2014年11月30日日曜日

2014.11.30 わが友に贈る

「誠実」に語れば
友情が広がる。
「真剣」に話せば
信頼が深まる。
勇んで対話の最前線へ!

上野尼御前御返事 P1580
『経に云く「若し法を聞くこと有らん者は一として成仏せざること無し」云云、文の心は此の経を持つ人は百人は百人ながら千人は千人ながら一人もかけず仏に成ると申す文なり』

◇人生の座標
今、振り返ると、必ずしも健康に自信がもてなかったからこそ、限りある命の時を惜しみ、成すべきことを成し、いや成さねばならないことを自身に課して、今日まで、必死で前へ、前へと進んでこられたのであろうと思う。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第41回 「躍進」の明年へ さあ出発!
創立の日から「世界広布新時代 躍進の年」の明年へ、勢いよく出発した広布のリーダーの皆さんの勇姿を、牧口先生、戸田先生も、「さすがだな」と会心の笑顔で見守っておられることでありましょう。
両先生が広宣流布へ走り、語り抜かれた足跡は、不滅の輝きをいや増しております。
広宣流布大誓堂が立つ信濃町32番地に隣接する地も、戦時中、弾圧の直前に、戸田先生が足を運び、折伏した学会員の家があった場所です。
今、我らが不軽菩薩のごとく大誠実を尽くし結んでいる仏縁も、やがて、どれほど人材と福徳の花を咲かせゆくことか。
我らが勇敢に奔走している地域も、どれほど妙なる三変土田の実証を示しゆくことか。
信心の世界だけは、ありがたいことに、いささかの無駄もありません。
日蓮大聖人は池上兄弟に『石はやけばはいとなる金は・やけば真金となる、此の度こそ・まことの御信用は・あらわれて法華経の十羅刹も守護せさせ給うべきにて候らめ』(P1083、「兄弟抄」)と仰せになられました。
いざという時に「やらんかな」の勇気で戦う生命は、金剛不壊の大境涯を開くことができる。大変であるからこそ、大福運を積むこともできるのです。

皆さんこそ、広布の大道の栄光の第一走者です。今こそ題目の師子吼を朗々と唱え、明るく楽しく励まし合いながら、足取りも軽く、未来永遠に輝きわたる師弟誓願の「力走」を頼みます! 先師の殉教70年に、断固として、自身と学会の、目の覚めるような「発迹顕本」を成し遂げ、最高に晴れやかな「躍進」の新春を迎えようではありませんか!
大切な大切な皆さん方が、一人ももれなく健康で、絶対無事故で、仏の力を出し切り、大功徳を受け切られるよう、私は祈り抜いていきます。

2014.11.29 わが友に贈る

「師子の心」燃える
中国方面の同志よ
今こそ未来を開く
誉れの開拓闘争を!
平和の大連帯を築け!

十如是事 P411
『秋のいねには早と中と晩との三のいね有れども一年が内に収むるが如く、此れも上中下の差別ある人なれども同じく一生の内に諸仏如来と一体不二に思い合せてあるべき事なり』

◇人生の座標
人間の生命は不可思議である。たとえ肉体的に病気の状態にあっても、心が強く、心が健康であれば、必ず身体にも良い力を及ぼしていくことができる。
病人の心にとって、最良の薬は、人生への「希望」であろう。

☆御書とともに� 第36回 無上の哲学を学ぶ誇り
『予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蠅驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ』(立正安国論、P26)

◇通解
私はとるに足らない身ではあるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。青バエは、驥(一日に千里を走るという名馬)の尾に止まっていれば万里を渡り、緑のつたかずらは、松の枝先にかかっていれば千尋の高さにまで伸びることができる。

◇同志への指針
かの大歴史学者トインビー博士も「大乗仏教」の英知を真摯に探究されていた。
大乗の真髄を学ぶことは、どれほど深き宿縁であるか。
永遠の生命尊厳の哲理とともに、永遠の幸福の大境涯を開くことができる。究極の立正安国の法理とともに、究極の平和の大連帯を築くことができる。
我らは無上の哲学を実践し、万里を悠然と進むのだ。

2014年11月28日金曜日

2014.11.28 わが友に贈る

広宣流布は言論戦!
「声仏事を為す」だ。
確信の励ましと
真実の叫びで
社会に希望を送れ!

太田左衛門尉御返事 P1015
『強ちに成仏の理に違わざれば且らく世間普通の義を用ゆべきか』

◇人生の座標
「いづこより来り いづこへ往くか」--人間生命へ真摯な探求と、自身を律する精神性の確立をないがしろにしてきた結果が、今日の展望なき、衰退した世相をもたらしたのか。
今こそ、真に人間に根差して、人間に活力を与える哲理が必要なのである。

☆勝利の人間学 第64回 世界広布は我らが実現
◇不惜身命の師弟に連なる
今や、妙法の音声は全地球に轟きわたり、わが同志が世界中で乱舞する時代となった。
御本仏・日蓮大聖人が、創価学会の見事な大発展を、どれほどお喜びであられるか。
先師・牧ロ先生、恩師・戸田先生が、不惜身命、死身弘法でつくられた学会である。お二人の構想を、私も命を賭して、すべて実現してきた。これが弟子の道だからである。
この師弟の勝利のリレーを受け継ぐ栄光の走者こそ、青年部の皆さんに他ならない。
『末法当時・南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし、終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし』(P816、「御講聞書」)との大聖人の師子吼を、いよいよ現実にしていくのは、君たちである。

◇次代を創る異体同心の前進
青春とは戦いだ。立ちはだかる試練の壁を一つ一つ、乗り越えていく戦いである。
どうせ戦うなら、思い切って戦うことだ。中途半端では、疲れて、悔いだけが残る。
なかんずく、広布のための労苦は、一切が喜びと充実と満足に変わる。一番、得をする。
真剣に題目を唱えて、ベストを尽くしていく中で、必ず「所願満足」の境涯が開かれる。
ゆえに、皆が「やりきった」といえるよう、目標に向かって共に励まし合いながら、朗らかに挑戦していくのだ。希望に燃え、勇気に燃えて「異体同心」の団結で進む。その若き生命と生命の連帯で、次代を創りゆくのだ。

◇100年後の同志の模範に
人間の価値は、何で決まるのか。財宝を持つ人もいる。名声を誇る人もいる。しかし、それだけでは、永遠性の価値とはならない。どんな哲学・人生観を持っているかで決まる。
御書には、『法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し』(P1578、「南条殿御返事」)と仰せである。
若くして究極の妙法を実践しゆく皆さん方こそ、人間として最高に尊貴なのである。
この妙法に生き抜いて、自らの使命の天地に、断固として勝利の旗を立てゆくのだ。100年後の同志の手本と輝く戦いを頼む!

2014.11.27 わが友に贈る

勇敢なる大中部は
広布先駆の一番星!
諸天を動かす
強き信力・行力で
堅塁城に栄光の旗を!

崇峻天皇御書 P1174
『一代の肝心は法華経法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしはいかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ』

◇人生の座標
幸福はだれかが与えてくれるものではない。自分が強くなった分だけしか、幸福はない。「優しい人」といっても、本当の優しさは強くなければ貫けない。
薄っぺらな人間にだけはなってほしくない。人を外見で決めつけるような人間にだけはなってほしくない。大きな人間になってもらいたい。

☆創価学園「英知の日」 創立者のメッセージ
「創価教育の父」である牧口常三郎先生が、軍国主義と戦い抜いて、平和と正義の信念を貫き通されてより、満70年——。
今朝、私は妻と、牧口先生に捧げる思いで、学園の各校の校歌や愛唱歌のCDを、ずっと流しながら、一緒に口ずさんでおりました。
君たちの決意みなぎる、そして希望と勇気あふれる歌声を、牧口先生もどれほど喜ばれていることでしょうか。若き英知の世界市民と伸びゆく、わが学園生のスクラムこそ、永遠に輝きわたる牧口先生の勝利と栄光の証しだからであります。
皆、元気いっぱいに学び、大きく成長してくれて、本当にありがとう!
今日は、「英知の日」に寄せて、3点、エールを送ります。
第一に、「皆を幸福にする英知を磨きゆけ!」ということであります。
人間は、誰もが幸福になるために生まれてきた。皆が幸福になるために学ぶのだ。皆を幸福にするために学ぶのだ。
牧口先生は、このことを高らかに宣言されました。
牧口先生ご自身が、迫害されて囚われた牢獄にあっても、「青年時代からあこがれていた本が読めるので、かえって幸いである」と言われ、最後の最後まで学び抜いておられたのであります。
この先生のご苦労を偲べば、皆さんも、たとえ、どんなに苦しい逆境にあっても、勉強はできる。今の皆さんには、じっくりと学ぶことが、幸福のための戦いです。
いやなことや、がっかりすることがあっても、じっとこらえて今に見よと、英知を磨いた分だけ、自分が幸福になり、お父さんやお母さんを幸福にできる。そして、未来に皆を幸福にしていく大いなる力を持つことができるからです。
第二に申し上げたいのは、「世界を平和にする英知を広げゆけ!」ということです。
今、私は、ブルガリアの名門ソフィア大学の教授で、芸術の歴史を探究する英知の女性・ジュロヴァ博士と、平和を願う対談を続けております。博士の師匠は常々、"人間と人間の間に平和の橋を築け!"と教えておられたといいます。
まさしく英知は、国家や民族など、あらゆる違いを超え、人類を結ぶ架け橋です。いまだに世界は、人間を引き裂き、生命を傷つける野蛮な暴力の闇に覆われているからこそ、若き皆さんが、いよいよ英知の太陽を旭日のごとく昇らせていただきたいのであります。世界のリーダーとして自由自在に羽ばたいていく翼である語学も、いっそう快活に身につけていってください。
とともに、ジュロヴァ博士をはじめ多くの知性の方々が異口同音に強調されるのは、勉学においては「疑問点に対して質問することを恐れないこと」「問いを発する勇気を持つこと」です。この積極果敢な探究心によって、新しい価値創造、すなわち「創価」の英知は、こんこんと湧き出でてくるのです。
第三のエールは、「人類の夢を実現する英知を鍛えゆけ!」ということです。
私が出会いを重ねたアフリカの人権の大英雄マンデラ元大統領は語られました。
「私の夢を支えているのは、人類の英知である」と。
マンデラ元大統領は、27年半にもおよぶ投獄を耐え抜き、さらに、その後も打ち続く幾多の困難を乗り越えて、人間の平等と尊厳という夢を現実にしてきました。それを支えたのは、若き日から学びに学んできた「人類の英知」だったのです。
理想を掲げ、たゆまず粘り強く学び続ける青年は、「人類の英知」を味方にして、「人類の夢」を実現していくことができる。学園生は、その先頭に立つ英才です。
牧口先生は、「教育の勝利」が、「人類の永遠の勝利」を開くと展望されていました。
わが学園生の勝利こそ21世紀の人類を照らす希望であると、私は大確信しております。君たち学園生の前進と向上を何よりの喜びとし、エネルギーとして、私もますます元気に道を開いていきます。
終わりに、真の英知の人とは、明るく賢い「親孝行」の人であり、そして、「良き友情」で朗らかに前へ前へ進みゆく人であると申し上げ、私のメッセージといたします。
君たち一人一人と、心の握手を固く交わしつつ。

2014年11月26日水曜日

2014.11.26 わが友に贈る

「小事つもりて大事」
日々の小さな勝利を
堅実に積み重ねよう!
地道な努力と執念が
人生に勝つ要諦だ!

