄せられたメッセージを繰り返し読んだ。その中で、先生はニュージーランドの先住民マオリの言葉「顔を太陽に向けよ! そうすれば、影はあなたの後ろに回る」を通して訴えた。
「これが、青春の生き方の真髄です。悩みに負けたり、悪い縁に紛動されたり、小さな感情に流されたりして、暗く、わびしい影に入ってはなりません。常に、正しく、明るく、朗らかに、前へ、また前へ、希望に燃えて進みゆくことです」
"暗くなっちゃいけない!"。奮起したリーさんは、4年間の予定だった高校を2年で卒業。奨学生にも選ばれ、短期大学で美術史を学んだ。
現在は、ホテル内にある服飾店で働く傍ら、ハワイの隠れた魅力を紹介するテレビ番組でリポーターとしても活躍する。
番組で取り上げた店や地域が旅行客でにぎわい、現地の人々にも喜ばれている。
正しく、明るく、朗らかに——心にはいつも先生の指針が輝いている。
2005年11月、先生は、関西学園歌「関西創価 わが誇り」を贈った。
♪見つめむ未来に
父ははの
笑顔の誓いを
忘れずに
師弟は共に
世界をば
関西創価よ
常勝の
おお大関西
永遠に勝て
学園生は希望の未来を見つめながら、わが人生の"常勝の道"を力強く進んでいる。
(月1回の掲載を予定)
【池田先生の主な足跡】(2003年4月〜06年3月)
2003年
〈5月9日〉
「随筆 新・人間革命」<「平和の園」関西創価学園>を発表。「関西創価の同窓のスクラムこそ、私の命であり、また私と妻の宝である。さらにまた、わが家全員の夢であり、そして、我ら関西家族みなの希望でもある」とつづる
2004年
〈9月15日〉
修学旅行で東京を訪れていた関西創価小学校6年生を激励(新宿区内)。「万歳と 皆で叫ばむ 創価小 未来の偉人よ 負けずに育てと」との和歌を贈る
〈11月10日〉
翌春、創価大学・女子短期大学への進学を予定している生徒の代表を激励(創大)
2005年
〈3月3日〉
関西創価学園の草創期をつづった、小説『新・人間革命』「希望」の章の新聞連載が開始(〜5/23)
〈4月29日〉
パラグアイ国立イタプア大学の名誉博士号授与式に高校2年生が出席(東京・渋谷区内)
〈9月16日〉
修学旅行で東京を訪れた小学6年生を激励(創大)
〈11月8日〉
中学3年生らの創大研修で、関西学園歌「関西創価 わが誇り」の歌詞を贈る(本紙発表は11月11日付)
2019年12月7日土曜日
2019.12.07 わが友に贈る
「会うと元気になる」
「話すと勇気が湧く」
そう慕われる人に!
真心と誠実で光る
人格の王者たれ!
常楽我浄御書 P1301
『仏は一人なり外道は多勢なりしかども外道はありのごとし仏は竜のごとく師子王のごとくましませしかばこそせめかたせ給いぬ』
【通解】
仏は一人であり、外道は多勢であったけれども、外道は蟻のようなものであり、仏は竜のようで、また師子王のようであられたので、責め勝たれたのである。
名字の言 命のビザ——杉原千畝の思いとは 2019年12月7日
第2次世界大戦中、ナチスに迫害されたユダヤ人にビザを発給し、多くの命を救った外交官・杉原千畝。彼は少年期を名古屋市内で過ごした▼当時の居住地付近から出身校の愛知県立第五中学校(現・県立瑞陵高校)を結んだルートが「杉原千畝 人道の道」と名付けられている。彼が歩んだ道と眺めた風景に触れながら、足跡をしのぶことができる▼現在、名古屋市で「勇気の証言——ホロコースト展 アンネ・フランクと杉原千畝の選択」愛知展が開催されている(9日まで)。彼は困難な状況下でビザを発給したことについて、後年、「大したことをしたわけじゃない。当然のことをしただけです」と語った▼真に偉大なことは、日常の地道な振る舞いの中にあるのかもしれない。池田先生は「友好や平和といっても、彼方にあるのではない。身近な一人に、どんな思いで接し、何をするのかにかかっている」と。目の前の一人を大切に、真心込めて励ましを重ねていく。ここに生命尊厳の世界を築く道がある▼明年1月1日で杉原千畝の生誕120年。彼が救った約6000人の命は今、その子孫を含めると約25万人に広がるといわれる。ささやかに見える私たちの「挑戦の一歩」もまた、いつか多くの人々の幸福を開く道になると確信したい。(当)
寸鉄 2019年12月7日
法華経と申すは一切衆生を仏になす秘術—御書。語った分だけ幸福は拡大
神奈川青年部「師弟勝利の日」。対話に率先!堂々たる正義後継のスクラム
あらゆる人間関係で近隣の重要性をまず考えよ—哲人。友情の輪を地道に
統監担当者に感謝。緻密な労作業こそ学会の礎。支える陰徳に陽報は燦然
手口を知っていても騙された—これ詐欺被害者の実態。粘り強く注意喚起
☆心に御書を 第10回 会場提供の福徳は無量
◇御文
『家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん』(南部六郎殿御書、1374ページ)
◇通解
(伝教大師は言っている。)「家に正法を褒めたたえる勤めがあれば、七難は必ず退散する」
◇池田先生が贈る指針
妙法の音声が響く家庭は仏天に必ず守られる。
いわんや、自宅を広布の会場に提供してくださるご一家の福徳は、無量にして永遠である。諸難に打ち勝っていける。
地涌の宝友が喜び集う個人会館、個人会場は、現代の「法華経の会座」だ。地域の宝城である。
尊き真心に感謝し、ご家族や近隣にも配慮して、皆で一段と大切に!
☆12月度男子部 同生同名御書
◇信心貫く人が勝利者 "陰の戦い"に陽報は必ず
12月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では「同生同名御書」を研さん。仏法の因果の理法により、広布に尽くす行動は全てが福徳に変わることを学ぶ。
◇御文
『人の身には同生同名と申す二のつかひを天生るる時よりつけさせ給いて影の身に・したがふがごとく須臾も・はなれず、大罪・小罪・大功徳・小功徳すこしも・おとさず・かはるがはる天にのぼて申し候と仏説き給う、此の事ははや天も・しろしめしぬらん、たのもしし・たのもしし』(御書1115ページ)
◇通解
人の身には、同生と同名という二人の使いを、天は、その人が生まれたときからつけられている。(この二人の神は)影が身に随うように、寸時も離れず、その人の大罪・小罪・大功徳・小功徳を少しもおとさず、かわるがわる天に昇って報告していると、仏は説かれている。このこと(日眼女が夫・四条金吾を佐渡に送り出したこと)は、すでに天も知っていることであろう。まことに、頼もしいことである。
◇背景と大意
本抄は文永9年(1272年)4月、流罪地の佐渡・一谷に日蓮大聖人を訪ねた四条金吾に託し、鎌倉で留守を守る金吾の妻・日眼女に与えられたお手紙である。
武士として江間氏に仕えた四条金吾は、純真な信仰を貫き、鎌倉の門下の中心的存在として活躍。大聖人から「崇峻天皇御書」など数々の御書を頂いている。
本抄で大聖人は、金吾夫妻の強盛な信心と、遠く隔てた佐渡の地まで夫の金吾を送り出した日眼女の志を称賛。その功徳は必ず御本尊に通じると述べ、不退の信心を勧められている。
◇解説
本抄の題号に掲げられている「同生」「同名」とは、それぞれ「同生天」「同名天」のことである。
人が生まれた時から常に両肩にいて、瞬時も離れずに、その人の全ての行動の善悪を天に報告するという神であり、別名を倶生神ともいう。
二人の神が示すのは、生命の「因果の理法」である。すなわち、私たちの一念や振る舞いは、誰が知らなくても、全て自己の生命に刻まれ、必ず善悪の報いを受ける。この因果律は、仏法が明かす根本的な原理である。
拝読御文の「此の事」は、日眼女が、佐渡の地へと夫の四条金吾を送り出したことを指す。
この前段で大聖人は、頼れる使いもいない、乱れた世で、夫を送り出した日眼女の真心は「大地よりも厚い」「虚空よりも高い」(御書1115ページ、通解)と、その潔い志をたたえられている。
そして、同生天・同名天の法理を通して、「此の事」を、必ず諸天が見守っていると確信を込めて仰せである。
陰の立場で仏法に尽くす日眼女は、どれほど励まされたことであろうか。
大聖人が四条金吾に宛てられた別の御書には、「陰徳あれば陽報あり」(同1178ページ)とも仰せである。
陰の労苦を惜しまず信心を貫いた四条金吾夫妻の生き方は、私たちが取り組む広宣流布のための行動一つ一つにも、無量の功徳が輝くことを示しているといえよう。
こうした御文に照らして、日々の会合参加や訪問・激励、仏法対話、そして創価班・牙城会をはじめとする"陰の戦い"は、誰が見ていなくても、全て自身の福徳となって積まれていくことは間違いない。
池田先生は語っている。
「因果の理法は峻厳です。自分が、どう祈り、どう戦っているか、どう行動してきたかは、自身の生命に厳然と刻み残されている。どこまでも真面目に、誠実に信心を貫いた人が、絶対に最後は勝つ。必ず無量の福運を積んでいけるのです」
明「前進・人材の年」開幕まで、あとわずか。
「冥の照覧」を確信しながら、自身の人間革命に挑み抜き、本年を総仕上げしていきたい。
「話すと勇気が湧く」
そう慕われる人に!
真心と誠実で光る
人格の王者たれ!
