2015年9月4日金曜日

2015.09.03 わが友に贈る

寒暖差が激しい時期。
体調管理を万全に!
生き生きと若々しく
広布の勝利を決する
名指揮を頼む!

三世諸仏総勘文教相廃立 P564
『心の不思議を以て経論の詮要と為すなり、此の心を悟り知るを名けて如来と云う』

◇人生の座標
人生の敗北とは何か。それは、失敗することではない。失敗したり、落ち込んだとき、そこで自分をあきらめてしまうことです。「再び立ち上がらないこと」こそ、敗北なのです。

☆こころに響く言葉
最高の使命ある教師

母親は、家庭が最も重要な教育の場であり、
自己が最高の使命ある教師であることに、最も強い自覚を持つべきだと思う。
子どもの一生を支えてゆく全人格の基盤は、じつに母親による家庭教育にかかっていると言わざるをえない。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第17回 ウィーンの街角
まもなく巡り来る8月14日は、私が恩師・戸田城聖先生と初めてお会いした日です。
1947年のこの日、私は友人から、「生命哲学の会合がある」と誘われ、初めて創価学会の座談会に参加しました。
当時、私は19歳。暗い戦後の混乱の中で、人生の座標となる確かな哲学の光を求めていました。
真夏の蒸し暑い日でした。会場に入ると、度の強い眼鏡を掛けた壮年が、確信を込めて語っておられました。
それが、戸田先生でした。
講義が終わると、懇談に移りました。私は友人に促され、先生にごあいさつしました。
あの時の、先生の慈愛溢れる眼差しは、今も忘れることができません。
「先生、正しい人生とは、どういう人生をいうのでしょうか」等、さまざまな質問をぶつけると、先生は一つ一つ、真剣に誠実に答えてくださいました。
戦争中、軍部政府による2年間の投獄にも屈しなかった、平和と正義の信念が漲っていました。
私は「この人なら信じられる」と、10日後の8月24日、入信し、創価学会の一員となったのです。
出会いの日、戸田先生が講義されていたのが、日蓮大聖人の「立正安国論」です。
この「立正安国」、すなわち「民衆の幸福」と「世界の平和」が、戸田先生の弟子として、私の人生を貫く命題となりました。
高等部員の中には、教学部任用試験で、「立正安国」について学んだメンバーもいると思います。
「立正」とは、人々が、正しい仏法を信じること、また、仏法の生命尊厳の精神が、社会を動かす基本原理として確立されることをいいます。
「安国」とは、社会の平和や繁栄、人々の生活の安穏を実現することです。
未来部の皆さんにとっては——まず自分自身の胸中に、「学ぶ心」「挑戦する心」「あきらめない心」を打ち立てることです。日々、真剣に祈り、勉学やクラブ活動などに、粘り強く取り組む。その姿で、友に勇気と希望を送る「師子王」に成長していくこと。こうした執念のチャレンジが、身近な「立正」の行動でしょう。
そして、仲良く麗しい友情を結び広げ、いじめを絶対に許さない環境をつくっていくことです。親孝行の賢者となって、父母の笑顔を咲かせゆくことです。こうした誠実な振る舞いが「安国」に通じるでしょう。

ウィーンはニューヨーク、ジュネーブに続く、第3の国連都市として、ヨーロッパの精神と平和を支える都でもあります。旧市街を抜ければ、国連の事務局等が置かれている「ウィーン国際センター」が、私たちを迎えてくれます。
国連のユネスコ憲章の前文には、こう掲げられています。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
一人一人の心の中に、戦争を絶対に許さない「平和のとりで」を打ち立てていく——これが、まさに「立正安国」です。この平和の闘争を、私たちは「広宣流布」と呼んでいるのです。
東欧の「人権の革命」を支援した、オーストリアのフラニツキ首相と語り合った折、首相は力強く明言しておられました。
「『平和を望むなら、戦争の準備をせよ』というラテン語の格言があります。しかし、これを私は、こう置き換えて行動しているのです。『平和を望むなら、平和の準備をせよ』と」
平和の準備——皆さんの生活の中でも、できることはたくさんあります。
負けじ魂で勉学に挑み、庶民を守りゆく正義の力をつける。
生涯の宝となる友情を結び、思いやりの心を広げていく。
親孝行の賢者として父母の恩を知り、成長を誓う。
その一つ一つが、何よりも強固で、何よりも永続的な「平和のフォートレス」と輝いていくのです。
うれしいことに、あの92年、ウィーンで語り合った青年たちも、今や立派なリーダーとなって、活躍してくれています。
仏法では、『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(P231、「開目抄」)と説かれます。
皆さん一人一人の現在の努力の金の汗が、平和の黄金の未来を創ります。
どうか、この夏も、若き生命に希望と勇気の曲を轟かせながら、明るく朗らかに、一歩また一歩、前進していってください。