2015年9月29日火曜日

2015.09.29 わが友に贈る

創価の我らには
「慈悲」と「哲理」の
地涌の誇りがある。
苦難こそ誉れだ!
妙法を抱き締めて進め!

四条金吾殿御返事 P1151
『だんなと師とをもひあわぬいのりは水の上に火をたくがごとし』

◇人生の座標
今、残っている歴史の全体を、個人で把握することは、なかなかできない。だから大事なのは、歴史観をしっかり身につけることなのです。歴史を通して、人間の悪い傾向性を知れば、気をつけて、悪い歴史を繰り返さずにすむ。悪い歴史を繰り返すのは、「歴史の教訓を学ばなかったから」とも言える。

☆こころに響く言葉
自分を知りぬくこと

つまるところ美しさの追求は、まず自分を知りぬくことにあると言っても過言ではあるまい。

☆新時代第5回全国男子部幹部会 名誉会長のメッセージ
世界広布新時代に聳え立つ三代城で、堂々たる男子部幹部会、誠におめでとう!
今、私の胸には、愛する北海天地の青春の大勝利宣言が轟き渡っております。日本一の折伏、本当におめでとう!
私の心は、愛弟子の諸君と共に歌い、共に舞い、共に太鼓を打ち鳴らし、共に勝ち鬨をあげゆく思いで、全てを見守っております。
広大な北海天地の各地から集った皆さん、きょうを目指し、努力と挑戦を重ねてきた出演者の皆さん、誠にご苦労さまです。また、宿命を大使命に変えた力強い活動報告も、陰で一切を支えてくれている役員の皆さんも、ありがとう!
そして、この青年たちを真心から応援してくださっている、北海道広布の尊き父母に、最大に感謝します。

初代・牧口先生が線を引かれた御書の一節に、『師檀(しだん=師匠と弟子)となる事は三世の契り』(P1070、「秋元殿御返事」)とあります。
まさしく三代城は師弟の城です。限りなく後継の青年が続く師子の大城です。
牧口先生も、第2代・戸田先生も、北海道で青春勝利の歴史を残しました。第3代の私も、北海道の青年と共に、破邪顕正と広布拡大の大勝利の歴史を開きました。
そして60年──。三世に渡る宿縁深き、北海道の後継の君たちが今、全国、全世界をリードする大闘争をしてくれていることほどうれしいものはない。

日蓮大聖人は、『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』(P1190、「聖人御難事」)と仰せです。
若くして妙法を持ち、創価の師弟に生きる君たちは、一人も残らず、師子です。
諸君が「全ては勝利のために」と誇り高く掲げたように、いかなる悩みも困難も、全てを変毒為薬して、人生勝利のための糧としていけるのが、信心です。ゆえに、何があろうと、一歩も退いてはならない。
どうか、南無妙法蓮華経の師子吼を朗々と唱え抜いて、忍耐強く前へ前へと進み、職場でも、地域社会でも、広宣流布の戦いでも、徹して断じて勝利者となってもらいたい。そして、勇敢なる開拓精神を漲らせ、世界の模範と輝く青春勝利のスクラムを、思う存分、勝ち広げていってくれたまえ!

生涯、北海健児の心を燃やし続けた戸田先生は、「未来は青年の腕にある! 若き力によってこそ大事業は成就する」と叫ばれました。
私は、世界広布新時代の拡大の新潮流は、北海道から起こると期待しています。いな、確信しています。
健康第一、無事故第一、親孝行第一で!
諸君を送り出してくださった、ご家族や地域の同志の皆さんに、よろしくお伝えください。わが三代城の男子部に、希望あれ! 団結あれ! 勝利あれ!

2015年9月28日月曜日

2015.09.28 わが友に贈る

◇今週のことば
「一対一」の語らいこそ
広布の推進力なり。
励ましの個人指導に
友情と仏縁の拡大に
時間をつくり挑戦だ!
2015年09月28日

松野殿御返事 P1382
『忘れても法華経を持つ者をば互に毀るべからざるか、其故は法華経を持つ者は必ず皆仏なり仏を毀りては罪を得るなり』

◇人生の座標
歴史を学ぶことは、自分がその時代を生きることになる。そこには熱血の革命児もいれば、裏切りの卑劣漢もいる。栄華の権力者もいれば、悲劇の英雄もいる。安穏を求めながら、流浪しなければならなかった民衆もいる。戦乱と、その合間の、わずかな木もれ日のような平和がある。

☆こころに響く言葉
"子ども"と"大人"が同居

子どもの心のなかには、きわめて幼い心と、一方にすでに驚くほどの大人の自覚が育っているものである。

☆随筆民衆凱歌の大行進 第27回� 御書根本の勝利道を
「観心本尊抄」といえば、東北は宮城の青年と学び合った思い出がある(昭和47年7月)。
「観心」とは、結論すれば「信心」である。
強盛な信心によって、鏡に映すように自分の生命を知り、胸中の宮殿を開くことができる。
そして御本尊を『法華弘通のはたじるし』(P1243、「日女御前御返事」)として、我らは、自他共の幸福と平和を、どこまでも広げゆくのだ。これが広宣流布である。
私は「広宣流布の総仕上げを!」と託した東北の若人たちに、「最後の総仕上げができるのは、地道に一つのことを繰り返した人です」とも訴えた。
青年時代に、「行学」に徹した人は強い。負けない。揺るがない。
御本尊を信受した若人は、必ず社会で地域で、朗らかに勝利の太陽を昇らせていけるのだ。

今回、教学部任用試験の教材の一つになっている「阿仏房御書」には、こう仰せである。
『末法に入って法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり』(P1304)
仏界の生命は、あらゆる人に平等に具わっている。妙法を持った誰もが尊極の宝塔なのだ。
宝塔の生命を輝かせることに、人種も、出自も、民族も、性別も、貧富も、何一つ妨げにはならない。そして一人ひとりが生命の輝きを放つことで、いわば"宝塔の林立"によって、社会も、世界も、人間主義の大光で包んでいくことができるのである。
今、SGIでは、世界の各地で教学研修会が開催されている。
ある一人のリーダーは、研修に臨んで、自らの父の体験を語った。
——十分な教育機会を得られず、字を書くのが苦手だった父が、教学試験を機に発心し、猛勉強を開始した。実践の教学を重ね、遂に「教授」になった。字も達筆と讃えられるまでになった。
地位や肩書など問わず、万人に「学びの場」を開き、正義と平和の「教授」を育て上げるのが、SGIの教学運動である、と——。
今夏も、アジア、南北アメリカなど各地で研修会が行われた。イタリア・ミラノ郊外での欧州教学研修会には、31カ国500人が勇んで参加。その6割が青年部である。
さらに今月、世界60カ国・地域から、SGI青年研修会のために、代表の若人たちが熱き求道の魂で集ってくれた。
今回は、世界の"華陽姉妹"が、「行学の二道」に励んでつかんだ実証を語り合う体験談大会も、明るく意義深く行われた。
私は、世界広布のバトンを託すべき、宝の青年たちにお会いし、励まさずにはいられなかった。
本門の新時代を開き、人類の未来に「勇気」と「人材」と「団結」の光を送るのは、生命尊厳の大哲学を掲げる、若き創価の世界市民である。

この世における「最上の富」とは何か。
釈尊の答えは明快だ。
「信仰が人間の最上の富である」「智慧によって生きるのが最高の生活である」と。
内なる「最上の富」を、自他共に輝かせゆくために仏法がある。
大聖人が教えられた通り、「蔵の財」も「身の財」も大事ではあるが、それが即、幸福を約束してくれるものではない。しかし、「心の財」——心に積んだ福徳は、何ものにも崩されない。断じて壊されない。
生老病死の苦悩を打開する智慧も、常楽我浄の人生を開く勇気も、わが生命に具わっている。その内なる宝蔵を開け放つ修行が「行学の二道」であることを、あらためて確認しておきたい。
「自行化他の実践」と「御書根本」——この両輪で広布と人生の勝利の正道を進むのである。
さあ御書を繙き、世界最高峰の大思想を学び抜け! その確信と喜びを語れ! 人類が希求してやまない「平和の地球」を、誇りも高く、共に創りゆこうではないか!

師弟して
 御書のまま生き
  黄金の道

2015年9月27日日曜日

2015.09.27 わが友に贈る

御書を拝せば
境涯が広がる。
仏の智慧が湧く。
実践の教学で
自他共に大成長を!

上野殿御消息 P1527
『父の恩の高き事須弥山猶ひきし母の恩の深き事大海還つて浅し、相構えて父母の恩を報ずべし』

◇人生の座標
正しい歴史を残すことが、人類の平和と幸福の道を残すことになるのです。歴史は、歪めたりしてはいけない。歴史を"つくつて"しまっては小説になってしまう。悪いことを隠し、格好のよいことだけを残しては、歴史書ではなく虚飾書になってしまう。歴史は客観的に正確に書き、証拠・証人を大事にしなければならない。

☆こころに響く言葉
平凡な女性と言われても

平凡な女性と言われてもそれでよいその奥に理念と勇気があるならば

☆随筆民衆凱歌の大行進 第27回� 御書根本の勝利道を
この度の記録的な豪雨で被災された茨城、栃木、宮城、また埼玉、福島など各地の皆様方に、心からお見舞い申し上げます。
皆様のご健康と、一日も早い復興を祈ります。
日蓮大聖人は『わざは(禍)ひも転じて幸となるべし』(P1124、「経王殿御返事」)と仰せになられました。
甚大なる被害にご苦労は絶えないでしょうが、妙法の「変毒為薬」の功力は絶対です。どうか、断固と乗り越えてくださるよう、私も題目を送り続けてまいります。

御書には『妙とは蘇生の義なり』(P947、「法華経題目抄」)と説かれる。
戦後の大混乱の中で、昭和22年(1947年)の8月に仏法に巡り合った19歳の私も、初信の功徳として、この蘇生の力を深く実感した。
当時、私は肺病ゆえ、しばらく前から、仕事を辞めて休まざるを得なかった。しかし、入信した翌9月から、地元の蒲田工業会に採用され、再び働き始めることができたのである。まだ血痰が出たが、東洋商業(現・東洋高校)の夜間部へも通い、学んだ。
そんな折、私は、戸田先生が法華経の講義をされていることを知った。先生が戦時中、軍国主義と戦って投獄されたことを入信前に聞いて敬慕の念を強くしていた私は、もっと先生のことを知りたい、仏法を教えていただきたいと熱願した。
先輩に相談すると、入信したばかりで、まだ正式の受講者にはなれないが、聴講はさせていただけるという。
私は、一人決意して、西神田の学会本部に馳せ参じたのである。戸田先生の法華経講義は、第5期に入っていたようだ。
会場の一隅で、全身を耳にして聴いた法華経講義が終わり、感動の余韻さめやらぬ時であった。
戦前、幹部であったという夫妻が、戸田先生の前に正座したのである。居残っていた10人ほどの人は、粛然と、水を打ったように静かになった。
夫は、戦時中の学会弾圧で投獄され、耐えきれずに退転してしまった。妻は、夫が信念に殉ずるより、ただ早く帰ってきてほしいと哀願した。
二人は、戸田先生に、懺悔の思いを吐露するとともに、新しい決心で広宣流布のために働く覚悟を語ったのである。
だが、戸田先生の言葉は誠に峻厳であった。
「信仰は自由である。しかし、今後も学会には、さらに激しい弾圧の嵐がある。その時にまた、臆病に退転するようなら、学会の邪魔になる」と。
その厳父の声は、若き私の命に突き刺さった。
信仰とは、かくも強く深いものなのか! 
師弟とは、かくも正しく厳しいものなのか!
この夫妻も、師の叱咤を抱きしめ、学会と共に信心を貫いていった。
戸田先生は、「難を乗り越える信心」を、学会永遠の魂として私たちに残してくださった。
いかなる大難にも障魔の嵐にも揺るがぬ勇気こそ、信仰の真髄である。
そして、そのために、先生は、"剣豪の修行"にも譬えられる、厳格な「行学の二道」の鍛錬を、学会精神の根幹とされたのである。
その後、戸田先生の事業が窮地に陥る中、師を支え、私は必死に戦い抜いた。それは御書を心肝に染めての闘争だった。
特に「観心本尊抄」は同志と共に取り組んだ。
日蓮大聖人が佐渡流罪の真っ直中で、万人成仏の原理を「受持即観心」として明かし、法本尊を開顕された重書中の重書である。
この折の日記には、「夜、『観心本尊抄』の読み合わせ。いかに、事業難とはいえ、信心と教学だけは、忘れてはならぬ」との真情を記した。
一日、戦い切って、深夜、体を引きずるように帰宅し、御書を開いた。声に出して拝読し、感銘した御文を日記に書き写すと、確信が湧き、一段と祈りに力がこもった。不屈の闘志があふれた。
今でも、恩師の厳愛の声が耳朶に響いてくる。
「疲れた時にこそ、御書を拝読していけ!
たとえ一行でも、二行でもよい。御書を拝して、自らの境涯を、もう一歩、開くのだ」
広布の戦いの中で御本仏の大境涯に触れれば、わが境涯も開かれる。大空のように広く、大海のように深い、師子王の心を取り出していくことができるのである。
今月27日には「青年部教学試験1級」が、11月には「教学部任用試験」が実施される。
受験者の方々全員が「求道即勝利たれ」「人生凱歌の博士たれ」と、私は真剣に祈っている。
共に学び教える先輩方をはじめ、陰で支えてくださる皆様方に、心から感謝を申し上げたい。「冥の照覧」「陰徳陽報」は絶対である。

2015.09.26 わが友に贈る

人間尊敬の哲理を
社会に広げることが
平和建設の土台だ。
さあ希望の語らいを!
心と心を結びゆこう!