常楽我浄御書 P1301
『仏は一人なり外道は多勢なりしかども外道はありのごとし仏は竜のごとく師子王のごとくましませしかばこそせめかたせ給いぬ』
【通解】
仏は一人であり、外道は多勢であったけれども、外道は蟻のようなものであり、仏は竜のようで、また師子王のようであられたので、責め勝たれたのである。
名字の言 命のビザ——杉原千畝の思いとは 2019年12月7日
第2次世界大戦中、ナチスに迫害されたユダヤ人にビザを発給し、多くの命を救った外交官・杉原千畝。彼は少年期を名古屋市内で過ごした▼当時の居住地付近から出身校の愛知県立第五中学校(現・県立瑞陵高校)を結んだルートが「杉原千畝 人道の道」と名付けられている。彼が歩んだ道と眺めた風景に触れながら、足跡をしのぶことができる▼現在、名古屋市で「勇気の証言——ホロコースト展 アンネ・フランクと杉原千畝の選択」愛知展が開催されている(9日まで)。彼は困難な状況下でビザを発給したことについて、後年、「大したことをしたわけじゃない。当然のことをしただけです」と語った▼真に偉大なことは、日常の地道な振る舞いの中にあるのかもしれない。池田先生は「友好や平和といっても、彼方にあるのではない。身近な一人に、どんな思いで接し、何をするのかにかかっている」と。目の前の一人を大切に、真心込めて励ましを重ねていく。ここに生命尊厳の世界を築く道がある▼明年1月1日で杉原千畝の生誕120年。彼が救った約6000人の命は今、その子孫を含めると約25万人に広がるといわれる。ささやかに見える私たちの「挑戦の一歩」もまた、いつか多くの人々の幸福を開く道になると確信したい。(当)
寸鉄 2019年12月7日
法華経と申すは一切衆生を仏になす秘術—御書。語った分だけ幸福は拡大
神奈川青年部「師弟勝利の日」。対話に率先!堂々たる正義後継のスクラム
あらゆる人間関係で近隣の重要性をまず考えよ—哲人。友情の輪を地道に
統監担当者に感謝。緻密な労作業こそ学会の礎。支える陰徳に陽報は燦然
手口を知っていても騙された—これ詐欺被害者の実態。粘り強く注意喚起
☆心に御書を 第10回 会場提供の福徳は無量
◇御文
『家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん』(南部六郎殿御書、1374ページ)
◇通解
(伝教大師は言っている。)「家に正法を褒めたたえる勤めがあれば、七難は必ず退散する」
◇池田先生が贈る指針
妙法の音声が響く家庭は仏天に必ず守られる。
いわんや、自宅を広布の会場に提供してくださるご一家の福徳は、無量にして永遠である。諸難に打ち勝っていける。
地涌の宝友が喜び集う個人会館、個人会場は、現代の「法華経の会座」だ。地域の宝城である。
尊き真心に感謝し、ご家族や近隣にも配慮して、皆で一段と大切に!
☆12月度男子部 同生同名御書
◇信心貫く人が勝利者 "陰の戦い"に陽報は必ず
12月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では「同生同名御書」を研さん。仏法の因果の理法により、広布に尽くす行動は全てが福徳に変わることを学ぶ。
◇御文
『人の身には同生同名と申す二のつかひを天生るる時よりつけさせ給いて影の身に・したがふがごとく須臾も・はなれず、大罪・小罪・大功徳・小功徳すこしも・おとさず・かはるがはる天にのぼて申し候と仏説き給う、此の事ははや天も・しろしめしぬらん、たのもしし・たのもしし』(御書1115ページ)
◇通解
人の身には、同生と同名という二人の使いを、天は、その人が生まれたときからつけられている。(この二人の神は)影が身に随うように、寸時も離れず、その人の大罪・小罪・大功徳・小功徳を少しもおとさず、かわるがわる天に昇って報告していると、仏は説かれている。このこと(日眼女が夫・四条金吾を佐渡に送り出したこと)は、すでに天も知っていることであろう。まことに、頼もしいことである。
◇背景と大意
本抄は文永9年(1272年)4月、流罪地の佐渡・一谷に日蓮大聖人を訪ねた四条金吾に託し、鎌倉で留守を守る金吾の妻・日眼女に与えられたお手紙である。
武士として江間氏に仕えた四条金吾は、純真な信仰を貫き、鎌倉の門下の中心的存在として活躍。大聖人から「崇峻天皇御書」など数々の御書を頂いている。
本抄で大聖人は、金吾夫妻の強盛な信心と、遠く隔てた佐渡の地まで夫の金吾を送り出した日眼女の志を称賛。その功徳は必ず御本尊に通じると述べ、不退の信心を勧められている。
◇解説
本抄の題号に掲げられている「同生」「同名」とは、それぞれ「同生天」「同名天」のことである。
人が生まれた時から常に両肩にいて、瞬時も離れずに、その人の全ての行動の善悪を天に報告するという神であり、別名を倶生神ともいう。
二人の神が示すのは、生命の「因果の理法」である。すなわち、私たちの一念や振る舞いは、誰が知らなくても、全て自己の生命に刻まれ、必ず善悪の報いを受ける。この因果律は、仏法が明かす根本的な原理である。
拝読御文の「此の事」は、日眼女が、佐渡の地へと夫の四条金吾を送り出したことを指す。
この前段で大聖人は、頼れる使いもいない、乱れた世で、夫を送り出した日眼女の真心は「大地よりも厚い」「虚空よりも高い」(御書1115ページ、通解)と、その潔い志をたたえられている。
そして、同生天・同名天の法理を通して、「此の事」を、必ず諸天が見守っていると確信を込めて仰せである。
陰の立場で仏法に尽くす日眼女は、どれほど励まされたことであろうか。
大聖人が四条金吾に宛てられた別の御書には、「陰徳あれば陽報あり」(同1178ページ)とも仰せである。
陰の労苦を惜しまず信心を貫いた四条金吾夫妻の生き方は、私たちが取り組む広宣流布のための行動一つ一つにも、無量の功徳が輝くことを示しているといえよう。
こうした御文に照らして、日々の会合参加や訪問・激励、仏法対話、そして創価班・牙城会をはじめとする"陰の戦い"は、誰が見ていなくても、全て自身の福徳となって積まれていくことは間違いない。
池田先生は語っている。
「因果の理法は峻厳です。自分が、どう祈り、どう戦っているか、どう行動してきたかは、自身の生命に厳然と刻み残されている。どこまでも真面目に、誠実に信心を貫いた人が、絶対に最後は勝つ。必ず無量の福運を積んでいけるのです」
明「前進・人材の年」開幕まで、あとわずか。
「冥の照覧」を確信しながら、自身の人間革命に挑み抜き、本年を総仕上げしていきたい。
2019年12月6日金曜日
2019.12.06 わが友に贈る
慌ただしい年の瀬。
忙しい時だからこそ
時間を有効活用しよう。
賢明な知恵と工夫で
一日一日を価値的に!
兄弟抄 P1081
『されば法華経を信ずる人のをそるべきものは賊人強盗夜打ち虎狼師子等よりも当時の蒙古のせめよりも法華経の行者をなやます人人なり、此の世界は第六天の魔王の所領なり一切衆生は無始已来彼の魔王の眷属なり』
【通解】
それゆえ、法華経を信ずる人が、畏れなかればならないものは、賊人、強盗、夜打ち、虎狼、師子等よりも、現在の蒙古の責めよりも、法華経の行者の修行を妨げ悩ます人々である。われわれの住む娑婆世界は、第六天の魔王の眷属である。
名字の言 中国の周恩来総理「私は誠実な人を好む」 2019年12月6日
『わが七爸 周恩来』の日本語版(日本僑報社刊)をひもといた。中国の周恩来総理の甥に当たる周爾鎏さんによる、知られざる「真実の記録」である▼周総理は誠実な人だった。誠実に仕事を行い、誠実な言動を好んだ。権威におもねり、都合の良いことばかりを報告するような人物は好まなかったという▼国連の会議で中国代表が発言した時のこと。周総理に意見を求められた著者が「時宜にかなっていたと思います」と述べると、総理は「たったのそれだけか」と不満げに。著者は正直に答えた。「この件については知っていましたが、急いでいたので内容の詳細は把握していません」。総理は笑みを浮かべた。「その答えも誠実で良い。誇張したり噓をついたりするくらいなら答えないほうがいいからだ。私は誠実な人を好む」▼45年前の1974年12月5日、周総理の希望で池田先生との歴史的な会見が北京市内で実現した。「池田会長は、中日両国人民の友好関係の発展はどうしても必要であるということを何度も提唱されている。そのことが、私にはとてもうれしい」と総理▼池田先生が開拓した日中友好の「金の道」は今、両国民の心を結ぶ大道と輝く。自らが決めた誠実の一路を歩む――人間の真の道であり、不変の大義である。(川)
寸鉄 2019年12月6日
会長は青年を信じ本気で育成されている―大学元総長。未来は君の双肩に
方面大会へ男子部が拡大に総力!後継の若師子よ民衆勝利の闘将へと育て
「法門をもて邪正をただすべし」御書。正義の言論こそ我らの魂。障魔破れ
飲酒の機会増える季節。飲んだら乗らない。慢心・油断を排し絶対無事故で
災害対策で液体ミルクの備蓄急増と。50以上の自治体で。公明の実績光る
☆第44回本部幹部会での原田会長の話 地域に"心通う人間の連帯"を
一、完全勝利で「11・18」を祝賀する「世界広布新時代第44回本部幹部会」「SGI総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
秋季研修会で来日した、65カ国・地域、280人のSGIメンバーの皆さんも、ようこそお越しくださいました。
一、初めに、このほど会長として再任していただきました。2006年、会長の大任を拝した折に、池田先生はご指導くださいました。
「全員が『会長』の自覚と誇りで進む。全員が、『広宣流布の一兵卒』として働く。これが永遠の創価の魂である。その意味から、原田新会長には、『誠実の二字で会員に尽くせ』と申し上げたい」と。
