2017年4月1日土曜日

2017.04.01 わが友に贈る

我らが目指すのは
全民衆の幸福と平和だ。
大願を抱いて進め!
尊き志と行動に
諸天の加護は厳然なり!

兄弟抄 P1081
『此の世界は第六天の魔王の所領なり一切衆生は無始已来彼の魔王の眷属なり、六道の中に二十五有と申すろうをかまへて一切衆生を入るるのみならず妻子と申すほだしをうち父母主君と申すあみをそらにはり貪瞋癡の酒をのませて仏性の本心をたぼらかす、但あくのさかなのみをすすめて三悪道の大地に伏臥せしむ、たまたま善の心あれば障碍をなす』

☆女性に贈ることば 四月一日
太陽は、うまず、たゆまず、自らの軌道を進み、万物を照らし、育んでいく。
女性は、一家の太陽です。太陽の如く明ふく、太陽の如く力強く、太陽の如く健康に、「今日も、何かに挑戦しよう!」「今日も、一歩進もう!」と、目標をもって、掛りのある一日一日を積み重ねていってほしい。

☆今日のことば365 四月一日
人の一生の重さを計る基準は、単に生きた年数の長短によって決まるのではない。
その人生の価値内容によるものだ。

☆世界写真紀行 第12回 アンデス山脈 2017年3月22日
◇挑み続ける人は偉大に
見渡す限りの大パノラマ。白雪を冠した山々が幾重にも連なる。この壮大な光景に触れれば、心はどこまでも広がっていくだろう。
南アメリカ大陸を貫くアンデス山脈。
ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国を縦断。全長は約1万キロと、実に地球の円周の4分の1にもなる。
この世界最長の大山脈には北南米最高峰のアコンカグア山(6960メートル)をはじめ、6000メートルを超える高峰がそびえ立つ。これまで多くの登山家が挑んできたが、未踏峰も多いという。
1993年2月23日、池田大作先生を乗せたジェット機は、パラグアイをたち、チリの首都サンティアゴへ向かっていた。
眼下にはアンデスの銀嶺が延々と続く。1月下旬から始まった、北南米訪問の途上だった。
「君の本当の舞台は世界だ。世界へ征くんだ。この私に代わって」——逝去の約2週間前、第2代会長の戸田先生は、池田先生に語り掛けた。この言葉を抱きしめ、池田先生は60年10月、北南米訪問を皮切りに世界へ雄飛したのである。
だが、その平和旅は困難の連続だった。
海外渡航自体がまだまだ珍しい時代。各国のメンバーも極めて少なかった。社会主義国を訪れた際には"宗教者が、なぜ宗教否定の国に行くのか"などと中傷の嵐が起きた。軍事政権下の国で当局の監視が付いて回ったこともある。
その中で先生は、断固として世界広布と平和の大道を切り開いてきた。
先生の海外訪問は、日本から最も遠い国・チリで50カ国・地域に。そこには、苦難の時代を勝ち越えた友が待っていた。
73年から89年まで軍事政権に支配されたチリ。弾圧によって死者・行方不明者が続出した。
戒厳令で外出が制限される中、同志は一軒一軒訪ね歩き、"家族座談会"を開いて励まし合った。そうした状況下のチリから来日する同志を、池田先生は抱きかかえるようにして励まし、「今度は私がチリに行くからね」と約束していたのである。
24日の第1回チリSGI総会。先生は次のように語っている。
「逆境に負けずに頑張り抜いてこられた皆さまの功徳は、アンデスの山脈のごとく、限りなく積まれていくことは絶対に間違いない」
そして力を込めた。
「私は、戸田先生の道を歩み、戸田先生の道を広げながら、そこに、さまざまな花を咲かせ、実を結ばせてきた。50カ国歴訪もその一つである。いよいよ、これからが本番である。皆さまと共に、全世界を楽しく朗らかに、駆け巡ってまいりたい」
池田先生の滞在は約40時間。軍政を終結させたエイルウィン大統領との会見や、サンティアゴ市からの「最高賓客」称号の授章式など、重要な行事が続く。その合間を縫い、友を励まし続けた。
この時、出会いを結んだ未来部は今、青年部の中核に成長。チリSGIは、新たな広布拡大へ堂々と躍進する。
先生はつづっている。
「山の向こうには、また山がある。それを越えるたびに、人は偉大になれるのだ。アンデスのような自分になれるのだ。信仰とは、高貴なる人生とは、自ら『山』をつくり、自ら乗り越え、幾つ越えたかを楽しみにしていける生き方なのである」
漫然と生きるのは楽かもしれない。だが、それでは成長も喜びもない。あえて眼前の山に挑戦し、制覇し、そして勇んで次の山を目指す。それが歓喜と充実に満ちた、人間革命の道である。