2018年3月15日木曜日

2018.03.15 わが友に贈る

「陰徳あれば陽報あり」
誰が見ていなくても
地道な広布への労苦に
無量の福徳は燦然!
誇り高く誓いの道を!

妙密上人御消息 P1239
『然るに日蓮は何の宗の元祖にもあらず又末葉にもあらず持戒破戒にも闕て無戒の僧有智無智にもはづれたる牛羊の如くなる者なり』

【通解】
ところが日蓮は、いずれの宗も元祖でもない。またその流れを汲むものでもない。持戒破戒の者でもなく、無戒の僧であり、有智・無智という概念からもかけ離れた牛羊のような者である。

〈寸鉄〉 2018年3月15日
会長は一対一の対話貫き平和の地平開いた—韓国市長。心結ぶ闘争に続け
救済に燃える我々を何者も止めることはできぬ—英雄。さあ拡大また拡大
妙法を唱え、人に語る人は「教主釈尊の御使」御書幹部は尊き同志を讃えよ
花粉症の季節。マスク・嗽・服薬等の対策賢く。症状が出たら早めに受診
大学3年生らの就職活動開始。入念な準備で悔いなき挑戦を。栄冠つかめ

☆ジャカレパグア統合大学「名誉教授」称号授与式 池田先生の謝辞 2018年3月7日
◇相手を信じ抜く勇気こそ人間の可能性開く鍵
一、今日3月3日は、日本では「桃の節句」とされ、おひなさまという人形を飾り、女の子たちの健やかな成長と幸福を願う日です。
「女子は門をひらく」とは、大聖哲の宣言でありました。
すなわち、家庭はもちろん、社会においても、世界においても、女性には幸福の門、希望の門、平和の門を開き、皆を栄えさせていく力があるという意義であります。
今、私の心には、貴国ブラジルの人間教育の門を広々と開かれた、一人の偉大な女性が浮かび上がってまいります。
14歳の若さでフランス語の教師となって以来、生涯をかけて幾多の人材を育て抜かれた先生です。逝去された後も、敬い慕う教え子や教師たちからの宣揚の熱情によって、模範の学舎に、その名が冠され、大きく顕彰された方であります。
その女性教育者こそ、貴・ジャカレパグア統合大学の原点と仰がれる、ステラ・マトゥチナ先生なのであります。
そして、その気高き教育の母の志を脈々と受け継がれ、いやまして素晴らしき英才育成の栄光の門を開いておられるのが、本日、ここにお迎えした、理事長、副理事長のマフラ・トリンダーデ姉妹ご一家であられます(大拍手)。
一、本日、世界が憧れる美しき文化の都・リオデジャネイロにそびえる、気高き人間教育の殿堂たる貴・ジャカレパグア統合大学より、栄えある名誉教授の称号を賜りました。
私は、わが不二の宝友であるブラジルSGIの同志と共に、謹んで拝受させていただきます。
なかんずく、いかなる試練にも負けず、「人間革命」という幸の門を開いてこられたブラジルの創価の女性たち、母たちにささげさせていただけることは、何よりの喜びであります。
先生方、誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
一、貴大学は、モットーに、「価値を創造し、才能を伸ばす」と掲げておられます。
ここで、その誉れある伝統と歴史に学びながら、自他共に豊かな価値を創造しゆく道を確認し合いたいのであります。
それは、「信じ抜く勇気の道」であります。
貴大学の淵源は、ステラ・マトゥチナ先生と夫君のジェズス・マフラ先生が開設された、ひとり親の子どものための学校であったと伺いました。
そこから拡大され、軍事政権時代の苦境をも乗り越えて、今日の大発展を築かれたのであります。
心血を注ぎ、命を賭して教育の道を守り抜いてこられた両先生に、私は境遇を問わず、若き生命一人一人の無限の可能性を信じ抜く、計り知れない慈愛を感じずにいられません。
一、リオデジャネイロゆかりの大詩人マヌエル・バンデイラは謳いました。
「生は奇蹟である。すべての花は その形 その色 その香りとともに すべての花は奇蹟である」(福嶋伸洋著『魔法使いの国の掟——リオデジャネイロの詩と時』慶應義塾大学出版会)と。
人間もまた誰もが、奇跡としかいいようのない使命の花を咲かせることができます。
そして「桜梅桃李」という個性輝く平和の花園を広げながら、人生も、社会も、時代も変えていける力があります。
では、この可能性の扉を開く鍵はいったい何か。
それは、勇気です。どこまでも相手の可能性を信じ抜く勇気であります。
そして同時に、子どもたち、青年たち自身が、何があっても自らの可能性を信じ抜く、不屈の勇気であります。
副理事長は学生を励ます際、健康に留意すること、焦点を持つこと、全体性を大切にすることとともに、「強い決意を持つこと」を訴えておられると伺いました。
この強き決意、燃え上がる勇気こそが、価値創造の源ではないでしょうか。
一、とともに、貴大学は、社会への奉仕を志向して、「挑戦し抜く勇気の道」を進まれています。
その一つが、ブラジルの広大な大地の隅々にまで学ぶ喜びを伝えるべく、先駆的な通信教育に長年、力を入れてこられたことです。さらにまた周辺諸国の深刻な看護師不足の解消のために、数年前、看護学部を開設されました。
わが創価大学においても2013年から看護学部を開設し、すでに1期生が社会で貢献の人生を歩み始めており、深き縁を感じずにいられません。
貴大学はそのように、あらゆる分野で活躍する人材を育むため、少しでもよりよい教育環境をつくりたいと、さらなる挑戦を勇敢に、たゆみなく貫かれているのであります。
何と崇高な信念の足跡でありましょうか(大拍手)。
一、私の人生の師・戸田城聖先生は青年時代、ブラジルへの移住も真剣に考えられていました。
その戸田先生が、よく言われていました。
「勇気が、慈悲に代わる。勇気がある限り、智慧もまた滾々と湧き出ずる。勇気の力で青年を励まし、勇気の連帯で、社会を、世界を変えていくのだ」と。
本日より私も、貴大学の栄えある一員として、勇気の炎をいよいよ燃え上がらせて、人類共通の新たな価値を創造し、地球民族の共存共栄の新時代を築きゆくために、愛するブラジルの友と力を尽くしていく決心であります。
その誓いを、ブラジル文学アカデミー初代総裁である大文豪マシャード・デ・アシスの言葉に託させていただきます。
「嵐は弱き者のみを恐れさせる。強き者は、嵐に勇猛に立ち向かい、雷にも目を背けない」
最後に、貴大学のますますの栄光、そして私が永遠の心の故郷と愛してやまないブラジルのいよいよの平和と繁栄を心の底よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
ムイト・ムイト・オブリガード!(ポルトガル語で「大変に、大変に、ありがとうございました!」)(大拍手)