2017年3月17日金曜日

2017.03.17 わが友に贈る

動けば動くほど
語れば語るほど
広布は無限に広がる。
いよいよの信心で
わが新記録へ挑め!

祈祷抄 P1345
『あやしの畜生なんども恩をば報ずる事に候ぞかし、かりと申す鳥あり必ず母の死なんとする時孝をなす、狐は塚を跡にせず畜生猶此くの如し況や人類をや』

☆女性に贈ることば 三月十七日
学歴や財産は、それ自体、人生の目的ではない。ゆえに、そのことで人をうらやんだり、自分を卑下したりするのは愚かである。
貴女自身がすべての宝であることを忘れないで、毅然と生き抜くことだ。

☆今日のことば365 三月十七日
「人生とは、闘争の異名なり」と、叫んだ哲人がいる。まさしく、人生は、戦争の如く、厳しく、目まぐるしい感を抱く。何も知らなかった少年時代が、懐かしい。だが、一歩も、退くことは、許されぬ。

☆世界写真紀行 第10回 トルコ・イスタンブール 2017年3月3日
◇対話の力で"友情の海"を
一つの都市の中に、アジアとヨーロッパが存在する——この何とも不思議な光景は、地球上、ここでしか見ることはできない。
トルコ最大の都市・イスタンブール。
町の中央にあるのは"世界で最も混雑する航路"といわれるボスポラス海峡。この東側がアジア、西側がヨーロッパになる。海峡の幅は広くても2・5キロ、狭いところでは700メートル程度なので、日々、橋や船を使って"アジア"と"ヨーロッパ"を行き来する人も多い。
この東西交流の要地を巡って、古くから大国の興亡が繰り返されてきた。
古代の名は、ビザンチウム。4世紀末からは、東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルとして栄えた。15世紀にはオスマン帝国の首都となり、やがてイスタンブールと呼ばれるようになる。昔も今も、多様な民族と文化が往来する、国際色豊かな都市だ。
著名な地理学者でもあった初代会長・牧口常三郎先生は、自著『人生地理学』の中で、イスタンブールを"社会、文化、経済における、世界に開かれた一大中心地"として注目している。
池田大作先生は、この地を2度訪れている。初訪問は1962年2月だ。
現地の案内人と共に、先生の一行は、ビザンツ建築の傑作といわれる「アヤ・ソフィア博物館」などを見学。数千の店が軒を連ねるグランド・バザールを歩いた。出会う人たちは「ジャポン(日本人)!」と、笑顔で歓迎してくれた。
この時の訪問の様子が、小説『新・人間革命』第6巻「遠路」の章につづられている。
山本伸一の一行は、小高い丘へ上り、日本とトルコの友好の歴史を語り合った。
さらに話は、両国の"友情の原点"ともいうべき史実に及んだ。「エルトゥールル号の遭難事故」である。
——1890年9月、トルコの使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が、和歌山沖で台風に遭遇して沈没。同艦には650人余が乗っていたが、ほとんどが生命を失う大惨事となった。
その中で、ごく少数の人が自力で海岸にたどり着き、大島(現・串本町)の人々が事故の発生を知る。
すぐに村長はじめ村人たちが駆け付け、生存者の救援活動に当たった。さらに嵐の後、村人たちは遺体を手厚く葬った——。
山本伸一は言う。
「苦しんでいる人に手を差し伸べ、胸を痛める人間の心に国境はありません」
「根本はこの"民衆次元"の交流であることを忘れてはならないと私は思います。
民衆は海です。海が穏やかであれば、たくさんの船が往来できます。同じように、民衆同士がしっかりと友情で結ばれていれば、信頼が生まれ、平和が生まれる。そして、その平和の海を、あらゆる次元の友好交流の船が渡っていけます。
私たち創価学会がやろうとしていることは、世界を結ぶ"人間の海""友情の海"をつくるということなんです」
新しい出会いから、新しい価値が生まれる。だからこそ一人また一人と友情を結びたい。誠実な対話で、どこまでも粘り強く。それが、やがて"友情の海"になる。