私は、今再び先生から、このご指導を頂戴した思いで、どこまでも「広宣流布の一兵卒」として戦い、そして「誠実の二字」で、同志の皆さまに尽くし抜いていく所存です。何とぞ、よろしくお願い致します(拍手)。
一、今月末から財務の振り込みが始まります。
池田先生は、釈迦仏に土の餅を供養して成仏した徳勝童子の説話を通して、「広布のための行動は、結局はすべて、自分自身のためになる。その根本は『信心』である。『心』である。御聖訓には、『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』(御書1596ページ)と仰せだ。法のため、広布のため――この一点に、真摯に、わが心を結び合わせていくことが大切である」と、ご指導くださっています。
どうか、"法のため、広布のために"との一点に心を合わせた、すがすがしい、また、無事故の財務となりますよう、よろしくお願い申し上げます。
一、さて、このたび待望の世界聖教会館がオープンし、本日集われているSGIの皆さんも参加しての記念勤行会が開催されました。この歴史的な時を、皆さまのおかげで未曽有の聖教新聞の購読拡大を果たし、荘厳することができました。本当にありがとうございました(拍手)。
こうしてまいた仏の種に、絶えず"対話"という水をささげ、"祈り"という光を注ぎ、育んでいく、これからの実践が肝心です。
◇第3代会長就任60周年の明年へ
一、明「前進・人材の年」の「5・3」は、池田先生の第3代会長就任60周年という佳節を刻みます。
次なる目標は「2020年5月3日」。折伏の師匠・池田先生の弟子として、折伏の結果をもって、会長就任60周年をお祝いしてまいりたい。
ここで改めて、折伏の基本姿勢を確認し合いたいと思います。
戸田先生のご指導には、こうあります。「銀行の方々は、金銭の数字を数えている。出版社の方々は、本の部数を常に念頭に置いている。私ども創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけ人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」との有名なご指導であります。
「何人の人を幸せにしたか」――これが広布推進の目的です。そして、単に入会するだけではなく、どう入会するかが大切です。
ご本人の心底からの納得と決意、ご家族などのご理解、また、座談会への参加や聖教新聞の継続的な購読など、しっかりと信心を持続し、幸福への軌道を歩んでいけるよう、環境を整え、入会に導いてまいりたいと思います。
一、また、池田先生はご指導くださっています。「信仰は、"観念"ではない。"現実"である。『信心即生活』『仏法即社会』という現実の場で、勝ったのか、負けたのか。幸福になったのか、不幸になったのか――。その厳しき結果主義の世界、現実の審判の世界で、勝ち抜いていくのが信心である」と。
だからこそ学会は、いわゆる「成果主義」ではなく、「結果主義」であります。
入会という成果をもって折伏が完結するのではなく、幸福と勝利という結果を出すまでが折伏です。つまりは「人材育成」であります。
◇信頼される一人一人に
一、現在、学会の統監は、居住地の「ブロック」に置くことが根本の大原則となっています。池田先生が、折伏のつながりに基づいたタテ線から、居住地に基づいたヨコ線、すなわちブロック組織への転換を発表されたのは、会長就任10周年の「5・3」でした。
この時に先生は、新たなモットーに「社会に信頼され、親しまれる学会」を掲げられました。そして発表されたのが、ヨコ線組織への移行でありました。
当時の真情を、先生は小説『新・人間革命』で、こうつづられています。
「学会員が中心になって、地域社会に、人間と人間の、強い連帯のネットワークをつくり上げなければならないと考えていた。それが、現代の社会が抱える、人間の孤立化という問題を乗り越え、社会が人間の温もりを取り戻す要諦であるというのが、伸一の確信であったのである。彼は、ブロック組織への移行に、学会と社会の未来をかけていたのだ」
以来、半世紀を経て、この「学会と社会の未来」は、どうなったでありましょうか。
例えば、社会起業家の駒崎弘樹氏は、学会に、このような期待を寄せています。
「行政による対策は重要なことですが、その一方で『助けて』と言えずに孤立して苦しんでいる人にも目を向ける必要があります。そのようなアウトリーチ(訪問支援)ができる力として期待できるのが、国家でも個人でもない中間団体の存在です」
「全国各地で地域に根差したコミュニティーを持つ創価学会は日本最大の中間団体といえるでしょう。苦しむ人に積極的に寄り添う"おせっかい力"が、今ほど求められている時はないと思います」と。
まさに池田先生が50年前、今いる足もとの地域、いわば"ご近所"を第一に考えられた先見が、ますます光り輝き、社会を照らす時代を迎えているのであります。
「社会に信頼され、親しまれる学会」は、「地域に信頼され、親しまれる一人の学会員」から始まります。
まず、私たち一人一人が、そうした人材の一人へと成長してまいりたい。そしてまた、現実の世界で勝ち抜いていく、新たな人材の陣列を拡大してまいりたい。
さあ、本日より、先生の会長就任60周年となる「5・3」を目指し、人間革命と立正安国の新たな前進を、ともどもに開始しようではありませんか(拍手)。
忙しい時だからこそ
時間を有効活用しよう。
賢明な知恵と工夫で
一日一日を価値的に!
兄弟抄 P1081
『されば法華経を信ずる人のをそるべきものは賊人強盗夜打ち虎狼師子等よりも当時の蒙古のせめよりも法華経の行者をなやます人人なり、此の世界は第六天の魔王の所領なり一切衆生は無始已来彼の魔王の眷属なり』
【通解】
それゆえ、法華経を信ずる人が、畏れなかればならないものは、賊人、強盗、夜打ち、虎狼、師子等よりも、現在の蒙古の責めよりも、法華経の行者の修行を妨げ悩ます人々である。われわれの住む娑婆世界は、第六天の魔王の眷属である。
名字の言 中国の周恩来総理「私は誠実な人を好む」 2019年12月6日
『わが七爸 周恩来』の日本語版(日本僑報社刊)をひもといた。中国の周恩来総理の甥に当たる周爾鎏さんによる、知られざる「真実の記録」である▼周総理は誠実な人だった。誠実に仕事を行い、誠実な言動を好んだ。権威におもねり、都合の良いことばかりを報告するような人物は好まなかったという▼国連の会議で中国代表が発言した時のこと。周総理に意見を求められた著者が「時宜にかなっていたと思います」と述べると、総理は「たったのそれだけか」と不満げに。著者は正直に答えた。「この件については知っていましたが、急いでいたので内容の詳細は把握していません」。総理は笑みを浮かべた。「その答えも誠実で良い。誇張したり噓をついたりするくらいなら答えないほうがいいからだ。私は誠実な人を好む」▼45年前の1974年12月5日、周総理の希望で池田先生との歴史的な会見が北京市内で実現した。「池田会長は、中日両国人民の友好関係の発展はどうしても必要であるということを何度も提唱されている。そのことが、私にはとてもうれしい」と総理▼池田先生が開拓した日中友好の「金の道」は今、両国民の心を結ぶ大道と輝く。自らが決めた誠実の一路を歩む――人間の真の道であり、不変の大義である。(川)
寸鉄 2019年12月6日
会長は青年を信じ本気で育成されている―大学元総長。未来は君の双肩に
方面大会へ男子部が拡大に総力!後継の若師子よ民衆勝利の闘将へと育て
「法門をもて邪正をただすべし」御書。正義の言論こそ我らの魂。障魔破れ
飲酒の機会増える季節。飲んだら乗らない。慢心・油断を排し絶対無事故で
災害対策で液体ミルクの備蓄急増と。50以上の自治体で。公明の実績光る
☆第44回本部幹部会での原田会長の話 地域に"心通う人間の連帯"を
一、完全勝利で「11・18」を祝賀する「世界広布新時代第44回本部幹部会」「SGI総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
秋季研修会で来日した、65カ国・地域、280人のSGIメンバーの皆さんも、ようこそお越しくださいました。
一、初めに、このほど会長として再任していただきました。2006年、会長の大任を拝した折に、池田先生はご指導くださいました。
「全員が『会長』の自覚と誇りで進む。全員が、『広宣流布の一兵卒』として働く。これが永遠の創価の魂である。その意味から、原田新会長には、『誠実の二字で会員に尽くせ』と申し上げたい」と。
私は、今再び先生から、このご指導を頂戴した思いで、どこまでも「広宣流布の一兵卒」として戦い、そして「誠実の二字」で、同志の皆さまに尽くし抜いていく所存です。何とぞ、よろしくお願い致します(拍手)。
一、今月末から財務の振り込みが始まります。
池田先生は、釈迦仏に土の餅を供養して成仏した徳勝童子の説話を通して、「広布のための行動は、結局はすべて、自分自身のためになる。その根本は『信心』である。『心』である。御聖訓には、『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』(御書1596ページ)と仰せだ。法のため、広布のため――この一点に、真摯に、わが心を結び合わせていくことが大切である」と、ご指導くださっています。
どうか、"法のため、広布のために"との一点に心を合わせた、すがすがしい、また、無事故の財務となりますよう、よろしくお願い申し上げます。
一、さて、このたび待望の世界聖教会館がオープンし、本日集われているSGIの皆さんも参加しての記念勤行会が開催されました。この歴史的な時を、皆さまのおかげで未曽有の聖教新聞の購読拡大を果たし、荘厳することができました。本当にありがとうございました(拍手)。
こうしてまいた仏の種に、絶えず"対話"という水をささげ、"祈り"という光を注ぎ、育んでいく、これからの実践が肝心です。