寂日房御書 P902
『夫れ人身をうくる事はまれなるなり、已にまれなる人身をうけたり又あひがたきは仏法是も又あへり、同じ仏法の中にも法華経の題目にあひたてまつる結句題目の行者となれり、まことにまことに過去十万億の諸仏を供養する者なり』

◇人生の座標
「自分さえよければいい」「人が困っていても関係ない」。現代は、まるで砂漠のような、乾いた心のエゴ社会になってしまった。最近、ボランティアに光が当たり、参加する人が増えるのも、「このままではいけない」という意識の表れともいえる。

☆こころに響く言葉
知識欲に対してめんどうがらずに

子どもから「これなあに?」「どうしてなの?」と矢つぎばやの質問攻めに合う。
ところが、親は、とかくめんどうになって、ろくろく答えもしなかったり、
ときには「うるさいね、この子は」などと言ってしまうことがよくある。
これほど子どもの心を傷つけるものはないのだ。純粋な、成長の芽を。
自らつみとってしまってはならない。そうした質問を大事な踏み台として、
教育の道は大きく開かれていくことを知っていただきたいと思う。

☆アメリカSGI西部方面総会 SGI会長がメッセージ
アメリカ広布55周年を記念するアメリカSGI西部方面総会が19日午前9時半(現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカ市の世界平和池田講堂で盛大に開催された。これには、同方面の代表1000人が参加。池田大作SGI会長はメッセージを寄せ、良き友と共に、良き同志と共に、楽しく、たくましく、悔いなき幸福勝利の人生を勝ち飾り、人類を照らす平和と共生の太陽と輝いていただきたいと期待した。

会場前方に一枚の写真が映し出されると、ひときわ大きな歓声が上がった。
1960年(昭和35年)10月2日、東京・羽田の空港からアメリカへ旅立つ直前のSGI会長の姿であった。
世界広布の道を切り開くべく、24日間でアメリカ、カナダ、ブラジルの北南米3カ国9都市を歴訪。この折、ロサンゼルスに北米初の支部が結成されたのである。
以来、55星霜——。西部方面の友は"世界広布の電源地"の誇りを胸に折伏と人材育成に全力を。今回の総会を目指し、全米を牽引する弘教を達成した。
その原動力になったのは、後継の青年部であり、新しく立ち上がった友であった。
総会当日の朝、御本尊を受持し、あふれる喜びの中で出席したのは女子部のヴァーナ・ベルさんだ。今年2月、ヴァシリキ・エルウッドさん(2013年入会、女子地区副リーダー)に勧められて会合に参加。「祈りは必ずかなう!」との確信の言葉に心を動かされ、唱題の挑戦を開始した。
それまで、仕事のストレスが原因で体調を崩していたベルさんは回復を心から祈った。また、座談会や教学勉強会でSGIメンバーに触れ、「生き生きと笑顔を輝かせ、互いに励まし合いながら信仰を実践している世界は"ここ"にしかない」と実感したという。
その後も、学会活動に積極的に取り組む中で健康を取り戻し、次々と自身の願いをかなえるベルさん。「この信仰に出あえた感謝と歓喜を胸に、全ての人に勇気と希望を与える存在になります!」
総会の第1部では、後継の若人が情熱と躍動のステージを披露。アメリカの広布史を、SGI会長の写真を交えながら、「イケダ・ユース・アンサンブル」のメンバーらが歌やダンス、そして太鼓などの演奏で力強く表現した。
第2部では、モータン方面長が、広布の全責任を担い立ち、強盛な祈りと異体同心の団結で黄金の人材城を築こうと力説。大場SGI理事長のあいさつの後、アメリカSGIのウィトコスキー青年部長がSGI会長のメッセージを紹介した。
新任のストラウス理事長は、勇気の心を燃え上がらせ、目の前の友を幸福にする対話と励ましに挑戦しようと呼び掛けた。笠貫SGI主任副女性部長が、創価の女性の力で人間革命の歓喜のスクラムをと激励した。
原田会長は、世界広布の道なき道を切り開いてきたSGI会長の信念と平和行動に言及。師の心をわが心として、"アメリカの前進が世界の前進"との自覚に立ち、全員が新たな勝利の歴史をつくりゆこうと語った。
最後に全員で学会歌「フォーエバー・センセイ」を大合唱した。
また、この日、カリフォルニア州の都市などから贈られた、SGI会長とSGIの長年にわたる平和・文化・教育への貢献を讃える顕彰が紹介された。
サンタモニカ市は、本年の10月22日(1960年にSGI会長がロサンゼルスに到着した日)を同市の「池田大作博士平和旅の日」とする宣言書をSGI会長に贈り、同市の次期市長であるトニー・バスケス氏から原田会長に託された。
さらに、リチャード・ブルーム州下院議員から本年10月2日をサンタモニカ市の「SGI世界平和の日」とする宣言書、ギャビン・ニューサム州副知事から栄誉賞、サンフランシスコ市管理委員会から栄誉賞が、それぞれSGIに贈られた。

2015年9月25日金曜日

2015.09.25 わが友に贈る

豊かな感性を持つ
女性の声を大切に!
地域に根を張った
鋭き庶民の知恵こそ
万代の発展への力だ!

兵衛志殿御返事 P1097
『みそをけ一給び畢んぬ、はらのけは左衛門どのの御薬になをりて候、又このみそをなめていよいよここちなをり候ぬ』

◇人生の座標
「日本人は歴史健忘症」と、ある国の著名な学者が言った。
過去のことは、都合の悪いことは、みんな流してしまう−−哲学のない、経験を生かせない、軽薄な国民であるということを心配します。
すぐに倣慢になる。裏を返すと、そこには、確固たる歴史観も哲学もない。

☆こころに響く言葉
清楚な無名の王女に

雑踏のなかでもあなたがいると清楚で
心より安堵すると言われるような無名の王女の存在であってほしい

☆韓国・慶南大学「名誉教育学博士号」授与式 SGI会長の謝辞
貴国・韓国から、創価大学に最初の留学生をお迎えしたのは、30年以上前のことになります。その妹さんも創価女子短大に留学し、二人のわが子の立派な成長を喜ばれたお母さまは、韓日の万代の友好を願い、母校のキャンパスに、韓国の国花・無窮花(ムグンファ=むくげ)の苗木を500本も贈ってくださったのです。
尊き母の真心の無窮花も咲き誇る秋の創価大学に、尊敬してやまない偉大なる韓国の教育者・朴在圭(パク・チェギュ)総長、また令夫人であられる金仙香(キム・ソニャン)博士をはじめ、諸先生方をお迎えすることができました。
そして本日、北東アジアの「平和研究の雄」として名高い、伝統輝く貴・慶南(キョンナム)大学より名誉教育学博士号を賜り、これほどの光栄はございません。
この最高に栄えある「教育の宝冠」を、日本中、世界中から母校に戻ってきてくれた、不二の同窓生たちと共に拝受できることは、私にとりまして何ものにも代え難い喜びであります。
とともに、創立者として、私は、この誉れを、お子さん方を創価の学舎に送り出してくださった、すべての父上、母上たちに、尽きせぬ感謝の心で捧げさせていただきたいと願っております。
かくも素晴らしき栄誉を、私たち創価同窓に贈ってくださった朴総長の寛大なご厚情に、心より御礼を申し上げます。
誠に誠に、ありがとうございました!

朴総長の卓越したリーダーシップのもと、貴大学は、韓・朝鮮半島の統一と平和を探求する、最高峰の教育・研究機関として、さらには先進的な世界市民教育の学びの城として、目覚ましい躍進を遂げられております。
風光明媚な天地に広がり、韓国の"美しい大学キャンパス10選"にも選ばれております。
貴大学の崇高なる平和教育、そして、朴総長の高邁なる模範の行動に学ぶことは、あまりにも多くあります。朴総長は大きく歴史を俯瞰されて、「21世紀」は、人類の夢を一つ一つ実現していける「可能性の時代」に入ったと、洞察されています。
そして北東アジアの平和を、長年にわたり希求されてきた観点から、難題の山積する「問題の地」を、むしろ「可能性と希望の地」と見る「発想の転換」が必要であると、指摘されているのであります。
私は感銘しました。人生においても、社会においても、立ちはだかる試練を前に、「不可能」と決めつけて、諦めてしまえば、それまでである。
しかし、どんな困難も、打開できないわけがないと一念を定め、挑戦していけば、そこから、未だかつてない「可能性」を引き出し、「希望」を創りあげることができる。
まさに朴総長は、この大転換の劇を、自ら堂々と歴史に刻みつけてこられたのであります。
闇が深ければ深いほど、いやまして明るい希望の太陽を昇らせてみせる——この大逆転にこそ、教育の真髄があり、ロマンがあるといっても、過言ではないでしょう。
平和の信念に殉じた創価教育の父・牧口常三郎先生が望まれていたのも、いかなる逆境にあろうと、そこから美・利・善の価値を創造し、新たな活路を開拓していく人材の育成でありました。

貴大学は、東西冷戦末期の1980年代後半、韓国で初めて中国に学生を派遣されました。
さらに、当時のソ連の大学とも交流の道を開かれております。
一貫してグローバル化を推進され、「お互いに助け合い、分かち合う」世界市民の知恵を涵養しておられることに、私たちは心からの敬意と共鳴を表したいのであります。
わが創価大学の1期生として学んでくれた、最優秀の在日韓国人の女子学生に、私はこう書き贈ったことがあります。
「元来、人間には国境なぞなかった。それが、いつしか人為的に国境がつくられていった。ゆえに、私共は、国境の奥の次元の人間連帯に到達し、生きゆくことを忘れまい」と。
大学こそ、国家も、民族も、文明も、思想・信条も、ありとあらゆる差異を超え、「生命の尊厳」という最も高い次元から、英知と人道の結合を、未来へ広げゆく究極の人間連帯の広場なのであります。

慶南大学のシンボルは「汗馬(ハンマ)」。すなわち司馬遷の『史記』などにも登場し、一日千里を駆けると謳われる、名馬「汗血馬(かんけつば)」のことであります。
激しい戦いにも、厳しい風雪にも、赤き血潮の如き汗を流しながら、広大な大地を、疲れを知らず、強靭な忍耐力で走り抜く——。
この名馬に象徴される貴大学の精神について、朴総長は「わが人生の目標を必ず成し遂げるとの不屈の意思と希望を持ち続けていくこと」であると語られています。
きょう集われた皆さん方は、職場においても、地域社会においても、いよいよ重い責任を担い立っていく年代に入っています。厳しい現実の中で、重圧に押しつぶされそうになることがあるかもしれない。病気との闘いもあるでしょう。
しかし、私の恩師もよく言われました。「どんな辛いことも、後になれば、大したことではなくなる。必ずや、あの時、頑張り抜いて本当によかったと、爽やかに思い返せるものだ」と。
皆さんには、創価教育の負けじ魂がある。絶対に信頼し合える同窓の友がいる。そして、皆さんの栄光を、何よりの喜びとしてくれる、尊き無数の父母たちの祈りがあり、熱烈な声援があります。
途中に何があろうが、嘆かず、焦らず、へこたれず、自分らしく断固として朗らかに走り抜いていただきたいのであります。
現代韓国を代表する詩人の高銀(コ・ウン)先生は、謳われました。「道がない! ここからが希望だ。/息が詰まりそうになっても、ここからが希望だ。/道がなければ、道を切り開きながら進むのだ。/ここからが歴史だ」と。
さあ、きょうから、また新たな出発です。
尊敬する慶南大学の先生方と手を携えながら、無限の希望に燃えて、民衆の幸福の道を、世界市民の共生の道を、人類の平和と繁栄の道を、共々に開いていこうではありませんか!
明年、晴れの創立70周年を迎えられる貴大学の無窮の大発展、そして、ご出席のすべての皆様方のますますのご健勝を、心からお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます。

2015年9月24日木曜日

2015.09.24 わが友に贈る

求道の心が
惰性を打ち破る。
学び続ける精神が
若々しさを築く。
挑戦の日々たれ!

松野殿御消息 P1380
『昔し徳勝童子と申せしをさなき者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる』

◇人生の座標
戦前は「軍事力」で、戦後は「経済力」で、日本はアジアの他の国々の犠牲の上に繁栄していこうとした。今まで、多くの犠牲と多くの侮辱と多くの損害を与えてきた。これは厳然たる歴史の事実です。

☆こころに響く言葉
甘え根性を持たせるな

母親の愛情の献身的な一面が強調されるあまり、自己を捨てた愛情が美しいとされる傾向がある。
子どもは、母親にはどんなわがままを言っても、聞き入れてもらえると考えてしまう。
もし、世の中すべてが、そんなものだと甘え根性を持たせる結果になったら、
それは、長い厳しい社会のなかの人生行路にあって、子どもにとっては不幸であろう。

☆名誉会長と共に新時代を駆ける 第28回 慈愛と励ましの光は三世に
秋の彼岸に当たり、私も、亡くなられたご家族の方々、そして広宣流布に連なる全ての方々の先祖代々の追善回向を懇ろに行い、三世永遠にわたる安穏と福徳を、心から祈念させていただいている。
題目の光は全宇宙に届く。慈愛と励ましの祈りは、友の生命を大いなる希望で照らす。
日蓮大聖人は、幼くして父を亡くした南条時光に心を尽くして激励された。
お腹がすいて食べ物を求め、のどが乾いて水を求め、恋しい人に会いたいと思うように、御本尊を信じて信心をするのですよと分かりやすく教えられている(P1558、趣意、「上野殿御返事」)。
さらに、『とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず・信心をすすめ給いて過去の父母等をすく(救)わせ給へ』(P1557、「上野殿御返事」)と力強く仰せである。
妙法を唱えれば、生老病死を悠然と乗り越えられる。常楽我浄の薫風を必ず故人にも広げていけるのだ。
創価家族と共に、広布のために生き抜く。これこそが、亡き人への最高の追善となることを深く確信していただきたい。

いついかなる時も、戦う心を失わない人は強い。負けない。若々しい。大聖人が『賢者はよろこび愚者は退く』(P1091、「兵衛志殿御返事」)と仰せの通りだ。
ゆえに「歓喜の中の大歓喜」の題目を忘れず、新時代のリーダーは、師弟不二で生き生きと一歩前進の名指揮を執るのだ。
全てが一生成仏のため、広宣流布のため、立正安国のためである。大きく動き、大きく仏縁を広げて、皆が大きく功徳を受け切っていただきたい。
いよいよ創立85周年の秋だ。わが人生の勝利劇を飾るのだ。一にも二にも団結して、一切の魔を打ち破っていくことだ。皆が頑健で、仏の智慧と力を、思う存分、発揮していけるよう、私は毎日、題目を送っている。

2015.09.23 わが友に贈る

新入会のメンバーに
皆で励ましを送ろう!
成長は実践の中にある。
共に祈り 語り合い
希望と喜びの前進を!

