2018年3月9日金曜日

2018.03.09 わが友に贈る

人を心kら励ませば
自分も強く元気になる。
「喜とは自他共に喜ぶ事」
この学会活動の醍醐味を
あの友や同志にも!

四条金吾殿御返事 P1193
『何となくとも殿の事は後生菩提疑なし、何事よりも文永八年の御勘気の時既に相模の国竜の口にて頚切られんとせし時にも殿は馬の口に付いて足歩赤足にて泣き悲み給いし事実にならば腹きらんとの気色なりしをばいつの世にか思い忘るべき』

【通解】
なにはともあれ、あなたの未来世の幸福境涯は間違いない。なによりも、文永八年のあの御勘気の時、相模の国の竜の口で私の頸が切られようとした時にも、あなたは馬のロにとりついて、はだしで供をし、泣き悲しまれた。そして、私が頸を切られることが現実となってしまったならば、自分も腹を切ろうとの様子であったことを、いつの世にも思い忘れることができようか。

〈寸鉄〉 2018年3月9日
日に日に向上して、心に笑む可きのみ—戸田先生常に成長する人こそ青年
壮年部の「王城会の日」。皆を安心で包む人柄と厳護の魂光る黄金柱に感謝
中国方面「女性の日」。勝利の人生は爽快!福徳溢れる婦女の連帯を更に
多くの人が同時に感じる感情は伝染—哲人。破竹の勢いで歓喜の語らいを
三寒四温の時節、体調管理を賢く。弛みなき祈りを根本にはつらつと前進

☆クエンカ・デル・プラタ大学「名誉博士号」授与式での池田先生の謝辞 2018年2月28日
◇他者への献身は人間革命の翼
◇「自他共の幸福」のために生きよ
一、心と心は、いかなる距離も越えて、自在に結び合うことができます。
最も遠く、約1万8千キロ離れた貴国アルゼンチン共和国と日本との友情は、その何よりの象徴であると、私は思ってきた一人であります。
貴国と日本の外交が樹立されてより、今月で120周年を迎えました。
折しも、日本では、私が創立した民主音楽協会の招へいで、半世紀に及ぶタンゴ・シリーズの公演が今年も各地で行われており、魂の交流の音律と舞が繰り広げられております(拍手)。
この意義深き佳節に、貴国アルゼンチンの誇り高き知性の殿堂・貴クエンカ・デル・プラタ大学より、栄えある「名誉博士号」を拝受し、私は感慨無量であります。
心より尊敬申し上げるアンヘル・エンリケ・ロドリゲス総長はじめ、貴クエンカ・デル・プラタ大学の諸先生方に、心からの感謝を申し上げます。
私は、この栄誉を、敬愛してやまないアルゼンチンSGIの宝友をはじめ、世界192カ国・地域のSGIの世界市民と、謹んで分かち合わせていただきます。
誠に、誠にありがとうございます(大拍手)。
一、貴大学のメインキャンパスが広がるコリエンテス州は、パラナ川をはじめ雄大なラプラタの水系に抱かれ、私がかねてより憧憬の思いを抱いてきた天地であります。
タンゴとならび、民衆から愛されてやまないフォルクローレ(民族音楽)の「チャマメ」が誕生したのも、コリエンテス州と伺っております。
「コリエンテスの若人に」と題する、私の好きなチャマメは、誇らかに歌い上げております。
「祖父母、両親、兄弟を愛し、自らのルーツを守れ。困難に屈するな。友好の握手を進んで交わし、生きるのだ」
「勇気を出して風に叫べ。我は、コリエンテスの人間なり。それで、十分ではないか」(大拍手)
豊穣にして詩情あふれる景勝の地に聳える貴大学は、民衆に広く開かれた人間教育の最高学府として、目覚ましい発展を遂げてこられました。
「学びは、あなたの人生を変える」とは、貴大学の崇高にして希望あふれるモットーであります。
この理念のままに、貴大学は学生一人一人の限りない可能性を引き出し、人間性を高めゆく「授業改革」に取り組みながら、進取の気性に富む、幾多の最優秀の英才を育成してこられました。
一、尊敬するロドリゲス総長が、卒業生に贈られた励ましに、私は感銘と共鳴を禁じ得ません。
すなわち、社会に出て問われるものは何か。それは——「最先端の技術があるかどうかではない。自分の中で、知識と社会への貢献を融合させ、自らの悩みや困難だけでなく、他者の抱える問題の解決に、いかにつなげていくかなのです」と。
この尊き信条は、価値創造と民衆貢献の世界市民の育成を目指す、私ども創価教育とも、深く強く響き合うものです。
科学技術の進展が、いやましてスピードを加速する現代世界において、その英知と力を、人間の利己的な「欲望」や「争い」ではなく、人類の「平和」と「幸福」のために、いかにリードし、いかに生かし切っていくことができるか——。
重要な基軸となるものこそ、ロドリゲス総長が訴え、貴大学が挑戦してこられた、他者への貢献と地域社会の繁栄のための教育——つまり「自他共の幸福」のための人間教育であり、実践哲学であると、私は確信してやまないのであります。
一、英知は闇を破る太陽です。他者への献身は人間革命への大いなる翼です。
コリエンテス州の生んだ、貴国の大英雄サンマルチンは、叫びました。
「勝利とは、敵を打ち負かすことなり。されど、それにも勝る勝利とは、自身に打ち勝つことなり」と。
教育こそ、未来を担う青年に、この「自身に勝つ力」を贈りゆく光源でありましょう。
第2次世界大戦中、平和と人道の大信念に殉じて獄死を遂げた創価教育の父・牧口常三郎先生は、教育の勝利こそが「人類の永遠の勝利」をもたらすと師子吼しました。
きょうより私も、誇り高き貴大学の一員として、尊敬する先生方と共に、そしてまた、愛してやまないアルゼンチンの友と一緒に、「人類の永遠の勝利」へ向かって、いよいよ邁進しゆく決意であります。
結びに、貴大学の無窮の発展と、本日ご列席の皆さま方のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、謝辞とさせていただきます。
ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)(大拍手)