◇第3代会長就任60周年の明年へ
一、明「前進・人材の年」の「5・3」は、池田先生の第3代会長就任60周年という佳節を刻みます。
次なる目標は「2020年5月3日」。折伏の師匠・池田先生の弟子として、折伏の結果をもって、会長就任60周年をお祝いしてまいりたい。
ここで改めて、折伏の基本姿勢を確認し合いたいと思います。
戸田先生のご指導には、こうあります。「銀行の方々は、金銭の数字を数えている。出版社の方々は、本の部数を常に念頭に置いている。私ども創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけ人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」との有名なご指導であります。
「何人の人を幸せにしたか」――これが広布推進の目的です。そして、単に入会するだけではなく、どう入会するかが大切です。
ご本人の心底からの納得と決意、ご家族などのご理解、また、座談会への参加や聖教新聞の継続的な購読など、しっかりと信心を持続し、幸福への軌道を歩んでいけるよう、環境を整え、入会に導いてまいりたいと思います。
一、また、池田先生はご指導くださっています。「信仰は、"観念"ではない。"現実"である。『信心即生活』『仏法即社会』という現実の場で、勝ったのか、負けたのか。幸福になったのか、不幸になったのか――。その厳しき結果主義の世界、現実の審判の世界で、勝ち抜いていくのが信心である」と。
だからこそ学会は、いわゆる「成果主義」ではなく、「結果主義」であります。
入会という成果をもって折伏が完結するのではなく、幸福と勝利という結果を出すまでが折伏です。つまりは「人材育成」であります。
◇信頼される一人一人に
一、現在、学会の統監は、居住地の「ブロック」に置くことが根本の大原則となっています。池田先生が、折伏のつながりに基づいたタテ線から、居住地に基づいたヨコ線、すなわちブロック組織への転換を発表されたのは、会長就任10周年の「5・3」でした。
この時に先生は、新たなモットーに「社会に信頼され、親しまれる学会」を掲げられました。そして発表されたのが、ヨコ線組織への移行でありました。
当時の真情を、先生は小説『新・人間革命』で、こうつづられています。
「学会員が中心になって、地域社会に、人間と人間の、強い連帯のネットワークをつくり上げなければならないと考えていた。それが、現代の社会が抱える、人間の孤立化という問題を乗り越え、社会が人間の温もりを取り戻す要諦であるというのが、伸一の確信であったのである。彼は、ブロック組織への移行に、学会と社会の未来をかけていたのだ」
以来、半世紀を経て、この「学会と社会の未来」は、どうなったでありましょうか。
例えば、社会起業家の駒崎弘樹氏は、学会に、このような期待を寄せています。
「行政による対策は重要なことですが、その一方で『助けて』と言えずに孤立して苦しんでいる人にも目を向ける必要があります。そのようなアウトリーチ(訪問支援)ができる力として期待できるのが、国家でも個人でもない中間団体の存在です」
「全国各地で地域に根差したコミュニティーを持つ創価学会は日本最大の中間団体といえるでしょう。苦しむ人に積極的に寄り添う"おせっかい力"が、今ほど求められている時はないと思います」と。
まさに池田先生が50年前、今いる足もとの地域、いわば"ご近所"を第一に考えられた先見が、ますます光り輝き、社会を照らす時代を迎えているのであります。
「社会に信頼され、親しまれる学会」は、「地域に信頼され、親しまれる一人の学会員」から始まります。
まず、私たち一人一人が、そうした人材の一人へと成長してまいりたい。そしてまた、現実の世界で勝ち抜いていく、新たな人材の陣列を拡大してまいりたい。
さあ、本日より、先生の会長就任60周年となる「5・3」を目指し、人間革命と立正安国の新たな前進を、ともどもに開始しようではありませんか(拍手)。
2019年12月5日木曜日
2019.12.05 わが友に贈る
火災に厳重注意!
可燃物の放置や
たこ足配線は禁物だ。
一切の油断を排して
一年の総仕上げを!
祈祷経送状 P1357
『法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得広宣流布大願をも成就す可きなり』
【通解】
法華経の行者は、信心において退転することなく、身において詐り親しむことなく、一切、法華経にその身を任せて、仏の金言の通りに修行するならば、たしかに、来世はいうまでもなく、今世においても無事で寿命を延ばし、最高に勝れた大果報を得て、広宣流布の大願をも成就できるであろう。
名字の言 作家・宮城谷昌光氏を支えた言葉 2019年12月5日
歴史小説の大家・宮城谷昌光氏は出版社に勤める傍ら、作家の立原正秋に師事し、創作活動を始めた。だが常に経済的な苦労が絶えなかった▼40代半ばでも鳴かず飛ばず。妻がふびんで、筆を折ろうと思った。だが、そんな時に読んだ中国の古典『菜根譚』の文章が胸に刺さった▼「己を舎てては、その疑いに処ることなかれ。その疑いに処れば、即ち舎つるところの志、多く愧ず」(今井宇三郎訳)。すなわち、身を捨てて取り掛かりながら途中でためらえば、初志をはずかしめることになる、との意だ。氏は語る。「なんのためにあなたは最初に志を立てたのですか、と、本は問いかけてきました」(『歴史を応用する力』中公文庫)。その後、氏は46歳で直木賞を受賞。74歳の今も執筆を続ける▼人生勝利の要諦は、志を立てるとともに、その志を貫いていくことにあろう。日蓮大聖人は留難の地・佐渡から、迫害に遭う門下一同に「ちかいし願やぶるべからず」(御書232ページ)と宣言された。この翌年のお手紙には「日蓮一度もしりぞく心なし」(同1224ページ)、さらにその3年後には「いまだこりず候」(同1056ページ)と。「不屈」こそ日蓮仏法の魂である▼信仰とは自分との間断なき戦い。わが「誓い」も新たに、きょうも勝利の一日を。(誼)
寸鉄 2019年12月5日
周総理と池田先生の絆は中日友好の礎—中国学長会見45周年。原点忘れず
第2総東京青年部の日。拡大の波を私から!広布電源地の誇りは友に赤々
何人と会い、励ませたか—この挑戦に組織の発展あり。幹部は自らに問え
「ワンチーム」が流行語大賞に。団結は勝利の力。我らもスクラム固く前進
児童虐待通報「189」が無料化。公明の提言実る。子の未来守る対策さらに
☆「未来部E—1グランプリ」全国大会への池田先生のメッセージ 2019年11月29日
◇人類の幸福と平和の夢の実現へ
平和の使者たる未来部の皆さん! 日本全国から、ここ世界市民の学びや・創価大学に、本当にようこそ! 私の心もここディスカバリーホールで愛する皆さんと一緒です。
素晴らしい伝統となったE—1グランプリの様子を、嬉しく頼もしく見守っております。皆さんが今日まで、どれほど、たくさんの努力と準備を重ねてきたことか。チームの皆で、どれほど多くの知恵を出し合い、励まし合いながら、一つ一つ作りあげてきたことか。
桜梅桃李の個性輝く青春の晴れ舞台は、生涯輝く友情の結晶と言えるでしょう。この会場に集った皆さんをはじめ、E—1グランプリ、そしてE—1フェスティバルに挑戦してくれた全国の全ての友の健闘をたたえ、ここで互いに大拍手を贈り合いたいと思うが、みんな、どうだろうか!(大拍手)
そして、陰に陽にサポートしてくださった担当者の方々、ご家族の方々、本当にありがとうございます。また、方面の未来本部長・未来部長の方々にも、心から御礼申し上げます。
◆ ◇ ◆
今年は、「不思議な博物館」を舞台に設定した、文化の薫り高いE—1となりました。文化は、国や民族を超えて人々を一つにします。
私も、たくさんの世界の芸術家の方々と友情を深め、文化交流を行ってきました。今、東京富士美術館で、ゆかりの展示会が行われているフランスの美術史家ルネ・ユイグ氏も、その一人です。ルーブル美術館の絵画部長として、第二次世界大戦中には、ナチスから、あの≪モナ・リザ≫をはじめ、人類の宝である美術品を守り抜いた信念の人です。
かつて関西創価学園を訪問された折、ユイグ氏は、学園生に呼び掛けられました。「まず、足を地につけて着実に歩んでください。しかし、目は未来の希望に向かって、高く上を見てください」と。青年への忘れ得ぬエールです。
どうか、皆さんは、勉強も、語学も、読書も、スポーツも、一歩一歩、地道に粘り強く努力を続けながら、明るく朗らかに未来の希望を見つめ、心には宇宙大のロマンを広げゆく青春であってください。一人ももれなく不思議な、偉大な使命を帯びて躍り出た皆さんです。
全員が今はじっくりと力をつけて、「世界広宣流布」という、究極の人類の幸福と平和の夢を、断じて実現していっていただきたいのです。
◆ ◇ ◆
最後に、皆さんと一緒に御書の一節を英語で拝したい。
The Lotus Sutra remains the same,
but if you repeatedly strengthen your resolve,
your color will be better than that of others,
and you will receive more blessings than they do.
——同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり(御書1221ページ)——
宝の未来部よ、「負けじ魂のプリンス(王子)・プリンセス(王女)」たれ! 健康第一、勉学第一、親孝行第一で、世界に友情のスクラムを楽しく広げていってください。(大拍手)
可燃物の放置や
たこ足配線は禁物だ。
一切の油断を排して
一年の総仕上げを!