上野殿御返事 P1566
『女子は門をひらく男子は家をつぐ日本国を知つても子なくは誰にかつがすべき、財を大千にみてても子なくば誰にかゆづるべき』

◇人生の座標
心に寛大性がないから、その裏返しで、結局、臆病になり、臆病だから残虐になる。強さを誇示しようとして、人を愛さず、許さず、自分を反省することもしないで、他を攻撃する。それで、日本はあの「戦争の道」となり、次は昨今の「経済至上主義の道」となった。

☆こころに響く言葉
最も崇高な価値創造

「わが子を立派に育てることが、最も崇高な価値創造なのだ」
——このような誇りをもち、胸をはって、人生を生ききっていただきたいと、私は願っている。

☆全米最高協議会 SGI会長がメッセージ
広布55周年を記念する、アメリカSGIの全米最高協議会が18日の午後7時半(現地時間)、カリフォルニア州サンタモニカ市のアメリカSGI本部で開催された。
席上、最高総務会で検討・決定され、SGIにより承認されたアメリカSGIの新人事が発表され、全米の新理事長にアディン・ストラウス氏が就任。全米壮年部長にクリフ・ソイヤー氏が就いた。前理事長のダニエル・ナガシマ氏は全米総合長として、タリク・ハサン議長と共に新体制を支えていく。

「アメリカ広布55周年を記念する、そして新生アメリカSGIの輝かしき出発となる最高協議会、誠におめでとう!」
メッセージの冒頭、SGI会長がこう呼び掛けると、喜びと決意の拍手が鳴り響いた。
SGI会長は「私も愛するアメリカへ飛び、出席している思いで、一切を見守っております」と語り、希望に燃えて、勇気に燃えて、アメリカSGIの新たな大行進を開始していってほしいと励ました。
そして、アメリカは、世界広布の起点であり、原点であり、人類を照らす全SGIの揺るぎない「平和」「文化」「教育」の連帯の光であり、模範であると力説。「私の世界への広布旅も、アメリカから始めました。『本末究竟等』という原理の上からも、アメリカSGIが磐石であれば、世界広布の未来は限りなく明るい」と期待を寄せた。
ここでSGI会長は、新しきアメリカ広布を牽引しゆくストラウス新理事長らの誕生を心から祝福。
また、これまで滔々たる人材の流れを創り上げ、見事なる後継へのバトンタッチを果たした、前理事長のナガシマ総合長をはじめ功労の友に深く感謝を述べた。
さらに、平和の太陽である婦人部の麗しい団結と、次代を担いゆく青年部の成長と躍進を最大に賞讃。比類のないチームワークで万年まで輝きわたる黄金時代をと望んだ。
最後に、御聖訓『うれしきかな末法流布に生れあへる我等』(P1439、「新池御書」)、『悦ばしいかな経文に任せて五五百歳・広宣流布をまつ』(P1525、「神国王御書」)を拝読。
いよいよ、『うれしきかな』『悦ばしいかな』と、計り知れない使命と宿縁と福徳を噛みしめながら、「アメリカSGIは、勇気で勝つ! 人材で勝つ! 異体同心の団結で勝つ!」を合言葉に、仲良く、賢く、朗らかに、新たな大前進をと念願し、メッセージを結んだ。

2015.09.22 わが友に贈る

「さいわいは心より
いでて我をかざる」
全てに感謝できる
境涯を開くのが仏法だ。
報恩の道を歩み抜け!

四条金吾殿女房御返事 P1135
『大将軍よはければしたがうものもかひなし、弓よはければ絃ゆるし風ゆるければ波ちゐさきは自然の道理なり』

◇人生の座標
だれもが、地球と宇宙の無数の命に支えられて、ここに存在しているのです。花たちも鳥たちも、ありとあらゆる生きものも、太陽も大地も、"一切が互いに支えあって"生命のシンフォニーを奏でています。
地球では、生きものの誕生は四十億年前という。それ以来、連綿と、命が命を育み、命が命を支えて、私たちを生んだのです。この"生命の輪"が、一つでも欠けていたら、あなたは今、ここにいない。

☆こころに響く言葉
信頼を裏切らない努力

家庭生活は二人の合意の上で結婚し、そこから始まるものである。
してみると、少なくともその出発時には、お互いに信頼し合っていたことは間違いないことと考えられる。
この信頼の絆を保ち、家庭生活の崩壊を招かないために、何と言っても大事なことは、
お互いに相手の信頼を裏切らないよう努力することではないだろうか。
安閑として惰性に陥り、停滞したところには崩壊しかありえないであろう。

☆指導より
皆の礎となって、仏子のために黙々と頑張っている--その「信心」と「人間性」が大事
功徳は自ら"勝ち得る"もの

2015年9月21日月曜日

2015.09.21 わが友に贈る

◇今週のことば
「年は・わかうなり
福はかさなり候べし」
尊き多宝の皆様に
健康あれ長寿あれ!
生涯青春の心意気で!
2015年09月21日

松野殿御返事 P1381
『聖人の唱えさせ給う題目の功徳と我れ等が唱へ申す題目の功徳と何程の多少候べきやと云云、更に勝劣あるべからず候』

◇人生の座標
自然を大事にしようとしている人ならば、ゴミなど捨てられないはずだ。ゴミを捨てるのは、自分の「人間性」を捨てることにほかならない。
反対に、自然を愛する人は、人を清らかに愛せる。平和を大切にする。損得の計算の世界を超越した、もっと情緒豊かな人生です。

☆こころに響く言葉
自分の美しさのポイントを探す

何と言っても、自分に自信を持つことである。美しさを、よそに求めるのではなく、
自分のなかに見出すことだ。自分の美しさのポイントはどこにあるのか、それを発見し、
その自分の美しさを生かすために自分を磨いていくことだと思う。

☆四国配達員大会 名誉会長のメッセージ
はるばると愛する四国から、本当にようこそ、お越しくださいました。あまりにも尊い皆さん方のことを、朝から妻と、心待ちにしておりました。
来る日来る朝、一番に、広宣流布のために走り抜いてくださっている皆さん方こそ、最も尊貴な宝の大功労者であります。私は最敬礼してお迎えし、一人一人と固い握手を交わす思いで、すべてを見守っています。
誇り高く全国をリードする「聖教の四国」の大前進も、ありがとうございます!
日蓮大聖人は、『此の法華経は、ただ一字だけを読誦するだけでも八万法蔵という釈尊の一代聖教の文字を含み、一切の諸仏の功徳を納めているのである』(P943、趣意、「法華経題目抄」)と仰せになられました。
いわんや広宣流布を目指しゆく崇高な文字を刻んだ聖教新聞を、日々配達なされている皆さん方と一家眷属が、無量無辺の大功徳に包まれ、生々世々に勝ち栄えゆかれることは、絶対に間違いありません。
どうか、これからも、何ものにも負けない「無冠」の信心で、あらゆる障魔を断固と打ち破り、一人ももれなく、堂々たる大勝利、大成功の人生を勝ち飾っていってください。
大切な大切な皆さんのご健康と絶対無事故の日々を、そしてご一家のご多幸とご繁栄を、私は祈り抜いています。
私も妻も、皆さんが無事に家に帰り着かれるまで、そして、これからもずっと題目を送り続けていきます。いついつまでも、お元気で! 尊き共戦のご家族に、また地域の同志の皆様方に、呉々もよろしくお伝えください。
紅燃ゆる、正義の四国の偉大なる「無冠の友」、万歳!

2015.09.20 わが友に贈る

自分が変われば
相手の心も変わる。
わが一念の変革こそ
一切の根本だ。
強き祈りから始めよ!

◇人生の座標
自然は、「生命」が輪のように連なっている。互いに無関係なものは、何ひとつありません。どこを破壊しても、他のところに必ず影響する。
「母なる大地」「母なる海」「母なる地球」−自然は、人類の母親なのです。
"母親"をいじめ、痛めつけるなんて、これほどの罪はない。

☆こころに響く言葉
美しい建設の年輪を

人間の身体にしても生命を維持していくために、瞬間瞬間、一刻の休みもなく働き続けている。
木もまた一年一年成長していくことによって、新しい年輪を刻んでいるのである。
家庭生活もまた、一つの生命体であると言えまいか。ともにたゆまぬ努力をし、建設し、
成長していってこそ、安定した幸福な家庭を実現することができると思う。
ここに美しい家庭の年輪、夫婦の愛情の年輪が立派に刻まれていくと私は思う。

☆勝利の人間学 第82回 節目、節目を勝ち飾れ
◇目標を明確にして一点突破
「広宣流布」は、人類史の希望である。
それは、確固たる信念の人材を幾重にも育て、あらゆる活動の根幹に、生命尊厳と人間主義の哲学を浸透させゆく運動だ。
壮大な遠征であるからこそ、一つ一つ、戦いのホシを明確にし、一歩一歩、前進するのだ。
御聖訓には、『竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るる』(P1046、「法蓮抄」)と説かれている。
破竹の勢いといっても、「一点突破」の挑戦から生まれる。その主役は青年だ。
学会は、記念日や節目を目指して一人一人が明確な目標を定めて祈り、勝ち取ってきた。だから、今日の常勝の学会となった。この偉大な伝統を断固、受け継いでくれ給え!

◇広布の歓喜にあふれて!
日蓮大聖人は、『うれしきかな末法流布に生れあへる我等』(P1439、「新池御書」)と仰せである。
大いなる広布のロマンを抱き、不思議な縁の同志と共に『うれしきかな』と、いよいよ喜び勇んで、楽しく仲良く進みゆくのだ。
『ただ心こそ大切なれ』(P1192、「四条金吾殿御返事」)である。心で決まる。何があっても、まず題目だ。そして、目の前の課題に、「よし、また福運をつけよう!」と、張り切って取り組むのだ。
生き生きと、はつらつと広布に走る若人を、諸天善神が護らないわけがない。勝利の道は必ず開かれる。

◇地道な努力こそ王道なり
何事も、地道な人には、かなわない。地道に戦い抜いている青年は、最も神々しい。
題目また題目、折伏また折伏、激励また激励に徹し抜くことだ。基本を倦まず撓まず繰り返していく。その人が一番、強いのだ。
わが師・戸田先生も、豪放磊落でありながら、緻密で正確な努力を大切にされた。
「激動の時代である。勝負の世紀である。自分の足元を固めた人が勝者となる。これが鉄則である」と強調された。
100年先、200年先の礎を、私たちは築いている。無量の大福徳を確信し、自らが担う創価の組織を盤石に創り広げよう!

☆周恩来総理の言葉
「大胆に考え、大胆に語り、大胆に為す。
懸命に行い、着実に行い、聡明に行う」

2015年9月19日土曜日

2015.09.19 わが友に贈る

教学試験に挑む友に
真心のエールを!
人材育成の王道は
共に学び合うことだ。
行学錬磨の青春たれ!

◇人生の座標
日本の教育は、人間としての基本を教えていない。教える者もいない。自分のことしか考えない、利己主義の社会の行く末は、厳しいものとなろう。慢心のよりどころであったはずの経済的繁栄も失いつつある。国際的に孤立してしまえば、社会は衰亡の一途をたどるにちがいない。
すべてが閉塞状況にあるこの国で、日本人は、己の前途に待ち受ける運命をどう転換していくのか。どう自分に打ち克っていくのか。そのためにも、人間としての基本を教えていくことが大事である。
人のため、社会のために生きる。それが人間にとっての基本である。人に尽くすことこそ、実は自分を生かす道であり、他の人を顧みないことは、実は自分自身を傷つけていることになる。

☆こころに響く言葉
生涯燃え続けていく美しさを

一生という広い視野に立ってみれば、美しさというものも、けっして短距離競走ではない。
死の瞬間まで続くマラソン競走なのである。この長距離競走の基礎づくりをするのも、
青春時代の大事な仕事であるウ。若さとともに燃え尽くしてしまう、線香花火のような美しさばかりを求めるのでなく、
青春を謳歌するとともに、一生、燃え続けてゆく美しさの基盤を、しっかり築いていただきたいものだ。

☆ヤング・ミセス「トップランナー大会」への名誉会長のメッセージ
「ヤング・ミセスの集い」と聞けば、私も妻も心がパッと明るくなります。
ヤング・ミセスの皆さんの笑顔が輝けば、我ら創価家族は老若男女を問わず、皆が元気になります。新たな人材の波も、、ヤング・ミセスから生まれます。
皆さんのスクラムは、いつもいつも、私と妻の心と一緒にあります。
暗闇は何のために存在するか。それは光が美しく輝くためである、と言った哲学者がいます。
皆さんも、尊い使命に生きるがゆえに、深い試練の闇の中で、涙をこらえるような時もあるでしょう。しかし、その時こそ、強き信心が、一切の闇を打ち破る光を放ちます。
日蓮大聖人は、幾多の苦難を勝ち越えてきた南条時光の母に仰せになられました。
『法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり』『此の経を持つ人は百人は百人ながら・千人は千人ながら・一人もかけず仏に成る』(P1580、「上野尼御前御返事」)と。
どんな時も、題目を唱えゆく勇気から、「希望の太陽」が昇ります。
どんな人も、皆さんの真心の励ましから、「幸福の太陽」が輝きます。
どんな地域も、皆さんの異体同心の団結から、「勝利の太陽」が晴れわたります。
戸田先生は言われました。
「何があっても題目で勝てる。苦労を力に変え、仏の生命を湧現して、いかなる運命も切り開ける。ありのままの姿で、あらゆる人を救っていけるんだよ!」と。
どうか、朗々と祈り抜き、祈り切りながら、勇敢に「今日も勝った!」という一日一日を送ってください。そして、皆で仲良く朗らかに助け合い、励まし合って、わがヤング・ミセスが、いよいよ創価の「人材の門」「勝利の門」を開いていっていただきたいのであります。それが、私と妻の願いです。何よりの喜びです。
これからも、宝の一人一人に、一生懸命、題目を送り続けてまいります。
聡明に工夫して、健康第一であってください。お体を大切に!
ヤング・ミセス、万歳! 創価の旭日に、幸福あれ! 和楽あれ! 勝利あれ!

2015.09.18 わが友に贈る

善知識の友ありて
人生の勝利あり。
悩みは一人で抱えず
良き先輩に相談を!
人間革命の歩みを共に!

◇人生の座標
自然を壊すのは、人間を壊すことになる。なぜなら自然は、人類の
「ふるさと」だからです。あらゆる生命も人類も、大自然の中から誕生した。機械ではない。科学でもない。自然という環境の中から誕生したものです。人工的に作ったものではない。

☆こころに響く言葉
創造のための活力を生む

生活というものは常に創造である。創造のための消費とは生産ではないか。
家庭経済とは、たんなる消費に終わるのではなく、創造のための活力の経営でなければならない。

☆南北アメリカで教学研修会 SGI会長がメッセージ
南北アメリカ大陸に仏法研鑽の大潮流!
SGI伝統の教学研修会が8月、アメリカとパナマで開催された。
池田SGI会長はメッセージを贈り、「希望の哲学者」「幸福の博士」「平和の大指導者」の境涯を開きゆく尊い求道の心を讃嘆。
御聖訓『日本国の中に但一人・南無妙法蓮華経と唱えたり、これは須弥山の始の一塵大海の始の一露なり、二人・三人・十人・百人・一国・二国・六十六箇国・已に島二にも及びぬらん』(P1241、「妙密上人御消息」)を拝し、一人一人が誓願の国土における「始の一人」の存在であると強調した。
そして、時代が求める仏法の英知を学び、実践した分だけ、人類の平和と幸福の波動が拡大すると訴え、偉大な使命の同志に万感の期待を寄せた。

2015.09.17 わが友に贈る

仏法を語る功徳も
聞く功徳も絶大だ。
確信の言葉で
幸福のスクラムを
大きく広げよう!

