2015年9月10日木曜日

2015.09.10 わが友に贈る

不安定な天候が続く。
中継行事をはじめ
会合は絶対無事故で!
運営を陰で支える
役員に皆で感謝を!

日厳尼御前御返事 P1262
『叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず』

◇四季の語らい
希望を捨てない人には、いかなる困難にも負けない強さがある。しかし、希望を失えば、人生は闇だ。絶望は精神の死に等しい。青年は、常に希望をいだき、希望とともに生きていくことだ。

☆こころに響く言葉
姑が嫁に教える料理

姑が嫁に教える野菜の煮つけ方や、漬けものの作り方に、かつては、その家庭独特の経済的な栄養学があり、
ほのぼのとした家庭のふんいきがつちかわれてきた。明治の母親のにおいとは、そのぬかみそくさい手のなかにあったとも言えよう。節約は主婦の手数で補われ、それが大地のにおいのする温かい家庭環境であったのである。

☆随筆民衆凱歌の大行進 第26回� 合言葉は「前進!」
この8月24日、全世界の宝友が、広宣流布の拡大の息吹で、私の入信の日を祝賀してくださり、感謝に堪えない。
皆様から「68周年」と祝って頂いたので、「まるで68歳の誕生日のようだね」と言うと、妻は「その気持ちが若いですね」と微笑んだ。
確かに、わが胸には、戸田城聖先生の弟子として第一歩を踏み出した、あの19歳の夏の初心が今も明々と燃えている。
当時、私の座右の一書はゲーテであった。
彼は1749年の8月28日の生まれ。今の時節、あらためて文豪の言葉が蘇ってくる。
「われらはたゆまず活動を続けよう」——ゲーテが親しい友人に書き送った一言である。
その活力は、年齢を重ねても変わらなかった。

若き弟子エッカーマンは晩年のゲーテについて「つねに前へ、前へと進もうとする。たえず学びに学んでいる」と綴った。愛弟子の眼に映る師匠は「永遠にいつも変らぬ青春の人」であった。
「不老不死の妙法」と生き抜く私たちもまた、「生涯青春」「永遠青春」の生命で前進する。そのための最強のエンジンが勤行・唱題である。
朝な夕な、久遠元初の生命の太陽を胸中に輝かせながら、一日また一日を勝利していくのだ。
「祈りは心の希望を新鮮にする」。これも、ゲーテの深い言葉である。

新しき
 生命燃やして
  地涌の舞

今、日本全国の同志が新しい布陣を整え、はつらつと出発している。
新しい決意があるところ、新しい挑戦がある。あの地この地に、新しい地涌の友が登場し、新しい勇気と歓喜の波動が広がっていることが、何よりも嬉しい。
「世界広布新時代 躍進の年」も、いよいよ後半戦に入り、楽しく賑やかな「座談会」から、勢いよくスタートを切っている。
戸田先生も戦後、学会再建の歩みを、座談会を軸に始められた。
私の入信も、座談会への参加からである。
20人ほどが集う会場には、青年も、婦人も、壮年もいた。老若男女が、こうして一堂に会している姿自体が、私には驚きだった。
戸田先生は「立正安国論」の講義をされていた。
初めて耳にする仏法用語は難解であった。しかし、敗戦後の混迷を極めた社会にあって、苦悩の民衆を救い、平和の楽土を築かんとする大情熱は、新来の私にも烈々と伝わってきた。
その場には真剣に学ぶ熱気があった。それでいて、権威的で形式ばった堅苦しさは一切ない。闊達で、誠実で、率直で、和気あいあいとして温かかった。今も変わらぬ「創価の座談会」そのものである。
あの懐かしき8月の座談会から、道を求める無名の一青年が偉大な師に出会い、「正しき人生」を歩み出すことができた。座談会によって、わが青春の「新生」の大回転も始まったのだ。
民衆が創る小さな平和の集いの座談会!
小さくても大きな希望と幸福が光る座談会!
大いに友情を広げ、皆が元気に集い、わが地域の座談会から、広宣流布という真の平和建設へ、仲良く朗らかに新たな人材の金波を起こしたい。

思えば、日蓮大聖人は、法華経の行者として大闘争を開始された建長5年(1253年)4月28日の「立宗の日」を、忍難弘通の全生涯にわたって、不滅の原点となされていた。
弘安3年(1280年)にお認めの「諫暁八幡抄」には、こう記されている。
『今日蓮は去ぬる建長五年癸丑四月二十八日より今年弘安三年太歳庚辰十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし、只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり』(P585)
大法戦の起点の日——この日から、ただ一心に妙法流布のために走り続けてきたと仰せである。
『今度・強盛の菩提心を・をこして退転せじと願しぬ』(P200、「開目抄」)と誓言された通り、あらゆる大難を不退転で乗り越えてこられたのである。
この大聖人に直結し、死身弘法の信心を貫かれた戸田先生の分身として、私自身、来る夏、来る夏、8月24日を刻むたびに、勝利した姿で、恩師に報告するのだと決意してきた。
昭和30年(1955年)、あの北海道の「札幌・夏の陣」で、日本一の弘教を成し遂げて、晴れ晴れと戸田先生を大会にお迎えしたのも、8月24日であった。
一つの目標の達成は、新たな挑戦の始まりだ。
まだまだ戦う! まだまだ前進する! この心意気で、次の出発をする。
これが本因妙の精神であるからだ。

先駆の天地・九州で、8月24日を迎えた年もあった。
昭和51年(1976年)のその日は、第1回の「壮年部の日」。
私は、鹿児島で、わが戦友たちと共に、苦難にも断じて負けず、永遠に「初心忘るべからず」の気概で邁進する意義を、この日に留めた。
今年の夏、九州・沖縄などでは、台風による甚大な被害が出た。さらに鹿児島では、噴火活動で全島避難中の口永良部島や、警戒中の桜島など、大変なご苦労もある。被災地域の方々に、心からお見舞い申し上げたい。