祈祷経送状 P1357
『法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得広宣流布大願をも成就す可きなり』
【通解】
法華経の行者は、信心において退転することなく、身において詐り親しむことなく、一切、法華経にその身を任せて、仏の金言の通りに修行するならば、たしかに、来世はいうまでもなく、今世においても無事で寿命を延ばし、最高に勝れた大果報を得て、広宣流布の大願をも成就できるであろう。
名字の言 作家・宮城谷昌光氏を支えた言葉 2019年12月5日
歴史小説の大家・宮城谷昌光氏は出版社に勤める傍ら、作家の立原正秋に師事し、創作活動を始めた。だが常に経済的な苦労が絶えなかった▼40代半ばでも鳴かず飛ばず。妻がふびんで、筆を折ろうと思った。だが、そんな時に読んだ中国の古典『菜根譚』の文章が胸に刺さった▼「己を舎てては、その疑いに処ることなかれ。その疑いに処れば、即ち舎つるところの志、多く愧ず」(今井宇三郎訳)。すなわち、身を捨てて取り掛かりながら途中でためらえば、初志をはずかしめることになる、との意だ。氏は語る。「なんのためにあなたは最初に志を立てたのですか、と、本は問いかけてきました」(『歴史を応用する力』中公文庫)。その後、氏は46歳で直木賞を受賞。74歳の今も執筆を続ける▼人生勝利の要諦は、志を立てるとともに、その志を貫いていくことにあろう。日蓮大聖人は留難の地・佐渡から、迫害に遭う門下一同に「ちかいし願やぶるべからず」(御書232ページ)と宣言された。この翌年のお手紙には「日蓮一度もしりぞく心なし」(同1224ページ)、さらにその3年後には「いまだこりず候」(同1056ページ)と。「不屈」こそ日蓮仏法の魂である▼信仰とは自分との間断なき戦い。わが「誓い」も新たに、きょうも勝利の一日を。(誼)
寸鉄 2019年12月5日
周総理と池田先生の絆は中日友好の礎—中国学長会見45周年。原点忘れず
第2総東京青年部の日。拡大の波を私から!広布電源地の誇りは友に赤々
何人と会い、励ませたか—この挑戦に組織の発展あり。幹部は自らに問え
「ワンチーム」が流行語大賞に。団結は勝利の力。我らもスクラム固く前進
児童虐待通報「189」が無料化。公明の提言実る。子の未来守る対策さらに
☆「未来部E—1グランプリ」全国大会への池田先生のメッセージ 2019年11月29日
◇人類の幸福と平和の夢の実現へ
平和の使者たる未来部の皆さん! 日本全国から、ここ世界市民の学びや・創価大学に、本当にようこそ! 私の心もここディスカバリーホールで愛する皆さんと一緒です。
素晴らしい伝統となったE—1グランプリの様子を、嬉しく頼もしく見守っております。皆さんが今日まで、どれほど、たくさんの努力と準備を重ねてきたことか。チームの皆で、どれほど多くの知恵を出し合い、励まし合いながら、一つ一つ作りあげてきたことか。
桜梅桃李の個性輝く青春の晴れ舞台は、生涯輝く友情の結晶と言えるでしょう。この会場に集った皆さんをはじめ、E—1グランプリ、そしてE—1フェスティバルに挑戦してくれた全国の全ての友の健闘をたたえ、ここで互いに大拍手を贈り合いたいと思うが、みんな、どうだろうか!(大拍手)
そして、陰に陽にサポートしてくださった担当者の方々、ご家族の方々、本当にありがとうございます。また、方面の未来本部長・未来部長の方々にも、心から御礼申し上げます。
◆ ◇ ◆
今年は、「不思議な博物館」を舞台に設定した、文化の薫り高いE—1となりました。文化は、国や民族を超えて人々を一つにします。
私も、たくさんの世界の芸術家の方々と友情を深め、文化交流を行ってきました。今、東京富士美術館で、ゆかりの展示会が行われているフランスの美術史家ルネ・ユイグ氏も、その一人です。ルーブル美術館の絵画部長として、第二次世界大戦中には、ナチスから、あの≪モナ・リザ≫をはじめ、人類の宝である美術品を守り抜いた信念の人です。
かつて関西創価学園を訪問された折、ユイグ氏は、学園生に呼び掛けられました。「まず、足を地につけて着実に歩んでください。しかし、目は未来の希望に向かって、高く上を見てください」と。青年への忘れ得ぬエールです。
どうか、皆さんは、勉強も、語学も、読書も、スポーツも、一歩一歩、地道に粘り強く努力を続けながら、明るく朗らかに未来の希望を見つめ、心には宇宙大のロマンを広げゆく青春であってください。一人ももれなく不思議な、偉大な使命を帯びて躍り出た皆さんです。
全員が今はじっくりと力をつけて、「世界広宣流布」という、究極の人類の幸福と平和の夢を、断じて実現していっていただきたいのです。
◆ ◇ ◆
最後に、皆さんと一緒に御書の一節を英語で拝したい。
The Lotus Sutra remains the same,
but if you repeatedly strengthen your resolve,
your color will be better than that of others,
and you will receive more blessings than they do.
——同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり(御書1221ページ)——
宝の未来部よ、「負けじ魂のプリンス(王子)・プリンセス(王女)」たれ! 健康第一、勉学第一、親孝行第一で、世界に友情のスクラムを楽しく広げていってください。(大拍手)
2019年12月4日水曜日
2019.12.04 わが友に贈る
眼前の「一人」に
勇気の灯をともせば
その家族や友人をも
明るく照らしていける。
心通う麗しき語らいを!
曾谷殿御返事 P1055
『法華経の大海の智慧の水を受けたる根源の師を忘れて余へ心をうつさば必ず輪廻生死のわざはいなるべし』
【通解】
法華経の大海のような智慧の水を受けた根源の師を忘れて、よそへ心を移すならば、必ず地獄等の六道の迷苦の生死を経巡るという災いにあうこととなろう。
名字の言 勉強量と成績向上の関係とは? 2019年12月4日
先日、ある教育関係者の講演会で、高校生が質問した。「勉学に励む上で大切なことは何でしょうか」▼講師は勉強量と成績の関係を表すグラフを紹介。勉強を始めたばかりの頃は、成績はなかなか上がらないが、ある地点から急上昇するという。「勉強は中途半端では身に付きません。どんな小さな歩みでもいい、努力をやめないことです」とエールを送っていた▼このグラフを作った脳科学者の池谷裕二氏は、さまざまな研究の結果から"もう一息の努力で、目の前に大海が広がるのと同様に、ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間がある"と分析。しかし多くの人が、その法則を知らず、結果が出る前に努力をやめてしまうと指摘する(『記憶力を強くする』講談社ブルーバックス)▼勉強に限らず、すぐに「結果」が出ないと、諦めたり惰性に流されたりするのは人の常かもしれない。日蓮大聖人は、仏道修行を貫く大切さを、鎌倉から京の都への道のりに譬えられた。11日あまり歩みを進めても、あと1日でやめてしまえば「何として都の月をば詠め候べき」(御書1440ページ)と▼目に見える「結果」がなくても、努力を続ける限り、必ず「成長」はある。日々、精進を重ねつつ、「私は勝った!」と言える総仕上げを。(礼)
寸鉄 2019年12月4日
「若き青年たちの決心に勝る力はない」戸田先生広布の責任を担い道開け
「高知婦人部の日」。平和建設の志は太陽の如く!幸福の連帯をさらに拡大
勝利つかむ第一の条件はスピード。仕事も活動も先手必勝だ。臆さず挑戦
人権週間。皆で意識向上を。自他共の尊厳輝かす希望の対話を足元から!
個人情報等盗む「なりすましメール」が横行。対策ソフトの更新など警戒を
☆第44回本部幹部会で紹介された池田先生の指針 広布の長征へ前進!
「世界広布新時代第44回本部幹部会」(11月18日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、1996年10月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。学会創立90周年となる明「前進・人材の年」へ、先駆する友の指針として掲載する。
◇自身を鍛えよ! 岩山のごとくフランスの作家「戦うことで君たちは強くなる」
一、全国の皆さま、ご苦労さまです。
まず、フランスの作家アンドレ・モロワ(1885〜1967年)の言葉を紹介したい。
「君たちのためには、障害や闘争があった方がいいと思う。闘うことで君たちは強くなるだろう。五十歳または六十歳になったときには、嵐にたたかれたあの古い岩山のように、ごつごつしたたくましい姿になるだろう。敵と闘うことで、君たちの人物が彫刻されるのだ」(「ある何人かの青年に寄せる手紙」、『人生をよりよく生きる技術』中山真彦訳、講談社学術文庫)
青年の財産は何か。それは闘争である。苦労である。戦わなければ強くなれない。青年時代に戦っていれば、人生の総仕上げの時に、何も恐れるものはない。厳然たる岩山のごとき大境涯である。
仏法でいえば、何ものにも侵されない「仏の境涯」である。偉大なる人間王者の姿である。そうなるために、若い時は苦労しなさい、戦いなさいと言っているのである。
一、私も戦ってきた。だから強い。何も恐れない。
私は偉大なる戸田先生の弟子である。創価学会の崇高な伝統を背負った人間である。ゆえに、だれにも頼らず、一人、師子のごとく戦ってきた。
強いことは幸福である。強いこと自体が勝利である。
弱さ、臆病に幸福はない。
戦いには勝つことも負けることもあろう。しかし、「戦い続ける」こと自体が人間としての勝利なのである。
「強き心」「強き信心」「強き祈り」。これを鍛え上げれば勝利である。それが「仏界」である。
ゆえに、私は青年部に申し上げたい。
「何ものにも屈しない自分自身を彫刻せよ!」と。
◇進まざるは「退転」
一、明1997年は「新世紀へ前進の年」と決まった。おめでとう。
前進といっても、さまざまな「前進」がある。
朗らかな前進。
堂々たる前進。
忍耐の前進。
勝利の前進。
スクラムの前進。
社会での成功への前進。
楽しい前進。
生活のすべてが前進。
笑いの前進。
求道の前進。
前進——日蓮大聖人も、「進まざるは退転」の精神を教えてくださっている。嵐があろうが、苦難があろうが、前へ進む。何ものも恐れず、「師子」となって前へ進む。
一、「仏法即人生」である。人生のすべてが即仏法である。「仏法即社会」である。社会も即仏法である。
広宣流布も、人生、社会という現実のなかにしかない。
その現実と格闘した人は、自分が鍛えられていく。自分が向上していく。自分の心が「勝利の旗」に包まれていく。
反対に、戦うべき時に戦わず、前進するべき時に前進せず、愚痴と臆病と無責任と批判ばかり——そういう人は、一見、楽しそうに、また安穏無事に見えても、「心の敗北者」である。