日女御前御返事 P1244
『曼陀羅と云うは天竺の名なり此には輪円具足とも功徳聚とも名くるなり、此の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入とは是なり』

◇人生の座標
福祉といっても、行政の窓口であれ、病院であれ、ホームであれ、家庭であれ、要するに、全部、「人」なのです。
私たち一人一人の「振る舞い」が、社全の在り方を決めていくのです。

☆こころに響く言葉
特質を伸ばし合う

男には男の道があり、女には女の道がある。
両方がそれぞれの特質を伸ばし、そのうえで協力し、
助け合っていくところに、本来の人間社会の姿があると言いたい。

☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第18回 ホームラン王ベーブ・ルース
私は、スポーツが大好きです。
私が子どものころは、戦争で、だんだんスポーツの試合や大会が行われなくなった時代でした。スポーツがさかんなことは、平和の象徴です。
ですから、未来部のみなさんが思うぞんぶん、スポーツに汗を流している様子を聞くと、本当にうれしいのです。
この夏、日本中をわかせた甲子園の高校野球でも、多くの未来部の友が活やくしました。全国高校ダンスドリル選手権では、関西創価高校が日本一に、東京校の男子が部門1位にかがやきました。みんな万歳だ!
体育は苦手という人もいるでしょう。私も体が弱かったから、その気持ちはよくわかります。
ただ、家の仕事の手伝いや新聞配達をがんばったので、自然のうちに体をきたえることができました。それが、世界をかけめぐる元気の土台になったのです。
みんなも、できることから少しずつ挑戦していってください。
「あきらめない人を、打ち負かすことはできない」
これはアメリカ・大リーグの選手で、野球ファンだけでなく多くの人に愛されたホームラン王ベーブ・ルースの信念です。
今年は、彼が生まれて120年です。
大リーグでは先月、みんなの先輩がピッチャーで大記録をつくりました。
きょうは、野球の大英雄ベーブ・ルースから「あきらめない勇気」を学びましょう。

ベーブ・ルースは、1895年2月6日、アメリカ東海岸のボルチモアという港町に生まれました。お父さんとお母さんは、小さな酒場を開き、いそがしかったため、ゆっくりルース少年のめんどうを見る時間がありませんでした。ルース少年は、酒場でさわいでいる大人たちの悪いえいきょうを受けて、いたずらをして遊び回り、町の人を困らせていました。
ルースが立派な大人になるためにはどうすればいいのか——なやんだ両親は、セント・メリー学校という、勉強をしながら、いろいろな仕事も学べる学校に行かせることにしました。
そこでルースは、すばらしい先生と出会います。身長が2メートル近くもある、とても体の大きなマティアス先生です。先生は、子どもたちを、わけへだてなく大切にしてくれました。
野球を教えてくれたのも先生です。キャッチボールやノックをするうちに、ルースは野球に夢中になりました。一にも練習、二にも練習を重ね、日に日に上手になっていきました。
そして19歳のとき、アメリカのプロ野球チームのかんとくから、プロ選手にならないかと、さそわれたのです。夢のような話でした。

汽車に乗って、生まれ育った町をはなれたルースには、見るものすべてがめずらしく思えました。子どものように、はしゃいでいるルースの様子を見て、周りの人は「まったくお前さんというのは、ほんとうに赤んぼう(ベーブ)だよ!」と笑いました。
このときから、ルースは「ベーブ」というあだ名で呼ばれるようになったのです。ルースの本当の名前はジョージ・ハーマン・ルースといいましたが、みんなから「ベーブ・ルース」と呼ばれ、親しまれました。
ベーブ・ルースは、大リーグの選手として活やくするようになりました。最初はピッチャーとして登場し、やがて最優秀投手に選ばれます。バッティングもすばらしく、23歳で初めて、その年に一番多くのホームランを打つ「ホームラン王」にかがやきました。
それから、ピッチャーよりも打者として大活やくしていきます。
ベーブ・ルースは、22年間で714本ものホームランを打ちました。この大記録は、何と39年間も破られませんでした。

少年時代に、すばらしいマティアス先生に出会ったおかげで、ベーブ・ルースの人生は大きく開けました。その恩返しをするように、ベーブ・ルースも、子どもたち、なかでも病気で苦しんでいる子や貧しい家の子を大切にしました。
あるとき、ベーブ・ルースの大ファンの少年のお父さんから電話がかかってきました。少年が重い病気で、ねたきりになっているので、「できればサインボールを送ってやってくれませんか」とお父さんが頼んできたのです。
ベーブ・ルースは、その日のうちに少年のお見舞いに行きました。おどろいて目を丸くする少年に、バットやボールをプレゼントしました。「ぼくのために、ホームランを打ってください」という少年の願いに応えて、必ず打つと約束しました。
次の日から始まった、優勝を決める大事な試合で、約束の通り大きなホームランを何本も打ちました。勇気をもらった少年は、どんどん元気になり、やがて病気はすっかり治ったのです。
ベーブ・ルースは、子どもたちから求められるサインやあく手には、だれよりも一生けんめい応じました。
野球選手をやめて、重い病気とたたかうようになっても、たくさんのお見舞いの手紙をくれた子どもたちのために真心こめて返事を書き、はげましをおくり続けました。
「何のために」がんばるのか。ここが大切です。だれかのためにがんばろうと心が決まれば、自分でも思ってみなかった力を出すことができます。
ベーブ・ルースは、大恩人であるマティアス先生のことを、一生、忘れませんでした。
少年少女部ののみなさんの周りにも、お父さん、お母さんをはじめ、みなさんの成長を祈り、見守ってくれている人がたくさんいます。どうか、そうした人たちを大事にしてください。みなさんが力をつけて、立派に成長してくれることが、何よりの恩返しです。
そして、みなさんが大人になったら、自分がしてもらったはげましを、今度は、未来の子どもたちにおくってあげてほしいのです。

ベーブ・ルースはホームランの記録もつくりましたが、もう一つの大きな記録をつくりました。それは「三振」の記録です。
ベーブ・ルースは、打席に立つと、いつも全力でバットをふりました。だから三振も多かったのです。「三振をおそれていては、何もできないよ」「人間は失敗によって教えられる」と、ベーブ・ルースは語っています。
みんなも失敗をおそれる必要はありません。挑戦して、それがうまくいかなくても失敗ではない。もし失敗があるとすれば、"失敗をおそれて挑戦しないこと"・だけです。
スポーツには、勝つ時もあれば、負ける時もある。勝てばうれしい。勝ったら、もっとがんばってみよう。
たとえ負けても、そのくやしさから学んで、さらに前へ進んでいけば、それは勝利です。「負けるが勝ち」なのです。たくましく、ほがらかに挑戦を続ける若き生命に、断じて失敗はない。敗北もありません。
野球の試合で何度も勝利したベーブ・ルースにとって一番の勝利とは何か。それは、多くの人がたたえたように、「自分に勝ったこと」です。
大切なのは、自分らしく目標をかかげて、何があっても、自分らしく努力し、前進していくことです。
来る9月23日は、少年少女部の結成50周年だね。本当におめでとう!
体も心も元気に、すこやかに成長していくみなさんの大挑戦を、私はこれからも見守っていきます!

2015年9月16日水曜日

2015.09.13 わが友に贈る

◇今週のことば
座談会の勢いは
事前の準備で決まる。
率先の訪問・激励を!
新来の友も交えて
価値創造の集いに!
2015年09月13日

法華経題目抄 P941
『この経に値いたてまつる事をば三千年に一度華さく優曇華無量無辺劫に一度値うなる一眼の亀にもたとへたり』

◇人生の座標
今の世の中の行き詰まりは、じつは指導者自身の行き詰まりにある。
「学ばない」からです。たとえば、若い世代の意見を、じつくり聞いて学ぶ。学んだら実行する。そういうゆとりというか、幅というか、人間としての度量がなくなっている。

☆こころに響く言葉
"ヨコ糸"と"タテ糸"の調和

新しい家庭像を考えるとき、夫婦というヨコ糸と、親子というタテ糸を、
うまく織り成していかなければならない。ヨコ糸が弱くても、タテ糸が弱くても、
織りあがった布は、ゆがんでしまうし、ほころびやすい。

☆御書とともに� 第65回 尊極の生命を引き出す
『末代の凡夫出生して法華経を信ずるは人界に仏界を具足する故なり』(観心本尊抄、P241)

◇通解
末代の凡夫が人間と生まれてきて、法華経を信ずるのは、人界に、もともと仏界を具足しているからである。

◇同志への指針
誰人も仏界を具えているからこそ、妙法を信じられる。無上の生命の輝きを求めゆく万人の奥底の願いに応えるのが、我らの仏法対話だ。
ゆえに身構えたり、気負ったりする必要などない。ありのままの人間性で、相手の幸福を祈り、生命の無限の可能性を「信ずる」心を呼び覚ましていく。この語らいが、自他共の仏界を引き出す尊極な行為である。

2015.09.16 わが友に贈る

広布拡大に挑む友を
心から讃えよう!
歓喜の連鎖こそ
飛躍への原動力だ。
和楽の大行進を!

四条金吾殿御返事 P1165
『夫れ仏法と申すは勝負をさきとし、王法と申すは賞罰を本とせり』

◇人生の座標
「日本人中心主義」では、海外からは偏狭と見られる。今や世界は一国のような時代になってきているからだ。

☆こころに響く言葉
社会とのつながり、自己回復の場

「遠い親戚より近くの他人」とは、よく言ったもので、家庭は、
常に社会とのつながりの上に成り立っていることを忘れてはならない。
もう一面から見れば、現代のような複雑な社会機構のなかで人間が部品扱いされればされるほど、
人間性を回復しうる自己の領域は家庭しかなくなってしまうと言えまいか。
賢明な家庭づくりは、この一見相反する要素を巧みに使い分け、
組み合わせながら築き上げていかなければなるまい。

☆創大・女子短大前期卒業式 創立者がメッセージ
創価大学・創価女子短期大学の平成27年度前期卒業式が12日、東京・八王子市の創大本部棟・国際会議場で晴れやかに挙行された。
これは、年度を前期と後期に分けて成績評価と単位認定を行う「セメスター制」の導入に伴い、平成15年度から実施しているもの。
この日は、フアン・マヌエル・ペレス・デブランドさん、山本美紀さんに博士号の学位記が授与されたのをはじめ、留学経験者ら77人が新たな旅立ちを飾った。
創立者の池田名誉会長は祝福のメッセージを。その中で、一つの「お願い」があった。
「本日の晴れの卒業証書を、これまでの感謝と、そしてこれからの益々の親孝行の決意を込めて、ご家族に捧げて頂きたいということです。皆さん、どうでしょうか」
真心あふれる提案に、満場の大拍手が起こった。目頭を押さえる友。誓いに拳を握りしめる友もいた。
創立者はさらに、21世紀のリーダーとして躍り出る卒業生に「いよいよ成長、いよいよ前進の挑戦者たれ!」と強調。「『創価の負けじ魂』という究極の楽観主義を胸に、民衆の幸福のため、そして人類の平和に貢献しゆく世界市民として、希望に燃え、勇気に燃え、羽ばたいていってください」と万感の期待を寄せた。
式典では、新世紀管弦楽団による「母」の演奏に続き、石川短大学長が「開式の辞」を。田代理事長のあいさつの後、学位記が卒業生一人一人に手渡されると、会場は大きな感動に包まれた。
馬場創大学長は、中央教育棟の完成等、大学が新たな伝統を刻みゆく時に、深き使命を果たした卒業生を讃え、「創価同窓の誇りも高く、生涯、価値創造の人生を」と呼び掛けた。最後に全員で創大学生歌を大合唱した。

2015.09.15 わが友に贈る

新たな建設へ
「先手必勝」だ。
迅速に大胆に
勢いよく打って出よ!
突破口を開け!

上野殿御消息 P1527
『親によき物を与へんと思いてせめてする事なくば一日に二三度えみて向へとなり』

◇人生の座標
平和と文化は一体です。文化国家は平和国家になれるし、平和国家は文化国家になれる。争いが多くなったとき、文化はすさみ、地獄の国家の方向に進んでしまう。
「文化」対「野蛮」。この葛藤が人類史とも言えます。冷戦が遠ざかり、「どのような二十一世紀になっていくのか?」−−これが世界の大きな課題です。

☆こころに響く言葉
淀んだ家庭には倦怠の毒が

平凡で平穏な家庭というものは、波風がたたないように見えるが、淀んでいる場合もある。
淀んでいるからには、毒が発生しているはずである。倦怠とは人生のこの毒のことだろう。
規格化された生活には、往々にしてこの毒気が充満しているものだ。

☆首都圏婦人部幹部会 名誉会長夫妻がメッセージ
「世界広布新時代 首都圏婦人部幹部会」が8日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で盛大に開催された。
これには、池田名誉会長夫妻が万感のメッセージを寄せ、「世界が見つめ、讃える希望の新出発、誠におめでとう!」と"太陽の婦人部"の新たな門出を祝福。仲良く、麗しいスクラムで、滔々たる人材の流れをつくり広げてきた尊き友に心から感謝を述べた。
続いて名誉会長は、『悲母の恩を報ずるために、法華経の題目を一切の女人に唱えさせようと願ったのである』(P1312、通解、「千日尼御前御返事」)を拝し、日蓮大聖人の願いを願いとして、全ての女性を妙法の力で幸福にと行動し続けているのが創価学会であり、なかんずく婦人部であると強調。「皆さん方は、一人も漏れなく、甚深の宿縁で結ばれて、今この時に躍り出てきてくれた地涌の愛弟子です」と語った。
また、大聖人が健気に戦う女性リーダーを励ました御聖訓『法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄・餓鬼・畜生等の百獣に恐るる事なし』(P1316、「千日尼御前御返事」)を拝読し、「題目の師子吼を轟かせゆく創価の女性が、不幸に負けるわけなどありません」と力説。世界のどんな連帯よりも、強く賢く美しい創価のチームワークで助け合いながら、楽しく勇敢に一日一日を勝ち進んでほしいと念願した。
最後に、「世界広布新時代の拡大は、わが婦人部の励ましの拡大、友情の拡大、喜びの拡大から、愉快に始めましょう」と呼び掛けた。