大白牛車御消息 P1584
『法性の空に自在にとびゆく車をこそ大白牛車とは申すなれ、我より後に来り給はん人人は此の車にめされて霊山へ御出で有るべく候、日蓮も同じ車に乗りて御迎いにまかり向ふべく候』

◇人生の座標
人の長所を観察したほうが、自分が得です。人の欠点をあげつらっても得るところがない。そういう大きな心になるには、少しずつでいい、友人の幸福を祈っていくことです。だんだんと包容力のある自分に変わっていきます。
ほかにも、さまざまな性格の悩みがあると思う。しかし、悩んでいること自体が、必ず変わっていける証拠です。

☆創価学園で「英知の日」記念行事 創立者がメッセージと卒業指針
◇中学・高校卒業生へ
不二の命の君よ
学びの努力で 希望の道を!
負けじ魂で 栄光の逆転劇を!!

◇小学校卒業生へ
希望の太陽たる君よ
挑戦の心で 学び光れ!
世界を英知で 照らしゆけ!!

◇幼稚園卒園生へ
大好きな 太陽の王子・王女よ!
つよく ただしく のびのびと
学びの道を ほがらかに!!

2014年11月25日火曜日

2014.11.25 わが友に贈る

創価の柱たる
大関東の友よ!
不屈の敢闘精神と
模範のスクラムで
幸福の楽土を築け!

月水御書 P1202
『此の戒の心はいたう事かけざる事をば少少仏教にたがふとも其の国の風俗に違うべからざるよし』

◇人生の座標
優しさとは、損・得を度外視した友情です。人が苦しんでいれば、苦しんでいるほど、その人に愛情を持つ。「立ち上がらせてあげよう」という勇気の心を与える。
人の不幸を、自分のこととして見つめつつ、苦しみをわかろうとする。分かち合おうとする。その中で、自分も成長していく。相手も強くなっていく。優しさとは、よい意味での"励ましの道場"です。

☆教学部任用試験 名誉会長の受験者等への伝言
寒いなか、また忙しいところ、誠に誠に御苦労様です。
皆様方の尊い尊い研鑽(けんさん)は、すべて、御本仏・日蓮大聖人が御照覧であられます。
なかんずく新入会の皆様! さらにまた会友の皆様!
偉大な求道の受験を、私は日本そして世界の全同志と共に、万雷の大拍手をもって、ねぎらい、讃えたいのであります。
役員の方々も、教えてくださった先輩方も、応援してくださった御家族の皆様方も、本当にありがとうございます。
今や、地球規模で行われている教学試験は、挑戦すること自体が、人生勝利の智慧を磨き、生命の境涯を開き、心の財(たから)を無量無辺に積んでいく崇高な仏道修行です。
受験された全員が、「生命尊厳の大賢者」となり、「幸福学の大博士」となっていかれることは、間違いありません。
御聖訓には、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361�、「諸法実相抄」)と仰せであります。
どうか、世界第一の「希望哲学」「平和哲学」を学んだ誇りに燃えて、自身のため、友のため、社会のため、未来のため、共々に喜び勇んで勝ち進んでいこうではありませんか!
皆様方の御健康と御多幸、御一家の繁栄を祈ります。
行学の勝利者の皆様、万歳! 最後まで、絶対無事故で、風邪などひかないように、お願いします。題目を送ります。

☆創価学会創立記念日に祝賀の和歌
殉教の
 先師と誉れの
  師子の道
 正義の誓いを
  勝ちて果たせや

幸開く
 母と娘の
  黄金(きん)の声
 嵐に揺るがぬ
  常勝(しょうり)の祈りよ

法華経の
 兵法 貫き
  青年(きみ)よ 征け
 冴えたる智勇で
  民衆(たみ)の凱歌を

2014.11.24 わが友に贈る

◇今週のことば
戦う生命に恐れなし。
境涯革命の時を逃すな。
「賢者はよろこび」と
一日一日を強気で征け!
広布と人生の勝利劇を!
2014年11月24日

祈祷抄 P1345
『天は必ず戒を持ち善を修する者を守る』

◇人生の座標
ある人が言っていたが、「優」しいという字は、人偏に憂うと書く。「人を憂う」。つまり、人の悲しさ、苦しさ、さびしさを思いやる心が「優しさ」でしょう。
この字はまた優秀の「優」という字です。「優しい」人、人の心がわかる人が、人として「優秀な人」です。「優れた」人なんです。それが本当の「優等生」なんです。優しさとは、人間として一番人間らしい生き方であり、人格なのです。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.14 行学で飾る創立の月�
昭和31年の"大阪の戦い"も、私は関西の友たちと御書を共に拝しつつ、確信の対話の波を起こしていった。
私たちは、御義口伝の『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり』(P790)との一節を胸に刻み、日々の激戦に挑んだ。
この御文の意義を、実践に即して新入会の友に申し上げたことがある。
「わかりやすく言えば一瞬一瞬の信心の一念、生命の姿勢です。相手を思う真心といってもいい。誰に対しても大誠実を尽くして語り切っていく。この決意です」と。
断じて負けないと一念を決して走った、関西の戦友たちの誠実一路の奮闘が懐かしい。

先月、この大関西を、ブラジルSGIの友が訪れた。それはまさに"常勝の魂"が共鳴する交流となった。
ブラジルの国土面積は日本の20数倍。広大な天地で、メンバーの活動もスケールが大きい。
大都市サンパウロを中心とする地域には、「アルボラーダ(黎明)グループ」と呼ばれる、壮年部の人材グループがある。本年3月、全土137カ所にメンバーが飛び、現地で訪問激励、弘教拡大に走ったと伺った。
アマゾンへ、国境沿いの街へ──と。
結成は30年前。私が18年ぶりのブラジル訪問を果たした年だ。以来、都市部と地方の活発な交流を目的に、2年に1度のペースで地方交流を実施してきた。
皆、多忙な仕事をやり繰りして自ら志願し、臨んでくれている。
「大変な地域で頑張る同志に勇気を送ろう」「広布のためなら、どこへでも行こう!」と。何と神々しいことか。
大きく動けば、自分の境涯も大きくなる。友情も大きく広がる。大変な中で精魂を注いで戦った分だけ、大きな福徳が我が身を包む。
報恩抄には、『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか』(P329)と仰せである。
わずか一日でも、今の戦いで百日分、千日分、万日分の価値を創造していくことができる。
これが大仏法の対話の真髄であり、醍醐味だ。

ドイツの文豪ゲーテは謳った。
「きみのおよぼす働きを味わいたければ 喜び勇んで仲間の中へまじり行け」
臆して立ち止まっていても、何も生まれない。友の中へ、人間の中へ、民衆の中へと、喜び勇んで飛び込むことだ。
どんどん人と会う。
どんどん友と語る。
形式ではない。真心を込めて語っていくのだ。この胸襟を開いた対話の中に、本当の民主主義の躍動もある。
一人、また一人と、新たな連帯を結びゆく道程には、あの友この友の、感謝と共感の笑顔が光っていくに違いない。
大聖人は、『元品の法性は梵天・帝釈等と顕われ』(P997、「治病大小権実違目」)と、生命の劇を洞察された。
思いもよらぬ困難が立ちはだかったその時、わが一念が怯めば、生命は元品の無明に覆われ、魔に負けてしまう。
しかし、題目の師子吼を唱え、広布の誓願のまま、勇猛に挑んでいくならば、わが生命の元品法性はいよいよ輝く。梵天・帝釈など、あらゆる諸天善神の加護を厳然と顕せる。魔を打ち破り、プラスに転じていける。

私も戸田先生のもと、いかなる激戦にも、喜び勇んで立ち向かった。
創価の師子奮迅の一念で猛然と祈り、戦いゆくところ、必ず一切を味方に変え、断固として勝利の道を切り開けるのだ。
創価の「創」の字は、「はじめる」とも読む。ならば、創立の月とは、出発の月だ。新たな戦いを「創める」のだ。敢然と「立つ」のだ。
23日には、教学部任用試験が行われる。受験者の皆様全員が妙法の大功徳に包まれ、「行学二道の大哲人」「幸福勝利の大博士」として、凱歌の人生の軌道を歩んでいかれることを、心から念願してやまない。
後継の君たち、貴女たちよ! 対話拡大に躍進する旭日の若人よ!
威風も堂々たる信念の父たちよ! 慈愛と智慧の太陽の母たちよ!
朗らかに、自分らしく、そして勇気凛々と、正義の大哲理を、語りに語り抜いてくれ給え!

天の秋(とき)
 世界の友と
  勝鬨を

2014.11.23 わが友に贈る

「共戦」の心熱き
東海道の同志よ!
誓いの峰へ出発だ!
「正義」の師子吼で
新時代の夜明けを!