◇「未来の果」は「現在の因」に今の行動で人生は決まる
「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231ページ)——(心地観経に)未来の結果を知ろうとするならば、その現在の因を見なさい(等とある)——。
これが、「開目抄」での御言葉である。
今、自分は、いかなる原因をつくっているのか。今、どう行動しているのか。これで、未来は決まるのである。一生にわたって。三世にわたって。ここに信心の根本がある。この根本法則に生き抜くところに、栄光があり、勝利がある。
ゆえに、一人一人が師子となって、今再び広宣流布の闘争を始めていただきたい。
◇縁する人を味方に
一、中国の「長征」について、周恩来総理の話を紹介したい。
<長征は、1934年から36年までの2年間、紅軍が行った戦略上の大遠征。「万里長征」ともいわれ、後に"20世紀の奇跡"とたたえられた>
人間の二本の足で1万2500キロ(2万5000華里)を歩いた「長征」。
なんと、アメリカ大陸を横断して往復する距離になる。
長征の行軍は過酷を極めた。何十機もの飛行機に連日、爆撃される。地上でも、敵の大軍に追われ、包囲される。病気にも、飢えにも苦しめられる。だが、"歩き通す"ほかなかった。"戦う"しかなかった。"前進する"しかなかった。
しかも、ただ、歩いただけではない。この間に通った広大な11の省、2億の人民を、着実に味方にしていった。話し合い、自分たちの理想を教えながら。
派手な姿は、一つもなかった。静かに山々を越え、村々を回りながら、未来の「勝利」の種を植えていったのである。仏法で言えば「下種」である。
一、新中国ができて10年ほど後、著名なアメリカ人記者が、周総理にインタビューする(1960年)。
(以下、「今日の中国——もう一つの世界——」<上>松岡洋子訳、『エドガー・スノー著作集』5所収、筑摩書房)
二人は新たな国家建設の展望を語り合う。やがて話題は24年前の長征に及ぶ。
周総理の苦渋の思い出を聞いて、記者は述べる。
「それに比べれば、他の国家的な問題も比較的容易に解決できると考えておられるに違いない」
すると周総理は答えた。鋭い口調であった。
「容易ですって? 容易なものは何一つとしてありませんよ」。さらに、厳しく釘をさした。
「容易なものがあるとわたしが言ったなどと、決して書かないで下さい」
「十年前全中国は第二の長征をはじめたのです。われわれは第一歩を踏み出した。そう、第一歩にすぎないのです」
「第一の長征」は、勝利した。しかし今、私たちは「第二の長征」を始めたのだ、と——。
この一念、この気概。総理は、「もう、これでいい」などとは思わなかった。民衆を救いきるまでは、永遠に前進する決心であった。
◇「青年」が焦点
一、創価学会も、広宣流布の「万年の長征」を前進している。戦いは、今まさに始まったばかりである。
1万メートル走でいえば、まだ50メートルぐらいしか走っていない。
これからである。
これからが本当の「前進!」である。
私どもの前には、洋々たる舞台が開けている。
「『万年の長征』へ、私たちは今、一年一年を歩んでいるんだ!」——この思いで、勇んで「信心の前進」をお願いしたい。
「いかなる状況になっても戦おう! 前進しよう! 必ず勝とう!」。この学会精神で、楽しく、朗らかに、ともに進んでまいりたい。
一、万年の長征である。先は長い。
そのために、若い人材が、ぐんぐん成長してもらいたい。21世紀は青年部に託す以外にない。青年部が焦点である。本格的に鍛えたい。育てたい。そして、立派に一切の総仕上げをお願いしたいのである。
「新世紀へ前進の年」とは「新世紀へ人材をつくる年」である。こう決めて、全力を挙げていただきたい。
人材は「実戦」のなかでしか、現実の戦いのなかでしか育たない。人任せでなく、自分が全責任をもつか、もたないか。人材の成長は、これで決まる。
本年を有意義に総仕上げし、来年また、よき一年を迎えたい。
きょうはご苦労さま。本当にありがとう!
きょう、お会いできなかった皆さまにも、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。
楽しく、朗らかに進みましょう!
勇気の灯をともせば
その家族や友人をも
明るく照らしていける。
心通う麗しき語らいを!
曾谷殿御返事 P1055
『法華経の大海の智慧の水を受けたる根源の師を忘れて余へ心をうつさば必ず輪廻生死のわざはいなるべし』
【通解】
法華経の大海のような智慧の水を受けた根源の師を忘れて、よそへ心を移すならば、必ず地獄等の六道の迷苦の生死を経巡るという災いにあうこととなろう。
名字の言 勉強量と成績向上の関係とは? 2019年12月4日
先日、ある教育関係者の講演会で、高校生が質問した。「勉学に励む上で大切なことは何でしょうか」▼講師は勉強量と成績の関係を表すグラフを紹介。勉強を始めたばかりの頃は、成績はなかなか上がらないが、ある地点から急上昇するという。「勉強は中途半端では身に付きません。どんな小さな歩みでもいい、努力をやめないことです」とエールを送っていた▼このグラフを作った脳科学者の池谷裕二氏は、さまざまな研究の結果から"もう一息の努力で、目の前に大海が広がるのと同様に、ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間がある"と分析。しかし多くの人が、その法則を知らず、結果が出る前に努力をやめてしまうと指摘する(『記憶力を強くする』講談社ブルーバックス)▼勉強に限らず、すぐに「結果」が出ないと、諦めたり惰性に流されたりするのは人の常かもしれない。日蓮大聖人は、仏道修行を貫く大切さを、鎌倉から京の都への道のりに譬えられた。11日あまり歩みを進めても、あと1日でやめてしまえば「何として都の月をば詠め候べき」(御書1440ページ)と▼目に見える「結果」がなくても、努力を続ける限り、必ず「成長」はある。日々、精進を重ねつつ、「私は勝った!」と言える総仕上げを。(礼)
寸鉄 2019年12月4日
「若き青年たちの決心に勝る力はない」戸田先生広布の責任を担い道開け
「高知婦人部の日」。平和建設の志は太陽の如く!幸福の連帯をさらに拡大
勝利つかむ第一の条件はスピード。仕事も活動も先手必勝だ。臆さず挑戦
人権週間。皆で意識向上を。自他共の尊厳輝かす希望の対話を足元から!
個人情報等盗む「なりすましメール」が横行。対策ソフトの更新など警戒を
☆第44回本部幹部会で紹介された池田先生の指針 広布の長征へ前進!
「世界広布新時代第44回本部幹部会」(11月18日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、1996年10月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。学会創立90周年となる明「前進・人材の年」へ、先駆する友の指針として掲載する。
◇自身を鍛えよ! 岩山のごとくフランスの作家「戦うことで君たちは強くなる」
一、全国の皆さま、ご苦労さまです。
まず、フランスの作家アンドレ・モロワ(1885〜1967年)の言葉を紹介したい。
「君たちのためには、障害や闘争があった方がいいと思う。闘うことで君たちは強くなるだろう。五十歳または六十歳になったときには、嵐にたたかれたあの古い岩山のように、ごつごつしたたくましい姿になるだろう。敵と闘うことで、君たちの人物が彫刻されるのだ」(「ある何人かの青年に寄せる手紙」、『人生をよりよく生きる技術』中山真彦訳、講談社学術文庫)
青年の財産は何か。それは闘争である。苦労である。戦わなければ強くなれない。青年時代に戦っていれば、人生の総仕上げの時に、何も恐れるものはない。厳然たる岩山のごとき大境涯である。
仏法でいえば、何ものにも侵されない「仏の境涯」である。偉大なる人間王者の姿である。そうなるために、若い時は苦労しなさい、戦いなさいと言っているのである。
一、私も戦ってきた。だから強い。何も恐れない。
私は偉大なる戸田先生の弟子である。創価学会の崇高な伝統を背負った人間である。ゆえに、だれにも頼らず、一人、師子のごとく戦ってきた。
強いことは幸福である。強いこと自体が勝利である。
弱さ、臆病に幸福はない。
戦いには勝つことも負けることもあろう。しかし、「戦い続ける」こと自体が人間としての勝利なのである。
「強き心」「強き信心」「強き祈り」。これを鍛え上げれば勝利である。それが「仏界」である。
ゆえに、私は青年部に申し上げたい。
「何ものにも屈しない自分自身を彫刻せよ!」と。
◇進まざるは「退転」
一、明1997年は「新世紀へ前進の年」と決まった。おめでとう。
前進といっても、さまざまな「前進」がある。
朗らかな前進。
堂々たる前進。
忍耐の前進。
勝利の前進。
スクラムの前進。
社会での成功への前進。
楽しい前進。
生活のすべてが前進。
笑いの前進。
求道の前進。
前進——日蓮大聖人も、「進まざるは退転」の精神を教えてくださっている。嵐があろうが、苦難があろうが、前へ進む。何ものも恐れず、「師子」となって前へ進む。
一、「仏法即人生」である。人生のすべてが即仏法である。「仏法即社会」である。社会も即仏法である。
広宣流布も、人生、社会という現実のなかにしかない。
その現実と格闘した人は、自分が鍛えられていく。自分が向上していく。自分の心が「勝利の旗」に包まれていく。
反対に、戦うべき時に戦わず、前進するべき時に前進せず、愚痴と臆病と無責任と批判ばかり——そういう人は、一見、楽しそうに、また安穏無事に見えても、「心の敗北者」である。
◇「未来の果」は「現在の因」に今の行動で人生は決まる
「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231ページ)——(心地観経に)未来の結果を知ろうとするならば、その現在の因を見なさい(等とある)——。
これが、「開目抄」での御言葉である。
今、自分は、いかなる原因をつくっているのか。今、どう行動しているのか。これで、未来は決まるのである。一生にわたって。三世にわたって。ここに信心の根本がある。この根本法則に生き抜くところに、栄光があり、勝利がある。
ゆえに、一人一人が師子となって、今再び広宣流布の闘争を始めていただきたい。
◇縁する人を味方に
一、中国の「長征」について、周恩来総理の話を紹介したい。
<長征は、1934年から36年までの2年間、紅軍が行った戦略上の大遠征。「万里長征」ともいわれ、後に"20世紀の奇跡"とたたえられた>
人間の二本の足で1万2500キロ(2万5000華里)を歩いた「長征」。
なんと、アメリカ大陸を横断して往復する距離になる。
長征の行軍は過酷を極めた。何十機もの飛行機に連日、爆撃される。地上でも、敵の大軍に追われ、包囲される。病気にも、飢えにも苦しめられる。だが、"歩き通す"ほかなかった。"戦う"しかなかった。"前進する"しかなかった。
