2019年5月5日日曜日

2019.05.05 わが友に贈る

「自分なんて……」と言う
あなただからこそ
人の心も痛みも分かる。
悩む誰かの力になれる。
そう生きるのが信心だ。

四条金吾殿御返事 P1180
『此れ程の不思議は候はず此れ偏に陰徳あれば陽報ありとは此れなり』

【通解】
これほど不思議なことはない。まったく陰徳あれば陽報ありとは、このことである。

〈寸鉄〉 2019年5月5日
「創価学会後継者の日」世界は君の飛翔を待つ。父母を大切に。英知磨け
師と合わぬ祈りは「水の上に火をたくがごとし」御書。広布の大願を胸に
本当の友人こそ最高の宝—文人。会って語った分、友情は深まる。時逃さず
東京富士美のサムライ展が好評。GWしか見れぬ名品も。生命潤す一時を
各地で交通混雑。事前の情報収集しっかり。無理せず焦らず無事故最優先

☆知性の架け橋 中国社会科学院 2019年4月22日
1992年10月14日
東アジアを貫く「共生の気風」が人類の新しい力

中国社会科学院は国家の行政機関である国務院直属のシンクタンクであり、中国における哲学、社会科学研究の最高学術機構として世界的に知られる。
池田先生は1992年10月、第8次訪中の折に、同社会科学院初の「名誉研究教授」称号を受章。授与式に続き、「21世紀と東アジア文明」と題して記念講演した。
講演で先生は、世界の情勢が一段と流動化する中で、中国の巨大な活力が注目されていることに言及。21世紀において、中国をはじめとする東アジア地域が、経済というハード面はもちろん、文化というソフトの面でも枢要なブロックを形成していくであろうと指摘した。
そして、東アジアに共通する精神性の美質である「共生のエートス(道徳的気風)」に論及。「共生のエートス」が結晶した人間像として、他人を思いやる周恩来総理の人格を取り上げ、「共生」の哲学こそ21世紀に向かう人類史の"駆動力"たる可能性を秘めていると論じた。
同講演は、東アジアの伝統と精神への鋭い視点を示すものとして高く評価され、著名な学術誌「中国社会科学」に掲載されたほか、各界の識者から共感の声が寄せられた。
「池田氏の言う『共生のエートス』こそ、世紀末の急所をずばりとついた『先見の言』」(香港中文大学の常宗豪教授)
「人類の生き方を高めようとしている人々にとって、価値ある洞察と十分なインスピレーションを与えるものであった」(ガンジー記念館のN・ラダクリシュナン館長〈当時〉)
池田先生の「日中国交正常化提言」の発表50周年、日中平和友好条約締結40周年となった昨年は、8月に同社会科学院が北京で開催した国際シンポジウムに学会代表が招へいを受け、登壇した。
同年秋には、創価学会代表訪中団が北京の同社会科学院を表敬訪問するなど、先生が開いた友好の"知の交流"は今も水かさを増している。

講演から
東アジア地域の文化、なかでもその水脈をなしている精神性を特徴づけているものは一体、何か。
もとより、簡単にひと括りできるような性格のものではありませんが、あえて言えば、そこに「共生のエートス(道徳的気風)」ともいうべきものが、流れ通っているとはいえないでしょうか。
比較的穏やかな気候・風土にあって、対立よりも調和、分裂よりも結合、"我"よりも"我々"を基調に、人間同士が、また人間と自然とが、共に生き、支え合いながら、共々に繁栄していこうという心的傾向であります。(中略)
東アジアの精神性にあって特徴的なことは、そうしたエートスが人間社会に限定されず、自然をも巻き込んだ宇宙大の広がりを見せていることであります。
ここでは詳しくは触れませんが、仏教の「山川草木 悉皆成仏」に象徴される自然と「共生」しゆく思潮は、環境破壊や資源・エネルギー問題等が深刻化するほどに、ますます重みを増していくにちがいありません。