生死一大事血脈抄 P1337
『総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』

◇人生の座標
「自分が人間として向上していこう」という姿勢の心は、優秀な心であり、それ自体、優しさに通じる。人を押しのけて、自分だけは、という姿勢の心は、倣慢の心であり、怒りを含んだ醜い心です。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.14 行学で飾る創立の月�
紅葉の秋にも、凛然と咲く花がある。秋の花は試練の冬に挑みゆく友への励ましの花だ。
過日、創価大学では、伝統の菊花展が行われ、見る人の心を希望の大輪で彩ってくれた。
地元の加住菊友会の方々をはじめ、ご関係の皆様への感謝は尽きない。

東京牧口記念会館の庭園には、初代会長・牧口常三郎先生と、二代会長・戸田城聖先生の胸像が立っている。
その牧口先生の胸像を囲むように、植樹された花樹がある。寒風に咲く山茶花である。花言葉は「困難に打ち勝つ」。
創価の父が、「苦難に打ち勝て!」「必ず勝利の春は来る!」と励ましを送っておられることを、我らは忘れまい。

創立の月を寿いで来日された世界55カ国・地域の尊きリーダーたちは、埼玉県の各地の同志・友人とも、麗しい交流交歓会を繰り広げた。
その翌日(11月10日)、晴れわたる秋空のもと、世界広布の指導者たちと、私も妻も、嬉しい嬉しい再会の一時をもつことができた。
一人ひとりの瞳が光っていた。一人ひとりの声が弾んでいた。一人ひとりの命が躍動していた。
それぞれの誓願の国土社会で、言うに言われぬ苦労を重ね、妙法流布の道なき道を開拓し抜いてきた、崇高な地涌の菩薩たちである。皆、国境も民族も超えた「異体同心」の心で集われていた。
私は、はるばる皆を送り出してくれた母国の方々とも、一緒にお会いしている思いであった。
いつも研修を陰で支えている通訳や役員の友の笑顔も、眩しく晴れがましかった。
この"創価家族"のスクラムにこそ、世界市民の究極の連帯があり、人類の平和と共生への希望があると、私たちは声高らかに宣言したい。

今、日本そして世界の男女青年部の友が、対話の拡大に躍進してくれている。立派に成長を遂げている。伸びゆく力を皆で讃嘆してあげたい。
とともに、青年を応援してくれている壮年・婦人の皆様方にも、心から感謝を申し上げたい。
この一年、人を励まし、人を育てるという無上の陰徳を、皆で積んだ。創価の威光勢力もいやまし、無限の陽報が顕れないわけがない。
ともあれ、仏法対話は、最高の仏の仕事であり、生命の鍛錬である。
御書には『持たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし』(P465、「持妙法華問答抄」)と仰せである。
宇宙第一の法を持った皆様方が、どれほど尊貴な存在か。その法を語り弘める功徳は、計り知れない。たとえ、思うように対話が実らないことがあったとしても、落ち込む必要など全くない。
聞法下種こそ、第一義の実践である。勇気を出して挑戦していること自体が生命の勝利なのだ。
牧口先生は、東京で入会した青年の親を折伏するため、戦前と戦中の二度にわたり(昭和15年、17年)、福島県の郡山に赴いている。
その際、「水泳を覚えるには、水に飛び込む以外にない。畳の上では、いくら練習しても実際に覚えられるものではありません。勇気を出して自ら実験証明することです」と励まされ、両親を入会に導かれた。
再度の郡山訪問の折には、二本松にも足を運ばれている。
当時、軍部政府からの圧迫は強まり、既に機関紙「価値創造」は廃刊。そんな緊迫下でも、牧口先生は「母を折伏したい」という一青年の思いに応えて対話し、母親を信心させておられる。
いかなる時も、青年のために、勇んで動かれる先師であられた。
この牧口先生の闘魂と行動を受け継ぐのが、わが誉れの青年部である。

御書には、『日蓮生れし時より・いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を弘めんと思うばかりなり』(P1558、「上野殿御返事」)と記されている。
立正安国の大哲学は、打ち続く災害や戦乱等に民衆が苦しみ切っていた乱世に、日蓮大聖人御自身が大難に耐え、不惜身命で妙法弘通に進み抜かれる中に確立された。
未来を切り開く慈悲と希望の大法である。難を乗り越える信心である。
今、勇気の対話に挑戦している同志の中には、人知れず、体調や仕事、家庭などの苦悩を抱えている方もいるだろう。
だが、自らも悩みと格闘しながら、自他共の幸福を祈り、人のため社会のため、労苦を惜しまず信念の対話に打って出る──これほど気高い人生があるだろうか。
オーストリアの詩人・ホフマンスタールは、「苦しまないところからは、ほんのその場限りの、大して価値のないものしか生まれては参りません」と綴っている。
偉大な思想は、苦難に屈せず実践を貫いていく渦中にこそ、わが血肉となり、骨格となっていくのである。

2014.11.22 わが友に贈る

仏法は行動だ。
まず自らが動こう!
広布に走れば
生命に勢いが出る。
歓喜の太陽が昇る!!

兵衛志殿御返事 P1091
『すこしもをそるる心なかれ過去遠遠劫より法華経を信ぜしかども仏にならぬ事これなり、しをのひるとみつと月の出づるといると夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり』

◇人生の座標
「性格が優しい」イコール「優しい」ではない。不正に対して戦わない、いざという時に力がないのは、「弱い」ことにすぎない。

☆御書とともに�第35回 師弟の絆は三世に輝く
『過去無量劫より已来師弟の契約有りしか、我等末法濁世に於て生を南閻浮提大日本国にうけ・忝くも諸仏出世の本懐たる南無妙法蓮華経を口に唱へ心に信じ身に持ち手に翫ぶ事・是れ偏に過去の宿習なるか』(最蓮房御返事、P1340)

◇通解
過去世の計り知れない昔から今日に至るまで、師弟の約束があったのであろうか。私たちが末法濁世において、生を南閻浮提の大日本国に受け、ありがたくも諸仏出世の本懐である南無妙法蓮華経を口に唱え、心に信じ、身に持ち、手に大切に持つことができるのは、ひとえに過去の宿習であろうか。

◇同志への指針
広宣流布の師弟は、三世の約束である。いかなる魔軍も絶対に破ることはできない。
大聖人に直結する師弟であればこそ、創価学会は一切の三障四魔、三類の強敵に打ち勝ち、世界広宣流布を開くことができた。84年の大闘争は師弟勝利の歴史である。
これからも永遠に、師弟という人間性の尊極の魂の結合によって、民衆の凱歌の叙事詩を綴りゆくのだ。

2014年11月21日金曜日

2014.11.21 わが友に贈る

「各各師子王の心を
取り出して」御聖訓。
誓願の祈りこそ
不屈の勇気の源泉!
唱題根本に進みゆけ!

御義口伝巻上 P718
『疵を蔵くし徳を揚ぐは上慢を釈す、自ら省ること能わざるは我慢を釈す』

◇人生の座標
じつは、人間は、大抵の人が、心の中に「優しさ」をもっている。生まれた時から冷たい心しかなかったという人はいないでしょう。
しかし、大きくなるにつれて、自分が傷つくのを恐れたりして、優しさを胸の中に埋めたままにしていると、やがて本当に冷たい人間になってしまうのです。

☆ジャパンタイムズ寄稿 「エンパワーメントの連鎖」
私たち人類は現在、さまざまな脅威に直面している。この9月、気候変動がもたらす影響と対応策をめぐるサミットが国連本部で開催されたが、120カ国以上の首脳が参加する大規模なものとなった。同サミットの直前には数十万もの人々がニューヨークで対策強化を求める行進をしたことも記憶に新しい。
気候変動に限らず、地球社会にとって最悪のシナリオを回避するためには、政治的なリーダーシップの結集はもとより、今までの社会のあり方を見つめ直し、変革を強力に後押しするグローバルな市民の連帯と行動の波を広げることが欠かせない。危機の克服は、つまるところ、その推進力となり、逆境をも新しい未来を創造する糧(かて)としていく「レジリエンスの力(社会を回復する力)」を社会としてどれだけ鍛え上げ、発揮していけるかにかかっているからだ。
直面する脅威に立ち向かう「レジリエンスの力」を育み、持続可能な地球社会の建設を担う市民の連帯を強める原動力となるのが、「教育」である。

折りしも本年は、国連「ESDの10年」の最終年にあたり、今月に岡山と名古屋で「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催される。
会議を機に新たにスタートする「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム」の趣旨文では、「持続可能な開発は、政治的な合意、金銭的誘因、また技術的解決策だけでは達成できない。我々の思考と行動の変革が必要であり、教育にはこの変革を実現する重要な役割がある」と謳(うた)っているが、私は、このESD推進の新たな枠組みにおいて、「エンパワーメント」を機軸に据えることが欠かせないのではないかと考えている。
「持続可能性」の追求といっても、確かな目的観が心に宿らなくては、事態の悪化を押し返す力は生み出されない。"大切なものを守りたい""かけがえのないものを未来に残したい"——一人一人の中でその具体的な思いが像を結び、周りの人々と共有されてこそ、人間の内なる可能性とエネルギーは縦横に開花する。教育によるエンパワーメントの真価は、そうした自発的行動の連鎖を巻き起こすことにある。
その何よりの実例が、私の大切な友人であったケニアの環境運動家ワンガリ・マータイ博士が取り組んだ植林運動だ。エンパワーメントを重視し、人々の「納得」と「手応え」を大切にした運動は、今や全世界に受け継がれ、100億本を超える植樹を達成するまでに至っている。
持続可能な地球社会への大道は、自分の今いる場所で一つまた一つと波動を広げる人々の「喜び」と「誇り」によって切り開かれるのだ。

愛する地域を守り、思いを未来へ伝える。それは何か特別な活動ではない。例えば、今回の会議が開催される岡山の70歳の女性のエピソードを伺った。
不慮の事故で夫を亡くされたその方は、失意の底にあった時、地域の人々の粘り強い励ましで立ち上がった。その地域は過疎が進む山間部で、県の限界集落対策のモデル地域にも指定されている。彼女は今度は自分が地域に恩返しがしたいと、高齢者福祉施設でのボランティア活動に加わり、また孤立しがちな高齢者の家にも訪問するようになり、「人に喜んでもらえることが私の喜び」と語っているという。
この体験は、エンパワーされた一人がいかに変革の担い手たり得るかを示す一例といえよう。
今、自分が人生のページを綴(つづ)っている地域での出来事に対し、粘り強く向き合い、できることを一つ一つ果たしていくことは、とりもなおさず、「未来への責任感」、ひいては「地球に生きる責任感」の地歩を固めながら、持続可能な社会を建設していく作業につながっているのではないだろうか。
このように自身の内なる可能性に目覚め、わが地域から変革の行動を起こしゆく人こそ、今、最も求められている人であろう。
教育によるその輩出・育成の方途を探求してきたESDの10年の経験は、地域に足場を置き、未来への課題に人々と協働しつつ、主体的に取り組む中で得られる「学び」が、どれほど重要な鍵を握っているかを幾重にも教えてくれている。ESDを推進する地道な市民運動は、世界各地に広がり、一定の基盤をつくり上げてきた。
大事なことは、この運動の潮流を一人一人が主役となっていかに高め、ネットワークを強めていくかである。
その意味で、今月に行われる「ESDに関するユネスコ世界会議」の意義は深く、実りある成果が得られることを大いに期待したい。

2014.11.20 わが友に贈る

任用試験に挑む友は
皆が宝の大人材!
最後まで真心の応援を!
真剣に学んだ全てが
生涯の財産と輝く。

四条金吾殿御返事 P1169
『又さきざき申すがごとくさきざきよりも百千万億倍御用心あるべし』

◇人生の座標
声と声、人間と人間、そして生命と生命--この力強い触れ合いが、一切の出発点である。

2014年11月19日水曜日

2014.11.19 わが友に贈る

スピードこそ
勝利を決する力!
誉れのリーダーよ
迅速・果敢な行動で
歴史に輝く名指揮を!

