合言葉は前進!
前に進み続ける限り
必ず道は開ける。
自分らしく朗らかに
勇気と挑戦の一歩を!
法蓮抄 P1050
『法蓮法師は毎朝口より金色の文字を出現す此の文字の数は五百十字なり、
一一の文字変じて日輪となり日輪変じて釈迦如来となり大光明を放って大地をつきとをし三悪道無間大城を照し乃至東西南北上方に向つては非想非非想へものぼりいかなる処にも過去聖霊のおはすらん処まで尋ね行き給いて彼の聖霊に語り給うらん』
【通解】
法蓮法師(曾谷殿)は毎日、口から金色の文字を出しているのである。この(自我偈の)文字の数は五百十字である。
一つ一つの文字は変じて太陽となり、太陽は変じて釈迦如来となり、大光明を放って大地を突き通し、三悪道や無間地獄の世界をも照らし、さらに、
東西南北を照らし、上に向っては非想非非想天へも昇り、いかなる所であっても、亡き聖霊のおられる所までたずねて行かれて、その聖霊に語られることであろう。
〈寸鉄〉 2019年5月8日
さあ新時代の開幕だ!職場で家庭で広布の舞台で目標を明確に今日を勝利
常勝埼玉師弟の日。鉄桶の団結光る地涌の友。彩の国から拡大のうねりを
形式ではなく本当の心で御本尊へぶつかれ—恩師真剣な祈りが諸天動かす
子どもの人口が38年連続で減少と。目の前の一人に励ましを。皆、未来の宝
公明は政権のおごり防ぎ中道の方向へ牽引—教授大衆の為に全力で舵取れ
☆忘れ得ぬ瞬間 第11回 創価大学・女子短大 2004年4月入学式
◇あえて苦難の道を進め!
2004年4月1日、創価大学の第34回入学式、創価女子短期大学の第20回入学式が、東京・八王子市の創大池田記念講堂で挙行された。
この時、シベリア屈指の最高学府であるロシア連邦・ブリャート共和国の「ブリャート国立大学」から、創立者・池田先生に「名誉教授」の称号が贈られている。
席上、池田先生は、同国の至言を幾度も紹介しながら、新入生の前途に、限りない期待を寄せた。
スピーチの冒頭では、ブリャート共和国のことわざ——「学問を修めていない人間が愚かなのではない。学問を修めようと努力しない人間が愚かなのである」を引用し、こう訴えた。
「現状」がどうかではない。「これから」です。いかに努力していくかです。そこに「未来」の一切が含まれているといってもいい。
きょうよりは、しっかりと腰をすえて、学問を修めていただきたい。
そのための大学です。
そのための学生です。
創大生、短大生は、断じて親不孝であってはいけない。立派に卒業して、お父さん、お母さんを安心させてあげてください。約束です。よろしくお願いします。
積極果敢な人に
次に、先生は「真実は清らかである。嘘は汚らわしい」との同国の英知の格言に触れながら、正邪を見破る力こそ真の知性であると語った。
現実の人間社会は、汚らわしい嘘が渦巻いている。なかんずく、正義のために戦う偉大なる人生には、卑劣な嫉妬の嘘が襲いかかってくる。それが方程式です。
そうした嘘を鋭く見破り、痛烈に打ち破る力が、真の知力であり、知性です。
いかなる時代状況にあっても、きちんと善悪がわかる。正邪を言い切れる。この判断基準を明確に持っている人が、「学問のある人」と言えるのです。
学問は、暗黒を照らす真実の太陽である。
学問は、正義の勝利の力である。
学問は、自身の向上と前進の源である。
学問は、幸福の土台である。
そして、学問は、成功者の、勝利者の剣なのである。
さらに、先生は「答える時は、まちがえる時もある。しかし、質問をする時には、まちがえることはない」との同国の名言を紹介し、「学問に望む姿勢」について述べた。
「積極果敢に恐れなく、質問すること」。それが学問の起爆剤だからです。
私も、幾多の世界の識者と対話をしてきました。
どんな方と会うときも、なんとか時間を割いて準備し、相手のことを勉強し、常に自分から質問することを心がけてきました。
良い質問をすると、相手も話しやすい。自然と語らいは弾み、心と心が結ばれる。
質問が大事です。先手必勝です。皆さんも同じです。
学生に遠慮はいらない。学問に妥協は禁物です。
どんどん先生方に質問してよいのです。
正義のため。平和のため。人民の幸福のため——この最も大切な目的に向かって、勇敢に戦い抜き、忍耐強く勝ち抜いていく。これが「青春の英雄」であり、「生命の勝利者」であります。
そのためには、心して良書を選び、徹底して読破していくことです。
恩師・戸田先生は、厳格に悪書を斥けました。「良書を読め」と常々言われた。
私も若き日、恩師から毎日のように聞かれました。
「今、何を読んでいるか」「どんな内容か」。忙しくて読み進んでいないと、たちまち見抜かれた。
一緒に旅行した時は、列車に乗っている間じゅう、読んだ本の話をさせられました。東北から東京までの旅の長かったこと——。
ともかく先生は読ませました。私を訓練しました。今思えば、幸せなことです。
訓練から逃げた人、努力を避けた人は、その時は気楽でいいかもしれないが、後になって苦しむ。
あえて苦難の道を、自分を鍛えるために、諸君は頑張り抜いてもらいたい。
知識と知恵を培え
最後に、先生は「知識を持ち、知恵を持った人」こそ真の幸福者であることを強調し、スピーチを結んだ。
知恵が大切です。
学問は、また知識は、知恵の水を汲み上げるポンプです。
知識だけでは幸福につながらない。知識と知恵があってこそ、幸福はあるのです。
知識イコール幸福ではない。それがわからないところに現代の不幸がある。
「あの人は、いい大学を出たから幸福だ」と錯覚するのは、知識と知恵を混同している証拠です。
知識を持ち、知恵を持った人——この人が、本当の意味の、幸福な人間であることを忘れないでください。
私は申し上げたい。
愛する、そして尊敬する、偉大なる学究の君たちよ、徹して学問を深めていきたまえ!
自分自身のために。
自分の勝利の道を大きく開いていくために。
皆を幸福にしていける、広大なるわが心の世界を、晴れ晴れと広げていっていただきたい。
ともかく、学問だけはしっかり励んでほしい。あとは自由です。学問は大変だろうが、すべては未来のためなのです。