大境涯を開く信心だ。
行学の二道に徹すれば
全てに感謝できる自分
負けない自分に変わる。
人間革命の大道を進め!
御義口伝巻下 P769
『不軽菩薩の四衆を礼拝すれば上慢の四衆所具の仏性又不軽菩薩を礼拝するなり、鏡に向つて礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり』
◇希望の明日へ
まさに、昨今の世界の動きは、民主の時代、民意の時代の到来を告げている。いよいよ民衆がより聡明に、より毅然として行動する時代に入った。権力に抑圧されても、民衆は、ただ黙り、耐えている−−そうした時代は終わった。ある意味で、沈黙は敗北である。不正や不合理に対しては、人々が、凛々しく立ち上がり、反抗し、正義と真実を雄弁に叫び切っていく。ここに本当の民衆の時代を開くカギがある。
平2・3・23
☆創価大学通信教育部新世紀第13回学光祭へのメッセージ
尊貴なる生命の輝きに満ちあふれた学光祭、誠に誠に、おめでとうございます。
猛暑の中、休みも返上して、本当に本当に、ご苦労さまです。
今、私も、日本そして世界から勇み集われた皆さん方と肩を並べて、ディスカバリーホールに馳せ参じる心でおります。
わが誉れの通教生の皆さん方こそ、不撓不屈の探究によって、偉大な「ディスカバリー」すなわち「発見」を積み重ねている「創造的人間」の鑑なりと、私は心からの喝采をお送りしたいのであります。
このディスカバリーホールには、先月、ノーベル平和賞受賞者の、バングラデシュの経済学者ムハマド・ユヌス博士も来訪されました。
「貧しき人たちのための銀行家」と謳われる博士は、語られています。
人間というのはそれぞれみな、まだ発掘されていない財宝のような存在だ」
「人それぞれに限りない可能性を秘めている」(猪熊弘子訳『ムハマド・ユヌス自伝 貧困なき世界をめざす銀行家』)と。
そして、この万人の"内なる財宝""限りない可能性"とは、「世界全体の人々の幸福を増やすために貢献しようという力」(猪熊弘子訳『貧困のない世界を創る ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義』)であると強調されているのであります。
まさしく、学の光でわが生命の財宝を照らし出し、自らの新たな可能性を発揮しながら、他者のため、社会のために価値を創造しゆく皆さん方の人生が、どれほど崇高であるか。
皆が休み、皆が遊んでいる時にも努力を続けることは、苦労も多いでしょうが、何ものにも代え難い充実があり、誇りがあり、喜びがあります。
創価大学では、昨年より新たに看護学部が開設されました。
思えば、「日本のナイチンゲール」と讃えられた看護の先駆者・萩原タケ先生も、若き日に、一家を支えるために働きながら、通信教育で学んだ女性です。
創価教育の父・牧口常三郎先生とほぼ同世代で、創大に近接した今の、あきる野市に生まれ、世界に友情を広げながら日本の看護界の発展に尽くされました。
「向学」と「献身」の人生を貫いた彼女は、「今日の後、今日は無し(今日之後無今日矣)」(森禮子著『献身 萩原タケの生涯』)との言葉を大切にしていました。かけがえのない今日という一日を、最大に輝かせ切っていく太陽こそ、皆さんが燃え上がらせておられる「学の光」でありましょう。
日本中、世界中の良き学友と共に、気高き「生涯学習」「生涯求道」「生涯貢献」「生涯創造」の大道を歩みゆかれる、使命深き通教生の皆さんと、私もさらに深く強く、心の信頼を通い合わせながら、健康とご多幸、学業の成就と人生の大勝利を、祈り抜いてまいります。
暑い日が続きますので、どうか、体を大事になさってください。お帰りになりましたら、送り出してくださったご家族や地域の皆様方に、くれぐれも宜しくお伝えください。
わが敬愛してやまぬ学光のスクラム、万歳!