立正安国論 P26
『予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蝿驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ』

◇人生の座標
「生命とはなにか?」「生命は、どこからきたのか?」。やさしいようでいて、実は誰もわからない問題である。しかし、わからないからといって、そのままにしておけるものでもない。
まして現代は、「生の力」というよりも「生を狭める力」のほうが強まりつつある時代といえよう。言葉を換えれば「人間が、ますます人間から遠ざかりつつある時代」である。
だからこそ人間は、その壁を打ち破らなければならない。生きとし生けるものへの感動を取り戻し、「いのちの力」を押し広げていかなければならない。
ゆえに今こそ生命という永遠なるもの、広大無辺なるものに大きく日を開いていきたい。

☆勝利の人間学第63回 地湧の底力を発揮せよ!
◇我らには幸福勝利の秘術あり
広布と社会の第一線を走る創価の青年は、責任が大きい分、苦労も多い。仕事や生活の悩み、また病魔と闘う友もいることだろう。
しかし、日蓮大聖人は、『真実に、一切衆生にとって、色心の留難を打ち破る秘術は、ただ南無妙法蓮華経以外にない』(P1170、通解、「四条金吾殿御返事」)と断言なされた。
学術・医術・技術・芸術などの全ての術を生かし切って、最大に勝てる秘術が、信心である。無限に行き詰まらない、一切を変毒為薬できる幸福勝利の秘術なのだ。
いかなる時も題目を忘れず、自らの技や英知を磨きながら、強気で進んでもらいたい。
◇宿命を使命に変える劇を
仏法では『願兼於業(願いが業を兼ねる)』と説く。人々を救うために、自ら願って、あえて悪世に生まれ、宿業と戦っていくのだ。そして、その挑戦と勝利の現証を通して、仏法の偉大さ、生命の尊厳と広大無辺の可能性を、一人また一人に示し切っていくのである。
どんな宿命であれ、必ず勝つと決めて立ち向かえば、それは尊き使命に変えられる。
ゆえに、何があっても嘆かずに、『煩悩即菩提』の哲理を抱いて、広宣流布の大闘争に挑みゆくのだ。ここに、悩める友を励まし、平和の連帯を広げゆく道がある。これほど生き甲斐、戦い甲斐のある青春の劇はない。
◇新たな希望のスクラムを開け
「諸法実相抄」には、『皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(P1360)と仰せである。
わが恩師・戸田城聖先生は語られていた。
「御本仏・日蓮大聖人より、末法現代の広宣流布を託された地涌の菩薩の集いであり、仏意仏勅の団体こそ、創価学会なのだ」と。
「我、地涌の菩薩なり!」との深き自覚をもって、真剣に祈る時、無限の勇気と智慧が湧いてこないはずがない。
菩薩とは行動である。地涌の底力を発揮し、新たな希望のスクラムを開いていくのだ!

2014年11月18日火曜日

2014.11.18 わが友に贈る

全同志の奮闘ありて
学会は大躍進・大勝利!
「大願とは法華弘通なり」
世界広布新時代を開く
福徳の人生を共々に!

開目抄下 P230
『仏と提婆とは身と影とのごとし生生にはなれず聖徳太子と守屋とは蓮華の花菓同時なるがごとし、法華経の行者あらば必ず三類の怨敵あるべし、三類はすでにあり法華経の行者は誰なるらむ、求めて師とすべし一眼の亀の浮木に値うなるべし』

◇人生の座標
自らが決めた道を歩めること自体、幸福なのである。ゆえに、健康な時に労を惜しまず、働くことである。努力することである。"徹する姿勢"--これこそ、幸福のカギである。わが道に徹してこそ、後悔なき所願満足の人生が開かれていく。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
私は、シンガポールの友に長編詩を贈りました。その一節に——
「ああ 獅子の子よ
未来を見つめゆく
獅子の子よ
強き者には
絶えざる『鍛え』のあることを忘れまい」
「今日の課題に懸命に挑め!
足下の己の使命に徹せよ!
そこに 鍛錬があり
やがて その頭上には
永遠なる凱歌の栄冠が輝きゆこう」と綴りました。
青春も人生も勝負です。厳しい環境にたじろぐ自分や、立ちはだかる壁に弱気になる自分との連続闘争です。
過ぎ去った過去にとらわれる必要はありません。「今」を勝っていけばいいのです。この一日、この一瞬から、新しい戦いが始まる。
仏典では、百獣の王であるライオンを、「師子」と名づけています。
日蓮大聖人は、この「師子」の心を、たびたび教えてくださっています。
『(苦難が襲ってきた時に)師子王のような心を持つ者は、必ず仏になることができる』(P957、趣意、「佐渡御書」)
『一人一人が師子王の心を奮い起こし、どのように人が脅そうとも、決して恐れてはならない。師子王は百獣を恐れない。師子の子もまた同じである』(P1190、通解、「聖人御難事」)
すなわち、師子王とは、勇気の人なのです。
勇気とは——
つらいことがあっても何度も立ち上がる「負けじ魂」です。
目の前の課題に全力でぶつかる「挑戦の精神」です。
日々、自分自身を磨き鍛え抜く「求道の心」です。
さらに大聖人は、『師子の『師』は師匠、師子の『子』は弟子のことである』(P771、通解、「御義口伝」)と明かされています。
師匠と弟子が心を一つにすれば、最高の勇気と智慧と力が湧き立つのです。
牧口先生には、戸田先生という弟子がいました。戸田先生には、私がいました。そして、私には、皆さんがいます。
ゆえに、私たち創価の師弟に、恐れるものは何もないのです。

2014年11月17日月曜日

2014.11.17 わが友に贈る

◇今週のことば
学会は日本の柱
青年の希望の光
世界平和の潮だ。
創立の魂に燃えて
さあ出発しよう!
2014年11月17日

本尊供養御書 P1536
『法華経を持ちまいらせぬれば八寒地獄の水にもぬれず八熱地獄の大火にも焼けず』

◇人生の座標
目に見えない「心」が、目に見える「姿」となって現れる。それが人生である。
--若いころから美人と呼ばれる人は、特に努力しなくても、楽に生きていける面がある。しかし、それは若いうちだけで、やがて"心ばえ"の違いや、歩んできた人生が、年とともに顔に現れてくるものだ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
創価教育の父・牧口常三郎先生が殉教されてから、今月で70年になります。牧口先生は、軍部政府によって投獄されながらも、信念を曲げず、正義のために命を捧げ、牢獄の中で亡くなったのです。
牧口先生は100年以上も前に大著『人生地理学』で、「一世界民(世界市民)」の自覚をもって、「世界万国を隣の家」として交流しゆくことを訴えられました。そして、一人の人間が、身近な地域に根ざした「郷土民」、国家に属する「国民」、世界を人生の舞台とする「世界民」としての自覚を持つべきであると主張されました。
「郷土」という足場があってこそ、人は世界とつながることができる。皆さんにとっての「郷土」とは、まず家庭であり、お父さん、お母さん、兄弟姉妹でしょう。そして学校であり、クラスメートや先輩・後輩、先生方、また友情を育んできた多くの友だちでしょう。
さらに、皆さんの地域には、皆さんの成長を楽しみにしている学会のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんたちがいます。
自分は多くの人に支えられている——その感謝を忘れない人が、世界とつながっていける人です。その上で、世界市民のパスポートである語学にも、思いっきり挑戦してほしい。
天を突くような、堂々たる世界市民の林立を、人類は待望しています。創価三代の直系である君たち、貴女(あなた)たちこそ、その時代に躍り出る、かけがえのない使命を持った一人一人なのです。

◎公明党結党50周年を飾る、松戸市議会10名全員当選!(^^)!

2014年11月16日日曜日

2014.11.16 わが友に贈る

試練を越えてこそ
人間は強くなる。
生命変革の祈りと
不撓不屈の行動で
自身の壁を打ち破れ!

生死一大事血脈抄 P1337
『日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば例せば城者として城を破るが如し』

◇人生の座標
一口でいえば、幸・不幸の"決め手"は、心の世界が豊かであるかどうかであろう。生きているかぎり、よりよい自身を求めて、進歩したいものだ。自分らしく成長し続けるなかに、充実も、安心も、幸福も、そして若々しく生きる健康法も、子どもたちへの最高の教育もあるといえよう。
その意味で、幸福は、自分自身の勝利である。自分で勝ち取るものである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
わがシンガポール創価学会の友は、戦争の傷跡が深く残る社会で、"日本の宗教"という偏見と無理解をこえて、一人一人の幸福のため、社会の繁栄のため、尽くし抜いてきました。
今では、独立記念日を祝う国家式典に毎回、政府の要請を受けて出演するなど、シンガポールを代表する団体として評価されるまでになりました。まさしく「獅子の心」を燃やし、「良き市民」「良き世界市民」の模範として、平和・文化・教育の連帯を広げています。
2000年に、ナザン大統領(当時)とお会いした際にも、大統領はシンガポールとともに、マレーシアの創価学会の友の演技も絶讃してくださいました。
「一体、どうしたら、こんな素晴らしい演技ができるのだろう——いつも、そう驚いていました。しかも青年が、主体者として参加している。演技には、仏法の教えが体現されています」と。
私は、人材光るシンガポールの歴史と未来を見つめ、93年、この地に創価幼稚園を開園しました。
創立者として、私も訪問を重ね、澄んだ瞳の園児たちと握手を交わし、一緒に楽しく思い出をつくってきました。授業は、中国語と英語の2カ国語で行われています。
卒園生たちが立派に成長して、シンガポールはもちろん、世界に羽ばたいて活躍してくれていることが、何よりの喜びです。日本の創価大学、またアメリカ創価大学に進学する英才も誕生しています。

◎今日一日、松戸大勝利に向けて頑張りましょう!(^^)!