しかも、ただ、歩いただけではない。この間に通った広大な11の省、2億の人民を、着実に味方にしていった。話し合い、自分たちの理想を教えながら。
派手な姿は、一つもなかった。静かに山々を越え、村々を回りながら、未来の「勝利」の種を植えていったのである。仏法で言えば「下種」である。
一、新中国ができて10年ほど後、著名なアメリカ人記者が、周総理にインタビューする(1960年)。
(以下、「今日の中国——もう一つの世界——」<上>松岡洋子訳、『エドガー・スノー著作集』5所収、筑摩書房)
二人は新たな国家建設の展望を語り合う。やがて話題は24年前の長征に及ぶ。
周総理の苦渋の思い出を聞いて、記者は述べる。
「それに比べれば、他の国家的な問題も比較的容易に解決できると考えておられるに違いない」
すると周総理は答えた。鋭い口調であった。
「容易ですって? 容易なものは何一つとしてありませんよ」。さらに、厳しく釘をさした。
「容易なものがあるとわたしが言ったなどと、決して書かないで下さい」
「十年前全中国は第二の長征をはじめたのです。われわれは第一歩を踏み出した。そう、第一歩にすぎないのです」
「第一の長征」は、勝利した。しかし今、私たちは「第二の長征」を始めたのだ、と——。
この一念、この気概。総理は、「もう、これでいい」などとは思わなかった。民衆を救いきるまでは、永遠に前進する決心であった。
◇「青年」が焦点
一、創価学会も、広宣流布の「万年の長征」を前進している。戦いは、今まさに始まったばかりである。
1万メートル走でいえば、まだ50メートルぐらいしか走っていない。
これからである。
これからが本当の「前進!」である。
私どもの前には、洋々たる舞台が開けている。
「『万年の長征』へ、私たちは今、一年一年を歩んでいるんだ!」——この思いで、勇んで「信心の前進」をお願いしたい。
「いかなる状況になっても戦おう! 前進しよう! 必ず勝とう!」。この学会精神で、楽しく、朗らかに、ともに進んでまいりたい。
一、万年の長征である。先は長い。
そのために、若い人材が、ぐんぐん成長してもらいたい。21世紀は青年部に託す以外にない。青年部が焦点である。本格的に鍛えたい。育てたい。そして、立派に一切の総仕上げをお願いしたいのである。
「新世紀へ前進の年」とは「新世紀へ人材をつくる年」である。こう決めて、全力を挙げていただきたい。
人材は「実戦」のなかでしか、現実の戦いのなかでしか育たない。人任せでなく、自分が全責任をもつか、もたないか。人材の成長は、これで決まる。
本年を有意義に総仕上げし、来年また、よき一年を迎えたい。
きょうはご苦労さま。本当にありがとう!
きょう、お会いできなかった皆さまにも、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。
楽しく、朗らかに進みましょう!
2019年12月3日火曜日
2019.12.03 わが友に贈る
人間の成長に限界なし。
ゆえに失敗を恐れず
自身の最高峰へ挑もう!
強気に 大胆に
生涯青春の人生道を!
開目抄下 P231
『前生に法華経誹謗の罪なきもの今生に法華経を行ずこれを世間の失によせ或は罪なきをあだすれば忽に現罰あるか』
【通解】
過去世に法華経誹謗の罪がない者が、今生に法華経を行ずる。この人に対して、世間の罪に事寄せたり、あるいは何の罪もないのに迫害するならば、たちまちに現罰があるということか。
名字の言 担任の先生がくれたもの 2019年12月3日
数十年ぶりに開かれた高校の同窓会に行った。参加者は期せずして、同じものを持参していた。それは10円玉。卒業式の当日、担任教諭から「もう駄目だという時、諦める前に電話をしてほしい」と手渡されたものだ▼中には10円玉を忘れた人も……と思いきや、実は電話に使ったという。「電話があってもなくても、皆のことはいつも頭にあったよ」と白髪になった教諭。皆で集えたことを喜び合った▼自分の気持ちを素直に伝えられる機会を持つ人は、負けない。まして、それが毎日ともなれば。夫に先立たれ、子もなく1人で暮らす多宝会の婦人部員。「寂しくないよ。御本尊様と対話してるから」とほほ笑む。うれしいことがあれば「ありがとうございました」、困り事があれば「いやいや、弱りました」と報告し、題目をあげるという▼正直な気持ちのままで祈る大切さ。しかも、この"まま"は試練を避け、成長もない「そのまま」ではなく、自分らしく「ありのまま」に挑戦してこそ勝利の突破口は開かれる、と婦人の姿に教わった▼御書に「苦を苦と覚り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(1143ページ、趣意)と。祈るとは自身を見つめ、対話し、磨き抜くこと。そこに本物の充実はある。(白)
寸鉄 2019年12月3日
青年が本年の目標完遂へ拡大に疾駆!誠実の対話は信頼が残る。堂々語れ
「一人もかけず仏に成る」御書。"絶対的幸福"開く信心なり。確信の祈りで
「ながら運転」が厳罰化。携帯使用等、一瞬の油断が命取り。絶対無事故を
電子レンジの火災多し—消防庁。使用中は目を離さず。説明書を再度確認
国際障害者デー。東京オリ・パラへ、バリアフリー進む。"心の障壁"も撤廃
☆インド・ゼビア大学の名誉博士号授与式から池田先生の謝辞 2019年11月25日
一、目覚ましい躍進を遂げゆく大国インドにあって、時代の最先端の教育を推進され、卓越した英知の逸材を陸続と育成される貴・名門ゼビア大学より、意義深き栄誉を賜り、心より感謝申し上げます。
栄えある「名誉サステイナビリティ経営学博士号」の称号を、私は同じ心で「持続可能な開発」のために行動しゆく、敬愛するインド創価学会をはじめ、世界192カ国・地域の宝友と共々に、謹んで拝受させていただきます。誠にありがとうございます。
◇もっと成し遂げられることがある
一、貴大学の崇高なる理念を学ばせていただく中で、私は創価教育の創始者である牧口常三郎先生の哲学との深い共鳴に感銘を禁じ得ないのであります。
貴大学は、ラテン語の「マジス」つまり「より、もっと、さらに」という精神における教育をモットーに掲げられています。
ウバリ副総長が明快に示されている通り、「今まで何かを成し遂げたとしても、もっと成し遂げられることがある」——ここに「マジス」の精神が脈打っています。
貴大学は、この息吹を満々とたたえて、インド最高峰と仰がれた経営学院の当時から"未来を啓発する学びや"として、前進また前進、成長また成長、挑戦また挑戦の知性のパイオニアを澎湃と送り出してこられました。
◇「マジス」と「価値創造」の精神
私たちの先師である牧口先生は、「マジス」の精神と相通ずる、「創価」すなわち、たゆみなき「価値創造」の教育を提唱しました。そして自ら平和の信念を体現し、第2次世界大戦中、日本の軍部政府の弾圧によって獄死を遂げるその時まで、法華経に説かれる「勇猛精進」を貫き通しております。獄死の一月前の最後の書簡にも、「カントの哲学を精読している」と記されておりました。
この「マジス」と「創価」の精神は、いずれも「持続可能性(サステイナビリティ)」を追求し、実現しゆく上で、大いなる希望の力となるのではないでしょうか。
そこには、「人間」の生命それ自体が具える限りない可能性への信頼があり、自負があり、誇りがあるからであります。
◇「手遅れにならないうちに!」
一、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」においても、前文に続いて高らかに謳い上げられているのは、まさしく「人間」という一項目であります。
私は、「ローマクラブ」の創立者アウレリオ・ペッチェイ博士との語らいを思い起こします。
世界の地球の環境破壊や資源の枯渇、人口増加などの危機にいちはやく警鐘を打ち鳴らされた博士と共に、私は「手遅れにならないうちに」との願いを込めて、35年前に対談集を発刊いたしました。
◇ローマクラブ創立者・ペッチェイ博士 「未開発で未使用の莫大な資源がわれわれの内部に」
地球的問題群の深刻な現実を憂慮されつつも、博士は悠然と、また厳然と指摘されました。
「これまで探索されたことすらない未開発で未使用の能力という、莫大な富がわれわれ自身の内部にある」
「これこそはまさに驚くべき資源であり、再生も拡大も可能な資源」である、と。
ゆえに、人間の内なる変革——「人間革命」によってこそ、人類は必ずや無限の可能性を開き、希望の未来を創ることができる。これが私たちの結論でありました。
その原動力こそが、教育の聖業でありましょう。
◇「誰一人取り残さない社会」は人のために尽くす人材の育成から
一、思えば、人類の教師・釈尊は、万人の生命に最極の智慧が秘められていることを明かし、その智慧を一人も漏れなく開き、示し、悟らしめ、入らしめようと、まさに至高の人間教育を実践されました。
この釈尊の心を受け継ぐ求道者たちが起こす「衆生無辺誓願度(一切の衆生を幸福へ導く)」という誓いは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念である「誰一人取り残さない」の理念とも一致します。
そしてそれは、「人々が素晴らしい人生を歩み、世界の光となれるように」というビジョンに立った貴大学の教育と、見事に響き合っているのであります。
貴大学では、ウバリ副総長が強調されているように、「人のために尽くす人材の育成」さらに「人道的な社会の創造に貢献する教育」に力を注がれております。
ここに「持続可能な開発」へ連動していく教育の模範を、私は見る思いがいたします。
◇アショーカ大王の「人間革命」
一、歴史をさかのぼれば、貴大学が聳える、ここオディシャ州の州都・ブバネーシュワルは、宝の遺跡が幾重にも広がる悠久の古都であります。
近郊には、「ナーランダ大学」「タキシラ大学」と並び称せられる名高き「プシュパギリ大学」があったとされます。近年の有力な研究では、あのアショーカ大王によって創立されたとも考えられております。
紀元前3世紀、アショーカ大王の「人間革命」の転機となった「カリンガの戦い」の舞台も、ここオディシャ州のダウリであります。
あまりにも残酷な戦争への悔恨にさいなまれた大王は、「軍事力による征服」から「法(ダルマ)による統治」へ転換を果たしていきました。
大王は「生命尊厳」のヒューマニズムを具現化して、福祉や環境保護、女性への奉仕、信教の自由の保護、格差の是正、他国との文化交流等々、画期的な貢献を残しております。
そこに、現代の「持続可能な開発」への大いなる示唆を見いだすのは、私一人ではないでありましょう。
ここダウリの天地の岩に厳然と刻まれたアショーカ大王の法勅には、「一切世間の利益のために努力するように」しかも「最上の努力」を、との一節があります(塚本啓祥著『アショーカ王碑文』第三文明社)。
◇持続可能な地球の創造へさらに挑戦を!
