2018年3月11日日曜日

2018.03.11 わが友に贈る

青年は世界平和の「柱」
人類の未来を開く「眼目」
苦悩の民衆を救う「大船」
創価の若人と共に
生命輝く共生の地球を!

四条金吾殿御消息 P1114
『法師品に云く「則遣変化人為之作衛護」疑あるべからず、安楽行品に云く「刀杖不加」普門品に云く「刀尋段段壊」此等の経文よも虚事にては候はじ』

【通解】
法華経法師品には、「仏がさまざまな姿の人を派遣して、必ず法華経の行者を守らせる」と説かれている。疑ってはならない。また、安楽行品には「(法華経の行者を)刀や杖などで害することはできない」とあり、普門品には「(きりつけようとする)刀は、すぐにいくつにも折れてしまう」とある。これらは、よもや嘘ではあるまい。

〈寸鉄〉 2018年3月11日
大震災から7年。犠牲者の冥福と被災地の復興を祈念。春告げる前進必ず
首都圏で世界の青年部と交歓会。師弟共戦の志に国境なし。絆強く拡大へ
今日という日の再びきたらざることを思え—詩人一日一日、悔いなく挑戦
小樽問答の日。破邪顕正の師子吼こそ勝負決する要。正義を叫ぶ後継たれ
ネットの誤情報は正しい報道より20倍速く拡散—米研究。真偽見抜く目を

☆台湾・致理科技大学「名誉教授」称号授与式での池田先生の謝辞 2018年3月2日
◇人類への貢献こそ最高学府の使命
一、はじめに、先月の台湾東部地震で犠牲になられた方々に、あらためて深い哀悼の意を表します。
さらに、全ての被災者の皆さま、ご家族、ご友人に、心からのお見舞いを申し上げるとともに、花蓮県をはじめ、被災地の一日も早い復興を、お祈りするものであります。
7年前の3月、東日本大震災に際して、台湾の皆さま方から直ちに差し伸べていただいたご厚情を、決して忘れてはおりません。私たちの心は、いつも台湾の皆さま方と共にあります。
一、本日、光栄にも、名門の誉れも高き致理科技大学より、最高に栄えある「名誉教授」称号を賜りました。
このたびの栄誉を、貴大学とご一緒に文化活動を推進するなど、社会の発展に貢献を続ける台湾SGIの同志と共に、分かち合わせていただけることが、私の何よりの喜びであり、誇りであります。
誠に誠に、ありがとうございます(大拍手)。
貴大学は、古典の『大学』に由来する「致理」との名称を掲げられております。
「致知」という、真理を徹して追い求める学究精神と、「明理」という、人としての社会正義の信念を併せ持つ人材育成の理想が、高らかに謳い上げられているのであります。
貴大学の崇高な理念と建学の歴史に思いをはせる時、梁聖時理事長の父君であられる梁秉権前理事長の苦闘の歩みが、わが胸に迫ってまいります。社会の安定と発展には、教育以外にない——。この透徹した信条から、梁秉権先生は、創立以来、人生をささげ、命を賭して、一貫して貴大学を守り抜かれ、教育の事業に打ち込まれたのであります。
「常に為すならば、事の多きを恐れず、日々行くならば、路の遠きを恐れず」とは、梁秉権先生が卒業生に贈られた、誠に感銘深い言葉であります。
この尊き精神を受け継がれた、梁聖時理事長、尚世昌学長の卓越したリーダーシップのもと、貴大学は、10年連続で「教学卓越計画」の認定を獲得されたほか、技術教育最高の栄誉である「技職の光」賞の連続受賞等々、見事な成果を示してこられました。さらに、就職率の高さが群を抜いていることも、よく承っております。
とりわけ、私が着目したいのは、「卒業生に対する雇用主の満足度」、あるいは「企業が最も好む学生」などの各メディアの調査で、貴大学の名がトップクラスに挙げられていることです。
卒業生がさまざまな分野で活躍し、職場で"いなくてはならない人""どうしても、いてほしい人"として高く賞讃されている——。これこそ、貴大学の教育の大いなる結実ではないでしょうか。
わが創価大学の誇りも、同じであります。
一、貴大学が「教育目標」として掲げ、挑戦されている「五つのラーニング(学び)」に、私は深い感銘を覚えるのであります。
すなわち——
「知ることを学ぶ」
「実行することを学ぶ」
「共生することを学ぶ」
「発展することを学ぶ」
「変わることを学ぶ」
であります。
尚世昌学長は、貴大学の教育哲学を、端的に「顔に笑みあり、心に愛あり」と表現されました。
すなわち、知識だけでなく、豊かな人間性と、深き感謝の心をもって、社会に貢献しゆく人間の育成——優れた全人教育、生命教育にこそ、貴大学の特色があるといわれるのであります。
「品徳教育」特色学校賞、「生命教育」特色学校賞など、輝く実績を勝ち取られていることは、その偉大な証左でありましょう。
わが創価教育の創始者である牧口常三郎先生も、自らの信条を、こう述べておりました。
"教育は、人生最高にして至難の技術であり、芸術である。教育こそが、この世で何ものにも代え難い「生命」という無上の宝を育てるからだ"と。
第2次世界大戦中、日本の軍部政府と戦い、生命尊厳の信念に殉じた牧口先生は、若き日の大著『人生地理学』でも、台湾に深い関心を寄せていました。
牧口先生も、今日の式典を、きっと笑顔で見守ってくださっていると、私は確信してやまないのであります。
偉大なる指導者・孫文先生が「聡明さや才能の大きなものは大きいだけ、その能力の限りをつくして、千万人のために服務し、千万人の幸福をはからなければならない」(伊地智善継・山口一郎監修『孫文選集第1巻』社会思想社刊)と叫ばれたように、人類貢献こそ、最も尊貴にして最も重要な、最高学府の使命でありましょう。
一、本日、私は、誉れある貴大学の一員とならせていただきました。尊敬する諸先生方と共々に、人類の平和と幸福に貢献しゆく世界市民の育成に、さらに献身しゆくことを、お誓い申し上げます。
そして、これからも、貴・致理科技大学の万古長春のご繁栄と、貴大学の同窓の皆さま方のますますのご健勝とご多幸を、祈ってまいります。
貴大学への尽きせぬ敬意と、満腔の感謝を一詩に託し、結びとさせていただきます。

宝島煌煌致理光
為人誠信亦為商
独立独創独開路
独以精勤成棟梁

(宝島に煌煌たるは致理の光
為人誠信なりて亦た商を為す
独立独創にして独り路を開き
独り精勤を以って棟梁と成れり)

[大意]
〈宝島(台湾)に致理の光が煌々と放つ
誠信な人格形成を誇り、商業にも長ける
独立、独創、そして自らの道を開拓
独創的な教育に、勤勉で力をつけ、社会の指導者となる〉

本日は、誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。