2014年11月15日土曜日

2014.11.15 わが友に贈る

異体同心こそ
広布勝利の要諦だ!
「一人立つ」実践から
真の団結は生まれる。
先駆の勇者たれ!

白米一俵御書 P1596
『いのちと申す物は一切の財の中に第一の財なり』

◇人生の座標
人間の「心」を知らないでいては、どんな分野のものでも、本当にはわからない。奥義はわからない。人間の文化はすべて、人間の「心」から生まれたものだからです。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
その指揮を執ったのが、初代首相のリー・クアンユー氏です。各国のリーダーがアドバイスを求める人物です。私も、88年の初訪問の折にお会いし、世界の未来を展望して語り合いました。
リー首相は、若き日、学びに学びました。しかし、日本の占領によって学校は閉鎖され、学業を中断せざるを得ませんでした。
戦後、イギリスの名門ケンブリッジ大学に留学し、「一番を目指す」と宣言し、猛勉強を開始しました。その通り、最後の試験で、最優秀の成績を収めて卒業したのです。
留学したカレッジの校長は、リー青年を温かく励まし、「人間の生き方」を語ってくれました。
「過去は過去だ。過去の事実は事実とふまえ、未来を展望せよ。人生の価値観は未来に置かれるべきだ」と。
この恩師の言葉を胸に、リー青年は未来を見つめ、粘り強く挑戦を重ねました。
やがて首相に選ばれ、生まれや立場にかかわらず、誰にでも成功のチャンスがある社会を目指していきます。平和と安定を重視し、教育に力を入れて、多くの人材を育て、一流の企業、人材を世界からも引きつけました。シンガポールの人々が団結して築いた「人材立国」は、有数の経済大国へと発展していったのです。

2014年11月14日金曜日

2014.11.14 わが友に贈る

平和建設の原動力は
生命哲学の賢者たる
女性のスクラム!
慈愛と確信の声で
地域に幸福の花園を!

開目抄下 P237
『教主釈尊の一切の外道に大悪人と罵詈せられさせ給い天台大師の南北並びに得一に三寸の舌もつて五尺の身をたつと伝教大師の南京の諸人に「最澄未だ唐都を見ず」等といはれさせ給いし皆法華経のゆへなればはぢならず愚人にほめられたるは第一のはぢなり』

◇人生の座標
「心こそ大切」です。
どこまでも弱く、移ろいやすく、醜いのも人間の心。しかし、どこまでも強く、揺るがず、崇高になれるのもまた人間の心なのです。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
世界地図を見れば、シンガポールは、北緯1度、マレー半島の南端にあって、ほぼ赤道直下に位置します。面積は東京の23区ほどで、その美しさから「南洋の宝石」とも呼ばれています。この活気あふれる国を、私はこれまでに3度、訪れました。
人口は約540万人。主に、中華系、マレー系、インド系からなる多民族・多言語国家です。アジアでナンバーワン、世界でもトップクラスの競争力を誇ります。
小さな漁村から始まったシンガポールは、太平洋とインド洋を結ぶ東西文明の十字路にあり、貿易の要衝として発展してきました。イギリスの植民地時代に、多くの移民がシンガポールで生計を立てるようになり、今の国の形がつくられていったのです。
第2次世界大戦の時、日本軍はシンガポールを侵略し、その圧政に、多くの人が苦しみ、尊い命が犠牲になりましt。
終戦後、シンガポールで独立の気運が高まります。1963年まではイギリスの自治領でしたが、マレーシア連邦の一部として、独立を果たしました。
しかし2年後、突然、マレーシアから分離独立を言い渡されます。それは、資源の乏しいシンガポールにとって、険しい道のりの始まりでした。
飲料水も食料も、満足にない。自給できない国家で、どう暮らしていけばいいのか。多くの民族が集まった国家が、いかにしてこの苦難を乗り越えていくのか。
シンガポールの人たちが選んだもの——それは、「人材」という資源を最大限に生かすこと。そして、断固と「団結」することでした。

2014年11月13日木曜日

2014.11.13 わが友に贈る

影の労苦を誉れとし
中継行事を支える
役員の皆様に感謝!
体調管理を万全に
無事故の運営を頼む!

生死一大事血脈 P1337
『悦ばしい哉一仏二仏に非ず百仏二百仏に非ず千仏まで来迎し手を取り給はん事歓喜の感涙押え難し』

◇人生の座標
立派な書物との出合いも大切にしたい。だが、それ以上に、偉大な事跡をなした人物との出会いは「黄金の言葉」を聴く喜びがあるものだ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
幾多の苦難を乗り越え、発展を遂げてきたシンガポールは、「獅子の国」と呼ばれています。頭がライオン、体が魚のマーライオン像は、この海洋国のシンボルです。
なぜ、シンガポールが、「獅子の国」と呼ばれるようになったか。
言い伝えによると、一人の若き王が、新しい都の建設を目指し、仲間と航海している時、美しい島影を見つけたといいます。
ところが、大海原の彼方にこの島が見えた時、船は嵐に襲われました。仲間たちは船を少しでも軽くしようと、捨てられるものを全て捨てました。それでも船は難破寸前となります。他に捨てられるものはないか——その時、若き王は決然と、皆の命を助けるために、自らが戴していた王冠を投げ捨てました。すると、嵐はやみ、一人も欠けることなく、目的の島へと到着することができたのです。
上陸した後、1頭の悠然たる獅子に出あいました。若き王は、わが新しき都も、百獣の王である獅子の如くあれ、との思いを込めて、この島に「獅子の都」という意味の「シンガプラ」と名前を付けました。
これが、シンガポールの由来といわれています。
飾りの王冠など、いらない。友のため、皆のため、どんな試練も恐れず、獅子の心で前進していく。その若人にこそ、人間王者の真実の王冠が輝く——。人材の王国・シンガポールにふさわしい伝説といってよいでしょう。

2014年11月12日水曜日

2014.11.12 わが友に贈る

断じて皆を幸福に!
強盛なる祈りから
無限の智慧と
勇気が湧き上がる。
この原点を忘れるな!

撰時抄 P265
『法華経をひろむる者は日本国の一切衆生の父母なり章安大師云く「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」等云云、されば日蓮は当帝の父母念仏者禅衆真言師等が師範なり又主君なり』

◇人生の座標
立派な書物との出合いも大切にしたい。だが、それ以上に、偉大な事跡をなした人物との出会いは「黄金の言葉」を聴く喜びがあるものだ。

☆御書とともに� 第34回 今いる場所こそ寂光土
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野(せんごくこうや)皆寂光土なり』(御義口伝、P781)

◇通解
いま南無妙法蓮華経と唱える日蓮とその門下の住む所は、それが山であり、谷であり、広野であっても、全て寂光土(仏国土)である。

◇同志への指針
現実を離れて仏法はない。自身の生活の中で、人間革命し、宿命転換し、幸福になっていくための信心である。一切の労苦に無駄はない。
家庭や地域で、そして社会の荒波の中で、歯を食いしばって奮闘する婦人部・壮年部の皆様に、私は最敬礼し、心からのエールを送りたい。
皆様こそ、「娑婆即寂光」の尊き実践者であり、仏国土建設の勇者なのである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
青春とは、天空高く、勇敢に、大胆に伸びていく生命のことです。自分らしく、焦らず、上へ上へと!
シンガポールの街並みには、躍動する青年の息吹があります。
行事の合間に見つめた、超高層のビル群は、南国の青空に映えて林立していました。
多様な文化を融和しつつ、エネルギッシュに成長してきた「小さな大国」の未来を祝福するかのように、色彩豊かな虹も、勢いよく大空へ伸びています。
「写真は『夢』を撮ることもできる」とは、私の友人であるシンガポール写真家協会のテイ会長の信条です。
若く、伸びゆくシンガポールの未来へ、大きな夢を広げながら、私はシャッターを切りました。

2014年11月11日火曜日

2014.11.10 わが友に贈る

新聞休刊日

四条金吾殿御返事 P1192
『兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』

◇人生の座標
幸福は、人が与えてくれるものではない。自分が自分で幸福になっていくのです。そのためには、自分を大きく育てるしかない。「自分を十分に生かす」しかない。自分の成長や可能性を犠牲にして、恋愛をしても幸福はない。「自分を十分に生かす」ことによって得られる幸福こそ本物です。

☆名誉会長と共に新時代を開く第40回 響け! 希望と慈愛の曲
皆を喜ばせたいというのが、文化の心だ。我らの運動は、あらゆる分野で、慈愛の妙音を奏で、生命に善の曲を響かせる。民主音楽協会や東京富士美術館も、芸術交流の広場である。創価の文化運動を支えてくださる全ての皆様に、最大の感謝を捧げたい。
広布の楽雄・音楽隊は、東日本大震災で被災した方々のもとへ足を運び、全身全霊で演奏や合唱を届けている。心の"福光"の力になればとの真心が尊い。
平和の天使・鼓笛隊も、各地のパレードで希望を送っている。先日、東京・港区を車で通った際にも、鼓笛隊の演奏が地域の皆さんに歓喜を広げていると伺った。本当にうれしい。

法華経に登場する妙音菩薩は無量百千の功徳と威徳に溢れて光っている。それは、過去世において、仏に十万種の音楽、そして八万四千の七宝の鉢を供養したからであると説かれる。
日蓮大聖人は、この「八万四千」とは『八万四千の塵労なり』と仰せだ(P775、「御義口伝」)。無数の塵のような煩悩・労苦が、妙法を唱えれば、「八万四千の法門」となる。全部が智慧となる。
何があっても負けないで、朗らかに、勇気の舞を舞いゆくのだ。不屈の劇を創るのだ。

尽きぬ苦悩の中で人間らしい生活を求め、生きる喜びの花を咲かせたいという心から生まれたのが、文化・芸術である。
文化のない世界は、灰色だ。妙なる音楽や舞踊、詩歌や映像に彩られ、生命の躍動に輝いているのが、法華経の世界である。
戸田先生は語られた。「妙法以上の智慧は、断じてない。この智慧のあるかぎり、人類は多くの危機を避けて、やがて絢爛たる平和と文化を開くことができるだろう。このために、ただ一つ人類に残された道──広宣流布の必要があるのです」
自他共に「歓喜の中の大歓喜」の生命を漲らせ、美しい平和の芸術を創造していきたい。

◎本日、候補付きのため朝早くから、すみましぇ〜ん<m(__)m>

2014.11.11 わが友に贈る

苦手なことに
果敢に挑みゆけ!
壁を破ってこそ
真の成長がある。
向上の人生を歩め!

