2017年2月28日火曜日

2017.02.28 わが友に贈る

実践の教学が学会魂だ。
行き詰まった時こそ
御書を拝そう!
希望と勇気と智慧は
無限に湧き出てくる!

船守弥三郎許御書 P1445
『法華経を行ぜん者をば諸天善神等或はをとことなり或は女となり形をかへさまざまに供養してたすくべし』

☆女性に贈ることば 二月二十八日
自分の心が変わり、使命感が変われば、すべてが変わっていく。
人のために、と行動していくなかに、最も光り輝いていく生命の軌道がある。

☆今日のことば365 二月二十八日
押し潰されるような
 いやな時があったならば
朝早くすがすがしい散歩でもする余裕を
 持ってくれ給えと
私は 君に激励しておきたいのだ

☆小説「新・人間革命」連載6000回特集 「新・人間革命」とその時代 2017年2月18日
「真実の師弟の道を示し、人類の幸福と平和のために、広宣流布の流れを永遠ならしめたい。
そして、その原動力たる創価学会を恒久化する方程式を明確に残さんと、今日も私はペンを執り続けている」
池田先生は、日々、『新・人間革命』をつづる真情をそう語ったことがある。
1993年(平成5年)8月6日、「広島原爆の日」に、恩師との思い出深き長野の地で執筆は始まった。同日、会見していたのがインド・ガンジー記念館のラダクリシュナン館長(当時)である。
この時、池田先生は65歳。連載に当たって、「はじめに」で、こう述べている。
「完結までに三十巻を予定している。その執筆は、限りある命の時間との、壮絶な闘争となるにちがいない」。そして、「まだまだ若い」と。
同年11月18日に新聞連載が開始され、短期の休載を除いて、足かけ25年にわたってペンの闘争は続く。
池田先生は記した。
「できることなら、全同志の皆さま、お一人お一人にあてて、感謝と励ましの手紙を差し上げたい。しかし、身は一つである。そこで、毎日、手紙をつづる思いで、小説『新・人間革命』の執筆に取り組んでいる」
真実の師弟の道を永遠に刻み残すとともに、同時代を生きる庶民に、平和と人生勝利の指針を贈る。
そこに、新聞連載の意義があろう。

◇1993年8月6日に執筆開始
●混沌とする冷戦後の世界へ 仏法ヒューマニズムの光を送る
『新・人間革命』第1巻は、60年(昭和35年)10月2日、山本伸一が初の海外歴訪に旅立つ情景から始まる。
「はじめに」には、こうある。
「日蓮大聖人の仏法のヒューマニズムの光をもって世界を包み、新たなる人類の歴史を開く創価ルネサンスの民衆の凱歌の姿を描くことになる」
執筆が開始された93年は、宗門の鉄鎖を断った「魂の独立」から2年。同志は、新たな世界広布の道標を求めていた。
冷戦後の当時は、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の和平協定(93年9月)、欧州連合の発足(同年11月)などの平和と統合への動きと、ボスニア紛争、ルワンダ虐殺などの戦乱と分断の動きが相半ばしていた。新たな時代哲学への渇仰は、人類全体もまた同じであった。
池田先生は、執筆開始の翌9月に訪米し、ハーバード大学で「21世紀文明と大乗仏教」と題し、2度目の講演を行ってもいる。
世界を縦横に巡り、指導者、識者と文明間の対話を繰り広げつつ、『新・人間革命』のペンを握り、世界平和の基をなす、仏教の慈悲と寛容の哲学を発信していくのである。