幾千年を超えた、この魂の呼び掛けに応え、私たちは、共に共々に手を携えながら、「より、もっと、さらに」との「マジス」の心で、持続可能な地球社会の創造へ、「最上の努力」を尽くしていこうではありませんか!
最後に、わが命の母校たる貴大学のいよいよの発展と、ご臨席の方々のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。(大拍手)
ゆえに失敗を恐れず
自身の最高峰へ挑もう!
強気に 大胆に
生涯青春の人生道を!
開目抄下 P231
『前生に法華経誹謗の罪なきもの今生に法華経を行ずこれを世間の失によせ或は罪なきをあだすれば忽に現罰あるか』
【通解】
過去世に法華経誹謗の罪がない者が、今生に法華経を行ずる。この人に対して、世間の罪に事寄せたり、あるいは何の罪もないのに迫害するならば、たちまちに現罰があるということか。
名字の言 担任の先生がくれたもの 2019年12月3日
数十年ぶりに開かれた高校の同窓会に行った。参加者は期せずして、同じものを持参していた。それは10円玉。卒業式の当日、担任教諭から「もう駄目だという時、諦める前に電話をしてほしい」と手渡されたものだ▼中には10円玉を忘れた人も……と思いきや、実は電話に使ったという。「電話があってもなくても、皆のことはいつも頭にあったよ」と白髪になった教諭。皆で集えたことを喜び合った▼自分の気持ちを素直に伝えられる機会を持つ人は、負けない。まして、それが毎日ともなれば。夫に先立たれ、子もなく1人で暮らす多宝会の婦人部員。「寂しくないよ。御本尊様と対話してるから」とほほ笑む。うれしいことがあれば「ありがとうございました」、困り事があれば「いやいや、弱りました」と報告し、題目をあげるという▼正直な気持ちのままで祈る大切さ。しかも、この"まま"は試練を避け、成長もない「そのまま」ではなく、自分らしく「ありのまま」に挑戦してこそ勝利の突破口は開かれる、と婦人の姿に教わった▼御書に「苦を苦と覚り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(1143ページ、趣意)と。祈るとは自身を見つめ、対話し、磨き抜くこと。そこに本物の充実はある。(白)
寸鉄 2019年12月3日
青年が本年の目標完遂へ拡大に疾駆!誠実の対話は信頼が残る。堂々語れ
「一人もかけず仏に成る」御書。"絶対的幸福"開く信心なり。確信の祈りで
「ながら運転」が厳罰化。携帯使用等、一瞬の油断が命取り。絶対無事故を
電子レンジの火災多し—消防庁。使用中は目を離さず。説明書を再度確認
国際障害者デー。東京オリ・パラへ、バリアフリー進む。"心の障壁"も撤廃
☆インド・ゼビア大学の名誉博士号授与式から池田先生の謝辞 2019年11月25日
一、目覚ましい躍進を遂げゆく大国インドにあって、時代の最先端の教育を推進され、卓越した英知の逸材を陸続と育成される貴・名門ゼビア大学より、意義深き栄誉を賜り、心より感謝申し上げます。
栄えある「名誉サステイナビリティ経営学博士号」の称号を、私は同じ心で「持続可能な開発」のために行動しゆく、敬愛するインド創価学会をはじめ、世界192カ国・地域の宝友と共々に、謹んで拝受させていただきます。誠にありがとうございます。
◇もっと成し遂げられることがある
一、貴大学の崇高なる理念を学ばせていただく中で、私は創価教育の創始者である牧口常三郎先生の哲学との深い共鳴に感銘を禁じ得ないのであります。
貴大学は、ラテン語の「マジス」つまり「より、もっと、さらに」という精神における教育をモットーに掲げられています。
ウバリ副総長が明快に示されている通り、「今まで何かを成し遂げたとしても、もっと成し遂げられることがある」——ここに「マジス」の精神が脈打っています。
貴大学は、この息吹を満々とたたえて、インド最高峰と仰がれた経営学院の当時から"未来を啓発する学びや"として、前進また前進、成長また成長、挑戦また挑戦の知性のパイオニアを澎湃と送り出してこられました。
◇「マジス」と「価値創造」の精神
私たちの先師である牧口先生は、「マジス」の精神と相通ずる、「創価」すなわち、たゆみなき「価値創造」の教育を提唱しました。そして自ら平和の信念を体現し、第2次世界大戦中、日本の軍部政府の弾圧によって獄死を遂げるその時まで、法華経に説かれる「勇猛精進」を貫き通しております。獄死の一月前の最後の書簡にも、「カントの哲学を精読している」と記されておりました。
この「マジス」と「創価」の精神は、いずれも「持続可能性(サステイナビリティ)」を追求し、実現しゆく上で、大いなる希望の力となるのではないでしょうか。
そこには、「人間」の生命それ自体が具える限りない可能性への信頼があり、自負があり、誇りがあるからであります。
◇「手遅れにならないうちに!」
一、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」においても、前文に続いて高らかに謳い上げられているのは、まさしく「人間」という一項目であります。
私は、「ローマクラブ」の創立者アウレリオ・ペッチェイ博士との語らいを思い起こします。
世界の地球の環境破壊や資源の枯渇、人口増加などの危機にいちはやく警鐘を打ち鳴らされた博士と共に、私は「手遅れにならないうちに」との願いを込めて、35年前に対談集を発刊いたしました。
◇ローマクラブ創立者・ペッチェイ博士 「未開発で未使用の莫大な資源がわれわれの内部に」
地球的問題群の深刻な現実を憂慮されつつも、博士は悠然と、また厳然と指摘されました。
「これまで探索されたことすらない未開発で未使用の能力という、莫大な富がわれわれ自身の内部にある」
「これこそはまさに驚くべき資源であり、再生も拡大も可能な資源」である、と。
ゆえに、人間の内なる変革——「人間革命」によってこそ、人類は必ずや無限の可能性を開き、希望の未来を創ることができる。これが私たちの結論でありました。
その原動力こそが、教育の聖業でありましょう。
◇「誰一人取り残さない社会」は人のために尽くす人材の育成から
一、思えば、人類の教師・釈尊は、万人の生命に最極の智慧が秘められていることを明かし、その智慧を一人も漏れなく開き、示し、悟らしめ、入らしめようと、まさに至高の人間教育を実践されました。
この釈尊の心を受け継ぐ求道者たちが起こす「衆生無辺誓願度(一切の衆生を幸福へ導く)」という誓いは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念である「誰一人取り残さない」の理念とも一致します。
そしてそれは、「人々が素晴らしい人生を歩み、世界の光となれるように」というビジョンに立った貴大学の教育と、見事に響き合っているのであります。
貴大学では、ウバリ副総長が強調されているように、「人のために尽くす人材の育成」さらに「人道的な社会の創造に貢献する教育」に力を注がれております。
ここに「持続可能な開発」へ連動していく教育の模範を、私は見る思いがいたします。
◇アショーカ大王の「人間革命」
一、歴史をさかのぼれば、貴大学が聳える、ここオディシャ州の州都・ブバネーシュワルは、宝の遺跡が幾重にも広がる悠久の古都であります。
近郊には、「ナーランダ大学」「タキシラ大学」と並び称せられる名高き「プシュパギリ大学」があったとされます。近年の有力な研究では、あのアショーカ大王によって創立されたとも考えられております。
紀元前3世紀、アショーカ大王の「人間革命」の転機となった「カリンガの戦い」の舞台も、ここオディシャ州のダウリであります。
あまりにも残酷な戦争への悔恨にさいなまれた大王は、「軍事力による征服」から「法(ダルマ)による統治」へ転換を果たしていきました。
大王は「生命尊厳」のヒューマニズムを具現化して、福祉や環境保護、女性への奉仕、信教の自由の保護、格差の是正、他国との文化交流等々、画期的な貢献を残しております。
そこに、現代の「持続可能な開発」への大いなる示唆を見いだすのは、私一人ではないでありましょう。
ここダウリの天地の岩に厳然と刻まれたアショーカ大王の法勅には、「一切世間の利益のために努力するように」しかも「最上の努力」を、との一節があります(塚本啓祥著『アショーカ王碑文』第三文明社)。
◇持続可能な地球の創造へさらに挑戦を!
幾千年を超えた、この魂の呼び掛けに応え、私たちは、共に共々に手を携えながら、「より、もっと、さらに」との「マジス」の心で、持続可能な地球社会の創造へ、「最上の努力」を尽くしていこうではありませんか!
最後に、わが命の母校たる貴大学のいよいよの発展と、ご臨席の方々のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。(大拍手)
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