法蓮抄 P1050
『今法華経寿量品を持つ人は諸仏の命を続ぐ人なり、我が得道なりし経を持つ人を捨て給う仏あるべしや、若し此れを捨て給はば仏還つて我が身を捨て給うなるべし』

◇人生の座標
悲しみを糧にして、もっと大きな自分になればいい。もっと素敵な自分になればいい。苦しんだあなただからこそ、そうなれるんです。
顔を上げるんです。自分は一生懸命、生きたんだから、本当は「勝利者」なんです。

☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第8回 科学者キュリー夫人
実りの秋は、おいしく、栄養のある、海の幸や山の幸にめぐまれる季節です。みんなも、モリモリ食べて、じょうぶな体をつくってください。
また「読書の秋」だね。10月末から11月の初めは、「読書週間」となっています。良い本は"心のごちそう"です。思いっきり読んで楽しさを味わい、グングンと成長してください。

私たちの創価学会は、「本」から出発しました。1930年(昭和5年)の11月18日に、小学校の校長先生である牧口常三郎先生が、弟子の戸田城聖先生と、『創価教育学体系』という「子どもの幸福のための教育」を説いた本を発表したのです。
その本に「創価教育学会」という名前が記され、この日が、学会の誕生日となりました。
創価学会では、「学ぶ会」という名前の通り、できた時から学ぶことを大切にし、特に、青年たちには良い本を読むことをすすめてきました。
私も、いつも師匠の戸田先生から、「今、何の本を読んでいるか」「内容を言ってみなさい」と聞かれました。ですから、しんけんに勉強していなければ、戸田先生の前には出られませんでした。
私が、大切な未来部のみなさんに贈った「7つの指針」にも、「本を読もう」という項目が入っています。
世界には、みなさんと同じ年のころから本をたくさん読み、やがて科学の大発見をした女性がいます。マリー・キュリーです。その発見のおかげで、多くの命が助かりました。「キュリー夫人」として、今もたたえられ、感謝されています。創価女子短期大学にはキュリー夫人の像が立っており、短大生も夫人のお孫さんと交流しています。きょうは、このキュリー夫人と"学びの旅"に出かけましょう!

マリー・キュリーは、150年ほど前の1867年11月7日、ヨーロッパの中央にあるポーランドという国に生まれました。3人のお姉さんと、1人のお兄さんがいる末っ子でした。
お母さんは、マリーが生まれるころには、重い胸の病気にかかっていました。「結核」といって、私も長い間、苦しんだ病気です。
マリーは、小さい時から本が大好きで、読書にはげみました。
マリーが暮らすポーランドは、何年も前から、他の国に支配されていました。学校の授業でも、ポーランド語を自由に使うことは禁止されていました。自分たちの国の言葉で、自由に本を読み、勉強することができない時代だったのです。マリーは、それをとてもくやしく、悲しく思いました。
そんな子どもたちのために、中学校の先生であるお父さんは毎週、詩や物語、歴史を読んでくれました。イギリスやフランスのお話を、ポーランド語で聞かせてくれることもありました。お父さんが読んでくれる本が"太陽"となって、マリーたちの心を明るくしてくれたのでした。
学校に通い始めると、マリーはますますたくさんの本を読み、勉強するようになりました。
しかし——悲しいできごとが起こりました。愛するお母さんが亡くなってしまったのです。マリーが10歳の時でした。
長い時間がかかりましたが、マリーたちは、悲しみから立ち上がりました。その心の支えとなった大きな力は、本を読むことでした。
苦しい時、つらい時にも、良き本はいつも、はげましを送ってくれます。勇気や希望を呼びさましてくれます。本は、たのもしい友だちなのです。

マリーは、学校を一番で卒業してからも、多くの人の役に立てるようになりたいと、勉強をがんばり続けました。お金はありませんでしたが、学びに学んで、フランスの大学にも行くことができました。
やがて、理科の研究に熱中するようになったマリーは、大学を卒業すると、フランスに残り、理科の先生のピエール・キュリーと結婚して、キュリー夫人と呼ばれるようになりました。
2人は力を合わせ、研究を重ねました。そして、努力のすえに、まだ発見されていなかった新しい物質を取り出すことに成功しました。これを「ラジウム」と名づけ、病気の治療や科学の発展に役立てていったのです。
1903年、すばらしい研究が評価され、2人にノーベル物理学賞が贈られました。この最高の研究に贈られる賞が、今年は日本人の博士たちに決まり、明るいニュースになりましたね。
みなさんの中からも、しょうらい、世界的な大科学者がたくさん、おどり出ることを、私は大確信しています。

キュリー夫人は、それから大切な夫を事故で亡くすという大きな悲しみにもあいました。しかし、断じて屈しませんでした。さらに前を向いて、研究を続け、1911年にノーベル化学賞を受賞しました。
多くの苦しみにも、悲しみにも負けなかった夫人の心の強さ、明るさ、かしこさは、世界中の人々を、どれほど力づけたことでしょう。
2人の女の子のやさしいお母さんでもあったキュリー夫人は、戦争中、はなれて暮らす子どもたちに手紙を送りました。
「勇気をもって、耐えること」「嵐のあとにも青空がもどってくることを、信じつづけなくてはね」と。そして、「未来のために」学びぬくようにはげましました。
2人は、大好きなお母さんにこたえて、努力をつらぬきました。お姉さんは大科学者となり、母のキュリー夫人と同じノーベル化学賞を受賞しました。また妹さんは作家になってお母さんの伝記を書き、本の力で、世界中にキュリー夫人のりっぱな人生を伝えていったのです。
勉強し、本を読むことは、みなさんの未来に、たとえ、つらく悲しい雨や風の日があっても、、「嵐のあとの青空」を広げ、希望の虹をかけます。
本を読めば、どんなしれんにも負けない心を持つ人になります。本と仲良くすれば、どんなつらいことも、いっしょに乗り越えていけます。
本を読めば、知らない世界や、すばらしい人のことを知ることができます。どんな国の人とも心が通じるし、だれとでも友だちになれます。
先日も、とてもむずかしい法律の国家試験を最優秀の成績で合格した、みなさんの先輩が、「小学生の時に本をたくさん読んだことが、すべての力のもとになっています」と話してくれました。その青年は、歴史のマンガなどから本に親しんでいったそうです。
みなさんも、ぜひ、「本を読む人」「本と仲良しの人」になってください。きょうみを持てる本からで、かまいません。
この秋、一冊でも、多くの本と、友だちになってみようよ!

2014年11月9日日曜日

2014.11.09 わが友に贈る

◇今週のことば
勝つための仏法だ。
「誓願」即「人間革命」
「実践」即「宿命転換」
創立の大精神を漲らせ
わが黄金の広宣譜を!
2014年11月09日

種種御振舞御書 P919
『かかる日蓮を用いぬるともあしくうやまはば国亡ぶべし』

◇人生の座標
経済的な「豊かさ・貧しさ」など、人間の本当の価値から見れば、ちっぽけなことです。少々、お金があるからといって、それを鼻にかけて、人を見下す人間がいれば、その心は貧困であり、敗北だ。

☆世界広布新時代第12回各部代表者会議へのメッセージ
「寒くなってきたので、皆、風邪をひかないように、威光勢力を増して、頑健に指揮を執れるように、今朝も妻と真剣にご祈念をいたしました」
「広宣流布大誓堂が落慶して1年。『月月・日日に』偉大なる誓願の題目の師子吼を轟かせながら、目覚ましい世界広布の前進と拡大と勝利を飾ることができました。温かな婦人部、また壮年部の応援を受けて、一段と、男子部も頼もしくなった。女子部も輝き光っている。男女学生部の成長も、誠に凛々しい。本門の時代が来ました」と語り、陰の労苦を厭わぬ同志の奮闘と努力に、心から感謝を述べた。
また日蓮大聖人が、竜の口の法難に御供した四条金吾に対し、『一閻浮提第一の法華経の味方であるから、梵天、帝釈も捨てられなかったのであろう』『御供の御奉公をされたのであるから、仏になられることは疑いない』(P1184、通解、「四条金吾殿御返事」)と讃えられたことに言及。
死身弘法の牧口、戸田両先生を原点とする創価学会は、大聖人に直結する「一閻浮提第一の法華経の味方」である。だからこそ、梵天、帝釈をも揺り動かして、全世界に大法弘通を成し遂げることができたのであると力説。
さらに、この学会の誉れある一員となって、慈折広宣流布に「御奉公」を貫いていくことが、どれほど深い宿縁であるか。この一点を自覚するならば、まだまだ力は出せる。智慧は尽きない。自信も、一家眷属も、永遠に仏の生命となると訴えた。
ともあれ、我らは、兄弟姉妹にも勝る絆で結ばれた地涌の同志である。心を一つに、励まし合い、学び合い、補い合い、「平和の柱」「青年の眼目」「世界市民の大船」として、大胆かつ周到に勝ち進んでいこうではないかと呼び掛けた。
最後に牧口先生の青年へのエールを贈り、メッセージを結んだ。
"君よ、勇猛精進し給え! 仏法は実行だよ""偉大な人間の名優となって、この世の使命の劇を演じ切れ!"

◎松戸の法戦がスタート、松戸は「千葉の心臓部、日本の心臓部」との使命を胸に、断じて10名全員の大勝利を!(^^)!