2015.09.14 わが友に贈る

新聞休刊日

光日房御書 P931
『法華経を信ずる人はかまへてかまへて法華経のかたきををそれさせ給へ、念仏者と持斎と真言師と一切南無妙法蓮華経と申さざらん者をばいかに法華経をよむとも法華経のかたきとしろしめすべし、かたきをしらねばかたきにたぼらかされ候ぞ』

◇人生の座標
日本の将来は危険である。精神の価値が、まったくわからなくなってしまっている。人間が脆弱になり、堕落してしまった。希望もない。思想もない。
展望もない。多くの人が、このままでは日本の未来は"暗黒"と見ている。

☆こころに響く言葉
淀んだ家庭には倦怠の毒が

平凡で平穏な家庭というものは、波風がたたないように見えるが、淀んでいる場合もある。
淀んでいるからには、毒が発生しているはずである。倦怠とは人生のこの毒のことだろう。
規格化された生活には、往々にしてこの毒気が充満しているものだ。

☆第2回「SGI世界青年平和会議」 SGI会長のメッセージ
いかに世界が混迷を深めようとも、青年の熱がある限り、希望はある。
いかに現実が厳しさを増そうとも、青年の力がある限り、未来はある。
「戦争の世紀」から「平和の世紀」へ、「悲惨の世紀」から「人道の世紀」へ、人類の宿命を転換しゆく偉大な使命を担い立つ、大切な大切な、わがSGI青年部のリーダーの皆さん!
本当に、よく集ってくれました。

原爆投下から70年——。ここ永遠の平和の都・長崎の地より、断固たる「不戦の誓い」「核廃絶の誓い」を胸に、時代変革のスクラムを広げゆく本日の会議は、幾重にも歴史的な意義を帯びています。
地元・長崎、また九州をはじめ、尽力してくれた皆さん方に、心から感謝申し上げます。
私たちSGIの平和運動の原点は、第2次世界大戦中、日本の軍国主義と戦われた、牧口先生の壮絶な獄中闘争にあり、戦後、その遺志を受け継いで立ち上がられた、戸田先生の地球民族主義の連帯にあります。
1957年9月8日、戸田先生は、歴史的な「原水爆禁止宣言」の中で、厳然と叫ばれました。
「核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところの爪をもぎ取りたい」
この「原水爆禁止宣言」が発表された翌年の1958年11月、私は、恩師の烈々たる核廃絶への師子吼を胸に、念願の長崎の地を初めて訪れることができました。
そして、長崎支部の結成大会で、原爆の非人道性を訴えながら、広宣流布という平和の大道を勇んで切り開くことを、長崎の草創の同志と共々に誓い合ったのです。
尊き長崎の友は、戸田先生のご遺命である「核兵器なき世界」の実現へ、被爆体験の継承活動を始め、不屈の平和行動を一つまた一つと、堅実に粘り強く積み重ねてこられました。
本年には、9冊目となる被爆証言集『語りつぐナガサキ』を発刊されました。日本語と英語が併記された本書は、大きな反響を呼んでいます。
戸田先生の宣言の立脚点が、「世界の民衆の生存の権利」にあったように、SGIの平和運動の眼目は、いずこの国の民衆であろうと、生命と尊厳が脅かされることのない世界を築くことにあります。
被爆者の心を受け継ぐ長崎・広島の青年部、そして各国の青年部の皆さんの奮闘によって、平和の問題をはじめ、貧困や人権、環境や災害など、人類共通の課題に取り組む行動の輪が、それぞれの地域社会から大きな広がりをみせる中、世界の識者の方々も強い期待を寄せてくださっています。
私が対談集を発刊した、アルゼンチンの偉大な平和活動家で、人権の闘士・エスキベル博士も、その一人です。
昨年来、アルゼンチンの青年部が真剣に進めてきた核兵器廃絶への署名に真っ先に応じてくださった博士は、SGIの友が、地域社会に飛び込み、貢献を果たしながら、人々の「笑顔」を創り出してきたことを高く評価して語っておられました。
「人間の美しさは、苦難に負けない『笑顔の輝き』です」と。
戦争や核兵器の恐怖に覆われた世界を生み出す「非人間性」の対極にあるものは何か——。
それは、不信を乗り越え、未来を自分たちの手でつくり出そうとする人間の希望の笑顔であり、なかんずく青年たちの笑顔の輝きなのであります。
私たち創価の民衆運動は、人間生命の尊厳を傷つけ、人々を不幸に陥れるあらゆる形の暴力や差別、そして魔の働きと戦いながら、この地球社会に、民衆の歓喜と希望に満ちた「勝利の笑顔の花園」を広げる挑戦にほかなりません。
まさに、人間生命の善性を薫発し、その無限の可能性を開き、さらに強めながら、平和と共生の社会を建設しゆく挑戦——すなわち「民衆の民衆による民衆のためのエンパワーメント」ともいうべき人類史を画する大運動であり、壮大なる人間革命の劇なのであります。
日蓮大聖人は、『喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり』(P761、「御義口伝」)と仰せであります。
わが友、わが家族、そして多くの人々の幸福に尽くしながら、共に手を取り、智慧と慈悲のスクラムを広げゆく中にこそ、人間としての本当の幸福があり、歓喜があり、勝利があるといってよいでありましょう。

アフリカの人道の大英雄・マンデラ元大統領は、こう語っています。
「最も強力な武器とは、暴力ではなく、人々に語りかけること——対話である」と。
わが後継の青年部の皆さんは、地球上から悲惨の二字を無くしゆく、「平和の文化」の旗手として、心開かれた勇気ある対話で、わが地域、わが社会から揺るぎない信頼と友情の絆を創り開いていってください。
そして、本日の会議を、SGI平和運動の「第2章の開幕」を飾る、新たな出発点として、異体同心の連帯で、力強く前進していってください。
SGIの青年部、万歳! 尊き平和と人道の連帯、万歳!

2015.09.12 わが友に贈る

新時代の太陽と輝く
ヤング・ミセスの友よ!
希望の哲理を胸に
地域に幸の語らいを!
笑顔の花を咲かせゆけ!

佐渡御書 P957
『外道悪人は如来の正法を破りがたし仏弟子等必ず仏法を破るべし師子身中の虫の師子を食等云云』

◇人生の座標
イギリスで聞いた話だが、「爆弾が落ちたとき、イギリス人は"負傷者がいないか"と、そこへ行く。日本人は、そこから逃げていく」と。また、「日本人はうわさで判断する。外国の紳士は、必ず自分で見て確かめる」と言った人もいる。

☆こころに響く言葉
すべてを互いの成長のかてに

夫婦も、親子も、お互いに、自己をなおざりにして家庭を支えるという観念は持つべきではないと私は思う。
もちろん、利己主義であってはならないが、苦楽ともに、それぞれの、よき理解と協力の上に立って、
すべてを人間としての成長の素材と考えるべきであろう。

☆世界広布新時代第13回本部幹部会 名誉会長のメッセージ
希望の港・神奈川天地から、新たな船出の本部幹部会、誠におめでとう!
平和・文化・教育の未聞の大航海を牽引しゆく、世界60カ国・地域の若きリーダーの皆さん、万難を排して、本当によく駆けつけてくれました。
御本仏・日蓮大聖人が、皆さんの偉大な求道の旅を讃嘆されているでありましょう。私たちも大拍手で讃え、ねぎらい、熱烈に歓迎しようではありませんか!

いよいよ、太陽の大仏法が、人類を赫々と照らす時代に入りました。
地球を大きく包みゆく我ら創価家族は、民衆勝利の凱歌を轟かせながら、世界宗教の光を旭日の如く放っていきたいと思います。
第一に、「勇気の光」であります。
法華経には、釈尊が最高無上の教えを説かれゆく境地について、「今我れは喜んで畏(おそれ)無し」(創価学会版法華経P144)と記されています。
大聖人は、この経文を踏まえて、ご自身も御年32歳で「立宗宣言」をされるまでは、"もしや、妙法を弘めることができなければ"という恐れがあった、と語られました。しかし、時が来て、『南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし』(P816、「御講聞書」)と仰せになられています。
そして、『終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし』(同P)と結論なされたのであります。
この大聖人のお心を胸に、私が世界へ第一歩を踏み出したのは、1960年(昭和35年)の10月。32歳の時でした。昨日(4日)、お会いした世界の凛々しき青年たちと同じ年代です。
世界広布の拡大といっても、特別な方法は何もありません。いずこにあっても、勇気を出して目の前の友に体当たりで仏法を語り、誠実に忍耐強く、一人の心に妙法の種を蒔くことです。
これに勝る「歓喜の中の大歓喜」の行動はありません。
創価の世界市民は、あの国でも、この地域でも、一対一の対話をたゆまず貫き通してきました。
そして、これからも希望と確信の声を響かせ、人間革命の喜びの花を爛漫と咲き薫らせていただきたい。

第二に、「人材の光」であります。
御聖訓には、『持たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし』(P465、「持妙法華問答抄」)と断言されております。大聖人は、世界第一の法を持った誰もが桜梅桃李のありのままの姿で、世界第一の生命を輝かせ切っていく道を開いてくださいました。
この法理に則って、学会は、いかなる生老病死の苦悩も、現実社会の難題も、妙法の智慧で打開しゆく「価値創造」の人材を育て、送り出してきました。
創価の城には常に新鮮な人材が躍り出ます。「幸福の太陽」婦人部も、「英知の太陽」学生部も、「希望の太陽」未来部も、明るい新出発、誠におめでとう!
法華経の会座で、無量の光明を放つ地涌の菩薩の姿が動執生疑を起こし、皆を目覚めさせたように、世界中、創価の友の社会貢献の努力と、仏法勝負の実証によって絶大なる信頼が広がっています。学会は永遠に、人材で勝っていくのです。

第三に申し上げたいのは、「団結の光」です。
今、日本も世界も、"行学の二道"への挑戦が一段と活発になり、うれしい限りです。
皆で心肝に染めてきた「生死一大事血脈抄」には仰せです。
『総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』(P1337)と。
大法弘通の誓願に立って共々に題目を唱え、どんな差異も乗り越えて、何ものにも撹乱されず、賢く大きく団結する。
御金言に寸分違わぬ「広布誓願の異体同心」の世界を完璧に創り上げてきたのが、創価学会であり、SGIです。
この奇跡の和合の中にのみ、大聖人正統の生死一大事の血脈は、未来永劫に流れ通います。そして、ここにこそ、人類の融合と共生を開く力があります。私は、牧口・戸田両先生の命そのものである学会の組織を受け継ぎ、守り抜いてきた第3代として、厳然と宣言しておきたい。

創価学会は、この秋に創立85周年を迎えます。そして、今年・2015年から85年後が2100年です。我らは、今、21世紀の命運を決する地点に立って、22世紀の彼方まで壮大な人間主義の大光を送りゆく時といってよいでしょう。
ここ神奈川の天地で、戸田先生は、世界の民衆の生存の権利を脅かす魔性に敢然と挑まれ、「絶対悪」である核兵器の廃絶を青年部に遺訓されました。
この21世紀中に、わが学会が揺るぎない柱となって恒久平和の基盤を築き、「生命の尊厳」の哲学を、時代精神、世界精神として確立してまいりたい。
さあ、皆で一丸となり、恐れなく世界広布新時代の拡大に打って出よう!
「勇気の光」「人材の光」「団結の光」を、いやまして輝かせ、大前進していこう! そして、一閻浮提の慈折広宣流布を、仲良く朗らかに成し遂げていこうではありませんか!
その主役である、正義の青年、華陽の乙女に、私は、尊き功労の父母たちとともに、「絶対勝利の信心」を託します。
結びに、わが尊き友一人一人の健康と福徳と栄光を祈りつつ——

絢爛と
 人材乱舞の
  大行進
 歴史を創れや
  創価の世紀へ

と贈り、私のメッセージといたします。

2015年9月11日金曜日

2015.09.11 わが友に贈る

信心の真価は
「行動」で決まる!
いかなる立場でも
情熱と挑戦を忘れるな。
わが誓願に生き抜け!

聖人御難事 P1190
『よからんは不思議わるからんは一定とをもへ』

◇人生の座標
日本の古くからの最大の欠点は、心が狭く、閉鎖的であることです。この島国根性によって、いわゆる発展途上国に対し、倣悼で、蔑視をする。「尊敬と親切の心をもって融合していこう」という心が根本的に欠けている。恐るべき性質です。
これを直さなければ、日本は世界中から嫌われて、世界の孤児になってしまうことを私は心配しているのです。

☆こころに響く言葉
大切な母の一言

どんな荒波が押し寄せようとも、主婦がしっかりしていれば、家庭は微動だにもしない。
私の少年時代、家が戦火にあって、全焼してしまったことがあった。そのとき、
母の「また皆でがんばろうね」という一言が、家族全員に新たな勇気をふるい起こさせ、
私自身、子どもながらにホッと安心したことを、今でも鮮明に覚えている。

☆随筆民衆凱歌の大行進 第26回� 合言葉は「前進!」
入信から31星霜となる、昭和53年(1978年)の8月24日は、勇んで集われる同志を迎え、信越は長野の松本で、三度、勤行会を行った。あの第1次宗門事件の攻防が続く烈風の渦中である。
私は"一年一年、よくぞ生き抜いてきた"との入信以来の感慨を語り、「妙法は、一個の人間生命を根底から蘇生させゆく絶対の法則である」と、一切の大難を勝ち越える確信を申し上げた。
翌年の夏、私は一軒また一軒と、功労者の家を訪ねながら、共戦の誓いを分かち合い、同志の絆を強める戦いを起こしていった。もう一度、師弟の魂を燃え上がらせて、学会の発迹顕本を成し遂げ、21世紀の夜明けを開く決心であった。
長野研修道場の地元には、「八風山」と呼ばれる山がある。
30年前、麓の一本道を車で走った折、私はこの地で活躍される同志の奮闘を伺い、御書にちなんで"賢人の地区"との愛称をお贈りした。
その地区の皆様方が、今年も素晴らしい聖教新聞の拡大をはじめ、勝利と功徳の実証の報告を届けてくれた。
『賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、利(うるおい)・衰(おとろえ)・毀(やぶれ)・誉(ほまれ)・称(たたえ)・譏(そしり)・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)なり』(P1151、「四条金吾殿御返事」)
この御聖訓のまま、いかなる毀誉褒貶の烈風にも微動だにせず、苦楽を分かち、大法弘通に邁進しゆく賢人のスクラムが、いずこにも完璧に築かれている。
25年前、そして21年前に、8月24日を共に過ごした、わが東北の不撓不屈の賢人たちの大城も盤石である。
今年は、8月24日の意義を込めて、恩師の故郷・北陸で、全国男子部幹部会が意気軒昂に開催された。見事な日本一の弘教を飾った石川・富山の創価家族の行進に、私は大喝采を送りたい。
8月24日のその日、アメリカの男女青年部からも、目標を突破して、堂々たる人材の陣列拡大を成し遂げた大歓喜の一報が届いた。
世界中に、優秀な弟子をもって、これ以上の喜びはない。一人ひとりの地涌の友と、心の握手を交わし、一閻浮提広布の未来を託したいのだ。
かの民衆詩人ホイットマンは高らかに謳った。
「ぼくらひとりびとりが地球の永遠の目的を分け与えられ、
ぼくらひとりびとりが地上にあるどんなものにも劣らず神聖なものとしてこの地上にある」と。
一人の生命を、まさしく、かけがえのない最極の生命と輝かせていく哲理こそが、妙法である。
この妙法を、一人でも多くの世界の若人に語り伝えていきたい。
戸田先生は、"全人類の境涯を最高の価値にまで高めたい"と願われ、慈折広布という壮大なるロマンに生き抜く喜びを教えてくださった。
私たちは自身の人生の勝利と、世界の平和のために、尊い金の汗を流していこう! 友情と同志の連帯の輪を広げ、自他共の「人間革命」の波動を広げていくのだ!
合言葉は「前進!」。

限りなく
 心の財を
  創りゆけ
 今日も勇戦
  今日も前進

2015年9月10日木曜日

2015.09.10 わが友に贈る

不安定な天候が続く。
中継行事をはじめ
会合は絶対無事故で!
運営を陰で支える
役員に皆で感謝を!

