2017年3月31日金曜日

2017.03.31 わが友に贈る

人生は悩みとの戦いだ!
何でも相談できる
信心の先輩を持とう!
共に祈り 動けば
必ず道は開ける!

四条金吾殿御返事 P1169
『日蓮は少より今生のいのりなし只仏にならんとをもふ計りなり、されども殿の御事をばひまなく法華経釈迦仏日天に申すなり其の故は法華経の命を継ぐ人なればと思うなり』

☆女性に贈ることば 三月三十一日
子どもたちへの無関心は、放任に通じる。
親同士も声をかけあい、互いに子どもたちの成長を見守るように心がけたい。

☆今日のことば365 三月三十一日
純粋に、利害も捨て、名誉も捨てて進む、青年のみが、私は大好きだ。ここにのみ、建設の源泉がある。

☆青年SGI ドミニカ共和国 2017年3月18日
どんな環境にも左右されない
確たる自分をつくる

世界各国に広がるSGI。仏法の哲学は、それぞれの国の人々にどのように受け入れられ、青年たちにどのような影響を与えているのか——。今回は、池田先生の訪問30周年を迎えた、中米・ドミニカ共和国SGIの青年部の代表に話を聞いた。

——本年は、池田先生がドミニカ共和国を訪問して30周年の佳節です。先月5日には記念総会が盛大に行われ、約4300人が参加しました。来賓の方々も、青年部の役員や出演者の姿にとても感動していました。

マサエ・コマツ女子部長 総会は、壮年・婦人部の多大な応援をいただき、青年部が一丸となってつくり上げました。参加者の半数以上は、未入会家族や友人たちです。出演者の中にも、メンバーに誘われて一緒にステージに立った友人も多く、練習などを通じて、信心への理解が深まりました。
総会に向けた弘教拡大も、全土で大きく進みました。

エイジ・ニシオ青年部長 ドミニカ共和国は今、貧富の差に加えて、若者が希望を持ちにくいという問題を抱えています。
わが国の社会は、一般的に若者を信頼するという風潮が希薄なように感じます。就職一つにしても、経験の浅い若い人には、雇用の機会はほとんどありません。いざ働いても重要な仕事は任されず、失業する人もいます。
結果、多くの若者たちがやる気をなくし、人生を短絡的に考え、できるだけ楽な生き方を選択してしまうのです。
簡単にお金を稼ぐために、窃盗などの犯罪に走る若者の増加が社会問題となり、さらなる信用失墜を招いています。特に貧困地域では、そうした若者が多く見られます。

ラモン・オソリオ男子部長 ただし、ドミニカの人々は陽気ですから、どんなに貧しくても、生活が厳しくても、楽しさを見いだすのは得意です(笑い)。
しかし、「陽気さ」と「楽観主義」は、明るく見える点で似ているように思えますが、全く異なります。「陽気さ」は、何にも縛られない自由な生き方、勝手気ままな生き方になりがちです。モラルや社会的規範さえ、軽視してしまう傾向があります。「自分のためなら、少々のルール違反はかまわない」と。例えば、車の運転だけ見ても、「われ先に」と交差点に進入してくるので、道路はいつも渋滞です。また、常態化している汚職の問題も深刻です。
 
——そうした若者に対し、SGIはどのような影響を与えていますか。

青年部長 信心で変わったメンバーを紹介したいと思います。
治安の悪さが有名な地域で、かつてギャングの一員だった男子部員がいます。知り合いである男子部の友から「自分が変わることで周囲を変えていけるんだ」と、たびたび信心の話を聞かされていたそうです。
そんなある日、彼は罪を犯し、刑務所に収容されてしまいます。そこで自らの過ちを悔い、心から反省しました。
出所後は、ギャング仲間と距離を置き、社会復帰を目指すことを決意。後に紹介者となる男子部メンバーが激励に通い続け、唱題を実践するようになりました。その中で、警察が彼に対し、"犯罪をする危険性はない"との証明書を発行したのです。これは、とても異例なことでした。

男子部長 彼は、会館で行われたSGIの会合に初めて参加した時、伏し目がちで暗い表情でした。でも、皆に大歓迎されて、「今まで、こんな風に接してもらったことはない」と、大感動していました。
現在では、御本尊を受持し、創価班の一員としても頑張っています。趣味で歌手もやっていて、去年の文化祭にも出演しました。誰もが彼の変化に驚いています。

女子部長 女子部では、貧困地域で生まれ育ったメンバーがいます。彼女は親から信心を教わりました。学会の庭で真っすぐに成長した彼女は、周りの悪縁に紛動されることはありませんでした。
学校でも模範の生徒として表彰され、奨学金を得て、名門私立大学の医学部に進学。学業で忙しい中、鼓笛部長として奮闘しています。練習がない日であっても、練習したいというメンバーが一人でもいれば、時間をこじ開けて励ましの声を掛けてくれています。そんな彼女の姿が、地域の"希望の光"になっています。

——ドミニカ青年部では、学会精神や仏法哲学を、どのように学んでいるのですか。

女子部長 最も重要なのは、人材グループの活動です。女子部は白蓮グループと鼓笛隊出身者が、中核のリーダーへと成長しています。鼓笛隊では『青春対話』を学び、練習に励んでいます。白蓮グループは会合の着任を通して、「自発の心」を培っています。
社会には、"自分さえよければいい"という人が多くいますが、そうした中で「人のために」と、献身的に行動する女子部の存在は、周囲を明るくします。
女子部世代の友は、人間関係で悩んでいる人が多いです。また、日常に空虚感を感じている人もいて、何か精神的な充足を求めています。他者の幸せを祈り、行動できる人に成長することで、そうした悩みを解決しているメンバーがたくさんいます。

青年部長 男子部では、創価班と音楽隊に力を入れています。特に、創価班の任務を通じて「会員厳護」の精神を鍛えています。
人材グループの活動で何より大切にしているのは、「師弟」の生き方を学ぶことです。
「師弟」といっても、言葉では説明できません。「池田先生の著作や指導を学び、自分自身の課題に挑戦する」ことを確認し、先輩が後輩に模範を示しながら、一人一人が自らの生活で実践するしかないのです。

男子部長 仕事の悩みをもつメンバーも多く、「信心は一人前、仕事は三人前」との学会精神や、「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)の御文を拝しつつ、社会で勝てる一人一人になろうと励ましています。
池田先生が常々、青年が信頼を勝ち取るために重要な点として訴えてこられた"実直であれ""対応はスピードが大事だ"などの指導も、とても重要です。
会合では、いつも体験を発表し合うのですが、仕事で実証を示した喜びを語る男子部員が増えています。彼らは口々に"池田先生の言葉が支えになった""先生の生き方に勇気をもらった"と言っています。

——今後の決意を教えてください。

青年部長 ドミニカ広布は、日本からの移住者によって始まりました。今の未来部には学会4世のメンバーもいます。
師匠の心をわが心とし、この国で広布の道なき道を切り開いてくださった草創の方々の開拓精神を受け継ぎ、次の30年への大河の流れを勝ち広げてまいります。