今日もまた明日もまた
喜び勇んで前進!
自らの目標に向かって
最後まで走り抜く執念が
人生勝利の道を開く!
松野殿御返事 P1386
『とても此の身は徒に山野の土と成るべし惜みても何かせん惜むとも惜みとぐべからず人久しといえども百年には過ず其の間の事は但一睡の夢ぞかし』
【通解】
どんなことをしてみても、この身は、空しく、山野の土となってしまう。惜しんでも、どうしようもない。どんなに惜しんでも、惜しみ遂げることができない。人は、 いくら長く生きたとしても、百年を過ぎることはない。その間のことは、ただ一睡の夢である。
名字の言 トインビー博士の受験の思い出 2022年2月25日
2月は受験シーズン。国立大学の2次試験の前期日程は、きょうから始まる。家族も周囲も温かくサポートしていきたい▼受験は、子どもたちの多くが初めて迎える、人生の大きな岐路。カツ丼(必ず勝つ!)を食べるなど験担ぎにあやかりたくなるが、それも人それぞれだ。ある受験生の未来部員は「今、一番家族にしてほしいことは『静観』——静かに見守ってほしい」▼池田先生が未来部員に贈る指針集『希望の翼』(新装改訂版)で、20世紀を代表する歴史学者トインビー博士の受験の思い出を紹介している。奨学生としての入学試験に臨んだ博士。合格しなければ、経済的な理由で、その学校に行くことはできない。大変なプレッシャーだった▼博士の両親は言った。"ベストを尽くせばいいんだよ。それ以上のことは、誰にもできはしないのだから"と。この一言が博士の心の支えになった。池田先生は、「他人を気にしてあせったり、必要以上に心配することはありません。自分らしく、堂々とベストを尽くせばいいのです。自分に勝つ人、その人が、本当の勝利者だからです」▼進路は文字通り「進む路」。受験生の皆さんが悔いなく実力を発揮し、自分らしく「希望の道」を進めるよう祈り待ちたい。
寸鉄 2022年2月25日
「仏法を学せん人、知恩・報恩なかるべしや」御書。感謝の心持つ人が勝利者(新58・全192)
池田華陽会が"つながるPJ"で励ましの輪、拡大伸びやかに歓喜の舞を!
勇気を失うことは全てを失うこと—チャーチル宰相。不屈の祈りで進め!氷壁を破れ
笑顔には抑うつ緩和する力が—研究。挨拶一つも心込めれば自分も明るく
冬は高齢者の運動機会が減。"ながら"ストレッチでもOK。共に健康人生
☆第7回本部幹部会・兵庫総会 池田先生の指針——未来を照らす価値創造の文明を
◇仏法は「無限の希望」の哲学
◇題目で乗り越えられない難はない
第20回SGI総会、21世紀兵庫希望総会。本当に、ご苦労さま。
世界から集われた57カ国・地域、1000人近い代表の方々に、SGIを代表して、謹んで御礼申し上げたい。
第一にも第二にも、お体を大切にしていただきたい。
生活も、仕事も、広宣流布の活動も、「健康第一」である。健康になろう、健康になろうと祈り、努力し、注意しながら、「知恵」を使って、健康を保ち、長生きしていただきたい。また全員が、裕福になっていただきたい。
はじめに、先の大震災(=阪神・淡路大震災)で被災された皆さまに、あらためてお見舞い申し上げたい。亡くなられた方々のことは、これまでも毎日、追善させていただいた。これからも追善していく決心である。
◇法華経の兵法で
日蓮大聖人の仏法は、「無限の希望」の哲学である。
大聖人は、ご自身が、どんなに迫害されようが、悪口されようが、平然と、また毅然と難を忍ばれた。仏の異名である「能忍」の名のとおり、能く忍ばれたのである。
ご自身の一身のことなど、いささかも考えられない。ただ不幸な民衆のため、さらには全人類のため、末法万年のためにどうすればよいか。いちばん身近な問題から、いちばん遠くの問題まで考えておられた。あらゆる大難をはね返しながら、太陽のごとく赫々と希望の大光を民衆に送り続けてくださったのである。
大聖人は、こう断言しておられる。
「真実一切衆生・色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり」(全1170・新1598)——真実に、一切衆生にとって、身心の難(肉体面、精神面の苦難)を防止し、打ち勝つ秘術は、ただ南無妙法蓮華経なのである——。
題目で乗り越えられない難はない。仏法に行き詰まりはない。