日厳尼御前御返事 P1262
『叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず』

◇四季の語らい
希望を捨てない人には、いかなる困難にも負けない強さがある。しかし、希望を失えば、人生は闇だ。絶望は精神の死に等しい。青年は、常に希望をいだき、希望とともに生きていくことだ。

☆こころに響く言葉
姑が嫁に教える料理

姑が嫁に教える野菜の煮つけ方や、漬けものの作り方に、かつては、その家庭独特の経済的な栄養学があり、
ほのぼのとした家庭のふんいきがつちかわれてきた。明治の母親のにおいとは、そのぬかみそくさい手のなかにあったとも言えよう。節約は主婦の手数で補われ、それが大地のにおいのする温かい家庭環境であったのである。

☆随筆民衆凱歌の大行進 第26回� 合言葉は「前進!」
この8月24日、全世界の宝友が、広宣流布の拡大の息吹で、私の入信の日を祝賀してくださり、感謝に堪えない。
皆様から「68周年」と祝って頂いたので、「まるで68歳の誕生日のようだね」と言うと、妻は「その気持ちが若いですね」と微笑んだ。
確かに、わが胸には、戸田城聖先生の弟子として第一歩を踏み出した、あの19歳の夏の初心が今も明々と燃えている。
当時、私の座右の一書はゲーテであった。
彼は1749年の8月28日の生まれ。今の時節、あらためて文豪の言葉が蘇ってくる。
「われらはたゆまず活動を続けよう」——ゲーテが親しい友人に書き送った一言である。
その活力は、年齢を重ねても変わらなかった。

若き弟子エッカーマンは晩年のゲーテについて「つねに前へ、前へと進もうとする。たえず学びに学んでいる」と綴った。愛弟子の眼に映る師匠は「永遠にいつも変らぬ青春の人」であった。
「不老不死の妙法」と生き抜く私たちもまた、「生涯青春」「永遠青春」の生命で前進する。そのための最強のエンジンが勤行・唱題である。
朝な夕な、久遠元初の生命の太陽を胸中に輝かせながら、一日また一日を勝利していくのだ。
「祈りは心の希望を新鮮にする」。これも、ゲーテの深い言葉である。

新しき
 生命燃やして
  地涌の舞

今、日本全国の同志が新しい布陣を整え、はつらつと出発している。
新しい決意があるところ、新しい挑戦がある。あの地この地に、新しい地涌の友が登場し、新しい勇気と歓喜の波動が広がっていることが、何よりも嬉しい。
「世界広布新時代 躍進の年」も、いよいよ後半戦に入り、楽しく賑やかな「座談会」から、勢いよくスタートを切っている。
戸田先生も戦後、学会再建の歩みを、座談会を軸に始められた。
私の入信も、座談会への参加からである。
20人ほどが集う会場には、青年も、婦人も、壮年もいた。老若男女が、こうして一堂に会している姿自体が、私には驚きだった。
戸田先生は「立正安国論」の講義をされていた。
初めて耳にする仏法用語は難解であった。しかし、敗戦後の混迷を極めた社会にあって、苦悩の民衆を救い、平和の楽土を築かんとする大情熱は、新来の私にも烈々と伝わってきた。
その場には真剣に学ぶ熱気があった。それでいて、権威的で形式ばった堅苦しさは一切ない。闊達で、誠実で、率直で、和気あいあいとして温かかった。今も変わらぬ「創価の座談会」そのものである。
あの懐かしき8月の座談会から、道を求める無名の一青年が偉大な師に出会い、「正しき人生」を歩み出すことができた。座談会によって、わが青春の「新生」の大回転も始まったのだ。
民衆が創る小さな平和の集いの座談会!
小さくても大きな希望と幸福が光る座談会!
大いに友情を広げ、皆が元気に集い、わが地域の座談会から、広宣流布という真の平和建設へ、仲良く朗らかに新たな人材の金波を起こしたい。

思えば、日蓮大聖人は、法華経の行者として大闘争を開始された建長5年(1253年)4月28日の「立宗の日」を、忍難弘通の全生涯にわたって、不滅の原点となされていた。
弘安3年(1280年)にお認めの「諫暁八幡抄」には、こう記されている。
『今日蓮は去ぬる建長五年癸丑四月二十八日より今年弘安三年太歳庚辰十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし、只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり』(P585)
大法戦の起点の日——この日から、ただ一心に妙法流布のために走り続けてきたと仰せである。
『今度・強盛の菩提心を・をこして退転せじと願しぬ』(P200、「開目抄」)と誓言された通り、あらゆる大難を不退転で乗り越えてこられたのである。
この大聖人に直結し、死身弘法の信心を貫かれた戸田先生の分身として、私自身、来る夏、来る夏、8月24日を刻むたびに、勝利した姿で、恩師に報告するのだと決意してきた。
昭和30年(1955年)、あの北海道の「札幌・夏の陣」で、日本一の弘教を成し遂げて、晴れ晴れと戸田先生を大会にお迎えしたのも、8月24日であった。
一つの目標の達成は、新たな挑戦の始まりだ。
まだまだ戦う! まだまだ前進する! この心意気で、次の出発をする。
これが本因妙の精神であるからだ。

先駆の天地・九州で、8月24日を迎えた年もあった。
昭和51年(1976年)のその日は、第1回の「壮年部の日」。
私は、鹿児島で、わが戦友たちと共に、苦難にも断じて負けず、永遠に「初心忘るべからず」の気概で邁進する意義を、この日に留めた。
今年の夏、九州・沖縄などでは、台風による甚大な被害が出た。さらに鹿児島では、噴火活動で全島避難中の口永良部島や、警戒中の桜島など、大変なご苦労もある。被災地域の方々に、心からお見舞い申し上げたい。

2015年9月9日水曜日

2015.09.09 わが友に贈る

さあ 毎日が出発だ!
声を発するのだ!
行動を起こすのだ!
そこから
変革への回転が始まる。

窪尼御前御返事 P1481
『されば故入道殿も仏にならせ給うべし、又一人をはするひめ御前もいのちもながくさひわひもありてさる人のむすめなりときこえさせ給うべし、当時もおさなけれども母をかけてすごす女人なれば父の後世をもたすくべし』

◇人生の座標
悪に敗れてしまうような正義であるがゆえに、人類の不幸が続いているのです。これに歯止めをしなければならない。歯車を組み替えなければならない。個人においても、一家においても、団体においても、国家においても。

☆こころに響く言葉
本当の"味の文化"

本当の庶民の「味の文化」は、活字や写真や電波のみでは、習えるものではないだろう。
肌のふれ合いと、舌での味覚によって、習い伝えられるものだ。

☆インド・創価池田女子大学第16回入学式 SGI会長夫妻のメッセージ
新しき「女性の世紀」の扉を颯爽と開きゆく第16期生の皆さん!
晴れがましいご入学、誠におめでとうございます。
ご家族の方々にも、衷心よりお祝いを申し上げます。
気高き革命詩人バラティダッサン先生の令孫であり、その詩心を継承なされる高名なマニメカライ・クップサーミ先生をはじめ、ご列席を賜りました来賓の先生方に、最大の敬意を表するものであります。
貴・創価池田女子大学は、開学から15周年の佳節を晴れ晴れと迎えられました。
皆さんの門出を寿ぐかのように、人間教育の慈愛と情熱の光に包まれたキャンパスには、今、新校舎建設の槌音が高らかに響き渡っています。
本年度からは、新たに経済学部と社会福祉学部が誕生し、数学・英文学・社会福祉の修士課程が開設されることも、よく伺っております。
わずか15年の間に、これほどの大発展を遂げることを、一体、誰が想像できたでありましょうか。
その陰には、敬愛するクマナン博士の心血を注がれてのご尽力があったことは、言うまでもありません。私には同じく大学を創立した人間として、博士の言い知れぬ艱難辛苦の日々が、強く深く胸に迫ってまいります。
ここで、クマナン博士ご夫妻をはじめ、女性教育の理想の最高学府の建設に携わってこられた全ての方々に、心からの感謝の大拍手をお送りしたいと思いますが、いかがでしょうか。
さて、私の胸にこだまするバラティダッサン先生の崇高な叫びがあります。
「長遠な歴史のなかで 人間の力よりも偉大な力など 聞いたことがあろうか?」と。
この何よりも偉大な人間自身の力を、限りなく引き出していく挑戦こそ、教育の真髄でありましょう。
新入生の皆さんは、この誉れ高き知性と良識の殿堂で、素晴らしい先生方と共に、きょうから希望あふれるチャレンジをスタートしました。
日々の勉学に励むことによって、汲めども尽きぬ英知の泉を掘り当てることができます。そして、その英知が、やがて理想社会の建設へと生かされ、どれほど大きな変革をもたらすか、計り知れません。
私は常々、乙女たちに「学は幸福の源なり」「学は生命の輝きなり」との励ましを贈ってきました。
かけがえのない人生の勝利の基礎を揺るぎなく築く、最も大切な時期こそ、この創価池田女子大学で学びゆく青春です。
ゆえに、きょう、私は、皆さん方に「間断なき努力と挑戦で栄光の土台を!」「青春と人生の大勝利者と羽ばたけ!」と申し上げたい。
私は本年、オーストリアの女性声楽家で、文部次官として教育・文化の交流にも貢献したサイフェルト博士と対談集を発刊しました。
その中で博士は、「若い世代に、精神的文化的価値において何を引き渡していくかによって、私たちの地球の将来が決まるのです」とも語られ、とりわけ女性教育の大切さを訴えておられました。
博士自身、行政と音楽、さらには家庭の三つの役割を兼ねながら、努力に努力を重ねて女性の活躍の道を開いてこられた方です。
しかし博士は、そうした「二重の負担」は「二重の喜び」であったとも強調されています。
「人は喜びを持って何かを行えば、それに見合った力を得ることができる」と。
大切なのは、常に笑顔で頭を上げ、胸を張っていくことでしょう。まずは、これからの日々にあって、学ぶ喜びに燃えて、最良の学友たちと励まし合いながら、前へ前へと、朗らかに粘り強く進んでいってください。
そして、自分にしかない最極の宝を得ていってください。
私と妻は、いつも皆さん方の成長を祈りに祈り、全てを見守っています。
結びに、世界平和の模範たる友情の花園である、創価池田女子大学の皆さま方にバラティダッサン先生の一詩を捧げ、私たち夫婦のメッセージといたします。
「見よ、いたる所にいるこの地球の人々を!
見よ、汝の民族の広がりを!
見よ、汝の同胞の連帯を!
汝とごく近しい親類と宣言する 無数の人々を目の当たりにして 喜びを感じるのだ!
汝の知恵を広げるのだ!
全世界を胸に抱くのだ!
汝の広大なビジョンで人類を包むのだ!
人類を抱き、融合し、一体となるのだ!
いずこにも分断はない!
差別もない!」
「世界を導くのだ、共々に導くのだ!
おお 同志よ!」
わが愛する新入生、万歳! 創価池田女子大学、万歳!

2015年9月8日火曜日

2015.09.08 わが友に贈る

わが地区の青年を
新時代の人材に!
皆で真剣に祈り
励ましを送ろう!
後継者こそ最大の宝だ。

阿仏房御書 P1304
『今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり、然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房此れより外の才覚無益なり』

◇人生の座標
今、世界のいたるところが、深刻なカオス(混沌)に覆われている。この大混迷のなかに一番巻き込まれ、悩み、必死になって、カオスから脱出し、新しい世紀を拓こうと努力しているのは、学生であり、青年であろう。
いかなる国家・社会・団体も、「未来の勝利」のためには、現在の「精神の勝利」が根本である。今、栄えていても、精神的に敗北・堕落すれば未来は衰退しかない。たとえ今、苦しくとも、青年の精神が理想と活気に満ちていれば、未来は明るい。

☆こころに響く言葉
家庭の愛情は行動を伴う

一枚の見慣れた絵でも、ときどき置き場所を工夫すれば、家のなかが一変し、
みずみずしく新鮮になる場合もある。家庭の愛情も、けっして観念にとどまるものではない。
必ず行動を伴うもので、何らかの形となって表現されるものである。

2015年9月7日月曜日

2015.09.07 わが友に贈る

各地で希望の新出発。
リーダー率先の行動が
勇気の万波を生む。
皆が清新な決意で
広布拡大の快進撃を!

