2019年5月12日日曜日

2019.05.11 わが友に贈る

子供や孫と一緒に
中継行事に参加しよう!
信心継承の劇は
創価家族の触れ合いと
楽しき語らいから。

千日尼御前御返事 P1310
『此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし空飛ぶ者の王たり鷲のごとし』

【通解】
この経文(法華経)は一切の経文に勝っている。地上を走るものの王である師子王のようであり、空を飛ぶものの王である鷲のようなものである。

〈寸鉄〉 2019年5月11日
御聖訓「皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべき」。自他共の幸福開け
滋賀婦人部の日。美しき湖国照らす常勝の太陽。福徳と和楽の道を共々に
自分が無力だと考えない限り誰でも無力ではない—作家。全員に使命あり
春の交通安全運動。子供と高齢者の安全・安心の確保を。互いに注意喚起
8割が「職場でストレス感じる」—調査。今こそ励ましの絆を社会へ地域へ

☆知性の架け橋 中国 香港中文大学 2019年4月27日
1992年1月30日
時代は「人間」を機軸とした中国の良き精神性を希求

アジア屈指の名門・香港中文大学は、1963年の創立以来、半世紀余りにわたって香港の学術振興と人材養成を担ってきた。"伝統と現代を結合し、中国と西洋とを融合させる"との理念のもと、330を超える研究機関と交流しながら、中国文化の発揚と国際交流の推進に力を傾注している。
創価大学の最初の海外交流大学となったのも、同大学であった。
74年1月、池田先生は同大学を初訪問。創大創立者として学生・教員の交流を提案し、翌年に学術交流協定が締結された。これまで先生の訪問は6度を数え、92年には、同大学として第1号の「最高客員教授」称号が贈られている。
その際、先生は中国における人間主義の伝統について講演した。同大学がモットーに掲げる「博文約礼」に触れ、いかなる時代にあっても、「人間」という機軸を求め深めてきた"中国的人間主義"というべき精神的伝統に言及。その象徴が「中庸」という言葉であり、中国の思想家たちは「中庸」「中道」などを徳目の指標としてきたと述べた。
さらに、そうした概念の特徴を一言で言えば、「人間として生きていく上で欠かすことのできない"節度の感覚"といえる」とし、中国古来の優れた"自律の精神力"を指摘した。
そして、イデオロギーが猛威をふるった20世紀から21世紀への転換点にあって、どこまでも人間の内面的規範の確立を第一義とする中国のよき精神性の再生を、と強調した。
同講演は地元メディアでも紹介され、「聯合報」は「現実を正視しなくてはならない。これは、中国思想の主脈をなすものであり、池田氏が、いみじくもとらえたところ」等と評価した。
その後も同大学との交流は続き、2000年には日本人初の「名誉社会科学博士号」を先生に授与。09年には終身主任教授である饒宗頤博士(『文化と芸術の旅路』)、15年には元学長の劉遵義博士(『新たなグローバル社会の指標』)との対談集が発刊されるなど、アジアを代表する知性との交流が広がり続けている。

講演から
激動する時流は、私どもに改めて厳しく問いかけております。一体、イデオロギーのための人間なのか、人間のためのイデオロギーなのか——と。
では、今、何が大切なのか。私は、絶えず「人間」に立ち返り、「人間」の実践を通して、その正否を検証し続ける以外にないと思う一人であります。
そして、貴大学のモットーとされている『論語』の「博文約礼」——博く学べ、しかし博識をもって満足せず、礼すなわち実行によって知識をまとめていくことが大切である——は、まさにその戒めをいっているのではないでしょうか。
のみならず、私は、「博文約礼」という言葉に、形而上の領域であれ、形而下の領域であれ、常に人間を機軸にした"等身大"の思考を求め続けた中国的発想、中国的思考が、凝縮されているように思えてなりません。
これを仮に"中国的人間主義"と名付ければ、そうした醒めた、地についた発想こそ、狂暴なイデオロギーに酔ったようにとりつかれてきた二十世紀の世紀末の今日において、まさに歴史的要請となっているのではないでしょうか。