学会の個人会館は
地域広布の灯台
人材育成の宝城だ。
提供者の真心に感謝し
家族や近隣にも配慮を!
法華初心成仏抄 P553
『なにしにか仏は強いて法華経を説いて謗ずるも信ずるも利益あるべしと説き我不愛身命とは仰せらるべきや、よくよく此等を道心ましまさん人は御心得あるべきなり』
【通解】
(もし権教によって仏になれるのであれば)どうして仏は、強いて法華経を説いて、膀るも信ずるも利益があると説き、経文には「我身命を愛せず」と説かれたのであろうか。仏の悟りを求める心がある人は、よくよくこれらのことを心得なければならない。
〈寸鉄〉 2018年3月14日
列島で「3・16」記念座談会。後継の友と心一つに全員が青年の決意で進め
情熱は情熱を生む—文豪励まし、育成、拡大の波動を更に!鉄は熱いうちに
京都婦人部の日。民衆の楽土築く母よ!あの友この友に希望と幸の花束を
新入会員の成長を応援!使命深き地涌の菩薩だ。堂々と勝利の大道を共進
親の学ぶ姿勢が子供の好奇心を育む—専門家。教育は自らが模範となって
☆第1回「池田シンポジウム」への池田先生のメッセージ 2018年2月27日
◇教育交流こそ、平和創造の大地 人類の前途を照らしゆく太陽
一、人類の栄光の未来に向かって、平和と持続可能な開発のための社会を展望しゆく、第1回の国際シンポジウム、誠におめでとうございます。
貴国フィリピンの誇るグローバル人材育成の名門イースト大学との共催により、意義深きシンポジウムが行われますことを、創価大学の創立者として何よりも光栄に思っております。
尊敬するルシオ・タン理事長、エスター・ガルシア総長、リンダ・サンチャゴ学長、ゾシモ・バタッド学長はじめ、ご尽力を賜りました関係者の皆様方に、心より御礼を申し上げます。
本日は、貴国の教育界を代表される、多くの偉大な教育指導者、各分野の碩学の先生方を、ここマニラ国際平和会館にお迎えすることができました。
記念の講演を行ってくださる、尊敬するヒラリオ・ダビデ最高裁判所元長官をはじめ、ご登壇くださる諸先生方、そして全てのご来賓、ご友人の皆様方にも、厚く感謝を申し上げます。
会場には、フィリピンの未来を担いゆく英才方、さらに創価大学からの研修の学生の皆さんも参加され、これほどうれしいことはありません。
一、私の胸に深く刻まれている、貴国の偉大な英雄ホセ・リサール博士の獅子吼があります。
それは、「人間にとっての大地であり、太陽である、教育と自由なくして、いかなる改革も、成し遂げることはできない」と。
だからこそ、国を超え、民族を超え、宗教を超え、文明をも超えた教育の交流こそが、世界平和を創り広げる大地となり、人類の前途を照らし晴らしゆく太陽となる——。この信念を、私は、共に対談集を発刊した、尊敬するフィリピン大学元総長のアブエバ博士、リサール協会元会長のキアンバオ博士をはじめ、多くの貴国の知性の先生方と、深く強く分かち合ってまいりました。
諸先生方と手を携えて、一緒に築き上げてきた世界市民教育のネットワークは、何ものにも代え難い宝であると思っております。
一、かけがえのない友情と交流を結ばせていただいた先生方が集われる今回のシンポジウムでは、「平和の価値を生かした持続可能で包括的な成長に向けて」をテーマに、国連が目指すSDGs(持続可能な開発目標)の理念を踏まえ、討議が進められると伺っております。
これまで私は、国連を中心とした地球的課題の解決を目指し、1983年以来、毎年、提言を発表してきました。
◇使命に目覚めた青年の熱と連帯
36回目となる本年は、気候保全のための自治体ネットワークの形成など、SDGsを加速させる提案を行い、若い世代の活躍を呼び掛けました。
SDGsには、貧困や飢餓の解決をはじめ17分野・169項目にわたる目標が掲げられています。注目すべきは、これらの目標が、世界の市民社会の多くの青年たちの声も踏まえて、盛り込まれたという事実ではないでしょうか。
制定作業にあたって国連が実施した調査には、700万人以上の声が届けられ、その7割以上を30歳未満の若い世代が占めております。さらにSDGsを定めた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では、若者を"変革のための重要な主体"と位置づけ、その力の発揮に大いなる期待を寄せているのであります。
かつてダビデ元長官が創価大学を訪問してくださった際、学生たちに訴えられた言葉がよみがえります。
「皆さんの明白なる使命は、深刻な危機にさらされている人類の前に立ちはだかる挑戦に立ち向かうこと」であり、「平和と真実と正義を愛し、掲げる人のみが、人類と世界を救うことができる」と。
まさしくSDGsが掲げる「誰も置き去りにしない」との理念に基づく地球社会の実現は、ひとえに崇高な使命に目覚めた青年たちの情熱と創造力の連帯にかかっているといっても過言ではないでありましょう。
その大きな原動力として、本年の提言で、私は「喜びの共有」というビジョンを挙げました。仏法では、「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と示されております。
この「喜びの共有」、さらに「智慧」と「慈悲」の連帯を展望するうえで、私は敬愛してやまない貴国の先生方、また友人たちとの交流が思い起こされてならないのであります。
貴国には「マブハイ(ようこそ)!」と友を笑顔で迎え、歓待せずにはおかない「ホスピタリティー」の精神が脈打っております。さらに生命を慈しむ思いやりと智慧、そして、かの英雄リサール青年が生き生きと体現していた向学の魂と、開かれた世界市民のエートス(道徳的気風)が漲っております。
今、創価大学も、世界市民の育成や、国際看護教育のプログラムにおいて、貴国の豊穣なるソフトパワーから大いに学ばせていただき、汲めども尽きぬ啓発を受けております。
このたびのシンポジウムが、フィリピンと日本、さらにアジア、そして世界の若人たちに、大いなる知性の啓発、そして勇気を贈り、新たな変革への連帯を育みゆく「喜びの共有」の広場となれば、これほどうれしいことはありません。
私は貴国の知性の先生方と、これからもさらに、共に力を合わせながら、地球社会の明日を開きゆく人材の潮流を、いや増して起こしてまいる決心であります。
最後に、本日、ご出席を賜りました、全ての皆様方のますますの御健勝と御多幸、そして貴フィリピン共和国の永遠無窮の発展と栄光を心よりお祈り申し上げ、私の御礼のメッセージとさせていただきます。
マラミン・サラマッポ!(フィリピノ語で「誠にありがとうございました!」)(大拍手)