松野殿御返事 P1386
『とても此の身は徒に山野の土と成るべし惜みても何かせん惜むとも惜みとぐべからず人久しといえども百年には過ず其の間の事は但一睡の夢ぞかし』

◇人生の座標
日本人は"自分がない"というか、自分の日で見、自分の頭で考え、自分の信念で行動しない。いつも、他人がどうかを考え、格好とか、相手との上下閑係を気にして生きている。

☆こころに響く言葉
礼儀と思いやり

家族の誰に対しても、礼儀正しく思いやりを持つことである。子どもに対しても、
その人格を尊重してあげることだ。そうした慈愛に包まれた子どもは、
まっすぐに人間性豊かに成長するだろう。そこに、家庭における愛情と信頼が沸き、
姑も賢明にならざるをえなくなるだろう。

☆SGI青年研修会開講式 SGI会長がメッセージ
「SGI青年研修会」が3日、海外60カ国・地域から250人が参加してスタート。東京・新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で「開講式」と女子部の「世界池田華陽会体験談大会」が行われた。
池田SGI会長はメッセージを贈り、世界の青年リーダーに万感の期待を寄せつつ、華陽姉妹の集いを心から祝福。いよいよ「太陽の仏法」が世界を照らす新時代が到来したと述べ、強く賢く仲良く、広布の新たな潮流を起こしていこうと呼び掛けた。
(中略)
「皆さんの到着を一日千秋の思いでお待ちしていました」——読み上げられるSGI会長のメッセージを一言も漏らすまいと、聞き入る友。その真剣な瞳に、師匠を求める心と世界広布を担う責任感がにじみ出ていた。
開講式に寄せたメッセージの中でSGI会長は、本年は戸田第2代会長と出会って68周年であり、恩師の心を胸に初の海外訪問に出発してから55周年。創価のスクラムは今や192カ国・地域に広がったと述べ、「弟子が自ら決めた使命の舞台で戦い、勝って師匠に報告をする」との決心で、青年時代から戦ってきたと語った。
そして、「私の直弟子として、行学の基本に徹して、毅然と魔を打ち破り、これからも広布と人生の大勝利の模範となっていっていただきたい」と力説。「太陽の仏法」が世界を照らす新時代が到来した今、勇気凛々と仏法を語り、智慧を発揮して仏縁を結び広げた分だけ、社会は必ず変わる。時代は大きく動く。ここにこそ、人類の唯一無二の希望の光があると訴えた。最後に、強く賢く仲良きスクラムで、「共々に、2030年の学会創立100周年に向かって出発しよう!」「勇気の対話で地球上に続々と地涌の菩薩を呼び出し、慈折広布の新たな潮流を起こしていこう!」と呼び掛けた。

2015年9月6日日曜日

2015.09.06 わが友に贈る

わが地域の同志を
一人も残らず幸福に!
この強き一念で
大確信の励ましを!
誠実第一で進め!

佐渡御書 P961
『日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江が河海をあなづり烏鵲が鸞鳳をわらふなるべしわらふなるべし』

◇人生の座標
戦後を経済優先でひた足った日本は、いつか文化を顧みる心を失ってしまった。経済大国の幻想に酔い、文化を付け足しと考えたり、金額で値踏みする愚を犯してはこなかったか。文化を箔づけととらえ、ひんしゅくをかったりもした。多様性に満ちた各国の文化に、心からの敬意を払ってきたろうか。

☆こころに響く言葉
倦怠期とは成長がとまったとき

結婚によって得るものは何かと言えば、夫婦の人間的なたくましい成長でなければならない。
家庭の建設も二人の共同事業であるし、社会に貢献してゆこうとするのも、
二人の固い団結による。倦怠期などということが、よく言われるが、
それは二人の成長がとまったときであり、創造的な新しい息吹を失った証拠である。

☆勝利の人間学 第81回 確信と情熱を胸に進もう
◇最高峰の思想を学べ
どうすれば、人は幸福になれるのか。世界を平和にできるのか——これが、人生の根本命題であり、人類の永遠の課題である。
仏法には、その究極の指標が示されている。ゆえに青年ならば、求めて研鑽すべきである。
戸田城聖先生は言われた。
「最も高き思想から学べ! 御書を拝していけば、あとのことは、全部、分かってくるものだ」
高い山の頂に登れば、すべてを見下ろしていける。遠くまで見わたせる。
日蓮大聖人の仏法を深く学び、行ずれば、大きく境涯を開き、自分に勝ち、社会で勝つ「賢者の道」を歩むことができるのだ。

◇御文を声に出して拝しゆけ
御書を拝せば聡明になる。心が美しくなる。
その一文字一文字は、大聖人の師子吼であられる。無限の勇気と慈悲が込められている。
毎日、一文でも、一節でもいい。声に出して拝読し、生命に刻みつけていくことだ。そして、『我もいたし人をも教化候へ』(P1361、「諸法実相抄」)と仰せのごとく実践していくことだ。
私も青年部時代の激闘の中で、日々、御書を開き、日記などにも要文を抜き書きした。
御書には、魂の滋養が満ちている。
御聖訓を若き心肝に染め、人格も知性も、本物に鍛え上げていただきたい。

◇学んだ歓喜を語り広げよう
恩師は、教学の姿勢について、「求道の心で大聖人の御精神に触れ、感動していくことだ。そうすれば、昔、習ったことを思い出すように、生命で会得していける」と教えられた。
この秋、青年部教学試験1級、また任用試験が行われる。教える側も、教わる側も、希望に燃えて、行学の二道に励んでいこう!
たとえ初めは分からなくても、真剣に学んでいけば、「ああ、そうだったのか!」と必ず納得できる。心に大きな歓喜が漲る。『法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し』(P856、「百六箇抄」)である。
学んだ喜びを、勇んで語り、広げよう!

2015.09.05 わが友に贈る

苦しい時ほど
勇気の信心で進め!
「変毒為薬」の仏法だ。
最大の困難は
最高の価値に変わる!

顕立正意抄 P537
『我弟子等の中にも信心薄淡き者は臨終の時阿鼻獄の相を現ず可し其の時我を恨む可からず』

◇人生の座標
自分の国の本当の姿というのは、中にいただけでは十分に見えない。むしろ、その枠を出て世界から眺めてこそ、実像が見えてくるものである。
自分たちの国を外から見ること。「世界の中の日本」というものを実感としてつかむこと。とかく島国根性といわれる日本にあっては、とりわけ大事な観点ではあるまいか。日本でも仕事や観光で海外を旅行する人が多くなってきたが、世界の中の日本という観点に立っての見聞を広めていくことこそが必要であろう。

☆こころに響く言葉
教育の主体は"感化"

私は教育、特に人間教育の主体を成すものは「感化」でなければならないと思う。
特に家庭における教育は、何よりこの感化が、最大事の要件である。

☆世界青年サミット公開フォーラム SGI会長のメッセージ
永遠の平和原点の天地である、ここ広島での「核兵器廃絶のための世界青年サミット」に際し、参画をさせていただいたSGIを代表して、メッセージを贈らせていただきます。
まず、広島市と長崎市をはじめ、多くの市民社会団体の皆さま方の尊きご尽力に厚く感謝申し上げます。
原爆投下から70年となる節目に、核時代に終止符を打つためのサミットを被爆地で開催することは、私の強い念願でもありました。
平和のために真摯に行動する世界の青年リーダーが、広島・長崎の方々と手を携え、核兵器の廃絶に向けて新たなビジョンを探究しゆく挑戦には、いかなる会議にもまして燃え上がる大情熱があります。
断固として揺るがぬ信念があります。
行き詰まりなく広がりゆく英知があります。
幾重にも意義深く、誇り高き世界青年サミットの大成功を、私は心からお祈り申し上げます。

青年は不屈の創造です。青年は無限の連帯です。青年は永遠の蘇生です。
その青年と共に、未来への鑑として、心に刻みたい歴史があります。
それは、核兵器の残酷さと非人道性を、その姿をもって世界の人々に伝えてきた「原爆ドーム」についてです。
今年で建設100周年を迎え、先月まで広島平和記念資料館で、その軌跡をたどる展示が行われ、大きな反響を呼びました。
1915年(大正4年)8月、広島県の産業を振興するための物産陳列館としてオープンし、市民からは眩い「白亜の摩天楼」と讃えられたといいます。
しかし、その誕生の時から、すでに戦争が暗い影を落としていました。
当時、水を背景にした美しい建物を手がけることで知られた、建築家のヤン・レツル氏が、県知事の要請を受けて設計に当たりました。
ところが、着工の年(1914年)に第1次世界大戦が勃発。オーストリア国籍だったレツル氏は"敵国人"とみなされ、行動の自由を失い、晴れの竣工式にさえ招かれることはありませんでした。
さらに開館後、美術展や音楽会なども開催され、「文化の拠点」として親しまれたのも束の間、日中戦争が始まると、催しの内容も次第に戦時色の濃いものとなっていきました。
やがて、レツル氏がデザインした門扉も金属類回収令によって供出を余儀なくされ、すべての展示室も、戦時行政のための事務室として転用されるに至ったのであります。
そして、開館から30年後の8月6日の朝、爆心地より北西約160メートルの距離で、爆風と熱戦の直撃を受けたのです。

この原爆ドームという建物の歴史だけを顧みても、どれだけ戦争が、人間と人間とを分断し、人間の尊厳性を否定し、社会を「文化」から「軍事」の方向へと突き動かしてしまうか、その非人道性が浮かび上がってきます。
民衆を否応なく巻き込み、一人一人のかけがえのない命を失わせ、生き残った人たちにも拭いがたい苦しみと不幸をもたらすのが、戦争です。
ましていわんや、核兵器は、数え切れない人々の命を一瞬にして奪い去り、長い歳月をかけて築かれてきた社会の営みを街並みごと破壊し尽くします。
そればかりか、その後も、被爆によって受けた言い知れぬ苦悩を背負わせ、生涯にわたって尊厳を傷つけてやまない、究極の非人道性を帯びた"絶対悪"にほかなりません。
そうした二度と思い出したくもない記憶を呼び起こしてまで、被爆者の方々は血涙の証言を続けてくださっております。
「同じ苦しみを絶対に誰にも味わわせたくない」との崇高なる魂の叫びが源流となって、世界で今、いかなる場合でも核兵器は絶対に使用されてはならないとする声が高まってきました。
核兵器の非人道性に鑑み、禁止や廃絶に向けた行動を誓う「人道の誓約」への賛同国も、114カ国にまで拡大しています。
市民社会や各国の間で広がる"国境を超えた誓いと連帯"を礎として、原爆投下から70年を機に、「核兵器のない世界」を実現するための具体的な取り組みを、何としても生み出していかねばなりません。
その流れを創り出す上で決定的に重要なのが、世界各地から参集された皆さま方、若い世代の役割であります。
アレンダヴィ国連事務総長青少年問題特使が、先日の国連青少年デー(8月12日)に寄せて「若者は未来のリーダーであるばかりでなく、今日のリーダーでもある」と強調された通り、青年の熱と力にこそ、現実を取り巻く困難の壁を突破し、新しい時代を切り開く希望が宿っているからです。

今回のサミットには、核実験の被害に見舞われた国などからも、代表が参加されています。核兵器はたとえ使用されなくても、核兵器による軍備を維持するだけで、取り返しのつかない惨禍をもたらすものです。
その意味で、核兵器廃絶への取り組みは、「戦争のない世界」を築く上で欠かせないだけではありません。
それは、核兵器を"必要悪"とみなす思想の根源にあるものと真正面から対峙し、さまざまな形で世界に拡散する「非人道化」の動きを食い止める戦いにもつながると、私は確信してやみません。
すなわち、「目的のためには手段を選ばない」「他国の民衆の犠牲の上に自国の繁栄を追い求める」「将来への影響を顧みず、行動をとり続ける」といった非人道的な行為を防止し、すべての人々が平和的に生き、共に尊厳を輝かすことのできる地球社会を築くための挑戦であります。

長年、原爆の悲劇を語り継いでこられた、広島の被爆二世の母は言われました。"「一人一人の生命の中に、幸福を築いていく」——ここから世界平和へ向けて出発していくしかない"と。
人類の未来は、自他共に生命の讃歌を謳い上げ、幸福と平和の大道を勝ち開いていく、若い皆さま方の世代に脈打つ「誓い」の深さで決まります。
今回のサミットが、青年のグローバルな連帯をさらに力強く拡大し、時代変革の潮流を高めゆく新たな出発点となることを念願して、私のメッセージとさせていただきます。

2015年9月4日金曜日

2015.09.04 わが友に贈る

「ありがとう!」
温かな言葉が
「また頑張ろう」
との力になる。
真心光る人たれ!

衆生身心御書 P1594
『つゆつもりて河となる河つもりて大海となる塵つもりて山となる山かさなりて須弥山となれり小事つもりて大事となる何に況や此の事は最も大事なり』

◇人生の座標
人は、いつか死を迎えます。死ほど確実なものはない。
死をどうとらえて、日々をどう生きてゆくか、いかに深き時間を、いかに深き人生を生きるか−−これこそ最大のテーマです。

☆こころに響く言葉
家庭教育のポイント

家庭の環境、親の人格、そして生活態度が子どもに決定的に影響を及ぼすことを知って、
いかに聡明に整えるか。それが家庭教育の最も大きなポイントである。

☆名誉会長と共に新時代を駆ける 第27回 知性の友よ歴史をつくれ
はつらつと広布に走りゆく男女学生部の英姿がまぶしい。
あす31日は「学生部の日」。代表に御義口伝の講義を開始した日だ。
そして9月9日は「女子学生部の日」である。
地球全体が皆さんの舞台だ。
未来の全てが皆さんの時代だ。
目を世界に向け、足はしっかり現実の大地を踏みしめ、学んで学んで学び抜けと申し上げたい。
御義口伝には仰せである。『妙の一字の智剣を以て生死煩悩の繩を切るなり』(P746)

苦しみや迷いに打ち勝ち、最高の人生をつくる智慧は、題目によって涌現する。
何があっても、自分を卑下する必要などない。今はじっくり実力をつけ、人格を磨くのだ。
創価の民衆の大地で戦う一つ一つが偉大な歴史となる。それを誇り高く確信し、10年、20年、30年先を目指して、英知と友情の連帯を広げゆくのだ。

さらに御義口伝には、『南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり』(P787)とも明かされている。
仏道修行に励む人は、わが生命の宮殿が輝く。金剛不壊の幸福境涯に住していける。広布のために祈り、教学を研鑽し、対話を貫きゆく日々は、自他共の宮殿を荘厳しているのである。
信心は、急速に、より良く変わっていくための実践だ。
戸田先生は、「たゆまず斑(ほとばし)り、流れ出ずる水の信心であれ!」と言われていた。

若き創価の普賢菩薩たる学生部には、「一閻浮提広布」を前進させゆく使命があり、宿縁がある。インド創価学会の目覚ましい拡大の原動力も、男女学生部である。
若き知性の指導者の君よ!
世界の友と誓いのスクラムを組んで、破邪顕正の鋭い言論を響かせながら、明るく朗らかに勝ち進んでくれたまえ!

2015.09.03 わが友に贈る

寒暖差が激しい時期。
体調管理を万全に!
生き生きと若々しく
広布の勝利を決する
名指揮を頼む!