南無妙法蓮華経とは、難をすべて打ち破り、悠々と自在に人生を開きゆく、「秘密の術」なのである。
大聖人が「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(全1192・新1623)と仰せられたのも、その意味である。「法華経の兵法」、すなわち信心を根本にしていけば、必ず一切を乗り越えていけるのである。
妙法は永遠である。ゆえに、妙法を信じ、実践する人々の福徳も、また永遠である。何があろうと、創価学会は、永遠不滅なのである。妙法こそ「幸福の秘術」であり、「平和の秘術」であり、「希望の秘術」であると申し上げておきたい。
◇不屈の精神が次代をつくる
この(1995年)10月22日で、20世紀最大の歴史学者トインビー博士が亡くなられて20年——。
博士は、東洋の大乗仏教に深い関心を寄せておられた。そして私に会いたいとの手紙を寄せられたのである。高齢の博士の体調を考え、私のほうからロンドンを訪れての語らいとなった。
〈1969年9月、トインビー博士から池田先生へ、「人類の直面する基本的な諸問題について、対談をしたいと希望します」との書簡が届いた。両者の対談は72年5月と翌73年5月に、あわせて40時間におよんだ。その対談集『21世紀への対話』(邦題)は、これまで31言語で出版されている〉
(博士とは)連日、真剣な語らいが続いた。8時間におよぶ日もあった。
私たちは語りあった。「困難な環境にどのように対応するかが、文明創造のバネとなる」と。
博士の歴史観の一つの結論は、「挑戦と応戦」の理論である。"自然をはじめとする環境が人間に試練をあたえる時、その挑戦に屈服せず、雄々しく応戦しゆく、たくましき社会から、新しい文明が生みだされる"という洞察であった。
その意味で、ここ兵庫は、大震災の大試練を乗り越え、立ち上がってこられた。その不屈の精神は、やがて日本をリードし、21世紀の文明の大きな核となっていくことを、私は確信してやまない。一つの縮図として、日本の将来にとって非常に重要な焦点が兵庫であると私は思う。
またトインビー博士は、「文明はその基盤をなす宗教の質によって決まる」と強調されていた。そして「新しい文明を生みだし、それを支えていくべき未来の宗教というものは、人類の生存をいま深刻に脅かしている諸悪と対決し、これらを克服する力を、人類に与えるものでなければならない」と。
壮大な文明論の次元から、宗教の重大な存在意義を理解されていたのである。
だからこそトインビー博士は、仏法の人間主義を基調とした、私どもの「平和」と「文化」と「教育」の運動を信頼し、熱い期待を寄せてくださっていた。
ご自身の文明論、歴史観の結論として、創価学会に着目され、私どもの運動の発展を、こよなく楽しみにされていたのである。
◇生命を輝かせ
対談を終えるにあたって、「私個人に何か忠告がありましたら」とたずねたところ、博士はこう語られた。
「私が池田さんに個人的なアドバイスをするというのは、ちょっと差し出がましいことだと思います。というのは、私は学問の世界の人間であり、池田さんは行動の人であり、きわめて重要な組織の責任ある指導者だからです。
したがって私にいえることは、ただ、池田さんと私とは人類が今後どう生きていくべきかについて見解が一致した、池田さん御自身が主張された中道こそ、今後、歩むべき道であるということです。私は、創価学会がはるかな未来を展望していることを確認しました。これは、われわれすべてがとらねばならない態度です」
少しも尊大さのない、謙虚な博士であられた。
また博士は確信されていた。「知識」がとまどい、あとずさりするところにも、「希望」は敢然と足を踏みだす。そして、未来の果てまで生命を輝かせながら、なにものにも屈せず進んでいく——と。
希望が力である。希望は「勇気」と「知恵」から生まれる。「知識」だけからは生まれない。そして信心とは「無限の希望」を生む知恵である。「永遠の希望」を生む知恵である。
わがSGIは、どこまでも「希望」の光で、人類の闇を照らしてまいりたい。希望輝く創価(価値創造)の文明を築いてまいりたい。
SGI各国のご繁栄と、皆さま方のご多幸、ご健康、ご活躍を、心からお祈りして、本日のスピーチを終わります。ありがとう!