2014.11.08 わが友に贈る

「法華経は宝の山なり」
妙法の功力は絶大だ。
具体的な祈りと行動で
確信を強める日々を!
不動の境涯を開きゆけ!

三三蔵祈雨事 P1468
『されば仏は善知識に値う事をば一眼のかめの浮木に入り梵天よりいとを下て大地のはりのめに入るにたとへ給へり』

◇人生の座標
幸福の第二の条件は、「深き哲学を持つ」ことである。より具体的には、信ずるに足る宗教をもつことである。
それは、人生のバックボーンであり、人生の羅針盤となる。自分はどういう生き方をしようとするのかという、人生の規範となる。何が起ころうと、動揺することなく、毅然と立ち向かっていける確信となる。自分を律し、精神を高め得る力となる。そうした精神の支柱のある人生は幸福である。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13� 地域広布の英雄へ
「地区座談会の模範たれ」──30年前、私は、大切な地区を担うリーダーの皆様に呼び掛けた。
座談会は、多くの同志たち仲間たちを乗せて、幸福へと運ぶ"希望の列車"である。地域の人びとを結び、いかなる困難にも災害にも負けない団結力を培い高めゆく、偉大な集いなのである。
わが地域の座談会が、ますます楽しく、皆で朗らかに語り合いながら、笑顔を輝かせ、心と心を通わせる「地域のオアシス」となることを、深く祈念してやまない。
第二次世界大戦の中、ナチスの非道な迫害を受けた経験を持ち、生涯にわたり「人間」を見つめ続けた哲学者ハンナ・アーレントは綴った。
「人間が活動する能力をもつという事実は、本来は予想できないことも、人間には期待できるということ、つまり、人間は、ほとんど不可能な事柄をなしうるということを意味する」
すなわち、人間には、苦難を乗り越える底力があるのだ。絶望に屈せず、希望を紡ぎ、逞しく連帯して未来を切り開く勇気と智慧があるのだ。この人間の善の可能性を信じ抜いてこそ、未聞の大偉業も遂行できる。
日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中に、悠然と門下に仰せになられた。
『我等が如く悦び身に余りたる者よも・あらじ、されば我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし』(P1343、「最蓮房御返事」)と。
世界のあの地、この地で、大聖人に直結して、広布は今、同時進行で伸展している。
広宣流布の師匠と同じ誓願に一人立ち、不可能と思われた世界への広布拡大を成し遂げたのが、我ら創価の誇りだ。
十方の諸天善神を強く揺り動かし、あらゆる障魔に打ち勝ちながら、わが愛する地域を発展させ、断固として「常寂光の都」へと輝かせゆこうではないか!

いにしえの
 縁の友と
  わが天地
 仲良く楽しく
  幸の宝土に

2014年11月7日金曜日

2014.11.07 わが友に贈る

皆が主役の座談会こそ
広布前進の原動力!
新入会者や友人と共に
希望輝く語らいを!
決意新たに出発だ!

主師親御書 P386
『或時は人に生れて諸の国王大臣公卿殿上人等の身と成つて是れ程のたのしみなしと思ひ少きを得て足りぬと思ひ悦びあへり、是を仏は夢の中のさかへまぼろしのたのしみなり唯法華経を持ち奉り速に仏になるべしと説き給へり』

◇人生の座標
幸福の第一条件は「充実」であろう。「本当に取り合いがある」「やりがいがある」「充実がある」--毎日がそう感じられる人は、幸福である。多忙であっても「充実」がある人のほうが、暇でむなしさを感じている人より、幸福である。
本来、人間は自分に挑戦しているときは、伸び続ける。他人と比較しはじめると、成長は止まる場合がある。なにか一つでも、自分が打ち込めるものをもっているならば、たとえば、それが仕事であれ、ボランティア活動であれ、なんらかの習い事であれ、それはおのずから自分の心の大地を耕し、育てることになる。具体的な労力の手ごたえのなかでこそ、充実も感じられるのである。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13� 地域広布の英雄へ
ジャズ発祥の地といわれるアメリカ・ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」(2005年)の災害にあって、いち早く復興を遂げた地域には、ある特色があったという。
そこには、日頃から、「対話」を促すリーダー的な人がいて、住民を結びつけていたというのだ。
思うに、今ほど地域社会に対話の場が求められている時代はない。我らが、愛する街で朗らかに行っている「座談会」は、実に先駆的で模範の広場なのである。
SGI芸術部長で、ジャズ界の王者と輝くハービー・ハンコック氏とウェイン・ショーター氏が力強く語られていた。
「私たちは学会活動を通し、メンバーが互いに応援し、支え合い、つながり合うことの価値を学ぶことができます。それは決して、上から下へのトップダウンではありません」
「座談会は、相手の立場に立ち、男女や人種や世代の違い、文化的・地理的な環境の違いによって生じる問題の本質を深く理解していくのに役立ちます」
両氏とも、多様な人びとが共存し、「オーケストラ」や「サラダボウル」にも譬えられるアメリカ社会にあって、長年にわたり地区部長や地区幹事として献身し、まさに地域を大切にされてきただけに、その言葉には千鈞の重みがある。

2014年11月6日木曜日

2014.11.06 わが友に贈る

日蓮仏法は
励ましの人間学なり!
御書や体験を通し
「絶対に大丈夫」と
信心の確信を語り切れ!

撰時抄 P266
『日蓮は閻浮第一の法華経の行者なり此れをそしり此れをあだむ人を結構せん人は閻浮第一の大難にあうべし』

◇人生の座標
それぞれの人に、それぞれの性格があり、それぞれの個性がある。個性があるから人格はできる。個性があるから、その人でなくてはならない生き方があり、人生があり、使命がある。個性とは、他の人がもたない、自分なりの独特の特性であり、本然的ににじみ出てくるものだ。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
今夏、日本では豪雨による災害が相次いだ。被災された方々に、重ねて心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を懸命に祈る毎日である。
世界各地でも、近年、自然災害の脅威は増加している。そんな中、災害等への地域社会の抵抗力・回復力──すなわち、「レジリエンス」を高めていこうとする動きが活発化している。
最近の研究では、「レジリエンス」が強いとされる地域コミュニティーの共通点の一つとして、ある重要な力を持ったリーダーの存在が認められている。
その力とは、「人びとを結びつける力」という。政治的、経済的、社会的な立場の異なる様々な人びととの間に協力関係を築き、相互の交流を橋渡しする能力である。
いわゆる剛腕でもない。一人で全ての決断を下し、采配を振るうタイプでもない。多種多様な人々が互いに理解し合うために、その"橋渡し"を務められる「通訳型リーダー」ともいうべき存在なのだ。
わが友である、ブラジルの大音楽家アマラウ・ビエイラ氏は、東日本大震災に屈しない東北の方々を讃えておられた。
「人と人の間に生まれた最強の連帯感と、同苦と助け合いの心は、全人類の称賛に値するものであります」と。

2014年11月5日水曜日

2014.11.05 わが友に贈る

師弟の不屈の闘争で
広布の大河は世界に!
この不滅の原点を胸に
「創立の月」を進め!
勇気の二字で勝て!

観心本尊抄 P254
『天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか』

◇人生の座標
絶対に、君には君にしかできない、この世の使命がある。あなたには、あなたでしか咲かせられない人生がある。何を疑ったとしても、このことだけは疑ってはならない。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
地区部長・地区婦人部長を中心に、異体同心で前進する姿こそ、広布の組織の理想である。
現在の「地区制」が発足したのは、30年前の昭和59年(1984年)1月のことであった。
壮年部の地区部長、婦人部の地区担当員(現・地区婦人部長)、そして男女青年部に新進気鋭の「地区リーダー」が、各地に誕生したのである。
わが創価の地区が盤石ならば地域も栄え、未来も輝く。その勢いは必ず一閻浮提へ波動する。
ここに日本の広宣流布の大発展の軌道が敷かれたと確信した私は、翌月から、18年ぶりのブラジル訪問をはじめ北南米へ1カ月を超える広布旅に飛び出したのである。
「地区広布」即「世界広布」──身近な人と人との絆、自分の住む近隣地域を大切にする行動を広げることが、必ず世界をも変える。創価の師弟は、常にこの心意気で前進してきた。
さらに地区を励まし支える「支部」のリーダーの方々も、そして最前線の「ブロック」の皆様方も、「わが地域の幸福と安穏は我らの手で!」と、誇りも高く立ち上がってくれている。
中でも、「白ゆり長」「副白ゆり長」の誕生から10周年の今年、あらためて尊きブロックの婦人部リーダーの皆様方の日々のご苦労を心から労い、讃嘆したい。
また、広宣流布の最前線に立つ"黄金柱"として、堂々と、満々たる闘魂で戦っておられる壮年ブロック長たちの雄姿が、いつも私の目に浮かんでくる。
五濁悪世の末法にあって、民衆の救済を誓願し、慈折広布に邁進されゆく尊貴な民衆指導者の皆様方! いつも、いつも、本当に、ありがとう!

2014年11月4日火曜日

2014.11.04 わが友に贈る

どんな宿命も
使命に変えるのが
我らの仏法だ!
強盛なる祈りで
わが胸に希望の太陽を!