◇2001年 対話こそ人間結合の力
●9月11日 米同時多発テロ
●10月11日から文明間対話を描く(第12巻)
2001年(平成13年)9月11日、アメリカで同時多発テロ事件が起こった時、『新・人間革命』は、第12巻「天舞」の章を連載中であった。
暴力の連鎖に懸念が強まる中、同章では、10月11日付から、欧州統合の父クーデンホーフ・カレルギー伯爵との文明間対話(1967年〈昭和42年〉)を描いていった。
「対話には、人間と人間を結び合う、結合の力がある」「人間の幸福、救済をめざす思想、宗教には、本来、人間を尊重するという共通項があります。それがある限り、必ず通じ合い、共感し合うはずであり、相互理解は可能であると思います」
「現代社会の不幸の元凶は、人間生命が尊厳なる存在であるという、本源的な考えが欠如していることだ」
アメリカSGIのストラウス理事長は語る。「先生は同じ第12巻(『新緑』の章)で、ニューヨーク訪問の模様を紹介してくださっていました。私たちはあの惨事の後、日々、小説の一節一節を読み返しながら、新たな平和と広布の建設へ進んでいったのです」
同国SGIでは現在、壮年部や婦人部の人材グループ等で、小説を学び合っている。

◇2011年 新生の春を告げよう!
●3月11日 東日本大震災
●9月1日から「福光」の章(第25巻)
「春を告げよう! 新生の春を告げよう!」——2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災から半年。第25巻「福光」の章は9月1日付から始まった。
「冒頭の詩の一節が目に飛び込んだ時、身震いするほどの感動を覚えました」と盛島東北長が語る。「復興の指標として、心のど真ん中に据えたのが『福光』の章です」
津波で4人の子を失った宮城・女川町の婦人部の友は、「福光」の章から、小説をノートに書き写し続けた。すると「心に少しずつ光が差し込んだ」。
写し続ける中、ある言葉に出あう。「生きて信心に励める人には、他界した法友の志を受け継ぎ、戦う使命がある。それが故人への最高の回向となるのだ」(第26巻「厚田」の章)。題目で子らとつながっていることを確信できたという。
福島では冒頭の詩の暗唱運動が青年部を中心に始まり、この詩とともに、苦難を越えてきた。福島文化会館には、詩の銘板がある。
また同県の壮年部「正義大学校」、婦人部・女子部「うつくしま人間革命大学校」、青森の壮年部「勇将会」、婦人部・女子部「人材の森大学校」など、東北各地に小説研さんの波が広がる。

◇新聞連載回数で日本一
●「人間革命」と合わせ7509回
小説『新・人間革命』は日本の新聞小説史上、最多の連載回数を更新し続けている。2011年11月3日付で連載は4726回となり、山岡荘八氏の『徳川家康』の4725回(余話も含む)を超え、日本一に。
連載は、1509回にわたる小説『人間革命』と合わせると、きょうで7509回になる。
『新・人間革命』第1巻の「あとがき」に池田先生はつづっている。「生命の続く限り、私は書き続ける。正しい仏法とは何か。正しい人生とは何か。そして、何が歴史の『真実』か。人間にとって『正義』の戦いとは何かを。そこに、人類の未来を開く、一筋の道があるからだ」

◇23カ国地域・13言語で出版
●世界が学ぶ 幸福への指針
小説『新・人間革命』は、各国語に翻訳、出版されている。
初の外国語版は1995年(平成7年)1月、アメリカで発刊された、第1巻の英語版である。以来、スペイン語、デンマーク語、韓国語、インドネシア語、イタリア語など13言語、23カ国・地域で出版。本年1月15日には、同書の中国語版(繁体字)第27巻が新たに発刊された。
「『真実』を明確に書き残すことが、未来の人びとの明鏡となる。真実は、語らなければ残らない」。この思いで池田先生がつづる同書は、世界の友に幸福への指針を贈り、世界広布の方途を示し続けている。

◇朗読ラジオ番組は12年間
●励ましの声は電波に乗って
小説『新・人間革命』は、朗読ラジオ番組として、2003年(平成15年)4月から15年(同27年)3月まで、文化放送をキー局に、全国ネットで3123回にわたって放送された。
朗読を担当したのは、声優の小野田英一さんと沢田敏子さん。「歴史に残る最高の朗読番組を」との思いを込めた声に、多くの反響が寄せられてきた。
なお、ラジオ放送とは異なるが、聖教新聞社の公式ホームページ「SEIKYO online(セイキョウオンライン)」では、「音声配信サービス」で『新・人間革命』の音声ファイルをダウンロードして聴くことができる。