三世諸仏総勘文教相廃立 P564
『心の不思議を以て経論の詮要と為すなり、此の心を悟り知るを名けて如来と云う』

◇人生の座標
人生の敗北とは何か。それは、失敗することではない。失敗したり、落ち込んだとき、そこで自分をあきらめてしまうことです。「再び立ち上がらないこと」こそ、敗北なのです。

☆こころに響く言葉
最高の使命ある教師

母親は、家庭が最も重要な教育の場であり、
自己が最高の使命ある教師であることに、最も強い自覚を持つべきだと思う。
子どもの一生を支えてゆく全人格の基盤は、じつに母親による家庭教育にかかっていると言わざるをえない。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第17回 ウィーンの街角
まもなく巡り来る8月14日は、私が恩師・戸田城聖先生と初めてお会いした日です。
1947年のこの日、私は友人から、「生命哲学の会合がある」と誘われ、初めて創価学会の座談会に参加しました。
当時、私は19歳。暗い戦後の混乱の中で、人生の座標となる確かな哲学の光を求めていました。
真夏の蒸し暑い日でした。会場に入ると、度の強い眼鏡を掛けた壮年が、確信を込めて語っておられました。
それが、戸田先生でした。
講義が終わると、懇談に移りました。私は友人に促され、先生にごあいさつしました。
あの時の、先生の慈愛溢れる眼差しは、今も忘れることができません。
「先生、正しい人生とは、どういう人生をいうのでしょうか」等、さまざまな質問をぶつけると、先生は一つ一つ、真剣に誠実に答えてくださいました。
戦争中、軍部政府による2年間の投獄にも屈しなかった、平和と正義の信念が漲っていました。
私は「この人なら信じられる」と、10日後の8月24日、入信し、創価学会の一員となったのです。
出会いの日、戸田先生が講義されていたのが、日蓮大聖人の「立正安国論」です。
この「立正安国」、すなわち「民衆の幸福」と「世界の平和」が、戸田先生の弟子として、私の人生を貫く命題となりました。
高等部員の中には、教学部任用試験で、「立正安国」について学んだメンバーもいると思います。
「立正」とは、人々が、正しい仏法を信じること、また、仏法の生命尊厳の精神が、社会を動かす基本原理として確立されることをいいます。
「安国」とは、社会の平和や繁栄、人々の生活の安穏を実現することです。
未来部の皆さんにとっては——まず自分自身の胸中に、「学ぶ心」「挑戦する心」「あきらめない心」を打ち立てることです。日々、真剣に祈り、勉学やクラブ活動などに、粘り強く取り組む。その姿で、友に勇気と希望を送る「師子王」に成長していくこと。こうした執念のチャレンジが、身近な「立正」の行動でしょう。
そして、仲良く麗しい友情を結び広げ、いじめを絶対に許さない環境をつくっていくことです。親孝行の賢者となって、父母の笑顔を咲かせゆくことです。こうした誠実な振る舞いが「安国」に通じるでしょう。

ウィーンはニューヨーク、ジュネーブに続く、第3の国連都市として、ヨーロッパの精神と平和を支える都でもあります。旧市街を抜ければ、国連の事務局等が置かれている「ウィーン国際センター」が、私たちを迎えてくれます。
国連のユネスコ憲章の前文には、こう掲げられています。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
一人一人の心の中に、戦争を絶対に許さない「平和のとりで」を打ち立てていく——これが、まさに「立正安国」です。この平和の闘争を、私たちは「広宣流布」と呼んでいるのです。
東欧の「人権の革命」を支援した、オーストリアのフラニツキ首相と語り合った折、首相は力強く明言しておられました。
「『平和を望むなら、戦争の準備をせよ』というラテン語の格言があります。しかし、これを私は、こう置き換えて行動しているのです。『平和を望むなら、平和の準備をせよ』と」
平和の準備——皆さんの生活の中でも、できることはたくさんあります。
負けじ魂で勉学に挑み、庶民を守りゆく正義の力をつける。
生涯の宝となる友情を結び、思いやりの心を広げていく。
親孝行の賢者として父母の恩を知り、成長を誓う。
その一つ一つが、何よりも強固で、何よりも永続的な「平和のフォートレス」と輝いていくのです。
うれしいことに、あの92年、ウィーンで語り合った青年たちも、今や立派なリーダーとなって、活躍してくれています。
仏法では、『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(P231、「開目抄」)と説かれます。
皆さん一人一人の現在の努力の金の汗が、平和の黄金の未来を創ります。
どうか、この夏も、若き生命に希望と勇気の曲を轟かせながら、明るく朗らかに、一歩また一歩、前進していってください。

2015年9月2日水曜日

2015.09.02 わが友に贈る

賢明な時間革命で
毎日を価値的に!
その第一歩は
朝に勝つことだ。
充実と向上の人生たれ!

妙一尼御前御返事 P1255
『信心と申すは別にこれなく候、妻のをとこをおしむが如くをとこの妻に命をすつるが如く、親の子をすてざるが如く子の母にはなれざるが如くに、法華経釈迦多宝十方の諸仏菩薩諸天善神等に信を入れ奉りて南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを信心とは申し候なり』

◇人生の座標
還暦を超えて一年また一年、年齢を重ねていけることは、まことにありがたい長寿の人生である−−。これが私の寿命観の一つの基準である。

☆こころに響く言葉
"楽しさ"生み出し、実り多い人生を

現代の経済認識を基にして、家庭を楽しくする主婦の工夫は、そのまま二度とない人生を楽しくする要諦である。
愉しむと言ったところで、刹那的な享楽のことを言っているのではない。
家庭そのものを楽しくつくり上げてゆく努力———それは、新しい生活設計のなかに、
近代的主婦としての知恵が、実り多い人生をつくってゆくことなのだ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第17回 ウィーンの街角�
魂を揺さぶらずにはおかない美しいメロディー、命が躍動する力強いリズム、皆の心を一つに結ぶ妙なるハーモニー……。音楽は、人類のかけがえのない宝です。
皆さんは、どんな音楽が好きですか?
私は若い頃から、ベートーベンの交響曲が大好きでした。「運命」として有名な第5番や、「歓喜の歌」の合唱がある第9番は、私の青春をどれほど励まし、鼓舞してくれたことか。名曲が流れ始めると、私の質素なアパートの一室も、「芸術の心の王宮」に一変したのです。
ベートーベンやブラームス、モーツァルト、ハイドンなど、多くの偉大な音楽家が活躍した天地が、オーストリアのウィーンです。
石畳に響く馬車のひづめの音。カフェから聞こえてくるバイオリンの音色。人々のにぎやかな語らい——この町を包む全ての音が、まるで一曲の交響楽となって胸に響いてきます。
1992年6月、私はウィーンを訪れました。行事の合間を縫って、大芸術家を育んだ「永遠の文化の都」の街角を、青年たちと歩きました。
凛々しい青年たちとの闊達な語らいが「主旋律」とすれば、そよ風に揺れる新緑や、厳かに鳴り渡る鐘の音は「伴奏」でした。私たちの"希望を奏でる対話"を祝福してくれているような!
先哲や芸術家たちも、このように語り合ったのだろうか——歴史を偲びながら、私は気品漂う街並みにカメラを向けました。

ウィーンの人々は、誇りを込めて語ります。「この町は、文化によって舗装されているのだ」と。
西ヨーロッパと東ヨーロッパの接点に位置するウィーンは、交通の要衝として栄えました。それゆえ、幾度となく軍隊の攻撃にさらされる試練も味わってきました。
そこで中世には、町一帯を囲むように強固な市壁が建設されたのです。その壁は、19世紀に取り壊され、首都の骨格となる環状道路「リング」が造られました。
そこには、国会議事堂、市庁舎、ウィーン大学、ブルク劇場が、四角形に配置されています。幾多の皇帝を出したハプスブルク家の王宮を挟んで、国立歌劇場とブルク劇場があります。
ウィーンの人々は、かつての市壁の跡に、平和を守る"文化と教育のフォートレス(要塞)"を築いたのです。
文化とは——
暴力に対する平和の戦いです。野蛮に対する人間性の戦いです。悲劇をも喜びの劇へ転じゆく希望の戦いです。
皆さんは「文化」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
「僕には音楽の才能がない」「私には絵心がない」などと、自分は文化とは縁遠いと感じている人もいるかもしれません。でも、実は、真の文化は、生活の中に、皆さんの身近にこそあります。
それは、"目の前にいる人に、喜んでもらいたい。笑顔を広げたい。希望を送りたい"という、他者への思いやりだからです。その真心こそが、平和を築く「文化の魂」なのです。
皆さんのお父さん、お母さんは、日々、友のために走り回っている。「励ましの文化」を、地域に広げゆく"妙法の大芸術家"です。
若くして仏法を持った皆さんは、この偉大な"創価の大文化運動"の主役であり、"世界平和の善の連帯"の要となりゆく人なのです。

「全ては平和に尽きます。是が非でも平和を守っていく——これが一番大切です」
私にこう語られたのは、オーストリアの元文部次官で、ソプラノ歌手としても名高い、ユッタ・ウンカルト=サイフェルト博士です。
今月は、第2次世界大戦の終結から70年の節目を刻みます。独裁者ヒトラーが率いたナチスの侵攻と連合軍の空襲によって荒廃した戦後のウィーンで、博士は少女時代を過ごしました。
サイフェルト博士のモットーは「意志あるところ、必ず道あり」です。目が不自由なご両親を支えながら、幼少の頃から歌や楽器に親しみました。大学では文学、哲学、古典文献学と、「興味のあることは全部」というほど、貪欲なまでに学び抜きました。そして、文化行政のスペシャリストとしても、青年の育成や文化交流に尽力し、平和な世界の建設に献身してこられたのです。
博士が、自らの使命として心掛けてこられたことがあります。それは、「人間の中へ、民衆の中へ、光をもたらす」との信条です。
ウィーン大学で哲学博士号を取得されたサイフェルト博士は、ナチスやその非道の糾明に、深く関わってこられました。
戦時中、人々が、あのヒトラーの曲を歌いながら歩いていた狂気の歴史を通し、「音楽や美術、そして劇場や視覚芸術も、それを用いる人の思想によっては、危険な武器となりかねません」と、鋭く洞察されています。
文化が平和の力となるためには、それを生み出す人間がどうか、何ものにも揺るがない「自分」を持っているかどうか、ということに尽きるでしょう。
ゆえに、人間を創るしかない。
正義の人材を育成する以外に、真の平和の道はありえない——私は、その信念のもとに、創価大学を創立するにあたり、「建学の精神」として、次の3点を掲げました。

一、人間教育の最高学府たれ
一、新しき大文化建設の揺籃たれ
一、人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ

世界の多くの識者・教育者が、この「建学の精神」に注目されています。気高き精神の旗のもとに、若き俊英たちが陸続と集ってくれて来年で45周年。わが創価大学は今や、人間主義の英才たちが世界に羽ばたく、"平和のフォートレス"に大発展しました。
これからも、多くの人材が集い来り、次代を拓く"平和の闘士"が育ちゆくことを、創立者として心待ちにしています。

2015年9月1日火曜日

2015.09.01 わが友に贈る

心から出た言葉は
必ず相手の心に届く。
「慈愛の声」
「確信の声」で
皆に希望と勇気を!

四条金吾殿御返事 P1169
『剣なんどは大火に入るれども暫くはとけず是きたへる故なり』

◇人生の座標
人は生き方を通して、後世まで語り継がれる。その意味では、生き続けるといってもいい。

☆こころに響く言葉
学校以上に大事な場

母親の子どもに対する影響は、空気のように目立たないが、絶大なものがある。
いな、家庭そのものが、学校以上に大事な教育の場とさえ言えるだろう。
教育の場を学校のみとするのは考え違いである。むしろ、こうした誤った考え方が、
学歴主義につながり、人間教育を忘却させてしまったとも言えまいか。

☆大白蓮華巻頭言2015年9月号「初心」を貫く人は勝利者なり
日蓮大聖人は、『地涌千界の菩薩・虚空に星の如く列り給いて』(P1350)と仰せになられた。今まさに、きら星の如く、世界中で、新入会の友が誕生し、未来を担う若人が成長してくれている。
一日また一日、世界広宣流布のフレッシュな人材の拡大を見つめることは、私の何よりの喜びである。
みずみずしい初心の若き同志と共々に、先輩方もまた求道の心新たに「行学の二道」に励んでいく。ここに、創価家族の前進はいよいよ勢いを増すのだ。平和の信念の大科学者ロートブラット博士は、「私たち一人ひとりには、ものごとを変える力があります」と語られた。その力を青年から引き出し、自らも一緒に発揮することに精魂を注がれたのである。法華経に登場する不軽菩薩は「初随喜の行者」(P1277)とされる。「初随喜」とは、師である仏の教えを信受し、歓喜して修行に励む最初の位である。師の「万人成仏」の教えを抱きしめ、不軽菩薩は出会う人々の仏性を敬い、対話を続ける。増上慢の勢力から、どんなに迫害されようとも、師匠と同じ大使命に生きゆく歓喜の初心を貫き通していった。ゆえに、断じて負けなかった。信心は、年数や役職で決まるのではない。慢心を起こし、惰性に流されてしまえば、歓喜は失われる。
『心こそ大切なれ』(P1192)である。初心を忘れず、基本を大切に、『水のごとく』『いつも・たいせず信ずる』(P1544)人こそが、偉いのである。

懐かしき岐阜の多宝の友は、修利槃特という物覚えの苦手な弟子が、仏の言葉を一心に修行して大境涯を開いた説話に感動し、発心した。悪侶の撹乱にも悔し涙で立ち向かい、支部長として「必ず日本一の仏国土に!」と誓い、勇敢に人材域を築いてきた。
先立たれた御子息と約束した個人会館も完成させ、後継の人材を、わが子のように励まし育てる。
「地域の一人ひとりはもちろん、会合で顔を見ない友のことほど真剣に祈ります。祈っているから、どんな人も仏であり、使命があるとわかります」と。尊き父母たちが命懸けで創り上げてくれた仏の世界こそ、創価学会である。この絆に連なる宿縁を思えば、歓喜は尽きることなく湧いてくるではないか。
苦しい時こそ、同志と題目を唱えて、語らえば、命の底から蘇生できる。これが創価のリズムだ。我らには、果たすべき誓願がある。勝つべき闘争がある。その成就の力を具えて、生まれてきたのだ。朝な夕なの勤行は、久還元初の大生命に立ち返り、三世十方の仏菩薩や諸天善神に包まれながら、生まれ変わった息吹で出発する大歓喜の会座である。「私たちは地涌の菩薩だ。皆、多くの眷属を連れて今世に出現している。広宣流布に本気で戦えば、その巻属たちが現れて、一緒に戦うようになる!」とは、わが師・戸田城聖先生の確信であった。さあ、新しい人材を見出し、共に祈り、共に進もう!全員が「初心」を貫き通す勝利者として!

さあ今日も
 元初の出発
  さわやかに
 此の世の本懐
  喜び果たさむ