2019年5月6日月曜日

2019.05.06 わが友に贈る

◇今週のことば
未来部は一人一人が
新時代の希望の旭日だ・
真心の祈りと励ましで
宝の生命を育もう!
ここに令法久住の光が
2019年5月6日

四条金吾殿御返事 P1118
『あしき名さへ流す況やよき名をや何に況や法華経ゆへの名をや』

【通解】
悪名でさえ流ものだ。まして善き名を流すのは当然である。ましてや法華経ゆへの名においてはいうまでもない。

〈寸鉄〉 2019年5月6日
信心に励めば、変毒為薬していける—牧口先生。題目根本で何があろうと
東京・足立が力闘。勝ってこそ王者。執念の猛攻で新たな勝利の歴史を開け
音楽隊・鼓笛隊が各地で行進。勇気と希望を送る「平和の旗手」に皆が喝采
自主的な目標設定が子を伸ばす要。親子で語らう好機に。意欲引き出そう
食事・睡眠・運動が健康の基本。疲れためぬ工夫を賢明な生活リズムから

☆知性の架け橋 イタリア・ボローニャ大学 2019年4月23日
1994年6月1日
レオナルドのごとき"世界市民"の輩出を

400年近い歴史を誇る壮麗な大講堂に万雷の拍手が響き渡る。1994年6月1日、池田先生はイタリア・ボローニャ大学で「レオナルドの眼と人類の議会——国連の未来についての考察」と題して記念講演を行った。
現在の大学制度の原型を築いた"世界最古の総合大学"と呼ばれる同大学。詩聖ダンテ、桂冠詩人ペトラルカ、天文学者コペルニクスなど、数多の人材が、この英知の大城から躍り出ていった。
11世紀とされる創立当初から、まとまった校舎や施設があったわけではない。優れた教師や学問を求めて、ヨーロッパ中から自然と学生が集まり、そこに生まれた"知の結合"が大学そのものであった。
ここでは、常に学生が主役であった。例えば、教師は一日の欠勤にも学生の許可を必要としたという。一定以上の聴講者を集められなかった教師には罰金が科せられた。学ぶ者と教える者の情熱たぎる向学の息吹こそ、ボローニャ大学に息づく伝統である。
先生は講演で、こうした伝統の中にこそ、現代で必要とされる世界市民のエートス(道徳的気風)があると述べ、"人類の議会"である国連の活性化の鍵は世界市民の輩出にあると強調。万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの生き方に言及し、内面を変革する「自己を統御する意志」と創造をやめない「間断なき飛翔」こそが継承すべき精神的遺産であり、新しき国際秩序形成の光になると述べた。
池田先生を招へいしたファビオ・ロベルシ=モナコ元総長は、講演を聴いた感動を、次のように振り返っている。「私はこの講演を聴き、まさに、池田会長こそが模範とすべき世界市民であると確信したのです」「会長の提言や行動を規範とし、決して希望を見失うことなく、忍耐強く、行動を続けることが大事なのです」
講演から25年。創価大学とボローニャ大学の間では、現在まで留学生や教員が往来。日本とイタリアの架け橋になろうと、多彩な人材が世界を舞台に活躍している。
池田先生が講演で放った"希望の光彩"は今もなお、ルネサンスの国を燦然と照らしている。

講演から
「われら連合国の人民は」という一節で始まる、あの国連憲章が象徴するように、民衆こそが主体であり、人間こそが根本であります。
ゆえに、世界市民の更なる力の結集によって、国連を、「民衆の声を生かす人類の議会」へと高めてまいりたいのであります。とともに、生きとし生けるものの証とは一体、何か。人間としての価値は一体、どこにあるのか。国と国、民族と民族の親善友好は、何がポイントか。
その地下水脈に、文化というものをみなぎらせ、また異文化を認めながら交流を深めていく、新しき人間主義の脈動が、必要となってきております。
これこそ、まさしく、貴大学の意義深き九百年祭の折、我が創価大学も署名させていただいた、あの「大学憲章」で、高らかに宣言されている理念でありましょう。