松野殿御返事 P1382
『何に賎者なりとも少し我れより勝れて智慧ある人には此の経のいはれを問い尋ね給うべし』

◇人生の座標
人間は、だれでも、自分らしい自分の開花を求めている。それが妨げられると、人間は「うつろな心」になるか、「破壊的な行動」に走ってしまう。それが「いじめ」や「ファシズム」の土壌にもなっていく。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
アフリカの正義の厳窟王・マンデラ氏や、東西冷戦を終結させた立役者・ゴルバチョフ氏など、多くの世界の指導者を迎えてきた聖教新聞社の7階からは、信濃町周辺の街並みが一望できる。
今、日本中、世界中の宝友が勇み集われる広宣流布大誓堂を中心とする総本部を、陰に陽に守り支えてくださっている地元の皆さんに感謝は尽きない。
先日も、この本陣・新宿で入会したタイの青年の体験を伺った。日本に来て創価学会の話を聞いたところ、実は祖母がタイ創価学会のメンバーで、幼いころから題目に親しみを覚えていた。晴れて7月に入会し、今、任用試験に向けて教学に挑戦の日々である。
国境を超え、世代を超えて、題目の音声が地球に轟く時代である。
この青年は、信心の正しさを知り、求道の心に燃えて入会できたのは、地区の皆さんが共に勤行・唱題し、温かく面倒を見てくれたお陰ですと、笑顔で語っているという。
SGIの人間主義の活動にも深い理解を寄せてくださっていたブラジルの文豪アマード氏は、こう洞察されていた。
「勇気と愛情、英雄たちの心はこの二つからできている」
勇気──それは、正義を貫き、師子の如く真実を叫び抜く魂である。
愛情──それは、同苦の心で、仏の如く民衆を守り抜く慈悲である。
この心を漲らせて戦い続ける真の英雄、人間主義のヒーロー、ヒロインは、いずこにいるか。
私は、広宣流布の一切の起点たる「地区」を担い支えてくださる、偉大なリーダーの方々を思い起こさずにはいられない。

◎Q1.どうしたら、深い友情の拡大ができるか?
相手の幸福を祈ることです。祈りは必ず通じる。祈られた人は、必ず祈る人の境涯に包まれ、善の方向へと向かうものです。
必ず仏縁を結んでいける。たとえ相手が反対したとしても。
祈りは宇宙の、仏法の真髄なのです

2014.11.03 わが友に贈る

◇今週のことば
地域のため 社会のため
貢献する宝友に最敬礼!
仏法は「人の振舞」だ。
誠実に 快活に
友情と信頼を広げよう!
2014年10月20日

聖人御難事 P1191
『をくびやう物をぼへずよくふかくうたがい多き者どもはぬれるうるしに水をかけそらをきりたるやうに候ぞ』

◇人生の座標
個性は「人間として、人間らしい生き方をする」根本です。お金は使ってしまえば無くなってしまう。物は、いつかは壊れるし、「自分自身」を豊かにしてはくれない。しかし、個性は、耕せば耕すほど豊かになる。使えば使うほど豊かになる。減りもしなければ、無くなりもしない。そういう何かが、必ず一つは自分の中にある。その「宝」を光らせていく戦いが人生です。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
あの町に
 また この街に
  たゆまざる
 宝友(とも)の陰徳
  菊花と薫らむ

先日(10月12日)、久方ぶりで聖教新聞社に足を運び、懐かしき「言論会館」で勤行を行った。
御宝前には、その日の聖教新聞と一緒に、日本全国の尊き「無冠の友」(配達員)の方々の芳名を収めたCD、また代表として表彰された「優秀無冠の友」の名簿がお供えされている。
壁には、かつて通信員の方々へ私がお贈りしたメッセージが掲げられてあった。今年は、聖教が誇る通信員制度の発足60周年でもある。
私も妻も、聖教新聞の一層の大発展を強盛に祈念した。そして「無冠の友」「通信員」「新聞長」をはじめ、聖教を支えてくださっている全ての方々に届けと、真剣に題目を送った。
この新宿区信濃町の現在の場所に、聖教新聞社の社屋(現・第一別館)が落成したのは、昭和36年(1961年)であった。私の会長就任の翌年であり、「躍進の年」と銘打った年である。新たな「言論城」の誕生と同時に、広宣流布の「躍進」は加速した。
今再び、世界広宣流布新時代の「躍進の年」を、創価の"人間主義の旗"たる聖教を高らかに掲げて、動き、語り、颯爽とスタートしていきたい。

2014.11.02 わが友に贈る

御聖訓「例には他を
引くべからず」。
まず自らが壁を破れ!
その模範の行動に
皆が奮い立つ!

御講聞書 P819
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者、無上宝聚不求自得の長者に非ずや』

◇人生の座標
本当の個性は、必死の努力によってしか花咲かない。だから、今の自分が自分のすべてだと思ったら、大きな間違いを犯してしまう。

☆大白蓮華巻頭言 2014年11月 白ゆりと華陽のロマンの物語を!
自信をもって世の中へ打って出る勇気を、これからの女性に大いに育んでもらいたい——「平和研究の母」ボールディング博士と語り合った願いである。
博士も、"私は我ながら自信が強いほうだと思います。それは母が「人間は誰もが重要な存在なのよ」と教えてくれたからです"と、微笑んでおられた。
母の真心の励ましに勝る力が、いずこにあろうか。
御義口伝には、『宝浄世界とは我等が母の胎内なり』(P740)と仰せである。
御本仏が、私たちの生命は、母という何よりも荘厳な宝浄世界から湧現した尊極の宝塔であると、明かしてくださっている。この原点に深く目覚めれば、尽きせぬ自身と感謝が込み上げてくるではないか。
初代会長・牧口常三郎先生は、女性こそ「未来の理想社会の建設者」なりと叫ばれ、すべての母たち、女性たちの幸福を祈り、そのために戦い抜かれた。
あまりに崇高な牧口先生の殉教より70年——。
創価の母たちは、「どんな人も仏の生命を持っている」という大哲学を掲げ、「必ず幸せになれる」「どんな宿命も転換できる」「絶対に大丈夫!」という大確信の励ましを、一人また一人に贈り続けてきた。
そして今、日本全国も世界各地も、婦人部と女子部の麗しいスクラムが黄金の輝きを増し、「白ゆりの心」を脈々と受け継ぐ「華陽の乙女たち」が、仲良く朗らかに希望の対話を広げてくれている。
創立の父も、どれほどお喜びくださるであろうか。
女性の一生は「幸福の門」を開く劇といってよい。なかんずく、「女人成仏」の妙法を受持した女性は、自分も幸せになり、縁する家族も、眷属も、地域も、社会も、世界も、未来も、幸福へとリードできる。
その途上に起こる波乱の一幕一幕は、自他共に永遠の福光の大境涯を勝ち開くためにこそあるのだ。
わが師・戸田城聖先生も温かく包み励まされた。
「何でも一筋縄では行かないのが人生だ。しかし、全部、意味がある。苦難が大きい分、功徳も大きい。妙法を抱きしめて、障魔よ何するものぞ! と戦うんだよ。信心は自分を変え、一切を変える力だ」と。
これほど明るく、これほど気高く、これほど人々に歓喜と感動を広げゆくロマンの舞台があろうか
「昭和47年7月豪雨」と記録される災害の折、愛する山光の島根で救援に走った同志の中に、忘れ得ぬ母がいる、長年、悪口罵詈の中、弘教を貫き、破産の危機も克服し、地域に信頼を広げてこられた。
「人のために悩み祈れることが最高の功徳です。試練を打ち負かすまで、とことん一緒に勝ち切ります。一人から喜びの物語は始まるのですから!」と。
「目標は母です!」と、白蓮グループ、鼓笛隊出身の娘さん方はじめ、ご家族も地域の友も颯爽と続く。
女性の涙の上に築かれてきた人類史を転換しゆく、創価の婦女一体の「喜びの物語」「希望の物語」「ロマンの物語」は、いよいよ楽しく賑やかだ。
世界広布新時代の躍進の門は、ここに開かれた!

白ゆりと
 華陽の宝友(とも)に
  ロマンあり
 女性の世紀の
  生命(いのち)の讃歌を

2014年11月1日土曜日

2014.11.01 わが友に贈る

未来の指導者たる
 学生部は世界の宝!
 対話拡大に挑む
 英知の若師子に
 最大の応援と励ましを!

松野殿女房御返事 P1395
『法華経は初は信ずる様なれども後遂る事かたし、譬へば水の風にうごき花の色の露に移るが如し、何として今までは持たせ給うぞ是偏へに前生の功力の上釈迦仏の護り給うか、たのもししたのもしし』

◇人生の座標
自分自身を支配できた人こそが、本当の自由なのです。賢者は心の自由人、愚者は心の奴隷なのです。

☆新時代第2回全国男子部幹部会へのメッセージ
「常勝の空」晴ればれと、意気天を衝く全国男子部幹部会、誠におめでとう!
わが大関西を先頭に、本門の男子部が見事なる折伏行で、新たな錦州城を堂々と築き上げてくれている。その大城を仰ぎ見ることは、何といううれしさであろうか!
大阪、京都、滋賀、福井、兵庫、奈良、和歌山から、胸を張って集い来たった、全関西の誇り高き勇者たちよ! また日本全国の誉れの精鋭たちよ!
皆、男らしく戦ってくれた。ありがとう! 本当にありがとう!
大情熱で歌い舞ゆく友、勇壮に陣太鼓を轟かせゆく友、裏方に徹して皆を支えゆく友──愛弟子の君たち一人一人と、私は固い固い生命の握手を交わしています。
さらに、「心の王者」たる関西音楽隊よ、"日本一"の凱旋、おめでとう!
そして、関西の偉大な父たち、偉大な母たちは、まさに私と不二の心で、後継の青年を慈しみ、励まし、育て、応援してくださっている。ここで我らは、すべてを見守る常勝の父母たちの心に届けと、感謝の大拍手をお送りしようではないか!

今日は、私が、ここ関西で青春の全生命を賭して実践し抜いた御聖訓を、あらためて拝読したい。それは、「法華経兵法事」の結びの一節である。
すなわち──『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』(P1192)と。
法華経とは究極の将軍学なり。この法華経の信心に勝る兵法は、どこにもない。
ゆえに若くして、この「常勝の兵法」を持った君たちは、いかなる人生の宿命にも、いかなる社会の圧迫にも、断固として負けてはならない。絶対に打開し、勝ってみせる。絶対に、縁する一人一人を幸福にしてみせる。絶対に民衆の正義の連帯を打ち立て、人類の平和の道を開いてみせる。そのための信心である。
君も我も、勇敢に戦い切り、一生涯、常勝の劇を悔いなく飾って、これから無数に続く世界の地涌の友に、限りない勇気と希望を贈りゆこう!
これが関西だ。これが創価の青年だ。
戸田先生は、生涯の願業たる75万世帯の大折伏を達成された年の11月、私に「ひとたび広宣流布の戦を起こしたならば、断じて勝たねばならぬ」と言われた。
この師弟勝利の襷を、頼もしく力走する君たちに託して、私のメッセージとします。

尊き弘教拡大の友の無量無辺の大福運、そして新入会の友が一人ももれなく、大功徳に包まれ、幸福と大勝利の人生を飾りゆかれるよう、私も題目を送っています。
ご家族にも、地元の同志にも、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
人材光る男子部、万歳! 団結輝く大関西、万歳! 永遠に魔軍を抑えゆけ!

◎最近パソコンが重く、ネットワークの調子も悪い。Apple AirMACが欲し〜い(^^♪